相棒 season 19 #18[解][字]…のネタバレ解析まとめ

出典:EPGの番組情報

相棒 season 19 #18[解][字]

【選ばれし者】
止まらない連続銃撃事件!
増殖する凶器!?特命係vs科警研!
不可能殺人に隠された秘密とは…!?

◇番組内容
【選ばれし者】
人気小説『魔銃録』の作者が銃殺される事件が発生。凶器は数カ月前、代議士襲撃事件で使われた古い銃と思われたが、問題の銃はすでに警察に押収されていた。特命係は線条痕の再鑑定をしている科学警察研究所を訪れ、主任研究官・黒岩から事情を聞くと「問題の銃が持ち出された可能性も、鑑定ミスの可能性もない」と断言する。そして、捜査の背後では“魔銃”を持つ者がさらなる犯罪に動き出そうとしていた―。
◇出演者
水谷豊、反町隆史
森口瑤子、川原和久、山中崇史、篠原ゆき子、山西惇、浅利陽介、田中隆三、片桐竜次、小野了 ほか
【ゲスト】前田亜季、上杉祥三 ほか
◇スタッフ
【脚本】杉山嘉一
【監督】田村孝蔵
◇音楽
池頼広
◇おしらせ
☆最新情報はツイッターでも!
【ツイッター】https://twitter.com/aibouNow
【番組HP】https://www.tv-asahi.co.jp/aibou/

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)
福祉 – 音声解説

テキストマイニング結果

ワードクラウド

キーワード出現数ベスト20

  1. 拳銃
  2. 魔銃録
  3. 線条痕
  4. 笠松
  5. 黒岩
  6. 笠松剛史
  7. 黒岩先生
  8. 魔銃
  9. 雅美
  10. 原口
  11. 銃器
  12. 小説
  13. 犯罪
  14. 冠城
  15. 銃声
  16. 存在
  17. 犯人
  18. ファンレター
  19. 伊丹
  20. 科警研

解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

   ごあんない

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

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♬~

(銃声)

(倒れる音)

(パトカーのサイレン)
(ヘリコプターの飛行音)

(益子桑栄)至近距離だな…。

(益子)正面から心臓を一発。

(伊丹憲一)
うん。 暴力団絡みの抗争か…。

拳銃は?

(益子)銃も薬莢も見つかってない。

(芹沢慶二)かばんも財布も
スマホもなしです。

まさか 物取りじゃないっすよね?

拳銃使って物取りって
アメリカじゃあるまいし。

しかし 身元不明ってのは
厄介だな…。

(出雲麗音)笠松剛史…。

(芹沢)知り合いか?

(麗音)
いえ そういうのじゃなくて…。

(麗音)『魔銃録』の作者です。

ああ~…。

(伊丹)『魔銃録』って あの小説か。

(杉下右京)魔銃と呼ばれる拳銃を
手にした者たちが

自らを 選ばれし者として

世界を救うという使命のために
戦いを挑むという物語です。

(冠城 亘)確か3カ月ぐらい前に

その小説をまねて
代議士を襲った奴 いましたよね。

(杉下の声)収賄容疑がありながら
不起訴となった楠木正治代議士が

銃撃されました。

(銃声)
(楠木正治)ああーっ!

(杉下の声)幸い
命に別条はありませんでしたが。

今度は その作者が銃で殺された。

だから… 課長たちが
出払ってるわけですね。

そういう事です。

右京さん 銃 嫌いでしたよね?

持てば 得てして
短絡的な行動に走りがちですし

結果 ろくな事になりません。

年一回の射撃訓練 行ってますか?

イギリスの警察官は
拳銃を携帯していません。

確か ホームズは
銃弾でアルファベット書けるぐらいの

腕前でしたよね。
よくご存じで。

(青木年男)聞きました?
『魔銃録』の笠松剛史の事件。

拳銃を使った
短絡的な事件だろ?

