岸辺露伴は動かない(6)「六壁坂」[解][字]…のネタバレ解析まとめ

出典:EPGの番組情報

岸辺露伴は動かない(6)「六壁坂」[解][字]

「ジョジョの奇妙な冒険」からスピンオフした荒木飛呂彦の同名漫画の映像化第2弾!高橋一生演じる漫画家の岸辺露伴が、遭遇する奇妙な事件にヘブンズ・ドアーを使って挑む

番組内容
露伴は妖怪伝説を取材するためだけの理由で六壁坂村の山林を買い破産してしまう。財産よりもネタが大事な露伴は妖怪伝説の謎を追って京香と村を訪れるが、手掛かりは見つからない。そんな時、露伴の前に現れたのは村一番の名家の跡取り娘、大郷楠宝子だった。楠宝子は露伴が村を訪ねた理由を探ってくるが、自らも何かを隠しているようだ。楠宝子をヘブンズ・ドアーで読んだ露伴は、楠宝子と六壁坂にまつわる驚がくの真実を知る。
出演者
【出演】高橋一生,飯豊まりえ,内田理央,渡辺大知,中島歩,井上肇,白鳥玉季,吉田奏佑
原作・脚本
【原作】荒木飛呂彦,【脚本】小林靖子
音楽
【音楽】菊地成孔

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

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キーワード出現数ベスト20

  1. ハァ
  2. 郡平
  3. 修一
  4. 楠宝子
  5. 先生
  6. 子供
  7. 六壁坂
  8. 宝生
  9. 取材
  10. 楠宝
  11. ハァハァ
  12. 岸辺露伴
  13. ダメ
  14. ハァハァハァハァ
  15. 雅三
  16. 大郷楠宝子
  17. 妖怪
  18. 露伴先生
  19. ハァハァハァ
  20. 一緒

解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

   ごあんない

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(霧吹きの音)

♬~

(大郷楠宝子)カワイイ…。

あなたは 私だけ…。

これからも ずっと…
ずっと あなたと一緒に…。

♬~

(滴が落ちる音)

♬~

(泉 京香)いよいよですねー!

「六壁坂」の取材!
謎の妖怪伝説とは何か?

いい取材ができるといいですねー。
フフッ。

(岸辺露伴)
本当なら もう行ってるはずだった。

しょうがないですよォ。

原稿 上げたあとで
お疲れでしたもん。 ああッ!

別に仕事のせいじゃない…。

[ 回想 ] (乙 雅三の声)露伴先生…。

六壁坂… 返してッ。

うぐッ… うっ! ぐうっ…。

(剥がれていく音)

ああッ…。

いや~ 編集長が いつにも増して
すごい原稿だったって言ってましたよォ。

「気迫がすごすぎて 怒りさえ感じる」って。

ありがとうございま~す!

読者プレゼント 早く頂けて助かりました。

入稿作業も終わってますし
これで間に合いそうです。

「間に合う」って 何に。
じゃあ 失礼しま~す。

≪(扉の開閉音)
…ったく。

♬~

(バス運転手)え~ まいど
ご乗車ありがとうございます。

このバスは 七ツ杜駅発
六壁行きです。

途中でお降りの方は
運転手まで お声がけください…。

♬~

(子供たち)
最初はグー! ジャンケンポイ!

(歓声)
(子供)い~ち に~い さ~ん し~い

ご~お ろ~く な~な。

≪先生!

よいしょっ。
ハァ… お疲れさまで~す。

荷物 この集会所に
置かせてもらえるそうです。

取材基地
ここにしましょう。 君 何でいるんだ。

いや~ 先生に早く追いつこうと思って
駅から タクシーで来たんですけどォ

先生 遅かったですねッ。

駅長が この村出身だったから
話を聞いていたんだ。

というか 話を聞き終わったら
乗ろうと思っていた

1台しかなかったタクシーに
乗っていったのは 君かッ!

…いや そうじゃない。
「どうして来たのか?」と聞いてる。

そりゃあ 担当として
取材に協力するためですよォ。

先生の家も
守らないといけませんし! ハッ!

それに~ 私 都市伝説とか
いろいろ調べてたじゃないですかァー。

何か 六壁坂の妖怪伝説だけ

ちょっと感じが違うなァ~って
気がしてきたんですよねェー。

なので
手伝います 取材ッ。

んっ? あの子 何だろ。

これも駅長に聞いたんだが

一帯の山林を僕が購入したことが
うわさになってるそうだ。

へ~ さっすが先生。

(息をのむ音)

マズいな…
あれは「お友達」を連れてくるパターンだ。

あ~ あるあるですね~。

君 担当編集として
しっかり仕事してくれよ。

今日は さすがに
読者サービスをする気はない。
えっ?

