相棒 season 20 #5[解][字]…のネタバレ解析まとめ

出典:EPGの番組情報

相棒 season 20 #5[解][字]

第5話「光射す」
刑事の娘の失踪と繋がる密室殺人…
すべての目撃者は“亀”!?
鍵を握る隣人に特命係が直撃する!!

◇番組内容
角田は、行方不明の娘を捜している元刑事・水木と会う。そんな中、男の死体が発見され“密室殺人”と疑われた。特命係が聞き込みをし、隣人の老婦人・三宅富士子には部屋から出ない息子がいることが判明。日中、息子に事情を聞こうとするがうまくいかず…。ある日、水木たちが男が亡くなった部屋を非公式に家宅捜索していたことが分かる。実は、問題の部屋に女性が監禁されているというネットの書き込みがあったからだというが…!?
◇出演者
水谷豊、反町隆史、森口瑤子、川原和久、山中崇史、篠原ゆき子、山西惇、浅利陽介 ほか
【ゲスト】草村礼子、伊藤洋三郎 ほか
◇スタッフ
【脚本】池上純哉
【監督】守下敏行
◇音楽
池頼広
◇おしらせ
☆最新情報はツイッターでも!
【番組HP】https://www.tv-asahi.co.jp/aibou/
【Twitter】https://twitter.com/aibouNow
【Instagram】https://www.instagram.com/aibougram_official

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)
福祉 – 音声解説

テキストマイニング結果

ワードクラウド

キーワード出現数ベスト20

  1. 紅林
  2. 水木
  3. 沙也加
  4. 富士子
  5. 人物
  6. 卓司
  7. 合鍵
  8. 部屋
  9. 自殺
  10. ネット
  11. ノック
  12. 監禁
  13. 息子
  14. カメラ
  15. 家宅捜索
  16. 女性
  17. 杉下
  18. 西村
  19. 雪乃
  20. 伊丹

解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

   ごあんない

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気の配信サービスで見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

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(水木洋輔)おう 角田。

(角田六郎)やっぱ 水木か。

なんだよ? 朝っぱらから
しけた面しやがって。

ヘマして
始末書でも出しに来たか?

(水木)もう 始末書を
書かされる事もなさそうだ…。

退職する事にしたよ。

(杉下右京)
大田署の水木さんといえば

確か
娘さんが行方不明になった…?

(冠城 亘)ネットで情報提供を
呼びかけて 問題になった人?

刑事が ネットで人捜しして
どうするんだって

大田署じゃ
大騒ぎだったらしいけどな

わらにもすがるってやつ
だったんだろ。

音信不通になって
もう 2カ月だしな。

これですね。

では 娘さんは まだ…?

ああ。

光が見えないってさ…。

光?

(角田の声)
ネットに情報を出したところで

連絡してきたのは
匿名の ふざけた連中ばかりで…。

かといって デカとしては

事件性もないのに
動くってわけにもいかねえしな。

どうにもこうにも真っ暗闇で
出口が見えない状態なんだろ。

♬~

「(ゲームの音)」

(桂木雪乃)3日前から
連絡が取れなくなってしまって…。

(西村)そりゃ心配だね。

ああ ここがね
紅林さんの部屋なんだけども…。

(雪乃)一応 倒れたりしてないか
確認だけでもって 上司から…。

うん。
(ノック)

紅林さん? 管理の西村だけど。

ちょっと開けるね。

(解錠音)

(ドアの開く音)
(西村)紅林さん?

入るよ。

寝てるのかな?

えっ…!?

うわあーっ!!

(出雲麗音)変だと思いませんか?
このおでこの傷。

(伊丹憲一)ああ…。
ただの自殺にゃ見えねえな。

後頭部にも
強く打ち付けた挫創が。

検視官が言うには

死亡する直前に
殴打されたんじゃないかと。

(芹沢慶二)
第三者の指紋やゲソ痕は?

明らかに拭き取ったような痕跡が
至る所に。

なのに 玄関も窓も
中から施錠されてた…。

という事はですよ
もし これが他殺なら…。

密室殺人。

誰かさんが
出しゃばってきそうなにおいが

プンプンしますね~。

で 周辺で目撃情報は?

