相棒 season 20 #14[解][字]…のネタバレ解析まとめ

出典:EPGの番組情報

相棒 season 20 #14[解][字]

第14話「ディアボロス」
二度も婚約者を失った男!
これは裏切りか…悪魔の仕業か…
特命係が辿り着いた真実とは!?

◇番組内容
右京は小手鞠の誘いで、フラワーアーティスト・氷室聖矢の展覧会を見学する。そんなある日、氷室の婚約者が殺されているのが発見される。実は、氷室の前の婚約者も3年前に謎の失踪を遂げていて、婚約者を失うのはこれで二度目…。そんな中、氷室は、かつて氷室の個展を酷評し、活動に水を差したことがある美術評論家の家に押し入る事件を起こす。逮捕された氷室は、婚約者の失踪と殺害は「悪魔の仕業だ」とつぶやいていた。
◇出演者
水谷豊、反町隆史、森口瑤子、川原和久、山中崇史、篠原ゆき子、山西惇、浅利陽介 ほか
【ゲスト】渡部豪太 ほか
◇スタッフ
【脚本】岩下悠子
【監督】守下敏行
◇音楽
池頼広
◇おしらせ
☆最新情報はツイッターでも!
【番組HP】https://www.tv-asahi.co.jp/aibou/
【Twitter】https://twitter.com/aibouNow
【Instagram】https://www.instagram.com/aibougram_official

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)
福祉 – 音声解説

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キーワード出現数ベスト20

  1. 氷室
  2. 悪魔
  3. 一之瀬
  4. 伊丹
  5. 婚約者
  6. 絵里奈
  7. 栗原玲子
  8. 失踪
  9. 年前
  10. 才能
  11. 仕入
  12. ユリ
  13. 花粉
  14. 冠城
  15. 芹沢
  16. 個展
  17. 作品
  18. 氷室聖矢
  19. 本当
  20. 有明流

解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

   ごあんない

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気の配信サービスで見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

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♬~

(尾崎孝月)
潰すべきだと 私は思うね。

潰す?

品位に欠け 悪趣味だ。

あんなものを芸術として
海外に紹介してしまっては

関係者一同の恥
ひいては 日本の恥だよ。

君たちの見識だって疑われる。

氷室聖矢…
あの男 潰すべきだよ。

(小出茉梨)うわあ…。

(茉梨)この作品は
生け花の手法にも通じますね。

真に長短 副に一種
緑で こう 膨らみを持たせて…。

まあ 素敵。

(杉下右京)おや
華道の素養もおありでしたか。

元売れっ子芸者を
見くびらないでくださいまし。

これは失礼しました。
ウフフ…。

(氷室聖矢)あっ… 小手鞠さん?

(茉梨)ああ! 氷室さん。

ご活躍ですね。
(氷室)おかげさまで。

あっ 紹介します。
僕のフィアンセです。

内田絵里奈です。 はじめまして。

小出茉梨です。

この方は お店の常連さんの…。
杉下と申します。

1人で見るの もったいないから
ぜひにってお誘いしちゃったの。

ありがとうございます。
ゆっくり見ていってください。

ラウンジにも
ぜひ お寄りください。

今回の個展をイメージした
ティーセットが楽しめるんです。

素敵ですね。

(竹内むつみ)氷室さん。

(むつみ)失礼致します。

そろそろ 取材の準備を。
(氷室)今 行くよ。

すいません バタバタしちゃって…。
(絵里奈)失礼します。

ティーセット 楽しみますか。
ぜひ。

(記者)
氷室さんのフラワーアートは

前衛的かつ冒険的な作風で
知られていましたが

今回は かなり 趣が違いますね。
(氷室)ええ。

あの 僕の これからのテーマは
「心地良さ」です。

日常を心地良く彩るアートを
提案したい。

そのためにも
しばらくは充電期間です。

2人で世界の庭園を
見て回ろうって話してるんです。

ウィスリーガーデン
プロムナードプランテ

ジヴェルニー庭園!

長い新婚旅行になりそうだ。
ハハ…。

幸せそうですねぇ。
ええ。

今度こそ 本当に
幸せになってほしいですね…。

今度こそ?

