相棒 season 20 #19[解][字]…のネタバレ解析まとめ
出典:EPGの番組情報
相棒 season 20 #19[解][字]
最終回スペシャル・前篇
「冠城亘最後の事件-仇敵」
政界VIP殺害計画を阻止せよ!!
不穏な動きを見せる亘の秘密とは!?
右京&亘が“最後”の事件に挑む!!◇番組内容
右京は最近、亘に“春”が来たーーーつまり恋人ができたのではないかと勘繰っていた。このところ、そそくさと帰ることが多くなったばかりか、“野暮用”という名目で青木との約束を2度もすっぽかしていた…。同じ頃、かつて鑓鞍を襲撃した男・京匡平が刑期を終えて出所していた。鑓鞍を憎む京は、獄中で同房者に再襲撃を宣言していたという。一連の情報をつかんだ右京と亘は事件を未然に阻止すべく、京に接触するがーーー!?
◇出演者
水谷豊、反町隆史
森口瑤子、川原和久、山中崇史、篠原ゆき子、山西惇、浅利陽介、田中隆三、神保悟志、小野了、片桐竜次
杉本哲太、仲間由紀恵、石坂浩二
【ゲスト】
◇スタッフ
【脚本】輿水泰弘
【監督】橋本一
◇音楽
池頼広
◇おしらせ
☆最新情報はツイッターでも!
【番組HP】https://www.tv-asahi.co.jp/aibou/
【Twitter】https://twitter.com/aibouNow
【Instagram】https://www.instagram.com/aibougram_officialジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)
福祉 – 音声解説
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キーワード出現数ベスト20
- 京匡平
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- 王隠堂鷹児
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(鑓鞍兵衛)それ 本当!?
(日下部彌彦)
先生ご自慢のお耳にも
まだ届いていませんでしたか。
(鑓鞍)満期出所したって事は
聞いたけどもね。
それ どこの情報?
…って 聞くまでもないか。
まあ おたくの事だから公調かな。
(日下部)ええ。
先生が はなも引っかけない
公安調査庁からですよ。
(すする音)
(鑓鞍の声)内調は
何かつかんでる?
その辺りの事。
(社 美彌子)
「いえ。 恐らく まだ何も」
(美彌子)もしも そんな
不穏な動きのある事を察知したら
真っ先に
私に上がってくる案件ですので
早急に探ります。
そうしてみてちょうだい。
公調なんぞに先手取られたら
癪に障るでしょ。
ヘヘヘヘヘッ…!
(雷鳴)
(京 匡平)鑓鞍!
(京)王隠堂鷹児の無念 思い知れ!
(刺す音)
(京)離せ!
(京)離せ!
(雷鳴)
(京)クソーッ…!
ああっ…!
(時計の時報)
(男性)よいしょ。
♬~
(王隠堂鷹児)
今回も皆様のお力で
ぜひとも
私を国会へ送って頂きたいです。
なんで 党の公認 外されたのさ。
(鷹児)いろいろと党にも事情が…。
比例区で出りゃ
よかったじゃない。
何も 党に喧嘩売るみたいに
無所属で出なくたってさ。
私は 皆様に党名ではなく
王隠堂鷹児と名前を書いて頂いて
国会へ戻りたいものですから。
そりゃ あんたのプライドも
わかるけどさ…。
すいません。
候補者に演説させてやって
頂けませんか?
(男性)まあ
せいぜい頑張りなさいよ。
俺 鷹児さんを
こんな目に遭わせた鑓鞍兵衛
許せませんよ。
(王隠堂鷹春)ひひじじいめ…。
(鷹児の声)全ては私の力不足。
皆様方に
多大なるご支援を頂きながら
お応えできなかった事を
ここで 改めて
深くお詫び致します。
(拍手)
(青木年男)やい!
一度ならず二度までも
僕との約束を ほごにするとは
どういう了見だ!?
(冠城 亘)だから 謝っただろ。
謝って済むなら警察はいらない。
…なんて カビの生えた常套句を
この僕が言うと思うなよ 冠城亘。
どうして 電話で済んだ話
わざわざ来て蒸し返すんだよ。
いったんは治めたが
やっぱり 腹の虫が
治まらないからだ 馬鹿たれ!
お前の そういうとこがね
友達できない
一番の理由なんだよな。
一度ならず二度も
飲みに行く約束 破っておいて
偉そうに 僕に意見するな。
やぼ用って なんだ?
せめて具体的に用事の内容を言え。
そしたら治めてやる。
イイイイイッ…。
女ですかね?
(杉下右京)はい?
ようやく 冠城亘にも
春が来たって事ですかねえ?
さあ どうでしょうね。
そうならそうと正直に言え。
祝福してやるぞ。
貴様が やっと つかんだ幸せを
優先するためなら
僕との約束なんて
何度 破ったっていい。
つべこべ言ってないで
とっとと職場に戻りなさいよ!
僕を軽く扱ってると後悔するぞ!
フンッ!
ああ… 面倒くせえ。
春が来ましたか?
陽気もいいし
そろそろじゃありません?
