【BS時代劇】赤ひげ3(6)「刺された理由」かつて赤ひげ(船越英一郎)のもとで働き、今は親の居ない子供たちの世話を…
出典:EPGの番組情報
【BS時代劇】赤ひげ3(6)「刺された理由」[解][字]
かつて赤ひげのもとで働き、今は孤児の世話をしているおよねが刺された。およねは刺した相手について語らないが、定吉という少年が「自分が刺した」と名乗り出てくる。
詳細情報
番組内容
かつて赤ひげ(船越英一郎)のもとで働き、今は親の居ない子供たちの世話をする寺で働くおよね(佐津川愛美)が、何者かに刺されて養生所に運び込まれてくる。刺したのは誰か?およねは黙して語ろうとしない。その後、一人の少年・定吉(城桧吏)が「自分がおよねさんを刺した」と名乗り出てくる。寺を出て商家に奉公している定吉は、およねが弟のように気にかけていた少年だった。およねと定吉の間に、一体何があったのか?
出演者
【出演】船越英一郎,中村蒼,優希美青,前田公輝,鈴木康介,山野海,久保田磨希,真凛,城桧吏,佐津川愛美
原作・脚本
【原作】山本周五郎,【脚本】川﨑いづみ
監督・演出
【演出】皆川智之ジャンル :
ドラマ – 時代劇
ドラマ – 国内ドラマ
ドキュメンタリー/教養 – 文学・文芸
テキストマイニング結果
ワードクラウド

キーワード出現数ベスト20
- 定吉
- お前
- 自分
- 大丈夫
- 盗人
- 庄助
- 田山
- 本当
- 一人
- 先生
- 台所仕事
- 津川
- 保本先生
- 母親
- 無駄
- 弥一
- アマ
- イタタッ
- イテテテッ
- イテテテテテッ
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あっ イテテテテテッ。
大丈夫か? ああ。
全く お前は 芝居がうまいな。
えっ?
お前は昔 治ったのに
治っていないふりをして
ここに居座ったっけな。
ああ。
ああ… いや あん時はさ イテテテッ…。
あっ 田山先生!
聞いとくれよ 津川先生ったらね。
お前 もう治ってるんじゃないのか。
えっ?
私も お前には 一杯食わされたからな。
忘れたとは言わせないぞ。
ハハハハ…。
いや… あん時はさ…
痛~っ。
本当に うまいな。
(田山)ですね。
そうだな。
何だい! 保本先生まで。
あんまり大きな声出すと痛むぞ。
(津川)ほら!
あ~ もう うるさいなあ。
(津川)おかしいだろ
「何だい! 保本先生まで」…。
<およねは 日に日に回復したが
一体 誰に刺されたのか
あれから何も言わなかった>
およねさん あんた 手つきがいいね。
ハハッ そりゃあ
寺じゃ 私一人で 子どもたち み~んなの
飯作ってんだからさ。
ふ~ん。 ここに来た時は
そりゃ ひどいもんだったんだよ。
包丁も満足に持てなくてさ。
そうそう。 大根切ったら
ず~っと つながっちゃってんの。
みそ汁作ったら しょっぱくて
飲めやしなくてさ ハハハッ。
ほら 芋の煮物作った時なんか
箸でつまめないぐらい崩れちゃって。
(笑い声)
もう やめとくれよ!
あっ イタタッ…。
あ~あ~! ちょい ちょい ちょい。
ちょっと座って…。
大丈夫かい?
ほら ゆっくりと。
ちょっと お常さん!
(つぐみ)失礼します。
何だ。
問いたださなくていいのですか。
うん? 何をだ。
あの刃物の傷は 誰にやられたのか。
なぜ あれから誰も
そのことに触れないのですか。
今 問いただしたところで
およねは何も言わん。
それでは
刺した者を野放しにすることになります。
言わないのには 言えぬ訳があるからだ。
およねは 愚かな女ではない。
時がくれば自分で話す。
ですが!
話は終わりだ。
何だよ。
相変わらず
ここは甘いやつらばっかりだ。
(足音)
誰。
何か用?
およねさんは…。
およねさんの知り合いなの?
あの… およねさんは…?
助かったよ。
まだ ここは出られないけどね。
傷が塞がるまで もう少しかかる。
あんたは?
俺が…
およねさんを… 刺した。
えっ?
大丈夫? 苦しいの?
しっかりして!
どうした?
病人です。 手を貸してください。
おい…
定吉?
