<オトナの土ドラ>・さくらの親子丼 #04【幸せになる権利】もう一度、人を信じられる子に…。さくら(真矢ミキ)は…
出典:EPGの番組情報
<オトナの土ドラ>・さくらの親子丼 #04【幸せになる権利】[字]
もう一度、人を信じられる子に…。さくら(真矢ミキ)は真由子(井本彩花)と一緒に、バスケの試合に出る大樹(細田佳央太)の元へ。笑顔の真由子だが、壮絶な過去が…。
番組内容
大樹(細田佳央太)に借りたリストバンドを自分で返したいと真由子(井本彩花)から相談されたさくら(真矢ミキ)。人を信じてみようと行動を起こす真由子を応援したいと、大樹が出場するバスケの試合に同行することに。そこには真由子らしい姿が……。一方、真由子が子どもシェルターに来るきっかけとなった壮絶な過去が明らかになる。
同時に、さくらは岡林(鶴見辰吾)から折り入っての相談を受け、新たな嵐の予感となる。
出演者
真矢ミキ
新川優愛
山崎静代
鶴見辰吾
名取裕子
ほか
スタッフ
【企画】
市野直親(東海テレビ)【企画協力】
古賀誠一(オスカープロモーション)【プロデューサー】
河角直樹(東海テレビ)
中頭千廣(東海テレビ)
浦井孝行(アップサイド)
岸川正史(アップサイド)【原作・脚本】
清水有生【演出】
最知由暁斗【音楽】
富貴晴美【主題歌】
「sign」lol-エルオーエル-(avex trax)【協力】
オスカープロモーション
スタッフ2
【制作】
東海テレビ
アップサイド
ご案内
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https://www.tokai-tv.com/io/oyakodon2020/【公式ツイッター】
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(雪乃)みんな おはよう。
はい。 起きて。
集合だよ。 下 集合して。
夏美ちゃん。 起きてる?
(雪乃)はい。 おはよう。
(多喜)おはよう。
(拓真)おはようございます。
(多喜)おはよう。
(みどり)何だよ? 朝っぱらから。
(真由子)まだ 眠いんだけど。
(多喜)座らないの。 こっち。
(隼人)希望 まだ 寝てる。
(雪乃)多喜さん。
ちょっと お願いします。
(多喜)はい。
(雪乃)いいから いいから。
行った 行った 行った。
(多喜)んっ。 どこ 行くの?
(夏美)もうちょっと 寝るね。
(多喜)駄目! もう!
(夏美)でかっ。
(多喜)んっ。
(さくら)何が 始まったの?
(多喜)コミュニケーションの 大切さを
教える メソッドだそうです。
(さくら)メ… メソッド。
(雪乃)じゃあ みんな。
この辺かな?
(朝子)何 やる気だ? あいつ。
(みどり)たぶん 復讐だろ。
お前に。
(朝子)マジ うざいわ。
(雪乃)みんな 揃ったかな?
それでは これから
ルールを 説明します。
簡単だから 聞いててね。
まず ボールを持った人は
誰でも いいので
相手に ボールを投げます。
そのとき 相手の目を見て
名前を呼んで 投げる。
(雪乃)名前を呼ばれて
受け取った人は
必ず 「はい」って
返事をすること。
そして 次の人に投げる。
ルールは これだけ。
(みどり)確かに うぜえな。
(雪乃)夏美ちゃん 聞いてる?
(雪乃)あっ。 投げるときに
心掛けてほしいことが
一つだけ あります。
このボールは
あなたたちの
心だということ。
(隼人)ボールが 俺の心?
いや。 あんな でけえのが
俺の ここに 入んのかよ?
(雪乃)投げる相手に
自分の心が 伝わるように。
そんな思いを 込めて
投げてほしいの。
そして 受け取った人は
その気持ちを
しっかりと 受け止めてあげる。
(希望)だから 「はい」って
返事するんだ。
そう。 希望ちゃん
よく 分かってる。
じゃあ 始めるよ。 朝子ちゃん。
ほら。 きた。
返事は?