(氷室)本当に多少ですよ?
(記者)少々 プライベートな質問

よろしいですか?
まあ どうぞ どうぞ…。

(記者)お二人のプロポーズの言葉を
教えて頂きたい…。

お疲れさまです。
(伊丹憲一)お疲れさまです。

ご苦労さまです!
(芹沢慶二)ご苦労さまです。

(出雲麗音)おはようございます。

(芹沢)ご苦労さまです。

♬~

(伊丹)
草のツルで絞め殺したのか?

(芹沢)変わった凶器っすね。

(麗音)
よく ちぎれなかったですよね。

テッセンですからねぇ。

「鉄の線」と書いて テッセン。

クレマチスの一種で
その名のとおり

ツルが針金のように硬い事で
知られます。

園芸品種として
古くから親しまれてきた花ですよ。

(伊丹)相変わらず博識ですねえ。

で? なんで ここへ?

(冠城 亘)
被害者 知ってるんですよね?

ええ。
どういうご関係なんですか?

知人の友人の婚約者です。

つまり 他人ね。

第一発見者は
氷室聖矢さんだったそうですね。

勝手に 話 聞こうとしても
無駄ですよ。

まだ ショックで
お話ができない状態です。

♬~

♬~

犯行時刻は
昨夜の9時から11時の間。

念のため お聞きしますが
その時刻 どちらへ?

はあ… あっ…。

(麗音)ちょっと… どうしました?

(荒い息)
あら? あら?

失礼。 過呼吸症状のようですね。

息を少しずつ吐き出しましょう。

ええ ゆっくり…
ゆっくり 少しずつ。

ええ ええ…。
(荒い息)

(一之瀬春臣)
氷室さん 大丈夫ですか?

(荒い息)

はあ…。

(嗅ぐ音)

はあ…。 風に当たりたい…。

はあ はあ はあ…。

ラベンダーの香りで

少し 気持ちが
和らいだのかもしれませんねぇ。

失礼ですが 花の仲卸のお仕事を
なさっている?

えっ? あっ…。
そのシャツの染み

花粉ではありませんか?
ああ…。

ラベンダーの花粉は
微々たるもので

そのようには付着しません。

その染み

花卉市場での朝の仕入れの際に
付いたのではないかと。

氷室さんのようなアーティストは

信頼できる仲卸業者が
必要でしょうからね。

ああ… 競りが終わったところに
連絡が来て

慌てて飛んできたんです。

あっ 僕 白金フラワーの
一之瀬といいます。

申し遅れました。
警視庁の杉下と申します。

冠城です。

氷室さんとは
長い事 お仕事を?

ああ…
10年近い付き合いになります。

現在 開催されている個展も
仕入れを担当なさった?

ええ。 彼が指定した花を
ベストな状態で用意するのが

僕の仕事ですから。

頼れるパートナーってわけだ。

残念ながら
私生活のパートナーのほうは

2度も
失われてしまったようですが…。

2度も?

氷室さんが婚約者を失うのは
これが2度目。

そうではありませんか?

ああ…。

あっ 氷室さん…。

カサブランカだ。

それにコンカドール
イザベラも仕入れてくれ。

どれも大量にだ。 急げ!
は… はい!

僕は これで。

氷室さん?
何してるんですか?

フィラーフラワーは どうする?
グリーンは?

違う… これじゃない!

(伊丹)
こんな時にまで花いじりかよ。

違う…。 違う!

(角田六郎)婚約者を失うのが
2度目って… どういう事だ?

1度目は 3年前
失踪だそうです。

女性の名は栗原玲子さん。

氷室さんのオフィスで
アルバイトとして働き始め

やがて 彼と恋愛関係に。

(茉梨の声)でも 彼女

婚約の直後に消えちゃったんです。

失踪… という事ですか?

