<木曜劇場>ルパンの娘 #08【ついに完結へ!泥棒家族の愛が奇跡を起こす!】[字][デ]…のネタバレ解析まとめ
出典:EPGの番組情報
<木曜劇場>ルパンの娘 #08【ついに完結へ!泥棒家族の愛が奇跡を起こす!】[字][デ]
絶体絶命の泥棒一家、最後の大作戦!和馬の命は?探偵一家との因縁の結末は?Lの一族を名乗る凶悪犯とは?バラバラになった泥棒と警察の家族に再び笑いあえる日は来るのか
詳細情報
ご案内
☆2シーズンに渡る長き物語もついに完結へ!
☆番組の最後に次週に関する告知等があります。
番組内容
三雲華(深田恭子)は娘の杏(小畑乃々)に自分たちが“Lの一族”だと知られてしまった。一方、盗賊団が抱える殺し屋ナターシャ(太田莉菜)の凶刃に倒れた桜庭和馬(瀬戸康史)は警察病院に運び込まれる。典和(信太昌之)と美佐子(マルシア)、娘の杏、そして事件現場から付き添った北条美雲(橋本環奈)に見守られる和馬。しかし、実は生きていて強盗殺人を犯したと世間を騒がせている“Lの一族”である華たちが和馬のもとへ
番組内容2
駆けつけることはできない。ただ祈ることしかできない華たちだったが、和馬は心肺停止状態に…。絶体絶命の窮地に追い詰められた“Lの一族”。渉(栗原類)は、なぜ自分たちが“Lの一族”であることを杏に教えたのだと尊(渡部篤郎)を責める。しかし、尊は何も告げずに三雲家を出て行ってしまう。
病院から戻った美雲は猿彦(我修院達也)に、和馬の窮地になぜ“Lの一族”が現れなかったのかと疑問をぶつける。「しょせ
番組内容3
んは泥棒。逃げることしかできない」のだと憎まれ口をききながらふすまを開ける猿彦だったが、目の前には尊の姿が。祖父の仇と身構える美雲に、尊は宗真(伊吹吾郎)の死の真相を知る人物を連れて来たと言う。巌(麿赤兒)だ。巌が語る事件の真相とは!?ナターシャたちのアジトを訪れる何者か。それは美雲だった。美雲はナターシャたちに“Lの一族”の居場所を知りたくないか?と持ちかける。「Lに復讐がしたい」のだと…。
出演者
三雲華: 深田恭子
桜庭和馬: 瀬戸康史
北条美雲: 橋本環奈三雲悦子: 小沢真珠
三雲渉: 栗原類
三雲マツ: どんぐり
三雲杏: 小畑乃々桜庭和一: 藤岡弘、(特別出演)
蒲谷隆太:松尾諭
円城寺輝: 大貫勇輔
桜庭典和: 信太昌之
桜庭美佐子: マルシア
山本猿彦: 我修院達也
三雲巌: 麿赤兒三雲尊: 渡部篤郎
出演者2
【ゲスト】
太田莉菜
岡元次郎
スタッフ
【原作】
『ルパンの娘』『ルパンの帰還』『ホームズの娘』横関大(講談社文庫刊)【脚本】
徳永友一
(『グッド・ドクター』、『海月姫』、『僕たちがやりました』、『BOSS』、映画『翔んで埼玉』他)【音楽】
Face 2 fAKE
(『電車男』、『砂の器』、映画『翔んで埼玉』他)
スタッフ2
【主題歌】
『モス』サカナクション(NF Records/Victor Entertainment)【プロデュース】
稲葉直人
(『絶対零度~未然犯罪潜入捜査~』、映画『テルマエ・ロマエ』、『信長協奏曲』、『SP』他)
スタッフ3
【演出】
武内英樹
(『デート~恋とはどんなものかしら~』、『のだめカンタービレ』、『電車男』、映画『翔んで埼玉』、『テルマエ・ロマエ』他)【制作・著作】
フジテレビ 第一制作室ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
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- 宗真
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- 美雲
- 北条
- ナターシャ
- お前
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- 盗賊
解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)
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(杏)ママ…。
Lの… 一族…。
♬~
(和馬)あっ… うっ…。
≪(尊)華。 準備は でき…。
(悦子)杏!?
(マツ)やってもうたわ…。
(美雲)桜庭先輩… 桜庭先輩!