拓真君。
(拓真)はい。
希望ちゃん。
(希望)はい。
じゃあ 真由子ちゃん。
(真由子)はい。
んー。 朝子。
(朝子)はいよ。
(雪乃)何で よけるの?
(夏美)だって あいつの心なんて
いらないし。
(みどり)お前になんか
投げてねえよ。 隼人に投げたんだ。
(夏美)コントロール 悪っ。
(みどり)じゃあ 今度は お前にだ。
(夏美)痛い!?
(夏美の泣き声)
(隼人)夏美が 泣いてんだろうが!
(みどり)痛っ!?
(みどり)痛えな! この野郎。
おら!
(隼人)うわ!?
(みどり)ふざけんじゃねえよ!
(雪乃)ちょっと ちょっと。
みどりちゃん。 みどりちゃん。
(みどり)邪魔だよ! 邪魔!
(雪乃)うわ!?
(雪乃)ちょっと。 危ないから。
離れて!
あきまへんな。
うん。
ワオ!?
(真由子)《これ 大樹君の》
《この前 ごみ拾いのときに
借りたんだ》
《ちょっと ケガしちゃって》
《えっ? そう? 大丈夫?》
(真由子)《うん》
《うん。 分かった》
《じゃ 私が 返しといてあげる》
(真由子)《あっ》
(真由子)《自分で
返したいんだけど》
《えっ? 真由子ちゃんが?》
《今度さ バスケの試合が
あるんだって。 虹ヶ丘高校で》
《へぇ》
《見においでって 言われたの。
この前》
《分かった。 多喜さんに
許可 取ってあげる》
《うん。 一緒に 行こう》
《ホント?》
《うん》
どうした?
(真由子)うん。
急がないと 試合 始まっちゃうよ。
(真由子)やっぱり いいや。
行くの やめる。
どうして? ほれ。
リストバンド 返すんでしょ?
見においでって
言われたんでしょ?
(真由子)うん…。
うん。
さあ 行くよ。
ほい。
何なの?
遅刻しちゃう。
(真由子)間に合う?
間に合う。
広いわ。
聞いてみよう。 聞いてみよう。
あのう。 ごめんなさい。
バスケ部の試合が あるんだけど
体育館って どこかな?
(生徒)体育館なら
あの建物の奥に あります。
あっち?
(生徒)はい。
ありがとうございます。
助かった。
(生徒たち)失礼します。
あらー。 失礼します。
♬~
♬~
頑張れ!
(岡林)ゴー ゴー ゴー ゴー!
(岡林)さくらさん!
♬~
(真由子)頑張れ。 いけいけ。
いける いける。
(男性)虹ヶ丘。 礼。
(一同)ありがとうございました。
ありがとうございました…。
(大樹)応援 ありがとう。
(真由子)いい試合だったね。
特に リバウンド 捕ってからの
切り替えが 半端じゃなかった。
(大樹)バスケ やってるの?
(真由子)中学までだよ。
(大樹)ポジションは?
(真由子)ポイントガード。
(大樹)へぇ。
(真由子)あっ。
(真由子)これ ありがとう。
(大樹)そんなの
いいって 言ったのに。
でも…。
(大樹)あげるよ。
よかったら 使って。
ありがとう。
(真由子)あっ。 じゃあ。
(大樹)ねえ?
こいよ。
いきな。 何 やってんの?
早く。 持ってるから。
(真由子)ありがと。
はい。
(大樹)ヘイ。
(大樹)ほい。
♬~
やるじゃん。
(真由子)よし。
[門倉 真由子は
両親と 兄の 四人家族で育ち
中学時代は バスケット部で
活躍する 活発な女の子でした]
[不幸な事件が 起きたのは
真由子が 中学3年の
夏のことでした]
(真由子)《何? お兄ちゃん》
(真由子)《何? やめて。
やめて。 お兄ちゃん》
《やだ。 放して お兄ちゃん。
やだ。 助けて》
《やだ! お兄ちゃん。
やだ!》
(母)《真由子?》
♬~
[ところが 両親は 受験を控えた
真由子の兄に対して
腫れ物に 触るように
全てを なかったことにし
事もあろうに
真由子に 起きたことを
忘れるように 言ったのです]
[そのことが きっかけで
真由子は 人間不信に陥り
家を出ました]
♬~
[自分は 汚れた]
[もう 人を愛することなど
できない]
[そう言って 真由子は
自分の体を 傷つけるように
夜の街を さまよったのです]
[少年院を出た 真由子は
家に帰ることを 望まずに
ハチドリの家に
やって来ました]
[そして 真由子は
私に 言ったのです]
《私 生きてて いいのかな?》
《何 言ってんの?
