35歳の少女#08 望美(柴咲コウ)は家族と結人(坂口健太郎)の前から姿を消し、連絡もつかない状態になっていた…

出典:EPGの番組情報

35歳の少女#08[解][字][デ]

「私たちはさよならを言うために出会ったの」ーみんなを愛する主人公が豹変!家族そして愛する人を捨てた彼女を食い止めるのは、誰?激動の第2章開幕!

出演者
柴咲コウ、坂口健太郎、田中哲司、竜星涼、細田善彦、大友花恋、富田靖子、橋本愛、鈴木保奈美ほか
番組内容
望美(柴咲コウ)は家族と結人(坂口健太郎)の前から姿を消し、連絡もつかない状態になっていた…。再び教壇に立った結人は学校の教育方針に馴染めず悩む中、望美の手がかりを求め愛美(橋本愛)に連絡。夢を諦めた愛美はなんと代行業に。家が売りに出された時岡家では、多恵(鈴木保奈美)が内覧客に望美の姿を重ねていた。一方、未だ離婚危機の今村家では、大金を手にした達也(竜星涼)が飛び出し、進次(田中哲司)は・・・
監督・演出
猪股隆一
原作・脚本
遊川和彦
音楽
【音楽】平井真美子
【主題歌】「三文小説」King Gnu
制作
【チーフプロデューサー】池田健司
【プロデューサー】大平太、諸田景子、田上リサ(AX-ON)
【制作協力】AX-ON
おしらせ
TVerでライブ配信実施中!お出かけ先でも「35歳の少女」がリアルタイムで観られる!
https://bit.ly/309vnOF

【twitter】@shojo35 #三十五歳の少女
【instagram】@shojo35

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

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(鐘の音)
(拍手)

(一同) おめでとう!
(拍手)

(拍手)

(今村) 望美が幸せになって
パパ ホントに うれしい。

(加奈) 望美さん 感謝してるのよ。

この人も
前みたいに明るくなったし

達也の就職も決まったから。

(達也) 姉ちゃん これから 俺
めちゃめちゃ親孝行するからさ。

(望美) 頼むね 達也君。
(達也) うん。

(広瀬尚志) 結人

ホントに いい嫁さん見つけたな。

(広瀬依子) 望美さんが
介護してくれたおかげで

お父さんも
すっかり良くなったの。

これから仲良くしてくださいね
2人とも。

(愛美)
私 この前 応募したコンペに

デザインが採用されたの。

お姉ちゃんに言われて
夢 諦めないでよかった。

よかったね マナちゃん。

(多恵) よく頑張ったわね 望美。

アナウンサーになる夢も叶ったし

みんなも
見違えるように笑顔になって。

ママが25年 諦めないで

この世界に
戻してくれたおかげだよ。

(拍手)

(広瀬結人)
俺 望美が応援してくれて

やっと 自分が目指す教師に
なることができた。

これからも たくさんの人を
幸せにするために

2人で頑張って行こうな。

望美?

(鐘の音)

おい! どうしたんだよ 望美。
(鐘の音)

(鐘の音)

(目覚まし時計のアラーム)

ん…。
(目覚まし時計のアラーム)

《何で こんな夢見たんだ 俺は》

もう 誰の幸せも祈らない

みんなを
笑顔にしようとも思わない

自分のためだけに生きて行く

ハァ…。

そんな目で見んなよ。

しょうがないだろ?

何度 連絡しても返事ないし…。

♬~

先生!
おっ もう できたか。

みんな 答え 合ってるかな?

(子供たち) 合ってま~す!
うん よし。

できました!
おっ じゃあ みんな これは?

(子供たち) 合ってま~す!

よし。

焦らなくていいから

さっき教えた公式
思い出してみようか。

先生 早くしてください!

あぁ うん でも
もう少しだけ待ってみようか。

時間が もったいないで~す。

他のクラスより
授業 遅れちゃうし。

そんなこと言うなよ。

クラスメートが
頑張ってんだからさ。

えこひいきは やめてください。
そうだよ! 先生!

