【土曜時代ドラマ】子連れ信兵衛2(2)「さらわれた赤ん坊」信兵衛(高橋克典)は若い夫婦・卯之吉とおさとを浪人らから助け…

出典:EPGの番組情報

【土曜時代ドラマ】子連れ信兵衛2(2)「さらわれた赤ん坊」[解][字]

信兵衛(高橋克典)は若い夫婦・卯之吉とおさとを浪人らから助ける。実は窃盗を繰り返していた二人。信兵衛たちと出会い、改心して新しい生活を始めたかに見えたのだが…

番組内容
美玖(黒谷友香)が信兵衛(高橋克典)を訪ねてきて、鶴之助の母になるのだと言い始める。おぶん(小島梨里杏)は怒り、信兵衛もへきえきする。ある日、信兵衛は往来で若い夫婦・卯之吉(石井智也)とおさと(山下リオ)を浪人らから助ける。実は窃盗を繰り返していた二人だが、改心して信兵衛たちの長屋に住み始める。亡くした子供のことを忘れられないおさとを慰める信兵衛。しかし卯之吉は、とんでもないことを思いつくのだった
出演者
【出演】高橋克典,左とん平,小島梨里杏,宮田俊哉,鶴田忍,黒谷友香,石井智也,山下リオ,新井康弘,長谷直美,笹野高史,中村嘉葎雄
原作・脚本
【原作】山本周五郎,【脚本】いずみ玲
音楽
【音楽】栗山和樹

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
ドラマ – 時代劇

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  4. 御用
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  9. ハハハハ
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  11. 小判
  12. 松村
  13. 多吉
  14. 大事
  15. 泥棒
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  18. お前たち
  19. 間違
  20. 気持

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(信兵衛)
お客さん方 ついてますよ。

ちょうど 店じまいしようと
してたとこなんで。

…って
ついてるのは こっちの方か。

(卯之吉)ごちそうさん。
毎度 どうも。

(おさと)あ~ おいしかった。
おじさんの おそば

よそより ずっと おいしいわ。
そうかい?

うれしい事 言ってくれるね。
はい 16文。

あっ ご亭主の分は?
亭主?

ええ 今の人
さっき あんたと2人で…。

知らない人よ。
たまたま 一緒になっただけ。

え?

まさか あの野郎 食い逃げを…。

すまねえ とっ捕まえてくるから
ちょっとの間 赤ん坊見ててくれ。

(鶴之助の声)

♬~

おい 何やってんだ! 早くしろ!

(鶴之助の声)

♬~

チクショー 逃げ足の早い野郎だぜ。

あれ?

おい どうした? 鶴坊。

さっきの客 どこ行った? え?

まさか…。

やられた…。

♬~

<俺は 松村信兵衛。

木挽町の裏長屋に住む
貧乏浪人だ。

長屋のみんなの手を借りて
男手一つで子育てに奮闘中。

おっ 鶴坊 今日も ご機嫌だね>

(おたえ)ひどい目に遭いましたね。
(おりき)そういうのはさ

とっとと捕まえて お上に
お仕置きしてもらわないと!

源吉親分には ゆんべのうちに
話しておいた。 ああ。

ちょくちょく あるんだよな
似たような事が。

許せないね~ 汗水たらして働いて
やっと手にした大事な おあしを。

まあ ゆんべは
大した稼ぎでもなかったから。

だからって
いいってもんじゃありませんよ。

おそば一杯の そのおあしで

鶴坊が おまんま食べて 一日一日
大きくなっていくんですから。

≪(鶴之助の泣き声)
あ? 何だ?

(鶴之助の泣き声)

おいおい あんた 何やってんだ?

(美玖)何が悲しくて
そのように嘆くのです?

そなたも 武士の子ならば
了見して泣きやみなさい!

赤ちゃんに そんな理屈が
通じると思ってるんですか?

