【土曜時代ドラマ】子連れ信兵衛2(4)「十手の誇り」[解][字]…のネタバレ解析まとめ

出典:EPGの番組情報

【土曜時代ドラマ】子連れ信兵衛2(4)「十手の誇り」[解][字]

過去に因縁のある連続殺人が発生。与力の園部(伊吹吾郎)から指図を受け、事件解決にと息巻く榎戸(宮田俊哉)。信兵衛(高橋克典)が過去の事件を調べると意外な事実が…

番組内容
過去の殺しの関係者が次々に殺される事件が起きる。島流しから最近戻ってきた又八の復讐(しゅう)ではと決めつけられる。たまたま現場を目撃した折笠(笹野高史)の用心棒を美玖(黒谷友香)が務めることに。一方、与力の園部(伊吹吾郎)から指図を受け、事件解決にと息巻く榎戸(宮田俊哉)。しかし疑問を持った信兵衛(高橋克典)は、過去の事件に目を向ける。なぜか当時の記録は残っていないが、榎戸の亡き父が関わっていて…
出演者
【出演】高橋克典,左とん平,小島梨里杏,宮田俊哉,鶴田忍,黒谷友香,伊吹吾郎,武田航平,新井康弘,笹野高史,中村嘉葎雄
原作・脚本
【原作】山本周五郎,【脚本】いずみ玲
音楽
【音楽】栗山和樹

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
ドラマ – 時代劇

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キーワード出現数ベスト20

  1. 又八
  2. 田島屋
  3. 榎戸
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  9. 清吉
  10. 折笠様
  11. 鶴坊
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  13. お主
  14. 下手人
  15. 先代
  16. 美玖
  17. 奉行所
  18. 一件
  19. 園部様
  20. 今度

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(折笠)う~。

あ~ いい酒だった。

ハハッ これだから 大名家の指南役は
やめられないと。

稽古なんか つけなくたって

チョイ チョイ チョイっとね。

おっとっと。 あ~。

フゥ~。

(物音)

あ~っ!

あ~っ! う~っ あっ!

(材木が倒れる音)

♬~

はっ ああ…。

だ… 誰か…。

誰か… 誰か! 誰か!

おいおい 折笠先生殿じゃねえか。
何やってんだ? おめえ。

松村氏!

は?

仏が十手持ちってのは
本当ですかい?

ああ。

(源吉)あっ こいつは…。
(榎戸)知っているのか?

(源吉)ご同業に間違えねえ。

柳橋の伝兵衛親分でさあ。

得物は 匕首だったんだな。

あ~ お… 恐らく。

やったのは どんな野郎だ?

いや そ… そう言われても
はっきりとは…。

何しろ 怖くて。

それがな どういう訳だが

急に 目が開かなくなってな。
アイタタタタ…。

何か 恨みの筋でも
あったんだろうか。

お上の御用を勤めるからには
そういった事も…。

長患いしてた かみさんに死なれて
気落ちしてる。 そんな噂を

聞いたばかりだったんですが…。

♬~

<俺は 松村信兵衛。

木挽町の裏長屋に住む
貧乏浪人だ。

長屋のみんなの手を借りて
男手一つで子育てに奮闘中。

おう 鶴坊
今日も ご機嫌だね>

♬~(三味線)

お師匠さん。
(2人)ありがとうございました。

寄り道しないで お帰りよ。
はい。

(戸が開く音)
誰だい? 忘れもんかい?

(足音)

お前さんは…!

昨日の今日で また。

やっぱり
得物は匕首でしょうか?

まさか
伝兵衛をやった 同じ者が?

御用聞きに 常磐津の女師匠。

同じ下手人の仕業となると

何やら奇妙な取り合わせでは
ありやすが。

園部様!
ご支配役が自らお出ましに…。

なんと痛ましい事だ。

胸騒ぎがしていたのだ。

ゆうべ 伝兵衛が殺されたと
耳にしてから。

殺された2人の間に
何か つながりが?