ええ。
急に連絡が取れなくなって

マンションは もぬけの殻
携帯も解約されていて…。

あの時の氷室さん
かわいそうでした。

愛する人を失った氷室さんは
その精神的苦痛を

創作にぶつけるしか
なかったのでしょうねぇ。

パリで開催された この個展

タイトルの
「amour perdu」は

「失われた愛」という意味です。

(角田)へえ…。

ああ… どの作品も迫力あるねえ。

現地では大評判で 数々の芸術賞も
受賞したそうですよ。

喪失感を なんとか乗り越えた
氷室さんは

去年 契約社員として入ってきた
内田絵里奈さんと交際を開始。

そして 半年後に婚約。

でもって 今回の事件か。

氷室さんが結婚の約束をした
相手には

必ず 思わぬ運命が降りかかる…。

そんな感じすら しますねぇ。

なあ 3年前に消えた女も

実は殺されてるって事は
ねえのか?

失踪の時の状況が
かなり不自然ですからね。

(尾崎敏子の悲鳴)

(敏子)あなた…。

満足か?

俺の不幸を望んでたんだろ?

今の俺を見て満足か?
答えろ 尾崎!!

落ち着きなさい!
馬鹿なまねは…。

絵里奈を返せ…。

俺の大切なものを…。

返してくれ…。

(嗚咽)

(伊丹の声)なぜ あの家元が
あなたの婚約者を殺したと?

(芹沢)被害者は 夜のアトリエに
自ら 足を運んでいるんです。

よほど親しい相手と
待ち合わせていたとしか

考えられない。

ああ…
邪魔すんなよ! 冠城。

1分だけ。
杉下右京か…。

3年前 失踪した
あなたの婚約者

いまだに見つかってませんよね。
(芹沢)失踪?

あなたと結婚の約束をした
二人の女性のうち

一人は 姿を消し
一人は 殺害された。

これ 偶然ですかね?
おい なんの話だ?

悪魔だ…。

悪魔の仕業なんだ…!

奴は いつも
俺から大切なものを奪っていく…。

いつも… いつもなんだ!

どうして 私が あの男の婚約者を
殺す必要がある?

ただの言いがかりだ。 妄想だよ。

氷室さんは
なぜ そんな妄想を?

知るものか。

杉下さん 困ります…。

1分だけ。

尾崎孝月さん あなたは

いけばな有明流の
七代目家元であり

芸術大学の名誉教授であり

高名な美術評論家でも
いらっしゃる。

つまり アートの世界で
多大な力をお持ちです。

あなたの美術評は

若手クリエイターの将来を
左右するとまで言われています。

私の評論を
読んだ事があるのかね?

無論 度々 拝読しています。
だからこそ… 意外でした。

以前 お書きになった
氷室さんの個展への批評です。

「作品は 悪趣味で独善的」

「芸術を装った
自己満足にすぎない」と

なんとも手厳しい。

批評に手加減は不要だからね。
ええ。

しかし 論理的考察を旨とする
あなたらしくもない。

まるで… そう

氷室さんをおとしめる事を
目的としているかのような

印象を受けました。

何を言うんだ!
それは 言いがかりというものだ。

その氷室さんが
妙な事を言っていましてね。

3年前の婚約者の失踪
そして 今回の婚約者の殺害

全て 悪魔の仕業だと。

悪魔だと…?

その悪魔に
何か 心当たりはありませんか?

知らん。

君の態度は不愉快だ!
帰らせてもらう。

(麗音)あの ちょっ… 尾崎さん!?

離せ!

怒っちゃったじゃないですか!
申し訳ない。

(麗音)もう…!
尾崎さん 待ってください!

(マウスのクリック音)

(むつみ)玲子さんの写真は
これだけです。

全部 私が撮りました。

これ 隠し撮りなんじゃ…。

実は そうなんです。

玲子さん
写真 嫌いだったもので…。

でも 氷室さんに

結婚式のスライドで使うからって
頼まれちゃって。

(マウスのクリック音)

おい。

わあ びっくりした。
んだよ! もう少し驚けよ。

何 調べてんだよ? 冠城。

3年前 失踪した
婚約者について。

そっちは?
そっちとは関係ないです~。

氷室聖矢と被害者の間に
トラブルは なし。

事件直前まで
ラブラブだった模様。

ケッ…
勝手に聞き込みしてんじゃねえよ。

なんでしょう?
この画像 気になりますねぇ。

何が気になるんですか?