いや いや…
先生は そういうわけじゃ…。

(子供たちの騒ぎ声)

じゃあ
後で 先生と一緒に考えようか。

じゃあ この問題 解ける人。
(子供たち) はい!

じゃあ タカハシ君。
はい!

≪どうだ なかなか いい家だろ≫

え~? 何か 陰気くさくない?
やめなさい 失礼でしょ。

築25年にしてはキレイですし

お客様のような4人家族には
ぴったりの物件だと思いますよ。

(父親) そうですね。
(母親) ねぇ ここにしよっか。

≪おばさん 大丈夫?≫

望美。
え?

あ… ごめんなさい…。

ダメよ お仕事の邪魔しちゃ。
は~い。

あぁ…。

(操作音)

(呼び出し音)

(音声ガイダンス)
ただ今 留守にしております。

(呼び出し音)

(愛美) もしもし 何?

あっ いや…

望美から
連絡 来てないかなと思って。

あるわけないでしょ? そんなの。

だよな。

そっちは? どうしてんだよ 最近。

よかったら会う? 今から。

あ…。

ヒゲそったんだ?
教師に戻って 生徒ウケするため?

そっちこそ イメージ変わったけど
何やってんだよ。

代行業。
は?

あんたが働いてた会社に
登録したら

恋人代行の指名が
じゃんじゃん入って もう大変で。

いやいや グラフィックデザイナー になる夢は
どうしたんだよ?

どうせ誰も 私の才能なんか
分かってくれないし

それに 結構 向いてるみたいなの
この仕事。

クールビューティーから
癒やし系まで

どんなキャラも使い分けられるし。

あっ ちなみに
これから会うお客は

ロリ系ぶりっ子
ご希望なんだけどね。

あのなぁ…。
そうだ!

お姉ちゃんにフラれて
寂しい思いしてるんでしょ?

何なら
今から雇ってくれてもいいわよ?

お姉ちゃんのマネして

「結人く~ん!」って
慰めてあげるから。

いいかげんにしろよ!

こんなことして
何の意味があんだよ。

あんたに言われたくないわよ。

どうすんのよ?
お姉ちゃんのこと。

このまま諦める気?

いや… だって

「俺のそばには 一番いたくない」
って言われたし…。

へぇ~。

そんなもんなんだ
お姉ちゃんに対する愛情って。

お前こそ いろいろ
うまく行かないからって

時間 無駄にしてる場合かよ。

このままじゃ
本当に やりたい仕事も

本当に愛してくれる人も
見つかんないぞ。

フッ…。

別にいいわよ! どうせ この世に
真実の愛なんかないし

愛してほしい人には
愛されない運命なんだから。

あの… 愛美さんですか?

あっ どうも~!

ご指名 ありがとうございます
じゃ 始める前に確認を。

料金は 3時間2万円で

デートにかかる費用は
全て お客様持ちです。

手をつないだり
ハグまではOKですが

キス以上はNGなんで
ご了承ください。

分かりました。

じゃ… どこ連れてってくれる?

えっ う~んと…
じゃあ 漫画喫茶とか?

(愛美) やらしいこと
考えてんじゃないでしょうね!

ハァ…。

(ドアが開く音)

なぁ 加奈
今日ぐらい 一緒に食べないか?

なぁ ちゃんと話もしないで

こんなもん出せるわけないだろ?

頼むよ 加奈…。

みんなが無駄にした時間

私に ちょうだい!

(ドアが開く音)

達也 ごはんは?

いらねえよ まずいし。

(達也) よし…。

おい どこ行くんだよ?

(達也) 言ったろ?

デッカいこと やってやるって。

ちょちょちょ… 何する気だよ!

3番 ウィンジェット
プラス5 吉村隆吾騎手。

デッカいことって このことか…。

母親にもらった100万が

この前 父親の所に行って
200万になって気付いたんだ。

今 俺は 金が倍々ゲームで増える
流れに乗ってるって。

だから このレースの
一番人気に賭けんだよ!

単勝2倍だから
400万になるし。

いやいや やめとけって
そんな うまく行くわけないし…。

よっしゃ~。

気合 入れっぞ~。

(実況) 各馬 一斉にスタート。

(達也)
来い! 来い! 行け! 行け!

