【BS時代劇】明治開化 新十郎探偵帖(2)「死神人力車」[解][字]…のネタバレ解析まとめ

出典:EPGの番組情報

【BS時代劇】明治開化 新十郎探偵帖(2)「死神人力車」[解][字]

豪商・神田邸に謎の人力車で神田の妻・ヒサの絞殺死体の入った大きな行李(こうり)が届く。特命探偵・結城新十郎(福士蒼汰)は殺されたヒサの行動を追う。

詳細情報
番組内容
豪商・神田邸に謎の人力車が大きな行李を届け去る。中に入っていたのはなんと神田の妻・ヒサ(青木さやか)の絞殺死体。特命探偵・結城新十郎(福士蒼汰)とその相棒・泉山虎之介(矢本悠馬)は殺されたヒサの行動、そして周囲の人間関係を調べてゆくが、浅草の女奇術師・夢の助(真飛聖)が率いる飛龍座という芝居小屋が浮上する。偶然にも勝海舟の妻・お民(稲森いずみ)も、ヒサが殺された当日、飛龍座にて観劇していた…。
出演者
【出演】福士蒼汰,内田理央,矢本悠馬,中村靖日,小倉一郎,増田修一朗,田上晃吉,中島唱子,喜多乃愛,結城モエ,真飛聖,大後寿々花,徳井優,青木さやか,河相我聞,勝村政信,鶴見辰吾,稲森いずみ,高橋克典
原作・脚本
【原作】坂口安吾,【脚本】小松江里子

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

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キーワード出現数ベスト20

  1. ヒサ
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  19. 本当
  20. 名探偵

解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

   ごあんない

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(夢の助)まずは ギヤマンに水を注ぎます。

この水に 半紙をかざしますと…。

(どよめき)

あら不思議 炎が上がりました!

これを空箱の中に入れます。

ここで まじないをひとつ。

エイショウ クリストファー!

炎 変じて うさぎとなりました~!

(拍手)

次に 西洋袋に西洋シルクを…

入れます。

エイショウ クリストファー! ハッ!

あ~ら 不思議 シルクがフラワーとなり
舞台一面 花園になります。

(拍手)

(お民)今日もよかったね。
(お糸)あのうさぎには びっくりしました。

さすが 夢の助 当代随一の女芸人だよ。

(ヤス)奥様?

(ヤス)奥様!

(神田)いなくなったとは
どういうことだ!

申し訳ありません。

奥様がお立ち寄りになりそうな所は
全て捜したのですが どこにも…。

どこにもって…。

旦那様

お届け物が…。

うん…。

こちら…。
何だ これは。

さあ?
今し方 人力車が運んでまいりました。

人力車が?
はい。

開けろ。
はい。

(悲鳴)

<神田正彦の妻 ヒサの死体が

この 世にも恐ろしい事件の
始まりでございました>

ここに入れられていたんですね?

(鮫島)ああ 西洋のドレスを着ていた。

西洋…。
(虎之介)で!

死因は?
(福原)また お前か!

(鮫島)死因は絞殺だ。
ひものようなもので 首を絞められてた。

警察は何をしておる!
さっさと犯人を捕まえんか!

この前の加納五兵衛の時といい

どうなっておるのだ!
はあ…。

お前は 確か あの事件の時の…。

結城新十郎君じゃ。 今回の事件も
捜査に加わってもらうことにした。

なら すぐに捜し出せ!

この私に 妻の死体を送りつけるとは

どこのどいつの仕業だ!
(パイプを落とす音)

おびえる理由でもあるんですか?

何を言う…!

その人力車の車夫は どんな男でした?

う~ん… 若い男だったと思います。

顔は はっきり見てないんですけど
ここら辺りじゃ 見かけない感じで…。

奥様を浅草へ迎えに行ったのですが
どこにもいらっしゃらなくて…。

浅草?
はい。 飛龍座の女大奇術でございます。

では 舞台を見たあと
姿が見えなくなったんですね?

私が迎えに行った時には
もう どこにも…。

申し訳ございません。

さて この半紙で しつらえましたる蝶に
命を吹き込んでご覧に入れます。

今 1羽増やします。

(歓声)

雄蝶 雌蝶 仲むつまじく 舞い戯れます。

更には 子が出来 孫が出来

蝶のファミリーとなりました。

(拍手と歓声)
ほう。

最後に この扇に止まりましたる蝶を…

小手に もみ込みまして

エイショウ クリストファー!

