相棒 season 19 #12[解][字]…のネタバレ解析まとめ
出典:EPGの番組情報
相棒 season 19 #12[解][字]
【欺し合い】
亘が詐欺組織に潜入捜査!?
“伝説の詐欺師Z”に右京が仕掛ける!
極限の欺し合いの結末とは…!?◇番組内容
【欺し合い】
角田が給付金詐欺に引っ掛かっていることを察した特命係は、詐欺グループと連絡が取れる状況を利用して、主犯を捕まえようと動き出す。角田の息子と偽り、鈴木と名乗る詐欺グループの一員と接触した亘は、アジトへの潜入に成功する。そしてグループのボスが“伝説の詐欺師Z”であるという噂話を聞く。それを聞いた右京は、詐欺グループに“ある罠”を仕掛けるべく、角田や捜査一課を巻き込んで行動を開始するが…!?
◇出演者
水谷豊、反町隆史
川原和久、山中崇史、篠原ゆき子、山西惇、浅利陽介 ほか
【ゲスト】マギー、山﨑光 ほか
◇スタッフ
【脚本】徳永富彦
【監督】橋本一
◇音楽
池頼広
◇おしらせ
☆最新情報はツイッターでも!
【ツイッター】https://twitter.com/aibouNow
【番組HP】https://www.tv-asahi.co.jp/aibou/ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)
福祉 – 音声解説
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キーワード出現数ベスト20
- 角田
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解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)
解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気の配信サービスで見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?
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♬~
(冠城 亘)いいお店でしたね。
(杉下右京)ええ。
しかし お弁当まで買って
夕飯にでもするつもりですか?
角田課長に差し入れです。
なんか
姪っ子さんが結婚するとかで
ご祝儀用に下ろしたお金
封筒ごと落としたらしく…。
しばらく昼飯抜いて
穴埋めするって言ってました。
(角田六郎)うん。 うーん…。
おやおや。
ん…? おおっ!
何してるんですか?
いや… ここんとこさ 節約 節約で
ストレスだったからさ
奮発してやったよ! ハハハ…。
ちくしょう…
やっぱ うめえなあ 高いもんは!
落としたご祝儀
どうするんですか?
ああ それがな
ついさっき 電話があってな。
ほら あの 去年
国民定額給付金ってのあったろ?
景気対策に。
ええ。 申請すると
政府から支給される…。
個人には 一律20万円
個人事業主だと200万
法人だと400万でしたか?
うん。 それ 俺
まだ もらってなかったんだよ。
まだって 給付金は もう
締め切られたんじゃないですか?
いや… それがな。
はいはい。
もしもし? 角田ですが?
(鈴木)
お忙しいところ 失礼します。
私 全日本給付金センターの
鈴木と申しますが…。
(鈴木)「角田様 ご本人様で
いらっしゃいますでしょうか?」
給付金センター?
私ども 国民定額給付金の件で
政府から委託されております。
…えっ?
(鈴木)総務省のほうから ご案内は
届いてませんでしょうか?
♬~
(角田)手数料
10パーセント取られちまったが
それでも まだ 18万残るからな。
落とした金のカバーできた上に
小遣いまでできたってわけだ。
それで この昼飯ですか…。
捨てる神ありゃ
拾う神ありだよ。
その手数料ですが
前払いだったのでは
ありませんか?
うん。 話が逃げないうちに
ソッコーで振り込んだ。
いるんですね こういう人
警察官に。
なんだよ それ…。
だって どう考えても
詐欺じゃないですか。
ハッ…。
お前ね 俺を誰だと思ってんの?
腐っても組対の課長だよ?
ちゃんとね
ここに電話して確認した。
間違いないってさ。
そのセンターの電話番号
まだ残ってますか?
うん。 はい。
(呼び出し音)
あっ… おい。
全日本給付金センター
担当 高橋です。
ついさっき電話した
角田という者ですけどね。
(高橋)角田さん?
ご本人様ですか?
いや 息子です。
なんか もう 年なんですかねぇ?
親父も イマイチ 言ってる事が
よくわかんないもんでね。
いや 疑ってるわけじゃなくて。
実は
俺も まだ もらってなくてさあ。
ついでに 一緒に
やってもらえないかと
思ったもんでね。
あっ いけます?
