二月の勝者 -絶対合格の教室ー#04[解][字][デ]…のネタバレ解析まとめ

出典:EPGの番組情報

二月の勝者 -絶対合格の教室ー#04[解][字][デ]

中学受験界に舞い降りた最強で最悪の塾講師、黒木蔵人。過激な言動で常に周囲を圧倒する。現代の中学受験のリアルを描き、そこに見えてくる家族問題や教育問題に切り込む。

出演者
柳楽優弥 井上真央 加藤シゲアキ 池田鉄洋 瀧内公美 今井隆文 加治将樹 住田萌乃 寺川里奈 星野真里 塚本高史 岸部一徳 ほか
番組内容
GWの特別講習は6年生全員の申し込みがノルマだと言う校長・黒木蔵人(柳楽優弥)。佐倉麻衣(井上真央)は自分のクラスの武田勇人(守永伊吹)の母・香織(星野真里)に連絡し講習の申し込みを促す。しかし香織は、夫・正人(塚本高史)はいつもスマホゲームに夢中で、ろくに香織の話を聞こうとしないという。それどころか、追加費用のかかる塾のオプション講習を、まるでリアル課金ゲームだと茶化すのだった。
監督・演出
【演出】久保田充
原作・脚本
【原作】
高瀬志帆「二月の勝者-絶対合格の教室-」
(小学館「週刊ビッグコミックスピリッツ」連載中)
【脚本】
成瀬活雄
音楽
【音楽】
小西康陽
【主題歌】
「沈丁花」DISH//
(ソニー・ミュージックレコ-ズ)
【テーマソング】
「未来へ」NEWS
(Johnny’s Entertainment Record)
制作
【プロデューサー】次屋尚、大塚英治
【企画プロデューサー】高明希
【制作協力】ケイファクトリー
【製作著作】日本テレビ

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

テキストマイニング結果

ワードクラウド

キーワード出現数ベスト20

  1. 勇人
  2. 子供
  3. 歌子
  4. ゲーム
  5. 今日
  6. 宿題
  7. 正人
  8. 先生
  9. 香織
  10. 佐倉先生
  11. 問題
  12. 王羅
  13. 課金
  14. 自分
  15. 店長
  16. 特別講習
  17. 半分
  18. 必要
  19. 武田
  20. カナコ

解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

   ごあんない

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(ウグイスの鳴き声)

(橘) え~ 統一合格判定テスト
略して 統合判テストですが

今年も ゴールデンウィーク 期間明けに
行われます。

(橘) 生徒たちにとっては
全受験生の中で

自分がどのくらいの位置に
いるのかが判定される

非常にシビアなテストです。

逆に…。

逆に この試験で目に見える結果を
出すことができれば

子供たちは 大いに自信となり

受験への
大きなステップとなります。

え~ そのためにも
ゴールデンウィーク 期間中に行われる

わが校の
ゴールデンウィーク 特別講習については

塾生は全員参加させたく…。

(黒木蔵人) まったく…。

その通りです。

そして それはノルマです。

講習の申し込み
受験クラスの状況はいかがですか?

Ω 全員 済んでおります。

(歌子) Aクラスは1名まだですが
今日中にも申し込みがあるかと。

(佐倉麻衣) あっ。
(橘) え?

どうしました?

Rクラス10名中 まだ3名
申し込み 入っていません。

3名というのは?

石田王羅君 浅井 紫さん

武田勇人君です。

特に成績が低迷している生徒には
この特別講習はマストです。

Rの生徒は必ず
全員受講させてください。

はい。

いいですね? ノルマです。

分かりました。

んなこと言ってるけど
ヤツの目的は結局のところ

金ってこったよな。

(木村) まぁ 我々のような
中堅塾にとっては

大切な収入源ではありますけどね。

オプション講習って 参加は
任意ってことになってますよね。

でも 連休中に子供が
塾に来なかったとして

毎年 楽しく過ごして来た連休に
小学生が家で

自主的に勉強するとは
ちょっと考え難い。

まぁ そうですけど ノルマって…。

5日間で5万円も。

(歌子) 佐倉先生 甘い甘い!

