【土曜時代ドラマ】子連れ信兵衛2(5)「まことの親子」[解][字]…のネタバレ解析まとめ

出典:EPGの番組情報

【土曜時代ドラマ】子連れ信兵衛2(5)「まことの親子」[解][字]

信兵衛(高橋克典)を鶴之助の伯母・里緒(櫻井淳子)が訪ねてきて、跡取りとして鶴之助を養子に迎えたいという。困惑しつつも、鶴之助の幸せを考えて信兵衛の心は揺れる。

番組内容
信兵衛(高橋克典)のもとを鶴之助の伯母・里緒(櫻井淳子)が突然訪ねてくる。嫁ぎ先の猪熊川家の跡取りとして鶴之助を養子に迎えたいという里緒に困惑する信兵衛。鶴之助の父親は自分だという自負と、立派な武家の跡取りにという思いのはざまで揺れる。一方おぶん(小島梨里杏)と美玖(黒谷友香)は、水茶屋で里緒の夫・猪熊川久右衛門(羽場裕一)の名前を耳にして驚く。どうやら若くかれんな水茶屋の娘に入れあげているらしい
出演者
【出演】高橋克典,左とん平,小島梨里杏,宮田俊哉,黒谷友香,櫻井淳子,羽場裕一,おかやまはじめ,河内美里,新井康弘,長谷直美,中村嘉葎雄
原作・脚本
【原作】山本周五郎,【脚本】いずみ玲
音楽
【音楽】栗山和樹

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
ドラマ – 時代劇

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キーワード出現数ベスト20

  1. 鶴坊
  2. 喜助
  3. 鶴之助殿
  4. 鶴之助
  5. 一緒
  6. 沖石
  7. 松村様
  8. 先生
  9. 気持
  10. 久右衛門
  11. 本当
  12. 赤子
  13. 父親
  14. 母親
  15. 御用
  16. 江戸
  17. 今度
  18. 今日
  19. 在所
  20. 折笠先生

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(鶴之助の声)
(信兵衛)うわっ 冷てえ!

やりやがったな 鶴坊!

(おちか)やれ やれ。

(おぶん)鶴坊
ほら 見てて。

鶴坊 ほら。

お~ きれいだな。
きれいでしょ。

鶴坊 ここんとこ
急に大きくなったね。

青物と一緒。

春になって夏になって
おてんとさまに照らされて

赤ん坊だって
ニョキニョキ大きくなんのよ。 ねえ!

(おたえ)頂き物。
皆さんも どうぞ。

おっ 初物か!
こりゃ いいな。

あ~ うまい! うまいな!
(おちか)うまいよ おたえさん。

うまいよ~。

(里緒)鶴之助?

その お子の名は

沖石鶴之助でございましょ?

沖石?

あなた様が 松村信兵衛様?

いかにも 松村信兵衛ですが。

申し遅れました
私は 沖石主殿の姉

猪熊川里緒と申します。

沖石さんの!?

そのお子の
鶴之助殿の伯母でございます。

あ…。

♬~

<俺は松村信兵衛。

木挽町の裏長屋に住む
貧乏浪人だ。

長屋のみんなの手を借りて
男手一つで子育てに奮闘中。

おう 鶴坊 今日も ご機嫌だね>

ずっと 沖石の消息を?

主家が お取り潰しになった事
妻女を亡くした事は

風の便りで耳に致しておりました。
何か言ってくれれば

夫に力添えを頼む事も
できたのですが…。

沖石からは何も?

遠慮があったのだと思います。

私どもは
父親の違う姉弟なので。

父が亡くなって 母は 改めて
沖石家へ嫁いだのです。

≪そうでしたか。

弟が この子を残して
みまかったという事も 人づてに。

よく覚えておくんだぞ 父上を。

お父上が おめえを
この世に授けてくれた事を

忘れんじゃねえぞ。

(美玖)おぶん殿。

何をしているのです?
そんなところで。 し~っ!

