【BS時代劇】明治開化 新十郎探偵帖(5)「ロッテナム美人術」[解][字]…のネタバレ解析まとめ

出典:EPGの番組情報

【BS時代劇】明治開化 新十郎探偵帖(5)「ロッテナム美人術」[解][字]

特命探偵・結城新十郎(福士蒼汰)は、ロッテナム美人館を訪れた梨江(内田理央)の紹介で元大名・大伴家に嫁いだ大伴夫人のシノブ(伊藤歩)から捜査の依頼を受ける。

詳細情報
番組内容
インド・アラビアに古来より伝わる美顔術を施すロッテナム美人館が上流階級の夫人たちに人気である。その美人館を訪れた加納梨江(内田理央)は元大名・大伴家に嫁いだ大伴夫人のシノブ(伊藤歩)と知り合い相談を受ける。勝家を訪れたシノブは結城新十郎(福士蒼汰)に、普段は物静かで学問を好む宗久だが、時々発作を起こし使用人のみならず妻であるシノブにも刀を振り回すと夫・宗久の異変を訴える。
出演者
【出演】福士蒼汰,内田理央,矢本悠馬,中村靖日,小倉一郎,増田修一朗,田上晃吉,中島唱子,喜多乃愛,結城モエ,伊藤歩,山中崇,白石朋也,山崎萌香,小角まや,勝村政信,篠井英介,鶴見辰吾,稲森いずみほか
原作・脚本
【原作】坂口安吾,【脚本】小松江里子

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

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キーワード出現数ベスト20

  1. シノブ
  2. 一人
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  4. 人間
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  8. ピストル
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  17. シノブ様
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  19. ロッテナム美人館
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   ごあんない

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「インド アラビアに古来より伝わりたる
神秘の美顔術」ですって。

ここの美顔水を使うと
肌が雪のように白くなるのですって。

(梨江)すごい混みようだこと。
(浅野)評判でございますからなあ。

♬~

きれ~い!
まるで 西洋の貴婦人みたい。

(シノブ)私も 毎日これを使っているのです。

玉のこしに乗られた
美貌の才女と名高いお方です。

失礼いたします。

加納梨江様では?
はい。

あっ ぶしつけに申し訳ありません。

何度か お見かけしたことがありまして…。

大伴シノブと申します。

では 先日
あの大伴家のご当主とご結婚された?

はい。

梨江様も 美しくなることへ
興味がおありなのですね。

ええ もちろん。
では よろしかったら。

こちらは?

特別なお客様だけが案内される
美顔術のお部屋です。

どうぞ。

あの方が
この店の女主 ロッテナム夫人です。

ここで究極の美しさを作り出す施術を
しておられるのです。

今度 夫人に紹介しますわね。
ありがとうございます。

あっ あの~

梨江様は
結城新十郎様を ご存じですわよね?

はい。

♬~

シノブさんは 新十郎さんに
何かご相談があるらしいのです。

はい。
私が 梨江様に 是非にとお願いをして

連れてきていただきました。

(新十郎)その相談とは?

夫のことなのです。

(勝)元大名 大伴家当主の宗久殿だな。
学識豊かな男だと聞いてるが。

はい。 学問を好み 世界中の
さまざまな書物を収集しております。

ふだんは物静かで 優しい夫なのですが…。

どうかされたのですか?

ここ数日 様子が…。

急に発作を起こしたかと思うと 使用人や
妻である私にも刀を振り回して…。

3人は 一人なのだと

私と 女中のキミとカヨとは

実は 同じ人間なのだと
妙なことを口走るのです。

お医者様は
日夜 書斎に閉じ籠もっているせいで

西洋の書物に
惑わされたのではないかと…。

そこで ご高名な結城様に

そんな夫の話し相手になっていただければ
と存じまして…。

お願いでございます。

(虎之介)そんなことでしたら
お安い御用です。

(お民)何を勝手に…。
おい どうする?

そうですね…。

今の英語は?