はい。 はい。
なるほど。 わかりました。
よろしく。
直接会って 手数料と必要書類を
渡す事になりました。
なんだよ 息子って。
お前 欲しかったら
自分の名前でやれよ。
いやいや
そういう問題じゃないでしょ…。
話した感じ
やはり 詐欺でしょうね。
えっ? なんてこった…。
もう 弁当 食っちまったよ!
この際 摘発しておきましょう。
ああ…。
よく 手渡しに持ち込めましたね。
振り込みだと 口座凍結などの
リスクがありますからね。
最近は 手渡しの事例が
増えているようです。
恐らく 受け取りに来るのは
受け子でしょうから
尾行して アジトを突き止めて
主犯を押さえたいところですが
ここで ひとつ 問題が。
なんです?
僕は 課長の息子には見えません。
ええ。
♬~
(携帯電話の着信音)
はい。
(鈴木)「もしもし 角田さん?」
「えーっと もう
着いてらっしゃいますかね?」
あっ ええ。
(鈴木)「えっと どちらに…?」
(鈴木)ああ!
どうも どうも どうも。
私 全日本給付金センターの
鈴木と申します。
《雑…》
書類と手数料のほうは
お持ちでしょうか?
もう こちらで
受け取れますけれども。
あっ それなんですけど…。
手数料
後払いにしてもらえませんか?
お願いします。
駄目… 無理ですよ そんなの。
できるわけないじゃないですか。
ああ 無理 無理。
この件は なかった事でね。
はい 失礼します。
(車の解錠音)
(鈴木)あれっ?
あんた… ついてきてたの?
お願いです。 鈴木さんのとこで
雇ってもらえませんか?
何 言ってんの? あんた
雇えるわけないでしょ!
そこをなんとか!
無理 無理 無理!
おっ…! ちょっと 何!?
本当は 詐欺ですよね?
えっ…?
裾から ジャージー出てますよ。
あっ…!
働かせてもらえませんか?
はあ?
詐欺だろうとなんだろうと
金さえ入れば
それでいいんです!
雇ってくれないなら
警察に行きます。
そしたら 全部
あなたのせいにされますよ!
ここで待ってろ。
(工事現場の作業音)
よし。 行くぞ。 入れ 入れ。
はい 行け。 行くぞ。
ああ! 階段あるから気をつけろ。
(吉田)
国民定額給付金の件でですね
総務省から…。
(佐々木)あっ かしこまりました。
(佐藤)すいません!
また 取れませんでした。
(高橋)いい加減にしとけよ。
来てから まだ
1件も取ってねえじゃねえか。
(佐藤)すいません!
(鈴木)上 頭をぶつけるなよ。
(ノック)
(鈴木)連れてきました!
♬~
(鈴木)よし…。 どうも。
よし。 もう 取っていいぞ。
ぐるぐる回ってきたんで
ここがどこかは バレてません。
あっ… どうも。
携帯 渡せ。
えっ?
ここの決まりだ。
タレ込まないとも
限らねえからな。
♬~
冠城の奴 遅いな…。
やっぱり
詐欺じゃなかったんじゃ…?
それならそれで
連絡があるはずです。
(携帯電話の着信音)
はい。
あっ お忙しいところ失礼します。
こちら 全日本給付金センターの
角田と申しますが。
ああ 角田さん。
給付金センターの。
ええ。
入ったばっかりなんですが
すぐそばに
上司も控えておりますので
ご安心ください。
では わかっている事を
言える範囲で。
あっ ご家族の分も ご所望で。
もちろん 大丈夫です。
5人家族…。
「一軒家… 男所帯ですね」
ご持参の場合 近くの区役所まで
お持ち頂ければ。 ええ。
あっ こちらの住所ですか?
あっ すいません
電話が遠くなってしまって…。
今 近くで
道路工事してるものですから。
もしもし? もしも…。
はあ…。
こんな感じで どうですか?
大胆にも 詐欺グループに
潜入したようですねぇ。
ええ…?
詐欺グループは 男5人
アジトは 一軒家のようですが
場所は まだ
特定できていないようでした。
(呼び出し音)
(携帯電話の振動音)
「杉下です」
(青木年男)なんですか?
もう こんな時に…!
調べてもらいたい
電話番号がありまして。
今し方
メッセージで送っておきました。
今 それどころじゃないんですよ。
誘拐事件が起きてて
脅迫電話の逆探知で
呼ばれて来てるんですよ!