おや。 犯行に使われた銃が

あの魔銃かもしれない
っていうのに

興味ないんですか?
どういう事?

3カ月前
代議士襲撃に使用されたのは

『魔銃録』に書かれていたのと
同じ拳銃だった。

(キーを打つ音)

随分古い銃だね。
西部劇に出てくるような…。

コグバーン社製のデューク。

興味本位で騒ぎ立てた
ネットでは

襲撃に使われた この拳銃を
小説同様 魔銃と呼びました。

科捜研の鑑定によれば

笠松剛史を殺害した銃弾と
この魔銃の線条痕が

見事に一致したそうです。

この銃が 今回の事件にも
使用されたって事?

あり得ません。 その銃は すでに
警察に押収されています。

で… どういう事?

魔銃なんだよ!

♬~

(益子)命中精度を上げるために
銃身に彫られた

ライフリングと呼ばれる溝は
銃ごとに違う。

発射された銃弾に

ライフリングによって
刻まれるのが線条痕だ。

「(銃声)」

で 今回 使用された銃弾の
線条痕と

3カ月前の襲撃事件に使用された
拳銃が一致した。

(益子)科捜研は そう断言してる。

妙ですねぇ。

指紋同様 同一の線条痕を持つ銃は
存在しないはずですが…。

それが 科捜研の連中
絶対に間違いないってよ。

押収された拳銃は 今 どこに?

科警研に保管されてる。

ああ… 科学警察研究所。

今 その科警研で
線条痕の再鑑定中だ。

なるほど…。

科警研は 警察庁の付属機関です。

俺らが直接行くのは
どうかと思いますが。

なんの問題もないでしょう。

言ってみれば 我々 特命係は

警察庁長官官房付の
直属機関ですから。

(警備員)はい どうぞ。

随分 厳重ですね…。

ここには 犯罪で使われた
銃器や爆薬などが

日本中から
送られてきますからねぇ。

(警備員)失礼します。

♬~

ここですね。
ええ。

(ドアの開く音)

(久保塚雅美)何かご用ですか?

(雅美)どちら様でしょうか?

警視庁特命係の冠城です。

同じく 杉下です。

黒岩先生は鑑定中です。

その鑑定というのは

昨晩 発生した殺人事件現場で
発見された弾丸の

線条痕鑑定でしょうか?

そうですが… 担当の方ですか?

ええ。 そう考えて頂いても。

(雅美)黒岩先生 警視庁の方です。

(黒岩雄一)警視庁の方が 何か?

鑑定結果は いかがでしたか?

科捜研の出した結論では
今回の銃弾と

3カ月前に使用された拳銃の
線条痕が一致していますが

先生の鑑定でも やはり…?

3カ月前に押収された拳銃は

今 こちらに
保管されてるんですよね?

失礼ですが
その銃が持ち出された可能性は?

あり得ません。

保管ロッカーの中に
厳重に保管されていますので。

確認させて頂けますか?

(解錠音)

♬~

銃身に無数の傷。

グリップには魔物の文様。

確かに 『魔銃録』に
書かれているとおりですねぇ。

これが
魔銃と呼ばれてる銃ですか…。

(雅美)勝手に触らないでください。

あっ… すいません。

では よろしいですね。

(ケースを閉める音)

(施錠音)
その銃は持ち出されていない。

つまり 線条痕の細工も不可能。

だとすれば
あり得る可能性は2つ。

1つは 同じ線条痕を持つ拳銃が
別に存在する。

そして もう1つは… 鑑定ミス。

あり得ません!
黒岩先生に限って そんな…。

久保塚くん。

私は 再鑑定するので
失礼します。

♬~

線条痕鑑定って
具体的に どんな事を?

電子顕微鏡での目視検査です。

(雅美)1000分の1ミリ単位で
分析測定する

とても繊細な作業です。

黒岩先生は
その日本一の権威です。

そうでしたか。

ところで… 久保塚さんでしたね。

あなたも
黒岩先生と同じ研究室の?

