【BS時代劇】赤ひげ3 [終](7)「赤ひげの秘密」[解][字]…のネタバレ解析まとめ

出典:EPGの番組情報

【BS時代劇】赤ひげ3 [終](7)「赤ひげの秘密」[解][字]

男を殺し、自分も大けがを負った女・お絹が入所してくるが、赤ひげたちにはお絹が殺人者には見えない。そしてついに赤ひげは、つぐみの両親との過去の因縁を語り始めた。

詳細情報
番組内容
赤ひげ(船越英一郎)の養生所に、人殺しを名乗り出た女・お絹(酒井若菜)が入所してくる。男を突き落として殺し、そのときに自分も大けがを負ったのだ。聞けば一人娘がいるという。赤ひげにはお絹が殺人者には見えず、つぐみ(優希美青)たちに調べさせるが、事件の裏には子供を抱えて貧しさにあえぐお絹の悲しい事情があった。そしてついに赤ひげは、つぐみの両親と自分との間に過去に何があったのかをつぐみに語り始めた…。
出演者
【出演】船越英一郎,中村蒼,優希美青,前田公輝,鈴木康介,山野海,久保田磨希,真凛,酒井若菜,上野なつひ,河相我聞
原作・脚本
【原作】山本周五郎,【脚本】尾崎将也
監督・演出
【演出】皆川智之

ジャンル :
ドラマ – 時代劇
ドラマ – 国内ドラマ
ドキュメンタリー/教養 – 文学・文芸

テキストマイニング結果

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キーワード出現数ベスト20

  1. お前
  2. 多聞
  3. お涼
  4. 医者
  5. 一緒
  6. 先生
  7. お律
  8. 母親
  9. 本当
  10. お絹
  11. 清太郎
  12. 津川
  13. 田山
  14. 気持
  15. 藤庵先生
  16. 懸命
  17. 借金
  18. 大家
  19. 病人
  20. 面倒

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(つぐみ)何ですか。
(新出)話をする時が来たようだ。

(つぐみ)えっ?

今のお前なら
きっと受け止められる。

何の話ですか。

お前の父 多聞とわし

そして…

お前の母 お律のことだ。

♬~

ん。
(竹造)へい。

♬~

どこに行くんですか!

去定先生!

ああ… 去定先生! もう!

