真夜中ドラマ「どんぶり委員長」[終] 最終回1時間スペシャル![字]…のネタバレ解析まとめ
出典:EPGの番組情報
真夜中ドラマ「どんぶり委員長」[終] 最終回1時間スペシャル![字]
父親の海外赴任の話を聞き、動揺する委員長は、吉田の大好物でどんぶりを作って欲しいと頼む。それは天ぷら。母親の命日が近い吉田は思い出の味を作ろうとするのだが…。
詳細情報
番組内容
父親の海外赴任の話を聞き、動揺する委員長
(伊原六花)はその話を吉田(小西詠斗)に言い出せないでいた。その代わり、吉田の大好物でどんぶりを作って欲しいと頼む。吉田の大好物は母親(磯山さやか)が昔作ってくれたあるものの天ぷら。母親の味を再現するために試行錯誤する吉田は、路子(宮崎美子)からクックパッドの画面を見せられる。それは、亡くなった母トキエのアカウントだった。母のレシピで天丼を完成させる吉田だったが…
出演者
委員長:ばたふ学園2年C組学級委員長…伊原六花
吉田:クラスの問題児…小西詠斗
太田:吉田の親友…前田航基
山笠静香:転校生…伊藤理々杏(乃木坂46)
白石:和太鼓部三人娘…大関れいか
中嶋:和太鼓部三人娘…安藤ニコ
発田:和太鼓部三人娘…赤澤巴菜乃
出演者続き
吉田父…波岡一喜
吉田トキエ:吉田の母…磯山さやか
子供時代の吉田…平野絢規
茨泰之:担任の先生…鈴木拓(ドランクドラゴン)
飯田路子:大衆料理「ハッピー」店主…宮崎美子
原作・脚本・監督
【原作】市川ヒロシ「どんぶり委員長」
(双葉社 アクションコミックス)
【脚本】池田テツヒロ
【監督】久万真路
音楽
【主題歌】B.O.L.T「Don’t Blink」
(EVIL LINE RECORDS)
番組概要
ばたふ学園2年C組の学級委員長(伊原六花)は裕福な家庭のお嬢様育ち。真面目でちょっと高飛車な彼女はある日、調理実習をサボったクラスメイト吉田(小西詠斗)に食材の鶏肉を届ける。そこで吉田の作った親子丼に興味を持った委員長は翌日、学校で吉田に親子丼を作るよう命じる。それは、委員長とどんぶりの奇跡の出会いだった。
番組概要続き
今までどんぶりを食べたことのなかった委員長は、どんぶりの魅力に目覚めた。そして、次から次へと吉田へ注文をする。ひたすらどんぶりを作る吉田。ひたすら食べる委員長。それはいつしか恋へと…?
関連情報
【公式HP】
www.bs-tvtokyo.co.jp/donburi/
【番組公式Twitter】
@BS7ch_donburi
【番組公式Instagram】
@bs7ch_donburi
【番組公式TikTok】
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4K制作番組
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ドラマ – 国内ドラマ
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山笠さんは アイドルとして
まい進するために吉田くんを
諦める宣言をしてくれて
私は ほっと一安心。
だけど
好事魔多しの言葉もあるし
なにやら ひと波乱起こりそうな
クライマックス第11話。
肝心のアイツといえば
作る どんぶりのように
じょう舌ではなく
いつも
本当にイライラさせられるのです。
あっ 吉田くんだ。
吉田くん!
(吉田)おぉ 委員長。
何考えてたの?
いやぁ 俺 このドラマは
10話で
おしまいだと思ってたからさ
あと2話もあるって聞いて
どんぶりのネタ そんなねえから
どうしようかなって。
それって おったまげ~!
とりあえず 始まります。
スペインに海外赴任?
あぁ。
それにしても
2週間後って急じゃない?
前任者が倒れてな
急きょ決まったんだ。
そんな…。
「ちゃんと起きたか?
あと 明日 母ちゃんへの花を
買っておいてくれ」。
もう7年か…。
おはよう。
おぉ。
何? 元気ないのね。
もしかして追試?