さながら 五色の滝に変わります!

(拍手と歓声)

ありがとうございました。
ありがとうございました。

ありがとうございました。
ありがとうございました。

お待たせいたしました。

この飛龍座で頭を務めます
夢の助と申します。

結城新十郎です。

あなたが! あの有名な洋行帰りの
名探偵さんなんですね。

私は泉山虎之介です。 あっ 相棒の!
大変 評判なようで。

ありがたいことで
明治の御代になりましてからは

私ども女芸人でも
大看板を張れるようになりました。

これも奇術の道具ですか?

はい。 お見せしましょうか?
あっ! フフフフッ。

玉が3つございます。

カップも3つございます。

1つ置きます。

抜けました。

オホホホホ…!

もう一つ。

また抜けました。
え~!

では 間近でご覧ください。

うわっ!
またまた抜けました。

はあ~ ハハハハハッ。
では 最後におまじない。

エイショウ クリストファー!

みかんが出てまいりました。
どうぞ。

な… なんと。

はい。 日本では おわん返しといいます。

さすが よくご存じで。

どうなっているのだ?
フフフ…。

エンショウ クリストファー!

これは 先ほどの…。
ええ。

舞台の上じゃ 生きた蝶になって
ひらひらと舞うんですよ。

生きた蝶に…。

はい。

それで 昨日の事件のことですが。
そのことなら 今朝 知りました。

みんなが騒いでいたもので。

殺されたご婦人は 客として
この小屋を訪れていたと。

夢の助さんは ご存じですか?
その神田ヒサさんという方を。

いえ 覚えが…。

西洋のドレスを着ていたと。
西洋の? はい。

あっ そういえば

舞台の終わる直前に出ていったお客様が…
確かドレス姿で…。

それだ!

だから
どうしてかって聞いてるんですよ!

せっかく西郷さんから ご依頼のあった
海軍のお仕事ですのに

何で こんな日の高いうちに
帰ってくるんです?

面白くねえんだよ。 薩摩や長州のやつらが
ふんぞり返りやがって。

はあ… 胸くそが悪くなる。

そんなことだから いつまでたっても
仕事に身が入らないんですよ。

分かってんですか?

あ~あ うるせえなあ。

えっ? その飛龍座なら 私もお糸連れて
昨日 見に行ってましたよ。

本当ですか!?
ああ。

確かにいたね 西洋のドレス着た女が。

(虎之介)やはり目立ってたってことか。

ああ あのなりじゃね。

何だ? 俺が薩摩や長州のやつらと
働いてる時に お前は 手品見物か?

えっ? あっ…。

ただの気晴らしですよ。
けっ。

それに夢の助は 私が芸者に出ていた時分
三味線教えてた子でね。

筋がよくて あの器量。

あんた深川の売れっ子芸者になれるよって
言ったんだけど

奇術で生きたいってねえ。

その夢の助さんの舞台が終わったあと
表でドレスの女を見ましたか?

見てないね。

私たちが小屋から出てった時には
もう どこにも… あっ そういや…。

おう どうした?

その女を捜してた男がいた。

先に出てった女

最近 あくどく大もうけしてる
神田正彦の細君じゃないか?

西洋かぶれで どこに行くにも
ああいうドレスってのを着てるらしいよ。

(荒巻)ヒサさん ここにいたのか?
ああ…。

手品見物してたよ。

ヒサさん!

ヒサさん!

ヒサさん!

やけに慌てた様子だったね。

誰だ? その男は。

恐らく 飛龍座で
小屋付き作家をやってる荒巻ですよ。

殺されたヒサの間男です。

えっ…。
うちの店でも

2人して仲よさげに
あいびきしてたもんで。

ほう そういう仲か。

でも あのヒサには
ほかにも そういう男いましてね。

もう一本!

(因果)昨日も荒巻は待ちぼうけを食って
イライラしてましたよ。

怪しいな その荒巻。

確かにな。

ヒサに遊ばれてると知ったら
逆上して何をしでかすか。

おっ おい お前は どう思う?

どうしてドレスの女は 舞台が終わるのを
待たずに席を立ったのか…。

えっ?

おい! おい! あの男じゃないか?

おい! お前 荒巻じゃな!

おい!
起きんか! 起きろ!

おい!
起きろ~! おい!

