ドラマ 山女日記3 [新](1)「始まりの山・白馬岳」[字]…のネタバレ解析まとめ

出典:EPGの番組情報

ドラマ 山女日記3 [新](1)「始まりの山・白馬岳」[字]

山岳ガイドとしてステージ3に昇格した立花柚月(工藤夕貴)。祝賀会では親友の役場職員・藤森あかね(本仮屋ユイカ)も昇格を喜ぶ。だがそこへ柚月最愛の母の訃報が届く。

詳細情報
番組内容
山岳ガイドとしてステージ3に昇格した立花柚月(工藤夕貴)。昇格祝賀会では彼女を応援する役場職員の藤森あかね(本仮屋ユイカ)も、我が事のように喜ぶ。だが、そこへ柚月最愛の母の訃報が届く。落胆する柚月。しかし気丈に告別式を終えると白馬に戻ってガイドの仕事に復帰する。復帰後最初の依頼客は、母と娘の親子連れ。なんでも、娘の女子大学生・夏樹(中田乃愛)が母親のあおい(高島礼子)を強引に連れ出したらしい。
出演者
【出演】工藤夕貴,若村麻由美,中村俊介,本仮屋ユイカ,朝加真由美,中田乃愛,高島礼子,田中健
原作・脚本
【原作】湊かなえ,【脚本】吉川次郎
音楽
【音楽】窪田ミナ

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

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解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

   ごあんない

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(柚月)<山に登る。

自分の力だけを信じて 一歩 また一歩

足の置き場を探して登り続ける>

<一人で生きていける
ずっと そう思っていた。

人は誰もが孤独だと。

でも 本当にそうだろうか?>

<山で会いましょう>

(拍手)

皆さん 本当に今日は
ありがとうございます。

とうとう 念願だった
登山ガイドステージ3

無事 合格することができました!

(拍手)
おめでとう! ありがとうございます。

大好きな みんなと
こうして一緒にいられて 山にも登れて…。

頑張れ 柚月!
(一同)頑張れ~!

もう とにかく 信州山案内人組合の
ますますの発展と健勝を祈って…

いいですか 皆さん… 乾杯!

(一同)乾杯!

(あかね)柚月さん おめでとうございます。

ああ ありがとう。 どう? 役場の方は。

いや もう 村長選挙の準備でバタバタで。

ここんとこ時間もなくて山へ登れないから
ストレスたまりっぱなしで。

そう。 で どうなの? 選挙の方は。

分かんないです。
でも 変わってほしい この村も。

そうだね。

そういえば その後 フランスに行った
木嶋さんとは どうなりました?

どうって?

国を越えた 遠距離恋愛とか。

いやいや ないない ないない。

もう 全然 連絡もなくてさ。 木嶋君
向こうの山に夢中みたいなんだよね~。

ついでに 向こうの女性にも
夢中になっちゃってさ

結婚もしちゃってたりなんか
するかもしれないしさ。 まさか。

いや でもさ 今いる場所で
充実してくれてれば それでいいのよ。

深い… 柚月さん 尊敬しちゃう。

何よ。
やっぱ すごいわ。

そんな やめてよ。

ごめんなさい。
ああ。 じゃあ またね。

フランスか…。

もしもし お父さん?

(鈴の音)

大学病院に献体なんて お母さんらしい。

お骨は いつ戻ってくるの?

(昭一)1年か2年。 あるいは もっと先か。

戻ってきたら 白馬の山に散骨しようか。

うん?

お母さん 行きたがってたから 白馬岳。

うん。
お前がそうしたかったら 好きにしろ。

そんな言い方…。

おいしい。 昔と一緒。
(鈴の音)

これ かあさんが お前に渡してくれって。

これって…?

昔 俺が初めて かあさんに贈った。

北欧土産の琥珀だ。

きれい…。

ほかにも使えるものがあったら
好きにしろ。

(すすり泣き)

お父さん これから どうするの?

一人でやってける?

久しぶりに帰って
いきなり年寄り扱いか。

心配して言ってるの。
自分のことは 自分で なんとかする。

これまでも そうやってきた。
今更 人の世話にはならん。

今までは お母さんがいたじゃない。

お父さん 一人じゃなかった。

お前こそ いつまで あんな田舎に
居座るつもりだ?

えっ?
いいかげん 意地張るのはやめて

戻ってこい。

意地なんて張ってない。

今の仕事が好きなの。 誇りを持ってるの。

お母さんだって認めてくれた。
応援してくれてたんだから!

