ドラマ 生きて、ふたたび 保護司・深谷善輔(5)[字]…のネタバレ解析まとめ

出典:EPGの番組情報

ドラマ 生きて、ふたたび 保護司・深谷善輔(5)[字]

舘ひろし主演、大人のための本格ドラマ。保護司とは、罪を犯した人たちの立ち直りを支える存在。矛盾に満ち閉塞した現代において、「生き直す」ことを問いかける物語。

詳細情報
番組内容
善輔(舘ひろし)は、恩師の九條(石橋蓮司)の対象者だった須藤(脇知弘)が警察で取り調べを受けていると聞き駆けつける。九條はせめて保護司の自分だけは信じてやるのだと言う。そんな中、善輔が担当する唯行(前田航基)の保護観察が終了となったが…。一方、結子(浅丘ルリ子)の孫の史織(平澤宏々路)が、結子に会いたいと香苗(真矢ミキ)を訪ねてやってくる。美晴(蓮佛美沙子)はアトラスで結子の過去の犯罪に気づく。
出演者
【出演】舘ひろし,蓮佛美沙子,青柳翔,小越勇輝,村田雄浩,濱田マリ,寺泉憲,池田努,飯沼千恵子,時任勇気,前田航基,濱津隆之,脇知弘,大沢あかね,田中偉登,平澤宏々路,小林綾子,石橋蓮司ほか
原作・脚本
【作】久松真一,【脚本】武居秀剋

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

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  19. 善輔
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(浩二郎)日本刀を使った
襲撃事件としましては 須藤 保です。

ご同行願えますか。
(保)明日 必ず伺います。

(香苗)母は どこで 何をしていますか?

(善輔)お母さんに 会いませんか?

(史織)はい 三井です。

(結子)史織ちゃんでしょ…?

(史織)おばあちゃん…?
おばあちゃんでしょ?

おばあちゃん! おばあちゃん!

(清美)小山結子の名前で検索したの
そしたら…。 (一平)何?

自分の息子を殺した私の
何が更生なの?

(史織)
おばあちゃんから 電話があったの。

間違いない おばあちゃんだった。

あれは おばあちゃんだった!

(香苗)史織
おばあちゃんには 会わない方がいい。

(史織)え… どうして?

(香苗)おばあちゃんのしたこと
分かってるでしょ?

そのせいで マスコミや いろんな人たちが
パパや あなたたちに襲いかかって…。

だから ママは あなたたちと別れたの。

あなたたちを守るために 別れたのよ。

♬~

(史織)来ちゃった。

おばあちゃん!

わざわざ みんなで
来なくてもいいのに。

(香苗)いいじゃない。
フフ…。

え~? 何かしら?

(正人)ジャ~ン!
わあっ!

わ~ きれい! ありがとう みんな!

わあ~。 きれい!
(史織 正人)フフフ!

(正人)お姉ちゃん おばあちゃんに
特別なプレゼントがあるんでしょ?

あら 何?

ほら。
うん… ウフフ。

歌います。 おばあちゃんと ママに。

え 歌ってくれるの?
何歌ってくれるんだろう?

おばあちゃんが
いつもママに歌ってあげてた歌。

ええ 何だろう?

♬「守りもいやがる 盆から先にゃ」

♬「雪もちらつくし 子も泣くし」

♬「盆がきたとて なにうれしかろ」

♬「帷子はなし 帯はなし」

♬「この子よう泣く…」

≪(隆史)うるせえ~!
うるせえ! うるせえ~!

(2階で暴れる音)
≪(隆史)うわ~っ!

ごめんなさい!
大丈夫だから。

叔父さんは つらいことがあって

苦しんでるだけなの。

隆史 ごめんね。
あとで夕飯 持ってくるからね。

(香苗)お母さん 大丈夫?

大丈夫よ。
でも…。

来ないで!

来るな!

あなたはもう 三井の人だから。
だから 来ちゃダメ!

♬~

(せきこみ)

(雷鳴)

♬~

(浩二郎)ご協力に 感謝します。

19日 夜11時ごろ どこにいました?

(保)家にいました。
それを証明できる人は?

(保)いません。 一人なんで。

でも 何で俺なんですか?

あの事件が
日本刀だったからですか?

俺はやってません。
全く関係ありません。

お時間取らせて すいませんでした。

(佐々木)須藤!

あ~ 久しぶりだな!
佐々木さん 須藤を…?

15年前 こいつ挙げたのは俺だよ。

日本刀で強盗と聞いて ピンと来たぜ。

お前ら以上の人間はいない。
ぴったりだ。

だが 大竹は無期懲役で
まだ ムショの中だ。

だとするとよ…。
俺は関係ねえよ!