≪(パトカーのサイレン)
(男)ナターシャ 行くぞ。
≪(パトカーのサイレン)
(悦子)ハハハハ… アハハハ!
(悦子)どう?
Lの一族みたいでしょ?
杏の学芸会に向けてね
えっちゃんたちも
練習に付き合おうかと思って
本物っぽく着てみたのよ。
ねえ? お母さん。
(マツ)あっ そうそう…。
そうやったな。
あの… 練習で着たんや。
定吉! 定吉!
そうなの?
(悦子)そうよ 当たり前じゃない。
(マツ)何事もな
形から入るのが大事や。
定吉! 定吉!
ママ… ホント?
(悦子)ホントよね?
私たちが あの 超カッコイイ
Lの一族なわけない…。
(尊)ジイジたちは…。
Lの一族だ。
(マツ)尊!
(尊)杏。
今まで黙ってて 悪かった。
ずっと…
ずっと 嘘をついてたの?
(華)ごめんなさい!
(杏)杏も…。
悪いことしなきゃいけないの?
杏…。
来ないで!
杏!
ヤバい。
和馬が刺されて 病院に運ばれた。
(医師)状態は?
(看護師)血圧 上がりません。
(医師)輸液 追加して。
(看護師)はい。
(医師)生食 全開。
(看護師)はい。
≪呼吸 弱いです!
(医師)急いで!
≪はい!
駄目だ。
和馬君がいるのは 警察病院だ。
俺たちには
どうすることもできない。
(悦子)そんな…。
(華)何で…。
何で こんなことに…。
(心電計の警告音)
(看護師)心拍が低下しています!
(医師)アトロピン 準備して!
(看護師)はい。
(看護師)アドレナリンも準備しますか?
(医師)ああ お願い。
(看護師)はい。
(典和)和馬…。
(美佐子)和馬… 和馬!
パパ!
(医師たちの会話)
≪先生 戻りません!
(心電計の心停止音)
(看護師)心停止です!
(医師)心臓マッサージ!
(看護師たち)はい!
(心電計の心停止音)
和君…。
(医師)アドレナリン投与!
DCの準備! 急いで!
(典和)戻ってこい…。
戻ってこい 和馬!
(美佐子の泣き声)
パパ… パパ!
(美佐子の泣き声)
(マツ)祈るんや…。
そうだな…。
今は 祈ることしかできない。
(杏・美佐子の泣き声)
(和一の唱える声)
和君…。
≪和馬君。
まだ ここに来たら駄目だ。
(和馬)円城寺さん?
♬~
♬~
♬~
(和一)えーい!
(心電計の電子音)
は… な…。
(尊)生き返った!?
おい。
和馬君が息を吹き返したぞ。
(マツ)奇跡や…。
奇跡が起きたんや!
奇跡なんかじゃないわよ!
愛の力よ!
愛のアンビリーバボーや!
喜んでる暇はない。
俺 杏が心配。
俺たちがLの一族ってバレた。
全部 父さんのせい。
(悦子)あなた…。
何で 杏に言っちゃったのよ?
いずれ分かることだ。
他で知るより
俺たちの口から
言ってやった方がいいだろ。
それとも 本当に
このまま何も言わずに
杏の前から
消え去るつもりだったのか?
杏と向き合わずに逃げる方が
よっぽど 傷は深くなる。
(典和)Lの一族?
(杏)泥棒って悪いことでしょ?
ママも ジイジも えっちゃんも
渉おじさんも
みんな 悪いことしてたの?
(美佐子)杏…。
(男)クソ! Lは どこだ!
どこに隠れてやがる!
早く見つけろ。
とっとと やつらの宝を奪って
逃げるんだ。
(手下たち)はい!
桜庭 和馬のピンチでも
Lの一族は現れへんかった。
(猿彦)よほど お嬢さまを
警戒してるのでしょう。
しょせんは
逃げ続けることしかできない
ただの泥棒。
今ごろ どこ…
ギャー!!
Lの一族…。
待ってくれ。
俺は 君と やり合うつもりはない。
黙れ!
