【ドラマ10】タリオ 復讐(ふくしゅう)代行の2人(5)真実(浜辺美波)と黒岩(岡田将生)の元を訪れた依頼者…

出典:EPGの番組情報

【ドラマ10】タリオ 復讐(ふくしゅう)代行の2人(5)[解][字]

真実(浜辺美波)と黒岩(岡田将生)の元を訪れた依頼者は、余命半年の宣告を受けた会社経営者の古沢(伊武雅刀)。二人に25年前に妻を殺した犯人への復讐を依頼する。

番組内容
白沢真実(浜辺美波)と黒岩賢介(岡田将生)の元を訪れた依頼者は、会社経営者の古沢順三郎(伊武雅刀)。古沢は医者から余命半年の宣告を受けていた。古沢はかつて強欲な経営者だったが、妻・奈津子は心優しく、皆から慕われていた。だが25年前、奈津子は刺殺されてしまった。古沢は時効になってしまった犯人を探し出してほしいと言う。真実と黒岩は古沢の下で働く織江(中山忍)と、元同僚の美佐子(浅香唯)に話を聞く。
出演者
【出演】浜辺美波,岡田将生,伊武雅刀,中山忍,浅香唯,嶋田久作
原作・脚本
【作】蒔田光治

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

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(ザマ)いらっしゃいませ~。
あれ? もしかして

うちのカレー 食べに来た? 来てない?

あ~ ソーリー。 私 ここ行きたい。
え?

(おなかが鳴る音)
(真実)動くな!

(黒岩)ギギガガ…。
お前 平田かよ。

何だよ。
黒岩さん 食べるものにも困って

また 何か悪事をたくらんでいるのでは
ないかと思いまして。

俺は物心付いた頃から
食べるものに困ったことがない。

まあ よしとしましょう。

ところで 困っている黒岩さんに
ひとつ いいお知らせがあるんです。

困ってないから。
これ。 今 裏の焼肉屋さんで

A7ランク牛 食べ放題っていうのを
やっているらしくて。

A7ランク牛?
ただし2名様以上に限る。

一緒に行ってやってもいいかなと
思いまして。 2人分払っても。

なぜ 俺が
お前の分まで出さなきゃならない。

はあ? それは 黒岩さんが また悪事に
走らないようにという使命感と

1人焼肉は寂しかろうというし…。
お前 そのチラシを見ていて

腹が鳴ってたんだろう?
金もない 友だ…。

寝るな!
≪ひどいじゃないか! 焼肉より

ヤンバルカレーだろ!
ヤンバル ヤンバル ヤンバルカレーだろ!

お前 来るって言ったな?
行くから。 勝手に入ってこない。

黒ちゃんが言うなら
今日は引き下がってやるわ。

ありがとう。 ≪あっ!
あっ そうだ 案内してたんだった。

(古沢)私は こういう者だ。
古沢順三郎。

うるさいじじいだろ?
言ってない。 古沢順…。

あの古沢様でございますか。
誰?

株式会社古沢精密工業を経営する傍ら
数々の福祉事業にも貢献しておられる

あの…。 君 コーヒーおいれして。

本日は どのようなご用件で?