あ もちろんです。 任せてください!
取材の方も…。

そっちはいいッ。

じゃあ ちょっと行ってきますんで。

ハァ ハァ…。

先生 ハァ… この村 坂ばっかりですけど
「六壁坂」って どの辺ですか?

マップでは 坂の名前までは
出てこないんですよね。 当然だ。

「六壁坂村」とは言っているが
実は 「六壁坂」という「坂」は存在しない。

えっ そうなんですかぁ!?

もちろん かつては あったはずだ。

だが 六壁坂の伝説が
完全なタブーとなって 忘れられた時に

坂自体も消えたんだろう。

じゃあ 先生が「破産」するほど
「山」を買ったのって…。 ああ。

「場所」が分からないせいだ。

大体… あの辺から あの辺 全部買った。
(京香が息をのむ音)

さすがに
こっち側の集落までは買えなかったが。

いや 当然ですよ。

だが 「こっち側」にないとも
言い切れないだろッ。

そうですけど…
何か 「あて」あるんですかぁ?

まあ 可能性は低いが 駅で聞いたのは…。

♬~

ここだ。
ハァ…。

入れませんよ。
ああ。

だが ここが
この村で一番大きな「坂道」らしい。

ああ… 確かに結構長いかも。

大きな家があって…
そこで行き止まりになってます。

今いるのが ここだ。 屋敷は ここ。

裏に面しているのは 僕が買った山だ。

地図で見ると 改めて すごいですね。

この屋敷は古くて
100年以上 空き家だったが

三十数年前に
元の持ち主が戻ってきたそうだ。 へ~。

庭も広いし 立派。

♬~

奥様って感じでしたねー。

≪(子供)いた!
(子供たち)いた~!

先生 ここは私が。 一旦
さっきの取材基地に避難しててください。

こんにちは~。 君たち 村の子?

あれ 岸辺露伴でしょ?
ねえ サイン下さい!

あっ… ちょっ! ちょっとちょっと!
(子供たち)サイン! サイン!

あ~あ~ 分かった分かった!
あっ サインは また今度。

露伴先生 今日
お仕事で来てるから。

ウソだぁ
漫画描いてなかったじゃん。
(舌打ち)

漫画を描くための取材。

そうだ 君たちも知らないかなぁ?
不思議な話。

(子供)学校の怪談とか?
うん! そういうの。

もしかしたら
露伴先生の漫画になるかも!

(村内放送)

[ 心の声 ] 手がかりは やはり
橋本陽馬と 乙 雅三か…。

[ 心の声 ]
走ることに取り憑かれた陽馬は

恐らく 六壁坂に入った。

…とすると 恋人が発見された場所か
その近くが 六壁坂のはずだが。

[ 心の声 ] 乙 雅三が
交渉に行った地主の家は ここだ。

陽馬が 恋人の死体を捨てた場所とは
ルートが全く重ならない。

[ 心の声 ] 「捨てる」…。

乙 雅三も 何か…。

(乙 雅三)「交渉が難航している地主に
また あいさつに行ったら

岸辺露伴という漫画家に
全部 売ってしまったという。

帰り道には迷うし 最悪。

腹立って 土産のメロンは投げ捨てた」。
(風の音)

♬~

乙 雅三は 迷ったんだ。

地主の家から帰る途中

どこかに入り込んだとしたら…。

♬~

これは…。

♬~

山道か?

♬~

さっきの屋敷…。

もし この道が 六壁坂だとしたら…。

♬~

≪先生! よいしょ…。

あの~ ちょっと
サインをお願いしたいって人が。

泉くん… 君 何のために…。

(小声で)さっきのお屋敷の人ですよね。

アポ取らなくても
話 聞けそうじゃないですか。

じゃ 取材基地の方で。

私は 子供たちから 話 集めますね。
結構 いい情報 持ってるんですよッ!

じゃ 失礼しま~す。

(風の音)

改めまして
私 大郷楠宝子と申します。

ぶしつけなお願いで
申し訳ありません。

子供が 本当に大ファンなもので
どうしてもと。

先ほど うちの近くで
先生をお見かけしました。

「うち」というと。
坂上の。

ああ。

何か ご用でしたでしょうか?
別に。 たまたま通りかかって。

ああ…。

この村で 一番古い家柄だとか。

ええ。 まあ… 古いだけの家です。

ご存じですか?
村では ちょっとした騒ぎだったんですよ。

有名な漫画家さんが
村周辺の山を購入されたって。

あれ うちのすぐ裏なんです。
へぇ。

どうして こんな辺鄙な土地を?
気に入ったんで。

こんな 何もないところが?