かあさんが何と言おうと
俺は認めたわけではないからな。

♬~

ご覧ください。 ねずこの巨木です。

樹齢200年以上ですね。

この岩岳の ねずこの森の守り木って
いわれてます。

すごいでしょ この生命力。

皆さん じゃあ ちょっと
ここの絶景スポットに集まってください。

え~ 左のね とんがってる山
あれが白馬鑓ヶ岳。

そして 真ん中が杓子岳
右手にあるのが白馬岳。

3つ合わせて 白馬三山と呼ばれています。

お母さん… あれが白馬岳だよ。

ずっと来たい来たいって言ってたのに

連れてきてあげられなくて ごめん。

(あかね)柚月さん。
ああ あかねちゃん。 仕事?

はい。 村の新しい観光スポットの視察で。

村長 前にお話ししてた
登山ガイドの立花柚月さんです。

(弥生)こんにちは。
こんにちは。

(あかね)
私が尊敬したい女性ナンバーワンです。

もちろん 村長は別格ですけど。

あなたが有名な美人ガイドさんですか。

いやいや あの 村長こそ
噂にたがわぬ美人で びっくりしました。

ありがとう。 緑川弥生です。 よろしく。

立花柚月です。 よろしくお願いします。

私 緑川さんのこと
めちゃくちゃ応援してるんですよ。

「自然との共生」 本当に
すばらしいスローガンだと思ってます。

ありがとう。 だったら 早速
山も案内していただかないと。

ああ 是非是非 よろしくお願いします。

村長 初代 ミスアルプスだから
本当に バリバリの山女。

ヨーロッパにも遠征されたんですよね。

昔の話。 今は とても そんな自信ないわ。

いや~ すごい。

村長。
ああ じゃあ また 柚月さん。

あっ はい。
また よろしくお願いします。

じゃあ 柚月さん。

ミス アルプスか…。

(民枝)ゆっちゃん
あなたの夢って な~に?

夢?
うん。

お母さんの夢はね
お父さんと一緒に世界を回ること。

広い心を持ちなさい。

そしたら きっと 夢は かなうから。

♬~

何かさ 弥生さん
めちゃくちゃ評判いいよね。

あの山村を結ぶ
え~ オンデマンドタクシーだっけ?

あれも あっという間に実現させたもんね。

あれも 村長自ら
全部の集落を回られたんです。

お年寄りの率直な意見とか要望を聞いて
すぐに議案を通されて。

昔なら ありえなかった。

で 喫茶店のマスター?

(あかね)かっこいいんです 本当に。
えっ?

(あかね)
柚月さんだって きっと ほれると思う。

へえ~ コーヒー専門店か。

前 ここ 確か イタリアンだったよね。

(あかね)ほらほら 早速 ライバル現る。

弥生さん?
うん? こんにちは。

あらっ。 ちょっと
ここのブレンドコーヒー 本当おいしい。

私も 結構うるさい方だけど ここは本物。

へえ~。
村長。 マスターって…。

えっ 今 奥に…。

(ドアが開く音)
ほらほら 来た!

お父さん…?
はあ?

えっ?

いらっしゃい。

ちょ ちょっ… えっ 何で?
何で ここにいるの?

何で お店なんてやってるの?

お父さん!
騒ぐな。 お客さんに迷惑だ。

あれから 俺も いろいろ考えた。

お前の言うとおり
あのうちで一人で暮らすのも 何だ。

むなしいというか 性に合わんというか。

だとしても 相談ぐらいするでしょ
家族なんだから。

(昭一)人の手は煩わせたくない。
たとえ 実の娘にもだ。

だから 俺は 一人で住む場所も探して
この店の権利も買って

営業の許可も取った。

文句言われる筋合いはない。

それが おかしいっていうの。

何で よりによって ここなの?

それって もしかして 何かあったら
私が面倒見るって思ってるから?

勘違いするな。

俺は お前の世話になろうなんて
これっぽっちも思ってない。

だったら 何で ここに?

お父さん まだ私のこと説得して
連れ帰ろうと思ってる?

自分は さんざん好きなことして
家族のこと ほったらかしてきたくせに。

お父さん… お母さんの一番の夢って
何だったか知ってる?

何だ?