不躾ではございますが
何とぞ お納め下さいませ。

何ですか これは。

あなた様とて ご浪々の身

まして 独り身の殿御が
乳飲み子を押しつけられて

さぞ ご迷惑だった事でしょう。

迷惑なんて これっぽっちも…。

そりゃ 慣れねえ赤子の世話には
苦労もしましたけど

楽しいもんです 子育ては。

鶴坊がいてくれるおかげで

一日一日 張り合いがある。

長え事 いい加減な暮らしを
してたんですが

こいつに教えられて
少しは まっとうに。

とはいえ このままという訳に
まいりますまい。

夫 猪熊川久右衛門は お納戸勤め。

23で嫁してより 私 いまだ
子宝に恵まれておりません。

さすれば 私と血縁のある
鶴之助殿を養子に迎え

我が猪熊川家150石の跡取りに…。

鶴坊を跡取りに?

いらっしゃい。
私が そなたの新しい母ですよ。

そんなの駄目!
なりません!

鶴之助殿を手放すなんて。
(鶴之助の声)

おい 脅かすなよ
鶴坊 びっくりしてるじゃないか。

何を悠長な事を。

先生と鶴坊は
もう 本当の親子なんです。

心と心が
見えない絆で結ばれてるんです。

やめるんだ おぶんちゃん。
ここにいるのが この十六店に

先生と一緒にいるのが
鶴坊の幸せなんです!

鶴之助は武士の子です。

貧乏長屋に住んでたって
先生は お武家です。

先生の背中を見て育てば

鶴坊だって
立派なお武家になれるはずです。

夜分に屋台を引いて歩き

小金を商う背中を見せて
どうやって この子に武士道を?

それは…。
ご心配には及びません。

遠からず 松村様には

仕官して頂く事に
なっておりますゆえ。

仕官を?
ええ。 その暁には

私が鶴之助殿の母となる
約定でございます。

嘘よ! でたらめ言わないで!

(小声で)話を合わせないで
どうするんです!

鶴之助殿を連れていかれて
よいのですか?

(おぶん)だって…。
2人とも

ちょっと 黙っててくれ。

急な話で
正直 何て言ったらいいか…。

しかしながら おっしゃる事は
よく分かっているつもりです。

先生!
松村様…。

あ~ ごっつぉさん。
ああ。

毎度 どうも。

あ~ こら ついてねえや 全く。
よいしょ!

お気を付けて。

(鶴之助の声)

(鶴之助の声)

(道仙)何で 「この子のてて親は
俺だ」と言ってやらなかった?

だってよ
相手は 実のてて親の身内だぜ。

本当は思ってるさ
こんな理不尽な話があるかって。

けど 改めて
心の内をのぞいてみりゃ

鶴坊にゃ やっぱり
ひとかどの男になってもらいてえ。

そういう てめえが いるんだよ。

そば屋の伜じゃ いけねえのかい?

俺は 今の商売 気に入ってるさ。
けど…。

悩め 悩め。 それでこそ

おめえさんが 本物のてて親に
なるって事だ。 え!

(鈴の音)

♬~

どうか 先生と鶴坊が いつまでも
一緒にいられますように。

(鈴の音)

(2人)あら!

ありがとうございました。

聞いてますよ 毎日のように
折笠先生のお弟子さんたちを

しごいてるって。

やっぱり 美玖さんには
赤ちゃんのお世話より

やっとうが
お似合いなんじゃありませんか?

実を申せば
私自身 ふと そんな気が…。

えっ?

楽しいのですよ
父の生前より 今の方が。

剣術の稽古が。
はあ。

楽しいというか
すがすがしいというか。

折笠様のご門弟が 皆

気持ちよく接してくれるからかも
しれません。

ご門弟が?

女だからといって
見くびったりしない。

剣の実力を ちゃんと認めて
素直に ぶつかってきてくれる。

女の師範代なんて 父だったら
決して許さなかったのに。

それって折笠先生が偉いのかも。

折笠先生って 何か こう

世の中の決まり事に
流されないっていうか

自分の好きなように
生きてるような…。

おぶん殿
あなたも面白い事を言いますね。

お待たせしました。
すみません お席が狭くて。

すずと申します。 ご用があったら
お申しつけ下さいね。

お人形みたい。

見目形のよい娘を集めれば
男連中が寄ってくる。

財布のひもも おのずと緩む。
ふ~ん。

うまい商売を考えたものです。
はい。

おとっちゃまのお帰りよ。
お帰りなさい おとっちゃま。

はい 戻りましたよ。
アハハ どうも おいでなさいまし。

どうぞ ごゆるりと。

おすず!
はい。

あれが 主のようですね。

(おすず)えっ 猪熊川様が?