5年前 この女の亭主が殺された。
その折 下手人 召し捕りに

なみなみならぬ手柄があったのが
ほかならぬ伝兵衛だった。

その一件の下手人が
3日前 赦免舟で

八丈から江戸へ
戻されたばかりなのだ。

何でえ 改まって。

町方の榎戸が
拙者のところへ来たのだよ。

例の男は どっちへ逃げたのか
どんな なりをしていたのか

それは それは もう しつこく
根掘り葉掘り。

目ぇつぶってて
何も見てねえんだろ?

聞けば その男 逆恨みで
2人も人を殺しているのだとか。

どうだろう 松村氏

貴殿 某の用心棒に
なってくれんかの?

用心棒!?

(おぶん)何考えてるんですか?
折笠先生。

拙者は見ておらずとも
向こうは こっちの顔を

見覚えているやもしれん。

罰を受けても 我が身を省みず

またぞろ 人をあやめるような
手合いならば

拙者の口を
塞ぎに来ないとも限らない。

おお… それを思うと もう
夜も眠れず

飯も喉を通らぬありさまで…。

考え過ぎだと思いますけど。
人ごとだと思って。

そもそもの話
天下の道場主様が

用心棒を雇おうってのは
どうなんだ?

いや あ… 痛っ アイタタタタタ
また目が痛い。 アイタタ。

≪(美玖)鶴之助殿!
鶴之助殿は おられますか?

美玖殿!

はっ! 折笠様
いらしておいででしたか。

鶴坊の子守なら
間に合っています。

はい これ お土産。

おっ こら すまねえな。 え!
ほい。

鶴坊は 物でつられるような子じゃ
ありません…。

そうだ。

なあ 美玖さん あんた
折笠の用心棒になってやれよ。

用心棒!?
ああ。

いや それは さすがに…。

あんたにゃ 赤ん坊の世話より
そっちの方が ずっと似合いだ。

そうそう そっちの方がいいわ。

≪(榎戸)
お呼びでございましょうか。

榎戸か 入れ。

≪(榎戸)はっ。

園部様 私 何か しくじりを
致しましたでしょうか?

ハハハハハ しくじりどころか
昨今 お主の手柄が際だっておる。

それは 私の力では。
松村… あ いや

お力添えを下さる方のおかげで
ございまして。

亡くなった親父殿も
さぞかし喜んでおられよう。

恐れ入ります。

そこでだ
進境目覚ましきお主を見込んで

内々に頼みたい事がある。

例の島帰りの男の事よ。

又八でしたら
目下 捕らえるべく 懸命に。

もう一人 やつが
命を狙うやもしれぬ者がいる。

又八が3人目を狙っていると?

さすれば その者の身辺に
目配りをしてもらいたい。

かしこまりました。

一体 又八は 次に誰を狙うと
おっしゃるのです?

♬~

(道仙)これ!

何を こそこそやっておる。

これは 道仙先生。
お帰りなさいまし。

申し訳ございません
先を急ぎますので。

じゃあ 榎戸のやつ
3日も顔を出してねえのかい。

ええ あの旦那
飯をたんと食うでしょ。

毎日 多めに炊いてんですが
余って困るって

かかあが ブーブー言ってんですよ。

ハハハ それは 大げさだろう。

ああ 先生 いらっしゃい。

おう 一杯飲ましてくれ。
はい。

ああ 先生。 ん?
あっしの打ったそば

食ってみるかい?
そいつは ありがてえな。

じゃあ そば食べて 一杯やるか。

あっ そういや 何でも 上役から
大事な御用を仰せつかって

張り切ってなさるようですよ。
大事な御用?

榎戸?
うん。

やつだったら
今 そこの先で見かけたぜ。

え?

呉服問屋 田島屋?

榎戸のやつ
一体 何やってやがるんだ?

あれ?

♬~

おい そこで何してる!

てめえ 盗人か!?

うるせえ 引っ込んでやがれ!

≪(榎戸)何者だ!

おい。

松村先生!?

