【ドラマ10】群青領域(6)[解][字]…のネタバレ解析まとめ
出典:EPGの番組情報
【ドラマ10】群青領域(6)[解][字]
たえをみとったジュニ(シム・ウンギョン)と蓮(若葉竜也)は、かつての下宿人たちと「送る会」をする。たえとの思い出話に、あらためて下宿の大切さを感じたジュニは…
番組内容
「送る会」の最中に、たえの遺言が届けられ、青木荘を蓮に遺(のこ)していたことが明かされる。下宿を相続するも、手放すも、蓮に託された。スーパーでジュニと一緒に働いたひとりで息子を育てるつぐみや、ある事情から声が出せず話すことが困難な少女、映里など、居場所を奪われた人たちとの出会いが、ジュニにも変化をもたらす。ジュニと蓮のこれからは…
出演者
【出演】シム・ウンギョン,若葉竜也,柿澤勇人,細田善彦,落合モトキ,田中俊介,板谷由夏,徳永えり,臼田あさ美,伊東蒼
原作・脚本
【作】詩森ろばジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
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解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)
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(ヤナ)ジュニ! 続けろ!
(悦子)下宿の家主さんが危篤だって。
(ヤナ)大事な人をみとれなければ
もっと後悔するかもしれない。
(ジュニ)行かせて下さい。
(悦子)あなたは体調不良で
検査入院したってことにするから。
(レイジ)あいつとピアノの間には
俺たちにも
言えないことがあるんだろうな。
(蓮)相棒は海底で発見された。
あいつがいなくなった時の
あの青だけが目に焼き付いて
俺は もう潜れなくなった。
(恵)何で陽樹まで歌えなくなってんの?
ジュニのせい?
(たえ)「あんたには葬式と言ったけど
面倒なことはしなくていい」。
ばあちゃん 毎年 種まいてたよ。
今年も咲いたな。
♬~
蓮さ~ん。
ん?
あっ… 手伝います。
ああ 助かる。 これ封筒に入れてくれる?
はい。
やっぱりさ ばあちゃんを送る会
やろうかと思ってんだよね。
でも おばあちゃんは やらないって。
そうなんだけどさ。
ばあちゃんの手紙送ったら
みんな会いたくなるんじゃないかなって。
これ ここに住んでた人たちですか?
そう。
ああいう人だからさ
ベッタリしたつきあいはないけど
でも 中には天涯孤独みたいな人も
多分いて。
そういう人にとっては
ばあちゃんは やっぱり特別だと思うから。
だから申し訳ないけど
天国で怒らせておくしかないな。
(笑い声)
青木荘でやるんですか?
うん。 それがいいかなって。
ここに 一番長く住んでた人がいてさ
その人だけ 俺 つながってるんだよね。
その人に相談してみるよ。
誰 呼んだらいいかとか。
はい。
ジュニのことも ちゃんと伝えておく。
だから 一緒に送ってほしい
ばあちゃんのこと。
ありがとうございます。
(悦子)ジュニは入院中でして
記者会見を行うことはできません。
心因性のもの?
公式で発表していること以外は
お答えすることはできません。
(電話を切る音)
はあ…。
(拓真)ジュニのこと?
ああ…。
そろそろ次の手打たないとね。
青木荘だっけ? 大丈夫なの?
写真が出ないようには手を打った。
あそこさえ出なければ
なんとかなると思うから。
その間 ジュニには
ちゃ~んと治療してもらって。
それで本当に解決すんのかな?
ジュニの心の傷は
陽樹じゃないんじゃないかなって。
(陽樹)エゴがあることぐらい認めろよ!
(拓真)陽樹は キッカケになっただけで
本当の心の傷は
もっと深い場所にあった気がする。
だから せめて時間あげられないかなって。
分かるよ。 分かるけど
そんなにゆっくりしてる時間はないの。
あの時…
ジュニが向こうに行くって言った時
出ていく背中見て 「ああ ジュニ
本当に帰りたいんだな」って思って。
だったら やっぱり…
待つしかないんじゃないのかな。
拓真は? それでいいの?