まあ 詳しく知りたきゃ
気象庁に連絡 どうですかね?
うん! フンッ!
なるほど。
♬~
(小出茉梨)「冬来たりなば
春遠からじ」ですもんね。
青木くんじゃありませんが
本当に春の到来ならば
大いに祝福したいところです。
およしなさいな
そんな やぼな事。
ことさら騒がれるのは
迷惑なもんですよ。
ことさら騒がれたくないならば
なおの事
真相を白状すべきと
思いますがねぇ。
やぼ用という事で
二度も約束をキャンセルされた
青木くんの気持ちも
わからないではありません。
で 今日は そのやぼ用とやらで?
いそいそと帰りました。
早退気味に。
思い起こせば ここのところ
そういった事の増えた感は
ありますねぇ。
確かに 杉下さん
こうして
お一人でいらっしゃる事が
増えましたもんね。
やはり 春でしょうかねぇ。
春かもしれませんね。
今日は楽しかった。 じゃあね。
♬~
(京)チクショー!
(京の泣き声)
(京)なんでだよ!
ねえ 鷹児さん。
なんで こうなっちまったんだよ!
起きろよー!!
立て 匡平!
みっともない真似するな!
(鷹春の声)立て!
(王隠堂美馬)まだ起きてるの?
布団が ふかふかすぎて
眠れなくて。
(京)塀の中の煎餅布団に
体が
慣れちゃったのかもしれません。
(美馬)馬鹿な事 言ってないで
寝なさい。
(京)美馬さん。
塀の中の煎餅布団
想像以上に こたえますよ。
そうでしょうね。
(鑓鞍)京匡平ってのは
超弩級の馬鹿なんだね。
またぞろ 私を狙うなんてさ。
今のところ 本気かどうかも
わかりませんが。
まあ 刑務所で同房だった受刑者に
話したってぐらいじゃ
単に 武勇伝の延長
自己顕示欲からくる与太話の
類いかもしれないからね。
ですが 一応の警戒は必要かと。
京は すでに服役を終えて
自由の身になっていますし…。
まもなく総選挙。
先生も外出が増えるでしょうし。
向こうは 仇討ちだなんて
のたまってるけどさ
逆恨みもいいところ。
でしょ?
しくじったからって
また やりますって言われたって
こっちは付き合いきれませんよ。
はい。 もろもろ了解しました。
早速 ありがとね。
はい。 では。
先生。 今回の選挙
お国替えなさるというのは
本当ですか?
んっ?
いくらなんでも
あり得ないと思うんですが…。
僕も 内調の
監視対象だったりする?
特に監視はしていませんが
アンテナを
張り巡らしていますので
先生に関する情報も入ってきます。
さすがだねえ。
そう。 今度の選挙
私ね 東京7区から立候補します。
本当ですか!?
君の言う お国替えですよ。
なぜ そんな事…?
俗に言う 刺客候補。 刺客!
殺し屋!
(美彌子)先生自ら 殺し屋に?
息の根を止めたい候補者が
いるんでね。 フフフッ。
ご指示どおりに
色味を修整しました。
(片山雛子)うん。
やっぱり 僧侶は
とことん
パープルを基調にしなきゃ。
いいわ。 これでいきましょう。
(スタッフ)承知しました。
(平賀弓雄)御前。
(雛子)何?
(雛子)ハハハハハッ…!
まさか。
選挙戦
あらゆるデマが飛び交うわ。
(平賀)しかし デマも
8割方が信じる内容じゃないと
流す意味ありませんよ。
確かに そうよね。
鑓鞍先生が お国替えだなんて
誰も信じやしない。
だから 僕も
すぐに 100パーセント
デマってわかる こんな馬鹿な噂
誰が なんのために流しているのか
興味本位で探ってみたくなって。
そしたら デマじゃなかった。
目的は?
恐らく…。
いい。
聞かなくてもわかる。
(京の声)鑓鞍!
王隠堂鷹児の無念 思い知れ!
(刺す音)
(京)離せ!
(京)離せ!
(津崎真茅)ああっ… ううっ!
(京)クソーッ…!
(真茅)うっ…。
あっ…。
(湯本律郎)班長!
んっ?
(湯本)どうしました?
ぼんやりしちゃって…。
お願いします。
私を出世させてくれた男が
また やらかしそうなんだって。
えっ?
湯本が まだ大学生の頃だったと
思うけど
知ってるでしょ? 京匡平って。
国家公安委員長
鑓鞍兵衛を襲った男。
ああ…。
時代錯誤のテロリストですよね。
出所したらしいんだけど
罪を償うどころか
獄中で
リベンジを誓ってたらしいの。
その時 班長が盾になって刺された
って聞きました。
九死に一生の大怪我だったって。
そのおかげで
こうやって出世したの。
ああ… 「私を出世させてくれた男」
って そういう意味ですか。
だって 仇討ちだぞ。
しかも やり直しだぞ。
(角田六郎)どっからの情報だ?
最初につかんだのは
公調らしいですよ。
(角田)ほう 公安調査庁か。
後追いで内調も。
しかし なんで お前が
そんな情報 知ってんだ?