大体 人の家に
黙って入り込むなんて

泥棒と一緒です。

失礼な。 言うに事欠いて泥棒とは。

松村様をお訪ねしたら
その子が 一人で泣いていて

抱き上げたとたん
更に激しく慟哭を。

まあまあ とにかくよ
鶴坊が無事でよかったよな。

そうだい そうだい。

もう大丈夫だ 大丈夫だ。
いいから いいから。

ハハハハハ。

それより どうしたんだい?
こんな朝っぱらから。

まあ 座んな。
実は 私

引っ越しを致しまして。
おお。

そのご挨拶に。

引っ越しかい。
そいつは 大変だったな。

何もかも 折笠様に
取り計らって頂きましたので。

折笠に?
新しい家を探して下さった上…。

(笛の音)

(美玖)ご門弟の皆さんに
お命じになって

荷造りから 荷ほどきまで。

(笛の音)

ハハハッ あいつ 存外 まめだな。

ご近所のよしみ これから時折
鶴之助殿のご機嫌伺いに

立ち寄らせて頂きます。
鶴坊の?

遠からず母親になるのですから

お互い もう少し
なじんでおきませんと。

おいおいおい 勘弁してくれよ。

あんたの その勝手な思いつきには
つきあってらんねえぜ。

女の一生に関わる事。 いい加減な
気持ちではございません。

助けてくれよ おぶんちゃん。

知りません。
えっ…。

♬~

ほらよ おめえの分だ。

しょぼくれてるねえ。
しけた面すんな。

おい こういう時は
お宝を拝むに限るぜ。 ほらよ。

しまっておおきよ 目の毒だから。

おいそれと
手をつけやしねえって。

こいつを元手に
きっと 一山当ててやるんだ。

そしたら おめえ
べべだって 簪だって

欲しいものは
何だって 買ってやるぜ。

何でえ おめえさんたちゃ…。

うわ~!

助けてくれ~!

(悲鳴)
ああっ 旦那!

どうした!?

てめえら
寄ってたかって 何しやがる!

人殺しだ! 役人呼んでくれ!

♬~

ヘヘッ。

どうだ けがはねえかい?

ありがとうございます!
おかげで命拾い致しやした。

そいつはよかっ… あっ!

お前たち ゆうべの!?
(2人)あっ!

無宿人 卯之吉 女房 おさとに
間違いないな?

堪忍して下せえ。
ほんの出来心だったんです。

旦那の屋台から あんまり
いい匂いがしたもんだから

つい ふらふらっと。

それにしちゃ 随分と手慣れた
やり口だったじゃねえか。

(源吉)つい さっき
明神様の門前でも

騒ぎがあったそうだ。
男と女 2人組のだんご泥棒。

お前たちの仕業だな。

しかし おめえさんたち

何だって 浪人連中に
狙われたんだい?

さすがに
食い逃げしただけで

腕っこき雇って
斬り殺そうってのは

大げさだろう。

こいつらの悪さは 昨日や今日に
始まった事じゃねえはずだ。

ほかにも きっと
何か とんでもねえ不心得を。

めっそうもねえ! おいらたちは
お侍に狙われるような

大それたまねは 決して…。

(鶴之助の声)

♬~

そもそも 何故 きちんと職を得て
まともに暮らそうとしないのだ。

いい大人が 2人して。
お言葉ですが 旦那

わしらだって はなっから 遊んで
暮らしてた訳じゃありやせんぜ。

病持ちだったんでさ
生まれた子どもが。

赤ん坊が?
ええ。

医者に診せたら この子が治る
当てはねえと言われちまって。

それでも なんとか育ってほしいと
高え薬を手に入れたり

拝み屋を頼ったり
八方 手を尽くしたってのに…。

なあ!

結局 1年ともたずに
死んじまって

女房は ふぬけみてえに
なっちまうし

おいらも もう
生きる望みを失って…。

どうしよう? 親分。
あ?

(ため息)

まずは 明神様で
だんごを食い損なったお客に

きちっと
わびを入れさせる事でしょうね。

あとは
松村の旦那の気が済むかどうか。

(鶴之助の声)

俺は構わんよ。 な!

二度と悪さしねえというんなら。

それじゃ
お目こぼしして頂けるんで?