よ~し いいぞ!

何番に賭けたんだ?
3番!

ほら そのまま… よっしゃ!
いいぞ! そのままだ!

いやいや あんなに飛ばしたら
抜かれるって…。

そのまま そのまま…。

4コーナーカーブから直線
3番のウィンジェットが逃げています。

そのまま… そのまま!

そのまま… そのまま…。

内からは
1番 ミョウジョウオペラ。

(2人) そのまま! そのまま!
そのまま!

12番 ノースプライド…。

(2人) そのまま~!

12番 ノースプライド
捉えるか!

12番 ノースプライドが
今 先頭で ゴールイン!

(2人) あぁ~!

あぁ…!

どうすんだよ 達也…。

こうなったら…

もう ひと勝負だ。

お前… 何だよ それ。

こんなこともあろうかと思って
100万 残しといたんだよ。

やめとけ 達也!
うるせぇな ほっとけよ!

この金は 母さんに返そう!

返すべきだ… 返してくれ。

お前だって 本当は
そうすべきって分かってたから

使えなかったんじゃないのか?

加奈 達也が 話があるんだって。

おい。

えっと… あのさぁ…。

(達也) 何て言えばいいんだよ?

お前の気持ちを
素直に言えばいいんだよ。

あのさぁ いつかもらった
100万だけど…。

あっ… やっぱ無理。

おいおい! 何やってんだよ。

何 言っても
ウソっぽい気がするし

それに… ちょっと
もったいない気がするし。

悲しいこと言うなよ。

なぁ 加奈!

達也が お前からもらった100万
返したいって言ってるんだよ。

あの金にはさ

達也に立ち直ってほしい
っていう

お前の願いが こもってるんだろ?
そうだよな?

(メッセージの受信音)

母さんだ。

(達也) 何だって?

(今村)
え? どういうことだ これ。

動画が添付されてるから
開けてみろよ。

あっ えっと… どうやるんだっけ。

チッ 貸せよ。

えぇ?

25年間 眠ってた私が
今の世界を見て思うのは

多くの人が 何も生み出さずに

ダラダラ 時間を無駄にしている
ってことです。

一方

生産性のある仕事をし
社会に貢献している人たちは

忙しくて
時間が足りずに困っている。

だったら…。

皆さんの時間を
私に売ってください。

おい 何やってんだ? これ。

知らねえよ… YouTuber的な感じ?

一体どこだよ ここ。

何か 見つける方法ないのか?

あるけど。
え?

私たちは
時間に支配されているのに

誰も それに気付かない。

いえ 気付かないふりを
しているだけかもしれない。

まさか 景色から
住所がバレるとは思わなかった。

そういうアプリみたいなのを
達也が知ってたからさ…。

あのニート君
相変わらず暇なんだね。

ここに 1人で住んでるのか?

そうよ。

なぁ 「時間を売ってください」
とか言ってたけど

どういうことなんだよ? あれ。

暇を持て余してる人から
時間を買って

やることが いっぱいあって
時間が足りない人のために

使ってもらうの。

掃除や洗濯や買い物は もちろん

面倒くさいメールの返信や
近所付き合い

誰も助けてくれない
子育てや 親の介護まで。

そうすれば その間 自分は
好きなことに専念できるでしょ?

あぁ… なるほどな。

まぁ 素人には難しいだろうけど。

でも… そんなことして
食べて行けるのか? お前。

時間を売買した時の手数料と

アクセス数が爆発的に伸びてるから
入って来る広告収入で

パパの年収くらい
ひと月で稼いでるし

どうぞ ご心配なく。
ウソだろ?

分かったら そろそろ
帰ってくれる? 忙しいんで。

なぁ 望美

ママや結人君は
知ってるのか? このこと。

もう関係ないし あの人たちは。

じゃ ここで ずっと
1人で暮らして行くつもりか?

ここから 一歩も出なくても

食料から何から
届けてもらえるし

ネットで 必要な情報は
すぐ手に入るし

世界中の誰とでも
コンタクト取れるから。

そんな 望美らしくないこと
言わないでくれよ!

