土曜プレミアム・4つの不思議なストーリー【ほん怖スタッフ×新・実録怪奇ドラマ】[字]…のネタバレ解析まとめ

出典:EPGの番組情報

土曜プレミアム・4つの不思議なストーリー【ほん怖スタッフ×新・実録怪奇ドラマ】[字]

ほんとにあった怖い話スタッフが贈る、新・超常ミステリー!松坂桃李、高畑充希、柳楽優弥、土屋太鳳、中川大志、葵わかな共演!

おしらせ
「全日本フィギュアスケート選手権2020 男子フリー」延長の際、放送時間繰り下げの場合あり。
番組内容
年の瀬のある日、とある喫茶店に集まった岸本宏樹(松坂桃李)、笹倉栞(高畑充希)、田島凌介(柳楽優弥)、望月加奈子(土屋太鳳)、武藤晴人(中川大志)、森山莉子(葵わかな)の6人。いつものように楽しく会話をしている中で、最近それぞれが体験した不可思議なエピソードを語っていく。

〈「冬の奇跡」〉
望月加奈子(土屋太鳳)は、料理の道へ進むことを夢見て、吉本忠文(八嶋智人)が経営する弁当屋で働いている。
番組内容2
そんなある日、母の遺影が置いてある棚から物音がしたのを発端に、加奈子の身のまわりで不思議な出来事が立て続けに起こるようになる。

〈「夕暮れの迷子」〉
森山莉子(葵わかな)はある日、公園のブランコに座って泣いている女の子を見つける。彼女は母親とはぐれてしまった様子で、何を聞いても「お母さん」と泣き続けるばかり。莉子は彼女を交番へ送り届けようと手をつないで歩き出すが…。

〈「不思議なお守り」〉
番組内容3
田島凌介(柳楽優弥)はある夜、見知らぬ女(佐藤めぐみ)に声をかけられ、古びたお守りを手渡される。翌朝仕事に出かけると、彼の身に幸運な出来事が立て続けに起こるようになる。

〈「最後の買物」〉
大学生の武藤晴人(中川大志)は、ある日先輩の村上孝之(矢野聖人)からフリーマーケットの手伝いを頼まれ、たぬきの置物を店先に並べるが、そこにはその置物を見つめる老紳士(小野武彦)の姿があった。
出演者
松坂桃李、高畑充希、柳楽優弥、土屋太鳳、中川大志、葵わかな 

【「冬の奇跡」】
土屋太鳳、八嶋智人、松尾潤、石野真子 他 

【「夕暮れの迷子」】
葵わかな、金子莉彩、笹野高史 

【「不思議なお守り」】
柳楽優弥、石川恋、三浦りょう太、高柳愛実、佐藤めぐみ 他 
※三浦りょう太のりょうは、けものへんに寮のうかんむりなし。 

【「最後の買物」】
中川大志、島崎遥香、矢野聖人、小野武彦 他
スタッフ
【企画】
後藤博幸 
【プロデュース】
古郡真也(FILM) 
【演出】
森脇智延 下畠優太 
【脚本】
酒巻浩史 穂科エミ 中村允俊 
【制作・著作】
フジテレビ第一制作室

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

テキストマイニング結果

ワードクラウド

キーワード出現数ベスト20

  1. 凌介
  2. 晴人
  3. 加奈子
  4. 莉子
  5. 友也
  6. 宏樹
  7. 孝之
  8. 史人
  9. 彩乃
  10. 男性
  11. お母さん
  12. 大丈夫
  13. 女性
  14. 佳純
  15. 全然
  16. 忠文
  17. ホント
  18. 部長
  19. お前
  20. 住職

解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

   ごあんない

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

全て無料!民放各局の動画視聴ができるTVer(ティーバー)!まずはココから → 民放公式テレビポータル「TVer(ティーバー)」

他にも、無料お試し期間のあるVODサービスが増えてますので、以下バナーから各社のラインナップを調べてみるのもいいかもしれませんね。





ABEMA



created by Rinker
ポニーキャニオン
¥2,750 (2021/06/24 19:37:34時点 Amazon調べ-詳細)

(加奈子)[これは
私が体験した 出来事です]

(忠文)それ 終わったら
野菜も お願い。

(加奈子)はい。

[子供のころから
料理をするのが好きだった 私は

いつしか その道に進むことが
夢になっていました]

[今は まだ 夢 半ばで

近所の お弁当屋さんで
働いています]

(加奈子)お待たせしました。
ありがとうございます。

(忠文)ありがとうございました。
(加奈子)どうも。

[しかし
専門学校を卒業して 5年]

[現実は 厳しく

本当に このままで いいのか
正直 迷っていました]

[そんな ある日…]

≪(ドアの開く音)

(友也)ヤッバい。
ヤバい ヤバい ヤバい。

(加奈子)友也。 朝ご飯は?
(友也)無理 無理。 時間 ない。

あっ。 姉ちゃん。 弁当は?
(加奈子)あれ?

今日だっけ?
(友也)えっ? もう またかよ。

ごめん。
今度は ちゃんと 作るから。

(友也)いいよ いいよ。
今日は コンビニで買うから。

よし。 いってくるね。
(加奈子)いってらっしゃい。

[女手 一つで
私たちを育ててくれた 母は

2年前に 他界し

私は 家庭と 仕事を 何とか
両立させようと 必死のあまり

気付かぬうちに 余裕を失い…]

≪(物音)

[今 思えば
これが 始まりでした]

≪(戸の開く音)
≪(忠文)お疲れさん。

あっ。 お疲れさまです。

(忠文)俺も ちょっと
一服しよっかな。

(加奈子)忙しいです…。
(忠文)うん。

(加奈子)ただいま。

[その夜のことでした]

(バイブレーターの音)

[そのときは
気のせいだと 思いました]

[生前の母は 現実的で
厳しいところがあり

そういう母を 私は いつしか

疎ましく思うように
なっていたのです]

(幸恵)《いいかげん

夢みたいなこと 言うの
よしなさい》

《自分の店を 持ちたいなんて
世間は そんなに 甘くないのよ》

(加奈子)
《夢を持つのが いけないの?》

(幸恵)《いけないって
言ってないわよ》

《でも そろそろ
真面目に 考えないと》

《真面目にって
どういう意味?》

(幸恵)《もう 辞めてから
3年以上 たつのよ》

[専門学校を卒業して すぐ
私は レストランで

シェフ見習として
働き始めました]

[しかし あまりの激務と
雑用ばかりで

心身共に 疲れ果て
辞めてしまい…]

(幸恵)《現実から
目をそらせるのは やめなさい》

《うるさいな》

《あなたたちには 私のように
苦労してほしくないの》

[母は 仕事を 2つ
掛け持ちして

何とか 家計を
やりくりしていました]

[そのことには
感謝していたのですが…]

《私は お母さんみたいな
生き方は 嫌》

《私は 私の思うように
やりたいの》

[結局 その わだかまりが
解けないまま

母は 亡くなりました]

[あのときの私も 今の私も

きっと 母は
許しては いないのです]

(バイブレーターの音)

[あの日も
こんな寒い 冬の日でした]

(バイブレーターの音)
(男性)《コロッケ弁当 1つと

ハンバーグ弁当 1つ お願いします》
(加奈子)《はい》

《コロッケ弁当 1つ
ハンバーグ弁当 1つ お願いします》

(忠文)《はいよ》
[その日は 特に 忙しく…]

(バイブレーターの音)

(忠文)《はい。 お待たせしました。
ありがとうございました》

(加奈子)
《ありがとうございました》

《ありがとうございました》

《じゃあ 先に 休憩 入っちゃって》
(加奈子)《はい》

♬~

(バイブレーターの音)

[私は その電話にも出ず…]
(バイブレーターの音)

[その日の夜
母は 事故で 亡くなったのです]

≪(物音)

♬~

(加奈子)友也? 帰ったの?