有力な情報は まだ。

ただ…。

この亀だけは

犯行の一部始終を
見ていたはずです。

亀…?
(伊丹)亀…。

亀?
(芹沢)うわっ!

亀…。
(芹沢)ほら いた~!

♬~

被害者は 紅林啓一郎 35歳 独身。

見てのとおり

警備会社に勤務していました。

勤務地は羽田空港
夜間勤務だったようです。

3日前に
急に早退を申し出てから

音信不通に
なってしまったようで…。

第一発見者は
同じ職場の同僚でした。

♬~

どうしました?

ああ…
窓は どこも目張りされてますね。

近隣に 音が漏れないように
していたのでしょうかねぇ。

音ですか?

ええ。
オーディオが趣味のようですし。

おや これは…?

見守りカメラですね。

留守中に ペットの様子なんかを
スマホで確認できる…。

なるほど。
それで 亀の様子を…。

まあ でも 犬や猫ならともかく
亀は どうですかね?

あっ 他殺なら
犯人映ってる可能性ありますから

ちょっと調べてみます。
お願いします。

おっと… いけない!
あっ ちょ… ちょっと…。

ちょちょ ちょちょ ちょちょ…!

亀は日光浴が必要なんですよ。

なぜなら 亀は…。

紫外線を浴びる事で

体内のビタミンを
生成してくれるんですよね。

まあ 以前にも…。

そうでしたかねぇ?
ええ。

いや 室内飼育の亀は

紫外線を当てるライトが
必要なんですがね

見当たらなかった
ものですからねぇ。

(三宅卓司のせき込み)
おっ…。

結構 隣の音 聞こえるんですね。

(ノック)

こんにちは
警視庁の杉下と申します。

冠城です。

(三宅富士子)警察の人には
さっき もう話したよ。

お隣は夜勤だし
生活が まるで逆だからね

顔を見た事もないんだ。

それは 同居されている方も…?

えっ…?

先ほど
せき込む声が聞こえましてね

男性の声だったものですから。

(富士子)
ちょっと病気をしてましてね

寝たきりなんだよ。

ああ もう 出かけないと…。
ああ もう一つだけ…。

♬~

何度か 女の子と
部屋に入っていくのを見たかな。

ほら 紅林さんって イケメンだし。

お兄さんほどじゃないけど。
あっ 恐縮です。

だから でかい音で 昼間っから
音楽聴いてるのかなって。

こんな
壁の薄いボロアパートだし。

ですが 紅林さんのお隣には

寝たきりの方が
いらっしゃいますね。

寝たきり? あっ フフッ…。

違うわよ あれ 引きこもり。

おやおや 引きこもり?

50過ぎたおじさんなんだけど

かれこれ10年近く
こもってるらしい。

(青木年男)
確かに 被害者のスマホには

見守りカメラのアプリが。

こちらは 同型のカメラですが
なかなかの優れものでしてね。

対象物が動くと…。

(カメラの動く音)

ほら このとおり。

遠赤外線レンズ装備で
スマホへの通知機能もあります。

それより 犯人の映像。

話の腰を折るな 冠城亘。

遠隔操作で録画は可能だが

被害者のスマホに残っていたのは
亀の動画だけ。

お前 こんなもん見て
何が面白いの?

面白いわけがないだろ
ほぼ静止画だぞ。

とても面白いです。
えっ?

ああ ほら 首を動かしてますねぇ。

それより 密室トリックは
どうなったんです?

鍵は 全て
中から施錠されてたんでしょ?

ちなみに 犯人が

現場を密室に偽装する理由が
あるとしたら…。

他殺を自殺に見せかけるため。

まさに 今回 そう見えますが…。

しかし 被害者には 明らかに
第三者に殴られた傷があった。

自殺と思わせるには
いささか説得力に欠けますねぇ。

じゃあ 右京さんは…?

まあ 今 結論を出さなくても
いいんじゃありませんか?

♬~

警察の者ですが 話を…。

(内川 優)失礼しました。

大田署の内川と申します。

大田署…?