(古沢)ここだけの話だが
私は やっかいな病を抱えていてな。

先日 医者に聞いたんだ。
「私は あと どのぐらい生きられる?」。

医者は しかたなく教えてくれた。
もって 半年だろうと。

それは お気の毒に。
ということは 会社の後継者問題か…。

いや… こちら 復讐代行業というのを
やっていると 人づてに聞いた。

何かのお間違いじゃないでしょうか。

私は25年前 強盗に妻を殺された。

犯人は まだ捕まっていない。
犯人を見つけてほしいんだ。

どうぞ。

何で 前 通んだよ。

25年前 私は 強欲な経営者だった。

もうけのことしか考えず
人を全く信用していなかった。

工場に隣接する土地で
児童養護施設を運営して

そこの出身者を
優先的に工場で雇ったりもしていたが

それも 社会貢献活動でもしておけば
多少 商売であこぎなことをやっても

大目に見てもらえると思ったからだ。

だが 私の妻の奈津子は
私とは全く正反対の人間だった。

誰にでも優しく
従業員たち みんなから慕われていた。

そんな妻が… 犯人は妻を殺して
金庫から金を奪って逃げていった。

事件のあと 私は 妻が どんなに
みんなから愛されていたかを知った。

工場が うまくいっていたのは
全部 妻のおかげだったんだ。

ありがとう。

それからだ。 私は心を入れ替えた。

だが 許せないのは 妻を襲った強盗だ。

犯人逮捕は警察の仕事では…。

警察は何もしてはくれん。
事件は もう時効だ。

殺人事件の時効は撤廃されたはずじゃ…。
25年前の事件って…。

1995年3月28日だ。

でしたら 時効は成立しています。

刑事訴訟法が改正されたのは
2010年4月27日。

それより15年以上前の1995年
4月27日以前に起きた事件については

古い刑事訴訟法が適用されますので
時効は延長されないんです。

ああ 「ためしてガッテン」が
放送開始の頃か。

たった… たった1か月の差で
事件は もう時効だ。

失礼。 …はい。

言われなくても
今 のもうと思っていたところだ。 うん。

全く。 私の秘書からだ。

薬をのむ時間だと
いちいち電話をしてきた。

もう うるさくてかなわん。 ハハハハッ。

あ… また。
え? お…。

では 水を。
いや 医者からは

アルコールと一緒に摂取するとよいと
言われている。

できれば こはく色の。
そんな薬は 生まれてこの方

聞いたことがありません。
どうぞ お水です。

だから 何でだ お前。
どいつもこいつも 頭の固い女ばかりだ。

でも 犯人が見つかったとして
どうするつもりですか?

あんたたちは
犯人を見つけてくれさえすればいい。

あとのことは 私がやる。

まさか…。
私は もう 余命いくばくもない身だ。

それは駄目です。
あなたを殺人犯にすることはできません。

「目には目を 歯には歯を」。

犯人を見つけ出しさえしてくれれば

ばく大な遺産の中から 十分な報酬を…。

十分な報酬 分かり…。 黒岩。
呼び捨てすんな。

決心がついたら 連絡をしてくれ。

ただし 私には もう時間がない。

期限は 明日だ。

そもそも
何で殺人事件に時効なんてあったんだ。

それは諸説ありますが
捜査資料が散逸するからとか

時がたてば
被害者遺族の感情も薄らぐだろうとか…。

はあ!? お前ら法律家っていうのは
大事な人が殺されても

時間がたてば みんな忘れちまうだろう…。

だから 今は法律が改正されて
時効は撤廃されて…。

でも 現に こうやって
救われない事件だってあるじゃないか。

たった1か月の差で。
法律は法律ですから。

とりあえず
調べるだけ調べてみたらどうだ。

分かりました。 ただし何か分かったとして
それをどうするかは 私が決める。

それでいいですね。

♬~

古沢さんから自伝を書くよう依頼された
ライターを名乗り

事件を調べ直すことにした。

最初に訪れたのは 25年前 事件の捜査に
当たっていた元刑事 木戸吉太郎。

(木戸)はい。 木戸吉太郎は私ですが。

こんにちは。
こんにちは。

えっ? 古沢さんが自伝を。
はい。

で 古沢さんの奥様が殺された
事件について

お話を伺えないかと思いまして。

古沢さんが事業を大きく拡大されたことは
あの事件に起因…。

うそをつかんでもいい。
え?

古沢さんは 自分の功績を
あれこれ ひけらかすような人じゃない。

事件について調べ直してくれと
頼まれたんだろう。

(ため息)

当時の捜査資料だ。

いいんですか。 退職したからって勝手に。

本当は違法だがな。

あの人の落ち込みようは
それはそれは 一とおりではなかった。

<木戸さんは今でも 事件のことを詳細に覚えていた>

回想 あっ!
(織江)え? 誰?

分からなかった。

<事件が起きたのは
25年前の3月28日 午後3時ごろ。

2人の従業員が奈津子さんに呼ばれ
工場内の事務所を訪ねた>

(美佐子)奥様!
奥様 どうしたの?