ちげえよ まぁ ちょっとな。
ふ~ん。
何かあったら
私に相談しなさいよね。
何 いつになく優しいじゃん。
いつも優しいわよ。
相談したら その見返りに
どんぶり作れって言うんだろ?
委員長?
ねぇ 吉田くん。
あなたの大好物って何?
なんで急に。
いいから何?
大好物ね…。
大好物っつったら やっぱり…。
ストップ!
えっ?
その吉田くんの大好物で
私のために どんぶりを…。
作ってくれる?
《なんで いつも こんな展開に》
でも なんで俺の好物?
だって 今までにない展開で
おもしろいじゃない?
何だろう うなぎかなぁ?
ってことは うな丼? フフッ
それは絶対 おいしいわよね。
それとも とんかつ?
想像しただけで もう…。
どうした?
よだれが出ちゃった。
言っとくけど そんな立派な
どんぶりは作んないぞ。
大丈夫 吉田くんの大好物なら
絶対 おいしいはず。
その期待も プレッシャーになるから
やめてくれ。
大丈夫 大丈夫。
じゃあ 今日の放課後
家庭科室に集合ね。
今日は無理。
えっ?
俺の好物は まだ自分でも
作れたことがないんだ。
作れたことがない?
だから 明日までの
宿題にさせてくれ。
わかった じゃあ
明日の放課後ね 楽しみにしてる。
《俺の大好物か》
父ちゃんの大好物?
(トキエ)そうよ。
ちょっぴり大人の味だから
子どもの口には合わないかもね。
俺 もう子どもじゃないし。
ハハハハ そうね じゃあ 食べてみる?
食べる!
よしっ!
はい どうぞ。
いただきます。
うめえ!
うまい? よし じゃあ。
うめえ!
(2人)フフフ…
急がないと遅刻するわよ!
やっべ!
早く!
(路子)あら こんにちは。
こんにちは。
路子さん 今日もきれいですね。
ハハハハ また寄ってくださいね フフフ。
う~ん 違うなぁ。
おや 苦戦してるね?
母ちゃんの味 再現するために
何度か 作ってみたんだけど
なんか いつも違うんだよな。
何が足りないんだろう?
じゃあさ これ
参考にしてみたら?
クックパッド? それ 参考にしても
母ちゃんの味にはなんないよ。
それが そうでもないかもよ。
ハァー。
スペインに海外赴任?
あぁ。
2週間後って急じゃない?
何だよ。
自分から聞かない
っつったくせに…。
天ぷら。
(茨)このとき
宮沢賢治の理想郷
イーハトーブを
え~ モデルとした所は
どことされているか。
え~ じゃあ 委員長。
天ぷら…。
て… 天ぷら?
エビ天。
へっ?
《まだ1限目だってのに
すでに心ここにあらずかよ》
じゃあ 違う人に… 中嶋。
(中嶋)マイタケ天ぷら?
は?
(白石)私はサツマイモの天ぷら 最高!
いや 先生 みんなの好きな天ぷら
聞いてるわけじゃないから。
(発田)シイタケの天ぷら。
(2人)おいしいよねぇ。
(山笠)アナゴの天ぷらも最高よ。
(太田)ズッカちゃ~ん。
いや お前たち黙れ!
おいしそうすぎる!
(白石たち)おいしそうすぎる!
話聞いて!
って… あれ?
天丼の材料が ないんですけど!
おかしいわ。
エビ キス マイタケ シイタケ タケノコ シシトウ アナゴ。
どんぶりエクスプレスに
一緒に乗るはずだった
あの方々は いったい
どこに消えてしまったの?
ねぇ お願い エルキュール・ポアロ!
早く事件を解決して!
きっと 犯人は… この人です。
誰が犯人だ。
吉田くん 今日は天丼なのよね?
そう。
だったら なぜ!?
天丼は天丼でも
俺の大好物は これで作る。
紅しょうが?