昨日 お前が飛龍座の前で

ヒサさんを捜していたことは
もう分かってる。

そのあと ヒサを見つけだし
殺したんだな?

ちょっと待ってくれよ。
おい こら!

そんなことしちゃいないよ!

見つからなかったんだよ。
だから 一晩中 やけ酒飲んで…。

しらばっくれるな!

人力車で 死体を屋敷に運んだのも
お前だろう。

違う!

殺しちゃいない。
≪(鮫島)信じられるか。 本当のことを…。

ほいじゃ 痴情のもつれじゃな。
ええ。

自白させ。
はっ!

お~! おい! 荒巻を捕まえたと?

ああ。 残念じゃが
今回は 名探偵さんの出番はないようじゃ。

さあ 帰った帰った。

ああっ! ちょ… おい。

おい 腹が立たんのか? あの態度。

難事件の時は 必死に頼ってくるくせに。
なあ?

Something strange.

えっ?
帰れ!

お願いでございます。
話だけでもさせてくださいまし。

今 取り調べ中だ。
そこを なんとか!

ねっ? お願いでございます。
駄目だ 駄目だ!

夢の助さん?

あ…。

荒巻は
人を殺せるような人間じゃありません。

ずっと一緒に舞台を作ってきたから
分かるんです。

むしろ小心なくらいで…。

あなたは ヒサさんを知らないと
言っていましたが本当ですか?

えっ?

ヒサさんと荒巻さんは
あいびきをしていたそうです。

荒巻が誰かとつきあっていたことは
知っていました。

でも それが あのヒサさんだとは…。

ヒサ殿にとって
荒巻は遊び相手の一人だった。

それを知って
逆上して殺したのではないですか?

ですから
そんなことができる男じゃありません。

それを証明できますか?

あ~! くそっ。 あっ ううっ。

ってことは 何か? この事件は
もう解決したも同然ってことか?

えいっ やっ。 うわっ。

はあ はあ… 芝居小屋を出たあとの
ヒサを見かけた者が誰もいないので

怪しいのは
後を追いかけた荒巻しかいません。

やっ やっ! ううっ。

う~っ!
フフン。

(お兼)お糸。

この玉 何だろうね。
さあ…。

地球儀です。

地球儀?
この世界の形を写したものです。

ここがアメリカ。 そして…

ここが日本です。
(2人)へえ~。

こんなに小さいの? 日本って。

世界は広い。
そのうち その世界を見に行けますよ。

お兼さんも お糸さんも。

私たちも?
あ… それじゃあ

その時は
新十郎様も一緒に来てくれますか?

喜んでお供しましょう。

(2人)はあ~!

≪(梨江)ごめんください。
(2人)は~い。

父の件では 皆様にもお世話になり
ありがとうございました。

それで わざわざ来てくれたのかい?

はい 珍しい頂き物があったので。 浅野。
はい。

これは 何だ?

舶来の果物 バナーナでございます。

これがか。
はい。

♬~

(笑い声)

♬~

(一同)う~ん!

お~! このような美味な味だとは…。

すみませんねえ こんな高価なもの。
わざわざお届けくださるなんて。

いえ。 実は
今回の事件のこともお聞きしたくて…。

殺されたヒサさんとは
何度か会ったこともあり

それで気になって…。

うん…。

犯人は 今 捕まってる男なのですか?

ええ。 それ以外ないかと。

今回は 我ら名探偵の出番はなさそうです。

いてっ。

新十郎さんに聞いてらっしゃるんだよ。

一つ 分からないことが…。

人力車…。

えっ?

もし荒巻が犯人だとしたら なぜ わざわざ
死体を人力車で神田邸に届けたのか…。

おう。 俺も それが気になってた。

これは 荒巻の仕業じゃなく
神田に対する復讐なんじゃねえかってな。

それだけ 周りの人間を踏み台にして
のし上がってきた男だ あの男は。

亡くなった父も
成り上がりの商人でしたが

神田のことは油断できんと
いつも言っておりました。

う~ん… 金のためなら
何だってやってきたやつだ。

今の店だって もともと両替屋だが
なぜか主人が急死してな。

番頭だった神田は
いつの間にか その後釜に納まってた。

ヒサさんと結婚してからは 夫婦2人で
あくどい商売をしていたようです。

おい 遅いぞ! もっと急げ!
(ヒサ)クビにするわよ!

はい!