<奈津子さんは 鋭利な刃物のようなもので
胸を刺され死んでいた。

凶器は その場にはなかった。

隣の部屋にあった金庫が開けられ
中にあった現金がなくなっていた>

我々は まず 内部の人間の犯行を疑い

従業員たちを集め
厳しい取り調べを行った。

[ 回想 ] 君たちが見た人物が
犯人である可能性が高い。

何か思い出せないかな?
とっさのことだったので 私は何も。

すいません 眼鏡がなかったので
どんな人だったかまでは…。

眼鏡?
はい。

(木戸)もっとも一人は 3日前に
眼鏡を壊してしまっていて

証人としては役に立たなかったがな。

だが すぐに 内部の者に
犯行は不可能だということが分かった。

事件から2日後
2キロほど離れた草むらから

凶器の刃物が見つかったんだ。

取り調べをずっと受けていた従業員たちは
そこまで凶器を捨てに行くことは

不可能だったということですね。
そのとおり。

それと もう一つ。 奈津子さんの手帳に

アルファベットの「T」と数字の「2」
という文字が残っていたんだ。

[ 回想 ] 「T2」。

「テイ」?
「T」。

あっ… 「T2」。
「T2」。 すいません…。

その日 会うことになっていた人物を
示していると思ったんだが

誰に聞いても このT2という人物に
心当たりのある人間はいなかった。

事件は 迷宮入りした。

あれ?

奈津子さんの耳のイヤリング
なぜ 片方だけなんでしょうか。

(木戸)もみ合っているうちに
落ちたのかもしれんな。

じゃあ もう片方は どこか近くの床に?

鑑識の記録では そんなもの
どこからも見つかっておらん。

変じゃないですか
片方だけイヤリングをしているなんて。

あ~ 昔 ヨーロッパでは
愛する女性に 男性が

右側のピアスを贈る願かけがあったと
聞いたことがある。

古沢さんなら何か知ってるかもな。

あの この写真
しばらくお借りしてもいいですか。

あ~っ!

こっちにあるよ。

ただし 私が持っていたことは
ないしょにしてくれよ。

はい。

お… もちろん ちゃんと返しに来ますし。

I’ll be back.

あっ!?
すいません。

手帳に残された文字が人物ではなく
あの映画のことなら

日本公開日は 1991年の8月24日。
事件の4年前だ。

あ~ 喉渇いた。
聞いてんのか!

どうぞ。
どうも。

<この人が秘書の杉坂織江さん。

もう一人の従業員
中野美佐子さんと一緒に

奈津子さんの死体を発見した女性だ>

社長が自伝を?
古沢社長の功績を後世に伝えることは

私どもとしましても
実に意義のあることではないかと

思いまして。
あ~ それはそれは…。

隠れてお酒を飲むノウハウを
知りたい方には

さぞかし
役立つ本になるかもしれませんね。

(古沢)余計なことは言わなくてもいい。

ご苦労さん。

昔の方の連絡先となりますと
どこまで残っておりますか。

亡くなってしまった方も
大勢おりますしね。

(時計の音)

社長 お薬の時間です。

今日は… この濃い冠冠茶でのむか。

濃い冠冠茶なんてあるんですか。
冠冠茶だ。

が が…! 何だこれは!

ただの濃い冠冠茶じゃないか。
確かに 濃い冠冠茶ですね。

右の端っこに入れといた
濃い冠冠茶は どうした。

アルコールのような異臭がしましたので
新しいものと取り替えておきました。

バカ者! あれが何年ものか知って…。

こちらでございます。

(古沢)これだから 頭の固い女は…。

あの 杉坂さんは25年前の事件で

殺された奈津子さんの死体を発見したと
伺ったのですが。

ええ。 でも 私は たまたま
眼鏡を壊してしまっていて

何の役にも立たなくて。
(古沢)お前は眼鏡がない方が ずっといい。

余計なあら探しをせずに済むからな。

あら探されるあらが あるからでしょう。

あらかれ このかれ。
ん? あっ 違う。

あれ… あれから…
あれから この会社には ずっと?

はい。 社長が何かと気にかけて下さって。

(古沢)このとおり 口やかましくて
融通のきかない女だが…。

失礼。 (古沢)そこそこ 商売の才能は
あるんじゃないかと思ってな。

税理士やら何やらの資格を取らせたんだ。

これ 飲んでいいですか?
(古沢)だが

もう少し 思いやりのある人間を
雇っておけばよかったと

今になって後悔している。
残り少ない命だというのに

酒も自由に飲ませてもらえん。

何 バカなことを言ってるんですか。

「憎まれっ子世にはばかる」。

社長のような方は 百歳まで生きるに
決まってます。

(古沢)口の減らないやつめ。

(織江)えっ えっ?