あの子のものに
間違いありません。
(捜査員)犯人の要求は?
2億円を
指定の口座に入金しろと。
海外の口座です。
海外口座か…。
(中岡)身代金は なんとかします。
どうか 命だけは…!
(青木)割れた眼鏡なんかが
送られてきてて
やばそうなんですよ。
これだけは調べてあげますから
もう かけてこないでくださいね。
(メールの受信音)
「契約は6年前」
「契約者・伊藤則夫
足立区北綾瀬在住」
青木くんの話では いわゆる
飛ばしの携帯ではないかと。
まあ そうだろうな。
(角田)なんだ?
現在 行われている
道路工事の許可申請リストです。
冠城くんが
近くで道路工事をやってると
言ってましたのでねぇ。
ああ… 都内 1079カ所か。
せめて 何区かだけでも
わかればなあ。
まずは 携帯電話の転売ルートを
たどってみますか。
あっ… もやし炒め。
ああ…。
さっきの人がグループのボス?
(鈴木)あいつは
ただの役者崩れだよ。
ボスは もっと大物だ。
大物?
お前 「伝説の詐欺師Z」って
聞いた事あるか?
いえ。
お前 素人だもんな。
相当な切れ者でさ
一回も パクられる事なく
もう 何十億って稼いでる
って話だよ。
「Z」って イニシャル?
いや… Zの前に
「伝説の詐欺師X」っていうのが
いてな。
そいつに詐欺を仕掛けて
勝ったから 「Z」だ。
(田中)おう。
(高橋)お疲れさまです。
(田中)どうよ?
全部で123件 取れてます。
(田中)おお。
♬~
…って 個人ばっかじゃねえかよ!
肝心の法人は?
うん。
こんなもんですかね?
熱っ! なんだよ!
(せき払い)
あっ 先輩。
ん?
さっきから 何してるんですか?
ああ… 競輪の速報 見てんだよ。
一発 でかいの当てりゃ
こんなせこい仕事から
あがれるだろ。
駄目だ!
ガチガチの本命しかこねえ。
お前… 何やってんだよ!
もやし炒めが
レバニラになってんじゃねえか!
すいません。
レバー 冷蔵庫にあったんで。
お前… やるなあ!
ナイス アドリブだよ。
もう 台所 お前に任せるよ。
なんで 携帯 持ってるんです?
ん? ああ ちょうど
スマホに変えたばっかりでさ
今月だけ 2台持ちなんだよ。
じゃあ… 黙って?
うん。
あっ お前 絶対言うなよ!
一瞬 お借りできませんか?
駄目だよ 俺が怒られんだろ。
いや 実は 親父 持病があって
薬 飲ませる時間なんですが
電話しないと
いつも忘れちゃって…。
(伊藤則夫)携帯電話?
うーん…
誰かが欲しいって言うから
譲ってやったような…。
どなたにですか?
えっ?
どなたに?
誰だったっけねえ…。
駅の前のパチンコ屋で
小遣いくれるって言うからさ。
ああ…。
(携帯電話の振動音)
(携帯電話の振動音)
失礼。
(携帯電話の振動音)
もしもし?
あっ… 冠城です。
おや 今は 一人ですか?
携帯 取り上げられてしまって
詐欺グループの一人 言いくるめて
一瞬 借りて かけてます。
なるほど。 それにしても
潜入までするとは 大胆な…。
それより
Zって詐欺師 知ってます?
Z? いえ。
業界だと 伝説の詐欺師って
言われてるみたいなんですけど
どうやら そいつが
今回の主犯みたいで。
調べてみます。 アジトの場所は
まだ わかりませんか?
それが 出入口に鍵かけられてて
外に出れないんです。
引き続き 主犯について
探ってみてください。
わかりました。
やっぱり 飲むの忘れてました。
おかげで助かりました。
(鈴木)おう。
これで 俺は
お前の親父さんの命の恩人だ。
忘れんなよ~。
ん?
今 「ちっちぇえ」って言った?
えっ?
俺の事 「ちっちぇえ」って言った?
いえいえ。
(鈴木)お疲れさまです!
おい! そいつは?
地元の後輩らしいです。
ええ。
あの… 昔 こいつの親父を助けた
っていう縁でして。
案外 使える奴なんですよ。
このレバニラも こいつが…。
よろしく… っす。
(マウスのクリック音)
♬~
(田中)おい! お前ら ここ並べ。
(田中)早くしろ!
