【特集ドラマ】少年寅次郎スペシャル(後編)[解][字]…のネタバレ解析まとめ

出典:EPGの番組情報

【特集ドラマ】少年寅次郎スペシャル(後編)[解][字]

寅次郎が隠れているくるまやで、そうとは知らずさくらたちが始めた噂話に、やはり押し入れに隠れ騒動になった幼い時に光子(井上真央)が語った言葉を思い出した寅次郎は…

番組内容
1年ぶりのくるまやは留守で、寅次郎は母・光子(井上真央)の遺影の隣に、喧嘩したままの父・平造(毎熊克哉)の遺影を発見する。そこにさくらやおいちゃん(泉澤祐希)やおばちゃん(岸井ゆきの)が墓参から帰ってきて、寅次郎は思わず隠れる。隠れたまま思い出話を聞くはめに。10歳の寅次郎はやはり押し入れに隠れて騒動になったことがある。あの時光子が語った寅次郎への思いが、14歳になった寅次郎の心を動かす。
出演者
【出演】井上真央,毎熊克哉,藤原颯音,井上優吏,泉澤祐希,岸井ゆきの,井頭愛海,石丸幹二
原作・脚本
【原作】山田洋次,【脚本】岡田惠和

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

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  11. フフフ
  12. 兄貴
  13. 芝居
  14. 絶対
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  16. 梅太郎
  17. 平造
  18. タコ
  19. バカ
  20. 下駄

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(鐘の音)

東京・葛飾 柴又です。

(鈴の音)

今日は 光子さんの月命日です。

≪(夏子)こんにちは。

(さくら)あら 夏子さん。

(つね)いらっしゃい。
(竜造)いらっしゃい。

お出かけ?
(夏子)うん。 これからね 演奏旅行。

クラシックを なかなか
聴いたり見たりする機会のない

地方の人たちの前でね 演奏するの。
(さくら)へえ~。

夏子さんは
寅ちゃんが2番目に恋をした人。

中学時代の恩師 散歩先生のお嬢さんです。

寅次郎君 どうしてるかな。

おや?

(鐘の音)

噂をすれば 寅ちゃん。
1年ぶりに柴又に帰ってきました。

♬~

(寅次郎)うん?

あっ 御前様…。

はあ~…。

ほら いつまで遊んでんだい。

遊んでばっかりいると
くるまやの寅ちゃんみたいに

家にいられない
ろくでなしな子になっちまうよ。

えっ やだ! それだけは 絶対 嫌!

(御前様)それは違いますよ。
確かに寅次郎は困ったやつです。

うちを出てしまって
どこで何をしているのやら…。

確かに困ったやつだが
ろくでなしではありません。

そんなふうに子供を脅すのに使うのは
おやめなさい。

ただ… 勉強は できなかった。

というより
勉強する気が まるでなかった。

そこは 見習っちゃ駄目だなあ。

はい 御前様。 見習いません。
ハハハハ…。

どうも すいません。

♬~

よし。

あ~…。

おっ!

夏子さん。

さくら おいちゃん おばちゃん。
(竜造)気を付けてな。 (つね)本当に。

夏子さん じゃあ お兄ちゃんに会ったら
お願いね。 うん。

バチ~ン! 「たまには帰れ!」よね。

うん。 あと これから寒くなるから
ちゃんと腹巻きして寝るのよって。

あと… あと あとね…。
(竜造)さくら。

会うって決まったわけじゃないからな。
(さくら)あっ そうか。

でもね これだけは伝えて。

ここは お兄ちゃんの家なんだから

いつでも遠慮しないで
帰ってきていいんだよって。

みんな待ってるんだから。

成功なんかしなくてもいいから
お金なんて なくてもいいからって。

(夏子)分かったよ さくらちゃん。

何だか 会いそうな気がしてきた 私。
フフフ。

じゃあ 行ってきます。
(つね)体に気を付けて頑張ってね。

(夏子)ありがとうございます。

(つね)さあ 私たちも支度して 行くよ。

(さくら)うん。
(竜造)はいよ。

はあ… 何だか帰りづらくなっちゃったな。

うわっ!

さくら お線香 持った?
うん。

おい 戸締まりしたか?
(つね)してるよ。

♬~

何だ 鍵閉めちゃったよ。

どうしよう…。

(つね)大変 大変! 鍵 鍵 鍵 鍵!

しっかりしろよ おばちゃん。

ごめんねえ。 ん?