そう これとタマネギを使うのがミソだ。
~
タマネギをみじん切りに。
そう このタマネギと紅しょうがを
水で溶いた天ぷら粉に入れて
よく混ぜる。
混ぜる。
で あとは揚げるだけ?
まあね。
なんか 今回は簡単ね。
うん だけど ここがまた
難しいポイントなんだ。
このまま揚げると油の中で
バラバラになっちゃうんだ。
バラバラ殺人事件!?
それ まだ続いてんのかよ。
吉田 ノリが悪い。
そんなことまで書くんじゃない。
で で どうやって揚げるの?
そこで使うのが これだ。
クッキングシート。
そう。
この上に具材をのせて。
クッキングシートの上に具材をのせる。
形を整えて そのまま揚げる。
えっ? そのまんま
一緒に入れて大丈夫なの?
そう思うだろ?
ホントだ 揚がると
クッキングシートが剥がれるのね。
よし そしたら
揚がった紅しょうがの天ぷらを
炊きたてのごはんの上にのせて。
のせて。
大根おろしをのせて
温かい天つゆをかける。
ほぉ~。
仕上げに ネギをかけたら。
かけたら。
はい 吉田家特製
紅しょうが天丼の出来上がり。
ふわぁ~。
《カラッと揚がった具材と
衣のいい香りが食欲を刺激して》
おいしそうすぎる!
よし 食べよう。
あれ?
吉田くんも一緒に食べるの?
うん そもそも 俺の大好物だし。
確かに そうね。
うん。
では。
(2人)いただきます。
ん~っ!
《紅しょうがの
酸っぱ塩辛い味が
サックサクの揚げたて衣に包まれて
旨みと香ばしさが
ガツンとダイレクトにくる!
そして ここに
絶妙な甘みたっぷりのタマネギ。
しょっぱさと甘さが
一度に口に広がって》
あ~ たまらない!
いただきます。
これ… 母ちゃんの味だ!
懐かしい味だ。
母ちゃんが作ってくれた
あの味だ!
この人 すげえ!
このクックパッドの中の人。
「旦那の大好物にタマネギを入れたら
小学生の息子も
“めっちゃうめぇ!
ご飯進みまくっちゃう"と大満足」。
え?
「我が家の定番メニューになりました」。
「ハッピーのお手伝い」。
これ…。
これって。
そう アンタの母ちゃん
トキエさんのアカウントよ
はい 肉じゃが。
ありがとうございます。
いただきます。
あ~ いらっしゃい。
いらっしゃい。
あっ こっちの席どうぞ。
路子さん 揚げてみました。
あら まぁ きれいに揚げたわね。
ちょっと食べてもらえます?
あっ タマネギ。
そう タマネギにしてみたんです。
うん 甘い。
う~ん いいね。
おいしい!
おいしい おいしい。
天ぷら… よいしょ
もしかしてって見てみたら
まだアカウント 消えずに残ってた。
母ちゃんの… レシピ
《やっぱ うまいな》
吉田くん。
え?
これ。
何?
こんなの ご飯が
進みまくっちゃうじゃない。
確かに。
母ちゃん これ
めっちゃうめぇ!
こんなの俺
ご飯進みまくっちゃうよ。
フフフフ よかった。
ありがとね。
え?
アンタが そうやって
おいしそうに食べてくれるから
母ちゃん うれしいよ。
なんで母ちゃんが お礼言うの?
ありがとうは俺のほうじゃん。
ううん ありがと。
ううん ありがとう。
ハハハハ ううん ありがと。
ううん ありがとう。
ハハハハ ありがとう。
ありがとう。
ありがとう
《あのとき ありがとうの意味は
よく わからなかったけど
ただ あのとき 俺は
母ちゃんって
こんなに おいしいもん
たくさん作れて すげえなって》
(トキエ)「野菜のあんかけ。
少し体重が気になってきたときに
思いついて作ってみました。
ヘルシーだけど おいしくて
家族みんな大好きです」。
(トキエ)「秋ナスのステーキ」。
「まるで大きなステーキを
食べているかのような満足感。
ナスが苦手な息子ですが
ニコニコ食べてくれました。
いつも笑顔をありがとう」。
《俺もいつか 誰かが喜んで
夢中で食べてくれるような
おいしいもの
たくさん作りたいなって
そう思ったんだよ》
あぁ 大満足!