おう かわいいね!

ハハハハハ。
おいおい あんたらよ

これも食ってくれよ。
俺が打ったんだから。

松村の旦那の商売もんだ。

心して お上がりよ。

旦那のそばが うめえのは
よ~く承知してまさあ!

ちょっと あんた!

違えねえや。

それで 松村さん
新しい店子ってのは

この人たちの事なんで?
(榎戸)店子?

それじゃ 旦那は そのつもりで
差配さんをここへ?

しかし 店賃は どうするんです?
店賃は もちろん

長屋へ入れるのは 身元の
きちっとした人じゃないと。

なあ 竹造さん
おめえさんとこの普請場

人手が足りねえとか
言ってなかったかい?

確かに 猫の手も
借りてえぐれえだが

まさか こいつ雇えってんじゃ…。

ヘヘッ 下働きだったら

腕に覚えがなくても
勤まるんじゃねえか?

古ぼけたもんで悪いんだけどさ
ほら よかったら使っとくれ。

ゆんべは寒かったろ。
布団 もう一枚探してきたよ。

(常)寒かねえよ 若えもんが2人
しっぽり重なって 寝りゃあよ。

(吉)おい こんなふうにかよ。
気持ち悪いよ。

こいつは少ねえけど 米だ。

(万平)こっちは みそ。
ついでに 商売もんの飴玉。

やるな おめえ。

(おはな)これ 塩むすび。

ありがとう。
(おいち)梅干しも。

おじいちゃん
これ あげてもいいわよね。

ああ。
おうっ!

おお 頼むぜ。
ヘヘヘヘヘ。

おい 新入り そろそろ行くぜ。

じゃあ 行ってくらあ。

よろしく お頼みします。
おう!

しっかりな!

あんた 頼んだよ!

いいねえ。
しっかり働きなよ!

頼んだぞ!
おい 行くぞ。 俺たちも仕事だ!

考えたもんですね。 十六店の
連中の中に放り込まれたら

あの2人だって
もう悪さはできやせんや。

真っ正直で きっぷのいい
店子ばかり。

さすがは松村先生。
私も ご人徳にあやかりたい。

(桝田屋)
どうも ありがとう存じます。

では 失礼します。
あっ どうも。

おっ ご苦労さまにございます
榎戸様。

桝田屋か。 精が出るな。

これは 木挽町の親分さんも。
ちょうどようございました。

何か あったんですかい?
ええ。

昨日の だんご泥の騒ぎで
ございまして ご門前の。

よく知ってるな。
実は うちの番頭が

使いに出ておりまして 近くに
居合わせたそうなんでございます。

(源吉)ほう?
新吉 番頭さん 呼んでおいで。

番頭さん! 番頭さん!

≪はい!

旦那様 何か?

昨日の話を お二人に。
承知致しました。

せっかくだが この一件は
もう片がついたんだ。

2人は お縄に?
いや 今回のところは…。

いやいやいや
ご心配には及びやせん。

ちょいと先を急ぎやすんで。
はいはい。

たかが食い逃げとは言ったって
お役向きの事を

そんな ベラベラしゃべっちゃ
いけやせんぜ 旦那! かっ!

ありがたいねえ
人様の情けっていうのは。

は?

ここでだったら 私たち また
一から出直せそうな気がしてさ。

おめえが
そういう気になったんなら

何よりだ。

おいおい 大丈夫か? おい。

(かず坊の泣き声)

ハハハハ おい。

おい うちのも一緒に
仲間入れてくんな。

おうおう おうおう。
おお すまねえな。

はい。
どうした? かず坊。

(泣き声)

あれ 鶴坊 おめえも泣くのか?
(重助)ああ そうだ 両方で泣け。

ハハハ どうなってんだ こりゃ。

うわっ…。

ばか野郎! 気を付けろ!
あっ すいやせん!

あ~っ!

どうだい 少しは慣れたかい?