(加奈子)ハァ。 まったく。

(加奈子)えっ?

[弟は 学費のことを
気にしていたのかも しれません]

[本当は 大学に 進学したいと
思っているのに

私に 気を使い
諦めようとしているのです]

(加奈子)はい。 かしこまりました。
ご注文 ありがとうございます。

♬~

(忠文)よし。 どうした?
ぼうっと しちゃって。

(加奈子)あっ。 すみません。

(忠文)体調でも悪いの?
(加奈子)いえ。 大丈夫です。

あっ そう。 風邪 はやってるから
気を付けてよ。

(加奈子)はい。
(忠文)野菜 お願い。

はい。

♬~

♬~

(加奈子)あのさ。
(友也)うん?

(加奈子)私 今の仕事 辞めて

普通の仕事 探そうと
思ってるんだ。

えっ?

だから 友也は
就職なんて いわないで

大学 行って。 学費なら
何とかするから 心配しないで。

何 言ってんの?
(加奈子)うん?

(友也)料理人に
なりたいんじゃなかったの?

店 持ちたいんじゃなかったの?
(加奈子)あっ…。

(友也)姉ちゃん。
冗談 きついって。

夢 諦める 理由に
俺 利用してない?

(友也)今も 昔もさ 何か 姉ちゃん
逃げてばっかなんだよな。

母さんから 今も ずっと
逃げてんじゃない?

違う。

(友也)だったら 何で
遺影に 手 合わせないの?

花と 水は
毎日 替えてるかもしんないけど

遺影に 手 合わせてるとこ
見たこと ないんだよな。

(友也)さて
風呂でも入ってこよっかなぁ。

[それ 見たことか]

[そう 言われているような
気がしました]

♬~

[それから しばらくの間…]

[おかしなことは
起こりませんでした]

[ところが…]

(加奈子)友也。 出掛けるの?
(友也)うん。

(加奈子)友也。 忘れ物。
バイクの鍵。

はい。 これ。

うん? これ 家の鍵じゃん。
(加奈子)えっ?

あれ?

(友也)頼むよ 姉ちゃん。

ごめん。 ちょっと待っててね。

(加奈子)何で?

≪(友也)姉ちゃん。 まだ?
(加奈子)あっ。

ごめん ごめん。 あった。
ごめん。

(友也)よし。 サンキュー。

(加奈子)いってらっしゃい。
(友也)いってきます。

(忠文)はい。 はい。
失礼いたしました。

申し訳ございません。
すぐに 確認して

折り返し お電話します。
はい。 失礼します。

ちょっと。
(加奈子)はい。

(忠文)これ どういうこと?

お節 30人前。
そんな注文 受けてた?

あっ。

(加奈子)
《ご注文 ありがとうございます》

あっ。 すみません。
私が受けました。

珍しいじゃない。
そんなミス するなんて。

本当に すみません。

私 今から お客さまのところに
謝りにいってきます。

もう いいよ。
電話しなきゃ いけないから。

(加奈子)でも…。

あっ…。
(忠文)あっ。 もしもし。

遠藤さま。 はい。 こちらの
不手際でございました。

はい。 すみません。
申し訳ございません。

≪(鍵を開ける音)

(加奈子)友也?

えっ? どうしたの?

(友也)ああ。 別に ちょっと。

ちょっとって
ケガしてるじゃない。

俺の 目の前で
接触事故があってさ。

気 取られてたら 転んじゃって。

(加奈子)本当に 大丈夫なの?
(友也)大丈夫 大丈夫。 ノー プロブレム。

(加奈子)大丈夫って 友也…。

[あのとき すぐに
鍵を渡していれば

弟は 事故に
巻き込まれなかったのではないか]

[そう 思ったのです]

♬~

♬~

お母さん。 やっぱり
お母さんの言うとおりだったよ。

私 何も分かってなかった。

思うようになんて
全然 いかないよ。

私のせいで 友也まで…。

どうして お母さんの言うことに
耳を貸さなかったんだろう。

どうして あんなに
意地を張ったんだろう。

どうして あの日…。

≪(物音)

♬~

♬~

[思えば 物音が聞こえていたのは
いつも この辺りからでした]

♬~

[それは 間違いなく
母の字でした]

[いつも 私が 店で作っている
お弁当でした]

(幸恵)「最近 家族が寝てから

こっそり作って
練習していた 煮物が

今日の お弁当に」

気付かれてたんだ。

[口では 色々 言いながら

母は 私の作った お弁当を
こっそり 買いに来て

食べてくれていたのです]

(幸恵)「頑張れ!」

(幸恵)「今までの 最高傑作!」

[陰で 私を見守り
応援してくれていたのです]

[それは
母が亡くなった日でした]

[最後の日付]

[その日に 書かれていたのは

何てことのない
お弁当の感想でした]

(幸恵)「何だか わが家の味を
食べたら 懐かしくなった」

「無性に
娘の声が 聞きたくなった」

「電話をしたけど 出なかった。
忙しいのかな」

「最近は
擦れ違いばかりだけど

帰ってきたら
久しぶりに 話をしよう」

「きちんと これからのことを
一緒に 考えて

娘の気持ちに
寄り添ってあげよう」

♬~

お母さん…。

♬~

♬~

お母さん。

あのときの電話は 私と…。

そうだったよね。
いつも そうだったよね。

お母さんは
いつでも 私のことを…。

友也と 私のことを…。

友也のことも お母さんが?

[私が バイクの鍵を
すぐに 渡していたら

弟は もっと 大きな事故に

巻き込まれていたかも
しれません]

お母さんが
友也を 守ってくれたの?

鍵を隠して

友也が 家を出るのを
遅らせてくれた。

いつも 私たちを
見てくれてたんだね。

中途半端な私を 励まして

背中を
押そうとしてくれてたんだね。

それなのに 私
全然 気付かなくて。

お母さん。 ごめんなさい。

ありがとう。

♬~

お母さん…。

♬~

≪(ドアの開く音)
≪(友也)ヤベえ ヤベえ。

ヤベえ ヤベえ。
遅れる 遅れる。

(友也)よし。 いってきます。
(加奈子)あっ。 友也。 忘れ物。

(加奈子)はい。 お弁当。
(友也)あれ? 今日 弁当あるんだ。

[私が感じていた気配。
それは…]

(友也)ヤベえ。
遅れる 遅れる。

(加奈子)気を付けてね。
(友也)はい!