俺も。
おいしかった。
さすが 吉田くんの大好物ね。
そんなに喜んでもらえるなら
また作ってやんないとな。
また…。
ん? どうした?
あ… ううん。
あっ そうだ 俺 今日ちょっと
買い物頼まれてたんだ。
ごめん じゃあ また。
委員長 ありがとな。
吉田くん?
違うの…。
お礼を言うのは… 私のほう。
おい。
父ちゃん。
花 ありがとな。
うん。
7年目の命日だから
7輪の菊で作ってもらった。
フッ 誕生日のロウソクじゃ
ねえんだから。
母ちゃんは笑ってくれるよ
きっと。
お前が そんなこと言うとはな。
よし 帰って
テーブルに母ちゃんの遺影置いて
一緒に これ食うか。
何それ?
紅しょうがの天ぷら。
さっき たまたま
駅の商店街で見つけてな
懐かしくて つい買っちゃったよ。
じゃあ それ
母ちゃんがやったみたいに
どんぶりにしようか。
おっ いいな。
(すすり泣く声)
さようなら 吉田くん。
(すすり泣く声)
父ちゃんさ 母ちゃんが作った飯
また食べたくない?
そりゃあ 食べたいよ。
食べたいよね。
なんだよ 思わせぶりだな。
俺 宝の地図ならぬ 宝のレシピ
手に入れちゃったんだよね。
フッ 何だ それ?
フゥー。
海外赴任?
あぁ。
2週間後って急じゃない?
そんな…
<学級委員として 優等生人生を
まい進していた私は
吉田くんによって どんぶりを
かっ込む快感を知った。
彼が作った どんぶりは
全部 本当においしくて>
委員長ファーストインパクト
スペシャル牛丼の出来上がり
< しかも
思いやりに あふれていて>
このハンバーグ
焼き加減も完璧でうまいよ。
どんぶり食べてるときは
いい顔してる。
誰かに食べさせるほうが
性に合ってんだって
わかったんだ。
水族館デート 楽しいなって
< いつしか
私にとって吉田くんは
なくてはならない存在に
なっていた>
待てよ! 絶対離さない!
似合ってるよ
< だけど 今の私にとって
家族は
かけがえのない存在だから>
大満足!
また作ってやんないとな。
また?
<私は…>
<吉田くんと さよならしなくては
いけないんだ>
(おなかが鳴る音)
って 私のおなかのばか!
もう 始まります!
今日で2学期が終わるわけだが
ここで委員長のほうから
みんなに伝えたいことが
あるそうだ じゃあ 委員長。
はい。
なになに?
冬休みの過ごし方の諸注意とか?
委員長の定番だよね。
父が
海外赴任することになりました。
皆さんとは 今日で
お別れすることになります。
えっ?
短い間でしたが
お世話になりました。
今度は委員長が引っ越し?
マジかよ…。
ビックリしたよ。
ごめんなさい。
なかなか言い出せなくて。
寒いな。
うん。
こんな寒い日にはさ
あったかい肉まんを…。
わかってる。
下校中の買い食いは禁止だったな。
だけど こんな寒い日の肉まんは
最高においしいわよね。
だよな。
一度 家に帰ってから出かければ
それは買い食いじゃなくて
ただの買い物よね? うん。
急いで帰る そこで待ってて!
どこまで まじめなんだよ!
はい 一度帰って
出かけた私が買った肉まん。
これを私が渡せば
吉田くんも
買い食いじゃないから安心して。
ど… どうも。
いただきます。
走ったから肉まんなんて
とても体が受け付けない。
ウ… ウ… ウソだろ?
でも 形を変えれば食べられる。
どういうこと?