いいえ。
私は犯罪予防研究室の者です。

そうでしたか。

(雅美)
私たち 犯罪予防研究室では

犯罪不安の調査や

犯罪の背景の研究などを
行っています。

黒岩さんとは 随分 懇意のように
お見受けしましたが

部署は違いますよね?

黒岩先生は 心理学にも

造詣が深くて
いらっしゃいますので

いろいろと助言を頂いてます。

なるほど。

ご存じでしょうか?
令和元年の拳銃押収数は 401丁。

そのうち
暴力団関係は 77丁でした。

それ以外は…?

はい ごく普通の人たちです。

闇サイトでの売買や密輸入など

ひそかに
日本に流通している銃器は

10万丁以上と言う人もいますねぇ。

10万丁!?

日本は銃規制が厳しい国ですが
銃器所持は なくなりません。

(雅美の声)『魔銃録』という小説は

実際に
銃器を手にしたいと思う人には

強く刺さったようです。

♬~

(撃鉄を起こす音)

(空撃ちの音)

(豊田 充)
フフッ… フフ… フフフ…!

(雅美の声)かなりの数が
流通している日本で

銃器が犯罪に使用されるケースは
まれです。

それは なぜなのか?

私は そこを研究しています。

なるほど。
(携帯電話の着信音)

再鑑定が終わったようです。

(解析音)

(電子音)

線条痕が一致した…。

ええ。
今回 使用された銃弾の線条痕は

ここに保管されている銃と
同一のものだと断定しました。

そんな事が…。
(黒岩)鑑定結果に間違いはない。

信じがたいが… 事実は事実だよ。

「あり得ないものを除外して
最後に残ったものが

どんなに信じがたくとも
真実である」。

ホームズの言葉です。

となると 残る可能性は1つ。

同一の線条痕を持つ拳銃が

別に存在するという事になります。

(中園照生)
犯人は まだ見つからないのか!?

原口雄彦による
代議士銃撃事件以後

『魔銃録』の作家 笠松剛史は

熱狂的なファンや
強い反感を持ったアンチから

大量のメッセージを
受け取っていたようです。

現在 それらを送りつけた人物を
しらみつぶしに当たっています。

(内村完爾)
なんせ 銃撃による殺人事件だ。

暴力団絡みの可能性も
十分にある。

組対と連携して
その線を徹底的に洗え。

(中園)…よろしいんですか?

当たり前だ!

市民の安全を脅かすような奴らに
手心なんか 一切無用!

はい…。

おはようございます。
(角田六郎)あっ… すまんね。

徹夜ですか。

この作者の事件 まだ 犯人も銃も
見つかってないようですね。

ああ…。
暇なお前らが うらやましいよ。

そういえば 課長も

その本に感化された原口雄彦の
取り調べをしたんでしたねぇ。

ああ… それがな

まあ 普通のお兄ちゃんで
驚いたよ。

少々 自意識っていうの?
そういうのが高めだったな。

「自分は 魔銃に選ばれた責任を
果たしただけです」とか

なんとか言ってたよ。

それ 小説のまんまですね。

そんな兄ちゃんが
今や ちょっとしたカリスマで

ファンレターとか
すごいんだって?

フッ… 何がどうなってんだか
本当わからんね。

コーヒー ごちそうさん。

「『呪われた力を持つ魔銃は
限りなく増殖し

決して無くなる事はない』」

何が呪いだよ。 非科学的です。

科学で解明できないからといって

存在しないとは
言いきれませんがねぇ。

呪われた伝説を持つ品々は
世界中に いくらでも存在します。

例えば 持ち主を破滅させる
ホープダイヤモンド。

座ると死ぬと言われる
バズビーズ・チェア。

日本では
徳川家に不幸をもたらした

妖刀 村正…。

はい わかりました。
わかりましたから…。

とはいえ 拳銃が
増殖するはずはありません。

(杉下の声)
科警研から持ち出す事も不可能。

やはり 同じ線条痕を持つ
別の銃が存在するとしか…。

ちなみに
同じ指紋を持つ人がいる確率は

1兆分の1とも
言われていますがねぇ。

あれ? どちらへ?