教えない。

(あかね)柚月さん…。
お先に。

ただいま。
(鳴き声) よしよし。

(夏樹)
「前略 立花柚月様。 突然ですが

山のガイドの依頼をさせていただきたく
お便りいたしました。

私は都内に住む 大学4年生です。

来年 卒業するにあたり
この夏 田舎の母を連れて

白馬岳に登ることを思いつきました。

私はこれまで
大学でワンダーフォーゲル部に在籍し

日本中の山を登ってきました。

それでも あえて
ガイドをお願いしようと思ったのは

私自身 卒業したら 登山ガイドを
目指すつもりでいるからです。

母は 私がガイドになることに
猛反対しています。

山は危ないの一点張りで
説得に耳も貸しません。

そんな時 『山女日記』のサイトで
立花さんのことを知りました。

希望の登山日は母の誕生日です。

プレゼントに 立花さんオリジナルの
山帽子も贈りたいと考えています。

登山ガイドになって山を究める。

それが私にとっての
一生をかけた夢です。

どうか
お力をお貸しいただけますように。

草々 長峰夏樹」。

おはようございます。
おはようございます。

(夏樹)立花柚月さんですよね?
登山ガイドの。 はい。

長峰夏樹さん
お母様の あおいさんですよね?

今回 登山ガイドを
務めさせていただきます

立花柚月です。
よろしくお願いします。

よろしくお願いします。
(あおい)女性のガイドさん?

あ…。

母には ないしょにしてたんです。
ああ…。

女性のガイドさんなんて
今じゃ当たり前よ お母さん。

思ってるほど
特殊な仕事じゃないんだから。

ですよね? 立花さん。

以前は東京で会社員やってました。
今年で7年目です。

会社員!?
はい。

だから そういう話は ほら
歩きながら ゆっくり。

トイレとか この先
6時間ぐらいありませんけど

大丈夫ですよね?
(2人)はい。

お母様 私の次 歩かれてください。
(あおい)はい。

♬~

これからブナの森に入っていきますよ。

ここ白馬岳は 北アルプスでも
本当に有数のね

お花畑が見れる山なんです。
あっ あそこにありますね

ミヤマアキノキリンソウ 見えますか?
あの ちょっと 草陰の辺りね。

ちっちゃくてね 黄色い花が
とってもかわいらしいお花です。

そして あっ ここにあるのが…。
(夏樹)タテヤマアザミ。

あっ ご名答! じゃあ…。

あ あれは?
(夏樹)サンカヨウ。 で こっちが

ミヤマトリカブト。
ご名答!

さすが ガイド志望ですね。

この先 もっともっと
いろんなお花が見れると思いますよ。

お疲れさま! ようこそ大雪渓へ。

この白馬大雪渓は 恐らく
日本で一番有名な大雪渓です。

これから ゆっくり歩いて
登っていきましょう。

(夏樹)はい。
あ~。

(夏樹)どう? お母さん。
やっぱり来てよかったでしょ。

(あおい)ええ そうね。

でも 登れるかしら 私に。
大丈夫だって。

そのために
ガイドさんだっているんだし。

ね? 柚月さん。

全然 大丈夫だと思いますよ。
登り方もスムーズだし

っていうか 以前
山登られてませんでした?

ザックも 結構 年季が入ってますし。

そうなの?

知り合いに借りたんです
山好きな友達がいて。

何だ ザックぐらい
私が買ってあげたのに。

何言ってんのよ。
あなたは まだ学生でしょ。

今回の旅行だって
いくらかかってると思って…。

いいじゃない それだけ
バイトもしてるんだから。

いつまでも
子供扱いしないでほしいな。

じゃ ぼちぼち行きますか?
(夏樹)はい。

じゃあ 元あった順番で出発しましょう。

アイゼンだけは
しっかり締め上げておかないと

たまに外れて
雪渓に置いてっちゃう人いるんですよ。

そうすると 命に関わりますから。

思ったより大変ね
ガイドさんの仕事って。

お客様には 何を置いてでも
安全に登山を楽しんでいただく

それが私たちの使命ですから。

立花さんは どうしてガイドになろうと
思ったの? 会社まで辞めて。

やっぱり 山がお好きだったから?

それもあると思います。
でも 夢を持ったから ですかね。

夢?

本当になりたい自分を見つけた
みたいな アハ…。

迷いとかなかった? 後悔したりとか。

ん~ それは…
でも 考えても切りがないので。

OKですよ。

ああ… ありがとう。

立花さん。
はい。

一つだけ お願いがあるの。

あの子に ガイドになる夢を
諦めさせてほしい。

え?