漫画家にとっては… いろいろと。

いろいろと?
いろいろと ある… かな。

ありがとうございます。

ヘブンズ・ドアー。

(ページがめくれる音)

悪いが 読ませてもらう。

「大郷楠宝子。

六壁坂村で 300年続く

味噌づくりで成功した一族の

ひとり娘であり 跡取り娘」。

「それまで 本社のある東京にいた一家は

娘を 空気のいい地元で育てたいと
六壁坂村に戻る」。

坂上にある屋敷からの通園通学は

常に 運転手つきの車で送り迎え。

大学は 片道2時間。

おかえりなさいませ。
ただいま~。

それでも 娘を溺愛する両親は
ひとり暮らしを認めず

せめてもの自由は…

本宅向かいにある 離れに住むことのみ。

≪(扉の開閉音)

♬~

(釜房郡平)でェ~ッ!
あ…。

楠宝ちゃん。
バイト終わったの?

うん。 あした休みだから
一緒にゴロゴロしよォ~。

ねえ… もっと気をつけて 入ってきて。

見られたら 大変でしょう?
うん…。

ちょっと… ねえ郡平 聞いてんの?
聞いてるよ~ッ!

もう…!
ニャハハ。

そして その翌日。

≪(ゲーム音)

≪(郡平)楠宝ちゃ~ん 喉 渇いた。

≪(ゲーム音)

はい。

ねえ…。
うん?

オレさぁ ここに
引っ越してこようかな。 え…?

いちいち 家帰るの
めんどくさいしさぁ。

楠宝ちゃんと
ずっと一緒にいたいじゃん。

何 言ってんのよ…。
そんなことしたら バレちゃうでしょう。

この間 お母様が急に入ってきた時
もう 心臓止まるかと思った…。

だ~か~らぁ 鍵 替えたんだろ?

バレないって。 本宅 離れてるし。

ねえ… それ飲んだら
今日は もう帰ってくんない?

えっ?

今日 休みだし
一緒に ゴロゴロするんじゃないのかよ。

ダメ。
ゲームも かたづけてね…。

(電源を切る音)

なんか…
最近 ずっと思ってたんだけどさぁー…

楠宝ちゃん 近頃 なんつーか…

冷たくなったよねぇ。

オレさぁ 時々 見るんだよね。

庭で仕事してる時。

ダッセェ男が ダッセェ車で来るの。

今どき バブルかよ みたいなさぁ。

で… そいつ来ると 楠宝ちゃんも
おしゃれして 本宅行くよなぁ~。

なーんか まっさかのまさかだよねーッ。

(ため息)

(ため息)

勘づいてるなら 話が早いわ…。

お互い
楽しい思い出だったということで…。

うちのお父様が許すわけないのよ。

私は この家を継いで
守らなきゃいけない ひとり娘。

あなたは ただのバイトの庭師。

春に卒業したら 結婚して
婿養子をとることも決まってる。

あなたの見た ダッサイ男が それ。

でも 家柄は申し分ないし…
何年も前から決まってたの。

だから…。

♬~

やあぁーだよッとっ!
え?

ちょっと! ねえ…。

ウッソォでしょ!? 楠宝ちゃん。

分かってるって。

いいじゃん このままで…
別に別れなくても…。

何 言ってんの? ねえ はなして!
もうすぐ来ちゃう。

ハァ ハァ…。
あのダッセェ バブル男が?

いいねェ 見せつけちゃおうぜッ!
オレたちの仲いいとこ。

ダメ… はなしてってばッ!
(たたく音)

あっ! ああ…。

何!!
ああッ!

あ…。

…ごめん。

君が 先に殴ったんだからね。

本当に好きなんだよ…。

このままでいいんだ。

このまま 誰にも内緒のままで。
うっ… やめてッ!

帰ってッ! 楠宝ちゃん…。
もう 帰ってよッ!

楠宝ちゃん…!

お金持ってッ! 帰ってってばッ!

(刺さる音)

(高窓修一)失礼します。

(大郷宝生)おお 修一くん
待ってたよ。
(修一)どうも。

(宝生)すぐ楠宝子を呼ぶから
座敷で…。 あ…。

僕が行くのは… ダメでしょうか。

(宝生)あ…?
その…。

楠宝子さんの離れに…

行ったことがなくて…。

郡平 お願い 早く出てって。

ほんとは私だって あなたと…。

でも 家を守るためには…。

郡平?