おいおい… どうした どうした!
おい どこ行くんだよ。

おとなしくしてな。

(田島屋)榎戸様の
お知り合いでございますか?

信頼できるお方だ。
私が尊敬してやまぬ

いわば 人生の先達だ。

おいおい 勘弁してくれよ。

それより おめえ
さっきの男 面見たか?

いえ 後ろ姿しか。

年の頃は32~33
野郎 匕首抜きやがった。

伝兵衛と おとよをやったのも
おなじ得物です。

又八だ。

実は 伝兵衛と おとよに続いて

やつが この田島屋の命を
狙っている節があるんです。

何だって?
それで 私が

こうして 身の回りに目配りを。
そりゃ どういう事だい?

5年前の一件 この田島屋の
申し立てが証左となって

又八は すんなりお縄に。

申し立て?

手前は あのころ 文字豊から

常磐津の手ほどきを
受けておりまして

あの日 いつものように
稽古に向かうと…。

♬~

又八といえば評判の乱暴者。

手前も 顔を
見知っておりましたので

そりゃあもう 驚いて。

それで おめえさんが お上に?
ええ。

かような やっかい事に
巻き込まれるのも

常磐津など習って ちゃらちゃら
遊んでいるからだと

亡くなった親父に
さんざん叱られて。

さすがに 今宵は もう
又八めが 2度襲ってくる事は

ございますまい。 榎戸様も どうぞ
奥で お休み下さいまし。

(腹が鳴る音)

すまないね 鶴坊。
遅くまで つきあわせて。

なあ。

又八は あっさり捕まったと
言ってたが

田島屋は
又八が清吉を殺すところを

目の当たりにしてた訳じゃねえ。

これ 詮議は
てこずったんじゃねえのか?

ほい。

それが どういう訳か
ご詮議のいきさつが

全く
書きつけに残っていないんです。

当時を知る同僚に聞いたところ
先代の田島屋から お奉行に

金子が渡ったのではないかと。
金子が?

お奉行は 新たに
赴任されたばかりの方でした。

その祝いと称して
先代が多額の金を渡し

伜を これ以上
やっかい事に関わらせないよう

頼み込んだという噂が。

ふ~ん。

田島屋ほどの大店となると

そうまでして
店の名を惜しむもんかい。

褒められた事ではありませんが
それもまた

我が子を思う父の心
というものでしょうか。

(鶴之助の声)

田島屋。

♬~

(源吉)ご苦労さんでございやす。

チクショー あの野郎。

榎戸の旦那が
張ってたっていうじゃねえか。

そうなんだよ。

あっ 旦那!
おう!

えれえ事になっちまったな。
全くでさあ。

(源吉)やったのは
又八に違えねえってんで

朝から みんな 血眼になって
捜し回ってまさあ。

源吉 5年前の話だが

又八は おとよと
いい仲だったのか?

あっしも その辺りが気になって
ちょいと 当たってみたんです。

2人ができてたのは
間違えありやせんが

酒浸りで乱暴者の又八を
おとよが嫌って

袖にしたようなんで。

ところが 又八は その後も
金をせびったり

稽古場へ踏み込んで
邪魔をしたり

おとよは 相当
困ってたんじゃありやせんかね。

しかし おとよは おとよで
好き放題やってたって

話じゃねえか。
うん。 いや

浮気な女だったらしくて
しょっちゅう男を替えてたとか。

そのおとよが
清吉って若えのを連れてきて

ねぶるように
猫っかわいがりし始めた。

♬~

(源吉)とうとう
所帯を持つ事になったのを潮に

今度こそ 又八との腐れ縁を
断ち切ろうとしたんでしょう。

それで 清吉を妬んだ又八が
頭に血を上らせて…。

いや 待て待て待て。

おとよが縁切りしなきゃ
ならなかったのは

又八だけとは限らねえ。

おとよを独り占めにした清吉を
恨みに思った男が

又八のほかにも
いたんじゃねえかって事だ。

うん。 いても おかしく
ありやせんね 1人や2人。

例えばだ
殺された田島屋は どうだ?

