【BS時代劇】剣樹抄~光圀公と俺~[新](1)「家康の孫」[解][字]…のネタバレ解析まとめ
出典:EPGの番組情報
【BS時代劇】剣樹抄~光圀公と俺~[新](1)「家康の孫」[解][字]
若き徳川光圀(山本耕史)は必殺剣法を持つ無宿の孤児・了助(黒川想矢)と出会い、明暦の大火を起こした火付け一味の首領が、錦氷ノ介(加藤シゲアキ)であることを知る。
詳細情報
番組内容
若き徳川光圀(山本耕史)は無宿の孤児・了助(黒川想矢)と出会い、彼の木刀による必殺剣法に驚く。光圀は了助を隠密組織『拾人衆』に誘った事を正室・泰姫(松本穂香)に告げる。『拾人衆』は、それぞれの特殊能力を生かし諜報活動を行う孤児たちの集まりだ。光圀は拾人衆の協力を得ながら、現場に残された絵地図を頼りに、明暦の大火を引き起こした火付け一味の首領が、錦氷ノ介(加藤シゲアキ)であることをつかんでいく。
出演者
【出演】山本耕史,松本穂香,黒川想矢,福田転球,内村遥,山本裕子,金恒那,川口和空,藤原颯音,黒澤諒,大河内浩,一本気信吾,青山草太,小杉幸彦,世志男,佐藤誠,西村まさ彦,加藤シゲアキ,石坂浩二ほか
原作・脚本
【原作】冲方丁,【脚本】吉澤智子
音楽
【音楽】兼松衆,PYGジャンル :
ドラマ – 時代劇
ドラマ – 国内ドラマ
ドキュメンタリー/教養 – 文学・文芸
テキストマイニング結果
ワードクラウド

キーワード出現数ベスト20
- 大火事
- 中山
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- 日下
- 了助
- 火付
- 拾人衆
- 大丈夫
- 江戸
- 三吉
- 鬼河童
- 光圀
- 水戸
- 枝豆
- 旦那様
- 浪人
- 罔両子
- ハハハハハ
- 村岡
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<明暦3年 正月に起きた
いわゆる 明暦の大火は
史上最大級の大火災といわれ
江戸の大半を焼き尽くした>
<そして 夏を迎えた江戸の町は
いまだ 復興の途上にあった>
(中山)光圀様?
(中山)
いまだ 見慣れぬ景色でございますな。
天守のないお城は。
(日下)天守まで焼け落ちるとは
残念でしかたがございません。
天守など無用。
もはや この江戸で戦は起こらぬ。
城よりも先に
立て直さねばならぬものがある。
空が広くなった。
江戸が変わる。
<徳川の世になって 50年余り。
ここ 江戸において
人命を最も奪う災いは
戦ではなく 大火事であった。
後に 水戸の黄門様と呼ばれることになる
徳川光圀は
異能の技を持つ隠密集団
拾人衆を率い
江戸の民を守るべく
人知れず奔走していた>
春秋左氏伝だ。
大火事で 全て焼けたと思うていたが
よう一冊見つかった。
(山野)それは ようございました。
時に
吉原の遊女たちが焼け出されたまま
いまだ 行き場がなく
困っているそうでございます。
その 水戸に行かれた大殿様が
ご老中から
相談を受けていらっしゃるそうで。
はあ… 父上も じかに
わしに尋ねてくださればよいものを。
では 公方様より 水戸徳川家が拝領した
領地を与えては どうであろう?
ご領地を 遊郭に? さようなことは…。
言えぬなら わしが水戸の父上に伝えよう。
あの者らには
昔 わしも 随分世話になったゆえな。
(泰姫)
誰にお世話になったのでございますか?
お帰りなさいませ 旦那様。
泰 いかがした? いかがとは?
(猫の鳴き声)
あっ 捕まえました!
捕まえた?
(村岡)泰姫様! 病み上がりのお体で
さように出歩かれては…。
うわっ お召し物が汚れます。
そのような汚い野良猫。
元から汚い猫などおらぬ。
この子は 一生懸命に生きておる分
土やほこりに まみれているだけです。
ん? フフフ…。
(鳴き声)
そのとおりじゃ 村岡。
あっ そのような…。
泰は しっかり食べたのか?