当たり前じゃない》
《あんたはね 幸せになる権利が
あんのよ。 うん?》
♬~
♬~
♬~
《泣けば いいよ》
《泣けば いい》
《流した涙の粒だけね
幸せの花が 咲くんだからね》
[人との つながりを
拒んで 生きてきた あの子が
今 一人の若者と
つながろうと している]
[私は それを 素直に
認めてあげたい]
[もしかしたら あの子
今日を きっかけに
立ち直れるかも]
≪(岡林)さくらさん。
あっ。 岡林さん。
(岡林)今日は
ありがとうございました。
さくらさんの応援で 勝てました。
いやいやいや。
大樹君 大活躍でしたね。
カッコ良かったです。
(岡林)ありがとうございます。
いい子ですね。
真由子さんって いいましたね。
この前も ごみ拾いを
一生懸命 やってくれてました。
ええ。
(岡林)とても
引きこもりには 見えないですね。
えっ?
(岡林)それで フリースクールに
入ったんでしょ?
あっ。 ええ。 まあ。
(岡林)どうして 学校
嫌になっちゃったんですかね。
やっぱり いじめとか?
私 相談に乗ってあげましょうか?
いえ。 あのう。 まあ。
(岡林)ところで 例の件は
どうでしょうか?
例の件?
町内の お祭りで
フリースクールの庭を
お借りする件です。
ああ。 そうでしたね。
いや。 実は それが まだ
桃子先生と 話 する時間がなくて。
桃子先生?
あっ。 あのう。
フリースクールの 責任者です。
ああ。
あのう。 弁護士さんで
超 多忙で。
あっ。 今日の夜
会うことに なってるんで
相談しておきますから。
そうですか。
ぜひ よろしく お願いします。
はい。
≪(大樹)父さん。
ちょっと来て。
(岡林)うん?
えっ? 真由子ちゃん?
真由子ちゃん?
(岡林)どうしたんだよ?
(大樹)分かんねえ。
いきなり ばたって。
(岡林)救急車 呼びましょう。
あっ。 待ってください。
ヤバッ。
マジで くらっと きた。
どうした?
(真由子)あっ…。
ちょっ ちょっ ちょっ。
待って 待って。
(真由子)ごめん。
全然 大丈夫。
でも ねえ。
取りあえず 病院 行こう。 ねっ。
(真由子)軽い 過呼吸だよ。
久しぶりに バスケ やったから
ちょっと 盛り上がり過ぎて
くらっと きちゃった。
ごめん。
(大樹)ホント?
(真由子)うん。 ほら。
すいません。
(真由子)ごめん。
ううん。 よかった。
もう びっくりさせないでよ。
(真由子)ごめん。
でも 楽しそうだったね。
バスケ。
(真由子)うん。
何か 夢中になってたら
息するの 忘れちゃったみたい。
そっか。
(真由子)さくらさん。
何よ?
(真由子)今日は ありがと。
うん。 よし。 帰ろっか。
(桃子)うん?
これ? これ?
(真希)じゃなくて
その上のアカウントを タップ。
(桃子)アカウント?
(真希)これ。
(桃子)タップって? タップって?
(真希)こう。
(桃子)あっ。 こう。 もう。
ホントに めんどくさいわね。
オンラインなんて。
(電子音)
(桃子)何 これ? えっ? これ。
(男性)どうも。 初めまして。
(真希)今日の お相手でしょ。
(桃子)嘘!? こんなの?
(真希)聞こえてますよ。 向こうに。
(桃子)ああ。 どうも。 初めまして。
何?
お見合い中です。
オンラインの。
例の お見合い倶楽部?