そもそも 原口雄彦は

どうやって 小説そっくりの拳銃を
手に入れたのでしょうねぇ。

(原口雄彦)
手に入れたんじゃなくて

向こうから やって来たんです。

(原口の声)
あの日 仕事から帰ったら

玄関の前に
紙袋が置いてありました。

(原口の声)あの魔銃は
あのままの姿で僕の元に来た。

偶然なんかじゃありません。
必然だったんです。

必然…。

君は なぜ 楠木代議士を
襲おうと思ったのですか?

(原口)楠木!

(銃声)
(楠木)ああーっ!

(原口)誰もできないなら

特別な力を持つ僕にしか
できない…。

(原口)これは運命なんです。

原口が どうやって
あの拳銃を手に入れたのかは

いまだ不明です。

もし 仮に 彼の言っていた事が
本当だとしたら…。

待ってください。

拳銃が 自分の意思で
やって来るなんて

それこそ あり得ませんが。

そこです。
では 誰の意思だったのか?

『魔銃録』を読んで 自分にも
特別な力が欲しいと願った彼に

小説と同じ拳銃を
渡す事ができたのは… 誰なのか。

(貴戸)
『魔銃録』を書いた きっかけ…。

(貴戸)
確か 去年の春頃でしたっけ…

白バイの女性隊員が
撃たれたじゃないですか。

ええ。 大金に目がくらんだ
短絡的な犯行でしたが。

あれでピンときたって
おっしゃってました。

笠松さん それまで 新作の構想に
結構悩んでたんですけど。

夏くらいかな…。

急に 新作を書き上げたって
連絡があったんです。

(笠松剛史)おお 貴戸ちゃん。

自信作なんだ。 さあ 読んでくれ!

春に着想を得て 夏に完成。

随分と早く
書き上げられたんですねぇ。

かなり綿密な取材を
されたようですが。

ああ…。

資料や取材先なんかも全部
笠松さんが自分で探してくれて。

おい。
はい。

笠松さんは 以前から
銃器に ご興味が?

(貴戸)ああ… それが全然。

笠松さん 繊細な若者を描くのは
得意でしたけど

拳銃とか襲撃なんてハードな題材
書いた事なかったんで。

そうですか…。

『魔銃録』を読んだ人たちから

かなり過激なファンレターが
届いたそうですが

そういうのは
こちらでチェックを?

普通は するんです。

でも 今回は
メールなんかも含めて

完全ノーチェックで
渡すようにって。

なぜです?

生のリアクションを聞いて
続編の参考にしたいって

おっしゃってました。

あの… やっぱり 犯人は
『魔銃録』を読んで…。

それはまだ お知らせできる段階に
ありませんので。

ところで そのファンレターや
執筆の参考資料などは

今 どちらに?

(麗音)うっ…!

笠松剛史が『魔銃録』執筆の
参考にした資料です。

ファンレターやメールは
捜査中なので お見せできません。

どうもありがとう。

難しい論文や資料ばっかりですよ。
なんか役に立つんですか?

