科捜研の女 2時間スペシャル #9/衝撃…マリコvs科捜研!! ゲスト:長嶋一茂[解][字]…のネタバレ解析まとめ

出典:EPGの番組情報

科捜研の女 2時間スペシャル #9/衝撃…マリコvs科捜研!! ゲスト:長嶋一茂[解][字]

容疑者全員…科捜研!?シリーズ最大の難事件!
各地の科捜研が集まる研修中に殺人事件発生!容疑者全員が科学捜査のプロという超・難事件にマリコが挑む…衝撃ラスト!

◇番組内容
山中の警察病院で、各地の科捜研研究員が集められ研修が行われた。講師は科警研の丸山紘一(長嶋一茂)。大阪科捜研の牧英子が遺体役となり実習を始めるが、英子が死亡していることが判明。20分前までは普通に会話をしていたのに!?マリコの強引な仕切りのもと、研究員たちが協力して検視、鑑定を開始。その結果、衝撃の死因だった!犯人はやはり研修メンバーの中にいるのか!?やがて、新たに関係者が不審死を遂げる事態が発生して…!?
◇出演者
沢口靖子、内藤剛志、若村麻由美、風間トオル、金田明夫、斉藤暁、渡部秀、山本ひかる、石井一彰
【ゲスト】長嶋一茂、宮本真希、山崎一、小島梨里杏、松澤一之、大林素子、西尾塁、寒川綾奈、粕谷吉洋、我妻三輪子 ほか
◇脚本
櫻井武晴
◇監督
児玉宜久
◇音楽
川井憲次
◇主題歌
Tielle『花火』(TL RECORDS)
◇スタッフ
【ゼネラルプロデューサー】関拓也(テレビ朝日)
【プロデューサー】藤崎絵三(テレビ朝日)、中尾亜由子(東映)、谷中寿成(東映)
◇おしらせ
☆番組HP
 https://www.tv-asahi.co.jp/kasouken21/
☆Twitter
 https://twitter.com/kasouken_women

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)

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  1. 鑑定
  2. 宇佐見
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  5. 指紋
  6. マリコ
  7. 先生
  8. 日菜子先生
  9. 科捜研
  10. 橋本
  11. 被害者
  12. 犯人
  13. 峰岸
  14. 野津原
  15. 研修
  16. 若林
  17. トイレ
  18. 京都府警
  19. 事件
  20. 和歌山県警

解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

   ごあんない

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(本郷地 隆)全国の警察で

資料汚染防止研修が行われている。

(榊 マリコ)
「遺留資料採取の実習」ですね。

皆さん 凶器の形を配ります。

(若林 修)あの人
いつも こんな感じなんですか?

(橋本海斗)呼吸なし。
(椎名美幸)心音なし…。

どうして…。
(橋本)僕たち 疑われてます?

(峰岸 賢)あなた方は容疑者だ。

犯人は 法医学の知識がある
人物かもしれません。

検視は 私がします。

土門さん
こっちの事件 動くかもしれない。

(土門 薫)調べる事がない!?
ここは 事件現場ですよね?

(丸山紘一)科警研の丸山です。
「マリコさん」…?

(長谷川公子)争ったりした
ゲソ痕は ありませんでした。

たとえ わずかでも
可能性があるなら

鑑定すべきです!

研修で一緒になった

兵庫 奈良 和歌山の法医研究員に
依頼したい鑑定があります。

宮前元所長 これから
そちらに検体を送ります。

私たちは
私たちでできる事をしましょう。

これは…!

(暴風雨の音)

(榊 マリコ)
和歌山県は 山が多いから

警察病院の一つが
山の中にできたんですかね?

(牧 英子)
…かもしれませんね。

山の事故も多いでしょうし。

(堀 日菜子)
あの… 兵庫県警の堀です。

(宇佐見裕也)ああ…
京都府警の宇佐見です。

この病院
職員が一人もいませんね。

ああ… 来月から
開業するみたいですね。

(雷鳴)
(椎名美幸)本当 よく降るわね。

(宍戸健太)予報だと もっと
強くなるとか言ってましたよ。

(若林 修)参りましたね…。

(野津原 大)あの… 和歌山県警
法医研究員の野津原です。

同じく
化学研究員の磯村あおいです。

県警から連絡がありまして
科警研の講師の方が

遅れるそうです。
雨で道が悪くなってて。

(野津原)で 法医科は病理診断室

化学科は臨床検査室に分かれて
お待ちくださいとの事です。

(日菜子)はい…。
じゃあ 行きましょう。

(雷鳴)

多分 こっちだと
思うんですけどね…。

うん…

なんか 今日 まったりモードだね。

鑑定が必要な事件が
起きてないからね。

いや この平和な空気は

マリコくんがいないおかげだね。

(呂太)っていうか
宇佐見さんもいないよね。

(亜美)マリコさんと一緒に研修。

ほら 資料汚染問題とか
いろいろあったでしょ。

ああ… ありましたねえ。
殺人事件のご遺体に

どっかの県警の捜査一課長の
DNAが付着してたり。

(呂太)ああ~ あった!

遺体を拘束してた
粘着テープから

鑑識さんのお化粧の成分が
検出されたりとか… ねっ。

そう! 前者は

現場で くしゃみをした
一課長の飛沫汚染。

後者は 自分に
テープを貼り付けちゃった

鑑識のミス!

(本郷地 隆)その手の
資料汚染 資料毀損は

捜査の停滞のみならず
冤罪を生みかねない。

そのため 本日

警察庁指導のもと 全国の警察で

資料汚染防止研修が行われている。

対象は ここにいる強行犯係の刑事
そして

鑑識員と科捜研の研究員。

(本郷地)科捜研では
資料汚染を起こすリスクの高い

法医科と化学科の代表者が
参加している。

それが 全国8カ所に分かれ…。

(雨の音)

(橋本海斗)あれ…?

他の3人は?

ああ… 多分 トイレだと。
ああ。

講師の先生 遅いですね。

ああ… その講師

科警研 法科学第一部の…

この先生みたいです。

た… す… け… て…。

♬~

でも いつもなら
こういった研修は

近畿管区警察学校で
やるはずですよね?

(宇佐見)
今 近畿5府県から

捜査員や鑑識員が
大勢 集まってるんで

科捜研は ここで
って事なんでしょう。

遅くなりました。
科警研の丸山です。

あれ? 参加者は
5人と聞いていますが…。

あっ すみません!
奈良県警の宍戸です。

講師の先生が来る前に
トイレにと思って…。

あっ… やだ
先生 来てる。

すいません…。

(丸山)はい はい。
これで5人ですね。

さあ 皆さん お座りください。
はい。

(橋本)地元の事件のニュースとか
テレビで見ると

知ってる警察官がいないかなって
自然に探しちゃいません?

ああ~ あるある!

確かに それって職業病だよね。

私も 事件現場に行くと
必ず探す刑事さんがいます。

えっ… 我々は そんなに
現場行く機会ないでしょう?

ええ。 週に3回ぐらいですよね。

(野津原)えっ なんで法医研究員が
そんなに現場行くんです?

行かないんですか?

大丈夫ですか? 牧先生。

いやあ… なんか 調子悪くて。

ああ 昨日
変な映画 見ちゃったせいかも。

気持ち悪いのに誘われちゃって。
ああ… 僕たちって

友達に 結構エグいホラー映画に
誘われますよね。

ああ それも あるある。

こういう仕事してるから
グロいの平気と思われて。

私 もう 一番苦手。
(野津原)私もです。

死に方が
リアルに想像できちゃうんで。

榊先生も そうでしょう?
えっ…。

私 友達に映画誘われた事が…。

(野津原)えっ…。

だって 休みとか合わないし
大体 休みがない…。

あっ でも 一人で見ます。

映画って いいですよねえ。

ご飯食べる時間がない時
食べながら見られて。

この前 家で 一人焼き肉しながら

『悪魔の血みどろ
バトルロワイヤル』見たら

お肉食べすぎちゃって…
もう 太っちゃう!

(雨の音)

(雷鳴)

ああ… ここに来る時
結構 車が揺れたから

それで
調子悪いんじゃないですか?

揺れたね。 なんで こんな山の中で
やるんだって思ったよ。

(橋本)俺 揺れの計算して

船酔いしない場所 見つけんの
得意ですよ。

(美幸)ああ!
それ 私 バス乗る時やる。

でも 鑑定の事 考えてたら

船酔いやバス酔いなんか
しませんよね?

えっ…。

(橋本)そっちのほうが
酔いそうですけど。

大体 ずっと 仕事脳でいると
しんどいでしょ。

でも 仕事とプライベートで
脳を分けるほうが

大変じゃないですか?