うう…。 お前は
あの時も最初にそう言った!

佐々木さん…。
だが お前らは やってた!

佐々木さん。
人を殺して 金を奪って!

佐々木さん!

深谷です。

え!?

保護司の先生が
どういうご用件ですか?

今 須藤とは関係ないんですよね?

(九條)以前 担当していました。

しかし 須藤君が
警察に呼ばれたと聞いて来ました。

何かの取り調べですか?

いえ 取り調べではありません。
任意で お話を伺っていただけです。

あの なぜ須藤さんは
警察に呼ばれたんでしょうか。

あなたは? あ 私も保護司です。
深谷といいます。

任意でしたら 今日はとりあえず
連れて帰りたいと思いますが…。

おい 谷。
はい。

先生…。

保 行こう。

(佐々木)須藤!
羽田さんの奥さん死んだぞ!

お前らが殺した
不動産屋の奥さんだよ!

去年 自殺したよ。

須藤 お前 まさか 刑務所にいたら
一年一年 罪が軽くなって

13年務めたら
自分の罪が無くなったなんて

勘違いしてんじゃねえだろうな!?

彼は ちゃんと務めたんだ!
勘違いなんかしてない!

先生 先生…。
保 気にすんな。

ほら ほら。

(佐々木)
お前の罪は 軽くなんかならない!

遺族はずっと泣いてんだ!

お前の罪は 軽くなるどころか
どんどんどんどん 重くなるんだよ!

悪党は悪党! 俺はずっと死ぬまで
お前のこと 見てるからな!

保 行くぞ! 深谷先生!

ほらっ。

深谷…。

あ 祥子ちゃん。

(祥子)電話したけど全然つながらなくて。

何かあったんですか?

まあ ちょっとな。
でも 大したことない。

こちらは?

あ 深谷といいます。
先生と同じ保護司をしています。

(保)いちいち来んなよ!

保!

(祥子)え?
(保)俺はやってねえよ!

あの事件 日本刀って聞いて
ハッとしたんだけど。

俺はやってねえって言ってんだろ!

お前 帰れよ。

ずっと心配してたんだよ!?

私は 保がそんなことしないって
信じてるから。

(九條)保!

ここにいるみんなは お前を信じてる。

(保)先生…。

どんなに頑張っても
罪は軽くなんかならない。

俺も そう思います。

だから疑われる ずっと…
いつまでも いつまでも いつまでも!

けど お前はやってない!

はい。

俺はお前を信じてるよ。
昔も今も。

あの 三島祥子という女性は
須藤君の恋人ですか?

(九條)昔はつきあってたが
今は違うんじゃないかな。

2人は幼なじみでね 祥子ちゃんは
保が刑務所にいる時も 面会に行ったり

差し入れに行ったりしてたらしい。

保は 15年前の事件以来
家族 親戚 友人 全てと絶縁した。

そんな中で たった一人
つながってるのは 彼女だけだ。

たった一人…。

須藤君にとっては
心強かったでしょうね きっと。

(九條)ああ。
彼女のおかげで 保は立ち直ったんだ。

先生。
うん。

私たち保護司は
何ができるんでしょうか?

う~ん…。 信じることができる。

信じる?

ずっと疑われ続ける彼らを
疑わず 信じることができる。

それが 彼らの
やり直す力になるんじゃないか。

やり直す力になる…。

それが
保護司の仕事なんじゃないか…。

保護司が信じなかったら 誰が信じるんだ。

善輔。
はい。

保を頼むよ。

はい…。

でも 先生
信じれば 人間は変わるんですか?

信じれば それだけで
対象者は変わるんですか?

ドキっとしました。

警察の あの言葉…。

刑務所で 一年一年務めたら
その分だけ 罪が軽くなる…

いや それは違う。 罪は無くならない。

そのとおりだと 思いました。

確かに そうかもしれんな。

対象者が どんなに更生しても
被害者は ずっと苦しんでいます。

だとしたら
保護司は何のためにあるのか…。

そんなことも考えました。

しかし 保護司は必要だ。

人間には誰しも 再出発する権利がある。

罪を犯した人間にも その権利はある。

はい。

(松川)サービス。
俺もさ 保護司は必要だと思うよ。

まあ 何がどうとかは言えないけどさ。

(友里)私もそう思う。

サンキュー。

美晴 ちょっと外してくれるか。

(美晴)はい。
うん。

(清美)これ 小山さんですよね?

はい。

(清美)まさか 自分の子を殺すなんて…。

どうして
言ってくれなかったんですか?

