相棒 season 20 #13[解][字]…のネタバレ解析まとめ

出典:EPGの番組情報

相棒 season 20 #13[解][字]

第13話「死者の結婚」
13年前に死んだ少女が帰ってきた!?
弔いの“冥婚絵”と第二の殺人の謎!
特命係が驚愕の真相に迫る!!

◇番組内容
元似顔絵捜査官で、現在ボランティアで“冥婚絵”を描いているという黒瀬が伊丹を訪ねてくる。冥婚とは、未婚で亡くなった人の遺族が弔いのため仮想の結婚式をあげる風習のこと。数カ月前、多岐川夫婦からの依頼で13年前に失踪した娘・未来の冥婚絵を描いたのだが、最近その絵とそっくりの女性を見たという。そんな中、男性が刺殺される事件が発生し現場からなぜか問題の冥婚絵が…!特命係が調べを進めると驚きの事実が判明し…!?
◇出演者
水谷豊、反町隆史、森口瑤子、川原和久、山中崇史、篠原ゆき子、山西惇、浅利陽介、田中隆三
【ゲスト】山本舞香 ほか
◇スタッフ
【脚本】川﨑龍太
【監督】権野元
◇音楽
池頼広
◇おしらせ
☆最新情報はツイッターでも!
【番組HP】https://www.tv-asahi.co.jp/aibou/
【Twitter】https://twitter.com/aibouNow
【Instagram】https://www.instagram.com/aibougram_official

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)
福祉 – 音声解説

テキストマイニング結果

ワードクラウド

キーワード出現数ベスト20

  1. 未来
  2. 黒瀬
  3. 西條
  4. 愛子
  5. 事件
  6. 似顔絵
  7. 遥香
  8. 犯人
  9. 女性
  10. 伊丹
  11. 西條雅弘
  12. 冥婚絵
  13. お母さん
  14. 紗月
  15. 杉下
  16. 手袋
  17. 多岐川
  18. ピアノ
  19. 遺体
  20. 監禁

解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

   ごあんない

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気の配信サービスで見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

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(救急車のサイレン)

(荒い息)

(荒い息遣い)

(チャイム)

(多岐川愛子)
はい… どちら様ですか?

「お母さん…」

会いたかった… お母さん…。

「(倒れる音)」

未来…? 未来なの!?

お母さん…。

お父さん…。

(多岐川直樹)大丈夫か!? おい…。

大丈夫か…?
(すすり泣き)

男の人に… ずっと監禁されて…。

(直樹)とにかく 警察に…。

駄目!

やめて…!

♬~

(西條知代)雅弘…?

いい?

♬~

(知代)雅弘…。

雅弘… 雅弘! 雅弘!

(悲鳴)

(黒瀬和成)
ちゃんと確認したのか?

(伊丹憲一)しましたよ
しっかりと。

ですが 多岐川未来さんを
保護したという報告は

上がってないんですよ。

でもな…

そっくりだったんだよ。

世の中には 同じ顔の人間が
3人いるっていいますし…。

そうか…。

いや こんな老いぼれの戯言に
手間とらせて 悪かったな。

そんな 黒瀬さん…。

(冠城 亘)
おお~ きれいな女性ですね。

(杉下右京)ええ。
とてもいい表情ですねぇ。

そうなんですよね。 …って コラ!

近づくな…
ほら 向こう行け 向こう!

離れろ! 離れろっつってんだ…。

子供か コラ! この野郎…!

警部殿 首を突っ込まなくて
結構ですから。

(出雲麗音)あっ…。

伊丹さん 杉並で殺しです。
ああ わかった。

すみません 黒瀬さん。

あっ あの2人に
近づいちゃ駄目ですよ。

災いの元凶ですから くれぐれも。

行くぞ。
(麗音)失礼します。

まるで 疫病神ですね 我々。

黒瀬さんとおっしゃいましたか。

伊丹さんに どのような
ご用件だったのでしょう?

はい?

この絵の女性が何か?

いや… 大した事じゃない。
そうですか。

わざわざ 警視庁まで
お越しになられた…。

何か余程の事が
あったのではありませんか?

実は… 生きてたんじゃないかと
思ってね。

生きてた?

この子が 生きて帰ってきたんじゃ
ないかと…。

はい?