[夢を 諦めかけ

くじけそうになった私を
心配し…]

(鈴の音)

[私を 励まそうとしてくれていた
母の思いだったのだと 思います]

お母さん。
私も 行ってくるね。

(加奈子)お待たせしました。
重いので 気を付けてください。

[今 このときも 母は 私たちを
見守ってくれている]

[そう 感じるのです]

また お待ちしてます!

(忠文)上がっていいよ。
(加奈子)はい。

お先に 失礼します。

(忠文)ごめんね。
ちょっと 残業させちゃって。

(加奈子)いえ。
(バイブレーターの音)

失礼します。

(凌介)あれは
ある夜のことだった。

俺は いつものように
仕事から 帰ろうとしてた。

(栞)えっ? ちょっ。 待って 待って。
(凌介)何!?

(宏樹)フライング。
(莉子)まだ 全員

揃ってないですよ。
(栞)ねえねえ。 その話ってさ

怖い系?
(晴人)いや。 僕 怖いの無理です。

いや。 全然 怖いとかじゃないから。
(晴人)えっ…。

ちょっと 怖いけど。
(宏樹・栞)怖いんじゃん!

(凌介)でも すごい話なんだって。
(宏樹)何よ…。

≪(加奈子)ごめん。 待った?
(凌介)待った 待った 待った。

ずっと 待ってたんだよ。
(加奈子)あっ。 ごめんね。

(栞)全然 気にしないで いいよ。
(莉子)全然 いいですよ。

それでは あらためまして。

あれは ある夜のこと…。

(宏樹)何かあったの?
(凌介)ちょっ。 そこ。

(加奈子)ちょっと 最近 色々あって。
(凌介)そこも! そこも。

(栞)えっ? 何? 何?
(莉子)色々って 何ですか?

(加奈子)それはね…。
(晴人)こ… こ…。

怖い話じゃないですよね?
(宏樹)いや。 ビビり過ぎだよ。

(晴人)いや。 だって…。
(加奈子)全然 全然。

怖いとかじゃなくて。 何か
不思議なことが あったっていうか。

みんなは そういうことない?

(宏樹)不思議なこと?
(栞)不思議…。

(晴人)あっ!
(宏樹)はい。

(晴人)そういえば この前…。
(凌介)君もか。

(晴人)[これは
私が体験した話です]

♬~

♬~

≪(孝之)ういっす。
(晴人)ああ。 おはようございます。

(孝之)何だよ。
相変わらず 片思い中か?

(晴人)声が 大きいですって。
(孝之)ごめん。 ごめん。

(孝之)お前さ
車の免許 持ってたよな?

(晴人)ああ。 ありますけど。

じゃあ 今週末
ちょっと 手伝え。

(晴人)うん?
(孝之)うん?

(晴人)はい?
(孝之)はい?

(晴人)ちょっ。 いや。 あのう…。

[こうして 週末 大学の先輩に
連れられて 行った先は…]

(晴人)よいしょ。
これ ここで いいですか?

(孝之)ああ。 慎重にな。
(晴人)はい。 よいしょ。

[僕は フリーマーケットに
出品することになった 先輩を

手伝うことに なったのです]

(晴人)先輩。 もう こんなの
絶対に 売れないでしょ。

(孝之)お前も やっぱり
そう 思うか。

[これが
この たぬきとの 出合いでした]

(晴人)あっ はい えっと。
ここが 全部 1, 000円になります。

(女性)そうですか。
じゃあ 他の店 見て また 来ます。

分かりました。
また 見に来てください。

(女性)はい。
(晴人)ありがとうございます。

[その おじいさんは
他の品物には 関心を示さず

ただ じっと たぬきの置物だけを
見つめていたのです]

[このときは
気にも留めませんでした]

[夕方になり 1日目も
終わろうかというころでした]

(女性)やっぱり
さっきの ネックレス

買えば よかった。
(男性)分かったよ。

そんなに 欲しいなら
プレゼントしてやるよ。

(女性)ホント!?
やった。 うれしい!

(孝之)あの子に
プレゼントしたいなら

何か 好きなの
持ってっていいぞ。

(晴人)えっ?
いやいや いやいや…。

(孝之)先輩に 無理やり フリマ
手伝わされたとか 何とか 言って

渡してみろよ。
(晴人)いや。 ほとんど

話したことないのに
いきなりは ちょっと…。

(孝之)お前。

いきなりが いいんだろ。
バカじゃねえか お前は。

(男性)すいません。
(孝之)はい。 いらっしゃいませ。

[また あの おじいさんでした]

(晴人)あのう。 もし よかったら
もっと 近くで

触って 確かめていただいても
構いませんので。

(男性)ありがとう。

♬~

(孝之)おい。
(晴人)はい。

(孝之)ちょっと 手伝って。
(晴人)はい。 はい。

(孝之)こっち。

(孝之)おい。 おい。
(晴人)はい。 はいはい。

(孝之)いける? せーの。
(晴人)せーの。

(孝之)やっぱ 売れ残ったか。

よし。 あした 半額にするか。
(晴人)いいっすね。

(孝之)うわ。
もう こんな時間か。

ちょっと 俺 この後 用事あるから。
(晴人)えっ?

いやいや。 ちょっ…。
待ってください 待ってください。

これ。 これ どうするんですか?

ああ。 車はね ここに 置いて
帰っていいから。

みんな そうしてるから。
(晴人)ああ。 そうなんすね。

じゃあ そうさせてもらいます。

(孝之)あしたも 頼むわ。
あっ あっ あっ。

売り上げだけ まとめといて。
(晴人)えっ?

うん。 じゃあ。
(晴人)いや。 ちょっ…。

お疲れさまでした!

≪(物音)

≪(物音)

えっ?

(晴人)えっ?

(晴人)よし。 これで よし。

≪(物音)

(晴人)いや…。

(晴人)えっ?
ちょっ…。 何だよ。

[このまま
置いて帰っては いけない]

[そう 言われているような気が
しました]

[その 翌朝のこと]

[深夜のうちに
駐車場に止めていた 何台かが

車上荒らしに 遭ったそうです]

(孝之)うちは ここに
止めてなかったんで

被害はないです。

(妻)あら。
この たぬき いいわね。

それに 半額ですって。

(夫)確かに 店の前に置いたら
目立って いいんじゃないか?

(妻)おなかのところに
店のプレートを 下げてもいいわね。

目印になる。
(夫)うん。

(妻)あっ。 これなんだけど。
(晴人)はい。

あっ。 えっと…。

申し訳ありません。 これ もう
予約が 入ってしまって。

(妻)そうなの?
(晴人)はい。 すいません。

(妻)残念。
(夫)行こう。

(孝之)おい。
(晴人)はい。

予約なんて いつ 入ったんだよ?
(晴人)えっ?