すいません。

ただ 個人情報は 本人の将来のために
第三者には お伝えできない。

そういうことになっています。

(一平)そうですよね。

そういうことを
あちこちで言うわけにはいかない。

だけど こっちは雇ってるのよ?

申し訳ありません。

もし これ以上は無理だということなら…。

お任せします。 ご無理は言えません。

私たちにも 息子がいました。

死産でしたけど。

子供が 欲しかったんです。

無事に生まれてきてほしかった。

でも それが 私たちの子供…。

小山さんの息子さん
引きこもりだったらしいですけど

それでも どうして自分の子供を…。

殺したわけではありません。

傷害致死です。

小山さんは 罪を償い 模範囚として
仮釈放が認められ 出所しました。

お二人が 小山さんを
受け入れてくださったおかげで

彼女は再び 自分の人生に
向き合うことができてるんです。

ですが もし もう ご無理でしたら…。

しかたありません。

申し訳ありません。

ほっ。

小山さんのこと?

ん~! 何か おなか減ったな~。
夜食作ろっかな~。

お父さんも食べる?

おうどんで いい?

う~ん…。 でも ダメだなあ~。

全然レパートリーなくて。

小山さんに教えてもらわないと。

小山さん 新しい職場
探すことになるかもしれない。

そう。 だったら私も探すの手伝うよ。

美晴…。

前科があるって やっぱり大変なんだね。

でも 小山さんは大丈夫だよ。
私も力になるから。

ありがとな 美晴。

え? うん。

焼きうどんにするか! 肉もあるし これ。

いい! 肉 重いからやめて。 私作るから。

お父さん 腹減ってるんだよ~。
いい もう ほっといて…。

(ノック)

はい…。

もう閉店してますが。

≪遅くにすいません。 深谷です。

深谷さん?

どうしたんですか? こんな時間に。

いえ 近くを通ったら
まだ明かりが見えたので つい…。

うそ。 やっぱり監視してるのね。

そんな… 違います!
監視なんかしてません。

そうね。 あなたはそんなことしない。
分かってる。

あ 深谷さん。
はい。 そのジュース 飲んでみて。

あ はい 頂きます。

えっ!? これ うちの…。

そう? そう思う?

あ… でも どうして?

初めてお会いした時
深谷さんが出してくれたジュース。

手作りのジュース おいしかったから
この店でも出せないかなと思って

味を再現してみたの。 合格?

はい。

でも これどうやって…?

思い出しながら…
ラズベリーを使ってたから

多分 このやり方だろうって…
何度も作ってみたのよ。

この味で よかった?

ああ 見事です。 驚きました。

ああ よかった。

私の舌も まだ大丈夫ね。
フフフ。

あの… 小山さん。

で 何しに来たの?

トラブル?
きっと 私のせいね。

それとも…。
それとも?

香苗に 会ったの…?

いえ。

そう。

ですが 電話がありました。

電話が?
はい。

母は どこで何をしていますか。

そう聞かれました。

香苗が… そう聞いたの?

はい。

洋食屋さんで働いてると。
お元気だと そう伝えました。

そう…。

服を送ってくれたのは香苗さんだと

お母さんは
すぐに お分かりになりましたよと

そうも伝えました。

ありがとう…。

小山さん

なぜ 香苗さんに会わないんですか?

私は
お会いになるべきだと思いますよ。

深谷さん。
はい。

会えると思う?

息子を殺して そのせいで

娘の人生を壊してしまった私が
会えると思う?

ねえ 教えてよ。

刑務所を出て 真面目に働いたら
私の罪は無くなるの?

無くなるわけない。
無くなるわけないわ。

小山さん。

それでも 思うんです。

小山さんは
やり直すことができると。

生き直すことができる
そう思うんです。

生き直す…?

はい。

私 本当は
あなたに とても感謝してるの。

わがままで 身勝手な私に
どこまでもつきあってくれて

仕事も 住む場所も見つけてくれた。
本当に感謝してるの。

感謝しているのは 私の方です。

小山さんは
ここで 一生懸命 生きてくれてる。

一生懸命?
はい。

でもね それは
生き直すためじゃない。

生き直すためじゃない。

深谷さん。
はい。

もう遅いわ。 疲れました。

お帰りください。

ありがとう。

♬「はやもいきたや この在所越えて」

♬「向こうに見えるは おやのうち」

♬「向こうに見えるは おやのうち」

回想 うわ~! ああ…!
真っ黒い海。

どれだけ庄司君が
抑圧されてるか 分かりますか?