♬~

この女性
多岐川未来ちゃんだったんですね。

なんだ… 事件 知ってるのか?

13年前 多岐川未来ちゃんが
失踪した事件ですね。

♬~(ピアノ)

(杉下の声)事件が起きた当時
10歳だった未来ちゃんが…。

(杉下の声)学校からの帰り道
忽然と姿を消した。

(杉下の声)捜索の結果

未来ちゃんのランドセルは
ゴミ置き場で発見されました。

しかし 事件は未解決。

現在も
行方がわかっていないはずです。

これは 未来ちゃんの冥婚絵だ。

冥婚絵?

冥婚というのは
亡くなった人を結婚させる事だ。

つまりは 死者の結婚。

あっ これですね。

「未婚のまま
若くして亡くなった人に対して

遺族が死後の世界での幸せを願い

仮想の結婚式を挙げる風習」

冥婚絵は
その様子を描写したものだ。

では 黒瀬さんは
警察をお辞めになってから

冥婚絵を
お描きになっていらっしゃる…?

依頼があれば ボランティアでね。

未来ちゃん 亡くなったと
決まったわけじゃないですよね?

それなのに 冥婚絵ですか?

うん…。

それが ご両親の希望でね…。

(直樹)私たちが
未来にしてやれる事は

もう このくらいしかないんです。

娘の幸せな姿を描いてください。

お願いします。

(黒瀬の声)その思いをくんで
引き受ける事にした。

(黒瀬の声)どんな青春を過ごして

家族と どんな思い出を作り
どんな女性に成長したのか

23歳になった彼女を想像して
1カ月かけて描き上げた。

だが 描いた事に
迷いがあってね…。

どうにも気になって
3日ほど前に訪ねていったんだよ。

そしたら

俺が絵に描いたとおりの
未来ちゃんが そこにいたんだ。

(黒瀬の声)
その時は まさかと思って

何も聞けなかったんだが…。

やはり どうしても気になって…。

それで 未来ちゃんが
無事に保護されたかどうか

伊丹さんに
調べてもらったんですね?

うん…。 なんか事情があって
帰ってきた事を

公表してないんじゃないかと
思ってね。

あっ… 待ってください。

これは
黒瀬さんの想像の絵ですよね?

その顔と似てるからって
未来ちゃんと決めつけるのは…。

しかし 彼女には
面影があったんだ。

未来ちゃんの面影が…。

俺の思い過ごしだったのかな…。

(麗音)被害者は 西條雅弘
30歳 フリーター。

高校を中退後

空き家だった この祖母の家に
1人で住んでいたそうです。

(伊丹)背後から めった刺しか…。

(益子桑栄)
死後1週間ってとこだな。

(芹沢慶二)凶器の裁ちばさみは
この家にあったもののようっすね。

ひどい有り様だな…。

(麗音)西條さんは
人付き合いを極端に避けていて

家族ですら
この家に上げなかったみたいです。

これは 物取りじゃねえな。

って事は 怨恨の線…。

(益子)おーい!

こんなもんがあったぞ…。

(芹沢)う~ん…。

女性のものですかね?
ああ…。

(伊丹)なんで これが…?

先輩 どうかしました?

いや…。

(チャイム)

(愛子)はい。

「警視庁特命係の杉下と申します」

警視庁…?

未来さんの事件を
捜査していまして。

よろしければ
お話を お伺いしたいのですが…。

わかりました。 お待ちください。

♬~

右京さん。

♬~

(ドアの開く音)

♬~

美しい絵ですねぇ。

未来さんの生き生きとした表情が
とてもよく伝わってきます。

捜査という事は
事件に何か進展が…?

いえ 特に

有力な情報が寄せられたわけでは
ないのですが…。

そうですか…。

ただ これを描いた黒瀬さんから
気になる事を お聞きしまして。

この絵の未来さんと
よく似た女性を…。

こちらでお見かけした…。

実は 未来さんが
無事に この家に

帰ってきているのではないか
というお話でしてね。

あっ… ちなみに

あちらにいらっしゃった女性は
どなたですか?

