#リモラブ ~普通の恋は邪道~#05 「檸檬」の正体、青林(松下洸平)をどうしても意識してしまう美々(波瑠)。…
出典:EPGの番組情報
#リモラブ ~普通の恋は邪道~#05[解][字][デ]
青林(松下洸平)をどうしても意識してしまう美々(波瑠)。そして「心の中には檸檬さん、あなたがいます」と送信。それを読んだ青林は「草モチ」へ意外なメッセ―ジを。
出演者
波瑠、松下洸平、間宮祥太朗、川栄李奈、髙橋優斗(HiHi Jets/ジャニーズJr.)、福地桃子、今井隆文、西堀 亮(マシンガンズ)、ついひじ杏奈、佐久間玲駈(ジャニーズJr.)・ 渡辺 大、江口のりこ、及川光博、
番組内容
「檸檬」の正体、青林(松下洸平)をどうしても意識してしまう美々(波瑠)。「青林だけはイヤだった…はずなのに…」そして「心の中には檸檬さん、あなたがいます」と送信をする。それに対し青林は「草モチ」へ意外なメッセージを返す。
そんな中、朝鳴(及川光博)の息子、保(佐久間玲駈)を富近(江口のりこ)達と、美々の家で預かることに。しかし来るはずだった五文字(間宮祥太朗)の代わりにやって来たのは青林で…。
監督・演出
【演出】 鈴木勇馬
原作・脚本
【脚本】 水橋文美江
音楽
【ドラマ主題歌】 「心音」 福山雅治(AMUSE / UNIVERSAL J)
【音楽】 得田真裕
制作
【制作協力】 オフィスクレッシェンド
【制作著作】 日本テレビジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
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- 八木原
- 青林
- 先生
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- 沙織
- 檸檬
- アオ
- バーベキュー
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- 番目
- SNS
- ゴモ
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- フフ
- 一緒
- 夏樹
- 懇親会
- ハァ
- 中止
解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)
解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気の配信サービスで見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?
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(青林風一の声)
「人は もともとね 心ん中に
ぽっかり 穴が空いてるって
ぽっかり空いた穴が
空いたままでも
平気な人もいれば
何かで埋めないといられない
って人もいて。
草モチさんは どうですか
心の中に なにがありますか」。
分かったんです。
応援してますから 2人のこと。
五文字と美々先生です。
(大桜美々) はい?
ハハ…。
ハッ…。
鐘木パルプコーポレーション 全社員の皆さん
こちらをご覧ください。
今日は 深杉先生に
ご協力を仰ぎました。
(八木原)
新型コロナウイルスについて 次々に
新しい知見が出て来ていますが
わが 鐘木パルプコーポレーション では
感染拡大予防対策 および
新しい生活様式の見直しです。
これまで 厳しくソーシャルディスタンスを
呼び掛けてまいりましたが
街には
以前のような人混みが戻り
ソーシャルディスタンスが
難しい局面も出て来ました。
例えば 通勤ラッシュ。
このようになったり…
このようになったり。
しかし こういった場合には
マスクが リスクを
軽減してくれると思われます。
問題はマスクをし忘れた
あるいは マスク不要論の乗客
または 外れてしまった などなど。
時にはマスクのない状態で
電車が大きく揺れ
どうしても回避できず
こうなったり
こんなんなっちゃったり。
(朝鳴 肇) あららら…。
(五文字) おぉ~。
こういった やむを得ないことも
あなたの身に
起こり得るかもしれません。
そういった際には
飛沫感染を避けるため
腕やハンカチで
口元を覆うなど
できる限りの感染拡大防止を
推奨します。
(八木原) あの…。
はい。
(八木原) 下手に動くと
痴漢と間違えられる場合も。
では… 最低限 口を閉じる
ということでしょうか?
(深杉) そうですね。
しっかりと口を閉じ
お喋りを控えましょう。
そして その後の徹底した
手洗い うがいを忘れないこと。
では 次に…。
接待を伴う会食や
飲み会 食事会などにおける
参加人数の上限について。
引き続き 最大4名まで。
(岬) えぇ~!
懇親会などは なるべく控える
ことが好ましいですが
社の決まりとして
4名までとさせていただきます。
むむむ 厳しいな これ… えぇ?
うん…。
(深杉) お疲れさん。
(2人) お疲れさまでした。
(五文字) 失礼します。
先日 岬さんと飲んでる時に
聞いたんですけど
新入社員との懇親会を
計画されてるそうで…。
(岬) ビール 3ケースに
ワインが10本か。
(笠舞) あと 焼酎やウイスキーも
追加します。
(指を鳴らす音)
いいねぇ。
肉も5kg 上等のを注文したから
ハハハ…。
岬さん。
はい? あっ…。
新入社員と懇親会を開くって
本当ですか?