うちは ずっと あんたらLを…。
(尊)君も知りたいはずだ。
あの日 君のおじいさんに
何があったのか。
全てを知ってる人間を連れてきた。
(尊)親父。 話してやってくれ。
(巌)うん。
わしら Lの一族は
ある盗賊に狙われていた。
わしらを殺し その宝を全て
手に入れようとしていたのだ。
そんなときだ。
Lを追い続けていた
名探偵 北条 宗真が
わしらの居場所を突き止めたとの
情報が流れてきた。
《Lは死んだんちゃいますの?》
(宗真)《生きてる》
だから わしは
北条 宗真が集めた
調査資料を盗むために
京都へと向かったのだ。
だが 一足早く 盗賊たちに
調査資料は奪われてしまった。
その際 盗賊たちは
北条 宗真に見つかり
ナイフで刺した。
そして 火を放ち 逃げたのだ。
足を刺された北条 宗真は
動けなくなっていた。
(宗真)《頼んだで…》
《み… 美雲…》
《うっ!》
(巌)このまま
悪党たちに殺されるならばと
自害したのだろう。
そんなん… でたらめどす!
調査資料は 耐火金庫に入ってた。
盗賊たちに盗まれるなど…。
(尊)君が持っていた調査資料は
完全なものではなかった。
この54巻には
まだ続きがあったんだ。
死の間際まで書かれていた55巻。
それを盗まれたんだ。
そこには Lの一族の秘密が
書かれているはずだ。
秘密?
(巌)いずれ分かる。
嘘や… 全部 嘘。
絶対に信じまへん!
おじいさまが
間違うわけあらへん!
(尊)確かに
君たち北条家の推理は正しい。
北条 宗真を死に追いやったのは
Lの一族だ。
だが…。
俺たちではない。
(巌)やつら盗賊たちを束ねている
黒幕がいる。
そんなこと… 信じられへん…。
うちは ずっと
あんたらのことを…。
俺たちは やつらが持っている
最後の調査資料55巻を奪いに行く。
君は 自分の目で
真実を確かめればいい。
やつらの居場所を見つけたいんだ。
名探偵である
君の力を貸してくれないか。
ジイジから全部 聞いたよ。
ママたちのこと。
(杏)パパは知ってたの?
ママが Lの一族だって。
ああ… 知ってたよ。
パパも嘘ついてたの!?
泥棒は悪いことでしょ?
確かに 泥棒は悪いことだ。
パパは昔 警察官として
ママを
捕まえようとしたことがある。
そうなの?
でもね パパには
捕まえることができなかった。
どうして?
ママが ずっと苦しんでいるのを
知っていたから。
杏が今 苦しんでるのと
同じように
ママも
毎日 苦しい思いをしていた。
何度も何度も ママは
パパから離れていこうとした。
泥棒の家に生まれた自分が
パパと一緒にいちゃ
いけないからって。
それでも パパは
ママの手を離さなかった。
これからだってそうだ。
何があっても 絶対に離さない。
大好きなんだ ママのことが。
とっても…。
どんなときだって
愛することをやめなかった。
そうやって生まれてきたのが
杏だ。
杏が生まれたとき
ママ とっても喜んでた。
《会いたかったよ》
ママは きっと今
大好きな杏と離れて
すごく心を痛めているはずだ。
だから 杏。
これはパパからのお願いだ。
もし 杏が またママと会いたいと
思ってくれた そのときは
ママを ギュッて
抱き締めてあげてくれないか?
≪(足音)
誰だ?
お前…。
Lの一族がいる場所
知りたくないですか?
どういうことだ?
Lに 復讐したいんです。
(男)
あめんぼあかいな あいうえお。
(女)
うきもに こえびも およいでる。
(男)
かきのき くりのき かきくけこ。
(女)
きつつき こつこつ かれけやき。
こんなに大きく?
スプレーの効果が切れ
俺たちが生きているということが
広く 世間に知れ渡ってしまった。
(尊)おかげで
俺たちの映画の話も頓挫した。
コンプライアンスやな。
(尊)このままでは
ここ 日本で生きていくことは
難しい。
(悦子)そうね。
この際 ドバイにでも飛んで
皇太子をたぶらかしちゃうなんて
どう?
お宝を たんまりと頂いちゃうの。
いいや。
俺は 逃げないと言ったはずだ。
この騒動を終わらせる。
どうやって?
計画に変更はない。
俺には
飛びっ切りの秘策があるんだ。
(悦子)秘策って?
≪(物音)
やだ!
見つかっちゃったじゃない!
出てって!
こっちに来ないでよ!
ウィ! ウィ ウィ…。
(尊)悦子。
ウィー!
(尊)悦子 やめるんだ。
俺が呼んだんだ。
(悦子)えっ?
待ってたぞ。
これで役者が揃ったな。
お父さん どういうこと?