氷室さんと栗原玲子さんは

向かい合って
仲むつまじく 話をしています。

しかし…。

再現してみましょう。
はい。

どうぞ こちらへ。

伊丹さんは氷室さんです。

氷室さんはですね… こう。
そして 左腕が こうですね はい。

そして
芹沢さんが栗原玲子さん。

玲子さんは
氷室さんと対面しながら

右手を背中に回していますね。

はい そして 笑顔です。
笑顔で会話しています。 はい…。

いささか
不自然な体勢だと思いませんか?

また 細かい事を…。
僕の悪い癖です。

お手数ですが この画像

僕の名刺のアドレスのほうに
送って頂けませんか?

(むつみ)構いませんけど…。
ありがとうございます。

もう結構ですよ。
では 帰りましょう。

そうしましょう。
じゃあ ごゆっくり。

ああ… もうひとつだけ。

栗原玲子さんですが

外国暮らしが
長かったのではありませんか?

ええ。 帰国子女とは
聞いてましたけど…。

やはり そうでしたか。
では 失礼。

どういう事?

鑑識で
拡大鮮明化してもらいました。

思ったとおりでした。

栗原玲子さんは 背中で

フィンガーズクロスを
作っています。

アメリカ映画なんかで見ますよね
十字架を表すジェスチャー。

欧米では
ポピュラーなしぐさですからねぇ。

彼女 外国生活が長かったのではと
思いましてね。

ちなみに これ 基本的に
幸運を祈る意味を持ちますが…。

(青木年男)毎度 毎度 この僕を
こき使ってくれますね!

青木くん
僕は 深く反省しています。

はあ?

これほど優秀な君をこき使って…
僕が間違っていました。

そうだ。 今度 お詫びに

最高級のフレンチでも
ごちそうしましょう。

本当ですか?

…と まあ こんなふうに
心にもない言葉を口にする時に

罰が当たらないための
おまじないとして

フィンガーズクロスを
背中で作ったりしますねぇ。

なんなんだ…!

つまり 彼女は
この写真を隠し撮りされた時

心にもない言葉を口にしていた?

恐らく。

愛を語り合ってるように
見えますけどね。

その愛が偽物だとしたら?

愛なんて 大体が嘘っぱちでしょ。

で いるんですか?
いらないんですか?

そうでした。
どうもありがとう。

通帳の明細?

(青木)ご推察どおりでした。

殺された内田絵里奈の口座に

2度にわたって
不審な入金がありました。

1度目は 去年の12月に300万。

絵里奈さんが
氷室さんのオフィスに

契約社員として
入ってきた頃ですね。

(青木)2度目は 今年の8月に
やはり300万。

2人が婚約した時期です。
報酬が その都度

支払われていたのかも
しれませんねぇ。

報酬?

栗原玲子さんの愛情が
偽物だったとしたら

内田絵里奈さんの愛情も また

偽物だったのではないかと
思いましてね。

まさか 彼女
何者かに金で雇われて…?

氷室さんに近づき
恋愛関係になり

結婚の約束をしたところで
裏切れ。

こういったところでしょうかね。

やっぱり 愛なんて嘘っぱちだ。

2人を動かしてた人物こそ
悪魔…。

ところで 冠城くん

君に ひとつ
謝罪してもらいたい事があります。

また なんか やらかしたのか
冠城亘。

ゆうべは
上司が 大変ご無礼したそうで…。

申し訳ございませんでした。

気にしちゃおらんよ。
私も大人げなかった。

被害届
取り下げられたそうですね。

ああ。
氷室くんも気の毒な男だからね。

婚約者が殺されたとあっては

妄想に取りつかれるのも
無理はない。

悪魔だのなんだの…
なかなか 重症だね。

その悪魔 存在しないとも
言いきれないんです。

6年前 あなたに作品を酷評された
氷室さんは

しばらく活躍の場に恵まれず
不遇の時期を過ごしました。

しかし そんな中で
独自の芸術世界を深め

徐々に業界での評価を確立。

1年後 ニューヨークで行われる

企画展のメンバーに
選出されました。

(氷室)待ってください。 今さら
メンバーから外すなんて…。

すまないね。
もう決まった事なんだ。

(冠城の声)そのいきさつが
あまりにも不自然だったので…。

ちょっと調べてみたんです。

そしたら 当時 誰かが

裏で手を回してたという
噂があったんです。

氷室聖矢…
あの男 潰すべきだよ。

その人物こそ

氷室さんの言う
「悪魔」なんじゃないかと。

悪魔払いでも
してやるつもりかね?