どれだけ 恐怖におびえてるか。

どれだけ…。

(一同)グー チョキ パー。
(笑い声)

私が分かんなくなっちゃった。
ハハ。 いくよ~…。

これをもって
保護観察期間の終了となります。

(古澤)お世話になりました。
ありがとうございました。

(寛治)
「お世話になりました」じゃねえだろ。

「ご苦労をおかけいたしました」だろ!

ご苦労をおかけいたしました。

フフフ… いいよ。
うちは何も苦労なんかしてない。

頑張ったのは 古澤君だよ。

親方も ありがとうございました。

ん…? いや…。
いやいや 俺は別によ。

唯行よ よう頑張った。 な?

みこしは嫌だって言ってただろ? な?

でも あの時のことを思うとよ
本当に変われるんだってな。

善輔 唯行はな 本当に頑張ったんだよ。

そうだな。
よく頑張ったね 古澤君。

本当によく頑張ってくれた。

うちで働けよ。
なあ 唯行よ。 フフフ。

一緒にやろうぜ おい。
なあ お前はいい職人になれる。

俺が責任持って 面倒見るからよ。

乾杯しよう。
え え…。

唯行 待ってるぞ。 待ってるぞ!

前科者を雇う協力雇用主ってなあ

最初は大変かと思ったけど
やりがいがあるね~。

善輔。 また頼むよ。
うん。

いつでも言ってこい。
フッフッフ。

(店のドアが開く音)
(田浦)親方! 何だい?

(田浦)唯行 もう行ったんすよね?
おう どうしたい。

だから どうしたんだよ。
俺らがプレゼントした 道具一式

ごみ箱に 捨ててあったんです。
え?

んなわけねえだろ なあ?

(田浦)何度も電話してるんすけど
つながらなくて。

つながらないって 出ないの?

忘れただけじゃねえのか?

いや~ 連絡してあげなくちゃな。

よいしょ よいしょっと。

(アナウンス)
「おかけになった電話番号への通話は

お客様のご希望により
おつなぎできません」。
何だ?

おい 善輔。 ん?
これ どういうことだよ?

(アナウンス)
「おかけになった電話番号への通話は

お客様のご希望により
おつなぎできません」。

ちょっと…。

(アナウンス)
「おかけになった電話番号への通話は

お客様のご希望により…」。
着拒じゃん。

(寛治)キャ… キャッキョ!?
着信拒否!

(寛治)着信拒否!?

<古澤唯行は 保護観察が終わった瞬間

その期間に出会った人間との連絡を
一切絶った>

なあ おい。

あいつ 人殺しだったらしい…。

えっ!?
マジすか!?

(杉下)保。
はい。

今日は帰っていいよ。

えっ?
(杉下)帰った方がいい。

(麗子)
人間は そうは変わらないからね~。

刑務所じゃ 真面目なふりして
早く仮釈放になって

更生したかと思ったら
また同じことやって

そんなやつ何人もいたよ。

いや!
あいつは そんなやつじゃねえよ。

いや~ だまされたんだよ 寛治は。

違う…。
大体 お前は入れ込み過ぎなんだよな。

だから お前は悪くない。
お前のせいじゃない。

だから
だまされたんじゃないんだってばよ!

なあ?
寛治 すまん。

俺がさ もっと古澤君を
ちゃんと理解してればな~。

いや だから… 違うんだってばよ。

あいつはさ
本当によ 更生したんだってば。

なあ 善輔よ~ 協力雇用主なんて
やってらんねえな…。

でも 俺はやめねえぞ。
どっちなんだよ。

うるせえな!
負けたくねんだよ バカ野郎!

そりゃあな 裏切られるようなこと
あるかもしんないよ 人間だからな。

でもな でもお前 あいつはよ
きっとどっかでよ

別のとこでよ 頑張ってんだい。
俺はな そう信じるぞ!

信じる?
(寛治)ああ… 信じるよ。

そしたらよ 俺たちの勝ちだろ?

俺たちの勝ちだい。

寛治 お前ってやつは
ハッハッハ…。

ああ そうだな…。 信じる うん。

そうだろう? だろう? だろう?

信じてやらにゃあよ。 な? な?

保護司が信じなくて
誰が信じるんだ。

人間はよ 変われんだよ。

唯行の彫金を見てよ ほら。

唯行は変われんだ! ほら 見てくれよ。
寛ちゃん かっこいい!

え? お… 俺かっこいい? うん。
何で?

人間はそう簡単には変わらないけどね。

でも 寛ちゃん かっこいい。

麗子ちゃん。 うん。
今夜 いっぱい飲もう? な?

(佐山)平本君
顔色あんまり よくないかな。

体調 どうですか?

(啓一)大丈夫です。

そうか。 だったらよかった。

聞いたよ。 君は 届いた手紙を
一度も読まないそうだね。

はい。

(佐山)なぜ
読まないのかな?