だから ずっと
仕事モードでいたほうが楽。

(雷鳴)

(丸山)ピンセットやハサミは
検体ごとに使い分けてください。

同じ研究室では
大抵 同じ道具を使います。

隣同士の道具がまざると
そこから資料汚染が始まります。

(携帯電話)「メールでちゅ」

♬~

すいません。 ちょっと
法医科の部屋へ行ってきます。

ああ… 脳といえば

この間 ウイルス検査で
脳細胞の培養したんですけど

培養細胞って よく考えてみると

すっごい高価なもの
食べてるんですよね。

(野津原)わかる! 培養液って

すごい高いものもありますからね。
(美幸)そうそう。

確かに… 俺より高価なもの
食べてるかも!

(野津原)ハハハハ…!
(美幸)ハハハッ。

でも たまに 高いものを食べると
思いません?

今 解剖されたら
私の胃の内容物 豪華だろうな

ちょっと開いて
自慢したいなって。

この前
一人焼き肉した時なんか…。

♬~

講師の先生 遅いですね…。

(若林)この鑑定なら
普通 全自動でやりません?

(宍戸)えっ これ 全自動でできる
機械あるんですか?

やっぱり 大阪は
管区警察局があるから

いい機械があるんでしょうねえ。

(若林)…でもないですよ。
この前 やっと

液体クロマトが
新しくなったばかりだし…。

(宇佐見)どこのメーカーのを
買ったんですか?

(若林)日本製作所の
マルチ検出器です。

ああ… あの新発売の!

それって かなり高速で
分析できるやつですよね?

かなり微量な成分も
検出できるはずですよ。

綿棒の切れ端
まざっちゃってますよ。

えっ?

あっ! えっ…
あっ… すいません。

優しいんですね。

講師の先生がいなくなってから
そっと注意してくれるなんて。

いえ。

(雨の打ちつける音)

ちょっと 雨 やばくないっすか?

帰り 大丈夫かな?
ここに泊まるとか やだよ…。

できるだけ早く
科捜研に帰りたいですよね。

ここにいたら 鑑定が必要な事件に
対応できないし。

(美幸)えっ… 今日 帰ってから
仕事する気なんですか?

ええ。
(野津原)ええ~…。

(丸山)失礼します!

化学科を担当している
科警研の丸山です。

実は ふもとで
土砂崩れが起きまして

道が不通になりました。

なので
皆さんを担当する講師の方が

こちらに いつ到着するか
わかりません。

ですので こちらに沿って
実習を始めててください。

あの… 道は
今日中に復旧できるんですよね?

っていうか この病院は
大丈夫なんですか?

そうですよ。 そんな
土砂崩れが起きてる状態で。

私に言われても わかりません。

皆さん ここの防災システムは
最新の全自動式です。

火事や浸水や土砂崩れが起きる
恐れがあれば それを感知し

防火扉も防水シャッターも
自動で閉まります。

この部屋に来る前に確認したら

外からの浸水を防ぐ
防水シャッターが

閉まっていました。

よって この病院は
安全と考えていいと思います。

(野津原)いつの間に
そんな事…。

(橋本)危機管理能力 高いっすね。

京都府警 科学捜査研究所
法医研究員 榊マリコ先生…。

はい。 よろしくお願いします
丸山先生。

はい…!

では 始めましょう!

まず「遺留資料採取の実習」ですね。

(橋本)…となると 手袋ですね。

えーっと どなたか ご遺体役を…。

はい。

では ご遺体役は牧先生。

えー
「採取道具であるガーゼや綿棒が

汚染防止に配慮されているかを
確認」。

はい。

「採取道具を汚染から守るため

DNA除去剤などの
汚染防止薬の確認」

はい。

「採取資料の封印の確認のため
立会人を置く」

はい! 私がやります。

えっ? でも 先生は
化学科のご担当で…。

(ノック)

ああ 失礼します。
丸山先生 実習が終わりました。

では 先生は どうぞ
宇佐見さんと戻ってください。

やだ… えっ 「宇佐見さん」?
お知り合いですか?

ああ マリコさんとは
同じ科捜研の…。

「マリコさん」…?

どうぞ 先生
お戻りになってください。

う~ん…。

榊さん 事情を聞いたら
すぐに戻って参ります!

(丸山)行きましょう!
はい。

(宇佐見)ああ! ああ はいはい。

「事情」って なんだ?

…っていうか 何?

(本郷地)被疑者が
被害者に接触した場所を捜す場合

遺体のそばから放射線状に
被害者のゲソ痕をたどる。

凶器を捜す場合 落ちてるブツに
限定してはいけない。

たとえ いくら
怪しいものであったとしても。

先入観は禁物。

事件があった時 現場は
どういう状況であったのか

推理をしながら 捜索をする事。

例えば
雨が降っていたかもしれない。

車が止まっていたかもしれない。

犯行当時の気象状況
周囲の状況を

勘案する必要がある。

(美幸)あっ… 首に指紋がある。

(橋本)あっ 本人のですかね?

一応 撮影しまーす。
(カメラのシャッター音)

あっ 牧先生
頭のここ 膨らんでますね。

ちょっと見せてください。

ああ… 皮下血腫ですね。

(野津原)たんこぶ?

ああ~ 本当だ!

(橋本)牧先生
どっかに頭ぶつけました?

ちょっ… 駄目よ
遺体になりきってんだから。

ああ そっか。

一応 この頭部皮下血腫から
微物を採取しましょう。

はい。

先生…? 牧先生!?

♬~

(野津原)どうしました?

体重のかかり方が
まるで ご遺体みたい。

脈がない。

(橋本・野津原)えっ!?

呼吸確認! 心音確認!
(美幸・橋本)はい!

牧先生! 牧英子先生!

呼吸なし。
心音なし…。

胸骨圧迫 始めます!

AEDがロビーにあったはず!
(橋本)ああ… 取ってきます!

(野津原)救急車 呼びます!
来るかな…。

どうして…。

♬~

(宇佐見)マリコさん
大丈夫ですか?

入らないでください。
えっ…。

現場保存のため

この部屋にいなかった人は
立ち入り禁止とさせてください。

(あおい)あの…

和歌山県警に通報したんですが

土砂崩れで 捜査員は
すぐに臨場できないそうです。

救急車も警察も駄目か…。

(パソコンの着信音)

(加藤達也)「聞こえますか?
見えますか?」

「和歌山県警の加藤です」

あっ… 和歌山県警 科捜研の
野津原です。

奈良県警 科捜研の椎名です。

兵庫県警 科捜研の橋本です。
京都府警の榊です。

亡くなったのは
大阪府警の牧先生です。

捜査一課の
峰岸です。

死亡時の状況を
教えてください。

死亡を確認したのは
午前10時34分です。

その20分ぐらい前は
普通に話してたんですけど…。

「つまり 20分くらい
沈黙してた時間があった」

あっ… 牧先生は
実習中 遺体役だったんで。

「つまり 遺体役をしている最中に
本当の遺体になった…」

「病死ですか?」

病死かどうかは
検視を待ってください。

「残念ですが

検視官が そこに行けるのは
いつになるか…」

いえ 検視は 私がします。

なんで 法医研究員が
検視するんです?

私は いつもしてるんで。

あ… だから
よく現場に行くんだ。

京都府警の榊先生でしたね?

牧先生の遺体に
事件性があれば

死亡現場にいた人 全員
容疑者となります。

容疑者による検視は
認められません!

でも 代謝の速い薬物だった場合
一刻を争います。

お願いです!
検視させてください。

(丸山)すいません。
ちょっと失礼 ちょっと失礼…。

(宇佐見)ああ 入っちゃ駄目…。
(丸山)科警研の…

科警研の丸山です。

私と ここにいる先生
全員が監視します。

なので 榊先生に
検視させてください。

「丸山先生 他の皆さんも

榊先生の検視に
少しでも違和感があったら

必ず指摘してください。
いいですね?」

もちろん 了解です。

ありがとうございます
丸山先生!

とんでもございません。

♬~

では 検視を始めます。

(美幸)はい。
(野津原)はい。

死亡時刻は ここにいる法医研究員
全員が確認したので

頭の傷から診ます。

(峰岸)「頭の傷?」

実習の時 牧先生の後頭部に
たんこぶがあって。

(峰岸)
「つまり 撲殺って事ですか?」

いえ この皮下血腫は
致命傷ではないと思います。

「しかし その部屋で

皆さんといる時に
頭を殴られた?」

えっ… 僕たち 疑われてます?