田島屋が?

多少の面倒はあったにせよ
ただ下手人を見ただけなら

なにも大枚の金を出して
隠してもらうまでもねえはずだ。

そいじゃ
又八は罪をしょわされたと?

ああ 又八は札つきのワルだ。

下手人に仕立て上げるのに
これほど都合のいいやつはいねえ。

だから やつは ご赦免幸い

てめえを罠にはめた連中に
仕返しをと いきりたって…。

ああ。

それとな こいつは
まるで俺の当て推量なんだがな

ひょっとしたら
奉行所の中にいるんじゃねえか?

都合のいい筋書きを書いたやつが。

お奉行所の中に!?
ああ。

奉行ってのは
やたらと代替わりして

すぐに いなくなっちまう。
奉行のした事だと

おっかぶせておきゃ
誰も 穴をつつこうとはしねえ。

書きつけ一つ まともに
残ってねえのが いい証拠だ。

今度の3人殺しだって

ただ 又八が5年前の意趣返しを
したってだけじゃ

ねえかもしれねえぞ。

書きつけ… そうか 書きつけか。

まだ見つからぬか 又八は。

私の手抜かりが招いた失態。

まことに申し訳ございません!

お主一人のせいだけではない。

支配役様じきじきに
大事を仰せつかっておきながら

このような体たらく。
どのような責めも

受ける覚悟にございます。

年若いお主に任せた このわしにも
責めはある。

かくなる上は 一刻も早く
又八を捕らえるのが

我らの務めだ。
はっ。

(平七)おそろいですか? 皆さん
ちゃんと帰ってきてますね?

はいよ!
(おかつ)やれやれ 大騒ぎだわ!

今日は 早めに
どこでも ひけたって?

ああ 3人殺したやつが
うろついてるってんで

あっちこっち お役人だらけだ。
それじゃ商売にならないからね。

旦那も 今日は お休みにした方が
いいんじゃない?

おそば食べに来る客も
いないでしょうし。

そうそう そうなさいまし。
店子を守るは差配の務め。

危ない事はさせられません。

鶴坊は置いていく。
おぶんちゃん 頼んだぜ。 はい。

出かけるつもりなんですか?

(源吉)旦那!
おう!

ありやした ありやしたよ!
何だい?

こいつ 見て下せえ。
ん?

何だい? こいつは。
榎戸の旦那のお父上が残した

書きつけでさあ。

♬~

何やつ!?
この 大嘘つき野郎めが。

逃げられぬと悟って
自ら出てきおったな。

では こやつが又八?

まんまと 俺をはめやがって。

どうせ捕まるんなら てめえを
ぶっ殺さずには気が済まねえ!

それは 一体 どういう事だ?

斬れ。 榎戸 こやつを斬れ!

何をしておる! こやつは
立て続けに3人殺した

大罪人だぞ!
俺がやったのは 2人こっきり。

伝兵衛と おとよだけだ。

何だって?
ついでに言やあ

5年前 清吉を殺したのも
俺じゃねえ。 あの田島屋だ。

この なまっちろいクソガキめが!

おとよは 私のもんだ。
私のものだ~!

それを まんまと
俺のせいにしやがって。

黙れ 下郎。
しかも今度は てめえで田島屋を

殺しておいて またぞろ 俺に。

(園部)
ぐずぐずするな。 始末しろ!

園部様 この者の話
まことでございますか?

でたらめに決まっておろう!

お主がやらぬのなら わしが斬る。
どけい!

こっちも命懸けだ。
やれるもんなら やってみやがれ!

お下がりください!

役儀の上だ 遠慮は要らぬ。
斬り殺せ!

♬~

≪やめとけ 榎戸!

松村先生! 源吉!

坊ちゃん。
又八の言うとおり

おめえが
命懸けて守ってやるような

そんな立派な御仁じゃねえぞ
そいつは。

何やつだ!?
源吉 まずは又八を。

へえ!
寄るな!

あ~っ あっ。

(源吉)観念しろい!