この者を知ってるのですか。
ああ。 およねが働いてる寺で育った者だ。
おい 定吉 しっかりしろ。
運ぼう。
はい。
♬~
あとは私がやる。
大丈夫です。
つぐみ…。
およねさん…。
およねさん…。
♬~
これは…。
♬~
先生。 この定吉は…
およねさんを刺したと言いました。
えっ。
私には 嘘とは思えませんでした。
痛むか。
いいや。
ここは?
いってえ…。
あ~ まだまだ しばらくかかるな。
よし もういいぞ。
いや~ けどさ。 うん?
寺の方が気になんだよ。
案ずるな。
近所の娘が手伝いに来てるそうだ。
ああ そうかい。
それは よかった… いった…。
フフッ
お前は ゆっくり養生しろ。
いや~ けど…
大したことないだろ。
お前…
定吉を知っているな。
えっ?
実は 熱を出して ここに入所してる。
何があった。
定吉は
お前を刺したのは自分だと言ってる。
何 言ってんだい あの子。
いや そんなはずないだろ。
これはさ ほら 台所仕事の時に
手元が滑っちまったんだよ。
ほら 知ってるだろ
私は 台所仕事が苦手だからねえ。
でたらめを言うな。
でたらめじゃないよ!
そんな嘘が通じると思うか。
分からないんだよ…。
分からない?
あれから ずっと…
ずっとずっと考えてるんだけど…
どうしても分からないんだ。
なぜ あの子が あんなことをしたのか。
♬~
お願いだよ 待っておくれ。
定吉が自分から言うまで 待っておくれよ。
なっ このとおりだ。 頼む。
少し横になれ。
何だ。
およねさんは
なぜ定吉をかばうんですか?
あんな傷を負いながら なぜ?
はあ… およねは 一度死んだ女だ。
えっ。
早くに親を亡くし 大人にだまされ
無知と貧困の中で
岡場所にまで身を落とした。
あらゆる苦しみを味わい 心を殺したんだ。
そこから もう一度生まれ変わった女だ。
だからだ。
えっ?
だからだ。
定吉~!
どけ!
(悲鳴)
(達吉)おい 何だ お前ら。
どけ! 何すんだよ!
定吉!
な…。
クソッ!
何ですか あなたたちは!
お前 ここのもんか? 定吉はいるか。
やめてください。
ここで見たって聞いたんだよ。
待ってください!
おい 定吉~! 聞いてるか!
≪(庄助)おめえ 余計なこと しゃべったら
承知しねえからな!
定吉 どこだ~!
大声出さないでください!
出ていってください!
うるせえ どこにいる! 定吉。
どこにいるか 聞いてるんだよ!
ああ?
やめてください!
何だ このアマ!
うら~!
あ~!
痛い 痛い…! 出ていけ!
じじい!
うら~! おらっ!
弥一! てめえ!
うら~!
放せ!
おらっ! うわっ…!
出ていけ!
庄助!
あ… ああっ ああっ。
あっ あっ!
≪(弥一)定吉!
ここにいるのは分かってんだ!
≪(庄助)明日も あさっても
来てやるからな!
うっせえ 誰だよ。
うっせえなあ。
♬~
ありがとね。 そうだ。
これ お食べ。
偉いよ 定吉。
いつも真面目に働いて 本当に偉いよ。
♬~
回想 定吉!
ご苦労さん 重かったろう。
今日も よく働いたんだね。
何だか 本当の弟みたいに思えるんだよ。
気を付けてお帰り。
たまには笑った顔 見せておくれよ。
♬~
愚かなまねをするな!
俺は死ぬんだ! 放せ!
無駄にするんじゃない! お前を
お前を守ろうとしてる およねの気持ちを
無駄にするんじゃない!
放せ! 放せ! 放せ!
俺は死ぬんだ~!
定吉!
定吉! 何 バカなことを!
定吉! ああ!? しっかりしろ!
(泣き声)
何があったんだい。
(泣き声)
話しておくれよ!
♬~
定吉…。
♬~
じゃあ… 盗人になれって
脅されてたのかい。
嫌だって言ったけど…
許してもらえなかった。
盗人にはなりたくなかった。
盗人になったら…
およねさんに会えなくなる。
およねさんに…
あめ玉をもらえなくなる。
定吉…。
でも… 盗人にならないなら…
もっともっと ひどい目に遭わせるって。
もう… 死ぬしかないと思った。
だから…
最後に およねさんに会いたくて…。
♬~
あっ 定吉 どうした?
どうしたんだい 何かあったのかい?
