<オトナの土ドラ>・さくらの親子丼 #05【消したい過去】岡林(鶴見辰吾)から、更生保護施設の建設反対運動に誘われ…

出典:EPGの番組情報

<オトナの土ドラ>・さくらの親子丼 #05【消したい過去】[字]

ハチドリの家に更なるピンチ!?さくら(真矢ミキ)が岡林(鶴見辰吾)から誘われたのは更生保護施設の建設反対運動。子どもは邪悪なエナジー?徐々に心がすれ違い始め…。

番組内容
岡林(鶴見辰吾)から、更生保護施設の建設反対運動に誘われたさくら(真矢ミキ)。ハチドリの家を続けるためにも町内の人とは対立しない方がいいと考えるが、徐々に立場や意見の相違を生み始める。一方、真由子(井本彩花)は、過去のトラウマと、新たに始まりそうな大樹(細田佳央太)への思いとの間で葛藤することに。再び傷つかないよう進言するみどり(hibiki)や朝子(倉島颯良)、そして秘密を抱えた子どもたち…
番組内容2
多喜(山崎静代)はミットで、さくらは料理で優しく受け止める。
出演者
真矢ミキ 
新川優愛 
山崎静代 
鶴見辰吾 
名取裕子 
ほか
スタッフ
【企画】
市野直親(東海テレビ)

【企画協力】
古賀誠一(オスカープロモーション)

【プロデューサー】
河角直樹(東海テレビ) 
中頭千廣(東海テレビ) 
浦井孝行(アップサイド) 
岸川正史(アップサイド)

【原作・脚本】
清水有生

【演出】
阿部雄一

【音楽】
富貴晴美

【主題歌】
「sign」lol-エルオーエル-(avex trax)

【協力】
オスカープロモーション
スタッフ2
【制作】
東海テレビ 
アップサイド
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【公式サイトURL】
https://www.tokai-tv.com/io/oyakodon2020/

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ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

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  19. 被告
  20. ホント

解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

   ごあんない

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ポニーキャニオン

(桃子)何よ?
豚骨か 味噌かって。

豚骨が どうかした?
さくらさん。

(さくら)さあ。
(桃子)何か 変よ。 ぼうっとして。

言った?
(多喜)はい。

(桃子)法務省や何かを
回ってみたら

この町が 更生保護施設の
候補地に なってるっていうのは

ホントみたいね。
(源一)更生保護施設って

何するとこだね?
(雪乃)少年院や刑務所 出た子を

社会復帰させるための 施設です。

(桃子)家庭に 戻れなかったり
住むところがない 子供たちを

ほっといたら また 悪い道に
走ってしまうでしょ。

そういう子たちに
あったかい ご飯を 食べさせて

安心して 眠れる場所を
提供する。

子供たちにとって そういう
セーフティーネットは 大切よね。

(源一)そんなもんが できたら
土地の価値が 下がるって

反対する連中も
出てくるだろうな。

結構 土地に執着してるのが
いるから。 ここいらも。

(多喜)岡林さんは さくらさんに

一緒に 反対運動を
起こそうって いうんですね。

そうなの。
町内会でも 反対決議するって。

(雪乃)こんなの
協力できませんよね。

(桃子)そうね。 でも このことで
町内の人と 対立したら

ここでの運営も
できなくなってしまうかも。

(さくら)そうなんです。 私も
岡林さんたちと 対立するのは

避けた方が いいと思うんです。

だって もう せっかく
この ハチドリの家は

地域の皆さんと
うまく やってこられたのに

こんなことで
こじらせたくないですよね?

(雪乃)じゃあ 反対運動に
協力するって いうんですか?

なっ。 そんなこと
言ってないでしょ。

私だって 更生保護施設は
大切だって。

必要だって 思ってるよ。
(桃子)へぇ。

な… 何ですか?
(桃子)いや。 何か。

(桃子)珍しいなと 思って。

さくらさんが
そんな むきに なるの。

むきになんか なってませんよ!
なってるわよね。

えっ?
(多喜)まあ でも さくらさんは

岡林さんと 色々 町内のこと
やってきたから

難しい立場ですよね。 例の
町内の お祭りのこともあるし。

私 それとなく
岡林さんと 話 してみます。

そうね。 うん。
くれぐれも…。

絶対 ここが
シェルターだってことは

分からないように
話してちょうだい。

はい。
(桃子)ねっ。

(バイブレーターの音)

(夏美)もしもし。

(大樹)大樹です。

(夏美)ああ。 どうも。

(大樹)この前 大丈夫だった?
(夏美)この前?