ガイドになることが
ダメだって言ってるんじゃないの。

立花さんと 今のあの子じゃ
あまりにも違いすぎる。

自立した女性として
今の道を選んだあなたと

子供のまま 浮き足だってるあの子じゃ
同じにできない。

そうでしょ?

分かります。 でも夏樹さんから
お手紙を頂いた時

お母様が思われるほど 夏樹さんは
子供じゃないと私は感じましたけど。

あの子が3つの時 夫を亡くして

それ以来 女手一つで
あの子を育ててきました。

あの子は今
人生で一番大事な時にいるんです。

見て見ぬふりはできないわ。

立花さんが説得してくれたら きっと。

(民枝)あなたが
自分で決めたことだもの

私は反対しないわ。

本当?
あなたが そこまで

登山に入れ込んでたなんて
ちょっと意外だったけど

でも ゆっちゃんらしいと思った。
ハハ。

だけど お父さん何て言うかなあ。
それは反対するに決まってるわ。

だよね~。
ああいう人だもの。

口じゃあ 自由自由って
うるさいくせに

女は家にいて当然って思ってる。

会社辞めてガイドになる
なんて言ったら

どうなっちゃうかしら。
どうしよう お母さん。

どうしようって もう決めたんでしょ?

だったらいいじゃない それで。
子供じゃないんだから。

でもさ…。
お父さんにはね 黙ってればいいのよ。

事後報告でいいの。

でも これだけは約束してちょうだい。

命だけは絶対に粗末にしないこと。

意地張って山で死ぬぐらいなら
泣きべそかいてでも 逃げ帰ってほしい。

命って それほど大切なものだし

それが本当の勇気だって思うから。 ね。

お母さん ありがとう。

♬~

お母さん
平らな面に足全体を置いて。

体も真っすぐ起こす。
はあ~。

かがむと
それだけ滑りやすくなるから。

今日はガイドは要らなさそうですね。

ハハ…。 ハハハハ。
すいません つい…。

いえいえ でも夏樹さん
一つ肝心なこと忘れてますよ。 え?

雪渓の上は 落石が来た時に
ほとんど音がしないんです。

だから常に前方には注意を払うこと。

それと むやみやたらと
立ち止まらないことです。

お願いします。
だって。 分かった? 夏樹。

はい…。
行きましょう。

空が少し明るくなってきてますから

もう少しでガス
晴れてくるかもしれないですね。

(あおい)そうですか。

お疲れさまです! 難関の大雪渓
そして 今 ちょっとね

雪がとけちゃってましたけど
小雪渓クリアしました~。

(夏樹)やったね お母さん!
イエ~イ!

はあ~ 喉渇いた。 お水お水。

夏樹は?
後でいい。

すてきなお母様じゃない
めっちゃ若いし きれいだし。

ええ? そうですか?
本人に言えば喜びますよ 絶対。

アハッ。 ねえ あの~
帽子のプレゼントの写真

メールでは送ったけど どうする?
今 実際の見て確認する?

いえ 大丈夫です。

それより
母が何か言ってませんでした?

ガイドのこと。

ガイドになる夢を 諦めるよう
説得してくれないかって言われました。

やっぱり。

でも 私
引き受けたわけじゃないから。

正直 柚月さんは どう思います?

どう思うって 何を?

私がガイドに
向いてるとか いないとか。

向いてないって言ったら?
え?

諦めるの? ガイドになる夢。

そうじゃないけど…。

正直 迷ってる。
ガイドになるべきかどうか。

迷っても当然。
焦る必要なんて全然ないと思うよ。

まだ若いんだから。

昔から母の言うなりでした。

あなたは女の子なんだから
もっと女の子らしく生きなさい。

そうやって 母からずっと
古い価値観を押しつけられて。

それが嫌で 田舎を出て
東京の大学に進んだんです。

そのころの夢は何だったの?

小学校の先生。
わっ! ぽいわ。 ぽいぽい。

でも 大学で初めて山に出会って。

もう 完全に壊れました。

それまでの価値観も 何もかも。

あなた 今 何て言ったの?

だから ワンゲルに入ったって。

ワンダーフォーゲル部。
山登りのクラブだよ。

どうして? あなた 大学行っても
バスケ続けるって言ったじゃない!

どうして そんな勝手なまねするの?

もう決めたの!