現場検証に来たようには
見えませんがね。

家宅捜索をした?
紅林さんの部屋をですか?

ちょうど1週間前の事です。

きっかけは インターネット上の
書き込みでした。

管内で失踪した人物が
彼の部屋に監禁されていると…。

初耳ですね。

それは
正式な捜査だったのですか?

いえ… 令状はなく
あくまで 上司の独断で…。

その失踪者というのが
上司の娘さんだったんです。

えっ?

それは
先日退職された水木さんでは?

(紅林啓一郎)監禁!?
急に なんですか?

うちには誰もいませんよ!

いるか いないかは
こっちで調べます。

(内川の声)
紅林さんは デマだと主張して

かなり抵抗されました。

でも 水木さんは
聞き入れようとしなくて…。

結局 娘さんどころか
監禁の形跡すら見つからず

水木さんは
責任を取ると言い出して…。

退職を?

これですね 水木さんが見た
ネットの書き込み。

ここから 紅林さんを割り出した。

他のユーザーたちは
全く信用してないようですね。

しかし これが 娘の手掛かりを
探していた水木さんにとっては

一筋の光に見えたのでしょうねぇ。

書き込んだ人物 特定できないか
あいつに調べさせますか。

ええ。

♬~

(電話)

はい 桂木です。

えっ 警察…?

(足音)

警視庁特命係の杉下です。

ああ… 例の自殺の一件ですか?

知っている事は
もう お話ししました。

職場にまで来られると困ります。

上司も誤解しますし…。

まあ そう言わずに。
すぐ終わりますので。

ちょっ かぶっ… いつの間に?

気になる情報を得たと
小耳に挟んだものですから。

ったく…。

今日お聞きしたいのは
遺体を発見した日の事ではなく

その3日前の事です。

3日前…?

つまり
紅林さんが亡くなった日です。

これは 現場近くの公園の
防犯カメラ映像です。

(麗音)これ あなたですよね?

昼休みに会社を抜けて
どこ行ってたんです?

(雪乃)いや それは…。

正直に話しましょう。

我々は あなたと紅林さんが

恋愛関係にあったという情報を
つかんでいるんです。

♬~

(水木)去年
女房が病気で亡くなりましてね。

まあ デカなんてのは みんな
似たようなもんでしょうけど

娘の事は
全部 女房任せだったんで

娘も そんな親父と
どう付き合っていいのか

わかんなかったんでしょう。

どんどん
反発するようになって…。

行方が わからなくなったのは
2カ月前と聞きましたが…。

はい。

その頃から
大学も休みがちになって…。

(水木)待てって言ってるだろ!

学校も行かずに遊び歩いて
一体 どういうつもりなんだ!?

(水木沙也加)関係ないじゃん。

関係ない事ないだろ!

ちゃんと話を聞きなさいって
言ってるんだよ!

落第しなきゃいいんでしょ?
ほっといてよ!

いい加減にしろ!
(たたく音)

(水木の声)つい カッとなって
手を上げてしまって…。

それからは 電話もメールも
一切 音信不通で…。

デカが ネットで娘の捜索なんて

俺だって
みっともないって わかってます。

でも そうでもしないと
俺には手掛かりすら…。

それで 例の
インターネットの書き込みを?

やけに内容が具体的だったし

娘が空港でバイトしてるのは
知ってたんです。

だから 紅林とは接点もあるし

もう 奴に違いないと思って…。

しかし
沙也加さんは見つからなかった。

♬~

もし 俺のせいで

紅林を
自殺に追い込んだんだとしたら

取り返しのつかない事を…。

(雪乃の声)紅林さんとは もう
2カ月以上前に別れました。

本当です。

上司に相談して 夜勤から
日勤の事務職に変えてもらって

最近では
顔も合わせてなかったんです。

だったら なおさら
なぜ この公園にいたんですか?

合鍵を…。

合鍵?