ん? あ~ あの…
僕と笠舞君 2人でね。
2人でビール 3ケース
ワイン 10本?
よく飲むんだ 笠舞君が なっ?
(笠舞) あっ はい…。
2人で 肉 5kg?
(岬)
よく食べるんだ 笠舞君が なっ?
2人でグランピング施設を借りて
バーベキュー?
(岬) 何で そこまで詳しく…。
あっ ゴモちゃん…。
あっ ちょっと… ゴモちゃん!
本当は 何名ですか?
(岬) えっ?
(八木原)
美々先生 参加人数15名です。
(八木原)《眼圧対決》
(岬) 美々先生 イベント人数の制限は
緩和されたんですよ。
よその会社だって
飲み会 結構 解禁してますよ。
よそは よそ! うちは うち!
ガイドラインの規定に
従っていただきます。
安心安全のため。
(岬) えぇ~?
15名なんて とんでもない!
(岬) ゴモちゃん!
(五文字) あぁ すいませ~ん…。
(笠舞)
じゃあ これ どうするんですか?
(岬) えぇ?
仕方ない… 中止! 解散!
残念ですが 中止! 解散!
八木原君 この辺り 念のため消毒。
(八木原) あっ はい。
(岬) ちょちょちょ…
お前 PC かけんなよ?
(夏樹) 美々先生。
どうかされましたか?
少し お時間いただけませんか?
あぁ… お忙しいようでしたら
出直しますけど。
どうぞ。
いいんですか?
ありがとうございます
じゃ こっちで!
えっ?
こっち。
こっち…。
早く早く!
ここで。
何でしょう?
失礼します。
えっ?
父の腰をさすっていただいたじゃ
ないですか。
それが 何かもう
絶妙に良かったっていうんで。
(青林菊太郎)あっだぎゃあ…
動画にして 送ってほしいと
頼まれたんです。
はぁ…。
よいしょ。
僕を父だと思って もう一度
やっていただけませんか?
それで それを撮らせてください。
えっ 撮るって…。
本当に良かったって言うんです
美々先生の手当ての仕方が。
岩手のじっちゃん
ばっちゃんたちにも
見せたいって言うんです…
失礼します。
あっ あの…。
あぁ…。
農協の南さんにも見せたい
って言ってたな。
腰痛持ち 多いんですよ。
すみません 変なこと頼んで。
いえ… 撮るって どう…?
あ~ これで これで。
これでですね こう…
僕 こうやって撮るので。
こうか? こうですね… こうか?
こう… こうしますか?
こう… あれ?
え?
腰痛は
正確にいうと 私の専門分野では
ありませんので
私の手当ての仕方を
医学的な見地から
参考にされるのは困ります。
お父様も じっちゃん
ばっちゃんも 農協の南さんも
きちんと専門医に
診てもらうことをお勧めします。
はぁ…。
では やります。
えっ やっていただけるんですか?
横になってください。
あ~! ありがとうございます!
シャツも
脱いだほうがいいですか?
(録画を開始する音)
あっ スイッチ 僕…。
押しました
早く横になってください。
はい。
よいしょ…。
私にも 父がいます。
このところ 帰っていませんが
実家に帰ると 父の肩をもんだり
腰をさすってあげたりします。
なので これは あくまで
私の個人的なやり方で
繰り返すことになりますが
医学的根拠あっての
ことではないので。
失礼します。
はい。
♬~
終わり! 終了です!
えっ。
ハァ…。
(八木原) 青林さん。
あぁ すみません
これ お借りして…。
あぁ やっときますよ。
あぁ…。
どうしたんですか?
何か…。
怒らせてしまったかも。
え?
失礼します それ お願いします。
はい。
すみませんでした。
どしたの?
《青林だけは嫌だった
はずなのに…》
《嫌だと思ってたはずなのに…》
(青林の声)「たとえば草モチさんの
心の中に なにがありますか」。
《「檸檬さん 私の心の中には
檸檬さん あなたがいます」》
♬~
♬~ ハァ…。
♬~
フラれた?
(五文字) よいっしょ。
美々先生にフラれた?
(五文字) うん… っていうか
うまく行かなかったっていうか…。
五文字のこと
よろしくお願いしますって
言ったばっかりなのに。
え~。
あちゃ~。
でも 諦めたわけじゃないし。
そうなんだ。
アオちゃんは?