はい。
頑張るね。 桃子先生ね。
(桃子)失礼します。 さようなら。
(男性)ああ。 切らないで。
(切る音)
(桃子)ああ。 もう。
(真希)切っちゃった。
もう 終わり?
(桃子)真希ちゃん ビール。
(真希)どういうこと?
(桃子)だって。
この人!
写真と 全然 違うんだもん。
これ 絶対 20年ぐらい前の写真よ。
もう やだ。
(真希)自分だって 結構
盛ってましたよ。 写真。
(桃子)ホントに もう。 ビール!
(真希)はい はい。
(桃子)町内会の お祭り?
予定してた場所が 使えなくなって
岡林さん お困りなんです。
(桃子)だけど シェルターに
部外者は 入れないのよ。
入るのは 庭だけですから。
(桃子)でも 不特定多数の人が
入るっていうのはね。
この主催者は
責任 持てるのかしらね?
岡林さんは。 ほら 例の。
町内の ごみ拾いを
一緒に やったりして
とっても 信頼できる人ですから。
独身?
えっ?
岡林さん。
ええ。 あっ。
奥さんを 病気で 亡くして。
ああ。 そういうことね。
ふぅん。
そういうことって?
最近 よく 名前 出てくるから。
岡林さんって。
えっ?
えっ? やだな。
桃子先生。 そんなんじゃ
ないですから。 岡林さんとは。
はいはい。
いいんじゃないんですか。
独身同士なんだし。
いや。 だから 違うって。
分かりました。
これは 許可しましょう。
えっ!?
でも シェルターだってことは
くれぐれも
気付かれないようにね。
あと 子供たちの プライバシーは
守ってくださいよ。
ホントに いいんですか?
人の恋路を 邪魔するやつは
馬に蹴られて 死んじまえって。
ねえ。 だから 嫌だな。
もう ホントに そんなんじゃ
ありませんから。 もう。
桃子先生は もう ホントに。
(隼人)雪乃ちゃんも 懲りねえな。
また オムライスだぜ。
(みどり)ケンカ 売ってんだよ。
朝子に。
(拓真)そうじゃないみたいだよ。
(みどり)えっ?
(希望)あれしか
できないんだって。 ご飯。
(みどり)そうなんだ。
(隼人)朝子 何だって?
(夏美)食べたくないって。
(みどり)まあ そう 言うわな。
(雪乃)どう? おいしい?
(拓真)はい。
(希望)おいしいです。
(隼人)うん。 確かに うめえ。
確かに うめえんだけどさ。
雪乃ちゃん。
もっと メニュー 増やそっか。
さすがに オムライスばっかじゃな。
(雪乃)そうだよね。
料理 勉強しなきゃね。
(みどり)まあ 何 作っても
朝子は 食わねえけどな。
あんたの作る飯は。
♬~
♬~
(雪乃)《甘ったれんのも
いいかげんに しなさいよ》
《あなたのせいで
食事が 台無しじゃない》
《みんなに 謝んなさい》
《せっかく 作った
オムライスに
フォークを 突き立てられた
怒りを 抑えきれなかった》
《その前に 何で あの子が
あんな行動に 出たのか
雪乃さん 考えた?》
♬~
朝子ちゃん 開けて。
朝子ちゃん。
朝子ちゃん。 入るよ。
(雪乃)朝子ちゃん?
大丈夫?
(雪乃)すごい 汗だね。
着替えようね。
(雪乃)ボタン 外すよ。
(雪乃)朝子ちゃん。
ちょっと 起きれるかな? はい。
♬~
♬~
♬~
♬~
《ねえ。 お願い。 やめて!》
《おとなしくしろ!》
《放して!》
《動くな!》
《やめて! 放し…》
(絶叫)
≪(ノック)
≪(多喜)朝子ちゃん。 入るよ。
(多喜)あっ。 起きたね。
おかゆ ここ 置いとくね。
(多喜)どう? 熱 下がった?
(多喜)うん。 下がったね。
でも 今日は 安静ね。
念のため あした
お医者さん 行こう。
(朝子)あのさ。
(多喜)うん? 何?
(朝子)
これ 着替えさせてくれたの?
(多喜)ああ。
たぶん 雪乃さんだね。
(朝子)マジ?
