【土曜時代ドラマ】子連れ信兵衛2 [新](1)「女剣士と子育て侍」信兵衛(高橋克典)は折笠(笹野高史)に頼まれて、…

出典:EPGの番組情報

【土曜時代ドラマ】子連れ信兵衛2 [新](1)「女剣士と子育て侍」[解][字]

信兵衛(高橋克典)は折笠(笹野高史)に頼まれて、ある道場に試合を申し込むが、道場主は美玖(黒谷友香)と名乗る女剣士だった。美玖には相思相愛の男がいるのだが…

番組内容
浪人の松村信兵衛(高橋克典)は、おぶん(小島梨里杏)ら長屋の仲間の助けを借りて、預けられた赤ん坊・鶴之助を父親として育てている。そんな折、剣術道場師範の折笠(笹野高史)に頼まれて、気が進まないながらも、とある道場に試合を申し込むことに。道場主はなんと女剣士だった。信兵衛は美玖(黒谷友香)と名乗るその娘から、父から引き継いだ道場が存続の危機にあると聞かされる。美玖には相思相愛の男がいるのだが…
出演者
【出演】高橋克典,左とん平,小島梨里杏,宮田俊哉,鶴田忍,黒谷友香,新井康弘,長谷直美,笹野高史,中村嘉葎雄
原作・脚本
【原作】山本周五郎,【脚本】いずみ玲
音楽
【音楽】栗山和樹

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
ドラマ – 時代劇

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キーワード出現数ベスト20

  1. 道場
  2. 鶴坊
  3. 大丈夫
  4. 鶴之助
  5. 美玖
  6. 美玖殿
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  8. 一緒
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  10. 直助
  11. お父上
  12. 今日
  13. 拙者
  14. 道場破
  15. 沽券
  16. お金
  17. お前
  18. ハハハ
  19. ハハハハハハ
  20. 榎戸

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(鶴之助の泣き声)

よし! ハハハハハ。

鶴坊!
ああっ 歩いた 歩いた!

おっとっと!

大丈夫 大丈夫だ。

(鶴之助の声)

(泣き声)

よいしょ~!

(常)みんなで祝い酒だ!
(吉)そうだ! 祝い酒だ!

いや~ すげえよ!

鶴坊 やったな!

よし よしよし よしよし。
あ~ やった やった 鶴坊。 え!

♬~

<俺は松村信兵衛。

木挽町の裏長屋に住む
貧乏浪人だ。

長屋のみんなの手を借りて
男手一つで 子育てに奮闘中。

おっ 鶴坊 今日も ご機嫌だね>

どうにも 気が進まねえな。

(折笠)ちょっ ちょっ ちょっ。

俺はな てて親になったんだ。

やっぱり
人様を欺くようなまねは…。

あ~ こらこら こらこら!
何だよ。

窮乏した長屋の者たちは
お主に救いを求めておるのだぞ。

これは 人助けでござる。

いてて!

…ったく 覚えてやがれ!

拙者は これまで 各地を遍歴し

念流 一刀流 梶派 新蔭
無念流 鹿島神流

あらゆる師範と試合を致し

いまだかつて敗北した事のない
修行者でござる。

名を 取手呉兵衛と申す。

道場破りか?
退屈しのぎに

なぶってやるか?

お主たち
まこと 当道場の門弟か?

主殿に お取り次ぎを願いたい。

道場主など ここにはおらぬわ!

♬~

た~っ!

うわ~っ!
(戸が開く音)

(美玖)おやめなさい!

こやつは道場破りですぜ。
お嬢さん。

あんた 道場主の娘御か?

父は 身まかりました。

私が当代にございます。
ああ そうかい。

だったら 一つ 話があるんだが…。
何度も言っているはずだ!

この道場は
あんたのものにはならねえとな。

父の残した この道場
あなた方には渡しません。

そこまで言うのなら 今 ここで
片をつけようじゃねえか。

この道場破りと勝負をして
勝ったら お嬢さん

あんたを 道場の正式な跡取りと
認めてやろう。

俺と?

いいでしょう。

♬~

や~っ!

や~っ!

(小声で)
一体 何なんだ? あの連中は。

あんた
負けたら 都合が悪いんだろ?

ちょいと包んでくれりゃ
悪いようにはしねえ。

気持ちでいいんだ。
袖の下をよこせと言うのですか!

いや そんな事ないよ。
何言ってんだ お前!

無礼者!

痛っ! いてっ!