そりゃ悔しいよ。 けど 僕じゃさ…。
僕も いろいろ考えた。
ジュニがピアノ弾くの苦しいなら
やめるのも ジュニのためなんじゃ
ないかなとか。
でも どう考えても 何度考えても
ピアノを弾かないジュニが
幸せだとは思えなくて。
ジュニを全力で守ることが
Indigo AREAを守ること。
(津田)歌に魂が入ってない。
自分でも分かってんだろ?
「ジュニのピアノがないと歌えない」なんて
言うつもりじゃないだろうな。
まさか。
(津田)Indigo AREA
やはり レコード会社に切られたよ。
ここでバシッと
最高のソロデビュー曲出して
Indigo AREAは 陽樹でもってたと
世間に分からせてやればいい。
俺は
お前の成功のためなら何だってやる。
だから お前は あんなヤツらとは
覚悟が違うってところを見せつけてくれ。
♬~
(裕介)俺 あんたが誰を好きでもいいよ。
あんたの目の前で死んだら
俺のこと覚えててくれる?
♬~
(前沢)火野裕介さん。
(前沢)火野さん?
いや 探しましたよ。
「週刊潮流」の前沢です。
ちょっと お話よろしいですか?
(つぐみ)あっ ジュニさん 吹きこぼれる。
あっ… あっ… えっ。
あ… そっか。 助かりました。 すいません。
いいえ。 大変だよね
おうちで こういうことやるの。
将大 緑な。 早い。 ハハハ。
≪(奈央)こんにちは~。
こんにちは~。
アハハハ 奈央さん!
蓮 久しぶり。
お久しぶりです。
(奈央)はい これ。
あっ ありがとうございます。
連絡ありがとね。
いや 助かりました。 俺 青木荘のこと
知ってるようで知らないから。
ばあちゃん… 会いに来たよ。
(鈴の音)
あっ ありがとう。
あの子が Indigo AREAのジュニちゃん?
青木荘最後の下宿人。
アハハ… それ聞いて ジュニちゃんまで
引き寄せちゃうばあちゃん
やっぱ すごいなって。
今 ちょっと大変なんでしょ?
それは知ってる。
すいません。
何で謝んの? 会えてうれしい。
あっ 私 島谷奈央です。
青木荘に一番長くいた下宿人。
はじめまして。 キム・ジュニです。
はじめまして。
あっ… 私 あなたのピアノ大好き。
ありがとうございます。
奈央さんが 今回呼ぶ人に
声かけてくれたんだよ。
生き証人なんで。
私 ここで ゼロ歳から18歳まで育ったの。
そうなんですね。
来る人たちに ジュニちゃんのこと
外では絶対に言わないでって
言ってあるから。
ねえ 蓮。
ん?
ばあちゃん 随分 体悪かったの?
うん まあ。
奈央さんは知ってたんですか?
言うわけないじゃん ばあちゃんが。
私が お盆に行きたいって言ったら
実家じゃないんだからやめてくれって。
そんなこと言うなんて
絶対そういうことかなあって
心配してたんだよね。
ばあちゃんらしいな。
でも お知らせもらって うれしかった。
このまま
お別れもできないんじゃないかって
正直 気をもんでたから。
≪(アキラ)ごめんくださ~い。
(奈央)あっ アキラ?
アキラ~!
(アキラ)お~ 奈央。 久しぶり。
久しぶり~!