(一同)はい!
(高橋)どうかしたんですか?
この中に裏切り者がいるんだよ。
(鈴木)えっ…?
(田中)たばこは 何吸ってる?
チャールズの
スリムメンソールです。
(佐藤)親に隠れて
何回か吸った事あるくらいで…。
自分は
ホライズンの1ミリです。
(吉田)やめました。
(佐々木)ゾロっす。
吸いません。
♬~
ああっ…!
オラァ!
(高橋)ううっ…。
(田中)ああ ああ ああ ああ
出てきたよ!
おい! これ なんだよ これはよ!
おい! おい! なんだよ おい!
(高橋)なんで…?
ああ? なんでだろうな。
なんでだろうなあ。
金庫の前に落ちてたんだよ これ。
ほら! わかるか?
ああ ハッカのにおいがするよ。
オラ オラ オラ!
ハッカのにおいがするよ!
ハッカだよ! ミントだよ!
メンソールだよなあ? ああ!?
(高橋)違うんです!
違うんです…!
許してください!
許してください… 違うんです。
ごちゃごちゃ言ってんじゃねえ!
ああーっ…!
(田中)ただで済むと思うなよ!
(高橋)ゆ… 許してください!
(殴る音)
(高橋)ああーっ!!
許してください…!
(田中)だから 何が違えんだよ!!
(殴る音)
(高橋)ああっ! 違うんです…!
(高橋の悲鳴)
(ドアの開く音)
♬~
お前らも 妙なまねしたら…
わかってんだろうな?
はい!
(佐々木)はい!
(携帯電話の着信音)
出ろ。
(携帯電話の着信音)
はい 全日本給付金センターです。
先ほど 給付金の事で連絡した
杉下という者ですが
ご担当の角田さんに
代わってもらえますか?
あの… 少しお待ちください。
(佐藤)
杉下って人からなんですけど…。
ああ? 誰だ?
いや…!
多分 さっき 営業かけた客だと。
もしもし お電話代わりました。
角田です。
Zについて調べてみましたが
伝説の詐欺師というのは あながち
ただの噂でもなさそうです。
もし 今回の事件の裏に
Zがいるようでしたら
逮捕するチャンスです。
ついては こちらからも
仕掛けたいと思うのですが。
少々お待ちください。
給付金って 法人だと
手続きとか違うんですか?
何?
いや 家族経営で
ちっちゃい会社やってるらしくて。
おお。 貸せ。
もしもし お電話代わりました。
法人の件についてでしょうか?
ええ。 個人のほうは
わかったんですけどね。
法人のほうも まだ
受け取りできるんですかねぇ?
継続化給付金400万円のほうですね
大丈夫ですよ。
(田中)「通帳と売上台帳の写しを
スキャンして…」
ああ… スキャン?
どなたか わかる方に
代わって頂ければと…。
それが 年寄りばっかりでしてね。
私 これでも IT担当なんです。
あっ… という事は
社長様ではないんですか?
(田中)「申し訳ございませんが
社長様に代わって頂いて
よろしいでしょうか?」
少々 お待ちください。
社長役 お願いします。
社長役って… どうやるんだよ。
住所を聞き出せれば
ベストですが
今は とりあえず
アドリブで話してもらえれば。
ア… アドリブって お前…。
(操作音)
(せき払い)
ああ… あの 私が 社長だがね。
社長様 ありがとうございます。
給付金を受け取るには…。
(田中)「前年同月比で
50パーセント以上
売り上げが減少した月がある事が
条件なんですが
該当する月はございますか?」
ああ…
ああ それはね… あのね…。
ああ そういうのは
経理に任せてるんでね。
ああ…
では 今 ご確認願えますか?
ああ それよりね
急いでるんでね
書類一式 直接持って行って
一度で済ませたいんだがね。
全日本給付金センターって
どこにあるの?
ホームページ見たけど
住所 載ってなかったよ。
ああ… そうですか?
いや ホームページは
国の管轄ですので…。
それでは
また 明日の午前中にでも
こちらから
ご連絡させて頂きます。
ああ ちょっと…!
(角田)「えっ? 明日なの?」
給付金 絶対
もらっておいたほうがいいですよ。
あっ この前の人なんか
ベリッシモールのトーチ
買ってました。
20日前の事です。
ええ。 社長さんも急がないと。
それでは失礼します。
最後に 欲に訴えとくのが
コツなんですよね。
給付金だぞ!