まあ それを これから調べるの。

何か見つけたら教えてください。
失礼します。

♬~

冠城くん。
はい。

「被験者ナンバー346
27歳男性 会社員」

「もし
特別な力を手に入れたとしたら

国民をバカにしている政治家に
正義の鉄槌を下す」

名前は書いてませんけど
出身地 家族構成 学歴…。

「好きな作家:笠松剛史」

(冠城の声)
間違いなく あいつですね。

「『犯罪に対する見解と実行基準』」

「享徳大学文学部心理学科
科学警察研究所 共同研究」

ごく普通の人たちが
犯罪について どう考えるのか。

どんな状況になれば
罪を犯すのか。

400人以上の被験者に

匿名を条件にインタビューした
論文のようですねぇ。

笠松は この400人の被験者の事を
知った上で『魔銃録』を書いた。

ええ。 小説を読み まさに
自分の事だと感激した原口は

笠松さんに ファンレターを
送ったのでしょう。

そして 力を求めてた原口に

『魔銃録』に出てきたのと
同じ拳銃を渡した。

しかし その笠松剛史は
誰に なぜ

魔銃と同じ線条痕の拳銃で
殺害されるに至ったのか…。

(小出茉梨)
ニュースで見ましたけど

拳銃を持った犯人 まだ
見つかってないんですってねえ。

ええ。

ネットでも大騒ぎ。
呪われた魔銃だって。

えっ!?

一体 どこから…。

んっ…?

(茉梨)みんな 好きですよね
そういうの。

お座敷でも
結構 そういう話題 出ますよ。

政財界には
験担ぎを大事にされる方が

多いそうですねぇ。

ええ。 占いとかジンクスを
すごく大切にされてたりとか。

でも 私たちも
普通にやってますよね。

お札とか 盛り塩とか。

そういえば 「呪い」と「呪い」は
同じ漢字ですね。

そうですね。
あっ そういえば

「“呪い"と“祝い"は
漢字で書けば ほぼ同じ」って

おっしゃってた大臣も
いらっしゃいました。

それ 全く違いますよねえ。
んっ?

「これは呪われたグラスです」
って出されたら

まあ そんな店
二度と行きませんけど

「これは幸運を呼ぶグラスです」
って出されたら

「じゃ もう一杯 おかわりしよう」
って思うのが人間ですよね。

フフフッ…!

でも 結局
どちらも気になっちゃう。

人間って そういうものですよね。

♬~

♬~

(装填する音)

♬~

この論文 ご存じでしたか?

ええ 読みましたよ。

うちの部の共同研究ですので
もちろん 目は通しています。

これを参考に 笠松剛史さんは
『魔銃録』を執筆したようです。

なるほど…。

あの小説が
銃を持ちたいと思う者や

実際に持った事がある者の心理を
よく書けているのは

そういう事でしたか。

そして この論文のインタビューを
受けた被験者の中に

3カ月前 代議士を襲撃した

原口雄彦と思われる人物が
いました。

小説そっくりな あの銃を
原口雄彦に渡したのは

笠松剛史だったんじゃないかと。

そして 同じ線条痕を持つ拳銃で
笠松剛史さんは殺害されました。

犯人が撃ったのは かなりの
至近距離からだったそうですねぇ。

(黒岩の声)銃創や
衣類に付着した すす

火薬の量から推定して

銃口からの距離は
15センチほどでしょうね。

そこで 質問です。

至近距離から心臓に一発。

これは 銃の扱いに慣れた人物
なのでしょうか?

個人的見解を言えば
慣れていない人物だと思います。

私も同感です。

それは なぜでしょう?

銃器の最大利点は
離れた場所からでも

強い殺傷能力がある
という事ですから。

久保塚くんの言うとおり。

相手に近づけるのなら
刃物や鈍器でも一緒だし

相手に
銃を奪われる可能性だってある。

ですが たった一発ですよ。
プロの仕業じゃないんですかね?

素人なら こう 何発も
撃ってしまうような…。

ご覧頂いたほうが早いですね。

(黒岩)1875年に
アメリカで開発された

このデュークは

装弾数6発の
45口径リボルバー拳銃。

この時代の銃の特徴が

シングルアクション機構です。

シングルアクション?

ええ。
撃鉄を起こし 引き金を引く。

そうしたら また

撃鉄を起こし 引き金を引く。

連射するには これを
繰り返さなければなりません。

なるほど。

扱いに慣れた者でなければ
難しい…。

(ドアの開く音)

(黒岩)銃は

手にする全ての者の力を
均衡に保つ。

だから アメリカでは
護身のために

女性が銃を所持するのは
当たり前です。

向こうの警察官にも
そう言われました。

「向こう」というのは…?