営業部の彼女
我孫子さんだっけ?
あれ? 彼女のこと話したっけ?
ううん アオちゃん だって
自分のこと あまり話さないから。
あっ でも… フフ…。
ん?
マスク越しに
キスしてるのは見たよ。
だっ!? あぁ…。
そんなこともあったなぁ…。
ん? 遠い目してる?
ハァ~…。
な~んだ ダメじゃん。
ダメダメコンビじゃん。
ダメダメコンビだな。
もっと しっかりしようよ。
SNSでさ…。
うん。
知り合った人がいて。
マッチングアプリ?
そういうんじゃなくて。
何? 初めて聞いた。
茶飲み友達みたいな?
おばあちゃんと仲良くなったの?
SNSで
やりとりしてるだけだから…。
でも…。
いいんだよね そういうのが。
何か… 気になるんだよね。
相手は? どんな?
会ったことないから。
会えばいいじゃん。
向こうが そういうの嫌 みたいで。
あぁ おばあちゃんだから?
声も聞かれたくないみたいで。
おばあちゃんだからだ。
付き合ってる人 いるみたいだし。
えっ やるなぁ おばあちゃん。
おばあちゃん
か どうか…。
友よ!
友よ!
仲良し こよし。
仲良し こよし。
ハハハ…。
そういうゲームがあんの。
友情を誓い合いながら
世知辛い世の中を
一緒に闘って行く
っていうゲームが。
ふ~ん。
一緒に闘おう。
何か よく分かんないけど
頑張れ アオちゃん。
ありがとう… いいね。
友よ! 仲良し こよし!
いい… もういい もういい。
はい。
で? これ
岬さんが用意した懇親会用の
本当に全部
アオちゃんが引き取るの?
ゴモちゃんだって
岬さんに 肉 5kg
押し付けられたんでしょ?
うん 1人じゃ食べきれない。
誘えば?
アオちゃんを?
僕 誘って どうすんだ。
あっ 美々先生を?
そう!
いや~…
「肉 食べませんか」って?
そう 「肉 食べませんか」って。
ダサくない?
うん…。
(低い声で)
「肉… 食べませんか?」。
いや 言い方の問題じゃなくて。
おっ いたいた ご苦労さまです。
どうでした?
うん やっぱり 岬君
お得意様をバーベキュー に誘ってたわ。
…ってことは 懇親会じゃなくて
接待だったってことですか?
接待というか 「よかったら
遊びにいらしてください」的な?
そういう気軽な感じで
あちこちに声 掛けてたみたい。
中止になったことの
お詫びメールを送ります。
それ 岬君がやるってよ?
僕からも 一応。
感染拡大予防対策の担当なので。
あぁ そうか。
「当面わが社では 会食4名まで」
というのも添えておきます。
うん うん うん…。
問題は ネットスーパーゼットの
矢吹社長なんだよな。
矢吹社長って 朝鳴部長の。
うん 大学つながりでさ。
俺が呼び出されちゃってさ…
ご機嫌 損ねたみたいだから
ちょっと 会って来るわ。
えっ 今からですか?
うん。
僕も行きます 僕も悪いんで。
えっ
ゴモちゃんは 悪くないでしょ?
でも 美々先生に告げ口した
僕の責任です。
いや 参加人数15名で
やろうとしたのが悪いんだよ?
誰も悪くないですよ 悪いのは…。
(3人) 新型ウイルス!
(五文字:朝鳴) イェ~イ!
ハモったね。
じゃ ゴモちゃん 一緒に行こう。
はい。
で アオちゃんは
お詫びメールを頼むね。 はい。
ハァ~…。
(マウスをクリックする音)
(メッセージの受信音)
(青林の声)
「檸檬です こんばんは」。
《「はい」》
《「草モチさん」》
《「はい」》
(青林の声) 「あの」。
《「はい」》
(青林の声) 「あの」。
《「はい」》
《「檸檬さん
さっき 私の心の中には
檸檬さんが って
そんなことを書いて
送った券について」》
フゥ…。
(青林の声) 「券?」。
《「件」》
《「草モチさん お付き合い
している人がいるって」》
《「その件については
もう そういう人はいません」》
《「草モチさん」》
《「はい」》
《「なわとび跳べますか?」》
《は? また何? いきなり》
(青林の声) 「僕 跳べなくて」。
《なわとびが跳べない?