これからは 私の好きに生きる。

ダメよ。 お母さん絶対に許さない!

それだけは 絶対に許さないからね!

夏樹!

(ドアの開閉音)

(ベルの音)

じゃあ 準備がよかったら
そろそろ出発しましょう。

(夏樹)はい。
(あおい)立花さん

この先に避難小屋なんか
あったりします?

ああ ありますよ。
もう少し上に上がった所ですけど。

何で知ってるの? お母さん。
避難小屋なんて。

調べたの。 ゆうべ ガイドブックで。

その先一帯がお花畑で

このコースの 一番の
見どころなんだって。 知ってた?

私は もちろん知ってるけど。

本当に晴れてれば もう
天国みたいな場所ですよ。

天国…。

(足音)

(あおい)お知り合いですか?

あ… 行きましょうか。
はい。

(シャッター音)

ここは 避難小屋です。

4~5人も入れば いっぱいですけどね。

(あおい)昔と違う。
(夏樹)え?

よくご存じですね。

この小屋 雪崩で建て替えられたんです。
10年ぐらい前だったかな。

前に来たことあるの? 白馬岳。

それも ガイドブックで…。

うそ。

一体 何隠してるの? お母さん。

隠すって…。
私をガイドにさせたくないって

ただ 危ないからだけじゃないよね?

本当の理由を聞かせてほしい。

お母さん!

あ 行きましょう!
ほら 夏樹! さあ。

すいません。
あ いえいえ。

見てください
このダイナミックな景色。

この白馬のお花畑は アルプスでも
有数の名所だと私は思ってます。

すごいでしょ~ トリカブト
もう群生してますよ。

何か ガスも出てきたし
ちょっと冷えてきましたね。

一枚重ねなくて大丈夫ですか?

あ 大丈夫です。
大丈夫です。

山で一番怖いのは低体温症なんで。

(夏樹)
低体温? こんなに暖かいのに?

はい。 そんなふうに油断していて
手遅れになることもあります。

何年も登ってて
そんなことも知らないの?

(あおい)何か様子が変ね。

大丈夫ですか?

(雷鳴)

もしも~し
聞こえたら返事してください。

ここまで来て
急に動けなくなってしまって。

避難小屋に戻ろうって言っても
体が言うこと聞かないって…。

低体温症ですね。
何か 防寒服とか持ってますか?

夏だから必要ないって この人が…。

立花さん これ使って。
ああ すいません。

夏樹! レスキューシート出して!

あなた持ってたでしょ 銀色のやつ。
早く! 立花さんに渡して。

(夏樹)あ… はい。

あっ ありがとう。

(岳人)低体温か!?
はい。 私のザックの中に

ツェルト入ってるんで お願いします。
分かった!

2人とも カバー掛けちゃってください。

(あおい 夏樹)はい。
冷えますから。

夏樹 お湯!
えっ… はい。 すいません。

かぶせるぞ!
はい。

おなか温まりますから。

ハア ハア…。
ハア… ありがとうございます…。

よかったです もう少し遅れてたら
やばいとこでした。

雨も降ってきたし。

♬~

お疲れさまで~す。
白馬山荘に到着です。

いや~ 晴れてよかったですね。

山根君 さっきは ありがとう。
ああ…。

ほんっとに久しぶり。
ああ~ 何十年ぶりかなあ。

お互い 年食ったな。

それは言わないどこう。

君がガイドになったことは知ってた。
最初は まさかって思ったけど

調べてみたら本当に君で
びっくりしたよ。

調べてくれたんだ。

そのうち どこかで会えるだろうとは
思ってたけど。

私も 山根君の写真集 買ったよ。

買ってくれたんだ!
うん。

たまたま
本屋さんで見かけたからだけど。

あのころは 山なんか
登ったこともなかったから

あれが私の
山との最初の出会いだったかも。

な~んて フフ…。

じゃ また。
ああ…。

(夏樹)どうして今まで黙ってたの?

お母さんも山をやってた。
白馬に登るのも初めてじゃない。

そうなんでしょ?
ちゃんと答えて。

昔の話よ。 別に黙ってたわけじゃ…。
(夏樹)だったら

どうして私が
山をやることに反対したの?

まさか お父さんと関係ある?

お父さんが死んだことと。

仕事中の事故で死んだって。
あれはうそなの?

うそじゃない。 全部本当の話。

お父さんも 山をやってた?

やってたから…。

え?