(多喜)朝まで
寝ずに 看病してくれたんだよ。
雪乃さん。
お礼 言っておきなよ。
(雪乃)「徳納 朝子は
母子家庭で 育ち
10歳のときに 母が 再婚した」
「新しい父は
暴力団組員だった」
「養父に なじまなかった 朝子は
反抗的な態度を 繰り返し
身体的な虐待を 受け続けた」
「そして 14歳のとき
養父の手によって
背中に 入れ墨を彫られ…」
(多喜)朝子ちゃん
熱 下がりましたよ。
(雪乃)そうですか。 よかった。
(多喜)少し 寝たら どうですか?
疲れたでしょ?
(雪乃)多喜さん。
お願いして いいですか?
♬~
♬~
(多喜)雪乃先生?
(バイブレーターの音)
(夏美)うん? 誰?
(バイブレーターの音)
(夏美)もしもし。
(大樹)あっ。 あのう。
岡林です。
(夏美)岡林?
(大樹)昨日 一緒に
バスケ やった 大樹。
(夏美)ああ。 ああー。 どうも。
(大樹)体調 どう? 大丈夫?
(夏美)えっ?
(大樹)昨日
具合 悪そうだったから。
(夏美)ああ。 うん。
元気。 超 元気。
よかった。
(夏美)もしかして
心配してくれたの?
(大樹)うん。
(夏美)ふぅん。 優しいんだね。
ねえ? よかったら
また バスケ やらない?
(夏美)うーん。
いいよ。
じゃあ また 連絡する。
メールしてもいい?
(夏美)うーん。 大丈夫だよ。
(大樹)うん。 じゃあ。
(夏美)あっ。 ちょっと待って。
もしもし。 もしもし。
もしもーし。
(大樹)何?
(夏美)あっ。 あのさ。
うち 今度 大樹君の家に
遊びに行きたいな。 なんちゃって。
うちに?
(夏美)うん。
(大樹)いいよ。 うち NBAの
シミュレーションゲーム あるから。
うーん。
いいね。 NBA やりたい。
(夏美)ふぅん。
NBAって これか。
アイドルの名前かと 思ってたよ。
(真由子)何?
一緒に ゲーム やろうって。
NBAの。
何の話?
電話 きたの。 あいつから。
(真由子)あいつ?
マジ?
(夏美)うん。
「うち 行っていい?」って
聞いたら 「いいよ」って。
「あした 待ってる」って。
(真由子)はっ? あした?
何 言ってんの?
意味 分かんないし。
(夏美)うちが
話 つけてやったんでしょ。
(真由子)そんなこと
頼んでないし。
(夏美)そっ?
じゃあ 断りの電話してくる。
(真由子)ちょっ ちょっ ちょっ。
ちょっと待って。
マジで?
マジで 来ていいって?
(夏美)うん。
(真由子)他に
何か 言ってなかった?
(夏美)いやぁ。 言って…。
オムライスの作り方が
分かんなくて…。
(みどり)ちょっと待ちなよ。
(夏美)何?
(みどり)お前ら
何 こそこそ やってんの?
(夏美)別に。 ねえ?
(真由子)うん。
(夏美)行こ。
(真由子)行こ。
あら まあ。
どういう
風の吹き回しでしょうか?
何よ?
(真由子)えっ?
何か あんでしょ?
うわ。 ああー。
(多喜)岡林さんの家にですか?
大樹君と 約束したらしいのよ。
一緒に ゲーム やろうって。
いや。 さくらさん それは…。
分かってます。
シェルターでの 男女交際は
禁止事項よね。
うんうん。 まして
地域の子との 交際なんて。
そう 思います。
でもね この前
真由子ちゃんが
大樹君と バスケ やるの 見て
ちょっと その考え 変わったのよ。
実の兄に 性的虐待を受けて
極度の 人間不信に 陥ってた
あの子が
自ら 大樹君と
つながろうとしてる。
これ もしかして
あの子が 立ち直る
チャンスなんじゃないかなって。
それは 分かりますけど。
ねえ。 あの子
ホント 輝いてたのよ。
私が 責任 持ちますから。
許可 お願いします。
また 無茶振りするんだから。
そんなことないもん。
食べて。 食べて。
お願い。 頼むわよ。
(真由子)シュート。
(大樹)ヤバい ヤバい。
(大樹)空いてるって 空いてる…。
(真由子)いける いける いける。
(真由子)やった!
