【プレミアムドラマ】一億円のさようなら [終](8)鉄平(上川隆也)は「はちまき寿司」の新規出店の話をまとめ直し、…

出典:EPGの番組情報

【プレミアムドラマ】一億円のさようなら [終](8)[字]

鉄平(上川隆也)は夏代(安田成美)と再会し、若き日の鉄平(松村北斗(SixTONES))と夏代(森田望智)の思い出が甦る。すべての真実が明らかになる最終回!

詳細情報
番組内容
鉄平(上川隆也)は「はちまき寿司」の新規出店の話をまとめ直し、店の一同の士気は大きく上がった。好調な売り上げが続き、夏代(安田成美)が残していった一億円を返せるまでになっていた。鉄平は夏代と再会し、若き日の鉄平(松村北斗(SixTONES))と夏代(森田望智)の思い出が甦る。鉄平は木内(武田真治)に牛耳られる富士見メディカルの契約社員採用面接へ向かう。ついにすべての真実が明らかになる最終回!
出演者
【出演】上川隆也,松村北斗(SixTONES),森田望智,美山加恋,佐久本宝,石橋菜津美,堀井新太,和田正人,飯田基祐,長谷川純,青山美郷,北原里英,中島亜梨沙,長谷川公彦,宮本大誠,利重剛ほか
原作・脚本
【原作】白石一文,【脚本】渡邉真子,【脚本監修】岡田惠和
音楽
【音楽】fox capture plan

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

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(山下)オーナー 遅いね。
どこ行っちゃったんだろう…。

(鉄平)ああ ごめんごめん。
こんな時間まで任しちゃって。

お店 大丈夫だった?

大丈夫じゃないっすよ。 俺一人で接客して
めちゃくちゃ大変だったんすから。

申し訳ない。
(莉緒)あの オーナー…。

うん?
この間は すみませんでした。

オーナーは何もしてないのに
どうして そんなことができるんですか!

(山下)おい 莉緒!

ああ その話は もういいよ。
気にしないで。

表さんの言うとおりだったんだから。
えっ?

なんとか うまく回るように整えるのが
俺の仕事だったんだよな。

オーナー…。

というわけで
2号店の話を まとめ直してきました。

(一同)えっ…。
マジっすか?

マジマジ 大マジだよ。
ちょっと みんな 手止めて

こっち来てくれる?
(一同)はいっ!

一番のネックは 作り置きを
ショーケースに並べてほしいという

先方からのリクエストだった。

無駄な行列を作りたくないというのが
あちらさんの言い分なんだが

だが 我が はちまき寿司は
作り置きはしない。

そこは絶対に曲げられない。
(一同)はい。

そこで レイアウトを工夫することで
解決できるんじゃないかと

持ちかけてみた。

こんなふうに 調理している姿を
ガラス越しにお客様に見てもらう。

こんなふうに。
(一同)お~。

で 注文と会計は ここにする。

あっ なるほど!
これなら行列は出来るけど

並んでる間も お客さんは楽しめる。

待ち時間も無駄じゃないよね。
そういうことだ。

すごい! いいですね! 問題解決です。

それから もう一つ
2号店の責任者は…

山下君に任せようと思う。

(一同)えっ!
えっ! 俺っすか!?

(武田)本当に?
うそでしょ!