「逆境が人に与えるものは美しい」。
シェークスピアですね。

はい。

分かりました。 私で役に立つなら。

は~ ありがとうございます。

本当に助かりました。

すてきな方ですわね。

やはり どこか
日本の殿方とは違っているような。

私は
ぶしつけな男としか思ってはいません。

アハッ お好きなのでしょう?

違います!

フフフッ。

(因果)ああ~
それは 惜しいことをした~。

もう少し早く来れば あのシノブ様の
美貌を拝めることができたのに…。

あんなにお美しいとはなあ。

今や東京中のご婦人の間に
大変な人気ですよ。

新聞でも このとおり。

「ロッテナム美人術大評判」「大伴卿令夫人
シノブ様も御愛用」ってなもんでえ。

(お糸)あ~ この美顔水っていうの
私も使ってみようかなあ。

(お兼)私たちも
シノブ様のような玉の肌になれるかも…。

もとが違うだろ。

えっ。
虎之介様に
差し上げるものは 何もございません。

糸ちゃん お茶も要らないよ。
えっ! ちょ…

おい おい! お兼! お糸!

だから おめえは ひと言多いってんだよ。
は~い…。

でも みんなが憧れてるのは
その美しさだけではないんですよ。

何かあんのか?
はい。

シノブ様の実家は 華族で 大伴家とは
格式では釣り合う婚儀でしたが

シノブ様は 実は その家の養女なんです。
養女?

何でも 女中奉公していたところ

主の夫婦が その賢さと美しさに
「娘にしたい」と言いだしたとか。

(勝)へえ~ 女版 立身出世ってわけだな。

でも ちょっと できすぎた話だねえ。

うん? 何だ お前
俺が褒めたもんだから やいてんのか?

誰が。 うぬぼれるんじゃありませんよ。

な~に いい年こいて
お前 張り合おうとするなよ。

ハハハハッ。 あれ? あっ…。

だが お前も美人には弱いと見えるなあ。
やすやすと引き受けるとは。

いい香りだった… 西洋の香水か…。

ああ そういえば
異国の花畑を思わせる香りがしたなあ…。

それに 3人の女が一人の人間とは…。

Something strange.

お待たせしました。

夫の大伴宗久でございます。

君が 結城新十郎君か。

はい。 初めまして。

洋行帰りの名探偵と聞いているが。

どうでしょうか。

ギリシャ哲学も読まれるのですか。
哲学とは あらゆる学問の総体だ。

そこには 自然学 博物学 数学も含まれる。

それに
アリストテレスが 倫理学を加えた。

そうだ。 よく知ってるな。

どこで勉強したのだ?
ボストンです。

それは 羨ましいな。
今度 是非 ご一緒に。

あ… ありがたいが
あまり体が丈夫な方ではなくてね。

やはり 新十郎様に来ていただいて
よかったですわ。

どこも 何ともないようですが…。
ええ。 今は。

あら?

失礼します。

三人一体なのだ。

一人の人間が3つの顔と体を持っている。

シノブと… ハア ハア 女中のキミと
カヨの3人は 実は一人なのだ。

お前も 本当は 結城新十郎ではあるまい。

その正体を現せ~!

逃げて!

ハア! ハアハア…。

(小林)あっ 今 旦那様の声が…。
また あの発作が?

はい…。

お医者様の小林先生です。
夫のために 毎日通っていただいています。

こういうことが よく起こるのですか?

ええ。 これ以上 病状がひどくなる前に
何らかの手だてを講じた方がよいかと…。

手だて?

一旦 病院に入れるべきだと。

結城様 なんとか夫を
正気に戻す方法はないでしょうか。

お~い けがの治療とは 訳が違うぞ。

正気に戻すよい方法など あるのか?

ないことはない。
えっ。

ただ 多少 荒療治になる。

<そして 次の日 川で男の死体が 見つかったのでございます>

(速水)何じゃと!?

死因は溺死ではなく 射殺じゃと?
(2人)はい。

ピストルを街なかで使って殺しとは…
まるで西洋じゃなかか!