風の噂ですよ。
どうせ また のぞき見だろ?
無礼者!
また 内調かなんかのサーバー
ハッキングしたんじゃねえのか?
お前 いつか 本当に泣き見るぞ。
どう見ます? やり直しの仇討ち。
そもそも
鑓鞍兵衛襲撃事件を指して
仇討ちと表するのは
無理がありませんかねぇ。
仇討ちの条件を
全く満たしていませんよ。
仇討ちの条件って?
まず 鑓鞍先生が討たれる側
すなわち 仇人となるには
相手を
殺していなければなりません。
鑓鞍先生は
王隠堂鷹児を殺しましたか?
いいえ。
鷹児は事故で亡くなりました。
そうだが 政治家としての鷹児の
息の根を止めたのは
鑓鞍兵衛だぞ。
当時 選挙対策委員長だった
鑓鞍先生が
党の公認を外したんですよね?
(角田の声)鑓鞍兵衛の秘蔵っ子
といわれて
メキメキ頭角を現しつつあった
王隠堂鷹児。
いわば 愛弟子の公認を
非道にも鑓鞍兵衛は外したんだ。
鷹児は無所属で出て 落選。
政治家としての王隠堂鷹児を
殺したも同然だろ。
無論 政治家は いったん死んでも
よみがえる事ができる。
次の選挙で当選を果たせばいい。
が…。
(角田の声)鷹児は 永遠に
その機会を失う事となった。
事故とはいえ
失意のまま死んだって事だ。
その無念を晴らしたいと
行動を起こしたのが
京匡平って事だろ?
いずれにせよ 正式な仇討ちとは
認められませんね。
正式って?
親を殺された子か
兄を殺された弟にしか
仇討ちはできないんだ。
その逆 子の仇を親が討ったり
弟の仇を兄が討ったりは
御法度だぞ。
当然 親類縁者が仇討ちなど
もっての外。
京匡平に至っては
親類縁者ですらありませんからね。
まあ 京は 王隠堂家の書生。
赤の他人だからな。
京匡平には はなから
鷹児の敵を討つ資格なしって事?
仮に この一件 鑓鞍先生が
王隠堂鷹児の仇人だったとしても
敵を討てるのは下の兄弟のみ。
鷹児には 確か 妹いますよね?
(角田)ああ。 美馬ってのがいた。
覚えてる。
その美馬が鷹児の敵を討つなら
オーケー?
ええ。 むしろ
唯一の有資格者ですね。
いや 有資格者って…。
杉下さん ここは せっかくだから
京匡平も登場させましょうよ。
美馬は女だし 京が助太刀
って事なら オーケーでしょ?
助太刀ならば よろしいでしょう。
おいおい… 2人して なんだ?
芝居じゃあるまいし。
お忘れかもしれんが
もはや 仇討ちなんて
認められてない。
国家が代わって仇を討つ。
そのために我々がいる。
しかし 本当に
出所した京匡平が 再びですよ
事を起こそうと
しているのでしょうかねぇ?
(林 秀善)あっ こんにちは。
(美馬)こんにちは。
すいません。
実は ちょっと
相談したい事がありまして。
(林)はい。
(芦田 保)京匡平は
どんな様子です?
(芦田の声)京は
天涯孤独ですから
行き場のない彼を
引き取ってもらえたのは
大変よろしいんですが…。
まあ こんな田舎町
気にしてる住民も
少なくないもんで…。
実は
その京匡平の件なんですが…。
それは… 本当ですか?
はい。 父と2人して…。
あっ!
お父さん!?
こんな所へ なんの用だ?
帰るぞ。
(芦田)ちょっと…!
お待ちください 王隠堂さん。
こいつが何を話したか知らんが
全て妄想だ。
真に受けないでもらいたい。
こいつは どうかしてるんだ!
さあ 帰るぞ!
よして お父さん!
もう 離して!
お父さんこそ
どうにかしてるわよ!
匡ちゃんと一緒になって。
黙れ!
聞き分けのない奴は
こうしてくれる!
(美馬)あっ! 痛い!
お父さん…!
お父さん!
(殴る音)
わかったか!? わかったか!?
やめて! もう…。
(殴る音)
おい! やめろ!
落ち着きましょう!
(芦田・林)ああっ…!
(鷹春)どけ!
これでもか!
(林)やめろ!
(林)いい加減にしろ!
公務執行妨害および
暴行の現行犯で逮捕だ!
大丈夫!?
(芦田)暴行じゃなくて
傷害で逮捕だよ!
(中園照生の声)
傷害容疑で現行犯逮捕。
小田山署に連行されたようです。
(衣笠藤治)娘にチクられて逆上か。
まあ そんな事は どうでもいい。
これで 京匡平が
再び 鑓鞍先生襲撃を
計画しているという
内調からの情報が
裏付けられたわけだな。
(内村完爾)元はといえば
公調がつかんだ情報だそうです。
んっ?
いや ですから
京の再襲撃計画については
内調に先んじて
公調がつかんだそうです。
だから?