ここだ。

お前の…

母だ。

母は いつ死んだんですか。

10年前だ。

穏やかな死だったそうだ。

分かりました。

お前の父と母に何があったのか
聞きたくないのか。

<赤ひげと つぐみの間に

何か大きな秘密があることは
感じていた。

今 それが明かされようとしている>

♬~

わしと お前の父 安岡多聞は
共に医学を学ぶ仲だった。

それは 前にも話したな。

わしらの師は
前田藤庵という高名な漢方医でな。

(多聞 新出)はい。

時期を同じくして弟子入りしたのだ。

我々は 優れた医者になるため
切磋琢磨した。

多聞は 勤勉で努力家で
それは優れた男だった。

多聞は 漢方に飽き足らず
蘭方医学を学ぶことに興味を示した。

しかし それは 藤庵先生の専門ではない。
学ぶことすら許されない。

だから やつは 師に隠れ
独学で蘭方を学ぶようになったんだ。

(お律)失礼いたします。

ご精が出ますね お茶をどうぞ。
あっ かたじけない。

藤庵先生には 美しい一人娘がいた。

うまい。

お律殿 朝げのぬか漬けは うまかった。

気立てがよく
わしらに分け隔てなく接してくれた。

名前は律。 お前の母親だ。

♬~

多聞は お律に恋をした。
狂おしい程にな。

多聞は ついにお律に胸の内を明かした。
お律も受け入れた。

そして お律を嫁に欲しいと
藤庵先生に許しを請うたが

先生は許さなかった。
それは親としては当然だ。

まだ何者でもない道半ばの若者に
大事な娘を託すことなどできはしまい。

しかし いくら許されずとも
2人の気持ちが薄れることはなかった。

2人は 全てを捨てて家を出た。

そして 藤庵先生から身を隠すため

江戸の外れに逃れ 粗末な療治所を開いた。

やがて 2人の間に子どもが生まれた。

それがお前だ。

だが 粗末な療治所にやって来る病人は
皆 貧しい者たちばかりだ。

稼ぎなど たかが知れてる。

2人は 貧しさにあえいだ。

薬を仕入れる金はおろか

お前に食べさせるものにも
事欠く程だったらしい。

あっ…。

あらあら。

懸命に学んだ医術を少しも生かせず
ただ暮らしのためだけに働く日々に

多聞の心はすさみ
次第に酒に溺れるようになっていった。

そんな 2人の暮らしぶりを知った
藤庵先生は

ひそかに お律に使いを出した。

もし 多聞と別れて家に戻れば
多聞と娘の暮らしの面倒は見てやると。

母は…
お前に不自由をさせたくなかったんだ。

♬~

つぐみ。

はい 母上。

ありがとう。 かわいいね。

(すすり泣き)

♬~

お律!

♬~

お律は
お前と多聞を思うがゆえに去ったのだ。

決して捨てようとして
捨てたわけじゃない。

母を憎むのは筋違いだ。

違う。

違う? 何が違う。

母が去ったせいで 父は あんなふうに…。

♬~

それは お律が悪いんじゃない。
誰が悪いわけでもない。

だったら 先生は なぜ
これまで黙っていたのですか。

先生は 何か隠していませんか。

何を隠していると言うんだ。

先生は 何か きれい事ばかり
話してるような気がするんです。

何だと。

≪(足音)

(戸が開く音)
(お常)先生! けが人です。

何事だ。
これは新出殿。 急のけが人だ。

うん?

津川と田山を呼べ。
はい。

運び入れろ。
おい。

へい!

しっかりしろよ。 頭の傷はどうだ。

(田山)縫わないといけません。
う~ん…。

(津川)ここは どうだ 痛くないか。
(叫び声)

先生 右足の骨が折れています。

うむ。 まずは骨をつなぐぞ。
はい。

田山 引っ張れ。
はい。

(2人)せ~の。
(叫び声) よし 辛抱しろよ。

つぐみ 何してる。 添え木だ。 早く!
はい。

もう少し引っ張れ。
(田山 津川)はい!

男を殺した?

(お絹)はい。

この女は 源覚寺裏長屋のお絹。

死んだのは お絹と同じ町内の
卯之介という男だ。 そうだな?

はい。
どうして殺した。

あの人が… 別れたいって。

痴情のもつれというやつだな。
別れる別れないで喧嘩して

この女は 神社の石段から
男を突き落としたのだ。

私は離れたくない。
ねえ 考え直しておくれよ。

(卯之介)もう お前みたいな
辛気くさい女は 飽き飽きなんだよ。

ふん!
うわっ!

あっ!

♬~

間違いありません。
はあ はあ…。

これ以上は無理だ。
いや しかし…。

その様子を誰か見ていた者はいるのか。

いや 誰も…。

取り調べに耐えうる体にまで回復したら
知らせる。

それまでは ここで預かる。 よいな。

う~ん やむをえまい。
それまで お頼みします。 うむ。

はあ… 聞いたな。
はい。

つぐみ お前が
あの女の面倒を見てやれ。

私が受け持つ病人の療治が
手薄になっても よろしいですか。

何!?
私がやりますよ。

おい!

チッ。 あ~!

何があったんだ…。

さあ。

先生は 何か隠していませんか。

♬~

だいぶ落ち着いたな。

これなら もう大丈夫だ。

治ったところで
お裁きを受けるだけですから。

何も殺すことはなかったんじゃないか。

いや 私が言うことじゃない。

もう… どうでもよくなったんです。

3年前… 連れ合いが
大きな借金を残したまま死に

幼い娘を抱えて
毎日 懸命に働いてきました。

もう… 疲れたんです。

娘は 今 どうしてる。
さあ。

心配ではないのか。

私みたいな母親 いない方がいいんです。

あんたの娘が そう言ったの?

(津川)先生。 うん?
お絹のことですが…

どうも私には あの女が痴情のもつれで
男を殺すような女には見えないんです。

ほう なぜだ?