こんことが世間に知られて
騒ぎにでもなったら

また西郷公もご心配される…。

結城新十郎を呼べ。

(ざわめき)

失礼します。

あ~ これがピストルの痕か。

身元は?
(鮫島)今 調べてるところだ。

この黒いのは何だ?
(においを嗅ぐ音)

黒の顔料のようなものを
塗っていたようだな。

♬~

確か ロッテナム美人館に行った時

インド人のごとき男が
案内係をしていたと?

ええ そうですが。

それは 本当に 異国人でしたか?
えっ?

これは 川で死体であがった男です。
それを こうすると…。

♬~

似ています。

♬~

お民様?
あっ 梨江さん。 新十郎さんも。

どうされました?

この2人に連れていってほしいって
せがまれてね。

えっ 奥様が行こうって。

そうですよ
早く行かないと売り切れてしまうって。

そうだったかしら…?

あ… けれど お休みかしらね?

ロッテナム夫人が
お店を畳んだらしいですよ。

(梨江 お民)ええ!

じゃあ… あの香水も 美顔水も
もう手に入らないの?

え~。
残念…。

あんなに繁盛していたのに
急に どうして…。

おかしな話でございますね。

何じゃと? あん死体は
銀座で働いちょった男かもしれんと?

ロッテナム美人館です。

ロッテナム?
その店の主の名です。

西欧の女か。

ほいじゃ ピストルを持っちょっても
おかしくはなか。

すぐに行かんにゃ…。
(福原)はっ!

もう閉店して 誰もいません。

何じゃと? (ノック)
何じゃ。

死体の身元が分かりました。

下谷 龍泉寺町の裏長屋に住む
高野一助という男です。

銀座の洋館に雇われていたとか。

おお… ほいで決まりじゃ。

そんロッテナムっちゅう女が

ピストルで一助を撃ち殺して
逃げたんじゃ。

もしかすっと そん女
どっかの国ん密偵かもしれん!

(鮫島 福原)密偵!?
ほうじゃ。 すぐに行方を追え!

(鮫島 福原)はっ!
いや 待て…。

そげなことをしたら また国際問題に…。

(福原)ほいじゃ
手に負えないっちゅうことでは?

何を言うか! うん?

うん? あいつは どけ行った?

What’s going on.

このままじゃ 日本の女たちは
西洋の美顔術に ますます骨抜きにされ

いずれ日本は
西欧に乗っ取られちまうんじゃねえかと

恐れをなした者たちの仕業だろう。
なるほど!

恐らく! その殺された男は
用心棒も兼ねていたのだ。 ええっ?

いいか 犯人たちは ロッテナムに対し
日本から出ていけと脅したところ…

ピストルを身構えたロッテナム。
「うっ…」。

そのピストルを男たちが…。
「えいっ! はっ!」。

取り上げる。
それを守ろうとした用心棒を…。

「パ~ン!」。 「うわ~!」。
「パ~ン!」。 「うわ~!」。

撃ち殺した!

いや~ さすがでございます。

まるで見てきたかのような
真実味のあるお話!

だろ? はい!
(笑い声)

どうだかねえ。

はい どうぞ。

この香り…。
あっ これ?

この前
大伴シノブ様がいらっしゃった時に

頂いたんですよ。

「黒衣の女の涙」っていうんですって。

3人は 一人なのだと。

「黒衣の女の涙」…。

キャ~!
(大伴)やっ!

あっ… ああ! あっ!

あなた。 あっ!

お前も キミもカヨも…
本当は 一人の人間なんだろ!?

正直に言え!

ふっ!
あっ…!

ああ! あっ…。

あ… ああ! ああ! ああ!

♬~

大丈夫ですか?
ええ 大したことは…。

けれど 夫をどうしたらよいかと…。

こうなったら
リスクを冒すしかないかもしれません。

リスクとは?