だからも何も
正確を期しただけです。
そう。 ご苦労。
しかし 霞が関の盲腸
公安調査庁にしては
いち早く情報をつかんだのは
お手柄だったね。
この件で
公調の後塵を拝する事になった
社美彌子
内心
穏やかじゃないんじゃないかな。
彼女 内調トップの座を
射止めるのに
鑓鞍先生に世話になってるからね。
(中園)おっしゃるとおり。
鑓鞍先生の援護射撃がなければ
社美彌子の内閣情報官就任は
ほごにされたでしょう。
その恩人に 今
再び 危機が迫ってるとなれば
なおさらね…。
刑務所の中にまで
情報網 張り巡らしているとは
さすが法務省外局
といったところでしょうか。
公調さん。
(久角壱仁)どちらにしたって
有益な情報つかむに
至ったわけですから
その具体的方法を詮索するなんて
やぼは よしましょう。
お互い
同じ穴の狢じゃありませんか。
内調さん。
それにしても 公安調査庁が
京匡平に関心があったとは
意外でした。
京匡平といえば
あの鑓鞍兵衛を
殺そうとした人物ですからね。
公安調査庁を
公安調査局に格下げしようと
閣議で進言した あの鑓鞍兵衛を。
我々にとっては
敵にも似た鑓鞍兵衛を
この世から 消し去ってくれた
かもしれない人物。
社さん ジョークは通じますよね?
ご心配なく。
よかった。
なので 関心持って当然でしょう。
なるほど。
食べます?
そういう社さんも
公調不要論者でしたね。
しかも 格下げどころか
とっとと潰してしまえと。
んっ! そうだ。
お嬢さん おいくつになりました?
随分 大きくなられたでしょうね。
フフフフッ…。
ビッグニュース!
はい?
あれ? お一人ですか?
ええ 見てのとおり。
いけませんか?
いいえ。 いてもいなくても
僕には全く興味ありませんから。
それより 君の言うところの
ビッグニュースとやらを
聞かせてもらえますか?
そろそろ 本題に。
本題?
久しぶりに俺の顔が見たい
なんていうのも
まんざら
嘘じゃないでしょうけど
目的は 社美彌子。
彼女の近況を
知りたいんじゃありません?
だって 去年 まさかの
内調のトップ就任ですからね。
日下部さんも
いろいろ気がかりでしょう。
でも 残念ながら
内調の人ですから
今は没交渉です。
ご期待に沿えるような情報は
何も。
そうか… 当てが外れたか。
大いに残念。
しかし 意外と お前
社美彌子のプライベートまで
食い込んでそうなんでな。
没交渉ってのは表向き
…かもしれない
なんて 勘繰ったりもしてる。
どうぞ ご自由に。
フフフフ…。
ああ。 げすの勘繰りに
誰の許可もいるもんか。
(携帯電話の振動音)
あっ…。
冠城です。
いよいよ
信憑性が高まりましたよ。
(伊丹憲一)2人 取り付く島なく
思い余った あなたは
交番に駆け込んだわけですね。
まるで 何かに
取りつかれてるみたいで…。
(鷹春)やるか…。
やります。
今度こそ ぶち殺してやる。
そうと決まれば
いつ どんなふうにやるか相談だ。
(美馬)馬鹿な事は やめて!
(鷹春)聞いていたのか…。
きっちり落とし前つけなきゃ
鷹児さん 浮かばれませんから。
そんな事ない!
もう 天国にいるわよ。
匡ちゃん また 煎餅布団に
くるまりたいの?
お願いだから やめて!
黙れ。 女の出る幕じゃない。
行くぞ。
(美馬)お父さん!
(ため息)
(芹沢慶二)
かなり やばい感じでした?
(芦田)娘さんを こんな目に
遭わせるぐらいですからね。
(芹沢)うわあ…。
(鷹春)わかったか!?
(美馬)やめて!
(鷹春)娘を折檻した事は
反省しておる。
つい カッとなって
見境なくなった。
とりあえず
父親の身柄は確保されてるが
もう一匹は 野放し状態。
♬~
(芹沢の声)どうしたもんすかね…。
(出雲麗音の声)
場合によっては 京匡平も
あなたに 危害 加えそうですか?
匡ちゃんは 私に
手を上げるような真似はしません。
(京)おかえりなさい。
(美馬)ただいま。
親父さん
捕まっちゃったみたいですね。
どうぞ お上がりください。
客間にいます。
なんで 奴
逮捕の件 知ってるんだ?
(芹沢)おかしいですよね。
そんな連絡
わざわざ よこすはずないし。
(麗音)その答えは
これじゃありませんかね?
まさか…。
(麗音)ほらね。
(伊丹)特命係…。
あなた方でしたか。
(伊丹)よくも まあ
いけしゃあしゃあと…。
我々も 今し方 着いたとこですが。
(伊丹)聞いてねえよ。
再び 鑓鞍兵衛を襲うというのは
本当なのか
ぜひとも確かめたいと
思いましてね。
まどろっこしい真似せず
本人に聞くのが
手っ取り早いですから こうして。
今しも 返答を聞こうとした矢先
皆さん 戻られたんで。
さあ 返答やいかに…。
計画を練ろうって話してたのは
事実ですよ。
悪い事 言わないからさ
馬鹿な事を考えるの やめな。
もう こうして
露見しちゃってるしさ。
(麗音)見て これ。
まっとうな神経 持ってるからこそ
警察に相談した娘に
この仕打ち…。
ねえ 自分たちのしてる事
まともだと思ってる?