アメリカの留学時代に

ホールドアップされた事が
あるんです。

だから 銃が嫌いで…
触るのも嫌なほど。

なのに 銃犯罪の研究を?

そういう目に遭ったから…
でしょうね。

「ノーペイン ノーゲイン」です。

「痛みなくして
得るものなし」ですか。

日本にも
数えきれないほどの銃器が

流通しています。

いつ 銃を手にした者が
目の前に現れても

不思議じゃありません。

そう…。

銃器の所持を
厳しく規制している日本では

銃を持たない者が 持つ者に対し
圧倒的不利になってしまう。

これは
不平等だと言わざるを得ない。

力のない者が 暴力によって

踏みにじられるような事が
あってはいけないんですよ。

人を平等にするのは
銃ではなく 法だと

僕は思いますがねぇ。

立派な信念だとは思いますが…

法が守ってくれない時も
あるでしょう。

♬~

(足音)

警察だ。

豊田充さんだよね。 ちょっと
話 聞かせてもらっていいかな?

(豊田)あっ あっ… うわあーっ!

(伊丹・芹沢)うおっ!

(豊田)来るな!
(伊丹)おい おい…!

(銃声)

(芹沢)うわあーっ!
(伊丹)おい 撃つな! 落ち着け!

来るな! 来たら… 撃つぞ!!

(伊丹)わかった わかった!
ほら 丸腰だ。 なっ?

危害は加えないから!

僕は… 何もしてない!

ただ 拳銃を持ってただけだ!

(芹沢)だったら
おとなしく その銃をよこせ。

嫌だ!!

(荒い息遣い)

やめてください。

私 撃たれた事あるんです。

動けなくって…

死にたくない 死にたくない…
うめく事しかできませんでした。

あんな思い
誰にもさせないでください!

(荒い息遣い)

ううっ… ううっ…!

おい 豊田!

『魔銃録』の作者を殺したのは
お前か!?

違います! 信じてください。
僕じゃありません!

じゃあ この銃は!?
どこから手に入れた! ああっ!?

ああーっ!

豊田充 26歳
フリーター。

アリバイも
確認されたそうですから

笠松を殺した犯人ではない。

らしいな。
でも じゃあ 拳銃は どこから?

原口の時と同じように

紙袋に入った拳銃が
玄関の前に置いてあったと。

ですが 置かれたのは
笠松さんが殺害されたあと。

つまり 原口に拳銃を送ったのも

笠松さんとは違う 別の人物
という事になりますねぇ。

豊田に拳銃を渡して

罪を なすりつけるつもり
だったのかねえ。

…って 犯人って 一体 誰よ!?

それがわかれば
苦労しませんよ。

まあ 拳銃が押収できたのは
よかったがな。

まずは 科警研の鑑定結果を
待ちましょう。

(黒岩)
これが 3カ月前の事件の銃。

これが 昨日 押収した銃。

この2丁の線条痕は
まるで違うものでした。

笠松剛史さんを撃ったのは
別の拳銃という事になります。

このデュークが もう1丁
存在するって事ですか?

にわかに信じがたい話ですねぇ。

確かに…。

でも
杉下さんの言ったとおりです。

あり得ないものを除外して
最後に残ったものが

どんなに信じがたくとも
真実… という事になりますから。

問題は あり得ないものとは
なんなのか?

信じがたい真実とは なんなのか?
…ですねぇ。

ちょっと いいですか?

あっ… どうぞ。

♬~

このにおい…。

ああ… ガンオイルです。
においが独特なんです。

そろそろ よろしいでしょうか?
お忙しいところを…。

おいとましましょうか。

ありがとうございました。

♬~

(衝撃音)

♬~

いや ちょっと…。

伊丹さん これ見てください。

笠松剛史宛てのファンレターの
コピーです。

(麗音)原口と…

豊田のもあります。

なんで こんなもんが ここに…?