ダメだな~》
《そのダメさが いい~!》
《…っていうか 何の話?》
《「なわとび得意ですよ
がんがん跳べます」》
《「なんなら 二重跳びも
前後交差跳びも」》
(青林の声) 「わ すごいな」。
《「クルーガーやトード
モンキーと呼ばれている
跳びかたも」》
(青林の声) 「すごいですね
僕は そういうのぜんぜん駄目で」。
《「わかります そんな感じ」》
《「へぇ そうなんですか」》
(青林の声) 「はい そうなんです」。
《「おばあちゃんじゃ
ないですよね?
なわとび跳べるなら」》
《は?
何? 「おばあちゃん」って》
(青林の声) 「それとも二重跳びの
できる おばあちゃん?」。
《ん? 何の話?》
(青林の声)
「草モチさん おばあちゃん説」。
《何 言ってやがんだ…》
(青林の声) 「僕 なわとびが
跳べなくて 小学4年生の時
一生懸命に練習してたら
班のリーダーだった雪ちゃんって子が
教えてくれたんです。
でもうまく跳べませんでした。
でもその日から
雪ちゃんのことが
気になって気になって。
1年と半年くらい経った頃かなァ。
これって好きってことかな
雪ちゃんのことが
好きなのかもなぁ
って思ったんです 今 ここ」。
(青林の声) 「草モチさんのことが
好きなのかもなぁ です」。
(青林の声) 「彼女がいたし
顔も名前も知らない相手だし
草モチさんのことをそんなふうに
意識したことなかったけど
東京オリンピックが
延期になって
思ってもみなかった
世の中になって
誰かとSNSでつながって
茶飲み友達のように 他愛ない
お喋りをしていた時間は
僕にとって 大事な時間でした。
癒やされていたというか
気づけば 草モチさんは
かけがえのない存在に」。
《遅ぇよ!
今頃 気付いたのかよ~》
(メッセージの受信音)
(青林の声) 「僕の心の中にも
草モチさん あなたがいます」。
♬~
(警備員) ≪お疲れさまです≫
すみません すぐ帰ります。
(メッセージの受信音)
(青林の声)
「ごめん またね お休みなさい」。
(美々の声)
「やだ もっと話したいです」。
ハッ…。
《「ウソです いいです
ではまたお休みなさい」》
(青林の声) 「じゃあ最後に
お気に入りの具 シリーズ」。
《「おでんはどうですか」》
(青林の声) 「おでん いいですね」。
《「お気に入りの具 シリーズ」》
《「3番目に
お気に入りの具は?」》
(青林の声) 「3番目ですか」。
《「餅入り巾着」》
(青林の声) 「ちくわぶ」。
《「ではまた お休みなさい」》
《「はい お休みなさい」》
《ちくわぶか~》
(青林の声) 「僕の心の中にも
草モチさん あなたがいます」。
《草モチおばあちゃん説って
おばあちゃんだと思ってんの?》
《え? おばあちゃんが心の中に?
どういうこと?》
《おばあちゃんでも
いいってこと? えぇ?》
《草モチは
28歳 大桜美々なんですけど…》
♬~
(八木原)
美々先生 どうしたんですか?
食後の運動です。
あぁ そうか なわとびは
全身運動にいいですもんね。
なわとび 得意なんですか?
はい。
二重跳びや 前後交差跳び
クルーガーやトード
モンキーと呼ばれる跳び方も。
美々先生…。
《気付いた?
そう 私が草モチです!》
《見てて!》
これが 二重跳… 痛っ。
あれ? えっ じゃあ…。
これが 前後…
あっ ちょっと待って…。
前後交差…。
貸してください。
♬~
これが 前後交差跳び!
《5年前なら跳べたのに…》
これが クルーガー!
これが トード!
そして これが…。
キィ! キィ! キィ! キィ!
う~ モンキー!
すごっ…。
そして これが…。
もう結構です!
(ボタンを押す音)
いや~ それにしても
寒くなりましたね。
うん。
居酒屋「おと」の
おでんが食べたいなぁ。
おでん。
おでん。
何ですか?
あっ いや…。
美々先生お気に入りの おでんの具
一番は何ですか?
《ナイスな質問
ありがと! 八木原君!》
大根です。
僕も大根 青林さんは?
大根かな。
やっぱり みんな大根なんですね
で 2番目はズバリ
卵でしょ?
あ~ 卵 アハハ…。
私も卵です。
ですよね!
1番目 大根 2番目 卵
これ テッパンですよね。
よし…。
《聞かんのか? 3番目を!》
や… 八木原君。
はい。
3番目に お気に入りの具は…?
3番目ですか?
う~ん…。
私は 餅入り巾着!