アキラ 相変わらず カッコいいねぇ。
はじめまして。 小木曽 蓮です。
はじめまして。 アキラです。
これ あの よかったら。
あっ ありがとうございます。
(奈央の笑い声)
(アキラ)何だよ。
(奈央)何 「よかったら」とか言っちゃって。
(アキラ)うっせえ。 お邪魔します。
どうぞ。
はじめまして。 キム・ジュニです。
あっ はじめまして。 アキラです。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。 どうぞ。
♬~
ここにいる皆さんを代表して
話せるような人間ではないんですけど…
でも ちょっとだけ話します。
ええと… ばあちゃんは
最後まで いつものばあちゃんでした。
庭に出て 野菜の世話して ぬか床混ぜて
自分の始末も全部決めて 亡くなりました。
だから最後も
ばあちゃんらしく送りたいと思います。
よろしくお願いします。
(拍手)
じゃあ… いただきます。
(一同)いただきます!
(アキラ)じゃあ これ。 はい ビール。
≪(大橋)ごめんください。
は~い!
(大橋)こんにちは。 こんにちは。
私 こういう者です。
ああ…。
(大橋)小木曽 蓮さん ご在宅でしょうか。
あ… ちょっと待って下さい。
蓮 弁護士さん。
ちょっと すいません。
あっ 小木曽 蓮さんですね?
はい。
すいません 間の悪いタイミングで。
あっ いやいや。
出直してきましょうか?
あっ いや 大丈夫です。
狭いですが 僕の部屋で。
では。
どうぞ。
(大橋)失礼します。
えっ? えっ… 青木荘を相続ですか?
はい。 青木たえさんから
遺言を言づかっておりまして
この家を小木曽さんに譲ると。
いや でも… 僕 血縁じゃないんですけど。
(大橋)それは もちろん存じております。
すいません。 いや そんなこと
考えたこともなかったんで…。
3か月以内に遺産放棄の手続きを取れば
相続しないことも可能です。
どちらを選んでも自分は構わない。
小木曽さんの自由にしてほしいと。
少し考えさせて下さい。
(大橋)もちろん待ちます。
そんなに簡単なことじゃないのは
分かってますから。
こちらが 遺言書のコピーになります。
原本は持ち帰らせて頂きますね。
ジュニちゃん ちょっといい?
はい。
ふう~。
私にとっては
ここが実家みたいなものだから
ばあちゃんに嫌って言われても
お盆とお正月は来てたの。
でも 最初の3年くらいは
会ったことなかったんだよね。
蓮さんにですか?
そう。 いることはいるんだよ。
でも 絶対に出てこなくて。
挨拶してくれるようになって
少~し 話ができるようになって
お雑煮 一緒に食べられるようになって
働きだして。
…って 本当に ちょっとずつ。
だから さっきの挨拶聞いて
そんなこともできるようになったんだって
うれしかった。
ああ そうか…。
奈央さんは どうしてここに…。
聞いても大丈夫ですか?
アハハ… もちろん。
うちのママ 高校の時にグレて 家出して
あげくの果てにレイプされちゃって。
だから 臨月になっても
産む場所 見つからなくて
さまよってるところを
ばあちゃんに捕獲されたの。
私 青木荘の居間
そこで生まれたんだよ。
産婆さんが間に合わなくて
ばあちゃんが取り上げたんだって。
なのに私 中学の時とか結構ひどくてさ。
「何で私を産んだの?」って
ママに あたってばっかりだった。
そしたら ある時
ばあちゃんに めちゃくちゃ怒られたの。
「あんた あの状況で産む方を選んでくれた
お母さんに感謝しなさい」って。
おばあちゃんが怒るの 想像つきませんね。
(奈央)でしょ?
私も あの時しか見たことないな。
でも それで目が覚めた。
「そっか。 私 自分のことばっかで
メッチャ勝手だったな」って。
せっかく心を入れ替えて
親孝行しようと思ってたのに
ママは 私が15の時に病気になって
あっけなく死んじゃった。
でもね ばあちゃんのおかげで
ママに 「産んでくれてありがとう」って
最後に言えたの。
ここにいる人たちは 多分みんな
ばあちゃんとの秘密を持ってる。
ジュニちゃん あのさ。
はい?
ちゃんと泣いてる?
は?