鍵を返し忘れてた事に
気づいたんです。

(ノック)

紅林さん? 雪乃だけど。

ちょっと返したいものが…。

(雪乃の声)不在だったので

新聞受けに入れて
帰ろうと思ったんだけど…。

(冠城の声)新聞受けは
テープで塞がれていた。

(雪乃の声)なので
不用心だとは思いましたけど

窓の桟の所に…。

合鍵があったって事は…。

密室でもなんでもないですね。

どうして
その事を黙ってたんですか?

…怖かったんです。

別れる時
紅林さん かなり抵抗したし…。

ひょっとして 私のせいで

死んじゃったんじゃないかって
思って…。

つまり
密室のトリックを解く鍵は

単に かつての恋人が残した
合鍵だった。

ええ。

鍵は まだ見つかってません。

犯人が持ち去ったのは
間違いないでしょう。

紅林さんの部屋では この1週間

家宅捜索を始め
様々な事が起きていました。

薄い壁を隔てた隣人は
一体 何を思ったでしょうねぇ。

やっぱり
彼から話を聞くべきじゃ…。

三宅富士子さんは
こちらの工場は長いんですか?

(東)長いも何も

富士子さんは
親父の代からの最古参ですよ。

正直 もう 80超えてるんで

物忘れやミスも多いし
いろいろ厳しいんだけどね。

家庭の事情もあるし…。

息子さんの事ですか?

(ため息)

いい年した中年男が
高齢の親を働かせて

社会的役割を
一切 果たさないんだから

ふざけた話ですよ。

ああ 来ましたよ。

息子から 事情聴取?

ええ。

実は
亡くなった紅林さんについて

インターネットで
書き込んでいた人物がいまして

我々 それが…。

うちの息子だって?

書き込みは 紅林さんの音楽の趣味
職業について触れてましたし

あのアパートで
日中も部屋にいるのは

紅林さんと息子さんだけです。

事件現場に
最も近くにいた方から

お話を伺えればと思いましてねぇ。

お取り次ぎ願えませんかね?

無駄だよ。

無駄とは?

私が言ったぐらいで
出てくるような子なら

どんなに楽か…。

それができないから こうして
いまだに働いてるんだろ。

ご苦労 重々承知してます。

わかりっこないよ!

10年だよ 10年…。

昔は あの子も コンビニぐらいは
一人で行けたけど

店員と もめたとかで
出られなくなって…。

あの子は

私が死んで 金がなくならない限り
出てこないだろう。

それじゃ
いつまで経っても 息子さんは…。

あんたら 刑事なんだろ?

だったら
拳銃でもなんでも突きつけて

あの子を逮捕すりゃいいだろ!

そのほうが せいせいするよ!

♬~

(ノック)

卓司さん いらっしゃいます?
警視庁の者です。

少し お話しさせてください。

(ノック)

先ほど お母さんから

直接 話してほしいと
言われまして…。

卓司さん!
(ノック)

聞こえてます?
(ノック)

卓司さん
警視庁の杉下と申します。

不躾なお願いをして
申し訳ありませんね。

今日は退散します。

えっ?

ですが もし
何か話したい気持ちになったら

いつでも連絡ください。

僕でよければ
いつでも 話し相手になります。

いつの日か お目にかかれる日を

楽しみにしています。

(内川)先日は どうも…。

他殺の可能性も捨てきれないって
聞いて

どうしても
気になってしまって…。

もう一度
自分なりに調べてみようかと。

家具は まだ そのまんまですね。
(西村)あっ… ええ。

紅林さん ご両親も
近しい親族の方もいないみたいで

荷物の引き取り手がいなくて
困ってるんですよ。

君も 引き取り手を探さなくては。

おや…。
どうしました?

これ カーペットですねぇ。

備え付けでしょうか?
(西村)えっ カーペット?

いや ここは
元々 板の間ですけど…。

管理人さん
ちょっと 亀 お願いします。

ああ… はい。
ほら ここ。

これ。 ほらほらほら!

(内川)板の間の上に
わざわざ 木目の敷物を?

これは…?

(西村)いや 1階は床下収納が…。

床下収納…。

右京さん…!

血痕ですねぇ。

もしかして 水木沙也加さんの?