ああ… 遥香ちゃんの事ですか。

あの子は 未来のいとこです。

時々 遊びに来てくれるんです。

できれば その遥香さんに
お目にかかりたいのですが…。

あっ この人 なんでもかんでも

自分の目で確かめないと
気が済まないものでして…。

遥香ちゃんは 未来の事件とは
関係ありませんから。

そうですか。

それにしても 随分
親しくなさっているんですね。

はい?
黒瀬さんが

いとこの遥香さんを見かけたのは
3日ほど前。

その間 ずっと こちらに?
ええ。

いつまで いらっしゃる
ご予定ですか?

(ドアの開閉音)

(遥香)そんな事
警察には関係ないでしょ。

あなたが 遥香さん…。
はじめまして。

なんですか?
ジロジロ見ないでください。

いや…
君に そっくりだなあと思ってね。

(ため息)

いとこなんだし
似てたって おかしくないでしょ。

わざわざ そんな事を
確かめに来たんですか?

それも
お伺いした目的のひとつです。

今さらじゃないですか?

まだ犯人も逮捕できてないくせに。

おばさんとおじさんを
責めるくらいなら

もう 放っておいてください。

いいのよ。

未来を
助けてあげられなかったのは

私にだって責任があるから…。

でも…。

申し訳ありませんが
お引き取りください。

右京さん 確かに
未来ちゃんには いとこがいます。

菅原遥香 21歳。
イギリスに留学中ですが

日本にいる間 多岐川家に
居候してるって事ですかね?

それだけでは
なんとも言えませんねぇ。

ですが わかった事がひとつ。

未来ちゃんの母親
多岐川愛子さんは

犯人の顔を
目撃していたようですよ。

(杉下の声)帰宅が遅い
未来ちゃんを心配した愛子さんは

近所を捜し回り
その際 線路沿いで

未来ちゃんのランドセルを持った
不審な男を目撃した。

(愛子)未来!

これが
愛子さんが目撃した男です。

そして この似顔絵を描いたのが
黒瀬さんでした。

黒瀬さんが?
ええ あの黒瀬さんです。

では 黒瀬さんは なぜ

この事件の捜査員だった事を
我々に黙っていたのか…?

♬~

いやあ 別に
隠すつもりはなかった。

黒瀬さんにとって 警察官として
最後の事件だったようですねぇ。

ああ。

それなのに
犯人を検挙できなかった。

多岐川さんの目撃証言が
大きな手掛かりだったのに…。

似顔絵捜査官として
忸怩たる思いだよ。

黒瀬さんが とても優秀な
似顔絵捜査官であった事は

ひと目見て わかりました。

捜査で用いる似顔絵は

目撃者の頭の中の記憶を形にする
極めて困難な作業です。

しかし この似顔絵は

輪郭 目 鼻 口
どの線も迷いなく引かれ

細部に至るまで
よく描き込まれています。

これがあれば
犯人を捕まえられる…。

そう思える似顔絵ですね。

実際 工藤雄一郎という男が

重要参考人として
浮かび上がったようですね。

(黒瀬)こいつには 過去に

小学生の女の子を
拉致・監禁した前科があった。

未来ちゃんを連れ去ったのは

この工藤雄一郎だ。

(工藤雄一郎)僕じゃない…。

未来ちゃんは
お前が連れ去ったんだろ!

違います!

「そんな事してません!」
「(机をたたく音)」

♬~

(黒瀬)多岐川さん。

(愛子)あの人だと思います…。

しかし
工藤逮捕には至らなかった。

犯行を裏付ける決定的な証拠を
そろえられなかった。

たとえ 似顔絵と似ていても
それだけじゃ 立件は難しい。

ところで あの子は どうだった?

未来ちゃんのいとこだそうです。

ただ まだ その確認は
とれてませんが…。

(黒瀬)ああ…。
(足音)

(せき払い)

特命係には 首を突っ込むなと
お願いしたはずですが?

おやおや 伊丹さん。
我々には お気遣いなく。

どうぞどうぞ。

実は 黒瀬さんに
お聞きしたい事がありまして。

(黒瀬)ああ なんだ?
(伊丹)失礼します。

この男に見覚えはありませんか?

誰だ?

西條雅弘 30歳。

昨日 遺体で発見されました。
遺体?

いや 俺は知らんな。

実は 西條の自宅から これが…。

これ 黒瀬さんが描かれた
冥婚絵ですよね?

ああ…。 でも なんで これが?