ゴールデンウィーク特別講習は
5日間で5万3000円。

夏休み中の夏期講習は
18万2000円。

でもって その期間中に
行われる夏合宿

宿泊費 食費込みで
10万5000円。

冬休みには冬期特別講習
7万7000円。

お正月特訓 4万5000円。

その他にも 日曜特訓
志望校別特訓

弱点克服特訓 直前特訓

これらのオプション講習や
外部模試受験料

それに通常授業の月謝
4万5000円を合わせると

締めて 年間 約132万円。

はあ…。

これを 中学受験にかかる
お金って考えるか

子供の将来のためにかかる
お金って考えるか

それは そのご家庭
それぞれだけれども…。

少なくとも そんなイノセントな
心の持ち主じゃ

塾講師は務まらないわよ。

はい。

♬~

♬~

♬~ (チャイム)

(武田勇人) どうだった?
(佑星) いや 全然できなかった。

(王羅) 結構 埋まってんじゃん。
(匠) そうかな?

(勇人) ヤッベェ マジか。

すいません お願いします。

(あおい) お弁当でしたら
あちらに お願いしま~す。

はぁ…。

あっ。

嘆かわしいですねぇ。

Rクラスは
全体の底上げが必要ですね。

合格者と不合格者は
ほぼ100%

算数で差がつきます。

つまり 算数を制する者は
中学受験を制する。

佐倉先生。
はい。

この際 Rクラスの算数の授業は

カリキュラムを一切
無視していただいて結構です。

え?

しばらくは
統一合格判定テストの過去問を

5年分やってください。
はあ…。

過去の試験は
既にデータがありますし

取れた点数から
偏差値を割り出せます。

点数と共に
偏差値を即 出してください。

はい。

それから

算数の宿題を
大量に出してください。

問題集の基本問題中心で
結構ですから。

はい…。

断面の三角形の部分 忘れてるよ
180度 回転だからね。

(王羅) ねぇねぇ ゴールデンウィーク だけど
YOUは何して遊ぶ人?

(佳苗)
は? 何言ってんの あんた。

うちら受験生は
遊んでられないんだよ。

(紫) 特別講習っての
あるんじゃないの?

(王羅) えっ そうなの?
(勇人) ねぇねぇ 特別講習って…。

(佑星) 何? 武田ん家
連休に何か予定入れてんの?

うん うちは毎年家族でディズニーランド に
行くことになってるから。

(佳苗:紫:理衣沙) いいな~!
(勇人) まぁね。

他の生徒さんと
差を広げないためにも

ぜひとも
ご検討いただければと…。

(武田香織) 分かりました。

夫とも相談して
ご連絡いたします。

(香織) 失礼いたします。
失礼いたします。

♬~

♬~

ねぇ ちょっと話があるんだけど。
(武田正人) うん。

今 勇人の塾から連絡があって。
うん。

塾のゴールデンウィーク 特別講習 やっぱり
受けたほうがいいって言われて。

うん いいんじゃない?
えっ ホント?

(ゲームの音)
あっ よかった…。

じゃあ 明日 塾に行って
申し込んで来るね。

え? ちょっと待って 何の話?

いや だから… 勇人の塾の
ゴールデンウィーク特別講習。

いやいやいや ちょっと待って
ゴールデンウィーク?

何なの? 特別講習って。

(香織)
いや… だから 今 話したでしょ。

聞いてなかったの?
いやいや 聞いてたけどさ…。

(ゲームの音)
あっ!

何?
ちょっと待って セーブしなきゃ。

(ゲームの音)
(正人) フゥ~ 危ねぇ。

前にも話したよね これのこと。

何これ… 5万3000円!?
こんなの聞いてないよ。

もう 何度も説明したでしょ。

だって 連休はディズニーランドに
泊まりがけで行くって話したよな。

でも 勇人の今の成績じゃ
そんな余裕ないみたいだし。

それに申し込んでないの
うちだけみたいよ。

待てよ! 大体さ

月謝4万5000円で済む
っていうから通わせてんのに

5万追加だなんて。
月謝だけなんて言ってないし。

言ってたよ。

そんなの言わなくても
分かってると思ってた。

大体 月4万5000円だって
高いのに。

少年サッカーなんて
月2500円だったんだぞ。

何じゃこりゃ…。

こんなの聞いてないって!

ただい…。
(武田博人) あっ 兄ちゃん。

また?