今の私がしたいのは

時間を取り戻すことだけなの。

自分が幸せになること以外
興味がないの。

パパと違って 生きてる間に
やりたいことが いっぱいあるの。

だから もう 私の時間を
無駄にしないでくれる?

父親って…

無力だな。

(鍵がしまる音)

なぁ 望美…。

この頃 みんなが
俺の前でドアを閉めるんだ。

それを開けたいのに
どうしていいか分からなくて…。

≪達也や加奈も
幸せにしてやりたいのに

その方法が
全然 分からないんだ‼≫

教えてくれよ!

どうすればいいんだよ 望美!

手紙でも書いたらどうですか?

え?

≪昔 教えてくれたじゃ
ないですか≫

家族と仲直りするには
お手紙を書くのが一番だよって。

何やってんだよ?

母さんに手紙を書いてるんだけど
うまく行かなくて…。

は?

なぁ 何て書けば
出て来てくれると思う?

知るわけねえだろ 俺が。

そんな冷たいこと言うなよ…。

チッ。

自分の気持ち
素直に言えばいいんじゃねえか?

え?

あの人は

あんたが本心 話さないから
ムカついてると思うし。

あ… うん…。

そうだな。

なぁ 加奈。

いつか お前に言われたけど

俺は 望美が目を覚ました時

正直… 多恵と よりを戻して

昔みたいに 家族みんなで
暮らせたらいいなって思った。

おい 何 言ってんだよ!
この写真が捨てられないのも

望美が事故に遭う前が

俺の人生の絶頂期だったからと
思ってるからで…。

ばかかよ そんなこと言ったら
逆効果だろうが…。

俺は そうやって昔から

自分が失った人生のことばかり
考えてるんだ。

自分の選択が
正しかったかどうか

いつまでも
ウジウジ悩んでるんだ!

俺は 本当にダメな男だ。

俺なんかといても

お前も達也も
幸せになれるわけないし…。

お前が言う通り

別れよう。

♬~

終わった… 完全に終わった。

(ドアが開く音)

もう受け取りに来たのか
ちょっと待ってくれ。

♬~

あの… これ。

え? どういうことだ?

(掃除機のスイッチを入れる音)

もしかして 許してくれたとか?

それは ないか…。

あの… それ 通販で買ったのか?
便利そうだな。

ちなみに幾らしたんだ?

あっ いや 別に いいんだけど…。

そうだ 達也
100万 返したらどうだ。

いやいや 俺にふるなよ!

いいじゃないか 母さん
せっかく出て来てくれたんだし。

うっせぇな… こっちは まだ

心の準備ができてねえんだよ。

おい 達也!
(ドアが閉まる音)

(子供たち) いいよ!

何か つらいことあったら
いつでも先生に言えよ。

大丈夫です。

先生は あんまり

「大丈夫」って言葉を
信じないようにしてんだ。

え?

それで痛い目に遭ったからさ。

昔いた学校で。

本当に 大丈夫だから

僕みたいな ばかは
ほっといてください。

おい…。

(振動音)

もしもし。

お姉ちゃん 見つかったよ。

え? どこにいるんだよ。

(チャイム)

お邪魔しま~す。

うわっ 広っ!

全部 グレーじゃん。

でも ビックリした~。

お姉ちゃんが まさか
こんなこと やるとはね。

あのアクセス数だと
どれくらい儲かるの?

私も やろっかな。
用件は何?

実は 結人君にも一緒に行こうって
言ったんだけど

断られちゃったの。

あの人に
「一番そばにいたくない」とか

言ったんだって? お姉ちゃん。
だったら 何?

じゃあ 本当に もう会わない気?

向こうは 結構
こたえてるみたいだけど?

お姉ちゃんに捨てられて。

もう関係ないから あんな人。

ママとも連絡 取ってないの?
もちろん。

心配じゃないの?

このままだと あの人
生きる屍みたいになっちゃうよ?

家を売るとか
言い出したのだって

お姉ちゃんがいなくなって
生きる希望 失ったからだし。

フッ…。

何?

何だかんだ言って
優しいんだね マナちゃん。

は? 何それ。

そんなに心配なら
ママの所に帰って

家なんか売るなって
言えばいいじゃない。

何 言ってんの?