(大樹)いきなり 帰っちゃったから
どうしたのかと 思って。

(真由子)《あっ。 ごめん》
(大樹)《真由子ちゃん?》

(大樹)何か あった?

(夏美)あのさ もう 電話
かけないでもらえるかな?

(大樹)えっ?

(夏美)迷惑なんだよね。

はっきり言って 興味ないのよ。
大樹君に。

(大樹)あのう。 やっぱり
何か あった? この前。

(夏美)じゃあね。 バイバイ。

(通話の切れる音)
(大樹)もしもし? もしもし?

(不通音)

♬~

(大樹)《よっしゃ》

♬~

(真由子)《よし》
(大樹)《やるじゃん》

(夏美)わっ!
(真由子)うわ!? びっくりした。

(夏美)やっぱ
忘れられないんじゃね?

(真由子)何のことだか?

(夏美)大樹から 電話あったよ。
(真由子)そう。

(夏美)心配してたよ。
あいつと 何があったの?

(夏美)まあ 真由子の言ったように
答えておいたけど。

もう 電話 かけないでくれって。

(真由子)ありがとう。

(夏美)マジで よかったの?
(真由子)うん。

♬~

(真由子)《あ… ありがとう》

(真由子)《何すんだよ?》

(みどり)《やめとけ。 あいつは
うちらとは 住む世界が違うんだ》

♬~

♬~

(大樹)《どうしたの?》

(真由子)《ごめん》
(大樹)《真由子ちゃん?》

(夏美)《あのさ もう 電話
かけないでもらえるかな?》

(夏美)《迷惑なんだよね》

《はっきり言って 興味ないのよ。
大樹君に》

(部員)大樹!

(部員)おい。 どうした? 大樹。
(部員)ごめん。 大丈夫?

(大樹)大丈夫。 ごめん ごめん…。
大丈夫。

(部員)鼻血 出てる。

はい。 切り干し大根。
よく かんでよ。

はい はい。
お代わり あるからね。

「はい」は? 「はい」
(隼人)うん。

(みどり)真由子。
あいつと どうなった?

知ってるよ。 あいつと 何か
こそこそ やってんの。

(みどり)やっぱ
うまく いかなかったんだ。

だから 言っただろ。
住む世界が 違うって。

(真由子)うっせえな。
てめえに 関係ねえだろうが。

(みどり)何? どこまで
いったの? やっちゃった?

(みどり)ああ。
もしかして やらせ損?

(みどり)最低だな お前。

(真由子)ごめん。

(真由子)何だよ? お前。

(みどり)ふざけんなよ!

♬~

(みどり)この野郎!
ふざけんじゃねえぞ!

(真由子)何だよ!

(多喜)ああ もう!
何してんねん! やめろ!

(多喜)ああー!
(みどり・真由子)ギブ ギブ…。

(多喜)もっと 絞めるぞ。

うまくいくと 思ったんだけどな。

(多喜)かなり 荒れてますね。
真由子ちゃん。

ああ…。

(多喜)えっ?
岡林さんの息子さんと

何か あったんですか?
ううん。

むしろ いい感じだったの。

(多喜)やっぱり
トラウマのせいか。

うん。

(真由子)《やっぱり
うちみたいな子

誰かを 好きになっちゃ
駄目なのかな?》

うん。

(隼人)どうよ?
俺の将来 見えた?

(朝子)見えたよ。
(隼人)で?

(朝子)何も いいことないね。
(隼人)ない?

(朝子)真っ暗。
(隼人)マジか。

(朝子)あっ。 でも 隼人を
暗闇から 救ってくれる

女の人がいる。
(隼人)女?

(朝子)しかも すぐ 近くに。

(隼人)近く…。

無理 無理。

(隼人)真由子か?
(真由子)何?

(隼人)真由子と 俺って
どうなる?

もしかして ラブラブか?
(朝子)さあ?

(隼人)占って。
(朝子)いいよ。

(真由子)何 やってんの?
(朝子)真由子と隼人 占ってんだよ。

(真由子)はっ? 何で?

近くにいる女が
俺を救ってくれるんだってさ。

(朝子)あっ。
意外と 相性 いいかも。

マジか。
(真由子)やめろよ。

(朝子)恋愛関係に 発展する
可能性が あるって。

(真由子)やめろって
言ってんだろ!

(朝子)何すんだよ!