やっぱ どうも
力仕事は向いてねえようで…。

うちの親方な 気は短えけど
悪いお人じゃねえ。

真面目にやってりゃ
じきに 大工として仕込むって

言ってくれるさ。
けど おいら

高えとこが苦手だし…。
食ってくためには

そんな事 言ってられねえよ。
俺なんかな うちへ帰りゃ

5人の子どもと 身重のかかあが
待ってんだよ。

次から次へと
ガキばっかり増えてよ。

よかったら 1人2人
もらってほしいぐれえだよ。

ハハハハ! しっかりやれよ おい!

(ため息)

さあ どうぞ。 半! 丁!
丁! 半!

半!
はい 丁方足りないよ。

さあ さあ張った。
丁!

こっち できた。
こっちも できた。

勝負!

シゾロの丁。
丁と出ました。

ついてやがる。
よし ここらで勝負だ。

ちょいと
大きいのを崩してえんですが。

♬~

おめえさん そいつを どこで?

お~っとっとっと。
大事な虎の子だ。

先に駒札を出してもらわねえと。

先生方 お捜しの客人が
お出ましのようですぜ。

張ってたかいがあった。
今度こそ逃がさん!

あ~!

(悲鳴)

♬~

くそっ。
くそっ。

♬~

≪(犬の鳴き声)

(うめき声)

あっ うっ…。

卯之吉!

あっ!

ああっ…。

ほら。

何で博打なんか…。 せっかく
長屋のお仲間に入れてもらって

これから
真面目に暮らそうって時に。

ばかだよ おめえは!
そうだよ!

それで
おめえを襲った浪人ってのは

あの時と同じ連中だったんだな?

一体 どういう事なんだ?

おたえ 洗ってやれ。
あいよ。

(重助)うん?

おじいちゃん これって…。

何だ? こりゃ。
ん? 何?

あっ こりゃ
小判じゃありませんか。

(長屋の住人たち)えっ!?

ちょいと見せてくんな。

おいおい
こいつは ちょいと おかしいぜ。

こりゃ ひどい。
間違いなく偽金だ。

(長屋の住人たち)偽金!?

あれ? おい 何だ おめえたち
気付いてなかったのか。

私ら 小判なんか ろくすっぽ
見た事がなかったもんだから

偽物だなんて思っても…。

う~ん どうやら
2人が命を狙われたのは

こいつが もとって事に
なりそうですね。

う~ん。

なあ おめえら
この偽金 どこで手に入れた?

実は あの…。
拾ったんでさあ 道端で。

こんなお宝が手に入って
おいらたちにも とうとう

ツキが回ってきた。
そう思って 今日まで大事に…。

どこで拾った? いつの話だ?

吐かねえか おい!

あ~ 今夜は そこらにしときな。

しかし…。
おとなしくしてりゃ

傷は すぐ塞がるよ。

♬~

これは 滅金でございますな。

やっぱり そうか。

どこの両替屋へ持っていっても
同じ見立て。

ひょっとすると 試みで
こしらえたものかもしれん。

試みといいますと?

どこまでだったら 本物らしく
見えるか 見本をこしらえた。

そいつが うっかり
表へ出ちまったんでしょう。

♬~

どうだい? 亭主のけがの具合は。

旦那には 本当に
申し訳ない事をしちまって。

な~に 謝らなきゃいけねえのは
俺の方だ。

長屋へ入れと勧めておいて

またぞろ 同じ浪人どもに
襲われたんじゃ意味がねえや。

それじゃ 旦那は
私たちをかくまうために…。

私たちみたいな やっかい者に
何で そこまで…。

仲間になるってのは
そういうこったろう?

でも 私たち
旦那に… みんなに うそを…。

偽小判の事だな。

相手は てめえの正体
知られたくねえから

おめえら2人の口を
塞ごうとしてる。

ただ拾ったで済む話じゃねえのは
承知だぜ。

何もかも お見通しなんですね
旦那は。

私たち うそばっかりついて
生きてきた。

本当は 赤ん坊だって 病持ちで
生まれてきた訳じゃないんです。

ちょうど 鶴坊くらい…
ようやく歩き始めた頃だった。

前の晩から
少し熱っぽかったけど

あの日は むずがりもせず
よく寝てて…。

この暑いのに よく寝てられるぜ。

一晩中 泣いて
くたびれたんでしょ。

おかげで こっちは
なまあくびが止まんねえ。

おい 一杯 引っ掛けに行こうぜ。
でも…。

ほんの… ほんのちょっとの
つもりだったのに…。

(笑い声)
飲み過ぎよ。

≪(悲鳴)
えっ?