《気付いた? 気付いたね?
私が草モチだって!》
僕も 餅入り巾着!
3番目に餅入り巾着が好きって人
結構いますよね。
特に女性が多いんじゃないかなぁ
おいしいですもんね。
僕は ちくわぶかな。
へぇ~ ちくわぶですか。
おいしいですよね。
フフ…。
(エレベーターの到着音)
あっ すいません。
お疲れさまです。
どうぞ。
えっ?
(夏樹) 痛みますか? すいません。
(沙織) 痛~…。
(夏樹) あっ 美々先生。
(沙織) あ… すいません。
ここ ぶつけちゃって。
あ…。
(沙織) ハァ…。
(沙織)すいません 美々先生 直々。
どこで ぶつけたんですか?
コピー機の所で。
つい考え事しちゃって。
考え事。
八木原君 テープ取って。
(八木原) はい。
(沙織) 私 別れたんです。
あっ 例の
草モチのせいじゃないですよ。
(テープが落ちた音)
(八木原) すいません…。
(沙織) ほら SNSで
「草モチ」と「檸檬」とかいって
やりとりしてた話 しましたよね
美々先生も「理解できない」って。
(沙織)
それが原因ってわけじゃなくて。
いや 草モチは草モチで 何だそれ
って気にはなりましたけどね。
それより 私といても楽しそうじゃ
なくなっちゃったんです。
何か痩せちゃったし…
痩せたと思いません? 青林さん。
私が いろいろ振り回すようなこと
しちゃったからなぁ。
大丈夫かなぁって
つい気になっちゃって。
美々先生
気に掛けてあげてください。
フフ… お願いします。
ありがとうございました。
気を付けて。
(沙織) 失礼しま~す。
(戸が閉まる音)
(八木原) も… もしもし 栞?
大変なことが!
(乙牧 栞) ちょ… どうしたの?
(八木原)
営業の我孫子さんて人
あっ 栞と同じぐらいの年の
健康管理室に来たんだよ。
心臓が止まるかと思った…。
あぁ まだバクバクいってる…。
えっ? どういうこと?
すごい過ちを
犯してしまったんだよ 栞~。
《待てよ?》
《五文字さんを檸檬さんだと
最初に言い出したのは栞だ》
過ちって どういうこと?
《間違えたことを栞が知ったら
ホントは青林さんだったと
知ったら
僕以上にショックを受けて
栞は自分を責めるに違いない》
《かわいそうだぜ この野郎!》
ちょっと! 過ちって何?
我孫子さんが何なの?
(八木原) ハァ…。
(ゆり) おっ 何やってんのかな?
(八木原)
もしもし? 何でもない ごめん。
あっ。
何なのよ? この野郎!
(ゆり) 聞いたよ。
(八木原) えっ 何をですか?
(ゆり) 営業部の懇親会を
中止にさせたんだってね。
(八木原) あぁ それ 参加人数が
規定をオーバーしてたんです。
(ゆり) 岬さんとエレベーターで
一緒になって憮然としてたよ。
「お得意様を呼んでたのにな」って。
へ?
(岬) あぁ そうですよ。
流行りのグランピング施設で
バーベキューって言えば
お得意様も興味 持って
気軽な感じで
顔 出してくれんじゃないかって
笠舞君のアイデア。
(岬) 僕が考えると
銀座のクラブで接待だけど。
では お得意様への顔つなぎという
目的もあったんですね?
(岬) うん 新入社員たちのね。
(笠舞) リモート飲み会は
何度か やってるんですが…。
(岬) 営業は やっぱり
リモートだけじゃなぁ。
(笠舞) 会食4名で今
計画の練り直しをしてるんです。
(岬) そう また これが
しゃれたレストランでさ。
すみませんでした。
(八木原) すいませんでした。
何も知らなかったとはいえ
申し訳ありません。
(岬) あぁ いやいや…
まぁ こっちもアレだったし。
あっ 謝るなら人事にも行って
フォローしてもらったから。
(エレベーターの到着音)
(ようこ) フフフ… じゃあ
美々先生の笑った顔 見た人は
呪われるっていう都市伝説は?
それ言い出したのは秘書課かな?
(杉本) お父さんがプーチンで
お母さんが雪女って説は?
それは… 海外事業部。
(北野)
健康管理室の独裁者ってのは?
営業部。
(ようこ) アハハ…。
めっちゃ嫌われてるんですね
美々先生。
(杉本) きついですもんね~
ひとを見下すような感じがあるし。
(北野) いくらキレイでも
絶対 彼女には しないな。
(ようこ) セクハラ案件。
(北野) 青林さんだってそうでしょ
嫌でしょ? あんなタイプ。
さぁ 仕事 戻って。
今から面白いのに…。
お話は お済みでしょうか?