改めて参るゆえ
明け渡しの支度をしておけ。

何ですって!?
勝負あって
跡取りと決まったからには

あんたが 親父のこさえた借金を
返さなきゃならねえ。

(笑い声)

うわ~ あたたた あ~…。

あんたの親父さん
随分と たちの悪い相手に

金借りたらしいな。

たちが悪いのは あなたと一緒。

え? 浪々の身とはいえ
武士たる者が

人の弱みに つけ込んで
金子をせびろうとは。

軽蔑します。

話が違うじゃねえか! ならず者に
乗っ取られそうになってるし

ばかに気の強え女は出てくるし。

まさか 貴殿
本気で 道場を荒らして

もうけようなどと思った訳では
あるまいな。

何!?

貴殿ならば 美玖殿の苦境を察して
ごろつき浪人どもを

追い払ってくれると
思ったものを!

お前 それを知ってて
俺をたきつけたのか。

それが あの体たらくとは!

痛いな もう。

あの美玖とかいう女
あれは どういう知り合いだ?

うん 5年ほど前に

さる大名家の指南役を決める
御前試合があってな

その時 美玖殿のお父上と
顔を合わせた事がござってな。

あんたが御前試合!? ヘヘヘッ。

何。

それはそれは
激しい打ち合いじゃった。

♬~

や~っ!
あ~っ!

うわ~!

心に ちょっと 隙があったのだ。

老いぼれと見くびっておった。

ああ そうか~。
で あんたの事だ

その老いぼれが死んで
空いた指南役の座が

こっちへ転がり込んでこねえか
とでも思ったか。

よく分かったな。
ハハハハハハ。

(ため息)
お主の読みどおり

本郷道場が どうなっているか
様子を探りに行ったところ…。

道場は渡しません!

50両もの借財
何かのお間違いでございます。

一人で立ち向かう あの娘御が
なんとも いじらしく思えて

何と言うか その…。

おい… ちょっ ちょっと待てよ。
あの女 何を どうやったら

何ちゅうか その…
なるんだい?

あっ さては
あの女に気があるな?

いやっ わしは ただ…。

何言ってる~。

あんたの色恋など

俺は知らん。

松村氏! ちょっ ちょっと…
松村氏!

後生だから もう少しだけ
待って下さい!

出せって言ってるんだよ!
有り金残らず!

出さないと 今日限り
出てってもらいますよ!

お前さん!
おいおい おい! 一体

どうしたんだい? 差配さん。
今日中に 金を渡してやらないと

伜が えらい事に…。

息子さんって 線香問屋の手代を
してるっていう?

ああ 奉公先から
知らせがあったんですよ。

伜が店の金に手をつけて

このままじゃ
手が後ろに回っちまうかも…。

ええっ 何だって!?

(平太郎)どうしたっていうんだい
血相変えて。

お前 お店のお金
使い込んだんじゃ!

(平太郎)ばか言っちゃ困る!
誰が そんな でたらめを。

(2人)はあ あああ…。

大丈夫だ 大丈夫だ。
おかしいと思ったんだよ。

よくよく聞いたら 使いに来た男に
見覚えはねえっていうし

店へは決して行くなって
くぎ刺されたって。

だまされたんだよ おとっつぁん。

駄目じゃないか
そんな話を信用したら。

あ~ よかった よかった。
金の事は ともかく

平太郎が無事で何よりだ。

そういう訳でな
えれえ目に遭ったんだよ。

ハハハハ。
子の不始末をでっちあげて

親に尻拭いをさせる。
よくある手口だ。

弱いとこ 弱いとこ
ついてくるんです 騙り屋は。

自分だけは大丈夫だと
思っていても だまされちゃう。

何だい ほかにもあったのかい?
差配さんとこみてえな話が。

多いんですよ 近頃。
訴えのねえの入れたら

とんでもねえ数になるんじゃ
ありやせんか?

身に覚えのない付けが
たまっていると脅されたり

会った事もない女から
手ごめにされたと

因縁をつけられたり。
うわ~ おっかねえな。

ああ つい せんだって
女が色男にだまされて

金を巻き上げられたってのが
ありやしてね。

(榎戸)
一緒になろうって うそをついて

とうとう身売りするしか
なくなった女が 川へ身投げを。

あ~ 鶴坊
今日も お疲れさんだったな。

ヘヘヘ。
(鶴之助の声)

おっ どうした?

お~っとっとっと!

おめえの見るもんじゃねえ。

よし。 ヘヘヘ。

♬~

あれ? あの女…。

♬~

どうやら
折笠先生に脈は ねえようだな。

ハハハ。

あっ ああ…。

♬~

あっ! ええっ!?

何用です!?