保険の勧誘じゃねえんだよ。
惜しかったな。 あとちょっとで
住所を聞き出せたのに。
今のは あまり良い方法では
なかったかと。
…えっ?
前回の電話の事が
頭に残っていたのでしょうが
今回 案内のショートメールは
まだ送られてきてないんですよ。
なぜ その事を知ってるんだと
怪しまれてしまったかも
しれませんねぇ。
ああ…!
冠城くんの言ってた
手がかりを当たってみましょう。
(角田)手がかり?
ベリッシモールのトーチ
というのは
ブランド物のライターの事です。
20日前は 12月30日で 「1230」。
恐らく 限定品の
シリアルナンバーか何かでしょう。
(メールの受信音)
ちょっと待て。
…何か?
さっき ホームページがどうとか
言ってやがったな。
まだ 案内も送ってねえのに。
こっちの居場所つかもうと
してるようにも聞こえた。
警察のおとり捜査かもしれねえ。
いやあ…
いきなり そうなります?
何が いきなりだよ。
俺らが気にしなきゃなんねえのは
そこだけだろ。
じゃあ やめときますか?
いや… 次 確かめる。
ライターの購入者が判明しました。
財満全次。
よくある名前ではないので
調べれば
何か わかるかもしれません。
聞き覚えあるな。
財満…。
(角田)やっぱりだ。
武輝会系の暴力団
仁頼組にいた男だ。
破門になってますね。
最近じゃ 暴対法から逃れるために
あえて破門になって
外で シノギを作る奴が
増えてるんだ。
それ系じゃねえか?
なるほど。
しかし こいつ
どっちかっつうと武闘派で
詐欺ってタイプじゃ
ないはずなんだが…。
これが伝説の詐欺師Zか?
果たして 同一人物かどうか
調べてみましょう。
当時 資産10億の
天才トレーダーと
呼ばれていたとか…。
(小川)あの時は
家賃300万の部屋に住んでました。
まあ 株なんてやってれば
一瞬で何もかも失う事もあります。
しかし あなたの場合は
詐欺に遭った。
あるリーク情報が
送られてきました。
(小川の声)海外の いわゆる
ペニーストックと呼ばれる株…。
弱小企業が 時々
画期的な新製品を出したりして
大化けする事があるんです。
そんな類いのリーク情報でした。
結果 ガセネタどころか
そんな企業自体がなかった。
有り金 失ったあと
メールが来ました。
(小川の声)僕が どこの情報を
参考にしてるかを調べた上で
餌をまいておいたんでしょう。
かなりの知能の持ち主ですよ。
(小林)Zの指示は絶対。
その時は
そう思い込んでたんです。
会った事もない
実在さえ疑わしい人物なのに…
ですか?
Zは実在しますよ。
ニアミスした事はありますから。
(小林の声)噂どおり
引きずった足跡が残ってました。
聞いた話
Zは足が悪くて
杖をついているらしいんですが…。
君 いつから ここに?
ちょっと前。
ネットで
高額バイトって見つけて。
まだ未成年だろ?
帰らなくていいのか?
別に…。 親 嫌いなんで。
それに 勝手に帰ったら…。
あの男が ここのボス?
なんでです?
いや… 度々 携帯見てる。
誰かから
指示されてるんじゃないかって。
あの人じゃないと思います。
ん?
たまたまですけど 見たんです。
(佐藤の声)白髪の老人で
杖をついて
足を引きずってました。
怖かったです。
見てたけど
君 まだ詐欺してないよな?
一回も うまくいかなくて…。
罪を犯す前に これで帰れ。
聞いた限り
かなりのすご腕みたいだが
それにしては
今回 せこい詐欺やってるな。
手数料が目的ではないと
思いますよ。
えっ?
狙いは個人情報のほうでしょう。
実際に請求して
給付金を騙し取るつもりかと。
法人だと 10件で4000万
100件で4億にもなりますからね。
国相手の大型詐欺ってわけか。
余罪も含めて 挙げれば大金星だ。
電話 もう来るんだろ?
どうすんだ?
とりあえず
経理担当役が必要ですねぇ。
(伊丹憲一)なんで我々なんです?