朝げを食べねば 力が出ぬぞ。
旦那様 泰は 幼子ではござりませぬ。
そのようなことまでご案じいただか…。
お主は かの大火事で胸を病み
みつきも伏せっておったのだ。
一時は 死のふちに追いやられたのだぞ。
心配したくもなろう。
(村岡)さようでござります。
猫の世話など 焼いてる場合では…。
フフフ…。
何じゃ?
泰は 果報者にございます。
世話を焼いてくださる旦那様がいて。
フフ…。
鬼河童だ!
鬼河童だ!
(秋山)このガキが。 どういうつもりだ?
やれ。
うお!
やあっ!
ぐっ!
やあ!
♬~
(了助)許せねえ!
待て!
きいや~!
うっ!
やめよ! 殺してはならぬ!
♬~
秋山殿! こちらへ!
どけ!
痛っ! ぐう…。
大丈夫か?
何があった? 放せ!
申せ!
クソ! 放せ!
何があった!?
この! 放せ!
(中山)小僧 おとなしくせぬか!
あっ! あたた…。
放せ…!
(罔両子)
また みなしごを拾っておいでですか?
罔両子殿は 焼け出された民のために
今も炊き出しをしておられるではないか。
1人増えたところで 変わらぬであろう。
それは そうでございますが…。
我が父 頼房公は 親を亡くした子を救い
その中から
公方様のお役に立つ者を見いだし
拾人衆を作ろうと
そちに この寺を任せたのだ。
いかにも。 拾人衆は
とりわけ優れた技を持つ子らを
ご公儀のために働く隠密に仕立てたもの。
あのわっぱに 何の技が?
見たこともない 棒の術を使う。
大人一人 吹き飛ばした。
棒?
とんでもない暴れ者でござる。
棒切れ一本で 浪人5人に向かって。
しかし 拾人衆は 悪党どもの動きを
大人ではできぬ手で ひそかに探ること。
棒切れで闘うことでは…。
分かっておる。
…が 捨て置けば
いずれ ろうぜき者となるか
大人になる前に 殺されよう。
(おわんを強く床に置く音)
(鳩・光圀の声まねで)
これ 礼くらい言わぬか。
(笑い声)
(光圀の声まねで)声を聞かせてくれれば
お主の声も まねできるぞ。
(笑い声)
あたしの名は 鳩。
ねえ
名乗るくらいしなさいよ。
(巳助)ほっとけよ そんなやつ。
(亀一)
ん? 日下様が来た。 今日も慌ててるな。
(日下)はあ 遅くなった! 遅くなった!
「遅くなった 遅くなった」。
また中山様に怒られる!
「また中山様に怒られる」。
(日下)痛え!
「痛え」。
石段を踏み外した。
(笑い声)
角を曲がって…。
来た!
おお… 皆 励んでおるか?
(一同)はい!
うむ。
亀一は 聞き耳の達人。
巳助は 何でも 一度見ただけで覚えて
そっくりの絵を描く名人。
ヘヘ…。
さっきも こ~んな顔してたぜ。
(笑い声)
こっちは 韋駄天。 名前のとおり。
ここにいりゃ 食いっぱぐれないよ。
奉公先を見つけてくれる。
何たって光圀様は
あの家康様の孫なんだから!
あんたも 拾人衆になるんだろ?
(日下)あの者の名は 了助。
了助?
近所の話では
もともと無宿人の子でしたが
幼い頃に親を亡くし 三吉という男と
長屋暮らしをしていたようです。
ところが 正月の大火事で三吉も死に
今は 天涯孤独の身だと。
あの大火事で?
はい。
「鬼河童」と呼ばれ
近所では 気味悪がられているようです。
(罔両子)鬼河童…。
して 浪人たちは いかがした?
(日下)ケガを負った浪人は
秋山官兵衛という
札つきだと分かりました。
(中山)札つき?
(日下)酔っては ケンカして
「火を付けてやる」などと ざれ言を。
ざれ言ではないかもしれぬな。
(日下)はっ。
(日下)これは
随分 詳しい絵地図でございますな。
わしのものではない。
その秋山から鬼河童が奪ったらしい。
このように精密な絵地図を作るには
相当の金子が要るはず。
浪人風情には とても。 一体 誰が?