伝兵衛親分と おとよをやったのは
お前だな!

思いがけず江戸へ帰れた。

俺は
どうしても知りたかったんだ。

誰が 俺をはめたのか
何で やってもいねえ罪を

おっかぶせられたのか。
取っかかりに

伝兵衛をとっ捕まえて
口を割らせようと捜していたら

その お偉い旦那が現れて
いきなり 頭を下げやがった。

何だって?
あの田島屋のばか旦那が

清吉を絞め殺したって
言うんですかい?

そいつが分かってて
何だって この俺を。

任に就いたばかりの奉行が

田島屋の先代から
金子を受け取った。

そのために 奉行所ぐるみで

真実をねじ曲げざるを
えなかったのだ。

おとよにも金が渡っている。

何だと!?

お主が捜し回っている
岡っ引きの伝兵衛にもだ。

そういう事だったのか。

その方の腹立ちは よく分かる。

だが 奉行所の恥をさらして
頭を下げているのだ。

悪いようにはせぬゆえ
どうか 事を荒立てず

怒りを収めてくれ。 頼む!

なめるんじゃねえ。
ここまでコケにされて

黙ってられるかい!

♬~

ゆ… 許してくれ 女房が病気で

金が欲しかったんだ!

はっ!

♬~

あ~っ!

お… お前さんは!

俺がやった事にすりゃあいい
てめえが そう言ったそうだな。

堪忍して… 堪忍して…。

かわいい亭主を殺した男でも
金を積まれりゃ なびくのかい。

この 腐れアマ!

(又八)勢いそのまま 田島屋を
殺すつもりで店へ行ったものの…。

うるせえ!
≪(榎戸)何者だ!?

俺がやんなくったって同じだ。

あんたは てめえで
田島屋を殺しておいて

俺の仕業になるよう 筋書きを
こしらえてやがったんだ。

チクショー 俺は あんたの悪だくみに
乗っけられて

今度こそ死罪に…。
わしが 何も言わずとも

伝兵衛を問い詰めて真実を知れば
同じ事をしただろう。

お前は
生まれついての人でなしだ。

人でなし?

おう 又八が人でなしというなら
てめえは 一体何なんだ。

乱暴者だから
嫌われ者だから

やってもいねえ罪を着せて
構わねえという法がどこにある!

おう 榎戸を用心棒役にしたのは
田島屋を油断させるためだな?

フフフフ そこまでしてやれば

田島屋は わしを怪しむまいよ。

認めるんですね
田島屋を殺した事を。

やつめ 先代が死んで
主におさまった途端

月々によこしていた約定の金を
今後は渡さぬと ほざきおった。

あれは おとっつぁんが
勝手にした事です。

うちだって大変なんです。

手を伸ばせば いくらでも
金がもらえると思われちゃ

困るんです。

5年前
自分がした事を忘れたのか。

忘れるもんですか! 今だって
夢に見て うなされるんです。

こんな思いをするんなら
もういっそ 本当の事を…。

そんな事をすれば 店は潰れるぞ。

私は自訴するつもりだった。

そう申します。
金に目のくらんだ あなた様に

おとっつぁんが 丸め込まれて
どうする事もできなかった。

泣きの涙で そう訴えます。

それで口封じをもくろんで?

金の切れ目が縁の切れ目。

あの晩
あんたは 榎戸の目を盗んで…。

来て下さったんですね!

園部様のおっしゃるとおりでした。
又八め 本当に私を殺しに…。

さよう。

そこもとは又八に刺し殺されて…。

うっ。

この一件は落着と致す。

世の中 きれい事だけでは
済まぬもの。

表と裏 光と闇
この2つがあってこそ

滑らかに回ってゆく。

先代の田島屋は それをよくよく
承知していたというのに。

フッ 都合のいい事を言いやがる。

金の亡者が笑わせるぜ。

奉行が おめえさんを
頼りきりだったのをいい事に

困った事が起これば
奉行のせいにする。

そうやって 目くらましをしながら
甘い汁を吸ってきた。

それだけのこった。

素浪人ごときに何が分かる!