彼女に協力を求めたんだ。
偽者をおびき出すためにな。
連中とコンタクトは取れたのか?
(美雲)言われたとおり
「今日の午後8時 Lの一族は
ロマンス劇場に現れる」
そう伝えた。
ロマンス劇場?
その時間は
俺たちLの一族の映画の
オーディション会場として
使われる予定だった。
だが 中止になって
今日は誰もいない。
いつの間に
そんな情報 手に入れたんや?
彼女の家に忍び込んだときにな
隣人が話してるのを耳にしたんだ。
≪(女)
《Lの一族の映画が中止?》
≪(男)《ああ。
オーディションもなくなる》
≪(女)《私の夢は
どうなっちゃうのよ!?》
≪(男)《知らねえよ!
てか もともと 俺の夢だろうが》
≪(女)《シャバに出ても
ろくな仕事に就けなかった…》
《私が犯した罪
悔い改めたんだよ!》
≪(男)《何 うまいこと
言ったつもりでいんだよ!》
どうだ?
戦いの場として 悪くないだろう?
偽者が集まる
オーディション会場で
本物が天罰を与えてやるんだ。
(悦子)何それ!
超カッコイイじゃな~い!
ええな! それでこそ
ダークヒーロー Lの一族や!
おびき出したのはいいとして
調査資料は どこにあるの?
渉 見せてやれ。
≪(尊)おい 渉 起きてるのか?
おう 今 見せてやる。
んっ? 何か 偉そうじゃない?
まあ いいだろう。
この盗賊たちは
世界中を飛び回っていて
特定のアジトを持たない。
必要な荷物は
常に持ち歩いている。
遊牧民やな。
(尊)最後の調査資料55巻には
俺たちのことも書かれてる。
そいつを手掛かりに
やつらは捜し回ってるんだ。
じゃあ この人たちが調査資料を?
ああ そういうことだ。
ここからは俺たちの仕事だ。
必ず 盗んで戻ってくる。
君は 家で待っていてくれ。
(美雲)いいえ。
私は まだ あなたたちを完全に
信用しているわけではありません。
私も行きます。
(猿彦)お嬢さま…。
いいだろう。
ただし 命の保証はしない。
覚悟の上です。
猿彦。
(猿彦)はい。
北条さん。
大変 申し訳ありませんでした。
私のせいで こんなことに…。
いいって。
おじいさまが亡くなってから
私の時は 止まったままだった。
必ず 復讐する。
その思いだけが 生きる糧だった。
けど そんな中で
あなたと出会い…。
私は ずっと あなたが好きでした。
あなたのことを疑いながらも
心のどこかで
どうしても悪い人だとは
思えないでいた。
だから
あなたが愛しているLの一族を
一度だけ
私も信じてみることにしました。
えっ どういうこと?
華たちと何かするの…。
今まで
本当に ありがとうございました。
北条さ… あっ…。
(バイブレーターの音)
♬~
≪(物音)
華 そろそろ時間だ。
華 本当に行くの?
待っててもいいのよ?
そうや。 杏のこともあるんや。
華は ここで待っとき。
このまま 私たちが
生きてるってことになれば
いずれは 和君と私のことも
杏が
Lの一族の末裔だってことも
公になって 騒がれる日が来る。
もう これ以上
和君のことも 杏のことも
傷つけたくないの。
だから 私は逃げない。
盗むことで 運命を変え
和君と一緒になれた。
今度は盗むことで 守ってみせる。
愛する 私の家族を。
平穏だった日常を。
杏。
ママからよ。
ママから?
ほら。
「大好きな杏へ」
「全部 正直に言います」
「ママの家は
泥棒一家のLの一族です」
「ママも泥棒をしてしまったことが
あります」
「どんな理由があっても
泥棒は いけないことです」
「杏に嫌われてしまうのも
当たり前だと思っています」
「駄目なママで ごめんなさい」
「普通のママじゃなくて
ごめんなさい」
「杏に言われたよね」
「杏も悪いことしなきゃ
いけないの? って」
「そんなこと 絶対にありません」
「杏は今のまま 素直で 優しい子で
いてほしいと思っています」
「杏のことが ママは大好きです」
「杏が生まれてきてくれて
パパとママの子供に
なってくれて
本当に感謝しています」
「ありがとう」
「もし ママに
また会ってくれるなら
ちゃんと 顔を見て
お話しさせてください」
「杏の心の準備ができたら
会いに行きます」
「学芸会 頑張ってね」
「遠くから応援しています」
「ママより」
♬~
♬~
(夫)
<妻が妊娠。 わが家は自給自足を決意した>
まずは井戸だ!