(孝之)はっ?
(晴人)いや。 まあ…。

[ふと 昨日の
おじいさんが 気になり…]

[売らない方がいい。
なぜか そう 思ったのです]

[そして 最終日も
残りわずかとなり…]

(孝之)売れ残ったじゃねえかよ。

(晴人)ですね。
(孝之)「ですね」じゃねえよ お前。

やっぱ あの夫婦に
売っときゃよかったな。

あっ。 ちょっと 俺
受付で 手続きしてくるから。

(晴人)ああ はい。

[そのときでした]

≪(男性)すみません。

あっ はい。

(男性)これを
売っていただきたい。

(晴人)はい。
ありがとうございます。

(男性)うちまで
運んでもらいたいんだが。

(晴人)あっ。 分かりました。
ただ あのう…。

お届けに 少し お時間を
頂いてしまいますが。

(男性)構いませんよ。

(晴人)それでは えっと…。

こちらに お届け先の住所と
連絡先を お願いします。

♬~

(晴人)あっ あのう。
住所だけで 大丈夫ですよ。

(男性)いやいや。 念のためです。

うちが 分かりづらい場所に
あるもんですから。

皆さん よく
迷われてしまうんですよ。

[それは とても詳細な
地図でした]

(女性)あの たぬき 売れてる。

えっ? 絶対 売れないと
思ってたのに。

(男性)ホントだ。
どこの物好きだろうね。

(女性)ねえ。
絶対 やだよね。

(男性)いやいや。
物好きで 構いませんよ。

(男性)昔 おったんだが。
これより 小さかったんだがね。

庭の隅に
置いてあったんだよ。

ずっと わが家を
見つめておった。

しかし 誰かに
盗まれてしまいましてな。

代わりを
長いこと 探していたんです。

これだけ 大きければ
持っていかれんだろう。

そうだったんですね。
見つかって よかったですね。

(男性)では。
(晴人)はい。

あなたなら お任せできます。

よろしく 頼みましたよ。

はい!

(孝之)おい。
(晴人)はい。

(孝之)ありがとな。 助かったよ。
(晴人)いやいや。

僕も 楽しかったです。
(孝之)あっ。 あと…。

(孝之)これ。 あの子と
映画でも 見に行ってこい。

(晴人)えっ!? いいんですか?
(孝之)ああ。

頑張れよ!

(晴人)ありがとうございます。
(孝之)おう。

[配達するまでの間
たぬきの置物は

僕の部屋で
預かることに なりました]

[その深夜…]

(晴人)えっ?

♬~

♬~

[おかしな夢を見た。
そう 思ったのですが…]

えっ?

♬~

♬~

(晴人)忘れてた。

[レポートを 書くにあたり

参考になる本を
探していたとき…]

あっ。 あっ…。

(佳純)これ?
(晴人)えっ? あっ。

ああ…。 まあ。 はい。

(晴人)ああ。 あのう。 どうぞ。
あのう。 先に。

いや。 ホントに。
(佳純)ああ…。

じゃあ ありがとう。
(晴人)うん。

[もう少し 話をすることが
できたら…]

[すると 数日後…]

(佳純)あのう。

この前の本 返しておいたから。
ありがとう。

あっ。 う… うん。

♬~

♬~

≪(学生)佳純。 おはよう。
(佳純)おはよう。

(一同)おはよう。

(学生)そういえば
レポートって もう 終わった?

(佳純)うん。 終わったよ。
(学生)早くない?

[あらためて 本を
借りようとしたときでした]

(佳純)ここで 落としたのは
間違いないと 思うんです。

(女性)落としたのは
今日で 間違いないですか?

(佳純)はい。 さっき 本を
返しに来る前は ついてたので。

(女性)届いてる 忘れ物の中に
イヤリングは ないですね。

(晴人)あのう。 イヤリングって
特徴は? 形とか 色とか。

(佳純)ああ。 小さな真珠が 2つ。
おばあちゃんの形見で。

(晴人)えっ? ああ…。

あっ。 じゃあ あのう 俺
あっち 捜すから。 うん。

[一緒に 捜し始めたものの…]

[やはり どこにも見当たらず…]

[諦めかけた そのときでした]

(佳純)もう いいよ。
(晴人)いや。 でも…。

(佳純)ありがとう。
(晴人)いや…。

♬~

♬~

(晴人)えっ?

♬~

♬~

(当たる音)

あった。
あ… あった! あった!

すいません。

これ。
(佳純)ああ。 それ。

(晴人)よかった。

(佳純)本当に ありがとう。

(晴人)大切なものなんでしょ?
見つかって よかった。

(佳純)ああ。 そういえば
さっきの授業 難しくなかった?

(晴人)ああ。 うん。 確かに。

(佳純)私 先週
風邪で休んだから 余計に…。

(晴人)へえー。 ああ。
あっ じゃあ あのう。

もし よかったら
ノート 貸そうか?

(佳純)ホント? いいの?
(晴人)うん。

あのう。 写真 撮って 送るよ。
(佳純)ああ。 お願い。

♬~

(通知音)

♬~

[駄目もとで 誘ってみようと
思ったものの…]

[送信する勇気がなく…]

(物音)

(晴人)おーっ!
おっ。 ちょっと…。

♬~

♬~

(晴人)あーっ!? あっ!

♬~

[それでも しばらくは…]

[少し 期待してみたりも…]

[やはり 返信は
ありませんでした]

[そして 配達の日が
来たのですが…]

(晴人)おかしいなぁ。

[行ったり 来たりしているうちに
完全に 道に迷ってしまい…]

♬~

こっちだったのか。

♬~ ぜんぶがぜんぶ 全然違うから

♬~ いいところも
(遥)なんで片付けないの?

♬~ 悪いところも
(優人)こっちだって毎日毎日起こして…

♬~ そうだからこそ

迎えに来たよ。
♬~ 二人で歩む

♬~ この毎日が 楽しいんだな

♬~ ゆっくり行こう
<ひとのときを、想う。 JT>

「警察には
連絡してもらいましたので」

[まだまだ続く 戦慄の超常現象]

「きーって」
「ヤバいって 何だよ?」

「呪われてるとか 言いたいの?」
「あり得ないよ」

「数年前に 亡くなった人の
遺品だった」

[手書きの地図の おかげで
たどりつくことが できました]

(チャイム)

(妻)はい。
(晴人)お買い上げの 品物を

お届けに参りました。
(妻)はい。 お待ちください。

[ところが…]

(妻)こんなものを
買った覚えは ありませんよ。

(晴人)えっ?
(夫)何か

たちの悪い いたずらか 何かじゃ
ないかな?

いや…。 いやいやいや。
でも…。

(夫)ちなみに
どうやって うちを?

ああ。 あのう…。

(晴人)住所と 地図を
いただきましたので。

(夫)ずいぶん 詳しいな。
(妻)どんな方でした?

えっと。
70代半ばくらいの 男性で。

帽子に 眼鏡を掛けてて。

あと 茶色い つえを
持ってました。

あっ。 それと
こんな話も してました。

昔 庭に たぬきの置物が
置いてあったんだけど

それが 盗まれてしまったので
その代わりを

ずっと 探していたって。

なあ。 母さん 呼んできてくれ。
(妻)あっ。 はい。

(夫)母さん。 これ 見て。

(母)ああ。 確かに この地図
お父さんが 描いたもんだね。

(母)ここ
分かりづらいでしょ。

ああ まあ…。 はい。

(母)住所だけじゃ
なかなか たどりつけなくて。

だから いつも この地図 描いて
渡してたの。

ああ。

(母)この家 建てたときにね

お父さん 小さな たぬきを
買ってきたの。

こんな大きな たぬきじゃ
なかったけど。

大事にしてたのに
盗まれちゃってね。

(夫)中に 運んでもらえますか?
(晴人)あっ はい。

(晴人)はい。
(夫)はいよ。

(晴人)よいしょ。
(夫)よいしょ。

(晴人)ここで
よろしいでしょうか?