恐らく

黒瀬さんのホームページから
プリントアウトしたものかと。

(黒瀬)俺は 何も知らんぞ。

非常に興味深いですねぇ。

もう… 何がですか?

13年前の未来ちゃんの失踪事件と
多岐川家の謎の女性

そして 西條雅弘さん殺害事件。

全てが この冥婚絵で
結びついているのですから…。

(角田六郎)暇か?

ああ… これ…。

かつて刑事だった
黒瀬さんという方が

ご自分で描いた冥婚絵を

ホームページに
公開しているんです。

死んだ子供にも
結婚式を挙げさせたいか…。

親の愛ってものは 底知れないね。

右京さん 殺された西條雅弘は
未来ちゃんと接点がありました。

接点とは?
ピアノです。

(青木年男)おい 冠城亘。

勝手に 手柄を
自分で独り占めするな。

僕が調べてやったんだぞ。

13年前 2人は 同じピアノ教室に
通っていた事がわかったんです。

ほう。

そこで ひとつ 仮説を。

どうぞ。
はい。

13年前
未来ちゃんを連れ去ったのは

西條雅弘。

西條雅弘は
未来ちゃんを連れ去り

空き家だった祖母の家に監禁した。

ところが 最近になって…。

未来ちゃんが
西條を殺害して逃亡。

事情を知った ご両親は
警察には通報せずに

いとこの遥香さんとして
未来ちゃんをかくまう事にした。

どうでしょう?
という事は

遥香さんが 実は 未来ちゃん
という事になりますが

まずは そこが証明されない限り
単なる仮説にすぎないでしょうね。

ほら 見ろ!

自分の妄想に人を巻き込むな
冠城亘。

お前も のってたじゃねえか。
はっ…!

ん?

えらいべっぴんさんだよな。

ええ 確かに…。

あれ?

(せき払い)

この女性は
どこのどなたでしょう?

君 どうしました?
(においを嗅ぐ音)

ん…? お前 タイプなんだな?

えっ…!
タイプなんかじゃ 絶対ない!

(二宮)服のニオイ気にして
いろんなもの使ってない?

はい 古い~

今やニオイ専用これ一本で
ぜ~んぶいけちゃいます

紫の「NANOX」ニオイ専用
《約7割が洗濯成分で 濃いーの!≫

♬~
(新垣)《いままでの柔軟剤は 着るときには

香りが変わってた》
<そうなんです>

《香り変わらず続くのは

ただひとつ?
<「アロマリッチ」だけ>

おんなじだ

≪「アロマリッチ」
今だけ さくらの香り》

♬~(ピアノ)

(松尾紗月)ここは もっと繊細に。

わかりました。

♬~(ピアノ)

♬~(ピアノ)

はい。 確かに
西條くんと未来ちゃんは

私が教えてました。
どうも。

当時 お二人は
顔見知りだったのでしょうか?

どうでしょう…?
個人レッスンですからね。

顔を合わせる機会はなかったと
思いますよ。

そうですか。

あの… 未来ちゃんの失踪に
西條くんが関係してるんですか?

そこは まだ
捜査中なものですから。

西條くんの事件もニュースで見て
もう 驚いてしまって…。

犯人 まだ捕まってないんですか?
残念ながら。

早く捕まるといいのですが…。

未来ちゃんの失踪直後に

西條さんは こちらのピアノ教室を
やめられたそうですねぇ。

高校にも
行かなくなってしまったようで。

そうなんですか…。

突然 ピアノをやめると
お母様から連絡をもらって

それっきりに
なってしまったものですから…。

(携帯電話の振動音)

何か出ましたか?

ええ。

未来ちゃんが監禁されてた痕跡は
なかったものの

見つけましたよ 気になるもの。

なんでしょう?

手袋です。

子供用の手編みの手袋が
仏壇の引き出しに。

♬~

(愛子)未来…。

間違いありません…
未来の手袋です。

私が編んであげた…。

これを どこで?

西條の自宅で発見されました。

西條って
この間 殺されたっていう…。

そのとおりです。

未来がいなくなった日

あの子 この手袋の片一方を
どこかに置き忘れたって言って…。

彼が西條雅弘。

当時 高校2年生でしたが
見覚えはありますか?

