ドラマ 生きて、ふたたび 保護司・深谷善輔(6)[字]…のネタバレ解析まとめ
出典:EPGの番組情報
ドラマ 生きて、ふたたび 保護司・深谷善輔(6)[字]
舘ひろし主演、大人のための本格ドラマ。保護司とは、罪を犯した人たちの立ち直りを支える存在。矛盾に満ち閉塞した現代において、「生き直す」ことを問いかける物語。
詳細情報
番組内容
善輔(舘ひろし)は、香苗(真矢ミキ)から自分はいいから史織(平澤宏々路)を結子(浅丘ルリ子)に会わせてやってほしいと頼まれる。一方、周囲に軽蔑され居場所を失った保(脇知弘)を心配する善輔や九條。週刊アトラスによる結子への取材は本格化し、美晴(蓮佛美沙子)は同僚たちの強引な取材姿勢に苛立ち、善輔ともギクシャクする。善輔は、結子を守るため安全な場所を探そうとするのだが、なぜか結子はそれには無関心で…。
出演者
【出演】舘ひろし,蓮佛美沙子,青柳翔,小越勇輝,村田雄浩,濱田マリ,寺泉憲,池田努,飯沼千恵子,時任勇気,濱津隆之,脇知弘,大沢あかね,平澤宏々路,小林綾子,石橋蓮司,泉谷しげる,真矢ミキ,浅丘ルリ子
原作・脚本
【作】久松真一,【脚本】西井史子ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
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(結子)どちら様ですか?
(善輔)保護司の深谷といいます。
(美晴)
あの人 気は強いけど優しいよね。
どんな罪犯したの?
(清美)これ 小山さんですよね?
まさか 自分の子を殺すなんて…。
刑務所を出て 真面目に働いたら
私の罪は無くなるの?
(史織)私は おばあちゃんに会いたい。
約束するから。 (香苗)史織…。
一度だけ おばあちゃんに会わせて!
ダメ。
お願いママ…! ダメ!
小山さん 自分の子供を…。
自分の子供を…。
(チャイム)
香苗さん…。
(倒れる音)
どうされました?
何でも おっしゃってください。
お願いします!
おばあちゃんに会わせてください。
おばあちゃんが元気かどうか
顔見て
私は こんなに大きくなったんだって
おばあちゃんに見せ…。
史織 すいません。
私が遊びに行くと おばあちゃん
いつも お花畑のカレー
作ってくれたんです。
お花畑のカレー?
きれいで おいしくて…。
小山さん 料理上手だから。
深谷先生。 史織を あの人に
会わせてやっていただけませんか?
え…?
香苗さんが そうおっしゃるんなら
お二人が 会いたがってると
小山さんに…。
いえ 史織だけです。
私は会いません。
分かりました。
小山さんには そのようにお伝えします。
ありがとうございます。
深谷です。 今ちょうど
お電話を差し上げようと
思ってたところです。
うう…。
えっ? もしもし?
くっ… うう…。
どうしました? 小山さん! もしもし!?
♬~
あ 気が付かれました?
ここは?
病院です。
さっき 先生と話しましたが
狭心症の発作が出たようです。
でも 安静にしてれば
明日にでも退院できると。
お疲れが 出たんですね。
ごめんなさい。
ご迷惑をおかけして。
気にしないでください。
あっ それより 実は
小山さんから電話を頂く前に
香苗さんと 史織ちゃんが
うちに訪ねて見えました。
深谷さんのところへ?
史織ちゃん
とても小山さんに会いたがっています。
お元気になられたら
佐山観察官とも相談して
一度 史織ちゃんを
マイプレイスの方にお連れします。
時間を作っていただけますか?
どうして?
え? どうしてって…。
史織ちゃん
おばあちゃんの顔が見たいと。
成長した自分の姿も見てほしいと。
だから?
だから 一度
史織ちゃんに会ってあげてください。
お断りします。
そうおっしゃらずに。
ねえ 言ったでしょう?