お前が酒飲んで倒れるから

古沢さんに ない方のイヤリングのこと
聞くの忘れただろ。

そんなことより 古沢さんの余命半年って
あれ 本当なんでしょうか。

織江さんは
全然 そんな様子なかったですけど。

バカか お前は。
私は バカではありません。

織江さんは 社長を心配させまいとして
ああやって気丈に振る舞ってるだけだ。

でも 古沢さんの織江さんに対する態度
ひどくないですか?

あんなに偉そうに。
お前は どこまでも底なしの大バカ者だ。

私は 底なしの大バカ者ではない。
いいか。

社長は 織江さんに
いろいろな資格を取らせてやった上に

秘書にまでしてやった。
ああいう言い方をしておけば

織江さんだって 気を遣わずに済むだろう。

それが人間の本当の優しさ
っていうものなんだよ。

お前みたいなのが 司法研修所で
トップだったっていうんだから

恐ろしい話だよな。 犯人と疑われたら
お前みたいなのに裁かれるってわけだ。

一体 この国の裁判…。

寝るな!

ここですね。

もう一人の発見者 中野美佐子さんが
園長をしている児童養護施設。

殺された奈津子さんの意志を
継いでってことだろう。

三代目?

やめてよ。
せからしか きさんら 許さんわい!

あっ ちょっと。
ヨーヨー投げたら危ないよ。

すいません。
中野美佐子さん いらっしゃいますか?

はい 私ですが。

25年前 古沢さんの奥さんが
殺された時のことを教えてほしいんです。

あ… はい。

奈津子さんの手帳には 事件の日に
「T2」と書かれていたらしいんです。

心当たりはありませんか?
あります。

やっぱり。
奥様を殺したのは そのT2ですから。

そうでしょう。
私 逃げていくT2 見たんです。

なるほど。

(2人)えっ!?
えっ えっ… あっ あっ… なるほど。

逃げていった人物が そのT2だと思うが
…が 誰かは分からない

そういうことですね。 知っています。
うそだろ~。

あの T2とは 一体…。

田所虎男。 だから T2。

奥様は みんなに知られないよう
そう呼んでいたんです。

あれは 事件が起きる少し前のことでした。

私は古沢社長の命令で

人手の足りない田所帝都精工に
臨時工として働きに行ったんです。

そこで私は 慣れない機械の操作を誤って
故障させてしまったんです。

回想 何をやってる! おい!
すいません!

(美佐子)
損害額は400万円だと言われました。

本当は 工場長の指示が曖昧だったのが
いけなかったんです。

[ 回想 ] ちゃんと指示したはずだ。

(美佐子)でも 2人は…。
[ 回想 ] 口答えするな!

(田所)こうなったら
古沢さんに弁償してもらうしかないか。

あの… それだけは…。

(美佐子)あのころの古沢社長は
とても怖い方でした。

こんなミスをしたら 私だけじゃない

ほかのみんなにも迷惑がかかる。
それで とっさに…。

[ 回想 ] お金の方は 私がなんとかします。

だから 古沢社長には
このことは ないしょで…。

1か月以内に400万 ここに持ってこい。

(美佐子)結局 何も思いつかなくて。

社長にないしょで
奥様に相談することにしたんです。

回想 なぜ もう少し早く
相談してくれなかったの。

私が 田所さんと話ししてみる。

すみません。
心配しないでいいのよ。

事件の日 奥様は
田所さんと会うことになっていたんです。

私は 逃げていく田所さんを見ました。

[ 回想 ] あっ!
え? 誰? 分からなかった。

弁償しろと言われていたお金の話は
どうなったんですか?