知らない人です。

当時の多岐川さんの目撃証言を
もとに描かれた似顔絵が

こちらです。

似てませんよね?

黒瀬さんの描いた似顔絵に
少しも。

似顔絵の出来栄えは
目撃者が どれだけ正確に

犯人の顔を記憶しているかに
懸かっています。

また その記憶を

いかに具体的に
似顔絵捜査官に伝えられるかにも

大きく左右されます。

多岐川さん。

この似顔絵の男を
本当に見たのですか?

それは…。

(踏切の警報音)

未来… 未来…。

♬~

未来!

♬~

ああ… ああ…。

私は 犯人の顔を一瞬しか…。

その記憶を
具体的に証言できましたか?

それは…。

うっ… うう…。

(愛子の荒い息)
愛子! おい 愛子!

大丈夫ですか?
(ドアの開く音)

(遥香)大丈夫?

ねえ! 大丈夫?

お母さん!

冠城くん 救急車。
はい。

(愛子の荒い息)
(遥香)しっかりして。

(字幕)
ハーブの多くは荒地に自生していた。

草食動物から身を護るためか。

昆虫を誘うためか。

彼らはその遺伝子に強い個性をもった。

いつものサラダにハーブの葉を

ちぎって散らす。

不意に野生の風が吹く。

(救急隊員)はい 動きます。
(救急隊員)はい。

1 2 3。

(救急隊員)眼鏡 外します。

(愛子)ごめんね。
大丈夫だから…。

もうしゃべらなくていいから。

私が 犯人の顔 ちゃんと見てれば

未来は
つらい目に遭わずに済んだのに…。

もうわかったから!

(救急隊員)マスク 着けます。

♬~

愛子は… もう長くないんです。

余命半年…
そう宣告されたのが3カ月前です。

末期のがんなんです。

未来の事を忘れずに

捜査してくださる事には
本当に感謝しています。

ですが どうか

そっとしておいて
頂けないでしょうか?

よろしくお願いします。

♬~

(戸をたたく音)

き… 君は…。

お母さんは 犯人の顔が
はっきり見えなかった。

なのに なんで
あんな似顔絵が描けたの?

(黒瀬)君は…
本当に未来ちゃんなのか?

答えてよ!

(遥香)犯人は
あの似顔絵の男じゃなかった。

なのに あんたが

あんなデタラメな絵を
描いたせいで 私は…。

お母さんは…!

答えなさいよ!

やめなさい!

力ずくで
話を聞き出そうとするのは

感心しませんね。

(戸の閉まる音)

黒瀬さん。

似顔絵を捏造したあなたを
見過ごすわけにもいきません。

犯人は あいつに…

工藤に間違いないはずだ。

しかし あなたは

愛子さんの証言をもとに
描いたのではなく

工藤雄一郎の写真を見て
似顔絵を描いた。

違いますか?

似顔絵だけが

犯人にたどり着く
手掛かりだった。

ごめんなさい。
ちゃんと思い出します。

ごめんなさい。

(黒瀬の声)多岐川さんは
犯人の顔を何も覚えてなかった。

とてもじゃないけど
似顔絵なんて描けなかった。

工藤雄一郎が過去に起こした

少女の拉致・監禁事件を
調べました。

当時 工藤を逮捕したのは
あなたでした。

未来ちゃんの事件も
工藤の仕業に違いないと思った。

ですが 結果的に あなたは

あらぬ容疑で 工藤雄一郎を
容疑者に仕立て上げた。

警察官として
心から恥じ入るべきです。

(黒瀬)犯人は
あの西條という男なのか?

恐らく 間違いないと思います。

じゃあ あの電話は…。

(電話)

(男)「冥婚絵を見て
目が覚めました」

「僕が未来ちゃんを殺して…
遺体は山の中に埋めました」

いつ その電話が?

10日ほど前だ。

♬~

その黒瀬さんへの電話を
かけてきたのは

西條って事ですか?
恐らく。

そして 西條は
自首する前に何者かに殺された。

ちょっと待て。

じゃあ 多岐川家にいる
遥香って女性は 何者なんだ?

渡航歴 当たったが

いとこの菅原遥香さんが
帰国してる記録は なかったぞ。

っていうか ちゃんと聞いてます?
警部殿。

「僕が未来ちゃんを殺して
遺体は山の中に埋めました」。

は?
気になりませんか?