どいてよ!

(多喜)もっと! もっと!

(多喜)もっと こい!
全部 ぶつけてこい! ほら!

どうした? もう 駄目か?
あんたの怒りは そんなもんか?

(真由子)チクショー!

(真由子)この野郎!
バカヤロー! この野郎!

(多喜)全部 出せ!
全部 ぶつけてこい!

(多喜)まだまだ! ムカつくこと
全部 ぶつけてこい!

(真由子)何でなんだよ!

(多喜)つらいこと
いっぱい あるけどさ

諦めちゃ 駄目だよ。
しっかり 生きるんだ。

あんたは 幸せになるために
生まれてきたんだからね。

(雪乃)さてと。 希望ちゃん。
裁判 行く時間よ。 支度して。

(希望)はい。
(雪乃)うん。

(雪乃)聞いたよ。
当たるんだってね。

朝子ちゃんの タロット。
今度 私も お願いね。

(朝子)あのさ。
(雪乃)何?

(朝子)この前
着替えさせてくれたんでしょ?

(雪乃)うん。

(朝子)見たんだね? 入れ墨。

(雪乃)大丈夫よ。
誰にも 言わないから。

(朝子)いいよ。 別に 言っても。
(雪乃)えっ?

結構 自慢なんだ。 チョウチョ。
(雪乃)そう。

(雪乃)くだらないね。

あんなもんが 自慢なんて
バカみたい。

♬~

♬~

(裁判長)提出された 写真について
もう少し

立証趣旨を
説明していただけますか?

(雪乃)はい。 この写真は
原告が 父親に たたかれたとき

自分の携帯で 撮った写真です。

(裁判長)どういう状況で
たたかれたんですか?

(雪乃)1枚目は
食事を 食べ残したとき。

2枚目 3枚目は
学校で 忘れ物をして

注意されたときです。
被告代理人は 前回の法廷で

被告の行為は あくまで しつけの
範囲だと 主張されましたが

このような あざがつく 体罰は

しつけの領域を 超えたものだと
主張いたします。

(裁判長)被告代理人から
何か ありますか?

(磯部)被告に 当時の事実関係を
確認いたしました。

どちらも たたいたことは
ありません。

もし この あざが
本当の あざで あるならば

原告が 何か 別のときに
受けた傷ではないかと推察します。

(希望)嘘だ!

(磯部)食事を
食べ残したという件は

その際 原告の好き嫌いを
注意したところ

原告が 反抗的な言動の末
食事を ごみ箱に捨てたため

被告が
注意したことが あります。

(磯部)学校での 忘れ物を
注意した件は

原告が 教科書を忘れ

クラスメートの かばんから
教科書を 盗んだと

担任の先生から
報告を受けた 被告が

厳しく 注意いたしました。

(磯部)そのとき 原告は
注意する 被告に対して

目の前で 教科書を破ったり

「くそじじい 死ね」
「黙れ バカ親」といった

罵詈雑言を 発したため 被告が
厳しく 注意したそうです。

(裁判長)「黙れ バカ親」ね。

(桃子)言ったの? ホントに。
「黙れ バカ親」って。

(希望)言ったかも。
(桃子)ああ…。

じゃあ あれは? ご飯を
ごみ箱に捨てたって。 やったの?

(希望)やったかも。

もう… 何で ホントのこと
言わないの?

希望 嘘 ついてないもん。
あいつに殴られたの 本当だよ。

確かに 嘘は ついてないわね。

でもね 裁判っていうのは

どうして 殴られるようなことが
起きたのか

そこを 争うものなの。

だから あなたに
都合のいいことだけ言ったって

そんなのは 通らないわ。
それが 裁判なの。 分かる?

はい。

(多喜)真由子ちゃん。
これ 干してきて。

(真由子)はい。

どうした?

けさ ちょっと やらかして。
また?

(多喜)ペナルティーで 今日は
掃除 洗濯 炊事当番です。

ええ…。

≪(戸の開く音)

♬~

♬~

≪(源一)おお。 真由子ちゃん。
これ 一つ 持ってくんねえか?

(真由子)うん。 すごいね。
(源一)ハクサイ ハクサイ。

(真由子)すごい。 たくさんだね。

♬~

♬~

(大樹)よし。

♬~

はい。 それじゃ
まな板に ニンジン 置いて…。

(真由子)はい。
切る。

(真由子)切る。
こうやって 乱切りにするの。

(真由子)乱切り?
味が 染みやすいのよ。

(真由子)へぇ。 で これ
何 作ってるの?