(大樹)うまくない?
(岡林)真由子さん
何でもなくて よかったですよ。
今日は 押し掛けちゃって
すいません。
(岡林)いやいや。 大歓迎ですよ。
初めてなんです。
大樹が 女の子を うちに呼ぶの。
そうなんですか?
小さいときに 母親を 亡くして
男手一つで 育ったせいで
がさつというか 何事にも
大ざっぱなところが ありまして。
こんなときに 女親が
いてくれたらなと 思うことが
よく あります。 大樹には
寂しい思いを させました。
寂しいのは あいつだけじゃ
ありませんけど。
えっ?
自分は 一人なんだなと
思うことが よく あります。
この年で 独り身というのは
何かと こたえます。
さくらさんは どうですか?
寂しいと思うとき ありませんか?
えっ?
何て話を してんだ? 私は。
い… いいえ。
忘れてください。
いや。 分かります 私。
家に帰ったとき 真っ暗で
一人で 電気 つけたとき。
それから 熱 出して
寝込んだときとか。
分かります それ。
おかえりって 誰かに
言ってほしいなって。
分かります。
私 すごく 分かります それ。
本当に?
はい。
あっ。 大事なこと 忘れてました。
お話。
あのう。 例の お祭り会場の件。
ああ そうだ。
あのう。 責任者と
相談しましたらね
「どうぞ お使いください」と
いうことでした。 あのう。
ただし 子供たちには
じゅうぶん 配慮を お願いします。
分かりました。
いやぁ。 助かりました。
ありがとうございます。
(真由子)やった。
(大樹)うわ。
マジか? ヤバいな。
ホント 頑張んなきゃ。
よっ。 そっちじゃないって。
そうそう…。
(真由子)《何? お兄ちゃん》
(真由子)あっ。
(真由子)《やだ。 やめて。
やめて。 お兄ちゃん》
(大樹)よっしゃ!
どうしたの?
(大樹)真由子ちゃん?
(真由子)ごめん!
だったら 近いうちに
庭を 見にいらっしゃいませんか?
いいんですか?
もちろんです。
≪(駆ける足音)
えっ? 真由子ちゃん?
≪(ドアの開閉音)
♬~
もう。
どうした?
大樹君と 何かあった?
(真由子)フラッシュバック。
あのときのことが…。
やっと 忘れられたと思ったのに。
そっか。
やっぱり うちみたいな子
誰かを 好きになっちゃ
駄目なのかな?
そんなことないよ。
うん。
何か やっぱ 無理みたい。
大丈夫。 大丈夫。
大丈夫だよ。
どうしたらいいの?
大丈夫だから。
さくらさん。
そっか そっか。
簡単に 忘れることなんか
できないのよね。
(多喜)せっかく 前に進んだのに
後戻りか。
そんなことないわ。
真由子ちゃん はっきり言ったの。
大樹君のこと
好きになったって。
うん。 そういう気持ちに
なれただけでも 前進よ。
(夏美)ねえ? どうだった?
(真由子)何が?
(夏美)大樹君とだよ。
(真由子)ああ。 あれは 終わった。
(夏美)マジ?
(真由子)うん。
(夏美)えっ? 何で? 何で?
どうして? えっ? 何で?
あんたには 関係ないでしょ。
はい。 掃除の邪魔。
どいて どいて。 どいて どいて。
(みどり)何だよ?
占いの途中だろうが。
占い?
(みどり)当たるんだよ。 朝子のは。
(希望)特に 恋占いね。
そう。
じゃあ 自分たちの部屋で
どうぞ。 はい。 邪魔 邪魔。
はいはい はいはいはい。
あっ。
ホントに 当たる?
♬~
どう?
ヤバい。
さくらさん 恋愛運 最強。
ホント?