すっごい頑張り屋さんに見える。
メッチャ無理してそう。
えっ…。
私 奈央さんに比べたら…。
比べられないよ。
自分の心が苦しいって言ったら
それは苦しいってことなんだよ。
私には 悲しむ資格ないんです。
いやいやいや。
資格とか… え? 資格とか
泣くのも笑うのも
法律で禁止とかされてないじゃん。 ねっ?
あのさ
あんなにすごいピアノを弾いてた人が
途中で弾けなくなるって
相当なことだと思うの。
素人が ごめんね。
でも そうなのかなって。
ありがとう。
え? 将大 水族館 行ったことないんだ。
じゃあ 今度 遊びに来るか?
(将大)行こうね お魚。
もちろん 行こうね。 やった~!
ねえ。 これで ばあちゃん送らない?
いいね~。 ばあちゃんの40年物だ。
まあくん 飲みた~い。
え~?
(つぐみ)ダメだよ まあくんは帰るよ。
明日も保育園あるんだから。
(奈央)お骨は明日?
うん。 海にまいてくれって。
じいちゃんと一緒に。
そっか。 楽しいお別れの会だったよね。
うん。
ばあちゃんも
喜んでくれたんじゃないかな。
ばあちゃん 来てたしな。
ん?
蓮さんも そう思いましたか?
え? うん。
ずっと いるなあって。
笑ってました 多分。
ハハハ… そうだね。
あのさ。
ん?
弁護士さん ばあちゃんの遺言
持ってきてくれたんだよね?
ああ うん。
もしかして 青木荘 蓮に残すとか?
(奈央)わざわざ遺言残すってことは
それしかないでしょ。
奈央さん すごいな…。
蓮 どうすんの?
どうすんのって…
今日 言われたばっかりだし。
(奈央)ん~ まあ そっか。
まあ ゆっくり考えたらいいと思う。
うん。 そうだね。
♬~
(たえ)「この遺言を残すことで
蓮のなかに 迷いがでるのは
わかってるよ。
でも 蓮を見ていて
青木荘を残すにしても出ていくにしても
自分で決めたほうが
いいじゃないかと思ったんだよ。
だから 残すなり無くすなり
蓮の自由にして欲しいんだ。
ここを なんとしてでも
残してほしいなんて
わたしは思ってないよ。
それは信じてくれるだろ?
最後の五年 あんたがいてくれて
楽しかったよ。 ありがとう。 青木たえ」。
♬~
あっ 悦子さん。
もしもし。
ああ… ジュニ? そっちはどう?
はい。 おかげさまで無事終わりました。
そう。
あのね 心因性のもので
しばらく静養するって
明日 マスコミに発表することにしたの。
2~3か月っていうニュアンスで。
はい。 ご迷惑かけます。 明日帰ります。
(悦子)そのことなんだけど
青木荘の写真を撮った人とね
きちんと話をして手を打ったの。
その場所がマスコミに特定されることは
ないと思う。
だから ジュニ
しばらく そっちにいるのは嫌かなあ。
えっ あの…。
いや でも…。
(悦子)大丈夫。
ジュニは心配せずに そこにいて。
すいません。 ありがとうございます。
はい。 失礼します。 はい。
ふう…。
おう。
私 コスモス好きで よく買ってました。
へえ~。
でも こうして見ると
別の花みたいですね。
ん… そう?
うん。 しなやかで強い。
ああ… ばあちゃんも
そう思ってたのかもね。
あの… 迷ってますか?
こんなに迷ったこと今までないよ。
蓮さんは 自分がどうしたいかだけを
考えればいいと思うんです。
うん。 そうなんだけどさ…。
それが 一番難しいっていうか…。
それも分かります。
うん… ねっ。
何で いつも
自分のことが一番難しいんですかね。
なっ。 ばあちゃん
最後にラクさせてくんねえな。
蓮さん。
ん?
それまで私 ここにいていいですか?
ジュニは ジュニのしたいことだけを
考えればいい。
さっきの言葉 そっくり返すよ。
ありがとうございます。
うん。
(スタッフ)悦子さん。
ん?