私たちの中に
殴った人は いません。

「椎名先生 他の先生方も

我々には
隠し事は一切しないで頂きたい」

「いいですね?」

隠し事なんてしてません。

では 成傷器鑑定をしましょう。

成傷器鑑定?

ああ 傷から
凶器の形を割り出す鑑定です。

凶器がわかれば
犯人がわかるかもしれません。

橋本先生
頭の傷 撮影しましたよね?

ええ 実習の時に。

その画像を 和歌山県警の科捜研に
送ってください。

あっ ちょっと… 私
和歌山の科捜研にいて長いけど

成傷器鑑定なんて
した事ありませんよ。

ああ… 京都府警では

法医科ではなく
物理科がやっています。

いや うちでは 物理科でも
やった事ないと思います。

それなら 京都府警で鑑定します。

「和歌山で起きた事件を
京都府警が鑑定するなんて

特別な事情でもない限り
認められません!」

京都でしかできない鑑定
っていうのは 特別な事情では?

「それなら 先生のいる科警研で
すべきでしょう」

いや 傷の形から
凶器を分析するなんて

科警研でも聞いた事はありません。

「では… 警察庁に許可を取るべき
事案です」

警察庁…。

それなら 刑事局の倉橋室長に
連絡してください。

「警察庁の倉橋室長?
どこの室長ですか?」

確か 刑事… なんとか室。
とにかくお願いします!

「その警察庁の室長と
榊先生の関係は?」

別れた夫です。

そんな事より 早く連絡…!

あっ…。

離婚したのは昔で
えーっと 平成何年だったか…。

「先生… 榊先生
離婚された年月日は結構です」

えっ… だって
隠し事は一切するなって…。

「個人情報は
常識の範囲で隠してください!」

警察庁刑事局の倉橋室長ですね。
私が連絡します。

なんで 丸山先生がするんです?

こういう依頼は
科警研がしたほうが早いし

何より…
元旦那というのも気になる。

なぜ 元旦那が気になる…?

はっ…?
(藤倉甚一)「はっ?」じゃない。

あなたのところの
榊マリコの要求だ。

(日野)まさか
マリコくんが そんな要求…

すごくしそう…。

警察庁の倉橋室長の鶴の一声で
鑑定が許可された。

ええっ!?

こんな早く
本庁から許可が出るなんて…。

いいえ 遅いぐらいです。

では 橋本先生
京都府警の科捜研に

傷の写真を送ってください。
あっ… はい。

あと ご遺体の血液検査も
させてください。

「検査したくても
今は その血液を運べる道がない」

いいえ。 検査は ここにいる
法医研究員でできます。

言ったはずです
あなた方は容疑者だ。 鑑定は…。

もし 警察庁の許可が必要なら

先ほどの倉橋室長に
私から連絡しても構いませんが?

「やめてくれ!」

「本庁に直で連絡されたら
うちのメンツが立たない!」

「その血液検査

化学研究員の方でも
できますか?」

ああ… はい。

化学研究員の宇佐見です。
できます。

「では 検査は
化学研究員がしてください」

「いいですね?」

わかりました。

いいですか?

すみません
私 血液検査した事なくて…。

私たちでやります。 大丈夫ですよ。

では ご遺体から採血します。

私がする。

研修医だった時
採血の経験あるから。

えっ 椎名先生
医学部出身なんですか?

お願いします。

椎名美幸先生。

♬~

♬~

あの… ご遺体の解剖を
させてもらえませんか?

「それは 遺体を運ぶ道が
復旧してからの話ですよね?」

いいえ。 椎名美幸先生は
医学部ご出身です。

えっ?

当然 学生時代に
解剖のご経験 ありますよね?

いやいやいや… 解剖は
見学しただけなんで 無理です。

いや 無理です。

「榊さん 諦めて おとなしく
血液検査の結果を待ってください」

でしたら
MRI検査をさせてください。

「なんで おとなしく待てない…」
「(ため息)」

この病院には MRIがあります。
先ほど確認しました。

いつの間に…!?

でも 今 この病院には
MRIの技師はいませんよ。

技師がリモートで指示をくれれば
私たちがやります。

「私たち」… 私たち!?

私たちは
臨床検査技師の資格があります。

MRIを扱っても
違法じゃないはずです。

♬~

はい わかりました。

(マウスのクリック音)

(橋本)このMRIに
最初に入るのが遺体だなんて

この病院の関係者は
思ってなかったでしょうね…。

首のここ
強く圧力がかかってませんか?

ああ… 本当だ。

脱臼かな…?

または 絞められた痕…。

「絞められた…?」

「絞殺って事か!?」

でも 彼女の首に
絞殺の痕はありませんでした。

「本当ですか?
椎名先生 橋本先生!」

はい。 索条痕や扼殺痕は
ありませんでした。

でも 牧先生の首には
指紋が付着してました。

俺 写真に撮りましたから。

橋本先生 その指紋の画像
県警に送ってください。

(橋本)わかりました。

♬~

遺体の頭の傷だけど
こんなのが出てきたよ。

薄いから ちょっと着色するね。

(日野)なんだろう? これ。

(呂太)わかんない…。
データベースにはない凶器だった。

(野津原)つまり
こんな形のもので頭を殴られた…。

でも この頭の傷が死因とは
思えません。

う~ん…。
死因だとすると こっちね。

(橋本)
首に圧力がかかってますしね。

「なら やはり
首を絞められた窒息死ですね?」

でも 誰かに首を絞められたなら

それに抵抗した時にできる
防御創があるはずです。

牧先生の
血液検査の結果が出ました。

「化学科の先生方ですね?
教えてください」

はい。

アルコールや薬毒物は
検出されませんでした。

血中酸素量は?

少なかったです。

さらに
血中窒素量が微増してました。

血中窒素量…。

窒息死の所見ですね。

「やはり 首を絞められて
窒息死したんですね?」

「だとすると
誰が首を絞めたかですが…」

やっぱり
俺たちが疑われますよね…。

では やはり
解剖をさせてください。

「だから… 解剖医もいないのに
むちゃ言わないでくれ!」

いいえ。 私 思い出したんです。

ねっ 宇佐見さん。

えっ… なんの「ねっ」でしょう…?

宇佐見先生は かつて
解剖の執刀をした事があります。

いや マリコさん
あれは かなりイレギュラーな…。

すごい 宇佐見先生!
解剖もできるんですね。

いえ…。

どうして
化学研究員が解剖できるんです?

先生 医学部出なんですか?
(宇佐見)違います。

あれは 解剖医の指示があったから
できた事で…。

というわけで
宇佐見さんに解剖してもらいます。

「そっちで
勝手に決めないでくれ!」

警察庁の許可が必要なら
私が直接 倉橋室長に電話します。

「だから それは やめてくれ!」

「本当に
解剖医の指示で解剖できるなら

医師免許を持っている椎名先生が
執刀してください」

本当ですか?

よかったですね。

何がよかったの!?

「それでも 裁判所から
許可を取るには時間がかかる!」

早く許可が下りるよう

倉橋室長に
私が直接 電話しろって事ですね?

「だから その脅し やめろーっ!!」

「今 捜査員を裁判所に走らせた」

「できるだけ早く 令状を取るから
榊さん

あんたは
もう動かんといてくれ!」

わかりました。

では その間に 私たちは
私たちでできる事をしましょう。

(峰岸)「おい どこ行く? おい!」

「今 動くなと
言ったばかりなのに…!」

皆さん 凶器の形を配ります。

はい 野津原先生。

いつの間に こんなものを…!

椎名先生。 はい 橋本先生。

あの人
いつも こんな感じなんですか?

はい いつも そうです。

はい どうぞ。

はい 宇佐見さん。

はい あなたにも。

はい あなたにも。

はい どうぞ。 お願いします。

♬~

ああ~ ないっすねえ…。

そういえば 科警研の丸山先生は?

警察庁の倉橋室長と
話し込んでるそうです。

えっ まだ 話 してんの?

なんの話 してんだ…?

(美幸)
あっ 雨 上がったみたいですね。

これで 道の復旧が
進めばいいけど…。

ああ…。

♬~

榊先生って
いつも こんな事してるんですか?

まさか。 たまにですよ。

たまにしてるんだ…。

榊先生!