筑前煮。
(真由子)ふぅん。

食べたことない。

よっ。
はい。 気を付けて。

はい。 どうぞ。
ありがとう。

おいしい!
でしょ?

この だしが
野菜に 染みていくんだ。

それだけじゃないのよ。

この 鶏肉や 野菜の うま味が出て
もっと おいしくなんの。

例えばね…。
ああ。 この ゴボウ。

この ゴボウの おいしい味が
だしに溶けて

こうやって ニンジンや
シイタケに 染みていくの。

この シイタケの うま味が

レンコンや サトイモに
染みていく。

こうやって お互いが
おいしくなっていくの。

お互いが おいしくなるか。

私 思うのよ。

この鍋が
私たちの住んでいる 社会で

この野菜が 真由子ちゃんや
みんなみたいな気が すんの。

お互い おいしくなれたら
いいな なんてね。

完成。
(真由子)うわ。 おいしそう。

(おなかの鳴る音)
あっ。

(真由子)恥ずかしいね。
恥ずかしくなんか ないわよ。

人間 誰だって
おなか すくんだから。 うん?

どんな お金持ちだって
貧乏な人だって 同じ。

みんな 腹ぺこになるの。

ねえ? 何で みんな
腹ぺこになると 思う?

生きてるから。
生きてるから?

うん。 そう。 生きてるから
みんな 腹ぺこになんの。

それだけの話。

笑ったり 泣いたりするのも
生きてるから。

人を 好きになったりするのもね。

人を 好きになるのも?
うん。

何にも 特別なことじゃない。
みんな 同じよ。

みんな 同じ。
≪(雨音)

あれ? 雨?
(真由子)うん?

♬~

♬~

(バイブレーターの音)

(夏美)はい。

(大樹)大樹だけど。
(夏美)はい。

(大樹)ボール 気が付いた?
(夏美)ボール?

ああ。 うん。
気付いたよ。

(大樹)あした そのボール
持ってきてよ。

(夏美)えっ?
(大樹)バスケ やろ。

(夏美)えっ?

(大樹)テスト前で 部活ないから
体育館 空いてるんだ。

(大樹)待ってるから。
じゃあ。

(夏美)ああ。
ちょっと待って。

(不通音)

はい。 朝子ちゃん。

はい。 拓真君。

(隼人)うめえ!
(みどり)ねえ? 何 これ?

筑前煮よ。 真由子ちゃんが
作ってくれました。

(希望)すごい。
おいしいでしょ?

《生きてるから 腹ぺこになる。
ただ それだけの話》

《笑ったり 泣いたりするのも
生きてるから》

《人を
好きになったりするのもね》

《何も 特別なことじゃないわ。
みんな おんなじよ》

♬~

さあ たくさん 食べてね。
ねえねえ。 お代わり あるからね。

(岡林)これを さくらさんに
お渡ししようと 思ってたんです。

あのう。 そのことで お話が。

(岡林)早速 町内で
署名が 集まり始めましてね。

(岡林)皆さん
賛同してくれてます。

やっぱり 町内の治安が
悪くなると いうのはね。

治安が 悪くなるっていうのは
どうなんでしょうか?

えっ?
いえ。

これは 人から
聞いた話なんですけど

少年院とか 出た子は 意外と
おとなしくて 大丈夫だって。

いやいや。
それは 違うな。

世の中には 事件を起こした子が
やり直せるように

罪を 軽くすべきだとかいう人が
いますけど それは違います。

悪いことをしたら 二度と
間違いを 起こさせないために

厳罰にしなきゃいけません。
でも…。

この町も ちょっと前までは
荒れてましてね 子供たちが。

大人でも 手に負えない
不良少年が

しょっちゅう
事件 起こしてました。

カツアゲ。 万引。 窃盗。
ひどいのは 薬物に 手を出して。

そういう連中を 2年かけて 全部
この町から 追い出しました。

追い出した?
あれは 5年前です。

大樹の友達が 不良グループに
目を付けられてね。

かわいそうに。
夜中 河川敷に呼び出されて

リンチされて。
亡くなったんですよ その子。

(岡林)大樹は ショックで

しばらく 部屋に
引きこもってしまいました。

聞けば 犯人の子供たちは
少年院に いって

じきに 家に帰ってくるというじゃ
ありませんか。

人を殺しておいて 普通に
何食わぬ顔で この町で暮らす。

そんなこと
絶対に 許せませんよ。

だからね 私は そいつらの家族を
町から 追い払いました。

みんなで 力を合わせてね。

大樹は どうにか 立ち直って
学校に 行き始めました。

さくらさん。
私はね 何があっても

この施設は 造らせませんよ。
絶対に。

(真希)ありがとうございました。

(桃子)どうしたのよ?
ため息なんか ついて。

別に。 何でもないです。

(桃子)ふぅん。 ハァ。

桃子先生こそ
どうしたんですか?