(母)うん。
(夫)ありがとう。

(晴人)はい。
(夫)あ痛た。

(母)大丈夫?

えっ?

あのう。 お亡くなりに
なられたんですか?

(夫)ええ。

(晴人)1週間前は
あんな お元気そうだったのに。

1週間前?

父は ずっと 入院していて
2週間前に 亡くなりましたけど。

(鈴の音)

(夫)いいじゃないか。
(妻)ホントね。

(母)何か 物足りないって
思ってたけど これだったのね。

まだ 探してたんですね。
届きましたよ。 お父さん。

♬~

(通知音)

♬~

(晴人)えっ? えっ?

♬~

《あなたなら お任せできます》

《よろしく 頼みましたよ》

♬~

[今でも あの おじいさんの
言葉を 思い出します]

≪(佳純)お待たせ。
(晴人)あっ。 いやいや。 全然。

じゃあ 行こうか。
(佳純)うん。

[きっと 大切なものを
届けてもらったのは

僕の方だった。
そんな気がするのです]

♬~

(莉子)いい話。

(晴人)僕 怖いの
ホント 駄目なんですけど

あのときは すっごく
あったかい気持ちに なりました。

(加奈子)分かるな その感じ。

(栞)で?
(凌介)ここで 振る?

(栞)えっ? やめとく?
(凌介)やるよ。 やるけど。

(宏樹)あっ。 骨董品といえばさ
俺も 1個 あって。

(栞)へえ~ 何? 何?
(凌介)変わり身の早さ。

(宏樹)短波ラジオって
知ってる?

(莉子)周波数を 合わせれば
地球の裏側の放送も

キャッチできるやつですよね。
(宏樹)そうそう そうそう…。

(晴人)地球の裏側?
(加奈子)何か ロマンチック。

(宏樹)たまたま 通り掛かった店で
見つけて…。

今どき 珍しいし
試しに 買ってみたのよ。

で 早速 適当に
周波数 合わせてみたらさ

ジジジジって 言いだして。

(栞)えっ?
どこに つながったの?

(宏樹)それがさ。
(莉子)何か わくわくしますね。

(宏樹)「ああああ」って。

(凌介)って 意味 分かんないよ。
(宏樹)だから

「ああああ…」って

うめき声が 聞こえんの。

(栞)えっ!? ちょっと やめてよ。
普通に 怖い…。

(宏樹)だから 俺も 本気で怖くて
押し入れに 閉まってたのよ。

でも 夜になるとさ
また…。

(うめき声)

(莉子)それ どうしたんですか?

(宏樹)だから 取りあえず
買った店に 持っていって。

(宏樹)そしたらさ…。

(男性)《こちらですね》

(宏樹)数年前に 亡くなった人の
遺品だった。

(晴人)嫌!?

(宏樹)使う 使う 使う?
(晴人)嫌ーっ!?

(栞)こら。
(加奈子)それで それで?

(宏樹)だから 捨てるに
捨てられないからさ

ご遺族に 持っていったのよ。

ほいで そしたら ご遺族の方
涙 こぼして。

「親父のラジオだ。
親父 いつも これで

海外の放送 聴いて
手紙 書いて

いつも 楽しそうにしてた」って。

(晴人)うん? あれ? あれ?
いい話?

(宏樹)ご遺族の話 聞いたら

何か 悪いものに
思えなくなっちゃって。

ほんで ご遺族に
うめき声の周波数 教えたのよ。

そしたら 「あっ この番号」って
ご主人 急に 走りだして。

(加奈子)どこに?
(宏樹)金庫。

ずっと 開かなかったんだって。
(栞)じゃあ その番号で?

(宏樹)中に たくさん
思い出 あってさ。

昔の写真に 手紙。 子供たちからの
プレゼントなんかも あって。

(莉子)すごい。

(宏樹)そんときに
思ったんだよね。

地球の裏側なんかよりも
ずっと 遠くから

ご家族に ありがとうって
伝えたかったんじゃないかなって。

(晴人)あっ。 何ですか。
すごい いい話じゃないですか。

(宏樹)ごめん ごめん
ごめん ごめん。 ごめん…。

(加奈子)でも 何か すてき。
はるか遠くから 声が届くなんて。

(栞)そうだね。 で?

(凌介)だから ここで 振る?
(栞)嫌なの?

(凌介)やるよ。
やってやるよ。

(莉子)あっ。
(一同)うん?

(莉子)私も 遠くからの声を
聞いたことが ありました。

(凌介)君もか。

(莉子)[これは 私が
つい先日 体験した お話です]

(莉子)ああ。 おなか すいたな。
今日の夕飯 何だろな。

≪(泣き声)

≪(泣き声)

≪(女の子)お母さん。

≪(泣き声)

≪(女の子)お母さん。
お母さん。 お母さん。 お母さん。

≪(泣き声)

≪(女の子)お母さん。

≪(泣き声)

(泣き声)

(莉子)どうしたの?
(女の子)お母さん。

(莉子)もしかして
迷子に なっちゃった?

(女の子)お母さん。

[どうやら 女の子は お母さんと
はぐれてしまったようです]

[しかし 辺りを見回しても
お母さんらしき姿は ありません]

(莉子)お名前は?
(女の子)お母さん。

年は 幾つかな?
(女の子)お母さん。

お母さんとは
帰る途中だったの?

(女の子)お母さん。 お母さん。

そうだ。 今から 電話で
お巡りさん 呼んであげるからね。

(女の子)お姉ちゃん。
お母さん 捜して。

(莉子)うん。
だから 今ね 電話で…。

(女の子)お姉ちゃんに
捜してほしいの。

私に?
そうは 言ってもね…。

(女の子)お願い お姉ちゃん。
お母さんに 会いたいよ。

そうだよね。
ごめんね ごめんね。

ほら。 もう 泣かないで。

分かった。 じゃあ お姉ちゃんと
一緒に 交番に行こうか。

(莉子)はい。

[そして 私は 近くの交番まで

女の子を
送り届けることに しました]

(泣き声)

(莉子)大丈夫。
すぐ お母さん 見つかるからね。

もしかしたら 交番に 先に
捜しに来てるかもしれないよ。

(泣き声)

(莉子)ねっ。 大丈夫だから。
もう 泣きやんでよ。

(莉子)あっ。 そうだ。

ジャーン。 奇麗でしょ?

(女の子)わあ! 奇麗。

(莉子)でしょ。
でも これ あめなんだよ。

イチゴ。 レモン。 ピーチ。
で これが メロン。

すごい。 おいしそう。

お一つ どうぞ。
(女の子)ありがとう。

(莉子)うん?
(女の子)やっぱり いらない。

(莉子)どうして?
(女の子)知らない人から

物をもらっちゃ 駄目って
言われてるもん。

(莉子)わあ。 しっかりしてるね。
ちゃんと 守って 偉いね。

(女の子)うん。 だって いつも
お母さんが そう 言ってたから。

(莉子)あっ。
(女の子)お母さん。 お母さん。

やっぱり 泣いちゃうよね。
(女の子)お母さん。

(女の子)お母さん。
お母さん。 お母さん。

(女の子)あっ。
(莉子)えっ? ちょっと待って。

ちょっと ちょっと。
どこ 行くの?