解剖の許可が出たそうです。

ああ… やっとですか。

えっ 早い。 早すぎる…。

(風丘早月)胸元の この辺りから
下腹部に向かって

メスが この程度 入る力で
切ります。

「動かないで」

「この辺りから刺して
スーッと引いて

おへそを回避して 下腹部まで」

(息を吐く音)

(美幸)では 始めます。

♬~

「どうですか? 先生方。
窒息死の所見 ありますか?」

いえ。

ただ 心臓に凝血があります。

(橋本)ああ… だとしたら
窒息死の可能性は低いか。

少なくとも
急性窒息死とは言えないかもね。

♬~

「解剖しても
窒息死かどうか不明なんて…」

「そんな事あるんですか?
風丘先生」

あります。

ただ このあとの鑑定で
死因がわかる可能性もあります。

マリコさん
首の弾性繊維を調べて。

そうか。 弾性繊維に乱れがあれば
首を絞められた事が証明できる。

私は 別に調べたい事が…。

橋本先生も手伝ってください。
(橋本)あっ はい。

♬~

♬~

牧先生の首の弾性繊維を
鑑定した結果

乱れがある事が判明しました。

じゃあ やっぱり
首を絞められたんだ。

はい 断言できます。

ただ だとすると
なぜ 首の表皮に

絞められた痕跡や
防御創がないのか

それがわかりません。

「よし…。 これで
首を絞められた窒息死は確定だ!」

「だとすると
いつ 誰に絞められたかですが…」

誰に絞められたかはともかく

いつ 絞められたかは
わかったかもしれません。

(野津原)脳を鑑定した結果

残余窒素が
正常値より増加していました。

肝臓と腎臓でも
残余窒素が増加してました。

(峰岸)「それは
窒息死の所見なんですね?」

はい。 でも 急性窒息死ほどの
値じゃありません。

「つまり どういう事だ…?」

そっか…!

遷延性窒息死。

「遷延性窒息死…?」

ゆっくり時間をかけて
窒息していく まれな症例です。

遺体所見から考えて 牧先生は…。

(美幸の声)
誰かに頭を殴られたあと

首を絞められた。

でも 頭を殴られて
意識が混濁してたためか

防御創を作るほどの抵抗は
できなかった。

防御創がなかった理由は
そうだったとしても

なぜ 首の表皮に
絞められた痕もないんでしょう?

それは わからないけど…。

首を絞められたあと

しばらくして 牧先生は
意識を回復させた…。

(美幸の声)で 私たちのいる部屋に
帰ってきた。

(峰岸の声)なぜ その時

犯人に襲われた事を
言わなかったんだ…?

(橋本の声)頭を殴られたり
首を絞められたりして

脳の血流が急激に落ちて

前後の記憶が
なくなってたのかも…。

どなたか ご遺体役を…。
はい。

(野津原の声)
そのあと 私たちと実習を始め

その間に 低酸素血症から
高炭酸ガス血症を起こし

脳細胞が ゆっくりと壊死して
死亡した…。

「そんな ゆっくり
窒息死するんですか?」

外出中に首を絞められ
意識が回復したのちに帰宅して

家族に その話をしながら
死んだ例もあります。

すると 被害者が頭を殴られて
首を絞められたのは

皆さんと実習を始める前
って事ですか?

あっ 実習前
科捜研あるあるを話してた時

確か 牧先生は 途中で入ってきた。

(野津原の声)
そうだ。 トイレに行ってて…。

つまり 被害者が頭を殴られて
首を絞められたのは…。

「トイレに行ってる間
って事ですね!?」

♬~

(峰岸)「被害者が出てきた」
(加藤)「頭が痛いのか…?」

(峰岸)「だとすると トイレの中で
頭を殴られ 首を絞められ

意識を失ってたって事ですか?」

問題は
トイレに入っていた時間ですね。

もう一度 トイレに入るところから
再生します。

(峰岸)「入る時の様子は
普通だな…」

(橋本)でも
トイレを出る15分も前ですよ。

(峰岸)「その間に頭を殴られ
首を絞められ 気絶してたら

その15分の間に
トイレにいた人物が犯人だ」

(峰岸)「ストップ!」
(キーを打つ音)

(峰岸)「誰だ?」

いや… そういえば
トイレに行きました…。

「その時 トイレには
あなたと被害者だけでしたか?」

えーっと…

あっ 誰かが
洗面所にいましたけど…。

「被害者ですか?」

覚えてません…。

「トイレの中には
他に 誰か いました?」

いや 覚えてません…。

(加藤)「防犯カメラの映像を
続けてください」

(峰岸)「ストップ!」
(キーを打つ音)

(峰岸)「これは…

椎名美幸先生?」

あっ そうだ 行きました
トイレに。

なぜ 言わなかったんですか?
(美幸)なぜって…。

トイレに いつ行ったかなんて
覚えてないし。

ただ あの時は…

洗面所に牧先生がいました。

(峰岸の声)「いたのは 被害者と
あなたと堀日菜子先生の

3人ですか?」

(美幸の声)洗面所に牧先生がいて
個室が1つ使われてたから

私を入れて3人だったと思います。

「だとすると 被害者の頭を殴り
首を絞めたのは

あなたか 堀日菜子先生の
どちらかって事になりますね」

いや そんな…!

私は
2人より先に トイレ出ました。

(野津原)確かに 最初に出たのは
椎名先生ですね。

そのあと
日菜子先生が出てきました。

(キーを打つ音)

(あおい)あっ 出てきました。
牧先生です。

(橋本)日菜子先生が出てから
5~6分後ってとこですね。

(加藤)「つまり 5~6分間
気を失っていた…」

「だとすると 堀日菜子先生

あなたが 被害者とトイレにいた
最後の人物って事です」

いや ちょっ… それ…。
待ってください。

日菜子先生は
トイレに入る時も 出た時も

凶器らしきものは持っていません。

宇佐見先生…!

「えー 被害者の首に
付着していた指紋だが

被害者の指紋ではなかった」

じゃあ 犯人の指紋…?

(加藤)「データベースに
該当者がいた」

前歴があったんですか?

(加藤)
「いや 警察職員の指紋だった」

「兵庫県警 科捜研 化学研究員

堀日菜子」
(日菜子)えっ!?

(加藤)「あなたの指紋だ」

でも だとすると 謎が残ります。

彼女が
素手で被害者の首を絞めたなら

なぜ その首の表皮に
絞めた痕跡がなかったか…。

あっ… それは 私も気になってて。

(美幸)牧先生の首のMRI…。

これを見ていて わかったんです。

椎名先生
ちょっとよろしいですか?

あっ こちらに座ってください。
はい…。

失礼。

♬~

犯人は こういった箇所を
圧迫していました。

ここって…。

そうか…!

「なんです? 説明してください!」

外傷ができない程度の力で
圧迫しても 確実に気管がしまり

窒息する可能性が高い箇所
ばかりです。

だから
首に痕跡が残らなかった…。

ええ。

犯人は 法医学の知識がある
人物かもしれません。

私に そんな知識ありません!

そうですよ。
僕たち バケ学専門ですから。

(加藤)「他の化学担当の先生は
どうです?」

「今 榊先生が言ったような知識は
ありませんか?」

「正直に答えてください」

「和歌山県警の磯村先生」

…知識はあります。

「大阪府警の若林先生」

まあ ありますね。

「京都府警の宇佐見先生」

あります。

「皆さんに朗報です」

「道が復旧しました」

じゃあ 我々 帰れるんですね?

(加藤)
「そちらに捜査員が到着したら

駅まで お送りします。 ただし…」

堀日菜子先生
あなたには残ってもらいます。

♬~

(宇佐見)ただ今 戻りました。

2人とも無事でよかった。
(呂太)和歌山のお土産は?

そんな事より…。
ええっ?

亜美ちゃん ここに繋いで。

これって 和歌山県警の科捜研?

(キーボードを打つ音)

「はい。 ご連絡お待ちしてました」

磯村先生
牧先生の首にあった指紋ですが…。

「法医研究員の皆さんが

実習で採取した微物を
鑑定しました」

「結果 榊先生の
予想どおりでした」

やはり 化粧品で付着した指紋…。

「ええ。 成分から
商品は これだと思います」

あっ 僕 これ 使った事ある。
(宇佐見・マリコ)えっ?

薬品で 手 荒れた時
すごくいいよ。

だとすると 研修の参加者の中に

このクリームを使ってる人が
いたかもしれない。

(あおい)「可能性が高いのは
指紋を残した日菜子先生」

そうですよね。
本人に確認してみます。

磯村先生
ありがとうございました。

「また いつでも連絡ください」

亜美ちゃん 次は ここに連絡して。

えーっと…
兵庫県警 科捜研 堀日菜子さん。

(キーボードを打つ音)

(日菜子)「はい」

あっ 日菜子先生。
今 大丈夫ですか?