(竜造)お~い 早くしろ。
あ… はいよ!

よっ。 あいてっ!

やれやれ 全く不用心だね。

まあ 大して とられるものもねえか。

ただいま。 帰ったよ。

…って いないって。

父ちゃんは… いるわけねえか。

昼間っから遊び歩いてんだろ。

あ~。

何も変わんねえな。

あっ… 母ちゃん! 母ちゃん母ちゃん。

母ちゃん ただいま。

えっ…。

父ちゃん…。

死んだのか…。

(平造)俺が その
猫とかタヌキとかいう…。

俺が そいつに似てるとでもいうのか?
ええ?

冗談じゃねえ お断りだ。 似るな 俺に。
えっ。

あの捨て子がね。

光子がいなかったら おめえ

あのまま冬空の下で
野たれ死んでたんだからな!

うるせえや!

ああ~!

♬~

何だよ 死んじまいやがって…。

♬~

…ってことは さくら
どっちも親がいなくなっちまったのか。

≪(つね)だから駄目って言ってるだろ。
えっ!

えっ えっ えっ…。

(つね)あれ? 開かないよ。
えっ?

≪(さくら)反対じゃない? おばちゃん。
≪(竜造)何やってんだよ。

≪(つね)回りそうなんだけどさ ここが…。
あっ 下駄 下駄 下駄。

≪(つねと竜造が喧嘩する声)

あっ 開いた。

あ~ やれやれ 開いた開いた。
あ~ びっくりした。

(さくら)ただいま。
(竜造)びっくりしたのは こっちだ。

はあ…。

≪(竜造)
おい はなから開いてたんじゃねえのか。

≪(つね)怒るよ 本当に。

≪(さくら)
お墓参りのあとに喧嘩しないでよ。

≪(つね)そうだよ。
光子さんも あきれてるよ。

あんたという男の人間の小ささに。
あ~ やだやだ。

この物置部屋
寅ちゃん思い出の場所のようで…。

♬~

ふう~。

≪(光子)ありがとう。

♬~

はあ~。

≪あら 千代ちゃん。
≪(さくら)千代さん。

≪(千代)こんにちは。
寅ちゃんは まだ帰ってないですか?

うん まだだね。 どうしたの?

泣いたのかい その顔。

(さくら)またお兄ちゃん?
そうなんでしょ?

いっつも からかうのよ 千代さんのこと。

でこっぱちとか らっきょうとか言って。

フッ…。

千代さんが らっきょ 私が ちびらっきょ。

あら。
お母ちゃんが でからっきょ。

私もかい?
ブッ… フフフ…。

本当 嫌だわ 私
そういうとこ お兄ちゃん嫌い。

そうだよねえ よくないよね。

それで また泣いてんのかい?
千代ちゃん。

ううん 違うの。

じゃあ どうしたの? 言ってごらん。

私のことをね いつも からかって
いじめる嫌なやつがいてね…。

寅ちゃん 前に そいつらにね…。

≪お前 生意気なんだよ。

≪え~ らっきょう
らっきょうは いかが~。

おいしくない らっきょ。
らっきょうは いかがですか~。

でこっぱち。
でこっぱち。

(クボチン)やめとけって 寅ちゃん!
(タンクロー)絶対 負けちゃうって!

どいとけ!
らっきょう! らっきょう!

どけ どけ どけ~!

何だ てめえ。
おい いいか!

今日から千代に でこっぱちだ
らっきょだって言っていいのは 俺だけだ。

言いたかったら
俺に喧嘩で勝ってからにしろ。

そうしたら いくらでも言っていいぞ。

ん?
ほら かかってこい。 俺は負けないよ!

てめえ 生意気だぞ!

やっちゃえ やっちゃえ!

おらっ!

おらっ!
いって!

おらっ! おらっ!
いってえ!

おらっ! どうだ!

参ったか!
参った! 参った!

へえ~。
何か正しいような間違ってるような。

ねえ。
ねえ。

はっ!

(千代)
その時 寅ちゃん強いねって言ったら

お母ちゃんに教えてもらったんだって。

私に?

いいかい 寅ちゃん。

人間がね 強い時っていうのは
誰か大切な人を守る時なんだ。

そういう時は いつもより強くなるんだ。
負けないんだ 絶対。 分かる?

お母ちゃんは
あんたや さくらを守るためだったら

誰にも負けないよ。
おいらもかい?