ああ この印は
全て大火事の火元。
それだけではない。 ほかにも印が。
(中山)
もしや これから火付けをする印では!?
あの大火事が火付けだという証しはない。
だが もし あの大火事が
しかと火付けであったのなら…。
決して 許さぬ。
何とか申せ。
秋山は 火付けを
たくらんでいるのやもしれぬのだ。
何故 言い争いになった?
お前も 一味か?
文句があるなら 何か申せ。
阿呆!
何!?
うわっ やめろ 小僧!
うわっ!
おのれ 鬼河童!
(日下)わっ やめろ! やめろ! あっ…。
くっ! くう…!
見事だ。 その棒振りは 我流か?
何年もかけて 身につけたものであろう。
今頃 秋山は その棒で打ちつけられ
さぞや苦しんでいるだろう。
お手柄だ 了助。 ようやった。
何でも言うてみい。 わしは お前を信じる。
わしは 町を焼き
人の命を奪う火付けどもを憎んでおる。
もし 秋山が火付けと関わりがあると
知っているなら
力を貸してくれぬか?
頼む。
おやめくだされ! おい 答えぬか!
河童を信じるのは河童だけだ。
あんたも河童か?
(中山)なっ ん…。
確かに 泳ぎは得意じゃ。
小僧 このお方を どなたと心得る!
恐れ多くも 水戸…。
やめよ!
わしは 拾人衆の束ね役をしておる。
拾人衆の役目は 聞いたであろう?
どうだ? 共に 働いてみぬか?
飯の心配はいらぬ。
まあ よい。
しばらく この寺にいて 考えるがよい。
♬~
(鐘の音)
(吽慶)奥方様は
お加減は いかがでございますかな?
おかげさまで すっかりようなって
起き上がれるように。
吽慶殿が教えてくだされた
医者のおかげです。
ハハ いや 私は 何も。
さて 今日は いかがなされました?
実は…。
(罔両子)御免つかまつります。
随分 きれいになったな。
(罔両子)ほれ!
この者 了助と申します。
しばらく 吽慶殿の部屋で
寝起きを共にしていただけますか?
承知いたしました。
(罔両子)ありがとうございます。
了助 仏師の吽慶殿だ。
諸国を巡る修行をされ
当山に とう留されておる。
粗相のないよう。 よいな?
では。
(仏像を彫る音)
♬~
その棒の ただ一振りで
不逞浪人を吹き飛ばしたのだ。
あの強さ 目に焼き付いて 離れぬわ。
その子は
なぜ そこまで強くなったのでしょう?
武士でもないのに…。
それは 鍛錬のたまものであろう。
旦那様は もし
お武家にお生まれにならなかったら
武芸の鍛錬など なされますか?
私ならば くたびれ果ててしまいます。
(笑い声)
(せきこみ)
泰 大丈夫か? 誰か! 誰か!
大事ありませぬ。 大げさにございます。
だが…。
泰は 死にません。
お医者様も 「よくなった」と
言うておるではありませんか。
すまぬ。 少し 夜風に当たったのが
よくなかったやもしれぬ。
大丈夫。 大丈夫。
私より 旦那様の方が
泣きそうな顔をしておいでです。
私より ずっとお強いのに 面白いこと。
そうじゃ 猫は どうした?
また どこかへ。
猫には猫の訳があるのでしょう。
(笑い声)
(せきこみ)
(せきこみ)
♬~
逃げろ! 逃げろ!
(悲鳴)
急げ! 急ぐのじゃ!
よいか この屋敷は捨てる。
駒込へ向かう!
家財は 捨て置け!
(一同)はっ!
(爆発音)
火が来たぞ~!
急ぐのじゃ! 日下 捨て置け!
はっ!
さあ 急げ!
逃げよ! 逃げるぞ!
(村岡)泰姫様!
泰姫様!
泰!
泰姫様!
(せきこみ)
煙を吸われて…。
はあ はあ… 大事ありませ…。
泰…。
泰! 泰!
♬~
三吉おじさん! 何すんだ! やめろ!
(三吉)
了助! お前は 生きろ! 生きろ~!