<水は出なかった。
しかし僕の心には火がついた>
<牛を飼い 稲を植え…>
<鶏を飼った>
自給自足 サイコー。
(妻)はぁ…。
<石を削り 布を織り 時は流れた>
<そして ある日 力尽きた>
これだけ…。
<というわけで わが家の自給自足は
電気だけ
ということになった>
<電気を
自給自足する家。
大和ハウス>
来たぞ。
(尊)見つけたぞ。
調査資料は この中だ。
(悦子)ねえ 調査資料っていっても
しょせんは 単なる紙切れよね?
何か 全然 うずかないんだけど。
いや こいつは俺たち一族を守る
超一級のお宝品だ。
(悦子)それは分かってるけど。
(尊)それに このトランクには
やつらが盗んだ金塊も入ってる。
(悦子)き… 金塊ちゃんも!?
ハァン!
やっと うずいてきたわ~!
無駄口はいい。 行くよ。
≪(バイクの走行音)
じいちゃん…。
乗れ。
中の様子は どうだ?
(美雲)予想以上に人数が多い。
尊 どうするんや?
(尊)連中を引きつける。
その隙に 華と北条さんは
宝を奪いに行くんだ。
分かった。
待って。
引きつけるって どうやって?
(手下たち)いねえな。 いたか?
おい いねえじゃねえか!
いねえな。
(手下)Lは どこだ?
どこにもいねえじゃねえか!
(手下)何だ!?
♬~
(手下)Lだ!
(手下)Lです! Lが現れました!
俺たちは逃げも隠れもしない。
どっからでも かかってこい。
(手下)捕まえろ!
(尊)今だ。 行け。
(手下)追え!
(手下)お前らだけで勝てると
思ってるのか?
数が多いな。
だが あいにく
俺たちには仲間がいてな。
(手下)何だ これは!
(手下たち)あ痛っ…。
♬~
行くぞ。
いや。
ここから先は 俺一人で行く。
自分の手で守ってみせる。
華たち家族を。
覚悟はできているのか?
ああ。
愛する者を守るために
命をかける。
それでこそ 桜庭家の男だ。
行け 和馬!
はい!
(手下)この野郎 ふざけやがって。
もう逃げらんねえぞ。
(手下)誰だ てめえ!
助太刀に来た。
礼には及ばない。
君を迎えに来るまで
8年もかかった。
待たせて悪かった。
(美雲)えっ?
(手下)てめえ なめてんのか!
誰?
♬~
充電します。 充電します。
充電中。
こいつらにスプレーをかけるんだ。
これ 欠陥品やろ?
(尊)いいや。
渉に言って
忘れる成分を強めてもらった。
安全は保証できないが
これなら 完全に
忘れさせることができる。
ホント 都合がいいスプレーね。
≪(男)そこまでだ。
華!
やっと捕まえたぞ。
Lの一族。
ママ!?
ジイジ?
えっちゃん?
渉おじさん?
♬~
(キレイママ)日本全国売上ナンバーワン? (横山)キレイキレイは!
♬~ (母&息子)我が家は! (夫婦)毎日!
(父&息子)殺菌ケア! (孫&祖母)キレイキレイ!
(全員)キレイが一番!
♬~「キレイキレイ」 《しよ!》
<手洗いを大切に 殺菌プラス うるおいタイプも!>
♬~ (上戸)大人になってハグキが下がると
根元が無防備に…
実は ここが…ムシ歯リスク3倍!
だからハミガキは「オレンジのクリニカ」
《歯の根元まで しっかりコーティング》
《フッ素が虫歯を防ぐ!》
♬~「オレンジのクリニカ」
(男)
お前らが集めた宝は 全て頂く。
処刑は その後だ。
(悦子)処刑?
殺されちゃうの!?
(マツ)うちは ええ。
もう86や!
煮るなり焼くなり 好きにせえ!
嫌よ! まだ死にたくないわ!
こんな美貌を保ってるのよ!?
お母さんだって
余生 楽しみたいわよね!?
(男)おい 黙ってろ! 雌豚が!
豚!?
何よ! 何で みんなして
私のこと 豚って言うのよ!?
ひどいじゃない!