西條は 当時 高校生。

相手は いくら
小学生の女の子とはいえ

1人で しかも遠くの山の中に
埋めたりできますかね?

確かに
1人じゃ難しいでしょうね。

1人
心当たりのある人物がいます。

(窓をたたく音)

(紗月)次のレッスンが
入ってるんですけど 何か?

未来ちゃんは 13年前に

西條雅弘によって
殺害されていました。

えっ… 西條くんが?

事件があった日
未来ちゃんは学校の帰りに

このピアノ教室に来ていますね?

いえ あの日 レッスンは
なかったと思いますけど。

確かに。
多岐川さんに確認したところ

未来ちゃんのレッスンは
事件の前日でした。

じゃあ…。

これが
西條の自宅で発見されました。

未来ちゃんは
この手袋を取りに来たんですよ。

前日のレッスンで

ここに手袋を忘れてしまった事を
思い出して

学校の帰りに
寄ったのでしょうねぇ。

その時 教室にいたのが
あなたと西條雅弘だった。

松尾紗月さん。

事件には
あなたも関わっていますね?

いい加減にしてください。
なんで私が?

考えられるのは

人に知られたくない秘密を

見られてしまったから
でしょうか。

レッスンは 生徒と講師の1対1。

おおよその見当はつきます。

これ 何かわかりますよね?

西條の母親から預かってきました。

高校生の頃 西條が
身に着けていたものだそうです。

これと同じデザインの
ブレスレットを

あなたも 以前
着けてらっしゃいましたね?

ほら。 ここ。

それと もうひとつ。

西條の遺体に
毛髪が付着していました。

女性の毛髪です。

DNAを照合して一致すれば

あなたの犯行である事は
一目瞭然です。

いかがでしょう?

(ため息)

自首したいだなんて
言いだすから…。

(紗月)やめてよ!
もう終わった事でしょ!

今さら自首して どうなるの?

(西條雅弘)
終わってなんかないよ!

僕も 未来ちゃんも
未来ちゃんの家族も…。

何も終わってないんだよ!

ごめんね… ごめんね…。

ごめんね…。

(西條)ごめんね… ごめん…。

ヤッ!
(西條)痛い!

ああ…!

未来ちゃんを手にかけたのは

西條との関係を
知られてしまったからですね。

♬~

(ドアの開く音)

(西條)先生。

(紗月)違うのよ?

ねえ 違う…!

未来ちゃん?
あっ ちょっと…。

待って! ねえ 待って!

(多岐川未来)やめて!
(西條)違う 違う…。

やめて! 離して!
違うって!

(未来)嫌!

♬~

(未来)キャーッ!

(衝撃音)

(足音)

(紗月の荒い息)

(紗月)未来ちゃん!

未来ちゃん! 未来ちゃん…。

死んでる…。

どうしよう…
僕 追いかけただけで…。

隠さなきゃ。
えっ?

早く! 手伝って!

(紗月の声)未来ちゃんを
スタジオに運んで

トランクに入れて 隠して…。

(紗月の声)ランドセルは
捨てさせました。

これ 捨ててきて。 ねっ?

(紗月の声)その時 一緒に
手袋だって捨てさせたはずなのに。

これも 捨ててきて。 早く。

(ドアの開閉音)

(愛子)未来!

(杉下の声)それを
愛子さんが目撃したんですね。

しょうがなかったんです!

私には 夫もいたし

この教室だって 生徒だって
失うものは たくさんあった。

だから…!

あなたが失いたくなかったもの。

それよりも
はるかに多くのものを

未来ちゃんと その家族は失い
今も取り戻せずにいます。

その喪失感と絶望を

あなたは 一度でも
考えた事がありましたか?

ありましたか!?

行きましょうか。

♬~

(鑑識員)出たぞ! こっちだ!

♬~

(遥香)なんですか? 話って。

多岐川未来ちゃんとみられる
遺体が発見されました。

えっ?

一刻も早く ご両親に

確認をお願いしなければならない
ところですが その前に…。

いつまで続けるおつもりですか?

未来ちゃんや いとこの遥香さんに
なりすましている事を。

♬~

俺たちの仲間に

いつまでも根に持つタイプの
男がいてね。

(青木)この女だ!