親父さんも早まったな。
美馬さんが
警察に駆け込んだところで
警察は
僕らに手出しできやしないのに。
(芹沢)まんざら
馬鹿じゃないですよ。
(伊丹)ちょっと 家の中
調べさせてもらって構いません?
無駄でしょう。
今の言動でも明らかなように
状況を しっかりと
把握しているようですからね。
凶器でも発見して
凶器準備集合罪で身柄確保
って事でしょうけど
物騒なもん
まだ何もありませんよ。
言ったでしょう。 計画を練ろうと
話してただけだって。
メイン料理に必要なのは
ボリュームとバランス。
そんな力強いサラダが好きだ。
ごま油の香りに ガーリックのうま味。
♬~
(新垣)《いままでの柔軟剤は 着るときには
香りが変わってた》
<そうなんです>
《香り変わらず続くのは
ただひとつ?
<「アロマリッチ」だけ>
おんなじだ
≪「アロマリッチ」 白の「アロマリッチ」 生まれた≫
杖で 打ち打擲するとは
お父上も なかなか
芝居がかっていますねぇ。
まあ 確かに。
しかし どうして そんな真似を?
警察 駆け込まれて 逆上したって
本人 そう言ってるんですよね。
暴力に訴えたりしたら
余計 怪しまれます。
娘の告発を肯定するようなもの。
いわば 白状しているようなもの
ですからねぇ。
平然と とぼけてたほうが
利口でしたね。
まあ 捕まる事もなかったし。
まさか 娘が… って思いが
冷静な判断を失わせたって事じゃ
ありません?
逆上とは すなわち
そういう事でしょうが
京匡平は
終始一貫して 冷静でしたよ。
平然として
とぼけていたほうが利口…
ええ 君の言うとおりです。
なぜ お父上は
そうしなかったのでしょうねぇ?
はい ご苦労さん。
今日も一日 お疲れさま。
お疲れさまでした。
♬~
(杉下の声)
たとえ 決行するにしても
王隠堂鷹春が
釈放されるのを待って
という事になるでしょう。
状況からして 京単独での襲撃は
ないと思います。
鷹春に関しては
検察に事情を話して
できるだけ 勾留を延ばすと
思いますけどね…。
いずれにしても 総選挙のさなかが
濃厚でしょうねぇ。
通常よりも
襲う機会に恵まれるでしょうし
タイミングとしては
決して悪くない。
(伊丹)だからって
黙って指くわえてるわけにも
いかんだろ。
でも 毎日? こうして?
通ってくるってのもなあ…。
身柄拘束とか実力行使は
できないですけど
私たちの存在が
抑止力にはなるはずです。
うん…。
なんかしやがったら 即検挙だ。
どうぞ。
(伊丹)あっ… お構いなく。
我々 客じゃないんで。
あっ… そう言われましても
こちらも どうしていいものか…。
(芹沢・麗音)すいません。
すいません
ありがとうございます。
(芹沢)いただきます。
♬~
(チャイム)
いらっしゃい。
(鑓鞍)いろいろ 差し障りのある
面会用に借りてるのよ。
ここは
SPにも遠慮してもらってる。
我々 差し障りですか…。
ご無沙汰をしております。
これは どうも。
お久しぶりです。
よかったですか…?
(雛子)気にしないで。
今 帰るところ。
お二人がいらっしゃる
っていうんで
せっかくだから
ごあいさつだけでもと思って。
いや 彼女ね
殴り込みに来たもんでさ
むしろ 君らから連絡があって
助かったの。
鑓鞍先生の言葉を
真に受けるつもりはありませんが
殴り込みと聞くと
いささか気になりますねぇ。
相変わらずの物言いだねえ 君は。
ヘヘヘヘ…。
だって 先生
あまりにも大人げない事
なさろうとしてるんですもの。
大人げない事って?
先生が刺客候補…。
わざわざ 私を殺しによ。
跳ねっ返りのコスプレ女史を
退治しようと思ってね。
彼女 ほら… 妙なみこし担いで
若手連中 扇動して
党執行部に弓引いた
謀反人だから。
哀れ自滅しちゃったけどね。
復活なんてさせませんよ。
仏様が許したとて この私が…!
(雛子)フフフフ…。
それで 殴り込みに?
やあね。 杉下さんじゃないけど
先生の言う事を真に受けないで。
翻意をお願いしに来たのよ。
涙ながらに。
涙だって。 ヘヘヘヘ…。
東京7区から出馬となると
山梨の選挙区のほうは
どうなさるおつもりなんです?