はちまき寿司は これまで 正直
表さんがいないと回らない店だった。

でも それじゃダメなんだ。

明日 誰かが抜けても
回る店にする必要があると俺は思ってる。

誰かが抜けても回る店…。
うん。

誰か一人に頼り切っていたら
その人がいなくなった瞬間に

残る全ての人が共倒れになってしまう。
それが 一番恐れるべき事態だ。

少し冷たい言い方になってしまうかも
しれないけど

どんな立場の人にも 代わりはいる。

それが正しい社会であり
正しい会社の姿だと俺は思ってるんだ。

分かる気がします。
でもね 勘違いしてもらいたくないのは

ここには いても いなくてもいい
スタッフなんか 一人もいないってこと。

ここにいる全員で
この はちまき寿司を守っていくんだ。

(一同)はいっ!
うん。

では これで。

(兵藤)あとは 法務局で登記申請をすれば
株式会社はちまき寿司の設立です。

ありがとうございました。
助かりました。

にしても よく もうかってますね。
すごいな。

いや~ 出会った仲間のおかげなんですよ。
僕は何もしてません。

いや 大したもんですよ。

2号店設立の費用と
株式会社設立の費用を差し引いても

元本 取り戻してますよ。 ほら。

1億378万…。

これで お金は いつでも
夏代さんに返せるということです。

(夏代)お店 繁盛してるんですってね。
すごい。

どうして それ…。
耕平から聞いた。

そうか…。

いつか あなたに言った言葉を
撤回しないと。

何?
あなたは経営者には向いてないって。

ああ…。
ごめんなさい。

いや… それ 多分 合ってるよ。

今回 偶然の出会いに恵まれて
うまくいったけど

自分の性には やっぱり

会社員が合ってるんじゃないかって
思った。

どっちが向いてるか分からないけど

鉄平さんは
製薬会社のお仕事が好きだったものね。

はあ~…。

案外 普通に話せるものだな。

一つ 聞いていい?
何?

あの遺産のことを
もう少し早く あなたに伝えていたら

私たちは変わらず
ずっと一緒にいられたのかしら?

それは… そうだと思うよ。

俺たちは
君が木内さんの会社に出資した時から

終わりの始まりを迎えていたんだ。

いや 気付かないふりしてただけで

とっくに夫婦としては
終わりを迎えていたのかもしれない…。

いつの間にか 俺たちは夫婦じゃなくて
父親と母親になってた。

親としての役目を終えたら
そのあとは…。

赤の他人に戻るだけ。

私は あの遺産のことを 最初っから
なかったものとして生きてきたの。

あなたに知られるまで ずっと
本心で そう生きてきたの。

でも君は 木内さんのこと
ずっと黙ってたじゃないか…。

ごめん。 もうやめよう この話。

(菅原)失礼します。
(篠田)どうした?

富士見製薬が
うちの株を また手放しました。

もともと40%所有していたところ
あの爆発事故後 徐々に売却し

今や 15%です。

株価も下がる一方です。

出来の悪い関連会社には
さっさと見切りをつけようってことか。

事故で世間から糾弾されてる うちと
同族に見られたくないんでしょうね。

木内さんの動きは?

(木内)リジェクト。
かしこまりました。

(菅原)まだ分かりません。
ただ 市場で宙に浮いている30%を

もしも ワールド・バイオテクニカルに
買い占められたら大変なことになります。

昔 デートで よく行ったね。
ああ。 君は よく途中で寝てたっけ。

ごめん。
夜勤明けで睡魔に耐えられなくて つい。

そうだったの?
俺は 俺が つまらないのか

俺が選んだ映画が つまらないのか
随分悩んだんだけど。

ねえ せっかくだから見ていこうか。
えっ?

最後にデートしない?
デート…。

24年も一緒にいたのよ。
楽しい思い出で終わりたいじゃない。

しかし…。
ねえ 荷物貸して。 これ預けちゃうから。

はあ…。

(スクリーンから聞こえる叫び声)

♬~

(いびき)

ちょっと… ちょっと休憩…。

ハハハ。
ああ… 一体 何段あるの?

明日 これ絶対 筋肉痛よ。

全然 余裕じゃん!
速いよ!

もうちょっと もうちょっと…。
うお~!

(かしわ手)

安産のお守りがある。
ああ…。

じゃあ 俺は 耕平に学業成就。

(2人)せ~の…。
よっ!

あっ!
末だ~。

恋愛。 一線を越えるな。
えっ…。

頑張ってるなら何でもいいかと
思ってんだけどね。 あいつらしいよ。

へえ~ 衣笠さんのお母さんも
看護師さんだったんだ。

親子二代か~ 何かいいね。

♬~

これで さよならなのね。

気を付けて。

うん。 じゃあね。

じゃあ…。

♬~

俺 欅野を出ようと思う。

店は 表さんと山下君に譲るつもりだ。

はちまき寿司は
あの2人がいれば大丈夫。

今後 顧問として
喜多嶋さんも力を貸してくれるって

約束してくれた。

(波江)元の家へ帰るの?