懇親会を中止にした件で
お詫びにまいりました。
すみませんでした。
あっ いや 僕に謝ることじゃ…。
お得意様に お詫びのメールを
送ってくださったと聞いています。
本当に申し訳ありませんでした。
あっ いや…。
失礼します。
(八木原)
美々先生 大丈夫ですか?
何がですか?
青林さんの前で
あんなこと言われて。
青林さんが檸檬なんですよね?
いいんですか? このままで。
次 次 行きますよ。
失礼します。
懇親会を中止にした件で
お詫びにまいりました。
すみませんでした。
(八木原) すいませんでした。
お得意様の機嫌を
損なったそうで…。
あぁ ネットスーパーゼットの
矢吹社長ね。
朝鳴部長が とりなしていただいた
と聞きました。
(ゆり) 昨夜 遅くまで
飲みに付き合わされたらしいよ。
五文字君も一緒に。
(五文字) あぁ 僕は
全然 役に立たなかったんで…。
そんなことないよ いてくれて
よかったよ ゴモちゃん。
でも結局 ゴルフに行こうっていう
誘い 断れなかったんでしょ?
そりゃ断れないよね。
太いお得意様だし
大学の先輩だし。
私… 何も知らなくて
本当に申し訳ありませんでした。
いい いい…
ゴルフなんてさ チョロいもん。
それ野球
大丈夫か? ゴルフできんのか?
下手なほうがいいんだよ
接待なんだからさ。
まぁ そういうわけで
肇ちゃんが早朝から
ゴルフに行くことになったんで
保君を預かることにした。
そうなんですか?
一人でも留守番できるって
言ったんだけどね。
海外じゃ 13歳以下を
一人で置いとくと通報されんだよ。
えっ。
そうなの?
私も預かります
富近先生と一緒に。
あっ よかったら
私の家でも構いません。
漏れなく 肉と五文字君が
ついて来るけど いい?
えっ?
(ゆり) 懇親会用に注文した肉
返品 利かなくて
引き取ったんだって。
せっかくだから それ食べようか
って話になったの。
ゆりっぺ この2人さ…。
あぁ うまく行かなかったんだ
ってね ぎこちない?
あっ… い いえ。
じゃあ 一緒に。
そうだ 私 あげたよね?
美々ちゃん 友達いないから
友達づくりに生かしなって
引っ越し祝いに
バーベキューセット まだ ある?
あります
一度も生かされることがないまま。
そりゃ かわいそうだ
バーベキューセット。
生かそう
美々ちゃん家でバーベキューだ。
いいんですか?
予防対策を徹底した上で
会食4名の規定に従っていれば。
保君と私と五文字君
美々ちゃん入れて4名。
八木原君 悪い!
(八木原) あぁ いえ 僕は…。
でも バーベキューって言ったら
保も喜ぶかもなぁ。
よし 決まり!
うん うん…。
美々先生の家で?
よかったな ゴモちゃん!
う~ん よかったのか どうか
不安は尽きません。
あっ
バーベキューやったことない?
ない。
ない…。
いや ないわけじゃないけど
自分の魅力があふれ出るような
自分 大活躍のバーベキューは
やったことないよ。
クライストチャーチ支社に
赴任した同期が言ってたよ。
ニュージーランドの?
向こうでは
バーベキューは男の人の仕事
なんだって… ほら 出て来た!
こういうの見て 勉強して
肉の切り方からやってる。
は~い。
美々先生に いいとこ見せなきゃ。
美々先生に
付け焼き刃は通用しないもん。
「何やってんですか 結構です
私が焼きますので」。
あぁ そんな感じ。
ねっ。
(通知音)
あっ アオちゃん 何かお知らせ。
ん? あぁ…。
えっ 何?
いや
「シェアピク」始めたみたいで。
あぁ 我孫子さん?
うん。
ちょっと待って。
「元カノを忘れる方法」。
えっ 「元カノ」でいいんだよね?
うん。
うん。
「元カノを忘れるには
新しい出会い
新しい恋をしなさい」だって。
アオちゃん
新しい人を見つけなさい。
言ったろ?
SNSで知り合った人がいるって。
でも それ おばあちゃんでしょ?