うん ケンカしてる。

ただいま!

お~ 勇人!
(香織) おかえり~ 勇人。

今ちょうどな ママと 連休の
旅行について話してたんだよ。

ちょっと そうじゃないでしょ。
いやいや 勇人

お前は どっち選ぶ? ん?
ディズニーランド行くのと

あと 塾の何ちゃら講習ってのと。

えっ そりゃ ディズニーランドに
決まってんじゃん。

(博人) イェ~イ!
ほら見ろ なっ。

もう 話になんないよ。

勇人 ほら見ろ ここまで進んだぞ。

(ゲームの音)
ほらほら 勇人 勇人…。

ほら。
おっ すげぇ どうやったの?

(正人)ここでな 装備をランク3に
グレードアップ してから戦わないと

抜けられないんだよ
このステージ。

灰谷先生ですよね。

(灰谷 純) はい。

私 こういう者でして…。

(五十嵐) 先生 少々お時間
頂けないでしょうか。

はい…。

大変ご立派な学校ですね。
(五十嵐) はい。

それで 中等部 高等部を
来年 新設するに当たりですね

灰谷先生のお力を
ぜひ お借りできないかと。

はあ…。

(五十嵐)
少子化の進む中での学校経営は

とりわけ 優秀な生徒を集め

進学実績を上げて行くことが
マストとなります。

そこでですね

ルトワックの成績優秀なお子さん
その親御さんにですね

先生から わが校への受験を
ぜひ勧めていただけないかと…。

受験校は 個別の希望や成績で
決めるものでして…。

いや ですから 先生から
受験を勧めていただき

入学までアテンドいただけました
その際にはですね…。

先生には お礼としまして

1名につき100万円の謝礼を
ご用意いたしておりまして。

どうして私に それを?

名門ルトワックの
カリスマ指導者といえば

灰谷先生を除いて
他におりません。

そういうことでしたら 他の方に。

♬~

あなたのお話に乗りそうな方を
ご紹介しますよ。

ただし 私のことは
伏せておいていただけますか。

本当ですか。

はい 今日から みんなには

ゴールデンウィーク明けの
統合判テストに向けて

毎回 その過去問を
やってもらうことになりました。

(王羅) え~! 毎回テスト?
≪マジかよ~≫

そうです 統合判テストの
練習ということです。

(紫) 先生 どうしてテストが
テストの練習になるんですか?

そうだよ 間違える練習を
するだけじゃね? 確かに。

ん~ そうじゃなくて だから…。

テストに慣れてもらうためです。

はい じゃあ… 始め。

<私自身が
納得できてないものを

子供たちに
説明することは難しい>

ありがとうございました!
(歌子) はい。

それで 大量の宿題
出すように言われて。

他の教科の宿題もあるだろうし

子供たち 大丈夫かなって…。

いや それは…。
(木村) 大事大事 宿題は大事。

ここに来て勉強してたとしても

家では何してるか
分かんないっすからね あいつら。

宿題出しとけば 家での過ごし方が
見えるっていうか。

まぁ そうですけど…。

君も たまには
まともなこと言うね。

(木村) え?
じゃ お先です 失礼しま~す。

(歌子) お疲れさまでした。
お疲れさまでした。

フゥ…。

佐倉先生。
はい!

ノルマは どうなりましたか。
え?

特別講習の件です。

申し込まれてなかった
3名のうち

2名は受講意思の確認が
取れましたが…。

が?

武田君のお母様とは
今日 電話でお話ししたんですが

講習は受けさせないと
おっしゃってまして…。

理由 聞きましたか?

個別塾に行くとか
家庭教師をつけたとか。

いや その… それがですね

お母様がおっしゃるには

ご夫婦で
意見が合わないんだそうです。

ほ~う…。

お母様は
受けさせたいようでしたが。

なるほど そういうことでしたか。
はい。

では明日にでも ご両親を呼んで
面談してください。

必ず ご両親とも呼んで

この講習の意義を説明して
説得してください。

明日? 何で俺が塾に?

行けるわけないじゃん。
面談は父親も一緒にって。

俺が仕事
抜けられるわけないだろう。

(正人) よし。

お前の仕事みたいに
代えが利くわけじゃないんだよ。

(ドアの開閉音)

まだ?