ハァ… もう 郡平!
(抜ける音)

(ゴルフクラブが倒れる音)

え…?

郡平…?

♬~

郡平!

(血が流れる音)

ウソ。

え…
また… からかってるんでしょ…?

郡平… フザけないでよ ねえ…。

♬~

動いてない…。

息も…。 ウソッ!

待って… え これって…。

私が殴ったみたいじゃあないのッ!!

え やだ…
郡平… え どうしよう…。

えっ… え… どうしよう!

あ… 救急車… 救急車 呼ばなきゃ!

携帯 どこッ!? 携帯ッ!
ハアッ。

あ 待って。 待って待って待って待って…。

混乱してる…。

もし…
もし死んでたら…。

呼ぶのは救急車じゃなくて
まさか 警察のほう?

(玄関チャイム)
≪(宝生)楠宝子… 修一くんが見えたぞ。

こっちに上がってもらっていいだろう?

楠宝子!

[ 心の声 ] ダメ… 私は いない…。
ここには いないわ…。

(扉を開けようとする音)
≪(宝生)あれ? 鍵がかかってる…。

楠宝子のやつ ここじゃあないのかな…。

[ 心の声 ] 私は どこにも存在しない。

≪(修一)いや さっき カーテン越しに
影が見えましたから いらっしゃるかと…。

≪(宝生)そうか…。
(玄関チャイム)

(ノック)
≪(修一)変ですね。
どうかしたんでしょうか。

≪(宝生)楠宝子! 大丈夫か!?
楠宝子!

≪(修一)合鍵は ありますか?
≪(宝生)ああ 持ってこよう。

あ… お父様ッ!

≪(宝生)な~んだ
楠宝子 いたのか。 ごめんなさい!

ちょっと かたづけものしてたからッ!

≪(宝生)修一くんが見えてるんだ。
こっちに入ってもいいだろう?

修一さんが? わぁ 嬉しいッ!

でも今 ちょっと手が離せなくて。

終わったら すぐ向かいますから
本宅で待ってていただいて…!!

≪(宝生)そうか。 じゃあ なるべく早くな。
ええッ!

ハァ ハァ ハァ…
ハァーッ ハァーッ。

ハァ ハァ ハァ…。

[ 心の声 ]
隠そう… 隠すしかない…ッ!

ああ… うっ! あっ…
ハァ…。

ううっ… うう! ハァ ハァ…。
ううっ!

ああッ!
ハァ ハァ ハァ ハァー ハァーッ…。

んっ… うっ… ハァ ハァ ハァ ハァ…。

[ 心の声 ] 何 これ?

心臓が動いてないのに…
どうして こんなに?

えっ? うっ!
うっ うっ…。 (出血する音)

郡平…
もしかして… まだ生きてる?

(出血する音)
ああ… ああ… ああッ!

[ 心の声 ] どうして?
人間て 死んだ後も出血するの!?

あっ! ハァハァハァハァ…。

ああーッ!
あっ ううんっ…! うっ…。

ハァハァ ハァハァ…。

うっ! うっ… ううっ。

ううッ!
ハァハァハァ…。

(かれていく音)
ああッ! あっ…。

ああっ… あああッ! なんなの…。

なんなの これッ!?
ハァハァ… なんなのよーッ!?

ハァ ハァ ハァ。
≪(ノック)

え…。
≪(修一)楠宝子さん。

待っててくれって言われたのに
ごめん。

でも いい機会だから
2人だけで話がしたくてね。

ハァハァハァ…。

お父様から 合鍵を貸してもらった。

ああ… ハァハァハァハァ…。

≪(修一)入ってもいいかな?
ダメよッ!!

絶対に入っちゃダメッ!
ああ…! あ… うっ。

ハァハァハァハァ…
今 着替え中なの!

だから待っててッ!

何か 何か… 何か血を止められるもの…。

≪(修一)楠宝子さん
君 今! 本当にひとり?

え…?

最近 ずっと思ってたんだ。 君は…。

え… ああ…。

他に 好きな男がいるんじゃないかって。

≪(修一)今 一緒にいるんじゃないか?

ああッ!

≪(修一)
合鍵までもらって みっともないけど

どうしても確かめたいし…。
うっ う…。

うう~ん…。
≪(修一)君と話したいッ!