だから…。
私のために肉まんで
どんぶりを作ってくれる?
だからの使い方 おかしいだろ!
委員長もさ どうやって
肉まんをどんぶりにするか
考えてくれよ。
そんなの無理よ。
吉田くんに思いつかないのに
私に思いつくわけないでしょう。
だよなぁ。
例えばさ 吉田くんは
肉まんに何をつけて食べる?
からしと しょうゆ?
定番よね 私は
山笠さんから教えてもらった
食べ方なんだけど
酢じょうゆをつけるの。
酢じょうゆ?
九州ではメジャーな食べ方よ。
酢じょうゆが肉まんの皮に
じゅわっと染み込んで
また別格のおいしさなのよ!
皮に じゅわっと…。
あった!
委員長 肉まんを使って
最高のどんぶりを作ってやるよ。
うん!
アサリの酒蒸し?
そう 普通 酒蒸しは
殻付きのアサリを使うんだけど
どんぶりの具として
食べやすいように
むき身を使おうと思う。
へぇ~。
油を引いたフライパンに
ニンニクを入れて
香りが立つまで炒める。
そしたら アサリを加えて
日本酒を入れる。
そしたら フタをする。
その間に肉まんをスライスする。
え?
よし。
蒸し上がったアサリを
しょうゆと塩で味を調えて
ここに肉まんを入れたら
肉まんの皮と具に アサリのだしが
じわっと染み込んでいく。
ふわぁ~。
よしっ 仕上げるぞ。
うん。
肉まんをのせて
アサリと だしをかけていく。
そしたら 最後に
ネギとラー油をかけたら
はい アサリの旨みたっぷり
じゅんわり肉まん丼の出来上がり。
おいしそうすぎる!
それじゃ…。
(2人)いただきます。
ん~っ!
ん~っ!
アサリの旨みたっぷりのだしが
ちゃんと 肉まん全体に
行き渡ってる。
アサリも歯応えがあって
肉まんとの相性バッチリ!
ここに俺は からしをちょい足し。
私は お酢をちょい足し。
あり。
ありね。
(2人)あり。
はぁ~。
(2人)ごちそうさまでした。
すごいわ。
この
まったく新しい感覚のどんぶり。
こんな すばらしいアイデア
どうやって思いついたの?
思いついたんじゃなくて
思い出したんだ。
昔 うちの近所に
上海料理の店があって
そこのメニューに揚げパンがあってさ。
別で注文した
ハマグリのしょうゆ煮のだしを
じゅわっと染み込ませて食べると
もう それが
めちゃくちゃおいしくてさ。
へ~。
どうしても食べたくって
母ちゃんに作ってもらったんだ。
その料理を思い出したのね。
そう。
そして そのレシピが
ここに書いてあった。
(トキエ)「アサリ醤油煮」。
(吉田)母ちゃんが書いてたレシピが
まだ ここに残ってたんだ。
ここに吉田くんの家族の思い出が
詰まってるのね。
そして これを
吉田くんがアレンジしたのね。
そう どんぶりにしたのは
俺のオリジナル。
《お母様のレシピで作った料理を
吉田くんが私のために
どんぶりにしてくれた》
委員長 いつ海外行くんだ?
来週には もう。
そうか。
国は どこ?
スペインだって。
スペイン… 行ったことないや。
なかなか帰ってこられないな。
吉田くん。
ん?
私… あなたの作るどんぶりが
大好き。
だけど それ以上に…。
私は…。
(戸が開く音)
あぁ なんだ アンタたちか。
路子さん。
ん?
委員長?
追いかけな 早く!
あぁ ちょっと待った!
ほら 委員長のこれ。
委員長!
吉田くん。
はい。
吉田くん。
明日 私に時間をくれない?
え? いいけど。
じゃあ 明日ね。
冬休みなのに
よく家庭科室 貸してくれたな。
私は 学級委員長よ
不可能はないわ。
越権行為だな。
吉田くん。
ん?