私は… 会えないのよ…。
深谷さん。
はい。
もう お帰りになってください。
私は大丈夫ですから。
もう少し
いさせてください。
そう ありがとう。
回想 史織を あの人に
会わせてやっていただけませんか?
私は会いません。
(脇田)実際に子供を殺してしまった。
(恵美)小山結子ですね。
♬~
断った… 史織には会いたくないと?
いえ… 会えないと。
分かりました。
史織には私から伝えます。
断られたって聞いたら
あの子も諦めるでしょうから。
失礼します。
あ 香苗さん。
実は 昨日 あのあと
お二人が帰られたあと
お母さん
倒れて 入院されました。
え…。 あの
どんな具合なんですか?
少し休めば よくなると。
いろいろと 心労がたまってたみたいで。
香苗さん 一度 お母さんと…。
ごめんなさい。 私 もう戻らないと。
失礼します。
須藤のことで うちは犯罪者を
雇っているって言われてました。
近所で 俺たちみんな前科者だって
うわさされてるし…。
社長 なんとかしてくださいよ。
このままじゃ うち やばいっすよ!
それでは 面接 始めましょうか?
(麗子)は~い。 ウフフ…。
よいしょ。
最近どうですか?
何か困ってることや 悩んでること
ありませんか?
それは ないんだけど
う~ん 何て言うか…。
遠慮なく 何でも話してください。
結婚詐欺なんか しでかした人間が
幸せになっていいのかな?
私 今… 恋をしています。
本当ですか?
まさかまた 結婚詐欺…。
私 生まれ変わったの。
深谷先生が
親身になって寄り添ってくれたおかげよ。
だったら うれしいです。
ありがとうございます。
ウフッ… 多分
私 結婚することになると思います。
アハッ ウフフフ…。
それは 本当によかった。
ほらほらほら これ! ウフフッ ね?
(智子)パチンコ店襲撃事件の犯人
捕まったわよ。
19歳の無職の男。
(黒田)未成年か。
(かよこ)
確か 日本刀で切りつけられた女性
亡くなりましたよね。
(恵美)あ~ じゃあ 殺人事件ね。
(脇田)
今 社会部からのメール転送するから。
犯人の情報 みんな受け取ってくれ。
(一同)はい。
さあ 取材よ! 殺人犯の人となりを
関係者から聞き出して。
恵美ちゃんは近所の人。
はい。
かよこは犯人の親族あたって。
はい。
(久保)俺 友人関係探ります。
お願い。
被害者の家族も要りますよね。
パチンコ店のオーナー夫妻 直撃しますね。
いいわね~。
深谷 同行して。
はい。
(昇)理恵子を殺したやつは誰なんだ!?
詳しくは言えませんが
19歳の無職の男です。
(博子)犯人が捕まっても
理恵子は帰ってこないわ!
あの子 まだ35なのよ…。
(昇)何であんな優しい子が
殺されなきゃならないんだ!
犯人に
何かおっしゃりたいことは?
死んでくれ。
犯人 未成年だから
死刑にはなりませんよ。
だったら俺がこの手で殺してやる!
理恵子に会わせてください。
理恵子に…。
理恵子 理恵子…!
(すすり泣き)
(浩二郎)ほれ。
先輩! ありがとうございます。
朝から浮かない顔だな。
何か もう 嫌になります。
人の不幸を掘り起こして
踏み込んで記事を書くの。
刑事も似たようなもんだよ。
パチンコ店を襲った殺人犯
未成年だったんですね。
ああ。
人を殺しても数年後には自由の身だ。
理不尽ですよね。
被害者は命を奪われて
遺族は死ぬまで苦しむのに…。
国は何考えてんだろうな。
加害者の更生には
あれだけ手厚くやってんのに
被害者や その家族には
自分たちで立ち直れって。
おかしいよ。
そうですよね。
この間
優しい目をした保護司さんに会った。
深谷さんって言ってた。
やっぱり美晴のお父さんなんだな。
保護司は立派な仕事だよ。
世の中の役にも立つ。
でもな 被害者や被害者の家族には
保護司はいないんだ。
あの人たちのことは
誰が守ってくれるんだ?