「宇佐見先生…!」

「あの 今
警察車両の中です」

「これから 地元の神戸に
送ってもらえる事になって」

じゃあ 解放されたんですね。
よかった。

「でも 疑いは晴れなくて…」

「明日から自宅待機です」

そんな時に申し訳ないんですが

堀先生は
このクリーム 使ってますか?

「はっ…?」

「いいえ…。 なぜです?」

あなたの指紋は

これで 牧先生の首に
付着していたんです。

「えっ…?」

「あっ! 実は

刑事さんに取り調べられた時
思い出したんですけど…」

(日菜子)えっ! えっ…。
大丈夫ですか?

(日菜子の声)その時
触ったかもしれません。

だとすると 牧先生の首には

元々 このハンドクリームが
付着していた?

ええ? このクリーム
首に塗ったりするかなあ?

このクリームを
牧先生が使ってたかどうか

確認してみます。

堀先生 一度 切りますね。

「あっ! 宇佐見先生」

はい。

「あっ… いえ
また連絡します」

こちらからも また連絡します。
失礼します。

次は ここに。
ラジャー。

えっと…
大阪府警 科捜研の若林先生。

「はい」

若林先生
京都府警の榊です。

「ああ。 あの めちゃくちゃ
アグレッシブだった先生」

マリコくん 何した?

牧先生は このハンドクリーム
使ってましたか?

「えっ? いや
知りませんけど…」

えっ?
同じ大阪府警なのに?

「普通 知らないでしょ
同僚の使ってるクリームなんて」

ですよね…。

ありがとうございました。

「えっ? あの…
これ なんの電話…」

あっ…。
(亜美)あっ! 失礼すぎる。

このハンドクリーム使ってる人
捜したいですね。

駄目だよ。
和歌山県警の事件なんだから。

♬~

ですから 研修の参加者の中から

このハンドクリームの持ち主を
捜すべきです。

それは 和歌山県警に伝えた。

京都府警は これ以上…。

(ノック)
(蒲原)失礼します。

鴨川で女性の遺体です。
わかった。 すぐ行く。

それが 所持品から 遺体は

兵庫県警 科捜研の化学研究員
堀日菜子と思われます。

えっ!?

(パトカーのサイレン)

♬~

間違いない。 堀日菜子先生よ。

♬~

(泡沫が出る音)

溺死ね。 それも
そんなに時間は経ってない。

死後2~3時間。

今朝早く
兵庫から来たって事か…。

着衣がボロボロ。
川を流れたんですね。

(蒲原)土門さん!
おう。

上流の橋で
被害者のゲソ痕が見つかりました。

(カメラのシャッター音)

(長谷川公子)被害者のゲソ痕に
間違いありません。

しかも ゲソ痕は
ここで終わっています。

(蒲原)ここから落ちたのか…。

このマーキングも
全て被害者のゲソ痕ですね?

はい。 見てのとおり
被害者のゲソ痕は走っています。

走ってる?

つまり ここまで走って
飛び降りた?

いや 誰かに追われて

落とされたと考えたほうが
自然だろう。

いえ。 被害者を追ったり

争ったりしたゲソ痕は
ありませんでした。

まさか 自殺って事はないな?

自殺するのに わざわざ
朝早く 兵庫から京都に来て

あそこから飛び降りるとは
思えません。

うん…。

事故の線は?

それは わかりません。

もし 彼女の死に事件性が出れば

和歌山で起きた この殺人事件と
合同捜査本部になる。

はい。
すぐに和歌山県警へ向かいます。

橋の上で採取したゲソ痕
全部 もらってきました。

これ 全部
前歴 調べろっていうの?

全ての靴のメーカーと種類も
割り出してください。

嘘でしょ? 僕一人で!?

はい。 犯人のゲソ痕が
あるかもしれませんから。

(宇佐見)なんでもいいんです。

日菜子先生が京都に来た理由を
知りたいんですが…。

「いや 俺には
わかんないですね」

彼女から このクリームの話は
聞いてませんか?

「ああ… 日菜子先生は昨日

うちの科捜研には戻らずに
研修先から直帰したんですよ」

「だから 俺は会ってません」

そうですか…。

彼女が 今朝早く
京都に来たのは

私たちが この話をしたからだと
思ったんですが…。

それで 何かに気づき
京都に来たっていうんですか?

それなら
電話かメールで済むんじゃない?

でも 例えば
私たちに何かを渡したかったとか。

それなら 京都府警じゃなくて

捜査本部のある 和歌山県警に
行くんじゃないですか?

「いや もしかして

その何かが
鑑定が必要なものなら

日菜子先生は
京都へ行くかも」

というと?

「彼女 宇佐見先生を
すごく褒めてたので」

えっ?

(橋本)「知識が豊富で
鑑定の腕が確かだって」

あの… 橋本先生は

日菜子先生とは
会ってないのでは?

ええ。 いつ
そんな話を聞いたんです?

「昨日 俺 心配で
彼女に電話したんですよ」

「で 確か その時
そんな話になって…」

では 彼女は

宇佐見さんに会うために
京都に…?

(蒲原)堀日菜子の所持品です。

化粧ポーチにハンカチ ID
そして…。

これは…。

文字っぽいのが見えるけど…
名刺?

(蒲原)だと思いますが
着衣に直接入っていたため

川を流れているうちに
着衣でこすれ 判読不能です。

で これで鞄の中身 全部です。

特に
気になるものはありませんね…。

だとすると
やはり 気になるのは…。

所長!

この名刺と思われるもの

鑑定 お願いします。

♬~

では 開いてみましょうね。

♬~

死因は やはり 溺死ですね。

そうね。
肺にまで水が達してるし…。

腎臓に
ちょっと炎症がありませんか?

うーん…。

でも これは死因ではないと思う。

ええ。 でも
なんの炎症でしょう?

気になるなら 調べてみる?

お願いします。
私は血液を調べます。

えっ… 腎臓は 私が調べるんだ…。

あの橋は あの造りからして

誤って落ちる可能性があります。

事故を疑ってるの?

いえ。

もし あの橋を渡っていた時

意識が混濁するような病気が
発症したとしたら…。

まいど!
(呂太)うわあ! 先生~!

ちょうど3時のおやつです。
(呂太)やったー!

マリコさんには解剖鑑定書。
ありがとうございます。

鑑定の結果 腎臓の糸球体に
強めの炎症があった。

(宇佐見)日菜子先生は
腎臓に病気があったんですか?

まあ 本人には
自覚がなかった程度だと思う。

確かに 死因になるほど
重症ではありませんね。

ねえ マリコさん 血液検査は?
あっ 終わってます。

(早月)んっ? ああ。

脂質 ALT ASTが少し高めね。

(日野)ああ… 僕が
検査で よく引っかかるやつだ。

日菜子先生 若いのに
そんなに不健康だったの?

そんな不健康とか うるさいよ!

この値から見ると 日菜子先生は

やはり 軽度の腎疾患だった
可能性がありますね。

でも それで昏睡状態になったりは
しないと思うけど。

宇佐見さん 血中薬毒物の検査を
してもらえますか?

ええ。
えっ… ねえ

ご遺体には
服毒や注射の痕跡はなかったよ?

でも 一応。 お願いします。
わかりました。

その前に
日菜子先生から採取した微物は?

ああ。 鑑定の結果
藻など 川の植物が中心でした。

ただ 一部 動物と思われる
組織片が出たので

マリコさん 鑑定 お願いします。

わかりました。

で 所長 あの名刺みたいな紙は?

(日野)あっ… あの正体ね。
なんと これでした。

(呂太)んっ!? 宇佐見さんの名刺?

あっ… そういえば
研修の時 名刺交換しました。

(早月)宇佐見さんの名刺を持って
京都に来たんだ。

だとしたら 日菜子先生は
やはり 宇佐見さんと

何かを鑑定しようとして
来たんじゃないですか?

でも 何かって 一体…。

大体 該当しそうなものは

彼女の所持品には
ありませんでしたし…。

まさか 犯人に持ち去られた?

(亜美)あの…
これ 見てください!

防犯カメラで顔認証検索した結果

堀日菜子先生は
朝7時に京都駅に到着して

この方向に向かって歩いています。

やっぱり 京都府警に向かってる。

(亜美)で ここが

日菜子先生が落ちたとされる
橋です。

ちょっとルートを外れたね。

そうなんです。 変ですよね?

でも 彼女は兵庫の人でしょ?

京都に土地勘がなければ

この程度は
道を外れた事にならないよ。

まあ…。 呂太くん
彼女のスマホのGPS情報は?