たやすく 明け渡しに応じると
思っているのですか?

いやいや 某
さような胡乱なやからでは…。

折笠五郎左衛門と申す
れっきとした修行者でござる。

折笠五郎左衛門様?

拙者を ご存じか?

確か 5年ほど前
老骨にむちうって

父が臨んだ御前試合で
あれほど あっさり…。

(せきばらい)

お父上とは 同業のよしみ。
亡くなられたと伺い

もし何か お困りの事があれば
お力になりたいと…。

あなた様が?

実は 過日 浪人どもに
責め立てられているのを

お見かけしたのです。

亡き お父上のお志
魂とも言うべき この道場を

守らんとする 美玖殿のお心ばえ。

く~っ
拙者 いたく胸打たれまして…。

道場を守るつもりなど
ございません。

へっ!?
父の志など どうでもよいのです。

そうだわ。

ここに沽券がございます。

もし お力添え頂けるのでしたら

この道場を
買い取って頂けないでしょうか。

何ですと!?
私は この道場を売って

相応の金子を得たいのです。

(おちか)あっ ちょっと いい男。
やだ!

役者みてえな優男だな。

ところがどっこい
この なまっちろい優男が

江戸中に はびこってる
騙り屋連中の元締めなのさ。

その名も たらし屋助次郎。

女性をたぶらかすにかけて
右に出る者はいないそうだ。

てえしたもんだ。
よく そこまで つかんだな。

いちずな女心を弄ぶ野郎を
許しちゃおけねえって

榎戸の旦那が しゃかりきになって
調べ回ったんすよ。

偉いわ 旦那。 ちょっと見直した。

私は女子の味方です。
おうおう おうおう。

すまねえ とっつぁん
ちょいと見せてくんな。

はい。

こいつ どこかで…。

あっ!

何か心当たりが?

ああ いや 俺の見間違いかも
しれねえからな。

なかなか結構。
これだけの広さがあれば

長屋にするのに もってこいだ。

長屋に? では 道場は潰す事に?

何か さわりでも?

いえ いいんです。
もとより そのつもりですから。

では すぐにでも
沽券を拝借して。

ほかの方にも
見て頂く事になっているので

今すぐという訳には…。

しっかりしておいでだ。

手付けを用意して
また参りますよ。

売り払おうってのかい この道場。

ああ… 道場破り!

勘弁してくれよ。
俺は 松村信兵衛。

こっちは鶴之助だ。

赤ちゃんを?
ああ。

どうやら あんた 本気で
道場継ぐ気はねえようだな。

父が他界して
門人は 皆 去りました。

私自身 女だてらに 剣の道で
生きようとは思っておりません。

父と一緒に 道場も
消えてなくなってしまえばいい。

どんなに すっきりするでしょう。

恨んでんのかい? お父上の事を。

何を言っても
繰り言でございます。

あっ… あれ!

あ~ ああ やられた。 ハハハハハハ!

いかがなさいました?
いやいや いいんだい。

ちょっと すまねえな。

「出物腫れ物 所嫌わず」だ。
ハハハハハ な!

よしよし よし。
何故 男のあなたが 赤ちゃんを?

お母上は どうなさったのです?

死んだんだ。 実の父上も母上も。

で 縁あって 俺の子になった。

よし。 よ~し いいぞ 鶴坊。

ハハッ。 いや~ いい道場だ。

本物の剣客だったんだな
あんたのお父上は。

剣の事しか頭にない人でした。

これと見込んだ門人からは
謝礼も受け取らず

次から次へと同居させて
衣食の面倒まで見てやって…。

ハハッ じゃ
実入りは どうしてたんだい?

私が 仕立物の針仕事や

子どもたちに手習いを教えて
稼いでおりました。

そうでなければ 今頃 本当に
借金まみれになっていたはずです。

って事は何かい?
実際に 金を借りてた訳じゃ…。

あの浪人どもは恐らく
ちまたで はやりの騙り屋が

差し向けたものでございましょう。

ゆすり取られる前に
先手を打って

金子に換える所存です。

フフッ。
(鶴之助の声)

おいおい! おい よさねえか。

ハハハ どうしたい え~ どうした?

おっ 書いたのか!
いいじゃねえか。

おっ すまねえ
書いちまった。

構いません。
すまねえな。

ハハハハハハ おい おいおい。

よし。 お~ びっくりだ。
また やろうな。

時に あんた 何か
その金を使う当てが?

もしかして あんた
ほれた男でもあるのかい?

えっ!?