田所さんからは それきり
何も言ってこなくなったんです。

だから…。
田所さんが奈津子さんを殺して

金を奪って逃げたと あなたは考えた。
はい。

だったら なぜ
それを警察に言わなかったんですか。

すみません。 ただ あの時は

自分のせいで奥様が殺されたと
思われたくない一心で…。

いや~ いきなり犯人確定ですね。

そんなわけないか。
当たり前だ。

多分 彼女は
T2こと 田所虎男って社長に

いまだ 恨みを持ってるんだ。
だから この際

顔に泥を塗ってやろうと
思ってるだけなんだよ。

まあ 何にしても25年前の話だ。

そう簡単に
田所の所在が分かるかどうか…。

田所帝都精工は
2000年以降 載ってないな。

見つかるわけないか~。

ん? 出た! 何が?
田所虎男。

田所帝都精工は 2000年に
田所テイク2に社名を変更。

田所テイク2は
今や業界屈指の大企業だぞ。

有名なんですか?
名有です。 …あっ 違う 有名です。

社長の田所虎男氏は 古沢社長と同様

数々の社会貢献活動で
世の尊敬を集めてる。

うわ~ こういうことする人
苦手なんですよね~。

ほう。 古沢さんが自伝を。

そういうことでしたら
ぜひとも 協力させて下さい。

あの人も私と同じく

会社の利益は社会のためにという
主義の人間ですからね。

25年前 古沢さんの奥さんが殺された事件
ご存じですね。

ええ もちろん。 あの時の古沢さんの
落ち込みようといったら。

できれば 私が この手で犯人を見つけて
絞め殺してやりたいと思ったくらいです。

今 私たちは あの事件のことを
もう一度 調べ直しているんです。

あ~… 残念ですが それには 私は
あまりお力にはなれないでしょうな。

何しろ 事件については
あとから ニュースで知っただけですから。

おかしいですね。 あなたは あの日

殺された奈津子さんに
会うことになっていたはずです。

古沢さんの 工場の 事務所で。

何を言っておられるのか…。

事件の少し前
あなたは 古沢さんの工場から

臨時工として来ていた中野美佐子さんの
ミスの損害を

全部
彼女に負わせようとしていましたよね。

中野美佐子さん。 存じ上げないが…。

あなたが覚えてなくても
向こうは 覚えてるんですよ。

人は 痛みとともに覚えた記憶は
忘れない。

あなたのしたことは 完全な違法行為です。

このことが公になれば
あなたのせっかくの名声にも

傷がつくんじゃないでしょうか。

私は ただ 自分がやったことの責任は
ちゃんと自分で取るべきだと

彼女に教えたかっただけです。
はっきり覚えてるじゃないですか。

今 思い出したんです。
本当は あなた

わざと 中野さんに
ミスをさせたんじゃないですか。

法外な金を 古沢さんに出させるために。

バカなことを言うな!
何の証拠があって…。

シュッ! シュ~ッ…!

実はですね 25年前の
あなたの工場の経営状況について

調べてみたんですよ。
あなたの工場は あの時

資金繰りに困って 悪質な貸金業者から
400万もの金を借りていた。

ところが
奈津子さんが強盗に殺された直後

なぜか あなたは その借金を
きれいに返済していますよね。

あなたの借金も400万
古沢さんの金庫から盗まれた金も400万。

偶然でしょうか。 いや 偶然のわけがない。

私どもは たった一晩で
ここまで調べ上げました。

時間をかければ もっと
知られたくないことも出てくるのでは?

確かに あの日… 私は
奈津子さんと会うことになっていた。

だが 私が行った時には
もう 奈津子さんは殺され

警察が来ていた。
私は 怪しまれるのが嫌で

そのまま帰ったんだ。
随分と都合のいいお話ですね。

本当だ! そもそも 奈津子さんは

私に ちゃんと
金を払うと約束してくれてたんだ。

あの日は その金を取りに行くだけだった。
殺すわけがない。

でも あなたは その直後
貸金業者に お金を返しています。

そのお金は どこから出てきたんですか?

事件の翌日
工場のポストに入れられてたんだ。

差出人の名前はなかった。

そんな都合のいい話が
あるわけないでしょ!