あなたと 女中のキミとカヨ

3人を一度にご主人の目の前で見せて
多少強引でも

それぞれが別の人間であることを
分かってもらうんです。

シノブさん。

あ… 新十郎様に 全てお任せします。

承知しました。

ところで ロッテナム美人館のことは
聞いていますか?

ええ 店を閉じたと。

事情は 全く知りませんが…
とても残念で…。

もう その香りも
手に入らなくなりますね。

あっ ええ。 「黒衣の女の涙」…
とても気に入っていたのですが…。

でも いずれは 日本の婦人の手で
あのような店が日本中に出来るでしょう。

美しさは 女にとって
この世で生きていく力となるはずです。

私も そう思います。 これからは
日本の女も もっと強くあるべきです。

新十郎様は…?

同じです。

男であれ 女であれ

誰もが自由に やりたいことができる
世の中が いずれ来るべきだと。

私たち
どこか似ているような気がいたします。

さ~てさて 美人館閉館の真相は いかに!

西欧列強を憎みし者の陰謀か?

それとも…
ロッテナム夫人は 密偵なのか!?

さあさあ 買った 買った~。

<一方 明治政府でも…>

(西郷)かつての地位を失った多くの士族が
不満と怒りを募らせちょ。

こんままでは治まらん。
(大久保)今は 先に進むことです。

このままでは 日本は
西洋に いいようにされてしまう。

じゃっどん そげんして
旧来の同志を見捨てても よかとか?

西郷さんも
西洋を見てくればいいのです。

我が国に比べ 圧倒的な国力です。

やみくもに西洋の後追いをして
どげんする。

こげなことを続けちょっと
人々は ついてこんど。

今は一刻も早く
この国を強くしなければならんのです!

今から ある実験を始めたいと思います。

大丈夫ですか?
荒療治だとは聞いてますが…。

シノブさんは
新十郎さんにお任せすると。

(せきばらい)
それでは 始めます。

(フィンガースナップ)

大伴さん こちらは 誰ですか?

妻のシノブだ。

(フィンガースナップ)

こちらは?

女中のキミだ。

でも 本当は シノブと一体だ。

(フィンガースナップ)

こちらは?

カヨだ。
でも本当は シノブやキミと一体だ。

ありがとうございます。 では…。
(フィンガースナップ)

これは?

3人は 一人の人間のはず…。

いえ 3人は 別々の人間です。

えっ…。
大伴さん もう一度 よくご覧ください。

どうぞ。

♬~

あ~!

あ~!

あ~!
大伴さん!

あなた!
あ~! ハアハア ハアハア…。

三人一体… ハア ハア…。

逆に効き過ぎたか…。

もう入院させるしかありません。

そうするしかないのでしょうか?

入院か… それは残念だな。

大伴宗久の博識は

いずれ政府に役に立つだろうと
思っていたのだがな。

いや~ ですが 奥様のシノブ様と
2人の女中の区別もつかず

「3人が一人だ~!」と言いながら
卒倒してしまうのは

まともには見えませんでした。

でも 何か 妙だねえ。

祝言なすって まだ日も浅いってのに
急にそんなふうになるってのは。

ああ…。

大伴さん。

ロッテナム美人館を訪ねたことは
ありますか?

ロッテナム…。

ロッテナム…。

ロッテナムね…。

ああ… ロッテナム…。

ハア… ハア… ロッテ…。

ロッテナム夫人が 何も言われぬまま
いなくなったので驚きましたが

家賃は 3か月分
前払いで頂いておりました。

こちらです。

インド人風の男は
ここに立っていました。

ここでロッテナム夫人が
特別な美顔術を施術していました。

随分と暗い部屋ですね。
ロッテナムさんからは

その方が都合がいいからと言われまして。

ここで施術を?

ええ。
客のご婦人が あおむけになっていました。

自分が密偵であることがバレたので

ロッテナム夫人は
一助をピストルで撃ち殺して

どこかへ逃亡したんですよ。

いや それは違うな。 え~?
勝先生のご明察どおり

日本を西欧諸国に乗っ取られまいとする
男たちの企てだ!