せんだってのお店で
今すぐ会いたいそうだ。

大した ご執心じゃないか。
ささ 早く 支度をしなさい。

猪熊川って…。
そうそう ある名とは

思えませんが…。
はい。

♬~

何の話でえ。
その茶くみ娘が どうしたって?

あいびきしていたのです。
猪熊川久右衛門様と。

猪熊川ってえと
沖石の姉さんのか?

あの方の ご主人です。

昼日中から 人目につかない
料理茶屋へ呼びつけて

ただならぬ間柄に相違ありません。

これは朗報ですよ 松村様。

朗報?

あの おすずという娘が妾になって
赤子を産めば

鶴之助殿は お役御免。

え!?
(せきばらい)

いや…。

毎度 ありがとうございます。

おう 茶 もらおうかな。

いらっしゃいませ。

なあ ひょっとして
おめえさんが おすずちゃんかい?

え?
いきなり妙な事を聞くようだが

こういう所へは
いろんな客が来るんだろ?

あ~ 例えばだぞ 例えばだ
旗本なんかも 茶を飲みに?

お旗本が?
あ…。

お出かけでございますか?

そのお掛け軸 どちらへお持ちに?

茶会だ。 茶会に貸してほしいと
言われてな。

おっ ちょっと すまねえ。 おい!

お待ち下さい! どうか お待ちを。

話してねえって!?

それじゃ 鶴坊の事
ご亭主は まるっきり?

私の一存で
お願いにあがりました。

はっ…。

何だって こんな大事な話を
相談もせずに。

殿方には分かりますまい
女の気持ちなど。

赤子を
授かりたくて授かりたくて。

懐妊を信じて 長年
待ち続けてくれる旦那様に

申し訳なくて。

その旦那様が
近頃 妙に そわそわと。

おかしいと思って
家の者に調べさせたら

よそに女が。

相手は まだ子どもじみた
水茶屋の娘。

とはいえ
大層美しいと評判なのだとか。

遊びなら 目をつぶります。

でも 万が一
その娘に赤子ができたら。

そう思うと 生きた心地も…。

まさか それで先手を打つために?

身勝手は 承知の上でございます。

それにしたって まずは 夫婦で
話し合いってもんをだな…。

でも もし 「お前に子ができぬから
よそで作るのだ」と

言われでもしたら それこそ 私の
立つ瀬がないではありませんか。

お待たせ致しました。

喜助は留守なのだな?

その金を持って 逃げなさい。

某が木戸まで送っていくゆえ
今すぐにでも…。

困りますね 旦那!

おすずに会いたいのなら
私を通して頂かないと。

この金は 今日の分として
頂戴しておきますよ。

それは おすずのために…。

ハハハハハ 二本差しなんぞ
怖くも何ともありゃしない。

この世に 金よりも強いものが
ございますか?

おい!
おら!

おら!

やめて おとっちゃま!
やめなさい!

寄ってたかって何事です!

あ~っ!

てめえ…!

(喜助)行くぞ 蔵に入れておけ!
へい!

おすず!

猪熊川久右衛門様ですね?
え?

あなた様は あの娘を
金子で あがなっていたのですか?

≪くわがた~! 玉虫!

表向きは
優しい父親面をしてみせて

裏じゃ 娘たちに身売りを強いる。

よもや そのような店だったとは。

おしろい臭くねえ
おぼこらしいのばかり

集めてたんだろう。
その上で これと思った客に

喜助の方から話を持ちかけてか。

評判の茶くみ娘を
こっそり抱けるとなりゃ

助平どもが飛びつくわな。

あっ 違う… 拙者は決して
そういうつもりでは…。

ならば どういうおつもりで?