仮に そうだとすると

水木さんが家宅捜索した時
沙也加さんは

ここに閉じ込められていた
可能性があります。

板の間と同じ模様のカーペットで
偽装をしていた。

じゃあ 水木さんは…。

正しかったかもしれません。

じゃあ あの見守りカメラは?

監視対象は 亀などではなく
沙也加さんだったのでしょう。

(伊丹)紅林の自宅に残されていた
血痕が

お嬢さんのものと一致しました。

沙也加は こんな所に…。

それで… 娘は どこに?

水木さん
あなたは ご存じなんじゃ?

どういう意味だ?

(伊丹)沙也加さんの行方は
いまだ不明ですが

我々は すでに 彼女は
救出されてるんじゃないかと

見てましてね。

つまり 紅林を あたかも
自殺したかのように殺害し

沙也加さんを連れ出した人物が
いるんじゃないかと。

それが 私だと?
違いますか?

(芹沢)この写真も
見てもらっていいですか?

現場近くの公園の
防犯カメラなんですが

紅林が死亡した日の深夜

通りを通過する
不審な人影がありまして。

この人物 女性を背負っているのが
わかりますか?

これは
あなたなんじゃないんですか?

フッ…
なんとか言ってくださいよ!

知らない!

私は こんな事 知らない。
(伊丹の舌打ち)

なら この日の夜
あなたは どこにいたんですか!?

(ドアの開く音)

すいません。 ちょっと…。

他殺の線が消えた!?
どういう事よ?

さっき 被害者の司法解剖が
終わりまして…。

「死因は頸部圧迫による窒息死」

「縄の角度から 第三者による
偽装の痕跡は認められず」

「前額部及び後頭部に残された
外傷も

死因との因果関係は認められず」

…だそうです。

うん… だそうです。
だそうです。

水木さんには 事件当夜
アリバイがあったそうです。

つまり あの女性を背負った人物は
水木さんではなかった。

ええ。 沙也加さんを
連れ去る事ができたのは

桂木雪乃さんが
合鍵を返しに来た事に

気づいた人物に限られます。

水木さんでは難しいでしょう。

となると ますます怪しいのは
隣人の三宅卓司。

ええ。 彼ならば

十分 合鍵の存在を
知り得たでしょうねぇ。

(携帯電話の着信音)
あっ…。

(携帯電話の着信音)

青木からです。

もしもし?

今 どこにいる?

こっちが おたくらのために
必死こいて働いてるのに

どうせ 美人女将の店で
うまいもん食って

一杯やってんだろ!
馬鹿らしい!

俺も帰って 一杯やる。

何か わかりましたか?

例のネットの書き込みですが…。

「さっき 確認したら
すでに削除されてました」

削除?

(青木)
警察が動いているのを知って

慌てて 証拠隠滅したんでしょ。

けど コメントなんか消したって
IPアドレスは たどれます。

住所は すでに特定済み。

(キーを打つ音)
今 送った。

おっ…! 当たりですね。

俺も これから そっちへ行くから
ビールくらい飲ませろ。

右京さん
この事 伊丹さんたちにも…。

今 そっち行くから
ちょっと待ってろ。

はあ~っ!? ビール!!

お前の情報が必要なの!

じゃあ ちょっと行ってきます。
お願いします。

(小出茉梨)あら お帰りですか?
はい。

ありがとうございました。

お忙しそうですねえ。

ああ… それはそうと

亀の引き取り手が見つかって
安心しました。

こちらこそ
飼ってみたいと思ってたんです。

ああ あの…
これ どう使うんですか?

雨続きの時なんかは

この紫外線ライトが
お日様の代わりになりますからね。

また 紫外線は
病気の予防にもなります。

あっ 動き出しました。

ええ…。

それにしても 詳しいですね。
以前 亀を飼ってらした事が?

はい。 それはそれは
手の焼ける亀でしてねぇ。

(2人)フフフフフ…。

(茉梨)ほら 光は こっちだよ。

そんな所に閉じこもってないで
ほら 出ておいで。 フフッ…。

(角田の声)光が見えないってさ…。

どうにもこうにも真っ暗闇で
出口が見えない状態なんだろ。

光…。

ん…?