確かに都合はいいが 本当だ。

信じてくれ。

信じてくれ。

殺す動機はなさそうだ。
それに いきなり知らない相手から

400万が送られてきたって話
いくら何でも バカらしすぎませんか。

言い訳するなら もっとましな言い訳が
あったと思うんです。

そうだよな。

医者は 何と言っていた?
はい… 一時的な発作だと。

うそをつけ。

私は もう長くはない。
何言ってるんですか。

お前には 本当に感謝してる。

会社が ここまで来れたのは
全部 お前のおかげだ。

だがな…

私は 世間が思ってるような
立派な人間ではない。

最後に やっておかなくちゃ
ならないことがある。

もう時間がないんだ。

突然すみません。 中野美佐子さんのことで
ちょっと お伺いしたいことが。

はい。
中野美…。

中野美佐子さん 事件のあと
すぐに工場を辞めてらっしゃいますよね。

何かあったんでしょうか?
あのころ 美佐子ちゃんには

おつきあいしてる男性がいたんです。

近くの工場に勤める
赤木俊平君っていう人。

間もなく2人は
結婚する予定でいたんです。

それが 美佐子ちゃん
田所っていう人の工場で

すごい損害を出しちゃったんです。
はい それは美佐子さんから聞いています。

それで美佐子ちゃん みんなにないしょで
一人でお金を返そうとしたんです。

でも すぐにお金を稼げる仕事といったら
風俗のお店しか思いつかなかった。

回想 みさっぺ。
あっ しゅんたん。

お前 こんなところで何やってんだよ。
みさっぺ!

みさっぺ。 しゅんたん。

それきり2人は うまくいかなくなって
別れちゃったんです。

赤木君は 勤めていた工場を突然辞めて
行方が分からなくなっちゃうし。

そうだったんですか。

何もかも悪いのは あの田所です。

しゅんた~ん。

犯人って もしかして…。
ああ 多分な。

それだったら 全部 説明がつく。

誰が 田所に
あとから お金を送ってきたのか。

みさっぺが なぜ 警察に T2が誰かも
犯人が誰かも言えなかったのか。

確かめるだけは 確かめてみないと。

(子どもたち)いただきます!
(美佐子)はい どうぞ。

(子どもたち)ごちそうさまでした。
(美佐子)はい。

織江さんから話を聞きました。
あなたは 田所さんのせいで

大切な恋人との幸せを
壊されたそうですね。

復讐したい気持ちは分かります。

でも うそをついてまで
あの人をおとしめる権利はありません。

何のことでしょうか。
実は今回 あなたのついたうそがね

皮肉にも事件の真相を
あぶり出してしまったんです。

痛った! えっ?

きさんら 園長先生 いじめるな!

先生は大丈夫よ。 外で話しましょうか。

せからしか!

あなたが見たのは
確かに田所さんだったんですか?

そう申し上げたはずです。

じゃあ なぜ その時 すぐに
警察に言わなかったんです?

それは… 前にも申し上げたとおり

私のせいで 奥様が殺されたと
思われたくない一心で…。

そんなわけないでしょう。
あれほど あなたを気遣ってくれた人が

殺されたんですよ。 私には あなたが
そんなひどい人間だとは思えない。

あの日 あなたは犯人を見た。

でも それは 田所虎男さんではなかった。
だから 言えなかった。

事件は既に時効です。
今更 犯人に罪を問うことはありません。

あの日 あなたが見た犯人は…。

あなたの恋人である
赤木俊平さんだったんじゃないですか。

違います… 違います… 違います…
違います!

回想 面接に行ったけど
怖くなって逃げてきちゃった。

ねえ このことは 誰にも言わないで。
お願い。

俺は絶対にお前の味方だぜ。
金なら 俺が なんとかする。

あっ!
え? 誰? 分からなかった。

奈津子さんは 田所さんに支払うために
こっそりお金を用意していた。

それを知らなかった赤木俊平さんは
あなたを助けるために

奈津子さんを殺害し お金を奪い
それを田所さんに送った。

T2が誰か警察に言えなかったのは
田所さんに脅されていることがばれて

赤木さんに疑いが向くのを
恐れたからですね。

はい。

赤木さんは 今どちらに?

10年前に亡くなりました。

悲しい事件でしたね。

人を思いやる連鎖が
悲劇を引き起こしたっていうか。

でも よかったじゃないか。
犯人は もう死んじまってるし

これで心おきなく
古沢社長に報告できる。

約束どおり ばく大な遺産の中から
十分な報酬も頂きってわけだ。

でも まだ
解決していない問題があります。

ん?
奈津子さんの耳に残っていた

片方だけのイヤリング。

社長から 古い写真を探しておくよう
頼まれていまして。

どうぞ。

♬~

どうした?
これ 織江さんですよね?