あれ? 兄ちゃん
何 宿題の答え 写してんの?

シッ!

こんなに宿題 やってらんないよ。

お前だって
早く一緒にゲームしたいだろ?

うん!

どうぞ。

ありがとうございました。

(カナコ) 武田さんって いつも
お客さんが求めてらっしゃる

商品 一発でご案内されますよね。
そう?

(店長) 武田さん ちょっと。
はい。

(店長) 今日 早退でしたよね?
すいません そうさせて…。

それまでに 在庫の返品作業
お願いできないかな。

(香織) 分かりました。

あの大量在庫って

店長が間違って発注しちゃった
せいじゃないですか。

うん まぁね。

(カナコ) 武田さんがカバーする
必要なんかないですよ。

店長って ホント
ミス多いですよね。

何で あの人が店長なんだろう。

いいの いいの。

私は これまで
育休も取って来たし

子供の用事で これからも
早退することも多いだろうし。

でも…。

それに店長は大卒 私は高卒だし。

ねっ。

何で俺が塾に?

お前の仕事みたいに
代えが利くわけじゃないんだよ

♬~

あっ 黒木先生。
はい。

今日 面談する武田君のお母様から
連絡がありまして。

はい。

お父様は 仕事がどうしても
都合つかないそうなんです。

では お母様だけいらっしゃる
ということですか?

そのようです。

それで あなたは
どうやって説得をするんですか?

ノルマは果たせるんでしょうか。

あの それぞれの家庭には
それぞれの事情が

あるんじゃないかと思うんです
お金もかかることですし。

佐倉先生。
はい。

もう結構です
あなたでは話になりません。

桂先生。
(歌子) はい!

今日の武田さんの面談
先生に お願いできますか?

えっ はい?

武田夫妻の地雷を踏み付けて

爆発させるんです。

地雷… 爆発?

♬~

あ?

(歌子) お父様は 一体
どういった理由で?

あの…
お恥ずかしい話なんですが

夫と この話をしても
会話にならないというか…。

夫は私の顔を見るより

スマホの画面を見てるほうが
長いかも…。

スマホ?

(香織) 仕事から帰って来ても
スマホのゲームをやってまして

私の話は
まともに聞いてくれません。

なるほど…。

(歌子) 私には見えます。

お父様が普段 どんな様子で

勇人君に接しているかを。

(歌子の声) 「一体どういうこと!?
こんな点 取って来て。

こんなんじゃ どこの中学にも
受からないわよ!」。

「ママ ごめんなさ~い」。

「おっ やってるなぁ
たまには息抜きも必要だぞ」。

「えっ いいの? パパ やった!」。

「ああ でも ママには内緒だぞ」。

「あ~ やっぱり
ゲーム 楽しいな!」。

「まったく ママは いっつも
カリカリしちゃってさぁ

パパは別に お前が地元の
公立中学に行ったって

いいと思ってるんだ」。

あ… 当たってます!
えっ わが家 見たんですか!?

(歌子)
こうすれば 父親は簡単に

お子さんに取り入ることが
できますからね。

そうなんです!

私は あの子の将来のことを
真剣に考えて

時には厳しく
勉強させようとしているのに

何か 私だけがバカみたいで…。

(歌子) 日々 感情を押し殺し

平穏に過ごそうとして
いらっしゃる お母様のお気持ち

よ~く分かります。

でも お母様

私の経験上 申し上げますと

ご夫婦の意見が一致してないと

中学受験は失敗します。

もし このまま
この先に進んで行ったら

2月に
したり顔で こう言われますよ。

(歌子の声)
「ほ~ら 俺が言った通り

勇人がそんなに頭がいいわけが
なかっただろ~う?」。

はっ…。
お母様!

ここはひとつ 頑張りどころです。

ご主人に負けてはいけません。

何としてでも 説得してみては
いかがでしょうか!

勇人君の合格が… いえ

一生が懸かってるんですから!

はい!

(エレベーターの到着音)

(子供たち) こんにちは!
(歌子) こんにちは。

ありがとうございました。

大丈夫なんでしょうか?

何が?

あそこまで たきつけちゃって…。

いいんじゃない?
ああいうタイプの夫婦は。

壊れるならね いっぺん
ぶっ壊れたほうがいいのよ!