母親を知っているのです。

おはつといって

某が若かりし時
初めて思いを寄せた女でござった。

(せきこみ)

はい お水。

かたじけない。

(せきこみ)

キャッ。

(久右衛門)
いとしく思っていたものの

さすがに一緒になる訳には。

おはつも そんな気持ちを察してか
某の前から いつの間にか姿を。

お待ち遠さまです。

(久右衛門)
喜助の店で おすずを見た時は

目を疑った。 おはつの面ざしが
そのまま生き写しだった。

お待ち遠さまでした。

おはつ…。

お侍様
どうして おっかさんの名を?

(久右衛門)おはつは
遠州の在所で おすずを産み

3年ほど前に亡くなったと
聞き申した。

それで おすずは江戸に?

喜助に声をかけられて
茶屋勤めを始めたと。

その喜助が ある日…。

誰の手あかもついてない
まっさらな初物でございますよ。

まさか…。

おすずも
旦那を気に入ってるようで。

ほかに渡すのは惜しいと
お思いになりませんか?

(久右衛門)それを聞いて
あの子が ふびんで…。

ただもう
なんとかしてやりたい一心で。

(戸が開く音)

ごちそうを頼んだから
おなかいっぱい食べてお行き。

眠くなったら しばらく眠って
それから帰ればよい。

本当に それだけで?

うん。

怖かったろう? ここへ来るまで。

死んだ おっかさんが
言ってたんです。

私のおとっつぁんは お侍だって。

え?

猪熊川様と初めて会った時

こんな お方が

おとっつぁんだったら
いいなって…。

おすず…。

まさか
おすずは 本当に あんたの?

おはつの肌には触れておりませぬ。

知っているのは

あの時の あの手のひらの
温かな ぬくもりだけ。

じゃあ なぜ おはつさんは
父親が侍だなどと。

そうであったらよかったと

思っていてくれたのでは
ないでしょうか。

某が おはつとの懐かしい日々を
大切に思うように

おはつも また…。

その娘 遠からず 今度こそ

花を散らされてしまうんだろうな。

かわいそうに。

(ため息)

おとっちゃまが悪かった。

今度こそ これぞというお客を
見つけてくるから

いい子にして待っておいで。
え? ハハハハハ。

回想 その娘
遠からず 今度こそ

花を散らされてしまうんだろうな。
かわいそうに。

お話し致したい事がございます。

旦那様?

♬~

岡場所に?
(榎戸)喜助茶屋から
流れてきたって女がいたんです。

それも
1人や2人じゃありません。

(源吉)客のつかねえ娘はもちろん
少しでも飽きて目移りしたら

すぐに岡場所へ。 それが
喜助のやり方だったんでさあ。

しかも 皆
幼い頃に 拐かされて

無理やり
江戸に連れてこられたと。

きれいなべべ着て 茶を運ぶだけ。

娘たちは
そんなふうに言いくるめられて

喜助の言いなりに。

♬~

(扉が開く音)

(久右衛門)おすず!

ああ… こんな ひどい目に。

♬~

≪(喜助)おすずが逃げた!
捕まえておくれ!

♬~

(喜助)あっちだ!

♬~

待て おら!
おすず!

おすず!

やめろ! おすず!

また お仕置きをしないと
いけないね。

いい子だ さあ
おとっちゃまのところに おいで。

ちょっと… おすず!

≪おすずちゃん!

行っちゃならねえ!

♬~

てめえのどこが てて親なんだ。

年端もいかねえ娘たちを
拐かしやがった人でなしが!

放り出されりゃ 表は地獄だとでも
言ったのか。

おまんまも食えねえ。

一人じゃ 生きていく事さえ
できやしねえ。

幼え心に
そう埋め込みやがったのか。

そうなりゃ てめえは
この世の神様 仏様だ。

笑えと言われりゃ笑い

親孝行だと言われりゃ
身だって ひさぐ。

確かに ほかの娘たちには
気の毒な事をしたかもしれません。

でも おすずは 別でございます。

別?
血を分けた娘を どう扱おうと

人様に口出しされる筋合いは
ありますまい。

何だって?

血を分けた娘…?