(朝子)身近に 最高の相性の人
いるみたい。
身近。
(岡林)《お話ししたいことが
ありまして》
《お茶でも 付き合ってください》
ヤバッ。
(希望)いるんだ? そういう人が。
いませんよ そんなの。
(朝子)でも…。
ちょっと これから 色々あるかも。
色々?
(朝子)その人と 考えの違いで
こじれちゃうみたい。
考えの違い?
(朝子)2人にとって 大事なこと。
例えば 好きなラーメンは
豚骨か 味噌か みたいな。
豚骨か 味噌。
それって 大事?
♬(ハミング)
(みどり)何か
浮き浮きしてるし。
朝子の占いのせいだぜ。
最高の相性ってやつ。
(朝子)あれ 適当に
言っただけだよ。
(みどり)えっ? マジか?
その気になってんぞ あれ。
(朝子)バカみたい。
(隼人)おっ。 超 うまそう。
あんたの そっち。
(隼人)…からの 卵焼き。
恋愛運 最強。
身近な人って 誰ですか?
教えてください。
≪(岡林)さくらさん。
はっ!?
お待ちしてました。
(岡林)遠慮なく 来ちゃいました。
はい。 あっ どうぞ。
(岡林)いいですか?
はい。
(岡林)やっぱり
思ったより 広いな。
ええ。
(岡林)えーと。
やぐらを 真ん中に置いて。
はい。
(岡林)夜店は 10軒は いけますね。
こちら 作られてきたんですか?
(岡林)そんな大したもんじゃない。
うわ。 奇麗。 すごいです。
岡林さん。 お昼 まだですか?
(岡林)ええ。
よかった。
(岡林)ああ。 うまそうだな。
どうぞ。
(岡林)ありがとうございます。
あっ。
実は 私も さくらさんに
食べてもらいたくて。
えっ?
(岡林)どうぞ。
えっ?
うわ。 すごい。
おいしそう。
(岡林)何か
かぶっちゃいましたね。
通ってる 料理教室で
教わったもんですから。
すごい。
(岡林)お口に合うか どうか。
じゃあ お互いの卵焼き
品評会しましょ。
(岡林)そうですね。 はい。
すごい。
いただきます。
んっ。 おいしい。
さくらさんのには かないません。
うまいです。
岡林さん 何しに来てるの?
町内の お祭りを ここで
やるんだって。 楽しそうだね。
(真由子)ふぅん。
あのう。 変なこと
聞いちゃいますけど。
岡林さん。 ラーメン。
豚骨と 味噌。
どちらが お好きで?
そうですね…。
味噌かな。
やった。 よかった。 一緒です。
(岡林)何で そんなことを?
いえ。 いえ。
ハハッ。
あっ。 思ったんですけど
お祭りに この フリースクールも
夜店 出してくれませんか?
うちが?
ぜひ お願いします。
えっ? どうしましょう?
えっ。 いや。
ちょっと待ってくださいよ。
お祭りといえば
たこ焼きとか お好み焼き。
あと 焼きそば。 ああー。
チョコバナナとか あるわね。
どうしようかな?
(多喜)いやいや いやいやいや…。
さくらさんが
お店 出すといったら
これしかないでしょ。
えっ。
ホント?
照れるな。
(チャイム)
夜分に すいません。
九十九さくらです。
(岡林)ああ。 さくらさん。
あのう お祭りに出させていただく
お店なんですけど…。
これ。
(岡林)ちょうどよかった。
ちょっと 厄介なことが
起きてましてね。
さくらさんの意見も 聞きたいと
思ってました。 どうぞ。
更生保護施設。
(岡林)少年院や 刑務所を出た
連中が 暮らす施設だそうです。
本当に 困った話です。
ここは 静かで
住みやすい町なのに
こんな不良に
うろうろされるように なったら
物騒で 安心して
暮らせませんよ。
フリースクールの子にも
悪い影響が 及ぼされます。
はあ。
心配いりませんよ。
町を挙げて
反対運動 起こしますから。
これから 町内の役員が 集まって
話し合いを するところです。
こんな計画 絶対
ぶっつぶしてみせます。
あのう。
さくらさん。
一緒に 反対運動
やっていただけますよね?
は… はあ。