(おさと)たっちゃん?

たっちゃん
どうしたっていうの!?

起きて! 起きなさい 多吉!

多吉!

いい事 いっぱいあるようにって
多吉って名前付けたのに

あの子は 楽しい事なんか
何にも知らないまま…。

私ら 親になんか
なっちゃいけなかったんです。

変わる気がありゃ 人は変われる。

これからの おめえたち次第だぜ。

どこで偽小判を手に入れた?

盗んだんです。

おあしなんか
あるところから盗りゃあいい。

悪いなんて
これっぽっちも思いもせずに…。

何だい このうちは。
食い物一つ ありゃしない。

おい おさと
こっちへ来てみろ。

おい 開けてみろ。

誰だ!?

(小判が落ちる音)
おい!

その時 顔を見られたか。

おう。

どうやら ここらしいですぜ。
出来損ないの出どころは。

表から行くか それとも
まずは 裏から様子を…。

何やってるんですか?

人のうちの前で。

あれっ うちって… え?

話しちまったんだと!?

私 もう うそは つきたくない。

これからは ちゃんと
長屋のみんなの目を見て

まっすぐに生きていきたい。
寝ぼけた事 言いやがって!

≪(話し声)

偽金と言ったって
盗んだ事には変わりねえんだぞ。

知れたら最後 今度こそ
おいらっちの手は

後ろに回るんだ。
でも…。

ここを出るしかねえ。

ぐずぐずしちゃいられねえ。
目立たねえように 別々に出よう。

松村の旦那や長屋の人たちに
何も言わずに?

ならねえ。

せめて 子どもたちに お別れを。
ならねえと言ってるだろ!

(赤ん坊の泣き声)

わあ~!
お兄ちゃん 待ってよ!

(赤ん坊の泣き声)

おはな おいち 手を貸しとくれ!

(2人)は~い!

かずちゃん ちょっと待っててね。

(泣き声)

待たせたな おさと。

どうして?
どうせ あのうちには

また すぐに 赤ん坊が生まれんだ。
ちょうどいい 口減らしだ。

おめえが喜ぶと思って。
何を言ってるの?

私たちが 坊やを亡くしたのは
私たちのせい。

だから 一緒にはできないけど
あんただって覚えてるでしょ?

あの 真っ暗で 胸が潰れて
生きた心地もしなかった

あの気持ち。

ああいう思いを 今
竹造さんや おたえさんが

してるって事よ!

おい おさと!

てこずらせおって。

♬~

どうだった?
どこにもいないわ!

卯之吉さんも おさとさんも。
お~い!

駄目だ こっちにも いねえや。

あの2人が かず坊を
連れてったのは 間違いねえな。

どうして… どうして
何の恨みがあって うちの子を…。

しっかりなさい おたえさん!
さあ 中に入った方がいいよ。

体に さわるから。

チクショー あいつら
恩を仇で返しやがって。

私が いけないの。

しっかり かずちゃんを
見てなかったから。

ああ 泣くんじゃない
泣くんじゃない。

もういっぺん
みんなで 捜しに行こう!

♬~

ほらほらほら
もう泣かないで 泣かないで。

♬~

かず坊。

(源吉)旦那!
ああ…。

どうだったい?
一体 どこ行きやがったのか。

奉行所でも 拐かしとして
直ちに手配りを。

まさか 浪人どもに
とっ捕まったなんて事は…。

おう 例のうちの事は
何か分かったのかい?

それがもう 驚きなんです。
住んでいたのが なんと…。

その話は後回しだ。
あのうちの 前の借り主

慌てて引っ越したようなんで。

その前の借り主ってのは…?