別に お前らは呼んでない。
(芹沢慶二)新人が
悪い影響を受けても困るんで。
ともかく 設定は
先ほど説明したとおり
親族経営の会社で
角田課長が社長
僕は その弟で 副社長
出雲さんは
姪の 経理担当という事で。
(出雲麗音)わかりました。
(芹沢)俺らは?
進んで
役もらってんじゃねえよ!
いとこの 専務と常務では
どうでしょう?
出番はないかもしれませんが
うまく 手数料を手渡しする
展開に持ち込んで
アジトを突き止めたいと
考えています。
おう。
(呼び出し音)
(着信音)
では よろしく。
(着信音)
大日本食材の杉下です。
もしもし 全日本給付金センターの
田中と申しますが。
お待ちしておりました。
経理担当に代わります。
経理担当の出雲と申します。
お問い合わせ頂いた
今年度の売り上げですが…。
(麗音)「4月に 大口の発注が
キャンセルになった事で
750万のマイナスが出まして…」
昨年比48パーセントと
なっております。
そういうわけで
危機的状況なものですからね
極力急ぎたい。
できれば 直接
書類一式等 持参して
一遍で済ませたいなあ。
(携帯電話の着信音)
はい 少々お待ちください。
その前にですね
二三 確認したい事が
ございまして。
その取引先というのは
なんという会社でしょうか?
セリーザフードサービス
というところなんですがね
ああ… ご担当者の方が
あまり 事務所に
いらっしゃらないようなので
なんでしたら
携帯をお教えしますが。
お願いします。
「はい。 090…」
なんで 人の電話番号を勝手に…!
常務改め 取引先の担当という事で
いきましょう。
話を
なるべく引き延ばしてください。
あとはアドリブで。
アドリブって…。
(携帯電話の着信音)
来た。 来た 来た 来た 来た…!
はい
セリーザフードサービスです。
ああ 今ね ええ 連絡あって…。
ええ 聞いてますよ。
(携帯電話の着信音)
はい 全日本給付金センターです。
先ほど連絡した杉下ですが…。
「ご担当の角田さん お願いします」
杉下さんって さっきの…?
ああ… いえ あなたで結構です。
そちらの最寄りの区役所まで
書類一式 持参する事で
もう 話はついてるんですがね
どちらの区役所へ行けば
いいんでしょう?
あの… 少しお待ちください。
はい ありがとうございます。
はい ひとつ
よろしくお願い致します。
ええ… あっ いえ…
ちょっと待ってください。
何か?
えーっと あのね…。 ああ…。
ああ もしもし?
社長の伊丹ですけどね。
ええ…
実は うちも困ってるんですよ。
あんな会社 助けるくらいなら
うちも ひとつ
なんとかなりませんかね?
ああ…
新規の申し込みでしょうか?
ああ…
はい 少々お待ちください…。
えーっと… でしたら
現在の状況から
お伺いしたいんですけども。 はい。
どうしました? 何か問題でも?
ああ…。
もしもし
お電話代わりました 角田です。
あっ 今のはアルバイトでして
私が代わりに…。
そちらの場所を
聞き出そうとしてみたんですが
警戒されてしまってるようですね。
君のほうも まだわかりませんか?
申し訳ありません。 でも
先日おっしゃっていた方について
わかる者が見つかりまして。
そうですか。 角田さん では…。
(着信音)
法人の場合は 経産省からの
ご案内が ショートメールで
送られてきているはずなので
そちらを…。
やめだ。 この件からは手を引く。
(鈴木)えっ なんでですか?
お前 警察だろ?
えっ…!
警… いやいや…。
それはないんじゃないですかね?
こいつは 俺の…。
どうなんだよ!?
いや 怖っ…。
ハハハハハ…!
そんなわけないじゃないですか。
お前がかけた電話で
実際に振り込んだ客
一人もいねえんだよ!
警察だから
わざと外してたんだろ!
それはないんじゃないですか…?
だったら やってみせます。
ああ?
途中まで進めてたヤマがあるので。
それ やらせてください。
(携帯電話の着信音)
出ろ。
あっ はい。
もしもし
全日本給付金センターです。
はい。 えー 少々お待ちください。
オリエンタル製作所の
山本ってのが 角田さんにって…。
お前だよな?
ああ… 思い出しました。
俺が さっき言ってた法人です。
粉かけてた。
いいだろう。
やってみろ。
「(機械の作動音)」
お待たせしました。
こちら 全日本給付金センターの
角田です。
山本社長
昨日の件でございますね?