それはない。

この欅野で数か月過ごしたけど

結局 自分以外の誰かの力で
うまくいってただけなんだ。

今度は ちゃんと 自分の力でできることを
やってみたいんだ。

そう…。

なっちゃんが
ここにいてくれて よかった。

救われたよ。

結局 一度も好きになって
もらえなかったんだね。

ごめん…。

最後だけ はっきり言うなんて ひどい。

ごめん…。

最後に…。

一発だけ殴らせて。

えっ…。

はい…。

冗談よ!
えっ…。

やめてよ。
何だよ~!

びっくりするじゃないか! もう。

本気で殴られるつもりだったんだから。
もう。

みんなと店のこと
くれぐれも よろしくお願いします。

(豪)任せて下さい。

はちまき寿司は 必ず
もっともっと大きな店になりますから。

なあ みんな。
(一同)はい。

オーナー。

俺 もう オーナーじゃないよ。
いや オーナーは オーナーです。

こないだ
どんな立場の人にも代わりはいるって

おっしゃってたじゃないですか。

うん。

でも オーナーは
ずっと私たちの仲間です。

こっちに戻られた時には
きっと食べにいらして下さい。

はあ…。 ありがとう。

待ってますよ。

はい。 ああ じゃあ ここで。
(莉緒)はい。

みんなも元気で。

お世話になりました。
必ず また来て下さいね。

(莉緒)頑張って下さい!
(山下)いつでも待ってます!

行ってらっしゃい!
ありがとうございました!

お世話になりました!
元気で!

行ってらっしゃい!
いつでも待ってますよ!

ありがとうございました!

(青島)「加能部長 先日は病院にお越し頂き
誠にありがとうございました」。

(青島)
僕は… うつ病なんかじゃありません。

「みんなの前で洗いざらい話したことで
気持ちが楽になったのか

不思議と あれ以降 頭痛は治りました。

今回のことで 僕も妻も大いに反省して

これからは どんな問題も2人で協力して
乗り越えていこうと話し合いました。

しばらくは自宅で療養して
また一から出直します。

また いつの日か 加能部長の下で
一緒に働ける日が来たらいいのにと

願わずにはいられません。
本当にお世話になりました」。

(川俣)現在 うちの工場で生産している
ジェネリック品ですが

これらの一部 原材料を アジア各国から
輸入する形に移行したいと思います。

そうすることで
原価を 20.8%まで抑えることができます。

20.8%!?

それでは
消費者をだましてるも同然です!

仮に このやり方で 会社に
今までよりも金が入ってくるとして

株価は回復するんだろうか?
心配ありません。

新薬の開発に
成功しさえすればいいんです。

それらを全ては 結局は
あなたの研究費に回すということですか!

研究費をかければ
新薬開発は必ず成功します。

そうすれば ばく大な利益が出て
株価は間違いなく急騰するでしょう。

(ドアの開閉音)
≪ただいま~。

(美嘉)お帰り。

もう そこで大森さんに会って
立ち話 したら 腰痛くなっちゃった。

あ~。 はあ~。

ねえ お母さん。
ん?

本当に もう お父さんとはダメなの?

元には戻れないの?

前と同じは無理かな。

ごめんね…。

加能さんの面接をするとは…。

何をお聞きしたらいいのか…。
こちらが緊張してしまいます。

ほかの受験者の皆さんと同じく
何を聞いて頂いても構いません。

では まず 当社を希望する理由を
お聞かせ願えますか?

はい。 率直に申し上げて

御社の進もうとしている道が
私には正しいとは思えないからです。

富士見メディカルは 小規模ながら

確かな製剤技術で 高品質の商品を
お届けしてきた 実績のある会社です。

どれほど便利な世の中になったとしても

予期せぬ病 未知のウイルスは
突然 我々の前に現れ

昨日までの生活を一変させてしまう
恐るべき存在です。

そんな なすすべもなく
ぼう然とするほかない状況においても

この製薬業界は最後の砦となりうると
私は思っています。

たった一錠の薬 たった一滴の薬剤で

目に見えない相手と闘い
倒すことができるんですから。

新薬開発は すばらしい。
大いに結構です。

しかし すばらしい新薬を開発すれば

これまでの製品の安全性は
お構いなしというのは

おかしいのではないでしょうか。

今の富士見メディカルは…

はっきり言って変です。

腐ってる。

腐りきってます!