(桃子)別に。
そう。

(桃子)ねえ?
はい。

(桃子)正直に言って。

私ってさ 何か 近寄り難い?

っていうか 魅力 ないかな?
女として。

お見合い倶楽部で
何か 言われたんですか?

(泣き声)
やだ やだ。 やだ。 やだ。

ありましたね? 何か。
(桃子)悔しい!

深いことが あった?
(桃子)あった。

あった。 分かりました。
食べて。 私に ビール。

≪(足音)

♬~

(多喜)さくらさん。
夏美が いません。

いない!?
無断外出です。

もう。

私 外 捜してきます。
うん。

(夏美)真由子 来られないって。
(大樹)誰?

夏美だよ。
真由子と 一緒に 住んでるの。

(大樹)そう。

(夏美)ふぅん。
真由子の 言ってたとおりだ。

カッコイイね。 大樹君。

(大樹)あのさ
何で 来られないって?

(夏美)さあ?
何か 来たくないって。

(大樹)付き合ってる人 いるの?
(夏美)さあ?

(大樹)いるんだ。
(夏美)どうかな?

そうなんだ。

とにかく 真由子は 大樹君と
付き合う気 ないみたいよ。

(夏美)ねえ?
カラオケ 行かない?

(夏美)行こっ。

(夏美)じゃあ あしたは?
映画でも いいよ。

(夏美)言っとくけど
真由子って かなり ヤバいから。

少年院 いたことあるから。
風俗 やってたし。

どうだった?

(多喜)入りな。

カラオケボックスで
捕獲しました。

♬~

(夏美)反省文と。

「私は ハチドリの家の
きそく…」

きそく? ねえ?
きそくって どう書くの?

(夏美)ああ ああ ああ ああ。
希望 やっぱ 頭いいわ。

(夏美)あのさ。
(希望)うん。

(夏美)反省文って
どんなこと 書けばいいの?

(希望)そんなの
書いたことないから 分かんない。

(夏美)でも あんでしょ?
こういうこと書いた方がいいって。

(希望)そうね。
規則を 守らなかったことで

多喜さんや さくらさんに
心配をかけたことは

許されないことで
裏切り行為に 等しいと考え

心から 改心してます みたいな。

それ むずくね?
(希望)そうかな?

ちょっと 書いてくんない?
(希望)嫌だよ。

(夏美)お願い。
(希望)嫌だ。

(夏美)お願い お願い お願い。
(希望)嫌だ。

あのさ。
(希望)うん。

(希望)マジ?
(夏美)うん。 よし。

(源一)頑張れ 頑張れ。 ほら。
(隼人)抜けねえ。

(源一)ほら。
もう少しだ もう少し。

(隼人)んっ!
(源一)ほら!

(隼人)うお!
(源一)立派じゃねえか。

(隼人)でっけえ。

うわ!?

(源一)駄目だ こりゃ。

≪(カエルの鳴き声)

♬~

≪(源一)拓真!

(拓真)はい。

(源一)道具 しまって 帰ろうか。
(拓真)はい。

(源一)帰りました。
おかえり。

ご苦労さまでした。
(源一)本日の収穫。

立派な サツマイモ。

(隼人)これは 俺が
掘ってやった。

隼人が!
(源一)嘘 嘘 嘘。

隼人のは これ。

こら! こら。 何で 嘘つく?
何で 嘘つくの?

(桃子)えーと。 あっ。 拓真君。
ちょっといい?

(拓真)はい。

(桃子)実は 今日ね
警察から 電話があって。

(拓真)はい。

(桃子)病院の お母さん
回復してるそうよ。

(拓真)回復って?

(桃子)うん。 奇跡だって。
刑事さん そう 言ってた。

(拓真)えっ?
た… 助かるってことですか?

(桃子)意識が 戻ればね。
(拓真)えっ?