今から私が あなただけのために
どんぶりを作るから食べなさい!
委員長が? どんぶりを作る!?
大丈夫か?
大丈夫 だって 私には
これがあるから!
それ いつもメモってるノート。
そう これがあれば私にだって
おいしいどんぶりが作れる。
だから あなたは
そこで座って見てて。
へ~ 楽しみだ。
まずは タマネギ。
ノートはいいのか?
覚えてるから大丈夫。
タマネギを薄切りに…。
5ミリくらい。
次は鶏肉。
《こんな細かいことまで》
一口大に切る 2センチくらい。
この私のために
恋する親子丼 作ってくれる?
吉田くん 違う! これが
私の言いたいことのすべてよ。
デリカシーなし ナンバーワンばか吉田。
私だけに作った ナスのステーキ丼よね?
吉田くん 早く こっちこっち。
吉田くん 魚以外のもの見ない!
私のことは見てもいいけど。
吉田くんの大好物で
私のために どんぶりを
作ってくれる?
たまらない!
薄切りにしたタマネギを入れる。
《そうか いつの間にか俺
委員長のこと…》
卵を2個割って よく混ぜる。
よし 5分煮たら
卵を半分回し入れる。
フタをして 2分煮る。
(太鼓の音)
《ん? なぜ太鼓の音が?》
そらっ!
(太鼓の音)
お待たせしました 吉田くん直伝
即席おんたま乗せ親子丼です。
いただきます。
~
ど… どう?
おいしい!
よかった~!
黄身も割って食べてみて。
うん。
吉田くん かっ込め!
おぉ!
はい。
うまかった。
いや さすが俺だわ。
えっ?
だって これ 俺のレシピだろ。
そうだけど…。
作ったの私なんだから
もっと私を褒めなさいよ!
えっ?
うまかった。
すごいよ 委員長。
吉田くん。
ノート見ただけじゃ無理だろ。
何回か家で作ってみたのか?
うん。
だけど 自信を持って作れるのは
まだ親子丼だけ…。
あんなに正確にノートとってるなんて
知らなかったよ。
いつも 家に帰ってから
調理の工程を
なんとか思い出して書くの。
大変だな。
大変だけど 全然嫌じゃなかった。
だって…。
だって?
《そこには いつも
あなたがいたから…》
《このノートは
どんぶりのレシピだけじゃなくて
私が あなたを好きになった
その日々が記された
ノートでもあるの》
吉田くん スペインに行っても
あなたのどんぶりが作れるように
私 頑張ってみる。
うん。
あ~っ!
うわぁ~っ!
わぁ~っ!
なんか今日 暑くない?
もう冬なのにね。
あっつあっつだあねぇ。
《そうして 委員長は旅立った》
《吉田:そして また
日常が始まる》
新学期早々 ギリギリの到着か?
間に合ったんだから偉いだろ。
確かに すごい成長だ。
(茨)はい みんな 席について。
起立 礼 着席。
《吉田:だけど その日常に
アイツはいない》
え~ 今日からね
みんなの仲間になる海外からの
転校生を紹介したいと思います。
海外からの転校生だって。
へぇ~。
(茨)じゃあ 入ってきて。
何人かな?
皆さん はじめまして!
私 ヴィアンカいいます
仲よくしてください。
いや お前…。
明らかに委員長だろ!
えっ なんで わかったの?
いや そんなの すぐにバレるだろ。
違うの… スペインに赴任したのは
間違いじゃなかったんだけど
パパだけが行ったの
単身赴任だったの。
しかも 3か月だったから
すぐ帰ってくるの。
私 それ 冬休み始まる前に
知って
ほら みんなに あんな挨拶
しちゃったし だから
ごめん
だますつもりはなかった…。
言い訳は もういいから。
口閉じてろ。
ひゃ~!
このドラマに キスシーンいる!?
(みんな)ひゃ~!
< どんぶりダンスコンテスト
たくさんのご応募
ありがとうございました。
皆さんのダンスをダイジェストで お届け。
ご覧ください>
~