長きにわたって培ってきた
大切なものに支えられて

会社は 今 ここに立っています。

それを忘れては…

富士見メディカルに 未来はありません。

面接で あんなに痛烈に会社批判をして
採用される気はあるんですか?

すみません… つい熱くなってしまって…。
ハハハハハ!

今の富士見メディカルには

あなたのような人が必要なんでしょうね。
菅原常務…。

とはいえ 私以外の面接官の評価は
知りませんからね。

フェアに判断させてもらいますよ。

分かっています。

もしもし。

(荒い息遣い)

美嘉! どうしたんだ?
大丈夫なのか お前。

もう臨月だろ。
あんまり1人で歩き回らない方が…。

そんなことより
お父さん 今 どこ住んでるの?

ウイークリーマンションだよ。
とりあえずの仮住まいだけど。 あの…。

どこか お店入ろうか。

これ 渡しに来ただけだから。

何だ これ。

美嘉?

美嘉!

これ 夏代の日記だ…。

「1989年8月19日 土曜日。

今日は お母さんのお葬式だった。

まるで 悪い夢を見ているみたい。

今日から どうやって
生きていけばいいんだろう」。

「初めて会った加津代伯母さんは
不思議な人だった」。

(加津代)生きるのよ。

お母さんがくれた愛情を裏切るつもり?

きっと いつか あなたの家族ができる。

大丈夫。 あなたが つくればいいの。

(泣き声)

「私の心を見透かしたような
その言葉 ぬくもり。

私は 私の家族をつくるために生きよう」。

「1993年4月1日 木曜日。

今日は 記念すべき初出勤。

学校で習った通り出来て万事順調
と書きたかったけど…」。

すいません。

「ダメダメな一日だった。

お母さん よく こんな大変な仕事を
20年近くも続けていたね。

心から尊敬します」。

ご家族から先生に直接話を聞きたいと
連絡があったんですが

先生 5時ごろって お時間ありますか?

「1996年8月24日 土曜日。

加津代伯母さんが亡くなったと
連絡が入った」。

(新吉)「第一条。 遺言者は
遺言者 坂本加津代の有する

左記預貯金の元金及び利息金一式を

めい 衣笠夏代に相続させる」。

「子どもがいなかった伯母さんは
財産の一部を 私に残してくれていた」。

「預貯金額 34億円」。

34億円…? 私がですか?

おかしいだろうよ!
大したつきあいもないくせに!

加津代さんの金ったって もともとは
兄さんが築いた財産なんだよ!

「法律的にも 血縁者は私一人だから
相続する正統な理由があるらしい。

唯一の法定相続人だって
兵藤先生から説明された。

けど 34億なんて途方もないお金
どうしたらいいの?

親戚の人たちは 自分たちにも
もらう権利があるはずだって

口々に主張している」。

☎(留守電)「夏代さん いるんだろ?

あんな大金 一人でせしめて
知らんぷりとは 大した度胸だな。

法定相続人だか…」。

「私は お金なんて いらないのに」。

「伯母さんの死を悲しむ人は
誰もいないの?」。

私 もう お金なんていりません。
もう嫌です。 相続放棄します。

「兵藤先生に相談したら
私に対する親戚の人たちの行動は

脅迫にあたるんだって。

警告を出したから
もう大丈夫って言ってたけど

本当かな…。

お金の管理は 全部 先生に任せて

このお金の存在自体
忘れちゃえばいいんだ」。

「1996年10月30日 水曜日。

この間 面白い人に出会った」。

弊社の顕微鏡なんですが 従来よりも…。

「医療機器の営業の人。

何度か見かけたことはあったけど
話してみると とても楽しい。

一生懸命で 裏なんて全然ないみたい」。

あっ!
ああ! こんにちは。 こんにちは。

「男の人に こんなこと失礼だけど
何だか すごくかわいいの」。

だって 既存の製品よりも…。

「次 いつ病院に来るのか
聞けばよかったな」。

「1996年11月9日 土曜日。

今日は これまでの人生トップ5に入る
忘れられない日になった」。

すみません。 私 ほかに好きな人がいます。

君の気持ちは分かった。
でも 今日は つきあってもらうよ。

何で…。
行こう!