(野菜を洗う音)
(一平)小山さん 何やってるんですか!?
今日 退院してきたばっかりなんですよ!?
もう平気。
病院で嫌っていうほど 休んだから。
困ります。 深谷先生からも
無理させないようにって
言われてるんですから。
分かったわ。
ランチの準備を手伝ったら
そのあとは 休ませてもらいます。
(チャイム)
史織ちゃん えっ… どうしたの?
一人で来たの? 学校は?
おばあちゃん どこにいるんですか?
教えてください。
ごめんね… それ できないんだよ。
おばあちゃんも 絶対
私に会いたいって思ってくれてます。
だから… だから電話くれたんです。
え…。
おばあちゃんから電話があったの?
何て言ってた? おばあちゃん。
何も…。
何も?
でも 私には分かる。
あれは絶対 おばあちゃんです。
お願いします! おばあちゃんのところに
連れてってください。
私 どうしても会いたいんです。
お願いします!
すみません 夜は5時から…。
深谷先生。
こんにちは。
おばあちゃん!
私 史織よ!
よく来たわね。
おばあちゃん 会いたかった!
私ね こんなに背が伸びたんだよ。
今ね 中学の合唱部で
ソプラノのパートリーダーやってるの。
そう。
深谷さん。
この間 はっきり断ったわよね。
史織には会わないって。
はい。
勝手なことをしました。
ただ 史織ちゃんに おばあちゃんから
電話があったと聞きました。
何も言わなかったけれど あの電話は
絶対に おばあちゃんからだったと。
それで…。
私が 無理にお願いしたの。
ありがとう。
この間の電話
やっぱりおばあちゃんだったんだね。
そうよ。
でもね もう私に会いに来ちゃダメ!
おばあちゃん!
(一平)小山さん。 せっかく
お孫さんが来てくれたんですから…。
そうだ 史織ちゃん プリン食べるか?
あ そうね。
今 持ってくるから。
どうぞ 座ってください。
史織ちゃん 座って座って。
どうぞ。
これ食べたら お帰りなさいね。
(史織)これ…。
これが お花畑のカレーか。
史織ちゃん よかったね。
頂きます。
おばあちゃん… すっごくおいしい。
♬~
取材行ってきます。
行ってらっしゃい。
深谷 8050問題の特集記事
そろそろまとめるわよ。
はい…。
編集長。
(智子)うん? 小山結子を直撃して
親の苦しみを聞き出すって話
どうします?
取材 急ごうか。
小山結子 確か娘もいましたよね。
事件後に離婚して
その後 どこでどうしているのか
全く分からないんですよ。
(智子)娘にも是非 取材したいわ。
とにかく居場所 突き止めて。
(恵美)はい。
[ 回想 ]
(脇田)実際に子供を殺してしまった。
(恵美)小山結子ですね。
♬~
お父さん ちょっといい?
ん?
私 よく分かんなくなってきた。
子供を殺した小山さんと
私に優しくしてくれた小山さんが
私の中で どうしても重ならないの。
ねえ 小山さんは
何で 子供を殺すようなことになったの?
傷害致死ってことになってるけど
本当なの?
だから それは言えないんだよ。
それは分かってるけど…。
どうしてお前は
今 必死に生き直そうとしてる
小山さんを
信じてあげられないんだよ!
そりゃ 私だって信じたいよ。
だったら それでいいじゃないか!
それでいいって何?
そんなの お父さんが信じたいから
信じてるだけじゃない!
お前は何にも分かってない!
そうだよ 私には分かんない。
美晴!
史織から うれしそうなメール来ました。
本当に ありがとうございます。
あの人は 史織を見て ちょっとぐらい
喜んでくれたのかしら。
カレーを出してくださいました。
史織ちゃんが好きだった
お花畑のカレーを。
私も あのカレーが好きでした。
弟も 大好きだったのに…。
忘れたいんです。
あの人のことも カレーの味も…。
すみません 失礼します。
もしもし 深谷です。
え!?