はい。

そろそろ 社長の様子を見てまいります。

もう少し お話を。
はい…。

実は 殺された奈津子さん 耳の片方にだけ
イヤリングをつけていたんです。

もう片方は
どこからも見つかっていません。

ご存じでしたか?
いいえ…。

なぜ 奈津子さんは 耳の片方にだけ
イヤリングをつけていたのか。

私は それが ずっと疑問で。
だから それは

いにしえのヨーロッパの願かけじゃ…。
お黙り。

織江さん?

奥様が イヤリングを…。

もしかして イヤリングは
奈津子さんのものではなく

犯人のものだったんじゃないでしょうか。

犯人は 奈津子さんを殺した時に 誤って
イヤリングの片方を落としてしまった。

奈津子さんは死ぬ間際に
そのイヤリングを見つけて

自分の耳につけた。

恐らく 犯人をかばおうとして。

織江さんがつけている このイヤリング

奈津子さんが片方つけていた
このイヤリングと

シュッ! シュ~ッ…!

同じもの… ですよね。

回想 このイヤリング あげる。
え?

絶対 似合うと思うの。
(織江)ありがとうございます。

あ~ かわいい。 (織江)うれしい。
よかった。

奥様を殺したのは…

私です。

実は あの日 奥様に会う予定の
3時よりも40分ほど前に

こっそりと一人だけで
奥様を訪ねたんです。

私も美佐子ちゃんが田所さんに
脅されているのを知っていました。

だから 美佐子ちゃんにはないしょで
奥様に相談しようと思ったんです。

この…
奥様に頂いたイヤリングをつけて。

奥様は 隣の事務所で社長にないしょで

田所さんに渡すお金を
用意していたんだと思います。

てっきり誰もいないと思った私は

机の上にあった 奥様のアクセサリーを
手に取って 眺めていたんです。

盗むつもりなんてありませんでした。

眼鏡をかけていなかった私は
それが誰だか分かりませんでした。

ただ とっさに…。

[ 回想 ]
バカなことやめなさい。 織江ちゃん。

落ち着いて。
奥様…。

そんなもの欲しかったら
いつだって あげたのに。

(奈津子)いつだって あげたのに…。
奥様は 私を泥棒だと思っている。

奥様に嫌われたらどうしよう。
[ 回想 ] 違う。

(織江)
この世で たった一人の味方の奥様に…。

[ 回想 ] 来ないで下さい!
ねっ ほら ナイフ置いて…。

もう大丈夫だから。

(織江)その時 私は 何が起こったのか
分かりませんでした。

[ 回想 ]
奥様! 私… 奥様を刺し殺してしまった。

あなたが出ていったあと
何も知らない赤木俊平が そこに来て

金庫が開いているのに気付き
中の金を奪っていった。

回想 うそだろ…。

あっ!
え? 誰? 分からなかった。

あなただったら
凶器を捨てに行くことも可能でした。

死体を発見する前に。
(織江)警察は 死体発見者の

私や美佐子ちゃんのことを
少しも疑いませんでした。

それをいいことに私は
最後まで知らないふりをし続けました。

あなたが自分が犯人だと名乗り出ようとは
一度も思わなかったんですか。

回想 みんなの中に犯人が
いないことは 警察も認めている。

これは 今まで私がひどい人間だった
天罰なんだ。

社長。 私… 私…。

これからのことは 何も心配するな。
今後一層 私に力を貸してくれ。

みんなで 会社を大きくしよう!
(一同)はい!

[ 回想 ] 私を秘書に?
ああ。 給料も少しは上げてやれる。

お前は これまで会社のために
身を粉にして働いてきてくれた。

私は… こんなことをして頂けるような
人間じゃないんです。

私は… 私は…。

ハハハッ。
こんなことで泣くやつがあるか。

それとも この会社が
嫌になったんじゃないだろうな。

いいえ。

(織江)ずっと分かっていました。
私は 最低な人間です。

本当にそうですか?