かわいい子だったんですよ
この子の母親も。

それが 事もあろうに
お侍を好きになって。

思っても
一緒になれる相手じゃない。

そんな事 分かってたろうに

なかなか こっちに
なびかないものだから

腹が立ってきましてね。

まさか おはつを手込めに…。

それから間もなく
私は江戸に限らず

器量のいい娘を
探し歩くようになった。

それで噂を耳にしたんです。

在所に戻ってきた おはつが
娘を産んだ事を。

おすず お前は その事を
この男から?

おっかさんが死んだあと
この人が来て

おとっつぁんだって…。

信じたくなかった。
だから せめて 心の中では

おっかさんの言ってた事が
本当だって思う事に。

おっかさんは
優しいお侍を好きになって

私を産んだ。
そう思っていようって。

よくも… よくも おすずを
おもちゃのように。

子は親のもの。 実の娘を
親の私が どうしようと

勝手でござんしょ。

てめえなんか親じゃねえ。

ああっ…。

うう…。

親ってのは

己の身を捨てても
子どもを守るもんじゃねえのか。

子どもをどうしようが
親の勝手だと?

冗談じゃねえ。

確かに その命は てめえの血を
分けたもんかもしれねえ。

だがよ その命ある事を
心から喜んで

その子の幸せを何よりも望んで

心尽くして生きるのが
親ってもんじゃねえのかい。

てめえなんか 親じゃねえ。

♬~

≪(笛の音)

御用だ!
御用だ 御用だ!

北町奉行所だ!
一同 神妙に致せ!

茶屋の主 喜助
長年にわたる拐かしのかどで

お縄に致す! 源吉。
へい!

♬~

お前も ほかの娘たちも

在所に戻るなり
働き口を見つけるなり

いずれも よきように取り計らう。
さあ 参ろうか。

待ってくれ。 それには及ばん。

おすずは 私の娘だ。

おはつは そう思って
おすずを育てた。

この子は 今日から

いや…。

この子は
生まれた時から ず~っと

私の娘だった。

旦那さん…。

おすず。

頼む! 貴殿の口から
家内に口添えしてくれ。

う~ん…。

ひっ…。

あら 松村様も ご一緒でしたか。
はい!

すぐ そこで
ばったり出くわしまして。

実は 鶴坊の事なんですが…。

そうじゃなくて おすず…。
(せきばらい)

やっぱり…。

俺は 鶴坊のてて親なんです。

沖石の思いも ひっくるめて

たった一人で残された鶴坊を
一番大事に思ってるのは

この俺だ。

そりゃ 血のつながりから考えりゃ
おかしな事 言ってるのは

じゅうじゅう承知です。 それに

さきざきの事も 心尽くして また
考えてやらなきゃならねえが

だけど 今は

俺が 鶴坊のそばを
離れちゃいけねえと

改めて その事を
よ~く分かったんです。

どうか 今回の養子の件は
なかった事にしてくれませんか。

分かりました。

それじゃ…。

弟も あなたなればこそ
鶴之助殿を託したのでしょうね。

あっ そのかわり

うちでは おすずを
正式に養女として迎え…。

代わりとは何ですか 代わりとは。

鶴之助殿を思う松村様と
同じ気持ちで

あなたは おすずの父親に
なったのでございましょ?

えっ?

あなたが父親であるのなら

私が母親にならずして
どうするのです?

それじゃ お前…。
だからこそ

お茶に お花に なぎなたに

武家としての心得を教えるために
こんなものを引っ張り出して。

そ… そうだったのか。

♬~

(鶴之助の声)
どこ行くの? 鶴坊。

(せきばらい)

美玖さん。
はい。

いつか 鶴坊の母親になりてえと
言ってくれた気持ち

今も変わりはねえかい?

は?

いや 何…。

男親には男親の
女親には女親の

よさってもんが あるのかなって。

それじゃ 松村様は 私と?

考えてみてくれ。

おい 鶴坊。 よし。

♬~

誰か 助けて!
黙れ!

泥棒?
鉄平って若造

あいつがグルだって事を。
おゆう…。

きっと おいらが迎えに行くって。

幸せにしてやってくれ。
いっぺん ちゃんと

話しておかなきゃいけねえ事が。

♬~

♬~

♬~

♬~