(木村) 痛っ…。
(平松) 大丈夫ですか。

(歌子) あっ それでは
私 ちょっと コンビニへ。

(あおい)
どうしたんですか? 桂先生。

いや 私にも ちょっと…。

(勇人) あ~ 分っかんねえ…。

《宿題は こんなにきっちり
やって来るのに…》

お疲れさまです。
お疲れさまでした。

(キーボードを打つ音)

はぁ…。

Rクラスの答案を見せてください。
はい。

問題用紙も回収しましたか?
はい。

ケアレスミスが多いですね。

本来 取れるはずの
基礎問題でさえも

単純な計算ミスや
答えの書き間違いで

点を取り損なっています。
はい。

なので 一度 テスト問題全体に
目を通したら

自分ができる問題から
手をつけるようにと普段から…。

あなたのクラスでは その方法は
効果がないということですね?

では。

偏差値を一気に
上げる方法があります。

統合判テストの算数は
8問あります。

1問目は計算問題。

一番 正答率の高い
基礎中の基礎問題。

問題が進むにつれて
難易度が高くなります。

4つ目の問題までで
大体 全体の半分です。

その ちょうど真ん中の問題4。

ここまで。

あなたのクラスの
生徒たちの試験は

この半分で おしまいです。

どういうことですか?

後半は解く必要ありません。

問題文を見る必要もありません。

それって…。

最初から半分

盛大にドブに
捨てさせるだけですよ。

ドブに捨てるって そんな…。

どうせ2~3割しか
点数の取れない連中は

後ろの半分を解く必要がない。

いや 解く資格がないと
言ってるんです。

何か?

子供たちには
それぞれ個性があって

得意 不得意分野もあります。

そんな方法 あの子たちを
傷つけるだけです。

個性だの 傷つけるだの

学校のお勉強のようなキレイ事
言わないでいただきたい。

今 彼らに必要なのは

点数を稼ぎ
偏差値を上げることです。

ご不満のようですね。

もう結構です。

Rクラスの算数の授業は
明日から

私がやります。

え?

《戦力外通告…》

では今日も 皆さんには
統合判テストの過去問を

実際と同じように
やっていただきます。

ただし

あなたたちは…。

この半分を解いてください。

えっ マジ? 半分でいいの?

そうです。
≪いいなぁ~≫

≪何で? ズル~い
うらやましいよ≫

≪私のも…≫
≪何でよ 破ってよ~≫

≪ズルいよ≫
≪ズルい!≫

(理衣沙) 私も?

やりぃ! ラッキー!
≪ズルいって≫

それでは始めます。

時間は50分 どうぞ。

♬~

(店長) 武田さん 珍しいのね
こんな時間まで。

あっ はい 今日から
残業させていただいてます。

そうなんだ 助かる。

お弁当を。
(平松) そちらに お願いします。

≪よろしくお願いします≫
(平松) はい。

いかがでしょう?

10点以上 アップしてます。

偏差値も5ポイントほど
上がりました。

なぜか分かりますか?

後半の難問を捨てることで

前半の計算問題にかけられる
時間が倍になって

点数が取れたんだと…。
でも それなら

あなたの言った通り
自分のできる問題を

選ぶやり方だって
同じはずですよね。

はい そう思います。

違いは 焦りですよ。

焦り?

問題は小問を入れて
25問あります。

そこから自分のできる問題を
見極めようとするだけで

時間だけがたち
彼らには焦りのもとにもなる。

(黒木の声)
焦るからケアレスミスが起きる。

それなら最初から
半分しかやらなくていいと

問題をバッサリ取り除いて
同時に焦りも取り除いてやった。

その結果 ミスが減ったんです。

ただ この方法は
本番の受験では使えません。

同じ配点ではないかも
しれないし

最初が一番簡単で
最後が一番難しいとも限らない。

今日 あえて
こんなやり方をさせたのは

自信と得点欲を
実感してほしいからです。

点数が取れた 偏差値が上がった
という事実。

受験生にとって
どんなご褒美よりも

これにかなう喜びと
原動力はありません。

(せき払い)

少し解説し過ぎましたね。

子供たちが帰るまでに その答案を
返してあげてください。

はい。

はい。

おぉ よっしゃ!