ああ… いえいえ。

いや 光がないと生きられないのは
人間も一緒ですねぇ。

もちろんです。

ちゃんと お日様を浴びないと
生きる気力が湧きません。

フフフフ…。

♬~

♬~

富士子さん 頼みますよ…。

すいません。
ちょっと ポーッとしちゃって…。

(サイレン)

(ため息)

こんにちは。

お昼は ご自宅で召し上がると
聞いたもので。

息子なら 逮捕でもなんでも
してくれって言ったはずだよ。

今 捜査一課が
逮捕状を裁判所に請求してます。

ですが その前に もう一度

富士子さんと
お話がしたいと思いましてね。

水木さん!

♬~

水木沙也加さんの監禁に
最も早く気づいたのは

恐らく 三宅卓司さんで
間違いないでしょう。

卓司さんは
それを 警察には通報せずに

匿名掲示板に書き込みました。

この10年もの間 社会との関係を
絶ってきましたから

通報などして
面倒に巻き込まれるのは

嫌だったのでしょうねぇ。

ただ 書き込みを見つけて
家宅捜索に入った水木さんは

この床下収納には気づかなかった。

そのまま何も起こらなければ
いまだに 沙也加さんは

監禁されたままだった
かもしれません。

ですが 彼女を救う手だてが
できたんです。

紅林の かつての恋人が
置いていった合鍵です。

その合鍵を使い

水木さんの代わりに 沙也加さんを
救い出した人物がいました。

それが うちの子だって?

捜査一課は そう考えて
逮捕状の請求に踏みきりました。

ですが… どうなんでしょうねぇ。

世間との接触を
拒んできた人間が

果たして 危険を冒してまで
誰かを救おうとするでしょうか。

「拳銃でも突きつけて
逮捕してくれ」

富士子さん
そうおっしゃいましたねぇ。

そうでもしなければ
動かない人間が

悲劇の女性を救い出した
というのは

胸を打つ話ではありますが
出来過ぎですねぇ。

つまり
何が言いたいのかというと

卓司さんのした事は

ネットに せいぜい 匿名で
書き込みをするぐらいの事で

あとは全て 別の人物が
やったのではないかと。

(女性たちの外国語)

ここか?
ええ。

よし… 行くか。
はい。

不法侵入の危険を冒してでも
沙也加さんを救い出したい…。

そんな強い動機を持つ人物は誰か。

水木さんは
当然 お持ちでしょうが

アリバイがありました。

となると…

富士子さん
あなたしかいないんですよ。

(杉下の声)家宅捜索が
徒労に終わった水木さんは

当然 インターネットに
匿名で書き込んだ人物を

捜したはずです。

隣人の卓司さんに たどり着くのに
時間はかからなかったでしょう。

水木さんは 卓司さんへの
事情聴取を願い出たはずです。

富士子さんは 我々の捜査協力を
突っぱねました。

水木さんにも
同じ事ができたでしょうかねぇ。

狭い部屋に監禁されているかも
しれない我が子を

どうしても救い出したいという
水木さんの親心を

あなたが人ごとと見過ごせたとは
思えません。

なぜならば あなたも この10年

卓司さんを救い出そうと
必死に闘ってきたからです。

手掛かりもなく
光を見いだせない事の苦しみを

あなたは 誰よりも
理解できたはずですからね。

しかし 卓司さんに
協力を請うのは難しい…。

そこで あなたは
自分で調べる事にしたんですね。

家宅捜索をしても
見つからなかった場所は

どこか…。

同じ構造の部屋に住む あなたは
そう! 床下収納に気づいた。

それが
例の 合鍵を返すタイミングと

重なったんですよ。

ちょっと返したいものが…。

(鍵を置く音)

あなたは
紅林が勤務している夜間に

この部屋に侵入したんですよね?

(ドアの開閉音)

(冠城の声)しかし 紅林は

すぐに
その侵入に気づいてしまった。

見守りカメラに
通知機能があったからです。

(携帯電話の振動音)

♬~

(紅林)
てめえ…! 何やってんだよ!