だから…。
ううっ! うう~ッ…。

≪(修一)開けるよッ!
うっ… ハァハァ…。

いいよね?

ハァハァハァハァ ハァハァハァハァ…。

郡平 ごめんなさいッ!

(縫う音)

ごめんなさいッ!
でも 悪いのは あなたよ。

私は悪くない。

(血が噴き出る音)
ああッ! ああ ああ ああ あああッ!

楠宝子さん? どうした!?

ハァハァハァ…。
(鍵をさし込む音)

鍵が違うッ!

そうだ…
鍵をつけ替えて… ハァ ハァ…。

≪(ガラスが割れる音)
ああッ! あっ あっ ああ…。

ハァ… うっ ああ!
ハァハァ。

ああっ!
≪(たたく音)

≪(たたく音)
うっ… ハァハァハァ…。

≪(ガラスが割れる音)

んんっ… あっ!
≪(扉を開ける音)

(修一)楠宝子さん!

楠宝子さん…。

ああっ! ハァハァハァハァ…。

あっ! ハァハァ。

ううっ!
≪(修一)楠宝子さ~ん!

うんっ… ああっ! ああ… ハァハァ。

あうっ… ううーッ!

(修一)楠宝子さん…。

いっ… ああっ!
ハァハァハァ。

ふんっ…。 うう~ッ!

楠宝子さ~ん!

楠宝子さん! ああ… 楠宝子さんッ!
楠宝子さん 大丈夫…?

あ… 今の悲鳴は?

ごめんなさい。
虫がいたから…。 あ…。

修一さん。
はい。

私に 他に好きな人がいるだなんて
本当に そう思ってるんですか?

い… いや…。
あ すまない…。

本宅で待ってるよ…。

うん…。

(滴が落ちる音)

[ 心の声 ] お願い… 「止まって」…。

郡平… 私を許して…。

(血が落ちる音)

何だ これはッ…。

この「郡平」という男は
一体…。

「その日の深夜
郡平の死体を 山に埋めることにする」。

(引きずる音)

かれた郡平の体は軽い。

血は止まらなかったが 無理をしなければ
それほど流れないことも分かった。

そして…。

(花台に当たる音)
あっ。

(水がかかる音)

郡平…?

寝てるみたい…。

きれい…。

あなたの顔 好きだった…。

♬~

まさか…。

♬~

先生! すごい情報ですッ。

この子 櫂くんっていうんですけど

なんと 山で…。
分かった。 そっちは…

君に任せるよ。
もォ~!

♬~

(書き込む音)

「岸辺露伴のことは 気にしない」。

♬~

大郷楠宝子は
その後 予定どおり 修一と結婚。

そして 「郡平」の血は…。

そのあとも ずっと 止まらなかった。

(流す音)

毎日 静かに 確実に出血し続けた。

誰も知らない 天井裏で…。

毎朝 その血を捨て
一杯の水を 郡平に与えるのが日課だ。

外泊はしない。

(霧吹きの音)
旅行したいとも思わない。

郡平のそばで 郡平のカワイイ寝顔を
見る以上の楽しみは あるはずもないから。

郡平 あなたは 私だけ…。

私だけが世話を焼かなきゃダメな人。

それは…。

子供を2人 授かったあとも変わらない。

♬~

「郡平」は 今も 大郷家の天井裏で
「死に続けて」いる。

間違いない。
ヤツもまた 六壁坂の妖怪。

そして 六壁坂は…。

大郷家の裏… ここだ。

30年前 この忘れられていた
坂の上にある屋敷に

大郷家は引っ越してきた。

それがきっかけとなって
六壁坂は 再び息を吹き返した…。

「境目」が ひらいたんだ。

ひらいた「境目」からは
当然 「何か」が はみ出してくる。

忘れられた 六壁坂の妖怪伝説が…。

あの家の天井裏に 「郡平」はいる。

ただ死んでるだけのヤツの「目的」は何だ?

知りたいのは それだッ…!

≪(足音)

お兄さん 岸辺露伴でしょ?
漫画家の…。

知ってるよ… 最近
この辺の山 買ったんでしょ。 誰だ 君は?

怪しい大人とは
口をきくなと言われてる。

君が話しかけてきたんだろう。

どこから来た?

ここは
簡単に入ってこられる場所じゃない。

それとも あの大郷家と関係が…。

君 もしかして…。

おい 待てッ!!

(石にぶつかる音)

君… 大丈夫か?

おい…。

(風の音)

まさか…。

バカな。

これじゃあ
まるで…

僕が この子を…!!