氷室くんのために。

悪魔の正体
必ず 暴いてみせます。

♬~

あっ… 刑事さん。

こちらにいらっしゃると
聞いたもので。

ああ…
お邪魔してしまいましたか?

ああ… いえいえ。
急ぎではありませんから。

で 今日は何か?

温度 湿度 水 光…。

植物の保管に重要なのは
この4つの要素です。

ここでは
冷蔵キーパーなどを使って

それぞれの花に適した環境を
整えています。

仕入れだけでなく
管理も任されていらっしゃる。

氷室さんの信頼が
あついのですねぇ。

もう その信頼に応えたいと
常々 思っていますよ。

花の仕入れにも 相当なこだわりを
お持ちのようですねぇ。

わざわざ 花農家にまで出向いたと
お見受けします。

ズボンの裾に泥が はねています。

ぬれた土の上を
歩き回ったのでしょうねぇ。

今朝の関東地方は
房総半島だけが雨。

房総といえば 花の主要産地です。

そこの畑を
訪れたのではないかと。

露地栽培のスイセンを
仕入れるために

懇意にしている農家さんの所へ。

ハハ…。 しかし 怖い刑事さんだ。

もしかして 事件の真相についても
もう見当がついてるんですか?

それはどうでしょうねぇ。

気になっているのは
「悪魔」の正体です。

悪魔…?

ええ。
氷室さんを憎み もてあそび

彼から大切なものを
奪い取ってゆく悪魔ですよ。

そういう人物に
心当たりはありませんか?

彼を憎んでいる人は
大勢いますよ。

ほう 大勢ですか。

才能がある人間は嫉妬される。
世の常でしょう。

確かに。 例えば それは

華道の家元といえども
という事でしょうか?

尾崎孝月氏の事ですか?

氷室さんは
尾崎さんに憎まれていると

思い込んでいるようです。

ああ… あながち
思い込みじゃないかもしれない。

どれほど地位の高い人間にも
ねたみの感情はありますから。

なるほど。
では あなたは どうでしょう?

氷室さんの才能に
嫉妬なさった事は?

僕は 彼のパートナー…

いえ 共犯者ですから。

共犯者とは
穏やかじゃありませんねぇ。

花を用いた芸術は
ある意味 罪なんですよ。

植物にとって 一番自然なのは

誰にも摘まれる事なく
野山で命を全うする生き方です。

なのに 僕たちは

花の命を断ち切り
すでに完成された美を破壊して

新しい世界を再構築している。

破壊して 再構築ですか…。

花から本来の命を奪う事で

芸術としての新たな命を
吹き込んでいるんです。

より美しく咲かせるために
痛めつける事さえある。

♬~

ブルースターは
水上がりが良くありません。

だから こうして
切り口を焼いて…。

力ずくで
水を吸わせてやるんです。

残酷でしょう?

しかし その残酷さがなければ

花に新しい命を吹き込む事は
できない。

そのとおりです。

差し上げます。

おっ… ありがとうございます。

きっと咲きますよ。

(物音)

氷室さん!

(氷室)スイセンは仕入れたか?

(一之瀬)もちろんです。
ダリアもそろってます。

よし。 展示会場に戻る。
はい。

(氷室)うっ…。

少し休まれたほうが。

大丈夫です。 僕がついてますから。
行きましょう。

(一之瀬)ゆっくりで大丈夫です。

(芹沢)今回の被害者と
3年前に失踪した婚約者が!?

(伊丹)確かなのか?
(青木)ええ。

どちらも 同じ人物に
金で動かされてました。

(麗音)依頼人の目的は?
(青木)さあ そこまでは。

失踪した栗原玲子が見つかれば
聞き出せるんじゃないですか?

(伊丹)で 特命係は 今
その女を捜してるのか?

いえ そこまで
まだ手が回ってないみたいで。

じゃあ 僕からだって事は
絶対に秘密で。

ちょっと待て!