じゃ 何かあったら声かけてくださいね。
(九條)はい。
(ノック)
こんにちは。
失礼します。
先生 お加減いかがですか?
奥様から 先生が倒れたって聞いて
びっくりしました。
大げさなんだよ あいつ。
それより すまないね
急に呼びつけたりして。
でも 君にしか頼めないんだ。
保のことだ。
ああ 須藤くん。
でも よかったですね 疑いが晴れて。
ぬれぎぬは晴れたが
うわさは しつこく つきまとう。
職場でも
いろいろ言われてるみたいでね。
心配ですね。
分かりました。
ちょっと 様子を見てきます。
そうしてくれるか。
先生は ゆっくり養生なさってください。
須藤くんのことは また報告に上がります。
私はもう
ここから出られないかもしれない。
先生。
冗談だよ。
私は 保を信じると決めていたが
その意思を貫くのは 簡単じゃない。
でも
保を信じ続ける人でいてやりたいんだ。
それが保護司だと私は思ってる。
深谷先生。
はい。
保を頼みます。
はい!
(杉下)すまない。
いろいろ気にするお客さんもいるんだよ。
悪いな。
これ 少ないけど。
(保)お世話になりました。
体に気を付けろよ。
給料は銀行に振り込んどくから。
(祥子)保 ちょっと待って!
どうして保を辞めさせるんですか!?
保は犯人じゃないのに!
社長も知ってますよね!? やめろ!
でも…!
悔しくないの?
保は何にも悪くないんだよ?
待って! 待って。
来るな! 頼むから。
え?
須藤くん…。
あっ この間の。
深谷です 保護司の。
これ。
須藤くん 何かあったんですか?
そうですか 職場を…。
(友里)ごゆっくり。
先生。 一度罪を犯した人間は
どんなに頑張っても
普通に生きることはできないんですか?
すみません。
保のこと 見ていられなくて。
あなたのような人がいて
須藤くん 随分救われてると思います。
私が悪かったから。
保が罪を犯したのは私のせいなんです。
事件の前の日
保から会いたいって電話があったんです。
待ち合わせしたんですけど。 私
仕事が長引いて 行けなかったんです。
保は 止めてほしかったんだと思います。
あの時 止めていれば
保は事件を起こすことも
こんなふうに
世間から追い払われることもなかった。
悔やんでも しかたないんですけど。
[ 回想 ]
もしもし。
(啓一)先生。
おう 平本。
(啓一)相談したいことがあるんです。
どうした? 言ってみろ。
(啓一)直接会って話したいんです。
ああ じゃあ 明日?
(啓一)
それじゃ 間に合わないんです!
先生 今すぐ会えませんか!?
グラウンドで待ってますから。
分かった 5時には行けると思う。
うん じゃ。
(人が倒れる音)
かおり! かおり!
かおり 大丈夫か!?
かおり!
(救急車のサイレン)
大丈夫だからな。
かおり! 大丈夫 大丈夫。
♬~
(アナウンス)「おかけになった電話は
電波の届かない…」。
平本…。
(松川)善輔 おい。
善輔!
(背中をたたく音) んっ?
お前 大丈夫か?
ハハ…。 あ すいません。
いえ。 私
保のアパートに行ってみます。
あ 私も一緒に行きます。
これからのことを
須藤くんとも相談したいんで。
保! 保!
須藤くん まだ戻ってないみたいですね。
どこ行っちゃったんだろう?
保 修理工の仕事
本当に頑張ってたんですよ。
また 新しい仕事を見つけましょう。
なんとか探します。
よろしくお願いします。
はい。
大丈夫ですか? また明日 来てみます。
はい…。
じゃあ さっきの取材まとめといて。
はい。 脇田。
(脇田)はい。
小山結子の突撃取材 どうなってる?
久保 ちょっと来い。
はい。
小山結子の取材って
どうなってんだ?
今夜 客のふりして
店に行くつもりです。
(智子)恵美ちゃん。 (恵美)はい。
ちょっと。
(智子)
今夜 久保と2人で 店に取材行って。
カップルの方が怪しまれないわ。
(恵美)はい。
小山結子の取材 今夜行くんですか?