「(機械の作動音)」
「ああ 角田さん?」
「待ちきれず
連絡しちゃいましたよ」
「今日もね
支払いの催促されてね…」
「ひとつ なんとか なんとか…!」
確認が済めば
すぐに手続きに移れます。
経理の方は なんと?
はあ? 今 なんて言いました?
いや 機械の音がうるさくてね。
ちょっと待ってくださいね。
おい みんな! 止めてくれ!
こっちは大事な電話中だ。
(機械の作動音)
「ああ すいませんね。
それでね 一刻を争うんで
一式 手渡しで
お願いしたいんだけど…」
もう一度 もろもろ確認しますので
改めてご連絡させてください。
それでは。
どうします?
また手渡しかよ…。
みんな 考える事は同じだな。
よし いいだろう。
えっと 山本さん…。
♬~
受け取ってきました。
どうだ?
あとをつけられたりしてねえか?
ああ もちろんです 大丈夫です。
よし。 中 確認したか?
あっ まだです。 すいません。
ああ!?
すいません…。
これ どういう事だよ?
えっ?
おい!
あれっ?
(扉の開く音)
警視庁だ!
おとなしくしろ!
警視庁特命係 冠城だ!
奥の部屋!
(麗音)はい!
♬~
(鈴木)あっ…!
いや 違う 違う…
俺は 下っ端の受け子で…。
あの人がボス あの人がボスです!
(芹沢)はい 行こう。
違う! 俺も使われてただけだ!
離せ コラ!
冠城くん Zを見たというのは?
あっ… そういえば いませんね。
(足音)
角田さん。
捜したよ。
これ ありがとうございました。
角田さんのおかげで
目が覚めました。
アジトにガサが入った。
みんな 捕まった。
…えっ?
はじめまして 警視庁の杉下です。
冠城です。
えっ… 警察官だったんですか?
君は 主犯とおぼしき人物を
実際に見たそうですねぇ。
その男は 伝説の詐欺師Zと
呼ばれる人物かもしれません。
目撃者は君だけです。
ぜひ 手がかりを得たい。
それなら 白髪の老人で
杖をついていました。
まさに 僕が聞いた話とも
一致しています。
歩いたあとには 引きずった足跡が
残されているとか。
ひとつ
やってみせてもらえませんか?
あっ…。
これで。
確か こうやって…。
なるほど。
実は そのような老人は
架空の人物ではないかと
思っていたのですが
君の話を聞いて確信しました。
やはり
架空の人物だったんですねぇ。
…はあ?
杖というのは 本来
そうやって つくものでは
ないんですよ。 失礼。
まず 杖を前に。
次に 痛めているほうの足。
そして 最後に
痛めていないほうの足を前に。
これを繰り返す。
つまり 引きずった足跡が
つくはずがないんですよ。
初めて聞いた時から
妙だと思っていました。
(杉下の声)あらかじめ 自分とは
遠い犯人像を広めておけば
捜査が及んだ時
警察の目をくらます事ができる。
だとすれば 真のZは
噂とは正反対の人物。
例えば 若くて ごく普通の…。
そうですねぇ…。
ああ ちょうど…。
何を言ってるんですか?
田中は 誰かから指示を受けてた。
けど 君が電話している間
田中への指示は止まってた。
法人は400万!
個人の20倍だ。
(佐藤)はい… そうです…。
必ず落とせ! わかったな。
はい。 なるほど…。
(携帯電話の着信音)
(冠城の声)
指示を出していたのは 君だな?
言いがかりですよ。
Zの事だって…。
杖のつき方なんて
人それぞれじゃないですか。
とにかく
見たものは見たんです。
もう一度 聞きます。
確かに見たんですね?
ええ。 この目で はっきりと。
実は 君が見たという
その倉庫に
我々も行ってみたんですがね
その窓 随分高い所にありました。
君の背の高さで
見えたとは思えません。
つまり 窓の外を見るのは不可能。
嘘で嘘を塗り固めようとしても
必ず ほころびが出るものですよ。
伝説の詐欺師Zは 君ですね?
(ため息)
わかりましたよ。
金は返すんで。
ああ 手をつけてませんから。
何?