おい その栗原玲子 捜し出せ。
(青木)はあ!?

コクチョウ。
はい。

(ドアの開く音)

どうでしたか?

ええ。 家元に
しっかり謝罪しておきました

上司の無礼について。

どうもありがとう。

あの家元
まだ なんかありそうですね。

でしょうねぇ。

もう少し調べてみます。

それより… ユリの花って
すごいにおいですね。

むせ返るようです。

ユリの花は 氷室さんにとって
愛と悲しみの象徴なんですって。

確か… 3年前 パリでの個展も

ユリを使った作品が
多かったんですよね。

西洋では 聖母マリアを表す花と
されています。

古来 芸術家が好んで
モチーフにしてきました。

お座敷では 季節のお花を
飾ってくれてましたよ。

あっ そういえば 彼 赤坂の花屋で
働いてたんですよね?

ええ。
最初は配達で出入りしていて

でも 一度 料亭のご主人が
床の間を任せたら

これがお客様に大好評。

評判が伝わって 他のお店でも

氷室さんに 飾り花を
任せるようになったんです。

才能っていうのは
見いだされるものですね。

子供の頃から
花だけが友達だった。

そう語るインタビューを
読みました。

彼 なかなか複雑な
生い立ちだったようですねぇ。

ええ…。

両親に捨てられて
親戚中をたらい回し。

学校でも いじめに遭って

通学路に咲いてるお花だけが

心の慰めだったって
言ってました。

ひどい目に遭わされ続ける
人生ですね…。

ねえ…。

今でも お花に
慰められているんですかね…。

赤坂辺りの飾り花を

氷室さんが任されるようになった
という事は

それまで任されていた人たちは…。

お役御免… ですね。

(字幕)
どこかの大陸のどこかの集落で

何かの効能で使われはじめた野生の植物が

数千年の時を経て あなたの目の前にある。

ハーブを使うことは

見知らぬ土地への長い時間をさかのぼる

サラダの旅だ。

(店主)氷室くんの飾る花は
なんというか こう…

斬新で迫力がありましてね。

ごひいきの方々にも
受けが良くて。

有明流とは また違った趣が
喜ばれたのでしょうかねぇ。

赤坂には いけばな有明流の
総務所があります。

この辺りの飾り花は

元は 有明流の方が
担当なさっていたのでは?

ああ… そのとおりです。

考えてみれば 弟子のお株を
氷室くんに奪われて

家元は面白くなかったでしょうね。

家元… 尾崎孝月さんですね。

美術評論家としても ご活躍で

なかなか
エネルギッシュな方ですねぇ。

お弟子さんたちの話では

若さの秘密が
あるとか ないとか…。

おや 若さの秘密が?

(尾崎)君も しつこい男だね。

もう話す事は何もない。

いえいえ。
今日は 生け花について

ちょっとお聞きしたいと
思いまして。

有明流の特徴は 精神性を
大事にする点だそうですね。

小手先のテクニックに溺れるのを
良しとしない。

そのとおりだ。

大切なのは
紋切り型の技術じゃない。

心だよ。

花と共鳴する
みずみずしい感性だ。

みずみずしい感性を保つために
少年少女を利用している…。

お弟子さんの間では
有名な話だそうですね。

あなたの
インスピレーションの源は

ヌードモデル。

ご心配なく。

ヌードモデルを雇う事自体
罪には当たりません。

ただ 相手の年齢によっては…。

なんの話だか わからんね。

(敏子)あなた
もう 話しておしまいなさいな。

お前…。

また脅されでもしたら
有明流の看板に関わります。

どういう事です?

(尾崎)
みずみずしい肉体の美しさを

花の上に写し取る…。

それが私の芸術の神髄なんだ。

だが 6年前…。

(ボイスチェンジャーの声)
「これ 公になったら

大問題じゃありませんか?」

断じて 指一本触れてはいない。

本人たちの許可も取っている。

「フフッ…。 だから なんです?」

「あんな年端もいかない子たちを
裸にして

世間が許すとでも思ってます?」

要求を言え。 いくら欲しい?