はあ はあ はあ はあ…。
(戸を開ける音)
いや まさか…。
♬~
このような絵地図
誰もが作れるわけではない。
誰もが…。
♬~
(花火の音)
♬~
<光圀は 拾人衆を集め
巳助が口伝えで描いた人相図を配った>
秋山官兵衛 火付けに関わる悪人だ。
この男を追っている。
(中山)皆には それぞれ持ち場を決めるぞ。
まずは 紀州徳川家に 秋山が
出入りしないか見張ってもらいたい。
紀州様を?
(中山)
同じ徳川御三家ではござりませぬか!
(ざわめき)
了助は?
それが… 申し訳ございません。
なぜ お止めにならなかったので
ございますか?
柱に くくりつけておくわけにも
いきますまい。
たとえ 飢えようとも
そう生きるしかない者もございます。
「猫には猫の訳がある」か。
分かり申した。
(小声で)なぜ あのような者を
お気に留められるのでござりますか?
あの子には 重すぎるのだ。 あの棒は。
よう参られた!
≪出羽秋田…。
「出羽秋田」。
≪佐竹家勘定方…。
「佐竹家勘定方」。
≪桑原利右衛門にござる。
「桑原利右衛門にござる」。
♬~
あっ いけね!
♬~
はあ… 違った。
(鳩)枝豆~ 枝豆。 枝豆~ 枝豆。
枝豆は いかが?
おいしいよ! 買っておくれよ!
これ!
まあ よいではないか。
おっ うまそうだ! どれ 一つ。
おっ うまい!
どうぞ! おお!
♬~
うわっ… 危ねえな!
(中山)仰せのとおり 印の地には
抜かりなく網を張りました。
ご苦労。
秋山が まだ現れません。
わしが 伯父上のところに行ってくる。
紀州様へ!?
大殿様の断りもなく動かれては
大騒動にならぬとも限りませぬ!
光圀様のお立場…!
再び江戸が焼かれるかもしれぬ時に
身内の騒動を恐れていられるか!
じっと動かぬのが世継ぎの分別と言うなら
この立場 いつでも返上する!
♬~
<徳川御三家の1つ
紀州徳川家の当主 頼宜は
光圀の父 頼房の兄である>
♬~
≪(足音)
(頼宣)よう来た!
よう参られた 光圀殿。
水戸の頼房は 息災か?
はい。 それは 何より。
京より お輿入れの奥方は
正月の大火より長く伏せっておいで
と伺うたが…。
おかげさまで 日々 よくなっております。
それは また 何より。
されど あの大火事さえなければと
思うばかりです。
全くじゃな…。
そつじながら…。
この絵地図
お心当たりは ございませぬか?
印は 大火事の火元にございます。
どういう意図だと お思いになりますか?
描いた者に尋ねねば 分からぬな。
では 伯父上にお尋ねいたします。
これは 火付けの一味と目される浪人が
持っていたもの。
なぜ 一介の浪人が
このような精密な絵地図を…。
ご公儀の許しもなく
このようなものが作れるのは
よほどの身分と財を持つ
限られた者のみにございましょう。
フフフフ… 全く その剛毅な気性は
父親譲りじゃな!
6年前 公儀の転覆を謀った
由井正雪の乱では
我が紀州徳川家の絵地図が使われた。
それゆえ 疑うておるのか?
それもあります。
そうじゃ。 作らせたのは わしじゃ。
もちろん 印など描いてはおらぬ。
わしは ただ 絵地図があれば
再び 大火事が起きた折
逃げる助けになると思うたのじゃ。
下々の者たちにも広めてやろうと。
だが盗まれた。
盗まれた?
そなたの申すとおり 由井正雪の乱では
危うく謀反の首領と
見なされるところであった。
それが また こたび
絵地図を盗まれたとあっては
面目が立たぬだけでは済まぬ!
お城の老中どもは
紀州 尾張 水戸の三家を
ご政道から遠ざけようと
「鵜の目鷹の目」で落ち度を探しておる。
表沙汰には できぬのじゃ。
<そして その夜>
ハハハハハハ…。
ハハハハハハハハ…!
うら! ハハハハ…。 燃えてしまえ!
ハハハハハハ…!
(中山)待っておったぞ! 夏の虫め!
召し捕れ!
(一同)おう!
♬~
退け! 退け!
どけ!
クソ…。
(殴られる音)
(桑嶋)待ち伏せされていただと!?