(呂太)ああ! それは
まだ調べてないんだけど…。

彼女の最後の電話が これ。

携帯電話の番号ね。
(呂太)うん。

一応 誰の番号か
今 蒲原さんに調べてもらってる。

そうか。

しかし 今のままだと

堀日菜子の死因は
事故か自殺だな…。

確かに 死因は
川に落ちた事による溺死だし

重篤な病気の所見は
出なかったし…。

このまま
こっちの事件と関連が出なければ

そっちは 捜査も鑑定も
打ち切られちまうな。

そっちの事件は どうなの?

「実は 殺された牧英子に
ある疑惑が浮かんだ」

ある疑惑?

彼女がいる 大阪府警では今

人を殺して逃げている
違法薬物使用者の事件を

扱ってるんだが…。

ああ ニュースでやってたわね。

その事件現場の遺留毛髪を

牧英子は DNA鑑定中に
汚染させちまったらしい。

ええ!?
そんなニュース 知らないけど。

大阪府警が隠してた。

だが さすがに今日になって

こっちの捜査本部に
報告が上がってきた。

「牧先生が
資料汚染を起こしてたって事?」

そのせいで 彼女は鑑定を外され

昨日の研修に
参加させられたらしい。

それと 日菜子先生が溺死した
事件との関連は?

堀日菜子は兵庫県警の科捜研だ。

大阪府警の資料汚染問題とは
無関係だった。

(パソコンの電子音)

これは…!

どうした?

土門さん
こっちの事件 動くかもしれない。

♬~頭痛にバファリン (高畑)頭痛い…

《バファリン ちゃんと効いてくれるよね》

♬~ 《でも 眠くなると困るな…》

それでは…!

≪眠くなると困るな…≫

あっ…!

《その時…》
(姪)おねーちゃん?

≪眠くなると困るな…≫

<バファリンAは

眠くなる成分が 無配合なんです>

あ! そうだった!

いたみは止める

わたしを止めない
♬~《ぴんぽん》

亡くなったのは
大阪府警の牧先生です。

(蒲原)兵庫県警 科捜研の
化学研究員

堀日菜子と思われます。

牧先生が
資料汚染を起こしてたって事?

では 彼女は

宇佐見さんに会うために
京都に…?

宇佐見先生…!

(峰岸)言ったはずです
あなた方は容疑者だ。

牧先生の首には

元々 このハンドクリームが
付着していた?

僕 これ 使った事ある。

このハンドクリームの持ち主を
捜すべきです。

これは…!
どうした?

土門さん
こっちの事件 動くかもしれない。

宇佐見さんから預かった
動物の組織片です。

(日野)えっ!?
人間の皮膚だったの?

この皮膚片は 日菜子先生の
どこから採取したもの?

ラベルには
「右手の爪」とありました。

あっ! 確かに採取しました。

橋から落ちる前に
誰かの皮膚 引っかいたのかも!

だとしたら 犯人の皮膚片…。

今 DNA型鑑定を始めてます。

この皮膚片
何か 薬品の成分が出てますね。

ええ。
毒物ではないと思うんですが…。

なんの薬か 調べてみます。

ああ! その前に

日菜子先生の血液の
薬毒物鑑定は?

ええ。
薬毒物は検出されませんでした。

そうですか…。

ただ
何かの成分があったんですが

微量すぎて うちの機器では
わかりませんでした。

超微量成分の鑑定。
(宇佐見)ええ。

という事は…。

嫌な予感。 フフッ…。

(宮前 守)だーかーら!

その嫌な予感を
こっちに回さないでよ!

というわけで
その嫌な予感と代わります。

というわけで
今日中にお願いします。

今日中に何をお願いしてるの?

主語と目的語を言いなさいよ!

その前に 本来なら
久しぶりのあいさつとかさ…。

ですから 宮前元所長

これから そちらに
検体を送りますから

大至急 微量成分の検出を
お願いします。

むーりーです!

聞こえた? むーりーです!

「ムーリーデス」? 何語ですか?

日本語だよ!

今は 鑑定用のビームラインが
全部 埋まっちゃってるの。

しばらく空かないの!

そんな…!

ってわけで 忙しいので切るね。
じゃあ!

あっ… もしもし!
宮前元所長!

その鑑定を大阪府警に?

はい。
研修の時 聞いたんですが…。

この前 やっと 液体クロマトが
新しくなったばかりだし…。

大阪府警には

超高速液体クロマトグラフ
質量分析計があるそうです。

それを使えば 微量成分の検出が
できるかもしれません。

わかった。

堀日菜子が最後に電話した相手は

あなたでした。

私たち 研修で
携帯番号 交換したんで…。

こんな夜遅く
なんの電話だったんです?

宇佐見先生の携帯番号
知らないかって…。

宇佐見先生って 京都府警の?

…ええ。

でも 知らなかったんで
そう答えました。

ああ…。

(蒲原)だとすると やはり

堀日菜子は 宇佐見さんに
会いに来たんだと思います。

彼女は 宇佐見さんと
何かを鑑定しに来た…。

(亜美)でも そんなもの

彼女の所持品には
なかったんですよね?

(宇佐見)マリコさん。

日菜子先生の爪から出た皮膚片
鑑定できました。

皮膚片に浸潤していた薬品
わかったんですね。

ええ。 その薬品は これでした。

これって…。

(呂太)あっ! 牧先生の首に

日菜子先生の指紋で付いてた
クリーム!

それが被害者の爪から採取した
皮膚片に付いていた?

つまり そのクリームは

牧先生や日菜子先生のもの
ではなく

犯人のものかもしれない。

それを はっきりさせるために

マリコさん
使い捨て手袋を調べませんか?

使い捨て手袋?

そうか。 私たちは研修の時
使い捨て手袋をしていた。

(宇佐見)その中に このクリームを
塗っていた犯人がいたら…。

そのクリームが
手袋の中に残ってる。

研修の時 検体を採取した
綿棒やガーゼは

和歌山県警の鑑識に
保管されていた。

だが 使い捨て手袋なんか
ないぞ。

じゃあ 研修所で 捨てたままに
なってるんだと思う。

山の中の
和歌山第二警察病院だな。

土門さん 急いで!
もう 1日経ってる。

おう。 わかった。

ありがとうございます。
峰岸さん 行きましょう。

んっ? おお…!
行きましょう。

♬~

(宇佐見)日菜子先生の爪から出た
皮膚片のDNA どうでした?

鑑定は終わったんですけど…。

(蒲原)「常染色体STR多型検査」

(宇佐見)うん。
一般的なDNA型鑑定だよ。

えっ でも これって…。

そう。 1ローカスに
3本のピークが検出されてるの。

ローカスって 染色体上の
遺伝子の位置ですよね?

普通は 1ローカスに
1本か2本のピークが出る。

うん…。 それが
3本出たって どういう事?

あっ! もしかして キメラ?

キメラ?

遺伝的に異なる複数の細胞が
一人に混在している状態だよ。

(亜美)確か 以前

3つのDNAを持つ犯人が
いましたよね?

えっ! 何? それ。 すごい!

じゃあ 今回の犯人も
その3つのDNAを持つ キメラ?

でも それは
あり得ないほど まれな現象よ。

ええ。 それに
また遭遇したと考えるよりは

今回は 別のDNAが混入した
資料汚染と考えたほうが…。

(呂太)皮膚片 採取する時に
汚染しちゃったって事?

やだ! じゃあ 私のせいだ。

ごめんなさい!

どうしよう!
何? どうした? どうした…?

(亜美)所長! あの…
私がDNAを採取した時に…。

亜美ちゃん 落ち着いて。
僕やマリコさんが

鑑定中に 汚染させちゃった
可能性だってある。

えっ… 鑑定中に
資料汚染させちゃったの!?

マリコさんや宇佐見さんが
そんなミスするはずないです。

ミスったとしたら 私です…。

資料汚染問題が今
日本中で たたかれてる時に

とうとう 京都府警もって事…!?

資料汚染以外の可能性もあります。

鑑定に使った機器によっては

紛らわしいピークが
出る事もあります。

特殊な遺伝子か 資料汚染か
鑑定機器の問題か…。

いずれにせよ このDNAは
捜査には使えないって事ですよね。

あとは 和歌山に行ってる
土門さんが頼りか…。

♬~

(峰岸)加藤! 使い捨ての手袋は?

それが 病院専門の業者に回収され
すでに焼却処分されたそうです。

なっ…!?

(亜美・呂太)えっ!?

(宇佐見・日野・マリコ)えっ!?

よって 使い捨て手袋は
鑑定できません。

研修に使った 綿棒やガーゼを
鑑定しましょう。

それは まだ 和歌山県警の鑑識に
保管されてるんですよね?