何と言うか…
性根が弱いというか…

人を殺すには
もっと強さがいるのではないかと。

それに ひどく疲れていて…。
疲れているからこそ

後先のことを考えなくなるということが
あるのではないですか。 そうかねえ。

まあ そもそも
女は見かけによりませんからね。

いずれにせよ
それを調べるのは町方の仕事です。

まあ そうだが…。

私も あの人は殺していないと思います。

(田山)また お前は いいかげんなことを。

田山先生こそ
女は見かけによらないと言う程

女をご存じなんですか。
し… 失敬な!

あの人 子どもがいるんでしょう?
どうしてるんでしょうねえ。

そうなんだ。 娘の話になると
どこか うわの空というか…。

津川。 お前 その娘の様子を
見に行ってやれ。
えっ 私が?

場合によっては ここに連れてこい。
はあ…。

つぐみ お前も一緒に行け。
忙しいので無理です。

何だと!?
頂きます。

お… おい!
おお…。

お… お前!

忙しいんじゃなかったのか。

変なやつだ。

えい!
やめろって もう…。

お前たちに
聞きたいんだが…

ここに お絹という人がいたな。

うん でも今はいないよ。

そうだ。 それで その娘がいるだろう。

どこにいるか知ってるか。
あっち。

ありがとう。

何だい あんたたち。

お絹を預かってる養生所の医者だ。

へえ~。

♬~

ちゃんと働くんだよ。

働かない者に
食わせる飯はないんだからね。

はい。

大家さん ちょっと。
何でしょう。

お絹の娘は その子かい。

ええ そうですよ。

放り出すわけにもいかないので
こうやって面倒見てるんですよ。

全く迷惑な話だよ。

これはこれは 清太郎さん。

今日は
どんな ご用で。

何 お涼を見に来たんだ。
ああ。

お涼 しっかりやってるか。

こちらは?

♬~

ほう お絹は小石川養生所に。
ええ あなたは?

私は この近くの両替屋のせがれで
清太郎と申します。

ここの人たちにも
金を貸してやってるもんで

顔なじみなんです。

お絹は どうなるんですか。

さあ… けがが治ったら…

死罪だろうよ。

そうですか…。
お絹とは親しいのか?

ええ 死んだ亭主には とりわけ
しょっちゅう融通してやってたんでね。

亭主が生きてた頃は
まだよかったんですが…。

ここの長屋の人は
何て言うか…。

みんな暮らしが きついからね。

私みたいな者でも
少しは役に立てたらってね。

しかし… 母親が死罪なんて
お涼も かわいそうに。

まあ 私ができるだけのことはしますよ。

随分と お優しいんですね。
ヘヘッ。

世の中 持ちつ持たれつですから。

(お雪)口に合いませんか?

おいしい…。

えっ?

私 こんなに のんびりしたの
生まれて初めてです。

お金のことを忘れて 寝てられるなんて…。

本当に ありがとうございます。

あっ いえ…。

ありがとうございます。

お絹さんは 初めて
ゆっくりと心も体も休めたんだろうね…。

かわいそうに…。

つらかっただろうね。

(お光)去定先生 お客様です。
誰だ。

それが お年を召した方なんですが
名前をおっしゃらないんですよ。

ご無沙汰しております。
こちらこそ。

今日は どんな ご用で?
はい。

これを…。

迷ったんですが
やはり お見せした方がいいと…。

よろしいですか。

これは…。

♬~

では 失礼いたします。
お気をつけて。

♬~

(津川)お涼と会った。

え…。

元気にしていた。

そうですか。

このまま会えなくていいのか。

≪あの子だって会いたくないでしょう
人殺しの母親なんて。

それでなくても
ろくなものも食べさせてやれず…。

あの子を売っ払っちまおうと
思ったこともありました。

こんな どうしようもない母親
愛想尽かしてますよ。

そんなわけない。

子どもを捨てても平気な母親は
いるかもしれない。

けど… 母親がいなくなっても平気な
子どもなんていない。

(つぐみ)あの子だって…。

♬~

お涼だな。

いや~ これは…。

さあ 一緒に来るんだ。

大丈夫だ。
おっかさんのところに行くんだ。

えっ?