だから おばあちゃんか どうか…
おばあちゃんでも何でも。
マジか。
今 一番 心の中にいる人だから…。
もう僕のことなんかより
ほら! もう
肉の切り方だけでも見ときなさい。
いいよ~。
はい。
はい。
(八木原)
≪ありがとうございます≫
(乙牧ひろ吉)
今日 おでん行っとく?
(八木原) いいですね おでん
あの… 栞さんは?
(乙牧)
あぁ 足りないもの買い出しに。
ここんとこさ 買い出し
全部 栞に任してんの。
(八木原) そうなんですか。
(栞) ただいま。
(乙牧) おっ おかえり。
おかえり 来てるよ。
(栞) ふん。
(八木原) えっ?
怒ってる?
(栞) 心臓 バクバクしたんでしょ。
あっ そう あの 今日ね…。
(栞)
我孫子さんが健康管理室に来て。
そうなんだよ…。
(栞) 何? これ。
こういうことだったの?
あっ… あの いや これは…。
(夏樹)
あっ 私 撮りましょうか?
(沙織)えっ ここで?
全然 映えなくない?
(夏樹)
あっ… あっ 八木原さんは?
(沙織)えっ? あっ そうだ
八木原さん 最近 秘書課で
イケてる看護師って
人気なんですよ
(八木原)
えっ… イケてる看護師?
(夏樹)はい 撮りま~す
はい チーズ
カメラのシャッター音
(夏樹)もう1枚 撮ります
カメラのシャッター音
(八木原) もう あげたんだ。
あっ 「いいね」ついてる
秘書課の人かな?
(栞) 知るか!
えっ?
(栞) 帰って。
(八木原) えっ ちょっと 栞!
(栞) 帰って。
(八木原) 栞!
(栞) 帰りなさい。
(八木原) ちょっと待ってよ…。
ちょっと 栞!
(栞) もう顔も見たくない!
べ~だ!
(戸を閉める音)
え~?
よし。
(ゆり) こんにちは 来たよ~。
こんにちは。
(ゆり) お邪魔します。
いらっしゃい。
(朝鳴 保) こんにちは。
これ 手土産です。
お~。
(ゆり) ちゃんとしてるね~。
ありがとう。
≪すみません≫
(ゆり) すご~い。
五文字さん
お一人で大丈夫ですか?
何かあったら遠慮なく。
では お大事に 失礼します。
(ゆり) 五文字君 何?
お腹の調子が悪いそうです。
じゃあ 僕はこれで。
(ゆり) 帰るの?
あっ 代わりに
肉を届けに来ただけなんで。
(ゆり) いいよね? 食べてけば。
えっ?
(ゆり) ん? ダメ?
(ゆり) 何かあった?
いえ。
では 青林さん
検温と消毒をお願いします。
美々先生も食べてください
僕がやります。
結構です 私が焼きますので。
飛沫が飛ぶので
お喋りは やめましょう。
すいません。
無言でお願いします。
はい。
♬~
(ゆり) 世知辛い世の中に
なっちゃったよね。
ろくに お喋りもできず
ただ黙々と食べるだけなんて。
すみません。
(ゆり) いやいや 仕方ないよ。
でも あんまり楽しくなかったね。
(保) いえ。
忖度なしで。
だよね っていうか
忖度の意味 分かってんだ。
あっ 何かゲームする?
オンラインゲームとかあるけど。
(受信音)
肇ちゃんかな?
お母さん?
富近先生 同じ高校だったんだよ。
久しぶりに声 聞きたかったな
電話してみようか。
あっ オンラインゲーム…。
いや そういうのよりさ…。
そっか そうですよね。
何か もっと
体を動かせるようなこと…。
鬼ごっことか。
家の中で?
じゃあ かくれんぼ。
僕 得意ですよ。
ほら おじさん得意だって
おばさんも得意だよ。
3日ぐらい
見つからない自信ある。
おじさんね
1週間 見つからない自信あるよ。
フフフ…。
いいね やろうよ 楽しいかも。
どう? かくれんぼ。
はい!
あ~ よし じゃあ 鬼 決めよう。
(一同)
最初はグ~ ジャンケン ホイ!
(一同) あいこで しょ!
(ゆり) ≪1・2・3・4…≫
(小声で) 保君。
(ゆり) ≪5・6・7…≫
8・9・10
11・12・13・14・15!
16・17・18・19・20!
21・22・23・24・25
26・27…。
あっ!
(ゆり) 29・30!
もう いいかい?
(小声で) すみません。
《密です 密です
めちゃくちゃ密です!》
こっちが怪しいのは
分かってんだよね~。
わぁ~ びっくりした!
おぉ どうした? 保が外に。
えっ 外に出てっちゃった?