僕にとっては ゲームのコインと
同じだったんですよ。
ああ ネットの世界って
大人とか子供とか
関係ないじゃないですか。
どこまでいけるのかなって
試してみただけです。
でも リアルの世界だと
大人か子供かは関係ある。
僕は まだ未成年ですし
そこまで重い刑には
なりませんよね?
君が 何もわかっていない
子供だという事は
よくわかりました。
これから しっかり教えてやるよ。
リアルな大人の世界。
最後に もうひとつだけ。
これ 何本に見えます?
すいません…。
あの 俺 どうなるんですかね?
受け子だ 掛け子だなんて
関係ねえ。
初犯だろうが 実刑だろうよ。
これに懲りて まともに働けよ。
はい。 心を入れ替えます。
(ドアの開く音)
いや…
まさか 刑事さんだったなんて…。
すっかり騙されました。
おかげで 伝説の詐欺師Zを
逮捕する事ができました。
ついでに もう一人
逮捕しておきたいと思いましてね。
また協力してもらえませんか?
もう一人?
伝説の詐欺師Xです。
いやいやいや…
もう勘弁してください。
さっきも約束したんですよ。
もう こんな世界には
関わらないって。
Z… すなわち
佐藤と名乗っていた少年ですが
中岡という資産家の息子でした。
そして なんと その中岡家では
誘拐事件が起きていたんです。
Zは誘拐されていた。
誘拐? だって あいつは…。
ええ。 本人は 誘拐された事さえ
気づいていません。
(杉下の声)今回の詐欺のために
何日も家を離れている間に
何者かが 誘拐に見せかけて
身代金を要求したんです。
すぐに捜査態勢が敷かれましたが
警察には無断で 両親は
身代金を支払ってしまったんです。
海外送金で 被害額は2億。
犯人は まだ捕まっていません。
僕は Xの犯行だと考えています。
Xは 一度
Zにやられてるからな。
子供に してやられた事が
許せなかった。
はあ~…。
いや でも XとかZとか
俺には
何も手伝える事 ないですよ。
ところが そうでもないんですよ。
君 近眼ですか?
眼鏡をなくしてしまって…。
(杉下の声)脅迫状と一緒に
眼鏡が送られてきていました。
眼鏡はアジトで盗まれたそうだ。
つまり 誘拐詐欺の犯人は
あの場にいた誰かです。
競輪…
本命ばっかり 言ってたよな?
駄目だ!
ガチガチの本命しかこねえ。
(冠城の声)実際には大荒れで
万車券が連発だった。
ちょうど その頃です。
身代金が振り込まれたのは。
競輪の速報を見てたんじゃなく
本当は 身代金の振り込みを
確認していた。
伝説の詐欺師Xは
あなたですね?
いやいや いやいや
いやいやいや…。
いやいや いやいや
いやいや いやいや…!
ハハハハハ…!
さすがに欲張りすぎたか。
わざわざ
警察を引き入れたのは…。
角田課長が警察官だと知りながら
電話したんですね?
ええ。 前に名簿屋から買った
リストにあったんですよ。
金を騙し取って
Zを警察にパクらせたら
俺の完全勝利だ。
何より あとで噂になる。
さすがは
伝説の詐欺師Xだって。
詐欺師のプライドですか。
正当な評価に
戻そうとしただけです。
前 やられたのは
事故みたいなもんだ。
オリエンタル製作所の山本社長。
あの電話も見事でしたよ。
あの背景の機械の音
あれ 偽物でしょ?
詐欺師に褒められたところで
嬉しくもありませんよ。
伝説の詐欺師Xなんて
格好つけられたのも
もう終わりだな。
あとは そちらで。
ああ… あんたたち2人
いい詐欺師になれるよ。
警察辞めたら 一緒に組もうよ。
ハッ… ハハハハ…。
(ドアの閉まる音)
あっ…。
おやおや。
課長 また 何やってるんですか?
いやあ それが 実はな…
落としたご祝儀が
見つかったんだよ! ハハッ!
捨てる神ありゃ拾う神ありって
言ったろ?
ちくしょう!
やっぱ うめえな 高いもんは!
あの これ…。
ん? あっ もらっとく。
(椿家團路)文句があるなら
とっとと言いやがれ この野郎!
(椿家怪路)師匠!
ただ事ではありませんねぇ。
どうやって殺害したんです?
事件だっつってんの
右京さんだけですからね。
(椿家小ん路)我々にとって
師匠は神なんですから。