もしかして 結人君のことも
好きなんじゃないの?

だったら付き合えば?
私に遠慮しないで…。

いいかげんにしてよ
私はもう男なんか いらないの。

代行業で忙しくて
ママにも会う暇なんかないし。

もう やめたら?
そうやって自分をごまかすの。

え?

本当は今でも
グラフィックデザイナー になりたいし

誰よりもママのそばに
いたいんでしょ?

だったら
素直に そう言えばいいじゃない。

このままだと
一生 幸せになれないわよ。

お~っと ビックリ~。

心も35歳になったもんだから
姉貴ヅラして説教するわけ?

あんた 昔

私のオモチャを欲しがって
いつも駄々こねてたけど

その頃と
何も変わってないじゃない。

何でもかんでも
欲しがるばっかりで

手に入れる努力
何ひとつしてないし。

は? ちょっと
失礼なこと言わないでよ。

これ以上 身勝手な寂しさを
人前で ばらまくのやめたら?

本当は 独りぼっちで
気が狂いそうなんでしょ?

だったら おとなしく
家に帰ればいいじゃない。

私がいなくなって
ママが寂しがってる

今がチャンスなんだから。

ふざけんじゃないわよ!
偉そうに…。

こっちだって 昔から
あんたのことなんか

全然 好きじゃなかったから。

いっつもニコニコ いい子ぶって

パパやママの
ご機嫌 取っちゃって。

この際だから言っとくけど

私は あんたの顔なんか
二度と見たくないし

もう 姉とも思わないから!

(ドアが閉まる音)

(カメラのスイッチを入れる音)

これからは
無駄なものは全部 捨てましょう。

家族 友人 恋人

そんなもののために生きても
裏切られるだけです。

何で 自分の周りにいるのは

愚かな人間ばかりなんだろうと
思いませんか?

つまらない日常を写真に撮っては
ネットにアップし

しゃべりたくなったら
名乗りもせずにマウントを取り

相手のことを「死ね」と攻撃する。

そのくせ

SNSでつながってるだけで
友達だと思い

相手の顔も知らないまま
自分はリア充だと勘違いする。

そんな人たちが
本当に必要でしょうか?

私たちに必要なのは

情報と金 そして

自分だけです。

ハァ…。

(振動音)

ん~…。

ハァ…。

俺に どうしろっていうんだよ。

結人君 大好きです
付き合ってください。

あ~ ダメだ~

こんなこと言ったら
絶対ばかにされるよね デデ

「ダメだよ 弱気になっちゃ」

そうだけどさ…

「何で そんなに
結人君が好きなの?」

ぶっきらぼうな顔してるけどさ
本当は優しくて

いっつも 弱い子の味方
してくれるの 結人君

読書感想文
書けずに困ってた望美に

『モモ』を貸してくれたみたいに

逆上がりができなくて
泣いてる子に

暗くなるまで
練習 付き合ってあげてたし…

いじめられてる子がいたら
いつもと変わらず

「じゃあな」って 声掛けてたし~

結人君!

あのさ… 今のは 何ていうか

えっと…

ば… ばかじゃねえの?

え?

お前なんか 好きじゃねえし

♬~

♬~

何で あんなこと
言っちゃったんだろ…。

あの次の日

あいつは事故に遭ったんだよな。

(チャイム)

何の用ですか?

これ 忘れてったろ?

ちゃんと寝てんのかよ?
え?

いや 何か 目も赤いし

顔色も良くないから。

知ってる? キリンの睡眠時間って
1日20分なの。

私も それくらいで十分。

毎日 充実して
寝るのが もったいなくて。

本当に そうか?

どういう意味?

動画 見てても
全然 楽しそうじゃないし。

そんなわけないでしょ?

どれだけ アクセスがあると
思ってるの?

それが何だよ?

お前が やってんのは

差別を
あおることだけじゃねえかよ。

弱者は切り捨てられて当然とか

非生産的な人間は
時間を無駄にしてるとか。

それって

時岡望美が 一番やりたくないこと
じゃなかったのかよ?