豚? 豚じゃないわよ!
(尊)分かった。
俺が アジトに案内する。
だから 殺すのは俺だけにしろ。
宝を見てから 考えてやる。
連れていけ。
(手下たち)はい。
嫌よ! あなた!
置いていかないで!
あなた! あなた!
充電中。 充電中。
(手下)てめえ この野郎!
ふざけやがって!
やめて。
(悦子)
ねえ お宝 全部あげるんだから
何も
殺さなくたっていいじゃない?
悦子 やめ!
(男)口うるせえ女だ。
少し黙っ…。
華!
和君!
(男)まだ生きてたのか。 やれ。
(手下)おりゃ!
(格闘する声)
おい 待て こら…。
和君!
来るな 華!
やっぱり 気が変わった。
お前たちに 宝は やりたくない。
何だと てめえ!
ここで ぶっ殺してやる!
遅かったな。
(美雲)勘違いしないで。
私は ただ
真実を解明したいだけです。
まずい。 華たちが危ない。
和君 大丈夫!?
ああ…。
(男)この死に損ないが。
ナターシャ。 とどめを刺せ。
うちからやれ!
(悦子)ちょっ…。
(手下たち)うおっ…。
杏!?
何だ このガキは。
やれ。
(手下)はい! うりゃ!
Lの呼吸。 2の型。
定吉!
杏…。
(マツ)うちが教えたやつや!
(悦子)う… 嘘でしょ!?
超強いじゃない!
(男)クソ… まとめて ぶっ殺せ!
さあ 俺たちも暴れるか。
定吉!
(手下たち)てめえ! 待て!
(男)てめえ… 裏切りやがって。
落ちぶれても 名探偵の一族。
うちは 北条家の人間や。
忘れたとは言わさへんで。
あんたらに家を燃やされ
おじいさまを殺されたんや!
この恨み… この手で晴らしたる!
黙れ! クソガキが!
何やってんだ? お前。
(渉)俺は Lの一族。
もう 彼女には
指一本 触れさせない!
お前ら こいつをやれ!
♬~
(男)何やってるんだ ナターシャ。
早くやれ。
♬~
(男)おい ナターシャ!
逃げるのか!?
クソ…。
下劣な あんたらが
よくも
Lの一族を名乗れたもんだね。
何人 束になってかかってこようが
無駄さ。
ごちゃごちゃうるせえ!
うわっ…。
愛する家族に手をかけたこと
今 この場で後悔させてやるよ!
てめえ!
(男)ぐわっ… ああ…。
ここで会ったが 運の尽き。
あんたが犯した罪
悔い改めな!
♬~
♬~
華。
大丈夫? 和君…。
ああ。
♬~
杏…。
ごめんね… 杏…。
本当に ごめんなさい…。
♬~
(杏)パパがね 言ったの。
ママを ギュッて
抱き締めてあげてって。
杏…。
杏も…。
ママが大好き。
杏… ありがとう。
杏。
♬~
どうして 止めたんですか?
あいつらが おじいさまを…。
真実を
解明しに来たんじゃないのか?
そこに書かれているはずだ。
最後の調査資料を盗み取り
北条家に火を放った
黒幕の名前がな。
今 その者を 俺の親父が追ってる。
おじいさまは
Lが生きていると言っていた。
(尊)だが それは
俺たちLの一族ではなかった。
おじいさんが つかんだのは
世に知られていない
もう一人のLの一族だ。
もう一人の…。
♬~
♬~
(尊)それを
君が手にするということは
自分は死んでいる。
そう思って
メッセージを残したんだろう。
(宗真)「真実に身を捧げて
幕を閉じる人生に悔いなし」
「敵を恨まず 偽りを憎め」
「お前の叡智で
真実の光を灯すのだ」
「北条家を頼んだぞ」
「最愛の孫
令和のホームズ 美雲へ」
おじいさま…。
(悦子)ハァン!
私の金塊ちゃ~ん!
やめてよ!
杏の前で みっともない!
(尊)悦子。 残念だが
その金塊とも一瞬でお別れだ。
えっ?
(尊)さあ 警察が来る前に
ずらかるぞ。
(悦子)待って。
この男には
まだ スプレーかけてないわ。
その必要はない。 その男は
このまま逃がしてやるんだ。
あのナターシャとかいう女もな。
(マツ)何でや!
言ったろ?