わしは お役目のために
長年 骨身を削ってきたのだ。

無能な奉行や
役立たずの同心たちの

尻拭いをし 我が身一つで
奉行所を支えてきたのだ!

無能な奉行も 役立たずの同心も

心根は あんたより
数段 まっとうだった。

この書きつけを見りゃ
そいつが よ~く分かるぜ。

(榎戸)それは?
旦那のお父上から あっしが

お預かりしたもんでございやす。
父上から?

公とは別の
役向きに関わる覚書だ。

親父さんは 繰り返し

裁きには不当があっちゃならねえ
と書いてある。

ところが 5年前の この一件で

この男が詮議をすっ飛ばして
又八を死罪にすると言いだした。

親父さんは
そいつが許せなかった。

確かに
又八は疑わしゅうございます。

しかし 確たる証左もなく
疑わしきを罰しては

公正な裁きとは言えませぬ。

表には出せぬが 証しはある。

お奉行が承知しておられる。

そこで おめえさんの父上は

断じて
又八を死罪にすべきではねえと

じかに 奉行に進言したそうだ。

飾り物のお奉行も さすがに
もっともだと思ったんだろう。

死罪をごり押しする この男に
精いっぱい逆らって

なんとか出した裁きが

罪一等を減じる
島流しだったのさ。

どうでえ 支配役さんよ。

みんな
金なんぞに ふらふらせずに

心一つで
正義を守ろうとしてるんだぜ。

源吉。

へい。

さあ こいつをお手元に。

かようなものに何の意味がある!

おのれ 上役に逆らう気か!

上役であろうとなかろうと
罪を許す訳にはいきません!

私が くみするのは
松村先生のような

この源吉のような
そして 我が父のような

正しき道を行く人です!

ほざくな!

♬~

斬れ!
ろうぜき者だ 斬り捨てい!

長え事 束ねてきたってのに

奉行所の中に あんたの味方は
一人もいねえようだぜ。

さあ。

同じ道を歩く伜のために
書き残しておいたもの。

お父上は
そうおっしゃっておいででした。

♬~

ご無理なさっちゃいけやせん。
お休みになっていて下せえ。

源吉…。

今が その時と
お前が そう思った暁に

これを 伜に渡してやってくれ。

父上…。

や~っ!

ああ~!

(美玖)や~っ!

や~っ! や~っ!

次は!

ああっ…。
次は!

や~っ!

ま… 参りました!

本日は これまでに致しましょう。

(門弟たち)
ありがとうございました!

(折笠)いや~ お見事 お見事。

ほれぼれ致しますな。

どうなってるんですか?

何だって 美玖さんが
師範代みたいなまねを。

女の私に用心棒を頼むとは
解せぬ話と思って

道場をのぞいてみたのです。
うん。

(美玖)
そうしたら まあ 門弟たちが

へなちょこ剣法で打ち合っていて
あろう事か 折笠様は奥で昼寝を。

いやいや あの… 目の調子がな。

これは 放っておけぬと思い
及ばずながら 私が

稽古をつけてさしあげる事に
致しました。

いや~ まことに
できる事なら このまま

美玖殿に 当道場の奥方…

あっ いやいや 師範代に
なって頂きたいものでござる。

さようなお話ならば まず一手

折笠様に
お手合わせ頂かなければ。

いや そ… それは それは困る!
困ります!

折笠様 いざ勝負を。

ヘヘヘ いいじゃねえか。

ビシッと気合い入れてもらいねえ。

あっ 目が見えない。
目が… 目が見えない。

(鶴之助の声)
目が見えない 目が見えない…。

折笠様… 折笠様!

しょうがねえな ありゃ。 ハハハ。

そのお子の伯母でございます。

鶴坊を跡取りに?

こんな理不尽な話があるかって。

大層美しいと評判なのだとか。

やめなさい!
北町奉行所だ!

てめえのどこが父親なんだい。

♬~

♬~

♬~

♬~