地元の番頭に譲るずら。
長年の僕の右腕。
地元選挙区を
ずーっと守り続けてきた
優秀な秘書。
後援会もね
もろ手を挙げて賛成ですよ。
あら? 私の耳に入ってる情報だと
後援会は 相当ご立腹だとか…。
まあ 当然ですけど。
ただ 言い出したら
てこでも動かない 鑓鞍先生
おへそを曲げると
何をしでかすか わからないから
承諾せざるを得なかった。
諦めの境地って…。
まあね いろいろ言う奴は
いますよ。 ヘヘヘヘ…。
(雛子)でも 先生
人の命 付け狙ってる場合ですか?
ご自分が狙われてるっていうのに。
それも… リアルで。
あれ? その事も耳に入ってるの?
さすがだねえ。
まあ こうやって
甲斐さんとこの若い衆が
首を突っ込んできたって事は
事態は いよいよ
深刻って事かしら?
♬~
どうぞ ご自愛ください。
♬~
(真茅)失礼します。
(湯本)失礼します。
お呼びでしょうか?
ああ ご苦労さん。 紹介します。
こちらね 警視庁特命係の
杉下くんと冠城くん。
今 僕を守ってくれてる
津崎くんと
ええ… ごめん。
湯本です。
そうそう!
箱根湯本で覚えてたんだけどね
箱根だかね 湯本だか
もう 自信なくなっちゃって…。
杉下です。
冠城です。
津崎です。
(せき払い)
改めて
箱根じゃなくて 湯本です。
彼ら 京に関するホットな情報を
持ってるようでね
君らにも聞いてもらったほうが
いいと思って。
(真茅)選挙期間中… ですか?
九分九厘。
もちろん 期間中
いつ どこで どんな方法で
決行するかは まだ全く。
その辺り なんとか 事前に
察知しようとは思っていますが。
察知できれば 場合によって
決行を待たずに
検挙できるかもしれない。
とにかく 今は
計画してるだけなので
刑事部じゃ
手も足も出ない状態ですが…。
大丈夫です。 いつ どこで
どんな方法でこようと。
しかし あきれたねえ。
何? 今度は 鷹児の父親まで?
一度 しくじってますからね
向こうも必死ですよ。
それもこれも
私の不徳の致すところでしょう。
はい ご苦労さん。
また何かあったら
知らせてください。
では 我々は これで。
ああ… ひとつだけ。
最近 交代なさったんですか?
えっ…?
いえ… 先ほど 先生が
あなたの名前を
覚えてらっしゃらなかったので。
このタイミングですからねぇ。
もし 交代があったとしたら
理由は なんだろうかと
気になりましてね。
最近 交代してもらったの。
彼だけじゃなく 2人ともね。
あえて このタイミングで
なぜでしょう?
男女ペアにしてもらったの。
はい?
私 ほら 男女共同活躍推進会議の
顧問だから。
申し上げている「あえて
このタイミング」というのは
「京匡平の再襲撃のタイミングに
なぜ?」という意味ですが…。
京なんて関係ないの。
このタイミングも
どのタイミングも
男女平等は 時代の要請。
だからですよ。
2人組なら 男女のペア。
今どきね
野郎2人のコンビなんてね
暑苦しいでしょ?
我々 時代遅れだそうですね…。
なるほど。
(鑓鞍)まあ あえて
タイミングっていうなら
選挙戦かな。
SPに 男女ペアを起用して
しっかり
男女平等を実践しているとこ
有権者の皆様にね
アピールするんですよ。 ハハハ…。
(冠城の声)前回の襲撃で
鑓鞍先生の盾になったのが彼女…。
ああ そうだった そうだった。
あの時
SPの女が犠牲になったって
騒いでたもんな。
今は 警備部警護課警護第2係で
1チーム率いてます。
班長ですね。
ふ~ん。
相変わらず SPやってんのか。
たくましいな。
生死をさまよったらしいですよ
警備部の不死身ちゃん。
しかし そんな因縁のSPを
今回 また 鑓鞍先生の警護に
復活させるってのもなあ…。
普通は やらんぞ。
むしろ 避けるでしょうね。
その辺りも探ったが
鑓鞍兵衛の要望だったらしい。
警護は 男女ペアにしろって?
なんだ? それ。
時代の要請。
選挙戦も近いし
SP引き連れるなら
男女ペアが望ましい。
そうじゃない?
訳のわからん事を言うな
馬鹿たれ。
逆指名だよ。 鑓鞍兵衛直々
津崎真茅を指名したんだ。
警備部も 相手が鑓鞍じゃ
逆らえないからな。
あっさりSP交代だ。
そういう事でしたか。
やはり
時代の要請うんたらかんたらは
得意の出任せでしたね。
ますます気になりますねぇ。
♬~
そのままでいいから…。
♬~
(ウグイス嬢)「こんにちは」
「東京第7区から立候補
片山雛子でございます」
(雛子)あら 早速? 読んでみて。
いいんですか?