♬~

(莉子)もう いきなり 走ったら
危ないでしょ。

お花 好きなの?

(女の子)うん。
でも この お花が 一番 好き。

(莉子)そうなんだ。

(女の子)お母さんも この お花が
一番 好きって 言ってた。

(莉子)へぇ。
カワイイ お花だね。

(女の子)でしょ。
ほら。 見て 見て。

(莉子)うん。 やっぱり カワイイ。
色も 奇麗だし。

ねえねえ。 この お花って
何て 名前なの?

(莉子)あれ? どこ 行った?

≪(女の子)お姉ちゃん!

(女の子)こっち こっち。

ねえ。 そっちは 交番とは
反対方向なの。 戻ってきて。

ちょっと。
そっち 行っちゃ 駄目だってば。

ああ もう。

(女の子)お姉ちゃん。
こっちだよ。

(莉子)うん?

(莉子)わあ。

(莉子)わあー。

奇麗。
(女の子)でしょ。

(莉子)こんなところが あるなんて
知らなかった。

私と お母さんの 宝物なの。

お姉ちゃんには
特別に 見せてあげる。

ありがとう。

[奇麗な景色に
つい 気を取られてしまい

気付けば すっかり
日が暮れてしまいました]

(莉子)急がなきゃ。
交番 もうすぐだからね。

(莉子)うん?
どうしたの?

(泣き声)

(莉子)暗いから よけい
不安になっちゃったよね。

ごめんね。 ねっ。
もうちょっとだから 行こっ。

(泣き声)

(莉子)どうしよう。
大丈夫だよ。

(住職)どうされました?
(莉子)ああ。 すいません。

この子 迷子みたいなんです。

そこの交番に 連れていこうと
思ってるんですけど

泣いちゃって 動いてくれなくて。

(莉子)あのう。

(住職)分かりました。

警察には 私から
連絡しておきましょう。

さあさあ 寒いから
中へ お入んなさい。

ありがとうございます。
でも…。

(住職)さあさあ。
(莉子)失礼します。

「絶対 ヤバい
お守りなんだって」

「呪われてるとか」
「あり得ないよ」

(住職)さっ どうぞ。
(莉子)ありがとうございます。

(莉子)あのう。 警察には
連絡してもらえたんですよね?

(住職)ええ。 しましたよ。

(莉子)えっと。
何で 私たちを この場所に?

(住職)まあまあ。
少し 時間も あることですし

暇つぶしだと 思って。
(莉子)はあ。

(鈴の音)

(読経)

(読経)

[不思議なことに 普段だったら
退屈に感じてしまう お経が

そのときは 妙に 心地がよく

いつの間にか
聞き入ってしまいました]

(読経)

(鈴の音)

(住職)さあ もう いいでしょう。

あの子 また 勝手に
どっか 行っちゃったんだ。

(住職)あの子は
もう 大丈夫ですよ。

(莉子)えっ? でも。

無事 旅立ったと
思いますから。

はい? えっと。
どういうことですか?

私はね 最初から

見えていなかったんですよ。
あなたの言う

その 女の子の姿がね。
(莉子)えっ?

(莉子)《どうしよう。
大丈夫だよ》

(住職)《どうされました?》
(莉子)《ああ。 すいません》

《この子 迷子みたいなんです》

《そこの交番に 連れていこうと
思ってるんですけど

泣いちゃって 動いてくれなくて》

でも 私 確かに
泣いてる女の子を 見つけて

ここまで ずっと 一緒に来て…。

あなたは…。

(住職)とっても 優しい
心の持ち主なんですね。

だから その子は
あなたを頼って

ここへ 連れてきてもらおうと
したんでしょう。

[ご住職が 言うには…]

[女の子は お母さんのところに
行くことが できず

誰かに 助けてもらいたくて
ずっと 泣いていたところを

私が 気付いたのではないかと
いうことでした]

≪お姉ちゃん!

♬~

[あの子が 無事

お母さんのところに 行けたことを
祈るばかりです]

♬~

(加奈子)へぇ。 天国では
迷子にならないと いいね。

(晴人)きっと お母さんが
見つけてくれますよ。

(宏樹)だね。
(莉子)いやぁ。

ホントに 不思議な時間でした。

(凌介)それでは いよいよ
真打ち 登場と。

(栞)あっ。 そういえば 私も…。
(凌介)くると 思った。

(栞)最近 迷子になった。
(宏樹)何で?

(栞)あれ 1カ月ぐらい前かな?

私 すごく 大事な
打ち合わせがあって

急いで タクシーに
飛び乗ったのね。

で…。 あっ。
バタン。 はい。

はい。
(晴人)あっ。 はい。 はい。

(栞)そう。 で 全然 約束の時間に
間に合わないと 思って

私 すごく そわそわしてたの。
で ふと 気付いたの。

あれ?
私 行き先 言ってないな…。

(晴人)えっ?
(宏樹)ちょっと待って。

もう 走ってんだよね。
(栞)そう。

もうね 5分ぐらい 走ってる。
どこかに向かって。

(一同)どこかに。 はっ?
えっ? どうしたの?

(栞)それで 運転手さんに 行き先
言ってないですって 言ったら

運転手さんが
大丈夫ですよって。

(運転手)《大丈夫ですよ》

(一同)怖っ。
(栞)そう。

で 周りもね どんどん
よく知らない道に なってきて

私 こっちじゃないですって
言ったら

運転手さんが また…。
はい。

(晴人)「大丈夫ですよ」

(運転手)《大丈夫ですよ》

(一同)怖っ。 ああー。

(栞)しかも その運転手さん
顔が おじさんだったの。

(凌介)それは よくない?
(栞)あっ。 そうじゃなくて。

ダッシュボードの写真は
若者なのに

バックミラーに うつってる顔は
全然 違う おじさんだったの。

(栞)で 私も
ひえーって なっちゃって

したら 運転手さんが また…。
(晴人)「大丈夫ですよ」

(一同)怖っ。 怖い 怖い…。
早く 降りなよ。

でも 外が 山道で
降りても 怖いしと思って

私 どうしようと思って
ふと 外を見たらね…。

すごい 奇麗な 高原だったの。

(一同)えっ? 高原?
(栞)うん。

風が 気持ちよくて
夕日が あったかくて

遠くから
川の せせらぎが 聞こえて。

(栞)
最近 忙しかったからかな。

何か すごい その音が
心地よくて うっとりしてたら

着いてたの。
(莉子)どこにですか?

目的地に。
(宏樹)いやいやいや…。

(運転手)《410円です》

(栞)しかもね 時間に
ちゃんと 間に合ってて

料金も ワンメーターだけ。
(凌介)マジ?