されてますが…。

それに 犯人のハンドクリームが
付着してるんですか?

いや 実習中は みんな
使い捨て手袋をしているから

鑑定道具に ハンドクリームが
付く事はないと思うよ。

それでも

たとえ わずかでも
可能性があるなら

鑑定すべきです!

違いますか? 宇佐見先生。

(藤倉)宇佐見先生。

(蒲原)藤倉刑事部長。

交渉の結果 大阪府警の科捜研が

堀日菜子先生の血液の微量成分を
鑑定してくれる事になった。

検体を大阪府警に届けてください。

ありがとうございます。

その上で
申し上げにくいんですが

研修で一緒になった

和歌山県警と奈良県警の
化学研究員にも

依頼したい鑑定がありまして…。

何?

私たちが研修で使った
綿棒やガーゼの鑑定です。

(宇佐見)その量は あまりに多く

我々 京都府警だけでは
鑑定結果が いつ出るか…。

交渉を
お願いできないでしょうか?

宇佐見さん
あなたにしては むちゃを言う。

誰かに毒されたかな?

藤倉刑事部長!

私は 大切な証拠であるDNAを

鑑定中に汚染させてしまいました。

何!?

…かもしれません。

「かもしれません」…?

それを はっきりさせるため
研修で一緒になった

兵庫 奈良 和歌山の法医研究員に
依頼したい鑑定があります。

兵庫 奈良 和歌山県警と
交渉しろと?

はい。

各県警のDNAの鑑定機器を使い
検証したい鑑定があるんです。

お願いします。

(藤倉)来るんじゃなかった。

(日野)すみませんでした!

仕事が増えた。

ありがとうございます!

♬~

(少女)大坂さんと話した。

(大坂)
テニスとともに生きていける私は 幸せだ。

でも テニスがすべてではない。

はっとした。

幸せではない人や 不公平を見て

黙っていることはできない。

私の情熱を 世界中の人たちに届けたい。

きっと 理想は 現実になる。

世界を 元気に。 くらしを 理想に。

どこ行ってたんですか?
捜査本部 戻りますよ。

なぜ 戻るんですか?

なぜって
使い捨て手袋は なかったんです。

ここで調べる事は
もう ありませんよ。

調べる事がない!?

ここは 事件現場ですよね?

犯人が被害者を殺した場所は
わかったんですか?

トイレです。 女性トイレ。

では その女性トイレから
調べましょう。

すでに調べました。

この形に合致するブツは
なかった。

(本郷地の声)事件があった時

現場は
どういう状況であったのか

それを推理しながら 捜索する事。

事件があった時…。

雨が降ってたんですよね?

それも 土砂崩れが起きるほどの
強い雨が…。

ええ それが?

現場を同じ条件にして
みんなで もう一度 調べよう。

(加藤)はい!

行こう。

♬~

♬~

♬~

♬~

♬~

♬~

♬~

♬~

♬~

ありがとうございます。

おおっ!

峰岸さん
この付近の指紋を採取しましょう。

(峰岸・加藤)はい!

(携帯電話の着信音)

はい。

♬~

<爽快電動SUV
ロッキー イースマート ダイハツ>

<初期品質評価 No.1>

♬~

<爽快電動SUV
ロッキー イースマート ダイハツ>

<初期品質評価 No.1>

(吉田)歩いていこう。 この世界の果てまでも!
<家族になる意味って何だろう?>

(萌)これが私たちの…
ありのままの姿なんだから!

二人ならば… どうだ?

全てを乗り越えられなくてもいい。
回り道でも 前へ進もう。

<前に進むのが 辛いときは?>
後ろ。

えっ?
後ろに向かって前進。

二人で ただ前進する。 それこそが今…

生きる意味なんだ!

(携帯電話の着信音)

ハッ! はいはい… はい。
(携帯電話の着信音)

あっ はいはい はいはい…。
(携帯電話の着信音)

はいはい はいはい。

えっ!?

♬~

土門さんたちの捜査で

牧英子先生が頭を打った場所が
判明しました。

そうか 防水シャッター!

ああ… 研修の時
すごい雨でしたからね。

通用口にある
防水シャッターだそうです。

そこに 被害者と犯人がいた。

現場に指紋は?

(蒲原)採取して 今
データベースで照合しています。

で 研修で使った綿棒やガーゼに
犯人のハンドクリームは?

ああ それが…。

奈良県警の宍戸先生と
和歌山県警の磯村先生です。

「うちで鑑定した分は
クリームは出ませんでした」

「うちもです」

私が鑑定した分でも
出なかったよ。

やはり 出なかったか…。

(携帯電話の着信音)

あっ おはようございます。

大阪府警の若林先生です。

で 鑑定のほうは?

「堀先生の血中の微量成分ですが

やはり 微量すぎて
わかりませんでした」

「役に立てなくて すみません」

いえ ありがとうございます。

犯行現場にあった指紋の
照合待ちですね。

その前に
このDNAの謎が解けました。

これって 堀日菜子の爪から出た
皮膚片の…?

(亜美)1ローカスに
3本のピークがあったやつですね。

皆さん お疲れさまでした。

(美幸)「鑑定結果 届いてます?」

皆さんから頂いています。
ありがとうございました。

結果 3人の先生方と…。

あっ…。

私の この鑑定書が
完全に一致しました。

みんな 同じローカスで
3つのピークがある!

鑑定機器の問題じゃ
なかったんですね。

「ええ
資料汚染でもありませんでした」

じゃあ やっぱり キメラだった…。
(メールの受信音)

あっ 来たかな? 返事。

和歌山県警からメールです。

(蒲原)和歌山の犯行現場にあった
指紋の照合結果ですね。

指紋の該当者が
データベースにあったみたいです。

えっ!?
えっ?

(プリンターの作動音)

その指紋は

この油で付着してたみたいです。

あのハンドクリーム!

(あおい)「牧先生の首に
指紋を付けたクリームですか?」

「ああ… あれ
誰のクリームだったんです?」

やはり 犯人のクリームでした。

そして その犯人は…。

出たよ! まいど!
堀日菜子先生の検査結果。

結論から言うと
マリコさんが思ったとおりだった。

やはり 彼女は

低アルブミン状態だったんですね。
アルブミン…?

「アルブミンって

肝臓で作られる
たんぱく質ですよね」

「その値が低かったって事は

堀先生は 肝臓か腎臓の病気だった
って事ですか?」

はい。 ただ
本人も自覚してなかった程度の

軽い腎疾患だったと思います。

若林先生 調べて頂いた
彼女の血中の微量成分

何かの薬品だった可能性は
ありませんか?

「えっ… でも

本人が自覚してない程度の
病気だったら

薬を飲んでいた可能性は
低いんじゃないですか?」

いえ 私が言っているのは
腎臓の薬の話じゃありません。

(宇佐見)繋ぎます。

堀日菜子先生を殺害した
毒物の話です。

「はあ?」

「えっ!?」

(呂太)それって どんな毒物なの?

例えば 注射すれば
昏睡状態になってしまうほど

高濃度のカルシウム薬剤。

「まさか…」

日菜子さんの血中から
カルシウムが出たんですか?

いいえ。 カルシウムは
通常 投与されても

アルブミンに結びついて
血中からは出ないの。

つまり 本来なら完全犯罪。

でも 日菜子先生には
腎疾患があった。

それは 常に

血中に アルブミンが
足りない状態とも言える。

そんな人に
こんな殺害方法を取ると

尿にカルシウムが出てしまう
場合があるんですよ

若林先生。

「僕が彼女に

高濃度カルシウム薬剤を
投与したと?」

その可能性は高いと思いますよ。

宮前元所長!

どうして?
どうしてじゃないよ!

君 圧力かけてきたろ!

ああ… それ 多分 私ですね。

宇佐見くんが?

あの微量成分を
なんとか検出したいと思って

科警研の丸山先生に相談したら

警察庁の倉橋室長に
相談してみるって。

いつの間にか 2人
仲良くなってたみたいで。

で 倉橋室長が
君のお父上に相談したんだよ。

(亜美)マリコさんのお父さんって
科学鑑定監察所の。

(宮前)
そしたら また あの時みたいに

監察所が専用のビームラインを
貸してくれてね。

(日野)で 宮前元所長は こうして

わざわざ 微量成分の鑑定結果を
持ってきてくれたん…。

風丘先生。

これです。
これか…。

SPring-8の鑑定で
こんな薬品が出ました。

「SPring-8!?」

(せき払い)

はじめまして。
SPring-8の宮前です。

堀日菜子さんの血中にあった
微量成分ですが

高濃度カルシウム薬剤に使われる
添加剤でした。

その連絡を 今朝
宮前元所長から受けて

高濃度カルシウム薬剤による
殺人だとわかり

風丘先生に
尿の鑑定を依頼したんです。

「その薬を 僕が彼女に注射した
証拠はあるんですか?」

残念だけど
彼女の体に注射の痕はなかった。

でも 専用の細い針を使えば
痕跡は残らない。

そう。 特に
水死体だと皮膚がふやけるしね。

あなたはプロの化学者。
それぐらいは しますよね。

「なら 僕の犯行だっていう証拠は
ないはずだ」

証拠はあります!