さあ…

おいで。 よいしょ。

誰ですか あんた!

あ… 養生所の。

この子を連れていくぞ。
何ですって?

ちゃんと食事を与えているのか?

見ろ こんなに痩せて。
顔色もよくない。

あ~ 滋養が足りておらんな。
養生所で預かる。

いや 勘弁してくださいよ。
この子 連れていかれたら困るんですよ。

困る? あ…。
何が困るんだ。

あ… い…。
うん? い…

はあ…。

あっ。

おっかさん…

一緒に帰ろう。

無理なんだよ。

おっかさんは人を殺したんだ。
お裁きを受けるんだよ。

おっかさん…。

うるさいね あんたなんか知らないよ。
何で連れてきたんだい。

おっかさん…。
う~ さっさと帰っておくれ。

お前は 本当に人を殺したのか。

そうです。
この子の顔を見て言えるか。

どうなんだ。

おっかさん 悪いことしたの?
そうだよ。

牢屋に入るの?
ああ。

あたいも一緒に牢屋に入る!

ねっ そうしよう?

おっかさんはね もうすぐ死ぬんだよ。
一緒になんか いられないんだよ。

嫌だ! おっかさんと一緒にいる。
あたいも おっかさんと一緒に死ぬ!

もし… この子のために
罪をかぶろうとしているんだったら

それは違うぞ。

本当に この子のためを思うのなら
懸命に生きる姿を見せてやれ。

お前は一人じゃない。

お前のことを救いたいと
思っているやつらが ここにいる。

諦めるな。

♬~

お涼はな あの大家のところで

食べる物も ろくに与えられず
朝から晩まで働かされていたんだ。

お前は あの男に だまされていたんだ。

えっ。

本当かい?
うん。

ああ… あ…。

ごめんね。

おっかさんが悪かったよ。

もう はなしたくない。 はなさない。

おっかさん!

さあ もう本当のことを話せ。

お前は人など殺していない。

そうだろう?

清太郎だな!

御用だ!
神妙にしろ!

放せ!
神妙にしろ!

放せ!
おとなしくしろ!

下手人は やはり清太郎だった。

役人が詮議したところ
すぐに白状したらしい。

清太郎は
卯之介に金をゆすられてたんだ。

あんたが店の金を博打につぎ込んでるの
おやじに ばらしちゃっていいんだぜ。

それだけは黙っててくれ。

これっぽちじゃ足りねえな
もっと持ってきな。

うわっ!

ああっ!

♬~

助けて…。

お絹。

助けてやる。
そのかわり 身代わりになってくれ。

そうしたら
お前の亭主が残した借金は帳消しだ。

お涼の面倒も 俺が見てやるぞ。

お前と一緒にいたところで お涼は
ずっと苦労するばっかりじゃねえか。

身代わりになってくれたら
お涼には不自由させねえ。 なっ?

清太郎は 借金を棒引きにするからと
大家にお涼を押し付け

大家は ろくに食べる物も与えず
お涼を働かせていた。

あの男は 初めから
お涼の面倒を見る気などなかったわけだ。

そういうことだ。

わしが間違ってた。
えっ?

お前の母は
お前を思うがゆえにお前のもとを去った。

わしも それは致し方のないことだと
思っていたが… 違う。

お涼のように
たとえ どんなに貧しくとも

母のもとを離れたくないと願うのが
子の気持ちだ。

子どものために離れたなどというのは
大人の勝手な理屈だ。

これは お前の母が
死ぬ間際に書いたものだ。 えっ。

先日 品のいいお年寄りが
訪ねて来ただろう。 ええ。

あれは… お律の母 つまり
お前の祖母だ。

えっ。

これを わしに渡して帰っていった。

まだ お前の前で名乗る決心は
つかなかったようだ。

(お律)「つぐみ あなたが これを読む時

私は もう この世にはいないでしょう。

私が最後に見たあなたは まだ小さくて

摘んできた花を私にくれましたね。

あの愛らしい姿が 今も目に浮かびます。

もう すっかり
大きくなったことでしょう」。

(お律)「私は病に侵され
もう長くはないでしょう。

最後に あなたと会うことも
かないそうにありません」。

(お律)「会いたい!