「週刊潮流」の前沢さんという方から
連絡を取りたいとのことです。
ありがとう。
あっ もしもし?
お電話頂きました
宮野と申しますけれども。
はい。
♬~
(つぐみ)いっぱいいるかなあ。
楽しみだねえ。
ねえ どんなのいるかなあ。 あっ。
つぐみさん。
あっ 早速来ちゃいました。
おにいちゃ~ん!
また あとでね。
すごいね。
≪(つぐみ)何してるの! 離して!
やめて! 離して!
(つぐみ)離して!
行くぞ ほら。 行くぞ ほら!
(将大の泣き声)
離して! お願い!
自分の息子に会いたいと思っちゃ
ダメなのかよ! 離せって!
行くぞ ほら。
お前も一緒に行くんだよ。 帰るんだよ。
お話聞かせてもらっていいですか?
自分の息子だぞ。
離せ おい! 何だよ おい!
おい ちょっと!
説明しないと こいつら… ちょっと!
つぐみ! つぐみ! つぐみ!
ありがとうございます。
本当に警察呼ばなくていいの?
大ごとにしたくないんです。
分かった。
じゃあ とりあえず青木荘に行こう。
俺も もう帰れるから。
えっ でも…。
家に来られたら どうしようもないでしょ。
ありがとうございます。 本当すみません。
ちょっと前に たまってる養育費のことで
連絡したんです。
そしたら 戻ってくれば
養育費 必要ないだろって。
その時は 「そんなの無理です」って
終わらせたんですけど 突然現れて…。
そっか…。
どうしよう…。
しばらく
家には帰らない方がいいんじゃない?
でも…。
ここにいたら?
でも ご迷惑じゃ…。
大丈夫。 部屋は たくさんあるから。
それでもいい? ジュニ。
もちろん。 私も その方がいいと思います。
あっ そうだ。 ばあちゃんの遺言状
届けてくれた弁護士さんに
相談してみたら?
多分 力になってくれると思うよ。
ありがとうございます。
つぐみさん。
何かあったの?
レイジ 顔 真っ青じゃん。
(悦子)あのね 火野くん分かる?
レイジの同居人の。
(ヤナ)えっ… 裕介が どうかしたの?
彼が レイジのことを
週刊誌に売ったの。
えっ… それ載るの?
大手だからね
避けられないと思う。
えっ? 何これ。 どういうこと?
(悦子)レイジは 火野くんと同棲してて
体の関係もあった。
でも レイジが好きなのは拓真。
これ 全部出る。
火野くんは 知りすぎてたね。
レイジ… これ 本当なの?
ごめん。
謝るとかさ…。
(悦子)こうやって みんなで集まって
この話をするのは
とても乱暴だとは思ったんだけど
でも レイジに聞いたら事実だって言うし。
これが出てからじゃ遅いと思ったのよ。
どうするつもりなの?
レイジ。
記者会見をして
カミングアウトをする勇気はある?
(ヤナ)え? 何言ってんの? 悦子さん。
それしか…
それしか火を消す方法はないのよ。
火野くんには
不誠実だったって謝罪をして
あなたは
これから自分らしく生きていきますって。
そんなの無理に決まってるだろ!
どうしてよ!
だって 彼がゲイだってことなら
いいのよ。
火野くんが
本当に ちゃんと恋人なんだったら
私だって
いくらでも かばうことはできる。
でも こうやって
メンバーの痴話げんかみたいになるのが
一番問題なの。
それでなくてもジュニのことだってある。
陽樹のことだってあるじゃない!
だからって
そんな 残酷なことさせるって… は?
意味分かんねえ。
しっかりしてくれよ! 悦子さん。
ごめん。
(悦子)
少し時間ちょうだい。 なんとかする。
♬~
知ってたの? レイジが拓真をって。
ああ。 確信はなかったけど
そうなんだろうなって ずっと思ってた。
でも レイジは
知られたくなかったんじゃないかな。
多分 必死で隠してた。 苦しかったと思う。
何見てんだろうなぁ 私。
マネージャー失格だね。
もしもし?