何言ってんだ 当たり前だろ。

うん! おいらも
母ちゃんと さくらを守るためだったら

誰にも負けないよ。
フフ… ありがとう。

でも あんたは力の強い男の子だ。

だから 弱ってる人 泣いてる人を
守ってやんなきゃいけない。

分かるかい?

うん 分かった。 任しとけ!
うん。 フフ…。

あったね そんなことも…。

それで また そいつらが
喧嘩仕掛けてきて…。

寅ちゃん 私には帰ってろって…。

そうかい。

千代ちゃん… 大丈夫だよ 寅なら。

≪ありがとね。

こんばんは。
こんばんは。

(梅太郎の荒い息遣い)

(梅太郎)おばちゃん お便所貸して!
うち 大混雑で。

はいよ どうぞ。
ひゃ~!

がんもどき おいしそう。

寅ちゃんの大好物だもんね。

安上がりだね 本当。
うん。

私 大きくなったら
お兄ちゃんのお嫁さんになる。

あらま。
(平造)それは やめといた方がいいね。

甲斐性がねえからな。
人のこと言えんのかい。

何だと。
ところで 寅ちゃん どこ行ったんだろ?

さあ。

おう もう これいいのか。

ああ うん 出来たけど。

えっ… ちょっ…。

ちょっ…。

ん?

まあ ねずみ捕りってわけだ。 ヘヘッ。

うわ~! うまそう!

(頭をたたく音)
たまんねえ!

でも もう一つ 我慢できねえ!
ションベン!

≪早く どけ! どけ!

ちょっくら 遊んでくるわ。

バカだねえ。
ねえ。

う~ん。
フフ…。

で 寅ちゃんは 何で隠れてたんだい?

だって 負けちゃったから…。

守ってやったんだろ 千代ちゃんを。

全くね さくらじゃないけど

お母ちゃんも
寅ちゃんと結婚したいくらいだよ。

ん?

参ったなあ 選べねえなあ。

モテモテだな おいら。

ヘヘヘヘ。

たくさん食べな。 ほら。

(笑い声)

おいしい?

♬~

ん?

あれあれ? 何か いい匂いがしてきたね
寅ちゃん。

うわ~…。

(鐘の音)

(つね)ちょっと何やってんの。

≪(さくら)あの時みたいに匂いにつられて
ひょっこり出てこないかねえ お兄ちゃん。

そりゃ無理ってもんだよ さくら。
えっ そうかい?

どっかに隠れてるかもしんないだろ。

≪(竜造)そんなわけねえだろ。
≪(つね)ハハハハ。

≪(つね)えっ。 ≪(竜造)あっ。
≪(さくら)あれ?

(梅太郎)よっ!
(つね)何だ タコちゃんか。

えっ 何? いい匂いだね~。

そうか 今日は月命日だ 光子さんの。
バカ! タコ!

余計な時に来やがって。

がんもは寅ちゃんの好物だろ?
何で光子さんの月命日に必ず作るんだ?

それはね タコちゃん。

これ作る時 お母ちゃん
一番幸せそうな顔してたから。

≪(さくら)だから。
≪(梅太郎)なるほどな。

≪(竜造)そういうこった。

もうすぐ出来るからね。 フフッ。

♬~

お母ちゃん…。

でもさ お兄ちゃんと お母ちゃんって
何か不思議だよね。

お兄ちゃん 悪さばっかりするから
お母ちゃんに いつも怒られてたけど

でも 何て言うか…。

いつも優しい目してたよね。
「こら 寅ちゃん」って。

うん。 私 やきもち やいたことあるもん。

お母ちゃん… お兄ちゃんばっかりって。

≪(竜造)普通は反対だよな。
≪(つね)本当だよね。

≪(さくら)ねえ。

♬~

≪(つね)私ね 実はさ…。

ねっ いいだろ この話 して。
うん? ああ…。

寅ちゃんが
まだ ここに来たばっかりの時にね

私が… 私たち夫婦が引き取ろうかって
光子さんに言ったことがあったんだ。

≪(つね)言ったっていうか
そうさせてくれないかって。

≪(さくら)へえ~。
えっ…。

≪(つね)で 光子さんに相談してみたんだ。

(つね)どうだろうか 光子さん。

(竜造)義姉さんのためにも

それがいいんじゃないかなと思うんだよ。
だって あんまりじゃねえか。

ありがとう 2人とも。

ありがとう 私のこと考えてくれて。

こんな義弟や義妹がいるなんて
幸せだよ 私は。

いや そんな… なあ。
うん。

でもね 光子さん
それだけじゃないんだよ。

私たち やっぱり 本当に
子供は欲しくてさ。 だから…。

うん 分かってるよ つねちゃん。

でも…。

お断りします。 申し訳ない。

お断りしますじゃないな… 違うな…。

あのね… 嫌だ。

えっ?
嫌って?