よかったね。
はい。

(理衣沙)
だって16点も上がったんだよ。
(佳苗) えっ すごくない?

(佑星) ねぇねぇ 見せちゃお
60点! やった!

(太郎)
Nice! Cutting half, great

おぉ ハハ…。

さようなら!
さようなら。

(照明のスイッチを押す音)

(ドアが開く音)
おかえり。

ただいま 何やってんの お前。

あぁ… 私も今 帰って来たとこ。

これから博人のお迎え。
あっ そう。

メシは?

ん? どうしたの?

私 今日から
残業することにしたから。

(正人) 残業?

勇人の塾代のために。

は? 何言ってんだよ お前。

残業って
お前の店閉まるの夜8時だろ。

家のこと どうすんだよ メシとか。

私が働いて 塾代は払うから。

お前 本気で言ってんの?

そんなんに金かけるって
どうかしてない?

最初は無料体験とかで ママ友に
誘われて気楽に行っちゃって

学童の代わりでいいとか
サッカーは やめたんだからとか。

でもって 気付いたら
毎年ちょっとずつ

月謝 上がってってさ
引くに引けなくなったところを

今度は オプションの勧誘
ガッツリ受けてさ。

こんなのバカ親相手の
詐欺じゃねえか。

いいカモになってんだよ お前は。

そういうの何ていうか知ってる?

資本主義の奴隷っていうんだよ。

はぁ…。

いいかげん気付けよ ったく。

あっ これじゃあさ
リアル課金ゲームだな。

(ゲームの音)

課金ゲーム…。

早く行ってメシにしてくれよ
頼むから。

あなたのスマホゲームの
請求額 見たけど

今月 1万6300円

先月 1万8900円

先々月 1万4400円。

このお金 塾に回したらどうなの?

ちょ… それとこれとは別だろ。

俺の小遣いの範囲で
チビチビやってんだから。

今 ちょっと手が離せないんだよ
限定ダンジョン中だから。

つうかさ マジで続ける気なの?
中学受験。

勇人に本当に
見込みがあると思ってる?

じゃあさ あなたがやっている
そのゲームのキャラクターは

相当 見込みがあるんだね。

(正人) はぁ?

(香織) へぇ~ そうなんだ。

お~っと ヤベェ!
ラスボス来ちゃったじゃん!

初めは無料で
後から どんどん課金。

あなたがやってる それ
何だか似てるね。

おい! 何すんだよ
ふざけんなって!

ふざけてんのは どっちよ‼

何が 「いいカモ」よ。

あんたこそ
こんなのにばっか課金して!

(正人)
何だよ それはゲームじゃねえか。

そうよ! こんなの
たかがゲームじゃない!

どうせなら
私たちの子供に課金してよ!

自分の子供を
クッソ強いキャラに育ててよ!

勇人に どんな敵でも
ラスボスでも倒せるような

クッソ強い武器 持たせてよ‼

課金ゲーム上等~‼

えっ…。
(香織) ハァハァ…。

(香織) 今後 塾にかかる費用は
全て私が払いますので。

責任は 全て私が持ちます!

それでよろしいでしょうか?

はぁ…。

(ドアが開く音)
(勇人) ただいま~。

おぉ 勇人 おかえり。

あれ? ママは?
(正人) 博人と風呂。

何か パパが怒らしちゃってさ

それで これよ。
うわ。

パパ。
ん?

今日 テストの点数 上がったんだ。

おぉ すげぇじゃん。

パパ

僕 今年 ディズニーランド
我慢してもいいよ。

えっ そうなの?

うん じゃ 宿題あるから。

♬~

ディズニー 行きたかったな。

お兄ちゃんを応援してあげて。

で 来年は みんなで行こう。

うん。

♬~

≪佐倉先生≫

佐倉先生ですよね。

えっ。
ルトワックの灰谷といいます。

じゃあ
黒木先生がルトワック時代に?