(雛子)構わない。
じゃあ 見出しだけ。
(平賀)
「『殺人犯・朱雀武比古の愛人!』」
「『謀反人・音越栄徳の右腕!』」
「『詐欺師・瀬戸内米蔵の
附法弟子!』」
「最悪の男たちを渡り歩く
稀代の悪女」…。
選挙戦に怪文書は付きものよ。
今までも 散々 出たわ。
取っておいてね。
コレクションしてるの。
はい。
♬~
そちらにも届きましたか。
(甲斐峯秋)うん。
警察庁各部門宛てに
大量に送られてきたようだ。
差出人のない封書でね…。
こちらも同様。
ただ今 警視庁内に
大量に出回っているようです。
誰が こんな馬鹿な事をしてるかは
ともかくとして…。
冠城くんは なんと言ってる?
「事実無根。 いとこの娘だ」と。
いとこの娘ねえ…。
(角田)「中学生と思しき
まだあどけない少女と二人」
「このあと どこへ行ったかは
ご想像にお任せする」か…。
(冠城の声)
どこへ行ったりもしませんよ。
しっかり いとこの家
送り届けただけですけどもね…。
(大河内春樹)お前の言葉など
まんま信用できるか。
えっ…。
(大河内)幾度となく
我々警察をたぶらかすような
真似をしてるだろう。
まあ それは…。
正義感は評価するが
残念ながら
そのために手段を選ばないのが
お前の欠点だ。
(衣笠)確認しておくが
思ってるほど信用ないぞ お前は。
ガーン!
自業自得だ!
入庁以来
粉骨砕身 勤めてきたのに…
この評価。
だから…。
(4人)自業自得だ!
見ましたか?
ああ。
なかなか
ショッキングな内容だな。
ああ これ?
これなら うちの部にも大量に。
今は こんなの
どうだっていいんですよ。
おいおい…。
京匡平 動きだしましたよ。
はい?
いやあ~
さすがに へこんだなあ~。
四重唱だもんなあ…。
あっ お前 何しに来た?
どうせ 俺を
コケにしに来たんだろ。
黙れ パパ活野郎。
貴様の思うほど
みんな 貴様になんか興味ないぞ
馬鹿たれ。
これです。
「自分 こう見えて 前科者です」
「衆議院議員 鑓鞍兵衛を
殺そうとして
しくじった間抜けです」
「殺人未遂で 7年 食らいました」
「せんだって出てきたとこです」
「ところが 自分が
また 鑓鞍兵衛を付け狙ってる
それも 身元引受人になっている
恩人と共謀して
襲撃計画を立ててるって言い出す
連中が現れたんです」
「誰だと思います?」
「警察ですよ」
「警視庁捜査一課
伊丹憲一 芹沢慶二 出雲麗音」
「ずーっと
自分に付きまとってます」
「この間なんか
とうとう 恩人が逮捕されて…」
「別件逮捕ってやつ」
「ありもしない襲撃計画を
白状させようとした」
あいつら…。
(京の声)「せんだって
解放されましたけど」
「だからって 自分に対する監視が
終わったわけじゃありません」
ここは 俺の家だ! 出てけ!
(京)「屋敷に
盗聴器とか仕掛けられてるかも」
「電話も盗み聞きされてるかも」
「手紙なんかも
こっそり見られてるかも」
「内閣情報調査室って
あるでしょ?」
「内調ってとこ。 諜報機関」
「そいつらが
暗躍してるんじゃないか…」
「そういう事
平気でやる連中なんで
疑心暗鬼で精神やられそうです」
「自分みたいな無名の虫けらを
国家権力が
そんな執拗にいじめるのは
鑓鞍兵衛を殺そうとしたからです」
「虎の尾を踏んじゃいました」
「その報復です」
「彼は 与党自生党
当選9回の衆議院議員」
「大物です」
「国家公安委員長っていう
現役閣僚です」
「国家公安委員長ってのは
警察の大ボスだから
その権力で 配下 使って
自分ら一般市民を
たたき潰そうとしてるんです」
「かつて 鑓鞍には 王隠堂鷹児って
愛弟子がいました」
「さっきの 私の恩人の息子です」
「この鷹児から 党の公認という
お墨付きを奪って落選させて
絶望のどん底に突き落としたのが
鑓鞍でした」
「ささいな事で
鑓鞍の不興を買ったのが運の尽き」
「生きてれば
捲土重来のチャンスも
あったかもしれない」
「けど 鷹児は死にました…
失意のまま」
「警察は 事故と断定したけど
事故に見せかけて
殺されたんじゃないかって
自分 ずっと思ってます」
「国家権力が一市民を殺すのなんて
わけないんですよ」
「自分 今
8年前に
鷹児さんの敵を討とうとして
しくじった報いを受けてるんです」
「笑ってやってください」
早速 トレンドワードに
「鑓鞍兵衛」って あがってます。
(青木)再生回数も
ぐんぐん上がってる。
絶賛拡散中だな。
しかし デマが
ふんだんに盛り込まれてたぞ。
それが狙いでしょう。
デマは 瞬く間に拡散します。
ネット上じゃ
今は 言ったもん勝ちですね。
訂正は ほとんど届きません。
だから わざと嘘をつく奴が
あとを絶たない。
あっ…
「共謀罪」なんてキーワードも。
さりげなく
共謀という言葉を用いて
京匡平と王隠堂鷹春が まるで
共謀罪という嫌疑をかけられて
捜一に付きまとわれていると
感じさせるような
動画でしたからねぇ。
ちょっと法律に敏感な奴なら
警察の横暴 重大な人権侵害って
声上げるでしょう。
京の思うつぼです。
陽動作戦ですかね?