あ… あんたたちが
あの偽小判を。

この桝田屋から
偽小判が出たと知れたら

稼業にさわりが出るんだよ。

この子には
何の関わりもないんです。

この子だけは許してやって!

あっしらの口なんかを塞いだって
何もなりゃしねえのに。

大体 おいらたち あんたたちが
どこの誰だか 今の今まで…。

お前たち 小判と一緒に
ふくさを盗っていったろう?

ふくさ?

そんなもん
とっくに放っちまって…。

これ…。
おめえ 何だって後生大事に…。

きれいだったから
袋に縫い直して

あの子の… 多吉のへその緒を
中に。

♬~

店の印が…。

えてして
そういう細かいところから

けちがつくんだよ。

おさと! あ~っ!

あ~っ!
うわっ!

貴様…!

旦那!
旦那!

てめえら そんな物騒なもん
赤ん坊に向けるんじゃねえやい!

何だい? お前は。

俺は この2人と
同じ長屋に住んでる そば屋だよ。

そば屋だと?
フンッ。

赤ん坊と2人を返してくれりゃ
おとなしく引き下がる。

俺にも同じぐれえの赤ん坊が
いるんでね。

血を見るようなまねは
したくねえのよ。

ふざけた事を!

逃げろ!

♬~

卯之吉!

♬~

や~っ!

あっ… あっ ああ~っ!

♬~

北町奉行所である!

金銀を扱う両替商が
偽金造りに手を染めるとは

不届き千万!
めっそうもない。

この騒ぎは そば屋めが…。

申し開きは奉行所で聞く!
ひっ捕らえろ!

♬~

御用だ!
御用だ! 御用だ!

御用だ! 御用だ!
御用だ! 御用だ!

おい あとは頼んだぜ。

はい!
はい!

おい。

さあ 行こう。 行くぞ。

おい かず坊。 ハハハ 怖かったか。

どこにも いねえんだよ。

あ~ かず坊
よしよし いい子だ。

おっ 旦那だ! あ~!
あっ!

もうすぐだ。

旦那が帰ってきた!
かず坊も一緒だ!

竹さん 竹さん!
かず坊! かず坊!

ほら! ハハハハ!

かず坊!
よかった。

(泣き声)
かず坊…。

この盗人野郎… てめえら よくも
うちの大事な子を!

許して下さい このとおりです!

この野郎!

おとっちゃん やめて!
やめて!

すいません! すいません!

おじちゃん おばちゃん。

ごめんね ごめんね。

ありがとう。

かずちゃんを返してくれて
ありがとう。

ありがとう。

ありがとう。
ありがとう。

(泣き声)

♬~

おい。

どうだ 鶴坊
お前も うれしいか?

よかったわね
お友達が 無事に帰ってきて。

うれしいか。

♬~

2人とも 相応の仕置きを
食らう事になりやしょうね。

きっと やり直せるさ。
今の あの2人ならな。

(折笠)しかし まさか
美玖殿に世話したうちが

偽金の隠し場所になっていたとは。

先生! いつまで
油売ってるんですか。

そろそろ 商売に出かけないと。

おじいちゃん
早く おそば用意して。

私 手伝います。

そうだわ 松村様のお商売の間
私が鶴之助殿を。

おお 何するんだ よせ。
余計な事しないで下さい。

鶴坊は 私が。 ねえ 鶴坊。
おいおい。

(おぶん)鶴坊。
おい 気を付けろ。

鶴坊に決めてもらった方が
いいんじゃないの? ね!

おいおい 来い 鶴坊。

ほら 見ろ。 やっぱり 鶴坊は
ちゃんが一番だよな。

な! ハハハハ。

少しは おとっつぁん
おっかさんの事を

話してくれたっていいじゃない。
うるせえな! おめえは

何にも知らなくていいんだよ。

会ってやってくれねえか
おぶんちゃんに。

頼まれてほしい事がありますねん。
泥棒だ!

ばあさんも一味って事でしょうか。

♬~

♬~

♬~

♬~

♬~