何かしたみたいじゃあないかッ!

(かれていく音)
何ッ!?

♬~

これは… こいつは あの郡平の子供かッ!!

大郷楠宝子は
「死体になった」郡平の子供をッ!

そして
今度は 「こいつ」が「父親」のように…。

僕に
取り憑く気だッ!!

ヘブンズ・ドアーッ!!
(ページがめくれる音)

まずいッ! これは「死」だッ。

完全に塗り潰されれば
もう書き込めないッ!

(書き込む音)

「岸辺露伴をしらない。
見ることもない」。

♬~

私…。

≪桐子 何してるの?

お母さん。

おかえりなさい。
うん。

はい。
お腹空いたぁぁー。

帰って おやつにしましょう。
うん。

ねえ 櫂は戻ってきた?
(桐子)知らなーい。

櫂…?
≪何してたの? そこで。

[ 回想 ] 先生! すごい情報ですッ。
この子 櫂くんっていうんですけど。

大郷楠宝子は 子供を2人産んでいる…。

へぇ~ 人にお世話してもらう妖怪?

そんなの いるんだ。

(櫂)いるよ。 聞いたことない?
うん ない。

人に寄生して
何の苦労もせずに 「子孫を残す」。

それだけの存在…。

その 生き物としての幸福の絶頂は…。

(櫂)あっ。

誰かの前で 「死ぬ時」!

(呼び出し音)

泉くん… 出ろッ。

(呼び出し音)

泉くん…!

あ… 露伴先生 どうしたんですか?
そんなところで。

君…。
あっ 電話 先生でした?

すいません… 今 手が離せなくて。

それより… どうしたんだ その子。

まさか… 死んでるんじゃ…。
えっ?

やだなぁ 山歩きで疲れちゃって
危ないんで おんぶしてきたんです。

ほら 櫂くん 露伴先生だよ。

サイン下さい…。

いや~ おもしろい妖怪の話だったんで
案内してもらったんですけど

やっぱり
忘れちゃったって。

子供ですねッ!

んっ?

なるほど。
えっ?

先生 どこ行くんですか?
帰る。

えっ 取材は?
終わった。

え~!? よいしょ
よいしょ よいしょ…。

妖怪でも 取り憑く人間は選別する… か。

よいしょ…。

滑るな…。 よいしょ。

(桐子)ねえ お母さぁーん。
うん?

(桐子)私も いつか
ステキな人のお嫁さんになれるかなぁ。

いい子にしてればね。
ウフフフ。 ウフッ。

(櫂)ぼくは 「庭師」になる。
フフッ。

♬~

≪こんにちは~。
(扉の開閉音)

先生 やりましたよ!
前借りOK出たそうですッ!

これで この家も買い戻せますねェー!

いや~ ホッとしましたよォ。
よかったよかった。

これ お祝いのケーキです!

先生 また六壁坂の取材
行きますよねぇ。

子供たちの話 聞いて 思いましたけど
やっぱり 何かありますよ。

それに わざわざ
「六」っていう数字が入ってるってことは

妖怪が 「6匹」いるんじゃないかって
思うんですよね。

確かに そうかもしれないな。

[ 心の声 ] これからも 「彼ら」…

人間が「妖怪」と呼ぶ 「何か」たちは
そこに住み続ける。

でも それは
僕が どうにかするべきことじゃあない。

僕は 学者じゃなく
ジャーナリストでもない。

漫画家だからな…。

先生?

しばらく 取材はいい。
え?

十分すぎるほどネタは拾えた。
新作の構想も まとまったよ。

35ページ 5回の 短期集中連載だ。
編集長に ページをもらってくれッ。

え~ すごい! 絶対OKですよ それ。

じゃあ お茶いれますね。
何で そうなる。

君 いいから帰れ。
すぐ描き始めたいんだからなッ。

え~ でも お祝いのケーキが。
いいから 帰れッ。

シュッ…。
走るな。

いや…!
僕の家で走るなッ!

いや… いやッ
うお… うおッ! ハァッ ハァッ…。

ちょっとォ 露伴先生!

あ… ありがとうございます!

カラだよ。
えっ?

もう! フゥ…。

まあ いっか。
早く編集長に報告しないと!

(鼻歌)

ふううう~。

手のひらを前へ…。

ひじも真っ直ぐ。

手首の角度は 直角を保ったまま…

一本ずつ 折る。

1 2 3 4 5。

♬~

岸辺露伴 次回作… きっと傑作!

(鐘の音)