いずれにしても
広範囲に影響が出そうですねぇ。
(麗音)お待たせしました。
微糖です。
(長 敏)お仕事中 すいません。
(麗音)はい?
あの… 私 『週刊自由画報』の
長と申します。
長敏。
少しお話を…。
貴様らのした事は
デュープロセスを無視した
不適切な行為だ!
2017年 改正組織的犯罪処罰法が
やっとの事で成立したのを
知らないとは言わせません。
その適用対象は
あくまでも テロ組織 暴力団。
一般人は対象外だ。
京匡平は 前科者だが 一般人だ。
王隠堂鷹春も傷害で逮捕されたが
一般人だ。
つまり たとえ2人が
襲撃を計画していたとしても
この法律は適用できない。
そうじゃないのか?
ですから 我々
改正組織的犯罪処罰法の事など
全く念頭になく
王隠堂家に出向いたのは
傷害事件の被害者の
事情聴取のためであり…。
(机をたたく音)
黙れ 黙れ 黙れ 黙れ 黙れ!
そういう詭弁こそ
警察への信頼を毀損する事が
わからないのか? 愚か者が!!
(4人)申し訳ありません!
それらも含め
虚実ない交ぜ拡散するとは…
京匡平 侮れませんね。
記者の出現も
鷹春の差し金かと思ってましたが
戻る途中 動画を見て
そうじゃない事がわかりました。
記事が出ると また厄介だな。
その記者の事は
うまく あしらったんだろうな?
恐らく…。
なんとか潰せないか
動いてみます。
それよりも 鑓鞍先生ですよ。
選挙戦に影響が出るでしょう。
「国家権力が一市民を殺すのなんて
わけないんですよ」
「自分 今
8年前に
鷹児さんの敵を討とうとして
しくじった報いを受けてるんです」
「笑ってやってください」
怪文書は覚悟してたけど
怪文書以上の破壊力だね。
フフフフフ…。
フフフフ…。
随分長いトイレでしたね。
長かろうが短かろうが
余計なお世話です。
しかし
とんだ とばっちりでしたね
内調は。 引き合いに出されて。
内調が 一般市民の監視を
隠密裏に進めてきたのは
事実ですからね。
鶴田翁助の命令で。
そういう彼の悪事が露見したのは
半年前…。
まだ みんなの記憶に
生々しく残ってますよ。
そこへ あの動画ですからね…
なおの事 不信感は増幅します。
内調のトップが
社美彌子に代わって
鶴田時代の非合法監視システムを
全て破棄すると約束しましたけど
本当に破棄したのかどうかは…。
それはそうと まず
これを片付けてしまいましょうか。
片付ける…?
真相究明ですよ。
この少女の正体
いとこの娘というのは嘘ですね?
すっきり正体を明かせば
即 身の潔白など
証明できるにもかかわらず
どうして いとこの娘などと
嘘をつくのか…。
どうして
嘘だって決めつけるんですか。
お得意の推理で
読み取ったりしたんですか?
ホームズならば
この少女の写真を見ただけで
真相に
たどり着くかもしれませんが
残念ながら 僕は
彼ほど優秀ではありませんからね。
もっと泥臭い方法で
嘘を暴きました。
泥臭い方法…?
由梨さんに確認を。
ね… 姉さんに…!
うわっ 最悪だ…。
わーくんに 娘を連れ出すほど
親しくしているような いとこは
いないはずだと
おっしゃってましたよ。
ああ…。
僕のプライベートな事なんて
放っといてくださいよ!
放っとけませんよ!
相棒が 不名誉なパパ活疑惑を
かけられているのですから。
ここからは 僕の勝手な妄想。
君が 断固 明かそうとしない
この少女の正体として
一人 思い当たる人物が。
年格好も ちょうど。
君と接点があっても不思議はない。
何より
デリケートな存在の少女ですから。
(携帯電話の着信音)
あっ… すいません。
(携帯電話の着信音)
ちょっと失礼します…。
ごゆっくり どうぞ。
M…。
マリア…。
♬~
♬~
ママン 噴火してる!
噴火?
普段 これでもかって
絵文字 使うくせして
噴火してる時は 一切 使わないの。
ズバッと核心のひと言だけ。
もう お家 帰れない。
一緒に逃げて!
ふざけてる場合か。
で なんて返信したの?
「どういう関係?」って聞かれて。
ん?
♬~
♬~
♬~
お待たせ ママン。
♬~
♬~
♬~
マリアと…
私の娘とは いつから?
♬~
僕とした事が
してやられたようですねぇ。
右京さん
俺 消されるかもしません。
〈右京と亘の集大成〉
〈さらば 冠城亘〉