「私 加能さんが
とってもとっても好きみたい。

私の手を握ってくれた加能さんの手
温かかったな。

雨の中 びしょぬれで走るなんて
小学生以来かな」。

「1997年9月17日 水曜日。

お母さん ごめんなさい」。

春乃さん? 聞こえる?
ねえ 聞こえてるでしょ!

ねえ 頑張って!
沙那ちゃんを一人にするつもり!?

ちょっと何やってるの! 離れて!
出ていきなさい!

「私 もう 看護師の仕事を
続けられそうにありません。

春乃さんが心停止したとき
私は 看護師でいられなかった。

あんなにツライ治療に耐えたのに
私は彼女のために何もできなかった」。

頑張って生きてきたんですね。

だから そんな優しいのか…。

「私は 加能さんから
希望を教えてもらったよ。

加能さんは 私が出会った中で
一番強い人だと思う。

この人と一緒にいれば
私も強くなれるのかな」。

(木内)彼の どこがいいんだ!

金も才能もない
一介のサラリーマンだろ。

俺は君に
何不自由ない暮らしをさせてやれる。

今度行くアメリカの病院は
俺に年俸3, 000万円を提示してきている。

家でも車でも 君の望むものは
何だって買ってやれる。

君が 今の この みすぼらしい生活を
抜け出したいと思ってることは

分かってる。 なっ。 だから…。

私 お金は たくさん持ってるの。
伯母が たくさん遺産を残してくれたから。

本当よ。
先生が聞いたら腰を抜かしちゃうくらい。

だから 何をもらっても
うれしくありません。

「しまった。 つい頭に血が上って
お金のこと 話しちゃった。

大丈夫だよね?
もう二度と会うこともないし。

うん 大丈夫」。

あっ おはようございます!
おはよ…。

えっ!
ようやく会えましたね。

「今日 鉄平さんが
家を買おうと言い出した。

家族のために頑張ってくれる彼を
見ていると

本当に結婚して良かったと思う。

素敵なダンナ様。

調子に乗りそうだから
本人には絶対言わないけどね!」。

お姉ちゃん捕まえて!
お姉ちゃん捕まえて!

「私たちは ずっと夫婦で ずっと家族。

鉄平さんが言ってくれた言葉
大切にしよう」。

「2003年3月10日 月曜日。

恐れていたことが
現実になってしまった。

どうやって突きとめたのか
木内さんから連絡が来た。

ニューヨークで会社を興したから
株を買ってほしいと頼まれた」。

私には関わりのないことです。
お断りします!

(受話器を置く音)
はあ…。

出向になった。

何で俺なんだよ…。

「ごめんなさい 鉄平さん。 私のせいで。

私が木内さんに口を滑らせたせいで」。

「私のせいだと洗いざらい打ち明けたら
あなたは許してくれる?

そんなに甘くないよね。

私 あなたに全てを伝える勇気がない。

あなたを失いたくないの」。

こんな所まで 何なんですか!
帰って下さい!

次は ご主人
どちらの会社に移られるんでしょうね。

私に恨みがあるなら
私を攻撃すればいいでしょう!

夫には 関係ありません!

君にとっても いい話じゃないですか。

以前の時と同様
一緒に もうけましょうよ。

「いつまで この人と
関わらないといけないの?」。

「自分で決着をつけよう。

二度も同じ間違いはしない」。

私は あのお金を 一度も
自分のものだと思ったことがないの。

あれは 誰のものでもないのよ。

ごめん ちょっと訳が分からない。

あんな大金があったら
いろんな欲が出てくるでしょ?

お金に振り回されて
まともに生きることなんかできなくなる。

お金って とっても怖いものだから。

俺が信用できなかったってことか?

違う… 違うのよ。

♬~

夫にお金のことを知られました。

今から そちらに向かいます。

木内さん 私は あなたとのこと
きちんと答えを出したいんです。

私と あなたの関係は
23年前に きっぱり終わっています。

もう何の関わりもありません。

何を言われても 何をされても
あなたの研究に 出資はしません。

それじゃ ご主人が悲しみますね。

主人とは もう別れました。

だから あの人のことをダシに
私を脅しても 意味ないですから。

「私のせいで
大切な人を もう悲しませたくない」。

♬~

兵藤先生 お世話になりました。

父も ほっとしていると思いますが。

♬~

(ドアが開く音)
木内さん!

何!?

(荒い息遣い)

うああ~!