死なないんですか?
(桃子)ええ。

お母さんの意識が 戻ったら

事情聴取した上で
逮捕するつもりだそうよ。

で そのときにはね あなたからも
事情を 聴取したいそうよ。

だから そのつもりで
いてくださいって。

大丈夫よ。 そのときはね
私も 立ち会うし。 ねっ。

[母子家庭で 育った
室井 拓真は

中学生になって 過干渉の母親に
反抗したことが きっかけとなって

母親からの虐待を
受け続けた]

(母)《あんたなんか
生まなきゃ よかった》

(母)《消えろ。 消えろ。
消えろ。 消えろ!》

[拓真を殺したと
確信した 母親は

警察に 息子を殺したと
通報して

自宅マンションから
飛び降り自殺を 図った]

♬~

[拓真は 救急救命によって
奇跡的に 命が助かり

このハチドリの家に
やって来た]

[そして 絶望的と
いわれていた 母親が

回復に 向かい始めた]

拓真君。 様子が 変ですね。

(桃子)自分を殺そうとした 母親が
回復に向かってると 知って

不安になってるのよ。
さっき 震えてました。

(多喜)母親に 殺されそうに
なったわけですからね。

(桃子)おびえてるのよ 母親に。

(多喜)もし 意識が戻ったとしても
母親は 刑務所行きですよね?

(桃子)うん。 たぶん。

殺人未遂で
4~5年は 入ると思うわ。

それに 出てきたとしても
拓真君が 拒めば

親子関係では
なくなるはずだから

もう 会うことは ないはずよ。

だったら あの子は
何に おびえてるんでしょう?

まだまだ 不安定なのよ。
(多喜)優しい子ですからね。

(落ちる音)

(源一)ああ。
どうしたの? 源さん。

(源一)いや。

≪(源一)《拓真!》

(拓真)《はい》

いや。 何でもない。

(桃子)とにかく 拓真君は 今
とても ナーバスになってます。

皆さん。 注意深く
観察してくださいね。

(一同)はい。

(拓真)1・2・3・4・5。

♬~

どした? うん?

(真由子)バスケット やりたい。

大樹君と?

分かった。
あした 多喜さんに頼んであげる。

ありがとう。

あっ。 真由子ちゃん。

バスケット やるなら
これ ないとね。

これ…。
ちゃんと 洗っといたから。

♬~

≪(倒れる音)
真由子ちゃん? えっ?

真由子ちゃん? どうした?
どうした? 真由子ちゃん。

真由子ちゃん。 真由子ちゃん。
やだ。 どうしよう?

真由子ちゃん。 真由子ちゃん。
どうした?

はい。 今 診察 受けてます。
意識?

病院に着くまで
失ったまま。

ええ。
あのう。 診察の結果 聞いたら

電話します。
はい。

(看護師)門倉さんの
付き添いの方?

はい。
(看護師)では こちらへ どうぞ。

はい。

どうも。
えっ?

真由子ちゃん?
(真由子)はーい。

あのう。

(医師)意識が 戻ってから
ずっと こんな調子です。

もう!

もう 大丈夫だよ。
いつものことだから。

(医師)まあ たぶん
貧血だとは 思うんですが

念のため 検査させてください。
はい。

(技師)息してください。
はい。 止めてください。

(技師)はい。 楽にしてください。
続けますね。

(真由子)さくらさん。

あっ。 うーん。
終わった?

(真由子)うん。
ああー。

ねっ。 病院で 踊るなって
怒られたでしょ?

(真由子)先生が さくらさんに
話があるから 来てくれって。

分かった。 謝ってくる。

座ってなさい。
ああー。 寝ちった。

(看護師)代わりますね。
(大樹)ありがとうございます。

(看護師)動きます。
(山田)悪い。

(大樹)おう。

♬~

♬~

あのう。

ボール ありがとう。

驚いちゃった。
ナイスシュートだね。

(真由子)あのね 私…。
(大樹)少年院にいたって

ホントなの?
(真由子)えっ?

(大樹)どうなの?

ホント?

そうだよ。
それが どうかした?

(大樹)俺 そういうとこに
いたやつと

関わりたくないんだよね。

無理だから。 そういうの。

(看護師)岡林さん? 山田さんの
付き添いの 岡林さん?

(大樹)はい。
(看護師)どうぞ。

あのう。 おっしゃってることが
よく 分からないんですけど。

(医師)もう少し きちんと
検査をしてみないと

分かりませんが 彼女は

急性 白血病の 可能性が高いです。
すぐに 入院してください。

♬~

♬~

真由子ちゃん?

♬~

♬~