取って置きの秘策があるって。
(尊)和馬君。
Lの一族が逃げたと
捜査本部に連絡を入れるんだ。
はい。
ねえ だから何なの?
取って置きの秘策って。
偽物を…。
本物にするんだ。
(悦子)ハァン!
(悦子)えっ うちのお宝じゃない。
(女)中止!?
(男)嘘だろ?
ゆうべ やっぱり やりますって
連絡が… ほら。
あっ。
(女)何が 銀幕デビューだよ!
どうすんだよ これから!
(男)安心しろ。
もう
次のオーディション見つけた。
刑事物だ。
(女)刑事?
それ悪くないかも。
(男)ああ 前科者のお前には
ハードル高いがな。
(女)だから…。
悔い改めたっつってんだろ!
(男)ビリビリっていってるよ…。
お前…。
≪(ドアの開く音)
♬~
(キャスター)速報です。
先月28日 栄町で
龍極組の漆原 克哉幹部が
殺害された事件で
犯人と思われる男が
ロマンス劇場に
潜伏していたことが分かりました。
(キャスター)目撃者の証言です。
俺ら 『Lの伝説』のオーディションに
来てたんですけど。
そしたらね 怪しい男が
いきなり出てきて。
何だろうと思って
連れと一緒に中に入ったの。
ねっ? ねっ?
おう マジびっくりしたよな。
中に金塊とか 高そうなお宝が
たくさんあって!
しかも 見つけたの!
Lの一族の仮面とか服とか!
あれ 絶対 本物だって!
本物だ。 間違いない。
(キャスター)現場からは
Lの一族に似せた仮面と服が
発見されており
盗まれた金塊の他に
9年前に泥棒アベンジャーズから
奪ったとみられる
信長の秘宝や
ジャンヌ・ダルクのマントなど
あわせて108点もの宝が
発見されました。
飛びっ切りの秘策って
このことだったの?
ああ そうだ。
話にリアリティーを持たせるために
目撃者も用意しておいた。
なかなかいいキャスティングだったろ?
(キャスター)これを受け 警視庁は
逃げた男たちが
9年前から Lの一族をまねて
犯行を重ねていたとの見方を
強めています。
なお 逃げた男たちの一味は
言動が子供のようになっており
自分の名前さえ思い出せないまま
病院へ搬送されました。
やはり スプレーが
強力過ぎたみたいだな。
大丈夫なの?
こんなに記憶 消しちゃって。
ええやないか。
一から出直しや。
ああ。 これで
俺たちが生きているという
騒動にも終止符が打たれた。
ちなみに
俺たちが映ってる映像は
消去しておいた。
(悦子)何が 飛びっ切りの秘策よ。
せっかく 今まで取ったお宝
大放出しちゃったじゃない。
その代わり もっと大事なもん
手に入れたやろ?
ああ。 家族が
平穏に暮らせる日常こそが
何よりのお宝だ。
だったら 泥棒やめようよ。
俺も 華の意見に賛成です。
それとこれとは別だ。
(マツ)別腹やな。
ハァ… 何だか 息が苦しくて
頭が痛いわ…。
大丈夫ですか?
宝不足の偏頭痛やな。
そんな偏頭痛ないから。
これは まずいな。
すぐに 宝を頂いてこよう。
あっ…。
ごめんね 和君…。
(男)ナターシャ 貴様…。
どこに行ってたんだ!
うっ…。
(ナターシャ)お前 もう いらない。
杏 今日の学芸会 頑張ってね。
パパたち みんなで
見に行くからな。
うん。
(典和)しかし よりによって
何で 演目が『Lの一族』なんだ?
あなた もう
その話は よしましょう。
杏。 今日は
ジイジたちも見に行くからな。
お父さんたちは
見に来なくていいって
言ったでしょ。
来てくれるの?
(悦子)ばっちり応援するわ。
たった今 業務用カメラも
頂いてきたところよ~。
(マツ)店でも売ってへん
最新鋭のやつやで!
いいかげんにしてよ…。
(典和)冗談じゃない!
杏は まだ小学生なんですよ?
いくら Lの一族が
受け入れられたからって
オープンにするにも程がある!
そうよ。
こんな家で育ったら
いつか 杏の心まで
ひん曲がってしまうわ!
何よ? 私たちの心が
ひん曲がってるっていうの?
もう やめましょうよ。
そうだよ。 杏の前でやめてよ。
≪(物音)
まさか…。
(円城寺)呼んだかい? 華。
呼んでない。
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