被害者が
昨日の朝 京都駅を降りて

殺害現場の橋へ行くまでの
足取りは

防犯カメラで追えています。

その時は
あなたの顔を知らなかったから

わからなかったけど

今 調べれば あなたの顔を
見つける事ができるかもしれない。

いや… 絶対 見つける!

「なら 僕の顔を見つけてから
犯人扱いしてくれ」

「まあ 同じカメラに映ってた
ってだけじゃ

殺害は否認するけど」

いいえ
証拠は それだけじゃありません。

被害者の爪から出た皮膚片の
DNAです。

1ローカスに
3本のピークがあります。

「なんだよ それ!
汚染資料じゃないか」

私も 最初は そう思いました。

「でも 私たちが追試した結果
汚染資料じゃなかった」

「鑑定に使った機器の異常でも
ありませんでした」

「そう このDNAは
単一個人のDNA」

(蒲原)じゃあ やっぱり キメラ?

いいえ。

自覚はなかったと思いますが
若林先生

あなたは トリアレルです。

「えっ!?」
(蒲原)ト… トリアレル?

「体細胞の変異によって

DNAのSTR型の1ローカスに
3本のピークが出るのが

トリアレル」

(橋本)「キメラほどじゃないけど
珍しいですよ」

この珍しいSTR型を

あなたのSTR型と
照合させてください。

(一同)あっ!

(若林)「うわっ…!」

「おう」

土門さん!

あれだけの証拠があればな

お前のDNAだけじゃなくて

お前が持ってるはずの
ハンドクリームも

押収できるんだよ。

そのハンドクリームで
付いたんですよね?

この
牧先生が殺された現場にあった

あんたの指紋は。

ってなわけで
あとは こっちに任せろ。

任せた! ハハハハ…!

土門さん…。
(橋本)「よっしゃ!」

(日野)イエーイ!

全部
あの資料汚染から始まったんだ。

違法薬物の使用者が
人を殺して逃げてる事件か。

大阪府警に
捜査本部が立ってる事件ですね。

ええ。 その遺留毛髪を
DNA型鑑定をしてる時に

牧英子が 薬品で汚染させちまった
ってやつか。

それで 牧先生は
事件の鑑定から外されたとか。

その毛髪は
僕も鑑定したんだ。

えっ!?

犯人が使用した違法薬物を
検出するためにね。

なるほど。
資料汚染は その時 起きたのか。

じゃあ
資料汚染を起こしたのは…。

僕です…。

それに気づいたんだな 牧英子は。

あの研修の時…。

先生がした鑑定で
この資料汚染が起きるかどうか

今日 来る 科警研の講師に
検証してもらいます。

待ってくれ!

あっ…!
(衝撃音)

ああ…。

(英子)うっ あっ…。

せ… 先生!

(若林の声)このまま 牧先生が
目を覚まさなかったら…

そう思った。

資料汚染問題が
全国で騒がれてる今

それを防止する研修会で

そんな事実が判明したら
大ごとだ。

うまくやれば
首に扼殺痕は残らない。

頭を打って
意識が混濁している今なら

首を絞めても 防御創は残せない

そう思って…。

でも まさか
あの時 すぐに窒息死しないで

遷延性の窒息を
起こしていたなんて…。

(日菜子)キャッ…! うわっ!

ああ… すみません。
大丈夫ですか?

あっ… 大丈夫です。

すみません…。
若林先生でしたよね。

えっ? ああ… ええ。

では のちほど。
はい。

(若林の声)
ハンカチを落とした事には

気づかなかった。

♬~

ハンカチをなくした事に
気づいたのは

大阪府警に帰ったあとだ。

「牧先生は このハンドクリーム
使ってましたか?」

いや 知りませんけど…。

(若林の声)自分が使ってる
ハンドクリームの事を聞かれて…。

♬~

(若林の声)あのハンカチには
ハンドクリームが付着している。

それを彼女が拾ったかもしれない
と思って…。

若林先生?
どうして 私の携帯番号を…。

(若林)「ああ 和歌山県警の
磯村先生に聞きました」

ああ~
彼女とは番号の交換をしました。

警察を解放されたとか…。
よかったですね。

えっ それで わざわざ
電話をくださったんですか?

ああ… 先生 私のハンカチ
拾いませんでしたか?

えっ?

ああ~!
あれ 先生のだったんですか。

持ち主を捜そうと
思ったんですけど

私 犯人扱いされちゃった
じゃないですか。

もう それどころじゃなく…
なっちゃって…。

(若林の声)その時

彼女の様子が
急におかしくなって…。

彼女は気づいたんだな。

牧英子が
遷延性窒息を起こしたのは

トイレじゃない
通用口の辺りだって。

お前が そこから出てきたあと
同じ所から牧英子が出てきた。

ハンカチを返してほしいと
言ったら…。

あのハンカチは…
なくしました。

えっ?
(日菜子)「すみません」

(若林の声)
気づかれたかもしれないと思った。

いや 確実に気づいたんだ。

牧英子の首に 自分の指紋を付けた
ハンドクリームが

お前から移ったものだって事に。

彼女は
お前から電話をもらう前に

京都府警の科捜研から

ハンドクリームの件を
聞いていたからな。

あなたの指紋は

これで 牧先生の首に
付着していたんです。

お前のハンカチなら

そのクリームが付着している
可能性が高いと思ったんだろう。

だから 翌日
朝一番で京都府警に行ったのか。

ええ その疑念を
宇佐見さんと鑑定するために。

僕も 翌朝
すぐに兵庫へ向かいました。

それで 神戸駅で降りたら
彼女を目撃して…。

そのまま 彼女をつけたら

京都駅に着いて…。

(若林の声)
人目や防犯カメラのない所で

声をかけたら…。

(若林)日菜子先生!

(若林の声)やはり 疑われていた。

そう思って…。

♬~

(日菜子)嫌っ!

(若林の声)すぐに
昏睡状態になると思ったから

追いかけはしなかった。

彼女が倒れたら 所持品を奪い

安全な場所で
自分のハンカチを捜して

あったら 回収するつもりだった。

でも…。

(川に落ちる音)

(泣き声)

♬~

彼女は 若林のハンカチを

鑑識が使う保存袋に入れて
持ってきたんだ。

これから鑑定する資料としてな。

だが 鑑識員がそれを気に留めず
報告をしなかった。

だから そのあとに

保存袋に入れた他の所持品と
紛れてしまった。

そのハンカチから

若林の指紋とハンドクリームが
検出されたわ。

うん。

今回 資料汚染の怖さを
改めて思い知った。

確かに 資料汚染は怖い。

だが もっと怖いのは

捜査員や鑑定人の使命感が
汚染されてしまう事かもしれん。

そうね。

(携帯電話の振動音)

知らない番号。

はい 榊です。

(丸山)「榊先生? 丸山です」

丸山…?

ああっ 科警研の丸山先生!

えっ 一緒にお食事?

(丸山)「はい。 ぜひ ご一緒に!」

研修の時 元旦那様に
3時間ほど粘って

榊先生の好きなもの
いろいろ聞いたんですけれども

結局 何が好きなんだか
全然わかんなくて。

私は なんでもいいです。
榊先生は何がいいですか?

先生… 丸山先生。

お気持ちだけ
ありがたく頂きます。

ハハハ…。 いやいや 先生
お気持ちだけでは

私の本当の気持ちが
伝わらないので

ぜひ よろしくお願いします!

場所は
東京でも 京都でも ハワイでも。

私 丸山先生との
お仕事だけの関係を

汚染させたくありませんから。

では また いつか お仕事で。

(丸山)「先生! 榊先生!」
失礼。

(丸山)「マリコさん! マリ…」

誘われたのか?
うん。 まあね。

(高安順二)
ATMで年金戻るは全部詐欺!

(蒲原)警部補の指紋がありました。

至急 探してくれ。

彼は 今
神楽芸をしてるはず。

動作認証が使える。

一人一芸をマスターすれば
いいんです。

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過去のシリーズもご覧頂けます。