あの子は やらない。 私が育てる。

(つね)それは 女の意地みたいなもの?
違う。

(つね)何だかんだ言っても
平造さんの子だから?

それも 違う。

分かんないよ 光子さん。

私だって女だからさ

自分の亭主が よその女に産ませた
子供なんて育てたくなんか ない。

考えれば考えるほど腹が立つ。

そりゃそうだ… よな。
うん。

「あの人の子だから私が」
みたいな気持ちじゃないんだ。

むしろ あの人の子じゃなきゃいいのに
とすら思うんだ。

私ね…

好きになっちまったんだよ。

誰の子だとか
どうやって ここに来たとか関係なくね

一人の人としてね…。

分かんないけど うまく言えないけど

ああ この子 好きだなあ…

一緒にいたいなあって…。

そう思っちまうんだよ。

どうやら 私
一目ぼれしちまったみたいだ。

フフフ…。 フフフ…。 うん。

だから…

あの子は誰にもやらない。

私が育てる。

♬~

ありがとう 母ちゃん。

≪(さくら)あっ 何か 私も
初めて話す話 しちゃおうかな。

へえ~。 そんなんあんのかい。
ありますよ そりゃ。

ちょっと待て。 好きな人ができたとか
そういう話なら 俺はやだよ。

聞かないよ。 聞かない聞かない。
聞こえな~い!

フフ… そんなんじゃないよ バカね。

ああ そう? じゃあ よかったよ。

へえ~ そんなんなるんだね あんたも。
ヘヘッ。

お父ちゃんのことなんだけどね。

おっ?
≪(竜造)えっ? ≪(つね)へえ~。

(さくら)お父ちゃん
亡くなる1か月くらい前だったかな。

寝たきりだったでしょ? お父ちゃん。

あんまり 何かしゃべったりもしないし。

でもね その日 天気がよくて。

起こしてくれ。

(ウグイスの鳴き声と鐘の音)

ガキの頃な 旅芸人に憧れてな。

旅から旅への暮らしってのか?

今日 柴又で芝居したかと思ったら
旅に出て

次の日には 北の方の町や村で芝居してよ。

田舎町の娘や おかみにモテて
祝儀なんて もらっちゃったりしてよ。

ちょっと寒くなってきたから
あったかい方にでも行ってみるかなんて

そんな暮らしな 憧れてな…。

憧れて憧れて
もう どうしようもねえんだ。 ハハッ…。

考えることっていったら そればっかりだ。

よく考えてみりゃ

別に芝居がしてえわけじゃねえんだ。
したこともねえしな。

裏方でも 何でもいいんだ。

旅から旅への暮らしをしてみたくてな。

へえ~。

でな 帝釈天様によ

旅回りの芝居が来て
最後の日が終わって

明日には
もう いなくなっちまうって夜によ

家出した。

でもよ あっという間に
すぐそこの江戸川べりで おやじに

お前のじいちゃんに見つかってな…。

怒られてなあ… 殴られたな。

(平造)泣きながら殴ってたな。

俺も泣いたなあ。

別に 家が嫌だとか
そういうことじゃねえんだよ。

抑えらんねえんだな 行きてえ気持ちがよ。

あん時 行ってたら
どうなってたんだろうなって

時々 思うわ。

だからよ さくら。
うん。

俺が… ヘッ…。

俺が こんなこと言える義理じゃねえのは
よ~く分かってんだけどよ…。

寅次郎は… あいつは…

俺の… 俺のよ…

俺の夢を あいつは あの野郎は…

代わりに かなえやがった。

♬~

いい空だね。 うん。

♬~

あっ でもよ 俺は 兄貴とは
全然違う人間っていうのかな

そういう男だからな

兄貴の言う 気ままな旅の人生に憧れる
みてえなのは 正直 分かんねえ。

うん。

今日 さくらが夏子ちゃんに言ったこと

あれが本当に 寅に伝わるといいなと
思うんだよ。

ここは あいつの家で
いつでも帰ってきていいんだって。

≪(竜造)うまくいかなくなった時とか
どうしようもなくなった時によ

帰れる家があるのと ないのじゃ
全然違うと思うんだ。

それは 生きてく力になるんじゃねえかと
思うからさ。

うん。

あっ!
(竜造)どうしたんだよ。

あった あった もう一個あった。
(竜造)何が?