他人のことなど お構いなしの
欲深えやつらだ。

ろくな死に方しやしねえと
思ってたんだよ。

≪大変だ!

今度は 神田の死体が川から揚がった!

何!?

そら 見たことか…。

失礼します。

人力車に乗って屋敷から出ていったあと
殺された…。

またしても人力車か。

その人力車は 事もあろうに
警視庁からの迎えと称していたらしい。

その車夫の顔を見ましたか?

いや 私は 今回は…。

旦那様をお見送りしたのは…。

見たのですか?

少しだけ…。

この私を また呼びつけるなどと
警視庁のやつら ただじゃおかんぞ。

出せ!

(ヤス)ですが
かさを深くかぶっていたので…。

以前は 若い男だったと。
はい そうです。

どうですか?

そうかもしれません。

その かんざし…。

きれいですね。

両親が子供の頃に買ってくれました。

荒巻は 今も警察に捕らわれたままだから
神田殺しの下手人であるはずはない。

これは ますます謎が謎を呼ぶ事件だなあ。

見出しは?
そうだなあ。

謎の人力車 2つの死体…
果たして 犯人の正体は?

死神人力車か…。

それ 頂き!

さ~てさて 恐ろしきは 死神人力車だ~!

次に狙われるのは 果たして 誰か。

(悲鳴)

お主 神田邸に行ったことは?
いえ ないです。

ほかの人力車で
神田邸に行ったという情報は?

うそをついちょっと ためにならんど!
いやいやいや…。

<死神人力車によって
次に殺されるのは 一体 誰なのか。

東京中に たちまち不安と恐怖が
広がっていったのでございます>

何か 大変な騒ぎになっておるようじゃな。

はっ。

まだ明治の世も
落ち着かんちゅうとに

今 人々を不安がらせては
ますます混乱するばかり。

仰せのとおりでございもす。

すぐさま解決するよう
あん特命探偵に申し伝えもす。

うわさの結城新十郎な。

はい。

おいも 一度会ってみたかもんじゃ
そん名探偵さんとやらに。

ふん。 明治開化に乗っかって

甘い汁吸っていやがるやつらは
びくついてるだろうなあ。

例えば 薩摩や長州のやつらだ。

(笑い声)

旦那~! わ~!
送りやしょうか!

井上 山縣辺りは
人力車に 怖くて乗れねえだろうな。

≪(虎之介)先生~!
おっ。

おう どうした。
荒巻が 放免されたそうです。

そうだろうな。 俺は はなっから
あいつが犯人だとは思っちゃいない。

犯人は
神田のような成り上がりの者たちを

憎んでる人間だ。
まことに ご明察!

あの… ところで 新十郎は?

あっ そのことは…

ちょっと…。
話してもいいんじゃないかい?

旦那さんも奥さんも死んじゃったし
それに 恩も義理もないよ。

こき使うだけ使われてさ。

だって あんまりだろう?
あの子に あんな仕打ちするなんて…。

♬~

新十郎さん?

どこかにお出かけだったのですか?

ええ まあ…。

死神人力車
一体 どこにいるんでしょうか。

死神か…。

ところで ここで何を?

このお店を買わないかと
持ちかけられたのです。

神田様がお買い上げになるはずだった
らしいんですが

ああいうことになって
うちに話が来たのです。

そういえば ヒサさんは

ビリヤードホールや
洋式ホテルを建てたがっていました。

洋式ホテル?

ええ。 随分あこぎなやり方で
いろんな店を買いたたいていたようです。

おい! おい 新十郎 捜したぞ。

どうした。
見つかったそうだ。 例の人力車の主が。

警部さんたちにも話しましたよ。
あ~ もう一度 頼む! なっ。

客が来たと思ったら
これが大層 男前でござんしてね。

男前? ええ。
ほかに何か気付いたことは?

別に。 背を向けて 車を引こうとした途端
手で口を塞がれ 何かを嗅がされて…。

それは… どんな手でしたか?

手?

手ねえ…。

…で 気付いたら
人力車が消えてたってわけだ。

それじゃあ 死神人力車の正体は
謎の色男ってことだ。

頂き!
いよっ!

♬~

えっ?

人は 目に見えているものに だまされる。

あの… 何ですか?

見ていただきたいものがあるんです。

奥様?

いえ… 奥様のはずがありません。

そうです。 ヒサさんは死にました。

この事件の謎を解く鍵はフェイク。

つまり まやかしです。

1つ目のフェイク
それは客席にいたドレスの女が

実は ヒサさんではなかった
ということです。 もういいですよ。

うん?