変わりたいからです。

(佐山)変わりたいから…
どういうことかな?

実はね
君の実家に行かせてもらったよ。

お母さんは
君の引受人を了承してくださった。

君は お母さんが再婚されてから
大変だったんだよね?

どうなんだろう。
本当に そこに 戻っていいのかな?

できれば 一人で住みたいんです。

誰かに頼るんではなく…。

そのことを 一緒にじっくり考えよう。

君が後悔し 反省し 頑張っているのは
我々みんなが分かってる。

(啓一)ありがとうございます。

覚えてるよ 君のプレー。
東京都大会の あの試合を。

あの時のトライ すごかったね!

逆転トライ。
いや もう ダメかと思ってた。

(佐山)いや~ 面白い試合だったなあ。

あの時の 曙高校は強かった。 うん。

ああ そうか… 君も曙高校か!

<平本…>

<この楕円球を持った君は 輝いていた。

今は どんな目で 何を見ているのか>

<どんな思いで… 平本…>

もしご夫婦が亡くなったら
息子さん どうなるんだろう?

(久保)誰にも気付かれずに孤独死。
その可能性もあるでしょうね。

ダメ!
そうなる前に なんとかしないと!

何ができるかな?
難しいですね。

どうして
こんなことになったんだろう…?

<8050問題について
私たちは あるご夫婦に話を聞いていた>

[ 回想 ] 息子さんは 今おいくつですか?
(雅恵)53です。

<87歳の父と 85歳の母と2人で

21年引きこもっている
息子の面倒を見ているという>

[ 回想 ] あの 意思の疎通は…?

(雅恵)ドアの隙間から
メモを差し込んで…。

それだけですか…?

(雅恵)はい。

私たちが死んだら
あの子はどうなるのか…。

そう思うと 死ぬに死に切れません…。

(紀夫)もし 妻が死んだら
私一人では 到底無理です。

そうなったら…。

<8050問題について
政府が調査を始めたのは ついこの間

一昨年でしかない。

2019年にようやく 内閣府が実態を調査。

自宅に半年以上引きこもっている
40歳から64歳の人たちが

全国で推計 61万3, 000人いるとの
調査結果を発表した>

つまり それまで政府は ろくに調査もせず
放置してきたわけです。

その結果がこれです。

(智子)もう
待ったなしの状況ね。

(脇田)ひどいな。
こんな生活を20年以上か。

(黒田)これが今の
腐った日本の実態なんですよ。

(恵美)でも 親も子供も
もうボロボロでしょ?

(かよこ)個人レベルじゃ無理ですよね。

だから こんなことにもなるのね。

(智子)我が子を殺してしまう。

(脇田)実際に子供を殺してしまった。

でも実際に行動を起こした
その心理の奥に 何があるのか。

小山結子ですね。

小山…。

(智子)どうした?

ああ… 何でもないです。

(智子)小山結子。 彼女に直撃して
話を聞く必要があるわね。

(脇田)
やりましょう。 特集の核ですからね。

よいしょ…。

史織…。

来ちゃった…。

ママ…。
史織…。 (すすり泣き)

ごめんなさい…。
ママ… ごめんなさい…。

ママ…。

(ドアを閉める音)

ここがママのおうち…。 ここが…。

(香苗)史織…。 ママ もう
おばあちゃんに会わないって決めたの。

でも ママは娘でしょ?
(香苗)だからママは…。

おばあちゃんが許せないの。

私は おばあちゃんに会いたい。

史織…。

もう二度と ここに来ない…。
ずっと我慢する! 約束するから

おばあちゃんに会わせて! ダメ。
お願いママ…! ダメ!

[ 回想 ] 息子を殺して そのせいで

娘の人生も壊してしまった私が

会えると思う?

(ノック)
お父さん…?

はい。

どうした?

どうした?

小山さん…。
小山さん?

小山さん 自分の子供を…。

自分の子供を…。

美晴…。

お父さん だから この間
「マイプレイス」の人たちが来たんだね?

それは 言えない…。

言えないよ。

(チャイム)

香苗さん…。

(倒れる音)

小山結子の突撃取材 どうなってる?
とにかく 居場所 突き止めて。

うちの雑誌で 殺した母親のこと
記事にしようとしています。

史織を あの人に
会わせてやっていただけませんか?

小山さんが 何で 子供を
殺すようなことになったの? 本当なの?

どうしてお前は
今 必死に生き直そうとしてる

小山さんを
信じてあげられないんだよ。

お父さんが信じたいから
信じてるだけじゃない!

お前は 何にも分かってない!

♬~