こっちは「極秘」って…。

なんだ? これ。

恐らく それは

『犯罪に対する見解と実行基準』
という論文の元データでしょう。

警部殿…!

その中には 400人以上の被験者の
個人情報があるはずですが

ナンバー346を見てください。

346ですか?

346…。

あっ… 「原口雄彦」!

(伊丹)何!?

もしかして これ 笠松剛史が

『魔銃録』を書くのに
参考にした資料ですか?

正解。

笠松と黒岩は
繋がっていたってわけか…。

こういう事でしょうか。

この科警研の極秘資料を
笠松さんに渡して

『魔銃録』を書かせたのは
黒岩さんだった。

だが
なんらかのトラブルが発生し

黒岩さんは この保管ロッカーから
拳銃を持ち出し

笠松さんを射殺。

(銃声)

そして 何食わぬ顔で
拳銃を元に戻した。

であれば
同一線条痕の謎も解けます。

そう! 警部殿 そういう事ですよ。

ですが ここで
1つ 大きな問題が。

どうやって
ここから拳銃を外に持ち出し

また 元に戻したのか?

ご存じのように
ここの警備は厳重ですからね。

まあ 不可能でしょうねえ。

冠城 お前は黙ってろ。

どうやって持ち出したか
なんてのは あとの話です。

とにかく
笠松殺しの犯人は黒岩。

凶器は ここに保管していた拳銃。

捜査の手が
自分に迫っている事を感じて

黒岩は 覚悟の自殺。

おや…。

あれ? 捜査の手なんて
黒岩さんに迫ってましたっけ?

うるさいよ お前は もう!
はいはい はいはい…!

ご協力 ありがとうございます。
もう大丈夫です。

お帰りください。

はあ…。

♬~

久保塚さん…。

はあ…。

大丈夫ですか?

…大丈夫です。
ありがとうございます。

よほど
ショックだったのでしょうねぇ。

冠城くん どうかしましたか?

右京さん…。

やはり そうでしたか。

こちらの事は気にせず
続けてください。

(青木)冠城亘は
鑑識課で何してるんです?

益子さんに ちょっとした講習を
受けてもらっています。

君のほうは どうですか?

この選ばれし特別な僕に
不可能などありませんよ。

うーん… これかな… っと。
(キーを打つ音)

これです!

さすが青木くん。
全てが繋がりました。

今日は なんでしょうか?

正直 この部屋には…。

おつらいところ
申し訳ありません。

黒岩先生の事で
少し お聞きしたい事が。

手短に お願いします。

はい。 では 早速。

黒岩先生は 以前

『魔銃録』は
銃を持ちたいと思う者や

実際に持った者の心理が
よく描けていると

おっしゃっていましたねぇ。
はい。

でも 黒岩先生が
科警研の極秘資料を

作者に渡していたんですよね?
よく書けて当然でした。

でも 黒岩先生は なんで
そんな事をしたんでしょう?

黒岩先生は
銃器の脅威について

みんなが もっと考えるべきだと
おっしゃっていました。

そして 黒岩先生は
こうもおっしゃっていました。

力のない者が 暴力によって
踏みにじられないようにと…。

そんな人が
今回のような犯罪を犯すとは

僕には思えないんですよ。

あなたの事を
少し調べさせて頂きました。

アメリカ留学時代に
ホールドアップされた経験があると

おっしゃっていましたねぇ。

その時 突きつけられた銃は
デュークでした。

そのような事件に
巻き込まれた人の多くは

その後 銃に対する恐怖に
苦しむ事になります。

ところが
あなたは そうではなかった。

その恐怖心を
克服しようとしました。

あなたが留学していた
スタンフォード大学周辺を

調べてたところ

近くのガンクラブに
あなたの写真が残っていました。

最初に会った時

あなたの手から
ガンオイルのにおいがしたのを

昨日 思い出したんです。

ありがとうございます。

黒岩先生の同僚でもなく
銃が嫌いで

触るのも嫌だったはずの
あなたから

なぜ
ガンオイルのにおいがしたのか?