えい! なぜじゃ!
お許しを。 平にご容赦を。
(氷ノ介)秋山殿 「なぜか」と問うておる。
(秋山)さあ? それがしには…。
偽りを申すな。
それとも この腐った徳川の世を
たたき潰そうと誓うたのも
偽りであったか?
絵地図を出してみよ。
申し訳ございませぬ!
速やかに始末をつけよ。
野良猫一匹ぐらい
お主でも殺せるであろう。
死を悟った野良猫は
身を隠すというではないか。
♬~
(棒切れを振る音)
うん この音。 「シュッ」って。 奥にいる!
(棒切れを振る音)
(光圀の声まねで)捜したぞ 了助。
こんな所におったのか。
何で 出ていったの?
バカだな。 拾人衆でお役目を果たせれば
そのうち
どっかの大店の養子にもなれるし
侍にだって…!
そんなの どうでもいい!
俺は ただ強くなりたいだけだ。
(鳩)何で そんなに強くなりたいのさ?
強くなっても
飯が食えなきゃ 死んじまうよ。
(韋駄天)俺たちは 皆
火事で親が死んじまったり
火事で食い詰めて
捨てられたやつばっかりだ。
悔しいのは おんなじだ。
俺たちで 火付けをやっつけてやろうって
言ってんだよ!
うん?
刀の揺れる音が近づいてくる。
4人… 5人… 6人か?
1人は 足を引きずってる。
秋山だ。
≪(足音)
来る!
♬~
亀一 巳助。
(笑い声)
♬~
悪党め! 許せねえ!
きいや~!
♬~
きいや~!
♬~
ハハハハハ… ガキめ。
同じ手は 二度食わぬわ。
絵地図は どうした!?
言わねば 殺す。
絵地図なら ここだ。
(秋山)かかれ!
♬~
大丈夫か? よう持ちこたえた。
おのれ…!
下がっておれ。
いや~! ふっ! うっ…。
や~っ! うあっ! うう…。
うっ…! あ…。
(中山)秋山!?
(日下)どこから?
あいつ…!
(中山)逃すな! 追え!
はっ!
クソ…!
放せ!
危ない! 無茶をするな!
あいつが! あいつ… あいつなんだ…!
知っておるのか?
火を付けた。 大火事の日。
見た。
そうであったか。
何で信じるんだ?
あんた 偉いお侍なんだろ?
俺は 無宿人の子で…。
人を信ずるのに 身分は関わりない。
お前が
その重い棒を振るえるようになるのに
どれだけの月日 鍛錬を重ねたか。
そのような強い心を持つ者は
信ずるに値する。
弱くちゃ 駄目なんだ。
俺が弱かったから…
三吉おじさん 俺のせいで…。
おじさん! おじさん… 三吉おじさん!
(三吉)了助!
俺はいいから 早く逃げろ!
うら~! おい!
おい ガキ 邪魔だよ!
あっ 何すんだ!
まだまだ…!
構わねえ! 焼いちまえ!
燃やせ! 燃やせ!
やめろ!
どけ!
了助! お前は生きろ! 生きろ~!
生きろ~!
おじさん…。
怖くて… 怖くて 動けなかった。
フフフハハハハハハハ…!
ハ~ ハハハハハハ…。
フフフフフフ。 よい眺めだ。
首尾よく燃え広がったのう。
ハハハハハ…!
弱いと大事な人を守れない…。
弱いと… 敵も討てない。
まこと 重い棒だな。
これまで よう一人で生きてまいった。
(泣き声)
よう 一人で…。
よう 一人で生きてまいった。
(泣き声)
もう大丈夫だ。
大丈夫。
大丈夫。
(泣き声)
大丈夫。
(泣き声)
(仏像を彫る音)
♬~
(仏像を彫る音)
♬~
ハハハハハ… よい眺めだ。
首尾よく燃え広がったのう。
ハハハハハ…!
♬~
こたびの務めは
渡辺忠四郎を捜し出すことだ。
評判の勝山とは お前さんのことか?
お湯屋に!?
それは お役目で。
「人になれるのではないか」と
言うておりました。
光圀…?
決して許さぬ。
そなたのようなやつを!
許さねえ!
♬~
♬~
♬~
♬~