♬~

夏代!

鉄平さん。

どうしたの?
(荒い息遣い)

ずっと一人で悩んでたんじゃないか。

(荒い息遣い)

やだっ 何それ!

君が俺に 大きな秘密隠してて
君という人が分からなくなった。

ずっと隣で見てきたはずなのに

俺たちが過ごした24年間は
一体 何だったんだって

心底 腹が立ったよ。

でも 全ての答えは
とっくに見つかってたんだ。

一緒に過ごしてきた時間の
その全てが答えだったんだ。

もう一度 やり直したい。

俺の人生には もう君がいるんだよ。

あなたは 出会った時から
私を救ってくれたのよ。

えっ?

私 もう お金なんていりません。

はい 承知しました。 社に戻り次第
すぐにファックスしますんで。

はい 失礼します。

あの日 どん底だった私は
あなたのおかげで笑うことができたの。

あなたと出会えたから
私の人生には 明るい光がさしたの。

もしも あなたに出会ってなかったら

私は こんなに楽しく
生きてこられなかったって思ってる。

夏代…。

あっ!
何?

あなたが急にやって来て
いろんなこと言うから

忘れるとこだった。

ジャ~ン!

えっ…?

あなたの会社の株 買っちゃった!

買っちゃった…。

お金 全部 使っちゃった。

141万株!?

これでね 会社の株の3割を
取得したことになって

筆頭株主になれたんだって。

兵藤先生に
いろいろ教えてもらったんだけど

筆頭株主になったら
会社のこと いろいろ口出せるのよ!

いや… そりゃ そうなんだけど…。

だから あなた 役員になってちょうだい!

えっ…。

あの会社には あなたが必要よ。

だから…

君って人は…。

いや どうして こういうことを
前もって俺に相談してくれないんだよ!

だって 自分の不始末は
自分で ちゃんと決着をつけなくちゃ。

これで 正々堂々と
あなたを迎えに行けると思ったら

来ちゃうんだもん。
びっくりしちゃった。

「来ちゃうんだもん」って… 全く…。

君を理解しようだなんて
その… 俺が間違ってたよ。

君は いつだって
俺の想像の斜め上を行く人だった。

フッ…。

帰ろう 鉄平さん。

ありがとう。

それも持つから。
ハハハ ありがとう。

重っ。
フフフ…。 何買ったの?

かぼちゃ。 3個。
はあ~。

まけてくれるって言うんだもん
3個買ったら。

かぼちゃは無理だ。
大丈夫よ 食べちゃえばいいんだから。

♬~

(赤ちゃんの声)

はいはい はいはい
おなかすいたのかな?

抱き癖つくから やめてよ。
いや だって ほら 泣いてるから。

ほら ほら ほら…。

じじバカ…。
お前な…。

もう 遅刻しちゃうわよ。

<出会った瞬間の胸の高まりも

恋した日の ときめきも

やがて消える>

鉄平さん!
うん?

行ってらっしゃい。

行ってきます。

<だけど僕らには 大切に 精いっぱいに積み重ねてきた時間がある>

♬~

私が興味あるのは
研究者として成果を上げることだけだ。

目的が何であれ みんなが
私の研究の成果を待ち望んでいる。

それが答えですよ。

そうかもしれません。

だけど 富士見メディカルは
あなたなしで やってみせます。

あなたに負けたとは思っていませんよ。

だけど… 彼女にだけは かなわない。

奥さんに よろしくお伝え下さい。

絶対に伝えません。

<時に 煩わしさが

何もかもを覆い尽くしてしまいそうな日も
あるだろう。 だけど…>

(後藤)加能部長が帰ってきてくれたことは
うれしいけど

俺たちの部署まで忙しくなるとはさ…。

(愛美)今は 加能取締役本部長ですよ。

<何気ない毎日の たわいない行動>

青島さ~ん!
こっち見てもらっていいですか?

はい!

<その全てが僕らを育て 支えている>

はい 大丈夫です。

<ここは まだ 僕らの物語の途中>

はい もしもし。 えっ オムツ?

<君と過ごす時間は これからも続く>

買って帰ればいいのね。

えっ?
うちの会社の近くの薬局が安いの?

ああ そう。 で いくつ?

それは無理だよ。
持って帰れないよ。