いいや 女密偵説ですよ。
いいや 陰謀説だ!

いやいや 女…。
いいや…。

(2人)あ~!
(お滝)どっちでもいいんじゃないの?

(宗久)シノブと…

キミとカヨの3人は 実は一人なのだ。
あ~!

(シノブ)美しさは 女にとって
この世で生きていく力となるはずです。

えっ?

野心を抱く…。

♬~

承知しました。
そういうことでしたら 喜んで。

ありがとうございます。

新十郎さんのお手伝いとなると 熱心だね。

そういうわけでは…。

お前さんたち 美人館に入れるわよ。

えっ!
本当ですか! わ~!

<さてさて 一体 何が始まるのでございましょうか>

わざわざ おいでいただいて
すみません。

いいえ。 ですが 今日は ここで何を?

それは 後ほど。

実は ご主人にも来ていただいています。
えっ?

もしかしたら 病が治るかもしれませんよ。

ありがたいですわ。

どうぞ。

あっ あなた 病院の方は?

ああ ご心配なく。
ちゃんと先生のお許しはとってあります。

どうしても 見せたいものがあるとか…。

ええ。 そのようですわね。

今から ご主人が
あの日 ここで見たことを再現します。

あの日?

あなたが ここで
美顔術を受けられた日です。

それを今から ご覧に入れましょう。

ロッテナム夫人は ここに こうして立ち
ベッドの上のシノブさんに

美顔術を施したのではないですか?
大伴さん。

はい。

あなた。

♬~

あなた。

ええっ!

梨江殿ではない… お兼だ…。

施術を続けます。

♬~

あなた。

今度は お糸!

同じ体なのに 3人の顔が…。

三人一体… これだ! これを見たのだ!

このとおり あなたは間違いなく

3人の人間が一人であるかのように
目撃しました。

ですが 実は これは
単純なトリックだったのです。

トリック?

このように あらかじめベッドの陰に
2人が隠れていました。

そして 施術の途中で

ベッドの底板を通って
上と入れ代わっていたわけです。

仕組んだのは…

あなたですよね シノブさん。

シノブ…? えっ… なぜ そんなことを…。

ambitious.

野心を抱いたから… ですよね。

あなたは 日本で初めての
美の伝道者になろうとした。

その手始めが
このロッテナム美人館での商い。

ロッテナム夫人や使用人たちは
あなたが雇った。

あなたが 全ての黒幕だった。

もう少し黒く塗って。
はい。

とにかく 華やかな感じが大切なの。

そして…
ここで売られている美顔水や香水を

あなた自身が身につけることで

大勢の婦人たちが
それを買いに この店にやって来た。

誰もが
あなたのような美しさを手に入れたくて。

商いは 見事大評判
しかし 真の目的は…

ご主人を この店に連れてくることだった。

結婚したばかりだというのに
いつも ご本ばかり。

たまには 一緒に外出でもしたいですわ。

分かった。

そして 美顔術を受けると言って

ここでご主人に
先ほどのトリックを見せた。

あなた。

大伴さんは シノブ夫人とキミとカヨが

本当は 一人の人間であると
信じてしまった。

大伴さん ふだん
シノブさんと キミさんと カヨさんは

あなたの前では
必ず1人ずつ現れるんじゃないですか?

そういえば いつも別々に…。

3人は 一人の人間だと
ずっと思い込ませておくためです。

そして 私が提案した あの日の実験。

ハッ これも実は シノブさん
あなたの思惑どおりだったのですね。

初めて3人を一度に見た大伴さんは

正気に戻るどころか
ますます混乱して卒倒してしまった。

だが おかしいではないか。

それならば なぜ 先ほどの入れ代わりを
大伴殿は 正気を失わずに見られたのだ?