へっ 例えば… だ。

例えばの話だぞ。

その 道場 売った金を ほれた男に
貢ごうだなんて事は…。

貢ぐだなんて
そんなんじゃありません。

うん…。
私は ただ

直助の支えになってやりたいと…。

直助?

(鶴之助の声)

アハッ… いや 実は 見たんだよ。

おめえさんが
ちょいと様子のいい男と

一緒にいるのをな。

直助は 上州から出店を探しに来た
生糸問屋の跡取りです。

年も 私より若いのですけれど…。

嫁になろうってのか?
武家育ちのあんたが。

思いがあれば 身分など。

女がいちずに思い込んだら
どんな事でも できるはず。

なあ 美玖さん すまねえが
今から俺と一緒に番屋へ行って

人相書きを見ちゃくれねえか?

人相書き?
ああ。

間違いだったら
それにこした事はねえんだがな

その男 どうも 騙り屋の
元締めじゃねえかって気がして

ならねえんだ。
失礼にも程があります!

仮にも 私の思い人を…!

おいおい おい。

うるさい!
親なら黙らせなさい!

よしよし 大丈夫だ
大丈夫だ 鶴坊。 ハハハ。

おい 赤ん坊に
大人の都合なぞ通用しねえぜ。

それに その直助って男を
やみくもに信じ切ってる

今のあんただって
赤子と同じようなもんだぜ。

しかし 考えてみりゃ

おとっつぁんを亡くして
独りぼっちになって

本当は あんたも 赤ん坊みてえに
泣きてえのかもしれねえやな。

じゃあ またな。

≪竹や~ 竹!

この子は 強えや。

悪いとこは どこもねえよ。
アハハハ そうかい。

あの世で
おとっつぁんと おっかさんが

見守ってくれてっからな。

おめえさんも よくやってるよ。
何でえ 珍しい。

あ…。

さっき言っておった
色男の騙り屋の事だがな

せんだって
それらしいのが ここへ来たぜ。

おい そこで 何してる?

傷は大した事ない。
女にでも やられたか? 色男。

(助次郎)まあ そんなところだ。

ありがとよ。

腕に けがを…。

(悲鳴)
あ 痛っ!

あっ ごめんなさい。
そんなに痛かった?

子どもみたいなまねをするから。

好きなんです 美玖様の
そういう困った顔を見るのが。

どうかしたんですか?
何だか 顔色がさえませんけど。

何でもないわ。

どうでした?
気に入った出物は見つかって?

神田に ようやく これというのが。
でも 諦めました。

どうして?

一両日中に半金を入れないと
ほかに回すと言われてしまって。

今から おとっつぁんに
金を送るように頼んでも

間に合いません。

お金は 私が なんとかします。

道場の跡地を長屋にしたいって
いう人がいるから。

あの人に頼めば きっと すぐに。

それじゃ やっぱり あれは
美玖様の道場の事だったんだ。

何の話です?
出羽屋さんでしょ?

私が出店を借りようとしている
持ち主が 出羽屋さんなんですよ。

では すぐにでも
沽券を拝借して。

だったら話が早いわ。
もし そうして頂けるなら

どんなに ありがたいか。

♬~

とにかく 今の話を
先方に伝えてまいります。

美玖様は 道場に戻って
知らせを待っていて下さい。

ちょっと 直助… 直さん!

今日の上がりは?

へい。

適当に分けろ。
へい。

頭の人相書きが
出回ってるようですが。

今日を限りで 江戸を売る。

しかし 例の道場の一件が まだ…。

抜かりはねえさ。 浜蔵

もういっぺん 使いを頼む。
へえ。

父上。

だ~っ!
とりゃ~!

や~っ!

♬~

道場を… 頼むぞ。

道場を頼…。

父上…。

父上!

しかし 考えてみりゃ

おとっつぁんを亡くして
独りぼっちになって

あんたも 本当は 赤ん坊みてえに
泣きてえのかもしれねえやな。

[ 心の声 ]
私は 父上と決別致します。

(ため息)

≪(戸をたたく音)

(息を吐く音)

ちょろいもんです。
急ぎの話だからと申しやしたら

二つ返事で
沽券を渡してよこしやした。

「くれぐれも 直さんを
お頼み申します」ってんだから

泣かせるじゃありやせんか。
(笑い声)

何だ こりゃ?

≪そいつはな
うちの赤ん坊が書き散らかした

いたずら書きさ。

てめえは!?
騙り屋ってのは 随分と

念の入った筋書きを
こしらえるもんだな。

恐れ入ったよ。

何だ お前は!?