私は
あなたたちと同じになったの。

それの どこがいけないの?

これからの時代は 心地いい言葉や
都合のいい情報を与えて

大衆の心を操作し

自分の利益を上げる者だけが
生き残ることができるの。

そんなことにも気付かないで
騙されるほうが悪いのよ。

ハッ…。

何?
いや…

今のお前 見てると

お前が眠ってた25年の間に
俺たちが 何で

こんなになってしまったのかを
見てるような気がして…。

でも お前は
そんな人間じゃないだろ?

周りの人の痛みを
誰よりも分かり

相手の幸せを一緒に喜び

みんなを笑顔にする
すげぇ才能があったじゃねえかよ。

この前 変な夢 見たんだ。

俺たちの結婚式に

お前や うちの家族がいて

みんな 心から笑ってんだよ。

お前のおかげで
自分を取り戻すことができたって。

目が覚めて分かった。

あれが お前が
本当に望んでる世界なんだって。

俺たちは 絶対にその世界を
諦めちゃいけないんだよ!

簡単じゃないけど
俺たちが本気で頑張れば

お前が望んでた世界を
実現することができる。

いや しなきゃいけないんだよ!

頼むから 俺が好きだった
時岡望美に戻ってくれよ!

モモに そっくりな人間が

この世界から
消えてほしくないんだよ。

お前みたいな人間に
なりたかったんだから ずっと。

フッ…。

何だよ?

どうして 人って
自分のことは棚に上げて

ひとのことばっかり
責めるんだろうと思って。

ああしろこうしろ
説教してる暇があったら

自分のこと ちゃんとしたら?

学校で
自分の理想通りやってるの?

ご両親は?
このまま ほっとくの?

いや それは…。
あなたは 結局

子供の頃から
全然 成長してないのよ。

自分自身をさらけ出す
勇気がないの。

それなのに
熱血教師みたいに説教されても

迷惑なのよ こっちは。

私は 今まで

自分が この世界で生きて行けるか
ず~っと怯えてたけど

もう全然 怖くないの
あなたと違って。

分かったら
こんなもん持って帰ってくれる?

(紙袋が落ちた音)

分かった。

もう本当に終わりなんだな
俺たち。

この前 古い映画 見てたら

私たちに
ぴったりのセリフがあった。

何だよ それ。

私たちは

さよならを言うために出会ったの。

(紙袋を拾う音)

(ドアが閉まる音)

(チャイム)

あぁ 結人さん。

いや… たまたま
近く 通りかかったんで。

親父たちは? 相変わらず?

それが
お父様の具合が悪くなって…。

え?

もう 食事も取らないし

先生に 入院したほうがいいって
言われたんですけど

「病院には絶対 行かない」って。

母は 何て?
それが…

「ほっとけば」って
おっしゃるだけで…。

何だよ それ。

うっ… うぅ…。

なぁ 病院 行けよ。

うるさい…。

母さんも
黙ってないで説得しろよ。

しょうがないでしょ
言ったって聞かないし この人。

(尚志) お前は…

俺が早く死んだほうがいいからな。

はぁ? 何 言ってんの?

2人とも ヘルパーさん
困らせるようなこと やめろって。

父さんも
母さんに謝ったらどうなんだよ。

昔 散々 浮気したのがバレても

「養ってやってんだから
文句ないだろ」って

母さんを傷つけたのが悪いんだし。
そうよ! そうよ…。

母さんだって
つらい思いしたのは分かるけど

父さんが こんなに苦しんでるのに
何で ほっとくんだよ。

こいつは 俺の死んだ後のことしか
考えてないんだ…。

そっちこそ…。

私の気持ちを

ちゃんと考えてくれたことなんて
一度だってある?

消えろ!

お前の顔なんか
二度と見たくない…。

私だって こんな辛気くさい家に
いたくないわよ…。

もう分かった! もういい!

あんたたちとは
縁を切らしてもらうわ。

こんな所 二度と来たくないし。
何 言ってるの? 結君。

教えてくれよ。

あんたたちは お互い
好きで結婚したんじゃないのかよ。

この前 夢で…

2人が幸せそうに
笑ってるの見たから

そんな時もあったんだろうなって
思ったけど…。

あんたたちといたら

人間が どんどん腐って行くのを
見てるみたいで耐えらんない…。

♬~

すいません いきなり。

今 家を見たいお客さんが
来てるんですけど。

あ… すいません。

用件は?