いや。 私も さすがに
安過ぎると 思ったら

運転手さんが また…。

(晴人)「大丈夫ですよ」

(加奈子)でも めちゃくちゃ
不思議な話だね。

(宏樹)疲れてたんじゃないの?
(栞)でも ホントなんだって。

その日 私 ホントに
大事な打ち合わせが あったから

すごく 気が張ってたし。
(晴人)だからじゃ ないですか。

いつも 頑張り過ぎだから
たまには 頑張り過ぎなくても…。

(一同)「大丈夫ですよ」

(晴人)どっか
遠くからの メッセージ。

そうか。 そうかもね。
(晴人)うん。

(凌介)何だよ みんな。
(宏樹)どうした?

みんな 結局 いい話じゃんかよ。

ああ。 そういえば
まだ 聞いてませんでしたよね。

(宏樹)ああ。
(晴人)どんな いい話なんですか?

(凌介)いい話じゃないよ。 何で
いい話を 話す流れに なってんだ。

(栞)まあまあ まあまあ。 で?

話しづらいわ。
(宏樹)はいはいはい。 で?

(一同)で? で? で?

じゃあ いくよ。
いっちゃうよ。

あれは
ある夜のことだった。

(凌介)[あれは
ある夜のことだった]

(凌介)あれ?
(美穂)超 ウケる。

(史人)先輩。 すいません。
すいません。 すいません。

(史人)どうしたら そんなとこ
投げれるんすか?

(凌介)うるさいよ。

(史人)何 やってんすか?
もう。

(電子音)

(凌介)えっ?

(電子音)
(史人)イェイ!

(凌介)マジかよ。
(史人)やった!

(美穂)ジントニック 2杯
追加 入ります。

(史人)お願いします。
(凌介)今日も 俺の おごりかよ。

(史人)ごちそうさまっす。

(凌介)何か 最近 ついてねえな。

会社では 怒られてばっかだし
彼女とは 別れるし。

何をやっても うまく いく気が
しないわ。

(史人)そういうときも
ありますよ。

(凌介)何さ 余裕ぶってんだよ?

(史人)でも 隣のレーンに
刺さるの 初めて 見ました。

(凌介)あーあ。
何か いいことねえかな?

≪(女性)すいません!

あっ。 さっきの。
(女性)あのう。

何すか?

(女性)これ…。

(女性)よかったら
もらってください。

(凌介)はい?

(女性)私は もう じゅうぶん
恩恵を 受けたんで。

(凌介)はっ?
(女性)どうぞ。

(凌介)いえ。
どうぞって いわれても。

(女性)どうぞ。
それじゃあ。

(凌介)ちょっ ちょっと。

何なんだよ?

[これが 俺が これから体験する
不思議な出来事の 始まりだった]

♬~

(凌介)うわ!?

≪おかえり。 お兄ちゃん。

(彩乃)びっくりした?
(凌介)何だ。 お前かよ。

ってか 何 勝手に入ってんだよ?
(彩乃)鍵。

ポストの裏に 張り付けてあるの
知ってるし。

今どき 不用心だよ。
気を付けな。

気を付けなじゃねえよ。 お前。

(彩乃)えっ!? いきなり
お守り 渡されるとか

気持ち悪過ぎでしょ。
(凌介)だよな。

(彩乃)もうさ 捨てちゃいなよ。

(凌介)いや。 お守り 捨てるってさ
さすがに ちょっと あれじゃね?

(彩乃)まっ そっか。
ってか 大丈夫?

何か 変な セールスとかに
巻き込まれてんじゃないの?

(凌介)いや。 そもそも
どこの誰だか 分からないし。

つうかさ こんな 古びた お守り
売りつけるやつ いるかよ?

(彩乃)でも お兄ちゃん
人がいいからさ 気を付けてよ。

じゃあ 私 寝るわ。
(凌介)寝るって どこで?

(彩乃)えっ? ベッドだけど。
(凌介)俺は?

(彩乃)えっ? ここ。
(凌介)はっ?

カワイイ妹のためじゃないっすか。
(凌介)つうかさ

お前 彼氏んとこ 泊まれよ。

だって
彼 実家暮らしなんだもん。

あっ。 でも 今週末は
お泊まりデートだから。

えっ!? お前 それまで いるの?
(彩乃)えっ? そうだけど。

じゃあ よろしく。
おやすみ。

[今 思えば いきなり お守りを
もらうなんて おかしな話だ]

[けれど そのときの 俺は

正直 あまり 深くは
考えていなかった]

(従業員)えーと。
こちら 777円になります。

(凌介)おっ。
1, 000円で。

(従業員)はい。
じゃあ 1, 000円から。

こちら お釣りが 223円と

レシートと キャンペーンくじに
なります。

(凌介)部長。 おはようございます。
(部長)おう。 おはよう。

おい。
(凌介)はい。

(部長)お前 何か
雰囲気 変わったな。

(凌介)えっ?

(部長)ああ。 いい感じだぞ。
(凌介)そうですか。

(部長)よし。 次回のプレゼン
お前 やってみないか?

(凌介)えっ!?
あの 大事なやつをですか?

(部長)ああ。 成功すれば
出世街道 まっしぐらだぞ。

(凌介)ありがとうございます。

(部長)頑張れよ。
(凌介)はい。

やった!

(史人)何 朝から
にやついてんすか?

(凌介)いやさ ちょっと
いいこと あってさ。

コンビニの会計が
スリーセブンだったんだよ。

こういうのってさ
ちょっと うれしくね?

お前 それ どうしたの?

(史人)マジ 最悪っすよ。

トラックが 水たまりに
ばしゃーって。

マジ? 最悪だな。
(史人)もう 駄目っす。

今日 テンション
上がんないっすよ。

(凌介)まあまあまあ。
これでも 食えって。

(史人)ありがとうございます。

(凌介)おっ。 当たった。

マジっすか?
(凌介)うん。

[そのころから

何となく 自分の運気が
上がっていくような 感じがした]

♬~

≪(男性)お疲れ。

(男性)お前 これ 興味ある?

(凌介)あっ。 これ 全然 予約
取れないって 話題になってた

舞台のチケットじゃん。
(男性)そうなんだけどさ

俺 今日 まだ 仕事 残ってて
行けそうにないんだよ。

お前 前に こういうの
好きって 言ってたよな?

やるよ。
(凌介)マジで? いいの?

(男性)うん。
俺の分まで 楽しんできてよ。

ありがとう。
これ マジで うれしい。

[といっても とんでもない
幸運が 起きるわけではない]

(凌介)いやぁ。 面白かったな。

(凌介)すいません。

(凌介)すいません。
お財布 落ちましたよ。

(凌介)《タイプだ》

(女性)やだ 私。 すいません。
ありがとうございます。

(凌介)いえいえ。 全然。

[けれど ちょっとした幸せを
感じられる日々が 続いた]

(史人)楽しそうっすね。

(凌介)いや。 この間
財布 拾ってあげた子と

連絡先 交換してさ。
(美穂)いいな。

毎日 何かしら 幸せを
感じられることが あるとか

最高じゃないですか。

(凌介)いやいやいや。
そんな 大したことじゃないよ。

(史人)大したこと ありますよ。

それに比べて 俺
最近 全然 駄目っすわ。

(凌介)そうなの?
(史人)はい。

目の前で 電車 逃して
遅刻するし

大好きなバンドの ライブは
突然 中止になるし

靴底 片方
いきなり 剥がれるし。

(凌介)それこそ
大したことねえじゃんかよ。 ねえ。

(美穂)全然。
(史人)何 言ってんすか。

大したことない 不幸の
積み重ねって

結構 くるんですよ。
(凌介)そっか。

(史人)はい。 次 先輩っすよ。
いっちゃってください。

(凌介)いいの?
いっちゃいますよ。

(史人)いきましょう。
(美穂)お願いします。

(凌介)今日
私は いっちゃいますよ。

(電子音)
(凌介)やった!