「金なんか要りませんよ」

氷室の個展を酷評し
業界に働きかけて

彼から
活躍の場を奪い去ってほしい…。

そう頼まれたんだ。

栗原玲子さんですよね。

(伊丹)氷室聖矢さんの元婚約者の。

人違いじゃない?

このお店
外国人の間で人気だそうですね。

女の子全員がバイリンガルで

それぞれ話せる言語は
ウェブ上で確認できる。

(伊丹)あなたの画像と この写真

顔認証で一致しましてね。

(ため息)

オー シュート!

仮想通貨に手ぇ出して
借金作っちゃって

SNSで愚痴ったら
連絡してきた男がいて

話を持ちかけられた。

氷室聖矢に近づき
恋人関係になれと?

そう。

結婚の約束をして
彼の前から姿を消して

しばらく 東京から離れてろって。

報酬は
何度かに分けて振り込まれた。

依頼人は なぜ そんな事を?

ああ もう ちょっと…!
ちょっと ちょっと!

捜し出したのは俺たち!

青木からでしょ?
そう仕向けたのは俺たち。

えっ!? じゃあ…。

彼女を捜す ご協力
お願いしようと。

ったく…。

もしや…

依頼人は この人では?

なんだ。
もう わかってんじゃん。

やはり そうでしたか。

この人…!

(芹沢)
「いけばな有明流 会員名簿」?

ええ。 10年前の。
どういう事だ?

氷室が潰れる姿を見たい…。

精神的ダメージを与えて

創作活動なんか
手につかなくなるように

してやりたい。

あの人 そう言ってたわ。

一之瀬さん。

先日は
お花をありがとうございました。

お礼を言い忘れていまして。

それで わざわざ?

面白いものを見つけたんです。

かつて あなたは 有明流の
若手ホープだったそうですねぇ。

伝統を踏まえた独自の表現が
評価され

赤坂辺りの老舗料亭から
飾り花を任されていた。

しかし
氷室さんが現れた事によって…。

彼には感謝してますよ。

(一之瀬の声)
才能の差を見せつけてくれた。

おかげで
クリエイターとしての自分に

見切りをつける事ができました。

栗原玲子さんが見つかりました。

本当の名前は 深川日菜子さん。

3年間の事実を
何もかも話してくれました。

あなたは 3人の人物に
指示を出していました。

深川日菜子さん

尾崎孝月さん

そして 今回殺された
内田絵里奈さん。

(冠城の声)この10年近く

あなたは
氷室さんのそばで働きながら

彼の才能を潰すチャンスを
常にうかがっていた。

そのために まず
尾崎孝月氏を利用したんですね。

家元の性癖は
弟子の間では有名でした。

脅しに使えると思ったんです。

芸術家気取りの あの男を
あなたの力で潰してください。

尾崎さんは

あなたに命じられるまま
氷室さんの作品を酷評。

さらに
彼から活躍の場を取り上げた。

ハハッ…。 それでも 氷室は
しぶとく創作活動を続けた。

で 考えたんですよ。

ああ… なら いっそ
気力を奪ってやろうって。

(深川日菜子)
オーケー。 じゃあ 契約成立。

約束の金は すぐに振り込む。

あの男を
ボロッボロに傷つけてやれ。

しかし
愛する女性が失踪したショックも

彼から創作意欲を奪う事までは
できなかった。

「愛と喪失」をテーマにした個展は

海外で
高い評価を受けましたよね。

だから もう一度
打ちのめしてやろうと思った。

心から愛した女に もう一度
裏切られる経験をすれば

ハハッ…! あの男は 今度こそ

芸術なんか かなぐり捨てて
自暴自棄になる。

そう思った。

そこで あなたは
内田絵里奈さんを差し向けた…。

しかし 彼女は 氷室さんを

本気で愛してしまったのでは
ありませんか?

計画には狂いが生じ

あなたと絵里奈さんの間には
トラブルが発生した。

絵里奈さんを殺したのは

一之瀬さん あなたですね?

なぜ そうだと?

花粉ですよ。

花粉?

初めてお会いした日

つまり
絵里奈さんが殺害された翌朝

あなたのシャツには
花粉が付着していました。

そのシャツの染み
花粉ではありませんか?