はい 私の先輩というか
私の目標でした。

目標ですか…。

今は違いますけど。

というより 間違いでした。

いえ どうしてらっしゃるかなと
思いまして。

どうも私のことを避けてるようで。

あっ 元気でいらっしゃる
というか…。

仕事以外で話をすることが
ほとんどないので

私もよく分かりませんけど。

そうですか。

相変わらずなんでしょうね
桜花でも。

何を考えてるか分からない。

あぁ… そうですね。

次元が違うっていうか
かなわないっていうか。

でも いつも最終的には
私 いろいろ教えられて…。

ある意味 尊敬してます。

そうですか。

でも

信用しないほうがいいですよ。

彼のことは決して。

え? どういうことですか?

そのうち あなたにも
分かると思います。

すいません
突然お声掛けして こんな話。

失礼します。

ありがとうございました。

本社からクレームが来たんですよ。

店長 全部
スタッフのせいにしたみたいで

ひど過ぎます。

カナコちゃん。
(カナコ) はい。

私 店長試験
挑戦してみようと思ってる。

えっ?
何でも

ちゃんと自分が考えていることを
主張してみようと思って。

(カナコ) はい。

真面目に一生懸命 頑張ってれば

きっと誰かが見てて認めてくれる。
(カナコ) はい。

(香織) カナコちゃんみたいにね。

武田さん 頑張ってください!

(自動ドアが開く音)

いらっしゃいませ。

(正人)
すみません これ お願いします。

(あおい) は~い お弁当でしたら
あちらに お願いしま~す。

塾に お弁当とかも届けてんのか。

あっ 失礼しました。
武田さんのお父様ですね?

はい 妻に言われて

これのお金
払いに来たんですけど。

お父様 少しお時間
頂けますでしょうか?

この四角の4番は
こっちのやり方のほうが

時間はかからないと思います。

この問題 できた人。
(子供たち) は~い。

じゃ 次回からは
半分問題じゃなくて

ぜ~んぶやってもらうからね。
(勇人) え~。

(理衣沙) 本番も半分でいいよ。
そういうわけにいかないでしょ。

今日もみんなが帰るまでに
採点して返すからね。

(子供たち) は~い。

あっ 佐倉先生! 先ほど 武田君の
お父様がいらっしゃいまして。

えっ?

今 相談室で
黒木先生とお話 されてます。

えっ…。

爆発させるんです

ちょっと すいません…。
(あおい) はい!

そうでしたか。

妻が勇人の塾代のために
残業を始めるとか言いだしまして。

下の弟も まだ小さいですし

そういうわけにはいかんだろ
と思いまして。

やはり お父様がご納得されて
いないということですね。

そのようでしたら やはり これは。
いや 納得してないっていうか…。

確か

お父様は
スマホゲームがご趣味だとか。

あぁ ええ まぁ それは…。

『レジェンドウォーリアー』 ですか?

はい。

あれっ もしかして先生も?
はい…。

こういう仕事をしておりますので
子供たちが夢中になるものは

ひと通り知っておきたい
というのもあって。

スカルジェネラルには手を焼きましたね~。
う~わ そうなんですね!

いや これは話の分かる先生で
うれしいです。

(ノック)
びっくりしましたね あれは。

すみません
Rクラス担任の佐倉です。

あっ 勇人が
いつもお世話になってます。

いや それでですね
あいつが私に

「どうせならゲームじゃなくて
勇人に課金したらどうなのよ」

…ってわめいて 私のスマホを
取り上げやがったんですよ。

おっしゃる通り 中学受験は

課金ゲームかもしれませんね。

ゲームの達人でいらっしゃる
お父様なら

お分かりかと思いますが
敵を倒し 次に進むには

知識とコツ
テクニックが必要です。

そして 何より大切なのが
タイミングです。

課金して武器を持たせ
装具を整えるにも

タイミングを間違えたら お金を
ドブに捨てることになります。

勇人さんは今 自分の可能性に
目覚め始めています。

ここはどうか お父様とお母様が
稼いだ大切なお金を

勇人さんのために
使ってみてはいかがでしょうか。

私たちは そのお気持ちに
応えられるように

精いっぱい 勇人さんを
キャリーさせていただきます。

フッ。

先生 うまいこと言いますね。

でも まぁ 納得しましたよ
よ~く分かりました。

それじゃ 勇人のこと
よろしくお願いしますよ。

(王羅) あ~ いいな お弁当。
(勇人) いや コンビニ弁当のほうが

おいしいから…
いや 絶対そうだって。

(正人) 勇人のこと
よろしくお願いします。

(勇人) あれっ パパだ!
お~ 勇人!