これだ。

「黒衣の女の涙」。

もともとの入れ代わりの前

あらかじめシノブさんは
この香水に特別な薬

恐らく幻覚を見させる何かを仕込ませ
大伴さんに嗅がせていた。

それで 大伴さんは 前後不覚となり
シノブ夫人とキミさんとカヨさんが

三人一体であると
思い込まされてしまったのです。

あなた。
あなた。

あなた…。
あなた…。

あ… あ… ああ…!

その後もシノブさんが
香水に その薬を仕込ませ

大伴さんに近づくたび

三人一体を目の前で見た恐ろしさが
よみがえって錯乱していたわけです。

ご主人は あなたの計画どおり
病院に隔離された。

そうなれば 大伴家のばく大な財産は
妻のあなたが思うがままになる。

恐らく 事が落ち着いたら そのお金で

また ここで商いを
始めるつもりだったのではないですか?

今度は… 大伴シノブの美人館として。

フッ…。

ええ そのとおりよ。
さすがね 名探偵さん。

お前という女は…。

あなたは あれほどの資産を持ちながら

この世で何かを成すことに
何の興味もない。

関心があるのは 学問と書物だけ。

そのお金は
この私が使ってこそ価値があるの。

ハハッ 違う?

あなたが言った「美しさは
この世で生きていく力」というのは

こういう
まやかしのことだったのですか?

梨江さん
恵まれたあなたには 分からない。

私は 何一つ持たずに生まれた
ただの女中だったの。

でも どうして
わざわざ新十郎を巻き込んだのだ?

その企てが見破られるかもしれないのに。

名探偵のお墨付きがあれば
夫を入院させても 誰も私を疑わない。

あなたをだませれば 世の中の
どんな人間だって思いのままだわ。

そうでしょ?

ハッ!

うわっ!

えっ…。

消えた?

おい 新十郎は?

♬~

やっぱり来たわね。

あなたなら ベッドを調べた時

この隠し部屋も
見つけていたはずですものね。

どこへ逃げるつもりですか?

私は 自分の知恵と 器量で
ここまで はい上がってきたの。

男は 戦に勝って 権力を得て
我が物顔してるじゃない。

女の私が 美しさを武器にして
どこがいけなくて?

明治の世は 誰もが自由に
やりたいことができる世の中なの。

そうでしょ?

いいや 違う。

自由に生きるとは
弱い者を握り潰すことではない。

あなたは このピストルで
何の罪もない一助を殺した。

殺したくはなかったのよ?

けれど
あの男は ここの秘密を知ってしまった。

しかたがなかったのよ。

あなたを殺すのは 本当に惜しいわ。

さようなら。

う…。
(銃声)

あっ… うっ…。

堕ちるところまで 勝手に堕ちればいい。

♬~

私は 何も知りませんわ。

あなたが そん手に持っていたもんじゃ。

ほいじゃ…

真実を話してもらいましょうか。
フッ。

何も話さないと言ったら…。

このピストルで私を撃てますか?

フッ。

フフ…。

♬~

フフフッ ハハッ。
大伴殿は 無事 退院したそうだな。

はい。
そりゃあ 何よりだ。

さすがは名探偵 あの女より
一枚うわてだったということですね。

ああ。 いや それにしても

一人の女が仕組んだにしちゃあ
大がかりな企てだ。

新十郎さえ そのからくりの歯車として
利用しようとしたんだからな。

あ~ 恐ろしい。

あの美しさの裏に
そんな野心があったとは…。

う~ん…。

あ~…。

まさに 明治の怪物だな。

本当 誰かさんの陰謀だなんて
言ってたくせにねえ。

この事件は これで おしまい。

また そんなこと。

その怪物を生み出したのは
一体 誰なんだ?

あの!

アンビシャス。

新十郎さんは
どのような野心を抱いているのですか?

できることなら
この手で最初からやり直したい…。

堕落した明治維新を。

♬~

冗談だ。

でも そうなのですよね?

弱い人たちが救われる世の中に…。

♬~

番町皿屋敷を装った逃亡劇。

女中に続き 使用人も行方不明って…。

疑いは いずれ互いへの憎しみに変わる。

♬~