もしかして あなたは 古沢さんを
愛してしまったんじゃないですか。

だから 名乗り出られなかった。

いいえ…。

社長を呼んでまいります。
この場で全てお話しします。

待って下さい。 それは駄目です。

実は 私たちも
あなたに うそをついていました。

私たちは 古沢さんの自伝を書くために
雇われたライターではありません。

25年前に奥さんを殺した犯人を
見つけてほしいと頼まれたんです。

古沢さんは自分の手で
奥さんを殺した犯人に

復讐するつもりなんです。

私たちは
あの人を人殺しにすることはできません。

[ 回想 ] 最後に やっておかなくちゃ
ならないことがある。

私は なんてひどいことを…。

古沢さんのことを
本当に思っているのなら

事件のことは
墓場まで持っていって下さい。

(ドアが開く音)
いやいやいや 申し訳ない。

いや~ 打ち合わせが
なかなか終わらなくて。

そろいもそろって
ぼ~っとしてるやつらばっかりだ。

ボーッとして生きてんじゃねえよ!
っていうぐらいのもんでな。

ハハハハッ。 で… 事件について何か
報告があると聞いたが。

はい。

犯人は…。
うん。

結局 分かりませんでした。
25年も前のことですから。

いたとしても
もう死んでしまってるでしょう。

そうか…。

古沢さん。 奥様も
あなたを責めることはないと思います。

これで失礼します。

フッ… ハハッ… アハハハッ…。

どいつもこいつも バカばっかり。

奥様を殺したのはね この私なんです。

何だと…。
織江さん?

あんたは そんなことも知らずに
私に優しくしてくれた。

私は
あんたに感謝をするふりをしながら

心の底では あんたのことをずっと
あざ笑ってたんです。

何だと…!
(織江)でもね 事件は もう時効。

誰も私を罰することなんてできない。

フッ… ハハハッ アハハハッ…。

貴様~!
古沢さん! …何だよ!

お前が 奈津子を…。

お前が…!

織江さんは わざと あなたに
殺されようとしてるんです!

あなたに恨みを晴らさせるために。
あなたの復讐心を満足させるために!

殺して下さい。

社長は何にも悪くありません。

悪いのは全部 私なんです。

お願いします。 殺して下さい。

(織江)お願いします。

(泣き声)

<6日後 古沢さんは病で亡くなった。

葬儀には 多くの人が詰めかけ
彼の業績をたたえた>

(参列者)業界の中でも
我が社が好業績を出しているのは

ひとえに 古沢社長の優れた先見性と…。

黒岩さん。 ん?
これ見て下さい。 ん。

「ん」じゃなくて…。 ん。
これ見て下さい。 これ見て下さい。

<葬儀のあと 織江さんはマスコミに

25年前 古沢さんの奥さんを殺したのは
自分だと名乗り出た。

マスコミは 「妻を殺害したばかりか

残された夫をすぐそばで
あざ笑い続けた卑劣な女」と書き立てた>

私たちのしたことって
結局 何だったんでしょうか。

何もしなければ
みんな幸せだったかもしれないのに。

<古沢さんの復讐は成し遂げられた。 復讐相手本人の手によって>

(テレビ)「橘 道三氏が
先ほど

こちらの建物の中で

正義の士を名乗る男に
殺害されました。

警察では今後 男の殺害動機を
詳しく調べていく方針です。

以上 現場から
紅丸花子がお伝えしました」。

「光速!」。

「負けました」。
「やった~ ルンルン」。

「この味にカンパイ」。

「冠華喜園の濃い冠冠茶!

う~ん 濃い」。

誰だ?

もしもし?
白沢真実さんですか?

はい。
弁護士の鮫島という者です。

さめ…? あ~!
お久しぶりです 鮫島さん。

ハハッ 私を覚えていてくれたのかね。
はい。 父のお友達の。

驚いたな。 君が まだ
あんな小さかった頃のことなのに。

実はね 君にだけは話しておかなくては
ならないことがある。

君のお父さんのことだ。

2億5千万 出すと言ったら。
やりましょう…。

殺してもらいたい。
殺してもらいたいです。

思いっきし犯罪じゃないですか。
お願いします。

逃げろ!
俺たちだって危ない。 この依頼は なしだ。

逃げるのか 黒岩。
人間の復讐心は満たされない。

やるべきことを 私はやります。