あの時は ヤスさん

あなただったんですね。

あら不思議 シルクがフラワーとなり
舞台一面 花園になります。

(拍手)

そして 楽屋の裏で急いで着替えると

小屋の前に駆けつけて
ヒサさんを捜すふりをした。

それは ヒサさんが この小屋から
帰ったあと 殺されたように

見せかけるためですよね。

では 本物のヒサ殿は?

舞台が始まる前に 既に死んでいた。
えっ。

そうですね?

そんな… 奉公先の奥方を殺すなんて…。

それは違います。 ヤスさんこそ!

本当の跡取り娘。

使用人たちが教えてくれました。

ヤスさんは 女中ではなく
両替商をしていた大店の一人娘だったと。

それが維新のどさくさの最中
両親が相次いで不審な死を遂げ

番頭をしていた神田が
店を乗っ取ったのだと。

ちょっと。

お嬢様 ここを追い出されたくなければ
女中として働いてもらいましょうか。

そうです。

私が殺しました。

ですが…

あなた一人でやったのではありませんね?

夢の助さん。

名探偵さんは お見通しだったんですね。

この小屋を守るためですか?

そうです。

神田ヒサは この小屋を潰して

この土地を
自分のものにしようとしていたのです。

あの女にとって 私たちなど
踏み潰してもいい虫けらと同じでした。

あの日も 荒巻とあいびきする前に

楽屋に訪ねてきたんですよ。

この小屋は
ご恩あるお方のお助けで建ったもの。

何度 足を運ばれても
出ていくわけにはいきませんよ!

どんな手でも使えるのよ?

政府の偉い人動かして あんたを
ここから追い出すことぐらい…

わけないこと。

そんな…。

それに ここを出て
どこに行けというんです!?

西洋ホテルの飯盛り女になるって言うなら
置いてやってもいいけどね。

アッハハハハハ~!

うん!
あ~!

そんなことはさせない!

私と同じような思いを
させたりするもんですか!

お前~!
ああ!

ちょっと!

やめて!

♬~

やめて~!

♬~

だから 殺したのは私なんですよ。

違います。 私です。

今まで耐えに耐えていたものが
我慢できなくなって…!

いいんです あの時 私が手を下さなければ
ヒサは死んでいません。 お嬢様!

この小屋を建ててくれた
ご恩のある方

それが…

ヤスさんのご両親なんですね?

はい。

大層 ごひいきにしてくださって。

亡くなったとは聞いていましたが
まさか そのお嬢様が…

女中になってるなんて…。

けれど
あのかんざしには見覚えがありました。

神田とヒサのひどいうわさは
聞いていたので

どうして こうなったかは
察しがつきました。

だが 死神人力車の張本人は
若い男だろう?

それが 2つ目のフェイク。

若い男に見せていたんですね。

(低い声で)頼む。
へい。

♬~

口を押さえた手が妙にきれいだったと
人力車の車夫が言っていました。

人力車を手に入れた あなたは
車夫に変装して

ヒサの遺体を神田邸に送り届けた。

(低い声で)お届け物ですよ。

けれど
どうして わざわざ そんなことまで?

それは… 人力車で死体を届ければ

ヤスさんに疑いがかからないだろうと
思ったからですよね。

はい。

だが なぜ 神田までも?

無実の荒巻をヒサ殺しの犯人に
するわけにはいかなかった。

警視庁のやつら ただじゃおかんぞ。
出せ!

♬~

ん…。

うん?

どうした?

うわっ! あっ うっ…。

あっ…!

そして…
あの店がヤスさんの手に戻るようにと。

ヤスさんに
ご両親のお店を取り戻してあげたい。

そう思ったんですね?

えっ…。

お嬢様…。

おつらかったでしょうね…。

お守りできなくて 申し訳ありません。

夢の助さん…。

神田殺しは お嬢さんは 何も知りません。

私一人がやったことです。

♬~

失礼いたしもす。

死神人力車の事件は
無事 落着したそうじゃな。
はっ。

夢の助とヤスの2人も
素直に自白しちょいもす。

そいについて
こん勝さんから相談がある。

元はと言えば
神田とヒサの悪行が引き起こしたこと。

あなたは そうは思わないか。

はっ?

ヤスさんは 放免となりました。

本当ですか?