うん。
遅い時間に行った方がいいよな。
閉店後に小山結子捕まえて
取材できるし。
恵美ちゃん。
[ 回想 ] かわいい娘さんね。
最後まで火を弱めないの。
おこげが おいしいから。
はい。
お父様にも お母様にも
愛されて育ったのよ。
♬~
ハア ハア…。
あら!
深谷先生のお嬢さん。
開店前にすいません。
どうしました?
小山さんに 話があって…。
ん? 何?
今夜 うちの人間がここに来ます。
小山さんのことを 記事にするって。
記事?
あ…。
「週刊アトラス」?
記者さん?
はい。
今 うちの雑誌で
息子を殺した母親のことを
記事にしようとしています。
小山さんがうちで働いてるって
載せるんですか?
困ります。
お客さんが怖がるじゃないですか。
週刊誌なんて
あることないこと書くんだから。
おい 失礼だろ。
すみません。 あ いえ。 あの
そのとおりですから。
その記者さんが 今夜 来るんですか?
はい。 お客のふりをして。
マスコミって相変わらずセコいわね。
話を聞きたいんだったら
そう言ってくれればいいのに。
そしたら 取材引き受けるんですか?
嫌よ!
とにかく 小山さんを
マスコミにさらすわけにはいかない。
小山さん 部屋に隠れていてください。
隠れるの? 私…。
あの…! そういうことじゃないんです。
今日がダメなら明日
明日がダメならあさって。
小山さんと話せるまで
あの人たちは何度も何度も来ます。
それが 週刊誌の仕事ですから。
じゃあ どうしたら…。
小山さん
今は ここにいない方がいいと思います。
それは 店を辞めろってことですか?
とにかく 一時的にでも
ここを離れた方がいいと思います。
しかたないわね。
お前 何言ってんだよ!
だって…。
ちょうどよかった!
私 出て行くわ。
葉山にいる友人が
一緒に住まないかってしつこくて。
豪邸に一人っきりは寂しいんだって。
葉山の豪邸?
そうなの。
海の近くも悪くないでしょう?
そのうちって思ってたけど
善は急げってことね。
じゃあ 早速 私 荷造りさせてもらいます。
待ってください!
出ていかれたら困ります。
とにかく 深谷先生にも相談しないと。
とりあえず 2階にいてください。
そのあとのことは ちゃんと考えますから。
♬~
なんとか 一人
雇っていただくわけには…。
ええ もう ご検討いただけるだけでも…。
よろしくお願いします。
あ 深谷です。
それで どうなりました?
ああ そうですか…。 残念です。 はい。
ありがとうございました。
(久保)戻りました~。
(恵美)お疲れさまで~す。
おっ どうだった? 小山結子。
(久保)いませんでしたよ~。
(脇田)今日がダメなら明日だ。
(恵美 久保)はい。
(脇田)お先。
お疲れさまでした。
(久保 美晴)お疲れさまです。
深谷さん まだ帰れないの?
ああ… これ 書いてしまいたくて。
あんまり無理しないでよ。
はい。
♬~
バカ野郎…。
(ノック)
≪須藤さん 帰ってる? 須藤さん。
やっと捕まえた。
申し訳ないんだけど この部屋
なるべく早く空けてもらいたいのよ。
はあ?
こんなこと言いたくないのよ~。
でも ほかの住民が怖がっちゃって。
できれば
今月中に立ち退いてもらえたら…。 ね?
いや あの… 須藤さん?
ふざけんな!
キャ~!
こんな おんぼろアパート
今すぐ出てってやるよ!
(祥子)保!
保!
♬~
須藤くん 須藤くん 深谷です。
須藤くん! 須藤さんならいないわよ。
え?
今月中に部屋を空けてほしいって
お願いしたら
今朝 怒って出ていっちゃったの。
須藤くん 何か
ご迷惑をおかけしたんでしょうか?
そうじゃないけど。
まあ ああいう人がいると
やっぱり心配でしょう?