何かネコがいた~とか言って。
ネコ?
あれ?
《早く見つけて》
《ううん 見つけなくていい》
《ううん 早く見つけて》
《ううん 見つけなくていい》
へぇ~ キャディーさんに?
フフっ そう。
相変わらずモテモテだよ。
何だか
いろいろ もらっちゃってさ。
何しに行ったんだか。
フフっ 花火も もらった。
花火? 季節外れだね。
線香花火。
保 線香花火やる?
やる!
じゃあ おいで はい おいで~。
開けた~ 開いた~。
レッツ 線香!
線香!
《ちょっと どうなってんの?》
《見つけてよ!》
《言う? 今》
《私が草モチだって》
《そうだ 今なら言える!》
《今なら… 言わなくちゃ!》
♬~
《言えない》
《ドキドキして言えません》
《しかも 喋ると
飛沫が飛ぶから
喋ってはいけない》
《えっ 何?》
《何か付いてる? ゴミ?》
《あっ バーベキューの肉汁でも
付いてるか? ヤバっ》
《取れてない? まだ付いてる?》
《えっ 何? 何 何?》
《それはゴミじゃなくて
ホクロですぅ~!》
(保) あぁ 終わっちゃう。
まだまだ 揺らしちゃダメだよ。
揺らしちゃダメ…
あれっ ゆりっぺ すげぇ。
保~ はい 保 負け~。
(ゆり) あ~。
(振動音)
もしもし。
産業医の大桜です。
お腹の調子はどうですか?
あぁ…。
明日 深杉先生の診察予約
入れておきましょうか?
いえ 大丈夫です。
優しいですね。
産業医ですから…。
あの…
ホントは 残ってた仕事を片付けに
今 会社にいるんです。
お腹の調子が悪いって
言ったのはウソです。
すいません。
どうして そんなウソを?
僕 檸檬が誰か 分かったんです。
ちなみにさ
ハンドルネームは何?
そのSNSで知り合った
っていう人
草モチ
檸檬と草モチ
あ… へぇ~
だから 行かなかったんです。
うまく行きました?
まぁ アオちゃんも鈍感だからな。
美々先生
頑張ってください。
♬~
♬~
おはようございます。
あれ どうかしたんですか?
あ…。
あ…。
(八木原) あれは 告ります?
ついに告りますね。
青林さんが…
SNSでやりとりしてる
草モチさんの件について…。
はい。
わ… 私。
はい。
私… も
そういうふうに やりとりしてて
顔も名前も分からない人と
何か月も やりとりしてて。
気が付くと
心の中に その人がいて…。
僕と同じじゃないですか…。
えっ 仲間じゃないですか。
アハっ いや
また 富近先生のカウンセリングを
受けるように
勧められるのかと思って…
アハハハ よかった~。
SNSで やりとりしてるだけでも
恋したり しますよね?
はい。
好きになったりしますよね?
はい。
うれしいなぁ。
いや 何か なかなか こういうの
分かってくれる人がいなくて。
あ~ 美々先生が
草モチならよかったのに。
フフ…。
ハンドルネームは
何ていうんですか?
く…。
く?
く…。
く…
栗きんとん。
栗きんとん?
アハハ… かわいいですね フフ…。
あの 先 行きますね。
♬~
(八木原) 何やってるんですか?
何で 「草モチです」って
言わなかったんですか?
言えなかったんですか?
あ… いや 言えなくても
言わなきゃダメですよ。
ほら 追い掛けて!
走って行って「草モチです」って。
(男性) 青林君。
あ~ どうも。
(男性) 元気でやってんのか?
ご無沙汰してます。
♬~
美々先生 僕 分かりますよ。
怖いんですよね?
産業医として
会社じゃ嫌われてるし。
草モチ イコール 美々先生だって
分かったら どう思われるか。
怖くて…。
だから言えないんでしょ?
でも 美々先生。
傷つくことから逃げてたら
恋なんて できません。
もう じれったいな。
もう 僕が行きます!
行って 話して来ます!
《八木原君… ありがとう》
《ありがとう 八木原く~ん!》
(八木原) あっ 栞。
(八木原) 栞!
(栞) おぉ! あれ?
(八木原) 栞 まだ怒ってんの?
もう許してよ。
(栞) 大ちゃん
怒ってないよ もう。
(八木原) ホント?
(栞)
ちょっと 焼きもち焼いただけ。
(八木原) かわいいぞ この野郎。
(栞) かわいいぜ この野郎。
(八木原) よかった~!
《行かんのか! 八木原!》