俺は ただの そば屋だよ。

けどな
たかが そば屋といったって

悪事を知っちまったら
見て見ぬふりはできめえな。

まさか 道場から
後をつけてきたんじゃ…。

フンッ あんたが使いに来た時

美玖さんは もう
たらし屋助次郎の正体を

知ってたって事さ。

♬~

本郷美玖 一生の不覚です。

お前のような愚劣な者の本性を
見抜けなかったとは。

(助次郎)男日照りの行かず後家を
だますなんぞ

赤子の手をひねるようなもの。
突っ張ってねえで

泣いて悔しがったら どうだい。

己のために泣く涙など
持ちません。

私は今
自分が だまされた事よりも

あなたのせいで
命を失った人がいる事に

猛烈に腹が立っているんです!

あんたの腕の傷 手当てした医者が
俺の知り合いだったんだ。

いっそ へし折っときゃ
よかったな。

せんだって身投げした女が
死ぬ前に 一矢報いたんだろ?

えいっ! 信じてたのに…。

信じてたのに!
やめろ!

あんたなんか…。
落ち着け!

きっと その人の執念が 私たちを
ここへ導いたのでしょう。

覚悟しねえな!

やっちまえ!

♬~

やあ~っ!

♬~

(榎戸)下町奉行所だ!
一同 おとなしく

縛につけ!

♬~

(助次郎)それまでだ!

美玖さん。

動くな!

うわっ!
う~っ!

やれ! 思い知らせろ!

たぶらかされて涙した
あまたの女の恨み

思い知れ!

おお 怖っ。

「ちゅう ちゅう たこ かい な」と。

はい よし。

この度は まことに
ありがとうございました。

な~に あんたが 自分の手で
片つけたんじゃないかい。

これもね。

私の心には 隙があった。

だまされるべくして
だまされたんです。

おぶん殿 たまには
酌などをして頂けると…。

はい。 はい はい。
私たちがさ。

あなた様が おっしゃったように

父を亡くした事で 先行きに
不安を抱いておりました。

うん。 そこへ するりと
あの野郎が入り込んだ。

だまされるべくしてって
言うけどな

あんたが負う責めは
一つもねえぜ。

松村様…。

あんたは ただ
明日の幸せを願っただけ。

お父上だって きっと
腹ん中じゃ あんたの行く末を

案じてただろうよ。

♬~

実は この着物が…
母の着物が一枚だけ

大切に残してあったんです。

♬~

(美玖)私が まだ幼い頃
病がちだった母が

お気に入りの この着物を
身につけた時の美しさが

今も忘れられません。

母上様 きれい。
アハハ。

ちゃ~んと
見ていてくれたんだな。

あっ 美玖殿!

こんなところに おられたのか。

某 一大決心をして
道場へ伺ったところでござる。

一大決心?

お望みどおり
本郷道場を買い取りましょう。

ただし 月割りで。

ひいては 美玖殿のお身柄も
拙者が お預かりして

ゆくゆくは その…。

せっかくのお話ですが
道場は 手放す事に致しました。

何ですと!?

手放すって…。

もともと
父の後ろ盾になって下さった

剣術熱心な方が
譲って下さったもの。

父が亡くなったからには
お返しするのが筋だと

思い当たったのです。

あ~…。

(鶴之助の声)

さあ こうしちゃいらんねえ
商売だ 商売だ。 フフッ。

松村様!
おう。

私を そのお子の母親に
して頂きとうございます。

えっ!?

(2人)えっ?

は?
私は独り身。

あなた様も独り身。

そして そのお子には母御が要る。

これはもう 定めとして
巡り会ったとしか思えません。

美玖殿 何を血迷っておられる。
この男は そば屋のおやじですぞ。

むろん そうなった暁には

このような お商売は
やめて頂かねば。

何ですか!
このようなお商売って!

武士たる者 仕官をせねば
話にならないでしょう。

先生は 仕官なんかしません。

フンッ! ね!

折笠先生 せっかくですから
このお金で

みんなに
ごちそうしてやって下さいよ。

ああ もちろん 私も払いますよ
少しだけ。

いや… 俺は知らねえぞ。

逃げるぞ 鶴坊。 よいしょ!

おい ちょいと みんな 頼むな!

よっしゃ よっしゃ。

♬~

わっしょい! わっしょい!
わっしょい! わっしょい!

何だって
浪人連中に狙われたんだい。

こりゃ ひどい。
間違いなく 偽金だ。

知れたら最後
ここを出るしかねえ。

何の恨みがあって うちの子を!?

そんな物騒なもの
赤ん坊に向けるんじゃねえ!

♬~

♬~

♬~

♬~