デュークのような
シングルアクションの銃は

単純な構造なので
壊れにくく 分解も容易です。

あなたは よくご存じのはずです。

あの厳重な警備ですからね

銃そのものを持ち出す事は
不可能です。

ですが…。

♬~

(杉下の声)
銃弾に線条痕を付けるために

必要なものは たった一つ。

銃身です。

あなたは
ここから持ち出した銃身を

別のデュークに付け替え…。

笠松さんを殺害した。

(銃声)

なんのために
私が そんな事をするんですか?

実験です。

力を欲している者に
銃を渡したら どうなるのか。

犯罪に走るのか
それとも 踏みとどまるのか。

あなたは
それを確かめてみたかった。

新作の構想に悩んでいた
笠松さんに

極秘資料を渡し
『魔銃録』を書かせたのは

あなたですね?

(雅美)反響が大きくなって
怖くなったそうです。

それこそが実験の目的なのに…。

今なら まだ
大した罪にならない。

だから 警察に…。

実験の邪魔はさせない。

♬~

ああ…!
(銃声)

♬~

(冠城の声)あの日 あなたの手に
ガンオイルが付いたのは

そのせいだった。

♬~

そして 犯行に使った拳銃に
元の銃身を付け直し

銃に興味があると

笠松にファンレターを書いてきた
豊田の家に届けた。

笠松さん殺害に
魔銃の銃身を使ったのは

同一の線条痕を残し
捜査を攪乱するため。

そして もう1つ。

魔銃と呼ばれる拳銃の存在を

世間に
強く知らしめるためでしょう。

長年 研究を共にしてきた
黒岩さんにとって

あなたを疑うなど

あり得ない事だったの
でしょうねぇ。

♬~

このにおい…。

(冠城の声)黒岩さんも
あの時 気がついてしまった。

同じ線条痕の真相に。

(解錠音)

(雅美)先生 何か気になる事でも?

…そうだが 何か?

いえ… 失礼しました。

♬~

はあ…。

(杉下の声)あなたの理解者だった
黒岩さんの驚きは

大変なものだったでしょうねぇ。

まさか あなたが
研究者としての立場を利用して

殺人を犯していたとは…。

君のやった事は間違っている。
自首するんだ!

(雅美)一度始めた実験は

何があろうと
最後まで やり通します。

見逃すわけにはいかない!

久保塚くん! こんな事をしても

昔 君が受けた屈辱が
消え去る事はないんだ!

離してください!
駄目だ!

ああっ…! うわあーっ!

(衝撃音)

♬~

私の頭に銃を突きつけたのは

どこにでもいる
ごく普通の少年でした。

(少年の英語)

(雅美の声)バッグを奪って
その子が逃げたあと

涙が止まらなかった。

助かったからじゃない。
悔しかったから…。

暴力に ただ
屈服するしかなかった自分が

情けなかったから…。

銃を目の前にしたら
誰だって そうなる。

警察も友達も
そうは言わなかった。

日本は平和ボケしてるって…。

人生で一度も経験した事のない
屈辱だった。

突発的で理不尽な暴力は
誰にとっても無関係じゃない。

その現実に
しっかりと向き合うべきなんです。

そんな事のために

君を信じていた黒岩さんを
殺したのか?

笠松さんを撃ったのか?

言ったはずです。
ノーペイン ノーゲインだって。

いいえ。 あなたのした事は

力のない者の弱みに付け込み
犯罪へといざなう

卑劣な行為です。

そんな事をしたところで

あなたの受けた屈辱が
消えるはずもない。

あなたのした事は

思い上がった
独り善がりの愚かな行為。

ええ… ただの愚行です!

♬~

♬~

〈逃げ延びた男との最終決戦〉

買収されて供述を変えたのだと
にらんでいます。

〈黒幕は誰なのか?
事件は闇に葬られるのか?〉