あの… 望美… さんが

YouTuberみたいなことを
やってるのは…。

知ってます。

平気なんですか? それで。

お願いです!
あいつを助けてやってください!

あいつに会いに行ったら

周りの人 みんなを幸せにする
モモだったはずなのに

みんなから時間を盗む
灰色の男みたいになってるんです。

望美を救えるのは
お母さんしか いないんです!

望美を
あんなふうにしたのは俺だし

もう… もう二度と近づかないって
約束しますから。

あいつを…

元の時岡望美に
戻してやってください。

お願いします!

お願いします!

(カメラのスイッチを入れる音)

(チャイム)

今度は誰?

え?

お邪魔しま~す!

へぇ~ 望美 将来
こんな部屋で暮らすんだ~。

ちょっと… 何なのよ? あんた。

35歳になって
私は今 幸せですか?

え?

今の仕事は楽しいですか?

そうだ 結婚は?

まだしてないみたいだけど
結人君とは どうなったの?

あんたに関係ないでしょ?

ママは? パパは?
マナちゃんは? みんな元気?

いいかげんにしてよ!
(マイクが転がる音)

≪何やってんの? あんた≫

独りぼっちで
全然 幸せそうじゃ ない。

あんたが
一番 時間を無駄にしてる。

ハァ… ハァ ハァ…。

(チャイム)

(チャイム)

何ですか?

ちょっと…。

ちょっと 何するの!?

そっちこそ いつまで
こんなくだらないこと続ける気?

何 言ってるの?

ひとを不幸にするのは
誰でもできる。

でも たくさんの人を
幸せにできる人間は

少ししかいない。

あなたは その一人なのに…。

こんなことしても
何の意味もないことくらい

自分が
一番よく分かってるんでしょ?

いいかげん…

私のことなら何でも分かってる
みたいな顔するの

やめてもらっていいですか?

ママなんかより

動画を見た たくさんの人のほうが
私のことを理解してくれるの。

25年 眠ってて
学歴も資格もない

結婚もできない35歳の女の話に
共感してくれるの。

ママのほうこそ
自分のことが何にも分かってない。

25年 眠ってた娘を

母親の愛で目覚めさせた自分に
酔ってるけど

ママは所詮 私のためじゃなくて

自分のために
頑張っただけじゃない。

言っとくけど

私はもう 子供の頃の自分に
戻る気ないから。

そんなことしても
傷つくだけだし

私は もう誰も愛さない。

そうすれば 誰も失わずに済むし。

だから

勝手に 戻れとか言うの
やめてくれる?

どいつもこいつも
私ばっかり悪者扱いしてるけど

私を
こんなふうにしたのは 誰よ?

あなたたちじゃない 違う?

いいかげん もう ほっといてよ!

今の私が

この私が 本当の望美なの!

♬~

じゃあ 一緒に死のう。

え?
(肩をつかむ音)

ちょっと 何するの…
やめてよ! 気は確か?

覚えてる?
あんたが眠ってる時も

同じように思ったことがある
って言ったの。

(多恵の声)
その時は トンボが飛んで来て

思いとどまることができた。

あんたの爪や髪が
毎日 伸びるのを見て

あぁ この子は生きてる

生きたがってるって思ったから

25年 毎日 体を拭き

手脚を動かし
話し掛け 歌って来た。

自分の生き方が正しいかどうか

ず~っと怖くて
自信がなかったけど

必死で自分を奮い立たせて来た。

けど 間違ってた!

イヤ! やめて! やめて…!

私は…

あなたを
こんな人間にするために

25年 頑張ったわけじゃ ない!

イヤ! やめて やめて…。

《何か…

まぶしい…》

《そうか 私は…》

《こうやって死ぬんだ…》

(衝撃音)

《えっ?》

ハァ ハァ…。

何これ…。

何やってるの? ママ。

♬~

♬~

♬~