もう一度 この手に抱きしめたい。

母」。

♬~

全く…
男なんて どうしようもない生き物だ。

わしは 保本や津川 田山に
厳しすぎるところがある。

それは わしの持ってる医術を
残らず やつらに伝えたいと思うからだ。

もっと… 自分の仕事に
誇りを持ってほしいと思うからだ。

その気持ちが先走って…
つい言葉足らずになる。 不器用だ。

かっとなって
相手を傷つけてしまうことも 多々ある。

フッフッ わしも まだまだだ。

多聞も わしと同じだ。

自分の持っているものを
お前の この手に渡したかったんだ。

わしには分かる。

ただ 弱さゆえ やり方を間違えて
お前を傷つけてしまった。

友に代わって わしが謝る。

許してくれ。

これまで私は
私が見たものが全てだと思っていました。

先生は 私に受け入れろと言った。

でも あの親子には 諦めるなと言った。

父と母が…

私に何をしようとしてくれていたのか…。

少しだけど…

分かったような気がします。

病や貧しさは
時に 人から心まで奪い去ってしまう。

無知と貧困。

そうだ。 だからこそ

わしら医者は
そいつと闘い続けねばならん。

♬~

あ~ 実は…
もう一つ お前に話すことがある。

何ですか。
うん…。

あ~

あ~ わしも お前の母にほれてた。
えっ。

だが そのころのわしは

一人前の医者になることしか
考えていなかった。

そのためには
色恋など 邪魔だと思っていた。

だから その気持ちは捨てた。

はあ… わしは
我が友 多聞 そして…

わしがほれた お律には
心底幸せになってほしいと願っていた。

だが… 10年前にお律が死んだと聞いた時
わしは後悔した。

もし あの時 2人の出奔を止めていれば

お律は 若くして死ぬことは
なかったんじゃないか。

多聞とて もっともっと立派な医者に
なるべき道があったんじゃないか。

わしは…

その後悔を
長い間 引きずって生きてきた。

しかし…

お前に会えて
その心は ようやく晴れた。

どうしてですか。

お前の父と母が一緒になったからこそ
お前が生まれたからだ。

お前がいてくれて…

本当に よかった。

父や母も
きっと そう思ってるだろう。

わしも同じだ。

お前は これまで幾多の苦労や悲しみを
乗り越えてきた。

だからこそ 弱き者 奪われし者の
気持ちに寄り添うことができる。

つぐみ。

お前は 人に多くを与えられる者になれ。

(泣き声)

♬~

気をつけてな。

ありがとうございました。

帰ろうか。 うん。

♬~

あの親子は また貧しい暮らしに
戻ることになるんでしょうか。

清太郎の父は
息子がしでかしたことの償いに

借金を棒引きにした上
見舞い金も出すと言ってるそうだ。

よかった。
まあ 誰かが 裏で手を回したんだろう。

(せきばらい)
どんどん病人が来るぞ。

のんびりしてる暇はない。
分かっております!

これで つぐみも一人前の医者ですね。
フッ 偉そうに。

お前の方が よほど手間がかかった。
そう おっしゃりたいのですね。

いや。

えっ?

この養生所にいると さまざまな人の
生きざまを見て 痛みを知る。

そうして病を治すだけではない
本当の医者になっていく。

手間がかかるのは当然だ。

<まことの医者への道は長い。 私もいつか本当の医者になれるだろうか>

<小石川診療所は 相変わらず忙しい>

田山! しっかり押さえろ。

<貧しい病人たちが 引きも切らさず やって来る>

駄目だよ ちゃんと飲まなきゃ。

<我々の医術には限りがあるが できることをするしかない>

なぜ 今まで ほっといた!

このまま高い熱が続けば
命にも関わるぞ。

お前は それでも母親か!
この大バカ者!

すいません!
(泣き声)

ああ… すまん すまん。

おい つぐみ ここを頼むぞ。
はい。

この子を入所させる。

大丈夫ですよ。 安心してください。

<人を救い 人を作る。

そのことに
これほど懸命な人を私は知らない。

赤ひげと呼ばれる この男に
私は少しでも近づいていきたい>