子供のいるお宅も多いから。
須藤くんが いなくなりました。
祥子さんとも
連絡が取れなくなって…。
本当に 申し訳ありません。
そっか。
2人で行ったか…。
(チャイム)
小山さん!
これ お土産。
ええ!? ありがとうございます。
あ 私もちょうど 小山さんにお話が。
何なの?
どうぞ。
一平さんから聞きました。
佐山観察官とも相談して
小山さんの落ち着ける場所を
探しています。
これ アジの南蛮漬け。
作りましたからね。
ありがとうございます。
そんな 手間のかかるものを。
冷蔵庫に入れておくと 数日もつわ。
晩酌のお供にしてちょうだい。
これは うまそうだ!
アジは栄養バランスがいいの。
アンチエイジングにも効くわよ。
アンチエイジングですか。
深谷さんには
元気で長生きしてもらわないと。
私は あなたたちのおかげで
随分助けられたわ。
いえ 私は何も。
娘のことでさえ ちゃんと…。
お嬢さん
お店に来てくれたのよ 私のために。
聞いてます。
大丈夫。 お嬢さんも
心の奥では
深谷さんに感謝してるわよ きっと。
そうでしょうか。
相手の気持ちを聞いたり
自分の思いを伝えたり…。
恋人同士なら 言葉を尽くせるのに
親子にはそれが難しい。
だから親は
せっせと子供の好物を作るの。
料理に思いを込めるしかないの。
親子って 妙な関係よね。
はい。
じゃあ私は 帰ります。 え?
深谷さん。
はい。
♬~
ただいま。
うん お帰り。
私の好きな物ばっかり…。
今 ちょうど揚がったところだ。
ヘヘッ… ちょっと作り過ぎたかなあ。
私も… 小山さんを信じたい。
分かってる。
マイプレイス
行ってくれたんだってな。
小山さんのことは
2人で なんとか考えよう。
うん…。
おなかすいた。
お父さんもだ。
おっ! 小山さんが作ってくれた
アジの南蛮漬けがあるぞ~。
へえ~。
おいしそう。
こら 美晴 手洗ったのか?
あっ!
(手を洗う音)
(佐山)小山さんのことですが
もう一度 更生保護施設で
受け入れてもらえないか
今 相談しています。
よろしくお願いします。
深谷先生 それとは別に
お話ししたいことが。
何でしょうか?
もうすぐ 仮出所になる
若者がいるんですけど。
はい。
平本啓一という青年です。
平本が… 平本 出てくるんですか?
やはり ご存じでしたか。
深谷先生も 曙高校で教えてらしたから
もしかしたらって思ってたんですよ。
平本を 私に担当させてください。
お願いします!
(麗子の泣き声)
今まで さんざん男をだましてきたから
きっと罰が当たったのね…。
(泣き声)
だまされるのが
こんなにつらいなんて…。
(泣き声)
先生 私 本気だったんだから!
(泣き声)
コーヒーでいいか? (寛治)ああ…。
コーヒー。
(泣き声)
どうしちゃったんだよ?
麗子ちゃん…。
マンションの頭金
500万 持ち逃げされたらしいんだよ。
えっ? あの結婚するって
言ってた相手にか?
ええ~!?
私なんかが
幸せになれるはずないのよ…。
いや そんなことはありません。
必ずいい出会いが ありますから。
そうかな?
そうですよ。
麗子ちゃんをね 幸せにする男はね
ほかにいますよ。
案外 近くにいるかもしれませんよ。
ねえ?
(泣き声)
泣かないの…。
どけ ほら。
はい 一平さん…。 えっ!?
小山さんがいなくなった!?
♬~
自分の命を絶とうと決めて
刑務所から出てきた。
元犯罪者は守るけど
犯罪被害者 遺族は守ってくれません。
みんな悲しい顔してる!
いつまでたっても幸せになれない!
おばあちゃんの娘の自分が
許せないの…。
小山さんを信じてるからです。
私にできることは 自分をいじめて
嫌われて 消える それだけ。
亡くなった息子さんに対する
贖罪ですか?
お父さん 小山さんが…!
♬~