頑張れよ。
珍しいじゃん パパ。

おい 勇人

ちゃんと課金しといたからな
しっかりやれよ。

(勇人) うん…。
(正人) じゃあな。

(勇人) バイバイ。
(正人) では 失礼します。

(王羅)
何か お前の父ちゃん カッコいいな。
んなわけないじゃん。

何だよ 課金って。
よく分かんねえよ。

お前に課金して
最強キャラにするってこと?

いいんだよ 何でも
取りあえず 俺も お前も

ゴールデンウィークは
特別講習ってことで。

(王羅) マジで?
(勇人) マジだ。

よし 頑張りま~す。
(王羅) あ~ 理科 ヤダ~。

(キーボードを打つ音)

へぇ~ すごい!
おっ すごい!

はい。
(勇人) おっしゃ!

この調子だね。
はい。

大丈夫
ゆっくりと落ち着いて解くコツ

何となく つかんで来たでしょ。

うん まぁ… じゃ。

待った? ごめんごめん。

あっ。

武田君 宿題ノート。

あっ。
どうしたの? 今日。

宿題 いつもより
全然できてなかったけど。

先生…。

ごめんなさい!
僕 これまでの算数の宿題

答え見て写してたんだ。
ん?

でも もう ちゃんと
自分でやることにしたんだ。

♬~

ごめんなさい。

分かった。

正直に言ってくれて ありがとう。

じゃあ 今日も宿題

ちゃんと見るから
頑張ってやって来てね。

分かった じゃあね さようなら。
さようなら。

子供は

大人が思っている以上に子供で

思ってる以上に大人です。

(エレベーターの到着音)

(佑星) めちゃくちゃムズかった!
(勇人) ヤバいよね ここ。

♬~

ん~ ダメダメ!
森ちゃん ダメだって!

そんな小っちゃい男で
手を打っちゃ。

そんなに 背は
低くないと思います。

いや じゃなくって
人間の大きさってこと。

器っての?
(あおい) はい。

(歌子)男はね 態度がデカかろうが
わがままだろうが 強引だろうが

偉そうでも 頑固でも スケベでも
何でもいいのよ!

要はね 男は

筋が通ってるかどうかなのよ!
(あおい) はい!

(歌子) 分かる?
(あおい) 筋 はい 分かりました。

マスターは
桂先生と長いんですか?

(マスター)
ん~ ここ2~3年くらいかな。

何かあったんですかね。
(マスター) 心配いらないわよ。

年に2~3回
こういう日 あるから。

しんちゃんバーガーも どうぞ。
お~。

桂ちゃんだってね いろいろ

あ る…。

(紗良) 佐倉さん いつにします?

あぁ そうだ! えっとね…。

黒木先生。

こんな所で
何をしてらっしゃるんですか。

それはこちらのセリフです。

失礼。

佐倉先生と お会いしましたよ。

随分 実直な方ですね。

あの人は 私のことなど
何も理解して…。

あなたのことを尊敬してるって
言ってましたよ 佐倉先生。

あなたの真の理解者は

私だけだと信じてました。

かつては ですけど。

うまく味方につけたものですね。

こんなに簡単に ひとを裏切る
あなたのことを

ご存じないようで。

そのうち必ず

尻尾をつかみますよ。

♬~

♬~

(白柳) 「桃栗三年 柿八年」。

え~… ん?

続きは何でしたっけね。

「柚子は九年で なり盛る」
ただし 諸説あります。

そうでした…
まぁ それはいいとして。

全員 特別講習受講申し込み
快挙ですね。

はい。

この勢いで
夏期講習も夏合宿特訓も

よろしくお願いしますよ。
はい。

いえね

関東圏に もう少し教室を
増やしてみようかななんて

思ってましてね。

ほう…。

例の塾のほうは どうですか?

あっ 今月も お金
振り込んでおきましたから。

ありがとうございます。

少し人数が増えまして。
あぁ そうですか。

それなら 少し足しておいたほうが
よかったですか。

先立つものは お金 ですからね。

♬~

黒木先生ですよね。

はい。

♬~

♬~ (車のドアが閉まる音)

♬~

♬~