(一之瀬)ああ…。

(杉下の声)あなたは 花粉を
払い落とそうとしましたが

容易には落ちなかった。

粘着性があったからです。

褐色で粘着性のある花粉といえば
よく知られているのが ユリの花。

あの日の朝
市場でユリを仕入れましたねぇ。

そして同じ日 氷室さんは
あなたに こう命じた。

カサブランカだ。

それにコンカドール
イザベラも仕入れてくれ。

どれも大量にだ。 急げ!
(一之瀬)はい!

カサブランカ
コンカドール イザベラ…。

いずれも ユリの品種名です。

不思議ですねぇ。

まるで あなたは
氷室さんがユリを注文する事を

あらかじめ
知っていたかのようです。

そう あの日 あなたは

氷室さんが ユリを使った作品を
作り始める事を見越していた。

それは なぜか?

彼が再び
愛する女性の喪失を体験すると

知っていたからですよ。

つまり 事件の連絡を受ける前から
絵里奈さんが亡くなった事実を

認識していたとしか
思えないんですよ!

フフフ…。

本当は もう…

花に触れる資格なんか
ないんですよ。

花で 人を殺したんだから。

(絵里奈)お金は返す!
この話はなかった事にして!

(机をたたく音)
(一之瀬)ふざけるな!

計画どおり
あいつとの婚約を破棄しろ。

あの人を傷つけたくない!
(机をたたく音)

私 結婚するわ。

あの人を幸せにしてあげたいの!

うっ… ううっ…。

他人の才能って
そんなに憎いですか?

たかが嫉妬で
人生 棒に振るなんて…。

(伊丹)今のお話
もう一度 警察でお願いしますよ。

(一之瀬)
捕まえに来るのが早すぎる。

(芹沢)えっ?

もう少し
ここで 1人でいたかった…。

♬~

どうしたんですか?
何か気になる事でも?

いえ。 一之瀬さんの行動に

少々 矛盾を
感じるものですからね。

矛盾ですか…。

彼は 氷室さんの才能を潰そうと
手を回しながら

一方で 氷室さんが
速やかに創作活動に入れるよう

花を手配していました。

悪魔の取る行動として
矛盾してはいないか…。

言われてみれば…。

(携帯電話の着信音)

(携帯電話の着信音)
伊丹さんからです。

もしもし。

急に苦しみ始めた。

近くの病院に担ぎ込んだが…
間に合わなかった。

わかりました。

一之瀬が… 死にました。

♬~

我々と会う前に
すでに毒を飲んでいたらしくて。

♬~

被疑者死亡のまま
書類送検となりました。

よりによって あいつが

絵里奈を殺した
犯人だったなんて…。

しかも…
別れ話のもつれだったなんて…。

誰よりも信頼していたのに

俺の知らないところで
絵里奈と…。

手紙に
そう書かれていたのですか?

死んで詫びるだと!?
ふざけやがって…!

次回の個展のタイトルは
「DIABOLOS」。

ギリシャ語で
「悪魔」という意味ですね。

悪魔と刺し違えるような…
そんな作品を作ってやる…。

一之瀬は なぜ あんな作り話
書き残したんですかね?

氷室さんの苦しみを
より深めるためでしょう。

我々もまた 作り話を
聞かされたのかもしれません。

一之瀬さんは 最後まで

本当の動機を
隠していたのではないか。

(冠城の声)本当の動機…?

一之瀬さんがもたらした苦しみは
結果的に 全て

氷室さんの才能を刺激し
昇華させた。

彼は生涯かけて
氷室聖矢という一輪の花を

咲かせようと
していたのではないか…。

僕には そう思えるんですよ。

悪魔の役を自ら買って出た…。

より美しく咲かせるために
痛めつける事さえある。

彼がした事は

全て 氷室さんの才能への
献身だったって言うんですか?

もはや
確かめるすべはありませんが。

♬~

お久しぶりです。
(平井貞男)うわっ!

いつから こちらの管理人に?

自殺?
トラブルが続きますねぇ。

本当は何を探ってるんです?

(平井)うまくやろうじゃないの。
詐欺師は詐欺師らしく。

いけませんよ。
また犯罪に手を染めては。