この絵を見て ピンときたんだ。

僕の黒歴史に
はっきりと刻まれた女だって!

(冠城の声)そいつを だまして

ガールズバーで 思い切り
ぼったくったみたいだね。

君の本名 梶本彩奈。

調べたら
補導歴が わんさか出てきたよ。

(梶本彩奈)全部バレちゃってんだ。

最初は 私の事

本当に未来ちゃんだと
思ったみたい。

ガールズバー いかがですか?

未来?

未来! お父さんだよ!

(冠城の声)直樹さんには 君が
未来ちゃんに見えたんだろうね。

(直樹)お父さんだよ!
触らないでよ!

多岐川愛子さんは
末期がんの告知を受けています。

余命は 残りわずか。

亡くなる前に

未来ちゃんは無事だったと
安心させてあげたい。

そう思ったのでしょうねぇ。

何言ってるの? とは思ったけど。

それから毎日 店に来て
なんだか 必死すぎたし…。

(彩奈の声)それに

たくさん お金もくれる
って話だったから。

男の人に… ずっと監禁されて…。

(直樹)とにかく 警察に…。

駄目!

♬~

未来の言うとおり
警察に言うのは よそう。

えっ?

未来は 根掘り葉掘り
つらい事を聞かれて

世間の好奇の目にさらされる。

そうね。 今度こそ
私たちが守らないと。

(杉下の声)長い間 監禁されていて
そこから逃げ出してきた。

そういう筋書きで

あなたは
未来ちゃんになりすました。

そして 疑念を持たれないように

周囲には
いとこの遥香だという事にした。

そう。 そのとおり。

愛子さんをだます事に
胸が痛まなかった?

お母さんが気づいてないと思う?

母親だよ。

いくら 絵に似てたって

私が 本物の
未来ちゃんじゃない事ぐらい

気づいてるよ。

なるほど。 そういう事ですか。

(杉下の声)愛子さんは
直樹さんの優しさをくんで

気づかないふりを
しているんですね。

そう。 ずっと一緒にいたから
それがわかるんだ。

でもね 本当に楽しそうなの。

お父さんが言ってた。

私が来てから

随分 お母さんの加減が
良くなったって。

13年もの間
止まっていた時計の針が

あなたが現れた事によって

少し
動きだしたのかもしれませんね。

本当に いい人たちなんだよ。

不器用だけど
お互いの事を思い合ってて

私も こんな家に生まれてたらな
って。

で どうするの?

私を捕まえる?

もちろん

我々は捕まえたりはしませんよ。

♬~

ありがとうございます。

じゃあ 私 行くね。

お母さん
病院から戻ってると思うんで。

♬~

(戸の開く音)

(小出茉梨)いらっしゃいませ。

おやおや。

あれ? 伊丹さん。

うわあ… これは参ったな。

まさか
特命係の行きつけの店だったとは。

あっ お勘定。
あっ はい。

いつものでよろしいですか?

お願いします。

(せき払い)

これは独り言ですけど…

黒瀬さんと会った。

未来ちゃんの事件で犯した
自分の過ちと

ようやく
向き合えるようになったとさ。

多岐川さん夫婦にも
謝罪に行くって言ってたなあ。

彼のやった事は
許される事ではありません。

ただ…。
黒瀬さんの描いた冥婚絵によって

未来ちゃんの事件が解決した。
ええ。

まあ 特命係の余計なおせっかいも
たまには役立つって事で。

っと… これも独り言だな。

ありがとうございます。

2人のお代も これで。
お釣りは結構。

またいらしてくださいね。

ありがとうございました。

どういう
風の吹き回しですかねえ。

(茉梨)お二人がいらっしゃるのを

怖いお顔をして ずーっと
待っていらっしゃいましたよ。

我々に対する
伊丹さんなりの気持ちでしょうか。

だったら
はっきり そう言えばいいのに。

ああ見えて
かわいいところがあるんですね。

フフッ…。

人は見かけによらないとは
よく言ったものですねぇ。

(伊丹)草のつるで絞め殺したのか。

氷室さんが婚約者を失うのは
これが2度目。

偶然ですかね?

(氷室聖矢)悪魔の仕業なんだ。

結婚の約束をした相手には

必ず 思わぬ運命が降りかかる。