何だよ
何も言わなけりゃ 分かんないだろう?
俺は…。
およねさんは 優しかった。
俺に優しくしてくれたのは
およねさんだけだった。
♬~
≪およねさん? およねさん!
(およね)あっ は~い!
あ… ちょっと待ってておくれ。
何かあったらね ちゃんと聞くから。
ねっ いいね?
もう少しだけ ここで待ってて。
ねっ いいね?
(定吉)およねさんに会えたから
もう死のうって…。
♬~
でも 急に寂しくなった。
寂しい?
およねさんは たくさんの子どもたちの
面倒を見なくちゃいけない。
だから 俺が死んだら
俺のことなんか忘れちまう。
俺がいたこと 忘れちまう。
そう思ったら…
寂しくて どうしようもなくて…。
およねさん。
うん?
(定吉)腕に傷を… ただ傷を…
およねさんに 俺の傷を残したかった。
それが…。
うっ…。
うっ…。
あ… あ…。
♬~
どうして?
およねさんだけには
忘れられたくなかったから!
俺が死んでも およねさんだけには…
俺のことを覚えていてほしかった。
傷を見るたびに
俺のことを思い出してくれるかなって…
そう思ったから…。
♬~
およねを殺そうとしたわけじゃ
なかったんだな。
ごめんなさい。 ごめんなさい。
ごめんなさい。
定吉…。
ごめんなさい ごめんなさい。
ごめんなさい…。
ごめんなさい…。
ずっと一人で…
独りぼっちで… 苦しんでたんだね…。
(およね)ごめん。
ごめんよ。
♬~
どこに行くんですか。
どいておくれ。
どこへ行く。
定吉の店のやつら 番所に突き出してやる。
待て。
私のせいだ…。
私のせいで定吉は…。
私が もっと早く
話を聞いてやっていれば
定吉は あんなに…
一人で追い詰められずに済んだ。
お前は やれることをした。
自分を責めるんじゃない。
えっ…。
ここからは わしに任せておけ。
五二の半。
クッソ~ またやられたよ。
おい…。
(笑い声)
次。
神妙にしろ!
♬~
待て! 逃げるな!
♬~
観念しろ!
あ~! 放せ! 放せ~!
来い おとなしくしろ。
おとなしくしてろ!
♬~
田山 頼んだぞ。
はい。
<定吉は 去定先生の縁がある 下総の店に奉公に行くことになった>
定吉…
ひどい目に遭ってたこと
気付いてやれなくて ごめんよ。
ありがとう。
何だい 笑えるんじゃないの。
定吉 これから どんなことがあっても
負けずに生きていっておくれよ。
はい。
決して忘れないよ。
あんたも 私のこと忘れないでね。
忘れません。
達者でね。
はい…。
(田山)さあ。
頼んだよ。
♬~
(泣き声)
♬~
(子どもたち)ねえちゃ~ん!
ああ みんな 戻ったよ。
<傷が治ったおよねは 再び寺で働き始めた>
ちゃんと飯食ってたか?
(子どもたち)うん!
(にぎやかな声)
たくさん食べた?
うん!
早く遊ぼう!
おい 何やってんだ?
嫌なのです。
何がだ?
私は 母に捨てられて…
父に医者の仕事で こき使われて…
幼い頃から
この世の嫌なものを たくさん見てきた。
それで分かったつもりになっていた。
何をだ?
貧しい者は 更に貧しい者から搾り取る。
搾り取られた者は
もっと貧しい者から搾り取る。
人なんて 所詮 そんなものだと思ってた。
けど そうじゃない人がいる。
そうじゃなくそうとする人がいる。
私は何も分かってないのに
分かった気になって…
勝手にひねくれて…。
そんな自分が 嫌でたまんないんです。
(壁をたたく音)
おい。 おい もう十分だろ。
ほら 拭けよ。
さすが お前は 俺の一番弟子だ。
あなたの弟子ではありません。
フフフッ。
つぐみ。
部屋へ来い。
♬~
何ですか。
話をする時が来たようだ。
えっ?
今のお前なら きっと受け止められる。
何の話ですか。
お前の父 多聞とわし
そして…
お前の母 お律のことだ。
♬~
母親が死罪なんて お涼も かわいそうに。
おっかさんは 人を殺したんだ。
もうすぐ死ぬんだよ。
あたいも おっかさんと一緒に死ぬ!
母親がいなくなっても平気な
子どもなんて いない。
お前の母だ。
先生は 何か隠していませんか?