あっ 蓮? 今 大丈夫? あのさ
ちょっと相談したいことがあって。
あとで行っても大丈夫かなあ。
うん。
映里ちゃんは 耳も聞こえてるし
声も出せるはずなんだけど話せないの。
そうなんだ。
(奈央)うん。
今は夜間高校に行ってるんだけど。
仕事は?
うちの会社が
夜間の子 受け入れてるのね。
だから昼間は うちで働いてる。
でも うちの会社 寮がなくてさ。
話せないから
不動産屋にも断られちゃって。
私んちには同居人がいるし。
実家からは通えないのか。
家を出て つい最近まで
子どものためのシェルターにいたの。
ああ…。
(奈央)そういう事情 蓮なら分かるでしょ。
うん。 でも まだ
青木荘 続けるかどうか…。
(奈央)それは もちろん分かってる。
でも 映里ちゃんには
安心できる場所が必要なの。
今日は帰るね。
うん。
映里ちゃん じゃあ 行こっか。
行こ。
また。
(奈央)うん。
今日はごめんね 突然。
いやいや こっちこそ。
どっちにするにしても
映里ちゃんには会わせたかったの。
会ってから決めてほしいなあと思って。
(奈央)じゃあ また。
また。
(恵)津田さんから聞いたよ。
またスキャンダルが出るって。
やめたバンドの痴話げんかなんて
興味ないよ。
その やめたバンドが恋しくて
歌えないって思われてるよ。
そんなこと考えてるのは
津田さんだけだろ。
俺は 自分の納得する音を作りたい。
それだけだ。
この業界ってさ 繊細だなんて
何の自慢にもなんないよね。
あんたを見てたら よく分かるよ。
陽樹の歌は すてきだよ。
それに ふさわしい人に
なればいいだけじゃん。
(クラクション)
(佐野)Indigo AREAの柳原さんですか?
グローバルアーティストプロダクションの
佐野と申します。
え?
(佐野)単刀直入に申し上げます。
うちの会社に来て頂きたいんです。
陽樹を中心にしたプロジェクトが
進んでいます。
言ってる意味が分からない。
いいベーシストが必要なんです。
バカにすんなよ。
どうして俺が そんな話 受けると思った?
(津田)このままだと
Indigo AREAが終わると同時に
あなたのアーティストとしての人生も
終わってしまいます。
そして あなたには仕事が
つまり金が必要だ。
は?
子どもさんが生まれるそうですね。
だから何だよ。
では ご連絡お待ちします。
今どき セクシュアリティが
どうであっても 個人の自由です。
それを面白おかしく
そちらが記事になさるようだったら
こちらにも考えがあります。
よろしいですね?
失礼します。
♬~
蓮さん。
おう。
まだまだ きれいですね。
うん。
あの…。
私が言える立場じゃないと思いますけど。
いいよ 言って。
この場所が まだ必要だって
言われてる気がするんです。
なくしていいって 蓮さんは思いますか?
ここに来て
おばあちゃんに言ってもらいました。
(たえ)
誰もが いつかは人生を終える時が来る。
それまでは どう生きようと
自分で決めていいんだよ。
一生懸命 正直に生きてきたんだろ?
それから
ごはんを食べて ぐっすり眠って
ちゃんと暮らしたら
それだけでいいんだって。
うん。
でも
生きていく場所さえない人たちがいる。
私 今まで考えたこともなかった。
おばあちゃんの代わりにはなれないけど
今度は私たちが
その言葉を言ってあげないと。
私は そう思うんです。
♬~
え…。
変わらなきゃ
Indigo 続けられないなって。
何でも言ってね。
追いかけてくる。 ジュニのピアノが。
東京に行ってきます。
レイジを迎えに行きたいんです。