(史人)すげえ!
(美穂)すごい!

(凌介)いつも こんな感じだし。

(彩乃)やっぱり おかしいと思う。

(凌介)おかしいって 何が?
(彩乃)そんな 立て続けに

いいことって
起きるもんじゃないでしょ。

(凌介)うーん。

(彩乃)やっぱりさ
それのせいなんだって。

(凌介)それ?
ああ。 お守り?

(彩乃)それを
もらってからでしょ。

お兄ちゃんの プチ幸福度が
爆上がりしてんの。

(凌介)やっぱり そうなのかな?
(彩乃)ねえ? 見せて。

(凌介)うん。

(彩乃)よし。 捨てよう。

何で そういうことに
なるんだよ?

(彩乃)これは お兄ちゃんだけを
幸せにして

周りは 不幸にする
お守りなのかも。

はい? 会社のやつは
たまたまだよ。

(彩乃)いや。 違うね。 だって 何か
私も 最近 おかしいんだもん。

(凌介)例えば?
(彩乃)肌荒れが 全然 治らないし。

(彩乃)寝ても
全然 疲れが 取れないし

3日で 3kgも 太ったし。
(凌介)それはさ

お前が 毎日 彼氏と はしゃいで
不摂生してるからだろ。

(彩乃)ううん。
絶対 ヤバい お守りなんだって。

(凌介)ヤバいって 何だよ?
呪われてるとか 言いたいの?

(彩乃)あり得る。
(凌介)ハハハ。 あり得ねえよ。

お前 その年で まだ そういうこと
信じてんのかよ?

こじれてるねぇ。
(彩乃)じゃあ それ ちょうだい。

(凌介)はっ?
(彩乃)だって そういうの

信じないんだよね?
だったら 私に ちょうだいよ。

(凌介)いや。
(彩乃)ほら。 自分だって

お守りの力だって
信じちゃってんじゃん。

そんなことないわ。

[確かに 妹の言うとおり
この お守りを もらってから

俺の運気は
確実に変わっていった]

(部長)いいね。
(凌介)えっ?

(部長)よく
まとまってるじゃないか。

(凌介)ホントですか?
(部長)ああ。

やっぱり お前 変わったな。
(凌介)ありがとうございます。

(部長)よし。 今回のプレゼンは
これで いこう。

はい。

[そして 俺に いいことが
起きれば 起きるほど

俺の周りで おかしなことが
立て続けに 起きるようになった]

(凌介)あっ。 それ 新しいやつだ。
(女性)そうです。

(女性)あっ!?

(史人)あっつ!? あっつ!?

(凌介)大丈夫か?
(女性)大丈夫ですか?

(女性)あ痛っ。

(史人)あっつい!? あっつい!?
(凌介)何だ これ?

[おかしなことと いっても
大したことでは ないけど…]

(男性)毎度 どうも。
(凌介)ありがとうございます。

(男性)たぬきそばと 月見そばね。

(凌介)すごっ。
(男性)卵 割ったらさ

黄身が 3つも 入ってたんだよ。
お兄ちゃん。 運が いいね。

(凌介)どうも。
(男性)はい どうも。 毎度。

また お願いします。
(凌介)ありがとうございます。

午後は 長丁場の
ミーティングだから

スタミナ つけんのに
ちょうどいいだろ。 いただきます。

(史人)おお!?

うわ。 ちょっ。 嘘だろ。
うわ。 最悪。

[やっぱり
俺に いいことが 起きると

周りに 悪いことが
起きている気がする]

(史人)すいません。
しばらくの間

先輩と つるむの やめます。
(凌介)はい?

先輩のせいじゃないかも
しんないっすけど

最近 先輩のそばにいると

ろくなこと ないんで。
(凌介)何だよ それ?

(史人)だから 距離
置かせてください。

(凌介)えっ?
マジで 言ってんの?

(史人)ホント すいません。
このとおりっす。

(史人)じゃあ。
(凌介)どこ 行くんだよ? おい。

[後輩にも
そんなことを 言われ

さすがに ちょっと
おかしいかもと 思い始めていた]

≪(ドアの開閉音)

(凌介)おかえり。
ずいぶん 遅かったな。

(凌介)おいおいおい。
どうしたんだよ?

(彩乃)帰るの。
(凌介)帰るって どこに?

(彩乃)家に 決まってるでしょ。
(凌介)いや。 電車 ないだろ。

(彩乃)タクシーでも 何でもいいから
とにかく 帰るから。

(凌介)お前さ タクシーって
むちゃくちゃ 言うなよ。

あした お泊まりデートなんだろ?

別れた。
(凌介)何で?

分かんないよ。
いきなり そうなったの。

何だよ それ?

お兄ちゃんのせいだからね。
(凌介)はっ?

お兄ちゃんが あんな 変な お守り
持ってるからでしょ。

だから 私の運気も
吸い取られちゃったんだよ。

そんなこと あるわけ…。
(彩乃)そんなこと あるよ。

(凌介)えっ!?

お兄ちゃんはさ
自分だけが 幸せなら

周りは どうでも いいんでしょ?

(凌介)はっ?
(彩乃)お幸せに。

(凌介)ちょっと待てよ。

≪(ドアの開閉音)

(女性)おはようございます。
(凌介)おはよう。

(男性)こいつ ぎっくり腰で
動けないらしいよ。

(凌介)えっ?
(男性)ホント

こいつ 最近 ついてないよな。

(凌介)《コンビニの会計が
スリーセブンだったんだよ》

(史人)《マジ 最悪っすよ》

(部長)《プレゼンは
これで いこう》

(史人)《あっつ!? あっつ!?》

(男性)《お兄ちゃん。
運が いいね》

(史人)《ちょっ。 嘘だろ》

《お兄ちゃんが あんな 変な
お守り 持ってるからでしょ》

《だから 私の運気も
吸い取られちゃったんだよ》

[やはり この お守りが
原因かもしれない]

♬~

[翌朝 俺は お守りに
書いてあった神社に 向かった]

(凌介)うわ!?
おっ。 おっ。 うわー!?

(凌介)すいません。
(男性)大丈夫。

すいません。 失礼します。

♬~

マジかよ。

♬~

(凌介)えっ!?
(男性)すいません。

工事 始まるんで そちらから
お回りいただけますか?

(凌介)駄目ですか?
(男性)危ないんで

申し訳ありません。

(凌介)何だよ。

嘘だろ。

[もしかして この お守り。 俺を
神社に 行かせたくないのか?]

負けねえ!

(叫び声)