なあ! なあって!

(殴る音)
(紅林)うっ!

♬~

実は
近所の公園の防犯カメラ映像に

女性を背負った人物が
映ってましてね。

この写真
詳しく解析してもらったんです。

(青木)背負われてる女性を
水木沙也加さんだと想定すると…。

(青木)155センチ
プラスマイナス2センチ…。

あっ…
こいつ 中学生並みに小さいぞ?

卓司さん 当てはまりませんよね。

この公園の先には

富士子さんが勤める
工場があります。

紅林に
顔を見られてしまったため

自宅ではなく
より安全な場所に

沙也加さんを
連れて行ったんですね。

そして 紅林は

監禁が露見する事を恐れて

自殺に至った…。

フンッ… 馬鹿馬鹿しい。

あんたら
私をいくつだと思ってるんだよ。

80過ぎの後期高齢者が

どうやって 若い娘を
1キロ先の工場まで運ぶんだよ。

できるわけないだろ!

もちろん
大変な作業だったでしょうねぇ。

その小さな体で
どうやって なし得たのか

想像もつきません。

ですが あなたは
成し遂げたんですよ!

(携帯電話の振動音)

杉下です。

見つかったよ 水木の娘さん。

沙也加さんが?

(角田)
「不法滞在者やホームレスの…」

医療支援をしている
非公認の団体があって

そこの治療施設に…。

(角田)手配したのは水木だろ。

そうですか。
ありがとうございました。

沙也加の居場所も
突き止めたのか!?

ええ。 今回の事件は
富士子さんだけでは完結しません。

現場の指紋や足跡を
全て拭き取り

紅林を殴打した凶器の処分など

水木さん あなたの協力なしには
なし得ませんでした。

♬~

でも なぜ 娘さんを助けた事を
隠してたんですか?

沙也加を助けたって
連絡をもらって

俺は すぐに
あの工場に行ったんだ。

でも その時 沙也加は…

もう 俺の知ってる娘とは
別人だった。

三宅さん! 沙也加は!?

(水木)沙也加!

沙也加! お父さんだぞ!

♬~

そりゃそうだろ!
あの子を こんな所に2カ月も!

紅林は
すでに自殺をしていましたし

富士子さんさえ
協力してくれれば

監禁事件自体を
なかった事にできる…。

そう考えたんですね?

♬~

すいません…。

あなたまで巻き込んじまって
申し訳ない…!

本当に… 申し訳ない!

いいんだよ
あんたが謝らなくたって…。

(富士子)親なら みんな
あんたと同じように思ってる…。

子供が不幸なのは

みんな 自分が至らなかったから
じゃないか…。

(富士子)
私さえ ちゃんとしてたら

子供が苦しむ事も
なかったんじゃないか…。

(富士子の声)だから
周りに なんと言われようが

子供のためになる事なら
なんだって やってやりたい…。

どんな苦労だって
甘んじて受けてやりたい…。

そう思うのは
当たり前の事じゃないか。

あんたは間違ってない。

私は もう一度 頼まれたって
また同じ事をするよ。

(水木のすすり泣き)

あんたは間違ってない!

申し訳ない… 申し訳ない!

(水木)申し訳ない…!

(水木)申し訳ない…。

♬~

(麗音)三宅富士子さん

住居侵入及び傷害の容疑で
ご同行願います。

同じく 犯人隠避
並びに証拠隠滅の疑いで。

さあ。

♬~

(ドアの開く音)

♬~

出してください。
(麗音)はい?

でも 息子さんが…。
出してください!

♬~

♬~

(麗音)じゃあ 出発します。

♬~

♬~

ようやく
ごあいさつができました。

警視庁の杉下です。
冠城です。

よかったですね 外に出られて。

穏やかで いい天気ですよ。

♬~

(森川 誠)
ミステリー界の第一人者です。

結末が書かれているはずの
最終回の原稿が

持ち去られています。

(福山光一郎)
ペンで人を殺せると思うか?

この小説は復讐です。
(銃声)

手掛かりは マイルールです。
マイルール?