≪(つね)ないしょのやつ。

≪(つね)あっ… あれ ここだったよね。
≪(竜造)何だよ。

あっ! あった あった。

(竜造)ん? ああ それか。
(さくら)何?

(つね)寅ちゃんからの手紙。

さくらには見せないでくれって。
へえ~。

でも もういいよね 今日は 特別だ。

(竜造)そうだな。

じゃあ さくら 座れ。

いやいや…。 (竜造)最初 飛ばすぞ。

ああ ここ ここ。

「心配なのは さくらの事です。

おいちゃん おばちゃん
どうか あいつのことを頼みます」。

「あいつは さくらは
頭もいいし 気立てもいいし

何でも ちゃんとできて
しっかりしてるけど

それは 俺みたいな兄貴がいて

自分が しっかりしなきゃって
思ってるから

そうなっちまったかもしれなくて。

本当は臆病で 弱虫で 泣き虫で

駄目なところも たくさんあるんだ」。

(竜造)「だから どうか どうか
よろしくお願いいたします。

あいつに 何か つらいこととかあったら
俺は分かると思う。

そんな時は 飛んで帰ってくる。
駄目な兄貴だけど

必ず妹を幸せにしてやれるような
男になって戻ってくるから

それまで さくらを頼みます」。

(泣き声)

♬~

おばちゃん。

おばちゃん。
(つね)ん?

りんごなんて置いた?
いや。

あら 立派なりんごだね。 どうしたの?

どうした?

お兄ちゃんの匂いだ…。

絶対そうだ…。

いたんだ。

(つね)さくら?

お兄ちゃん!

お兄ちゃん!

♬~

≪(さくら)お兄ちゃん!

≪(さくら)お兄ちゃん!
えっ…。

≪(さくら)お兄ちゃん!
さくら!

あっ!

お兄ちゃん!

お兄ちゃん!

お兄ちゃん!

お兄ちゃん!

♬~

(すすり泣き)

お兄ちゃん。

お兄ちゃん!

お兄ちゃん!

お兄ちゃん!

ちゃんと おなか あっためて寝るんだよ。
私は元気だよ。

弱虫も泣き虫も直すからね。

だから… また いつか帰ってきてね。

(すすり泣き)

♬~

さくら…。

♬~

(政吉)おう 寅 今日の売 頼んだぞ。
はい。

これか? 男はつらいよ。 なあ。

「拝啓 車さくら様 竜造様 つね様
お元気でお過ごしのことと思います。

私 寅次郎も

日本全国を股にかけた
ビジネスの旅

絶好調でございます。

皆様を あっと言わせるのも

時間の問題ではなかろうかと
思う次第であります。

どうか ご期待のほど。

それでは また
お便りさせていただきます。

寅次郎」。

七つ長野の善光寺
八つ谷中の奥寺で

竹の柱にカヤの屋根
手鍋さげても わしゃいとやせぬ。

信州信濃の新そばよりも あたしゃ
あなたのそばがよいってね。

さて この百科事典
角は一流デパート

赤木屋 黒木屋
白木屋さんで

紅白粉つけた おねえちゃんから
ください頂戴で頂きますと

3, 000か4, 000は くだらない代物だが

今日は それだけ下さいとは言わない。

どう? 2, 000円。 どうだい 2, 000円。
どうだい?

なぜかと言いますと 六圃堂という書店が
僅か20万円の税金で

泣きの涙で投げ出した代物です。

さあ どうだい 2, 000円。
買わないか 2, 000円。

どうだい どうだい 2, 000円。
ほら 2, 000 2, 000。 (夏子)あ~!

寅次郎君? やだ もう 本当に?

夏子さん… お元気そうで。

うん。

いっぱい伝えたいことあるのよ 私。

そうかい。
うん。

あっ よし ちょっと待っててな。

これ 全部売っちゃうから これ。

ええい こうなりゃ やけだ!
やけのやんぱち 日焼けのなすび…。

さてさて 寅ちゃんの旅は
まだまだ続きそうですね。

お名残惜しいですが
「少年寅次郎スペシャル」

これにて お開きでございます。
持ってけ 泥棒!