山を知らなかったら
あの人は あんな むちゃをしなかった。

死ぬこともなかった!

だから…。

(ベルの音)

(すすり泣き)

♬~

母さん。 これだよ 見せたかった景色。

♬~

♬「ハッピー バースデー トゥ ユー」

♬「ハッピー バースデー トゥ ユー」

♬「ハッピー バースデー
ディア あおいさん」

♬「ハッピー バースデー トゥ ユー」

よかったら お願い事して
一気に吹き消してください。

あおいさん おめでとうございます!
(拍手)

ありがとうございます。

お母さん おめでとう。

ささやかだけど
今まで育ててくれたお礼です。

受け取ってください。

柚月さんに作っていただいたの。
お母さんのイメージで。

帽子屋さんもやってるの 柚月さん。

お気に召していただけるか
ちょっと 心配だったんですけど。

めっちゃ似合いますよ。

かわいい。

すてき…。 わざわざ私のために?

すっごい似合ってる。
お母さん。

何か若返った。

ありがとう。

立花さんも。
うれしい。 ほんっとに うれしい!

よかったです。 あの よければ

私がいれたコーヒー 飲んでください。

これね ネルドリップで

特別な豆でいれました。

おいしい!

(夏樹)すごい!
お母さん 見て見て! 雲海。

こんなの初めて。

(あおい)ああ!

おおっ 来ますね。

(あおい)
私 立花さんに おわびしないと。

え?

山が初めてだなんて うそ言って。

この山にも
登られたことあるんですね 昔。

ええ 新婚旅行。
ご主人と。

(あおい)どうしても 白馬の
お花畑が見せたいからって。

でも私 途中で体調を崩してしまって
動けなくなって

避難小屋で一晩過ごしたんです。
最初の夜に。

それで…。

夫は バリバリの山男でした。

仕事中の事故で
亡くなられたんですよね。

え?

ごめんなさい 昨日
聞こえてしまったんです。

役場の職員で。

大雨で道路の様子を見に行く途中

川の中州に閉じ込められていた
家族連れを見つけて。

上司は レスキュー隊の到着を待てって
言ったらしいんですけど

ダムの放流が迫ってる 間に合わない。

夫は いつも
車の中に 山の道具を積んでいて。

家族は全員助かったんです。

でも 夫が最後の一人を助けた時

ダムの水が 押し寄せてきて…。

夫が亡くなって 私も山をやめました。

山で死んだわけじゃないけど
山のせいには違いない。

今思えば 山を恨むことで
なんとか自分を支えようとしたんです。

あの子が 山に登りたいと言いだすのが
何より怖かった。

それが 本当になってしまった。

まだ 反対ですか? 夏樹さんが
ガイドを目指されること。

子供の安全を
願わない親なんていません。

どんなに けんかをしても
やっぱり心配なんです。

子供のことが。

♬~

よう。

おはよう。

不思議だなあ 俺も君も
昔は山と何の縁もなかった。

それが今は お互い こうして
山をなりわいにして生きてる。

こんな未来 全く想像してなかった。

想像できないから 人生は面白い。

この先も同じだ。

そうだといいけど。

♬~

じゃあ 出発しましょう。

事故がないように
ゆっくり下りていきましょうね。

立花さん ちょっといいですか?

あ はい。

(あおい)ああ… ここよ
あの人が見せたかった景色。

(夏樹)お父さん?

(あおい)子供が大きくなったら
また一緒に来ようねって。

その時 約束したの この場所で。

あなたが その願いを
かなえてくれた。

ありがとう 夏樹。

お母さん 私決めました。

私は登山ガイドを目指します。

一生かけて 山と向き合って
生きてみたい。

それが私の一番の夢だから。

(ベルの音)

それって 確か…。
そう お父さんの。

山へ行く時 いつもお守りのように
ザックに付けてた。

(ベルの音)

この音が 私を導いてくれた。

お母さん…。

(あおい)
どんなに ベテランの登山家だって

最初は
誰かにリードしてもらったはず。

自分一人じゃ行けない場所に
行きたい人は大勢いる。

そんな人たちの案内ができる仕事なんて
危険だけど

きっと やりがいのある
仕事なんでしょうね。

どこへ行ってもいい
無事 帰ってくるのよ。

はい! 約束します!

♬~

無事 下山完了です
おめでとうございます!

ご苦労さまでした。

本当に ありがとうございました。
久しぶりに山に登って

不思議と ちょっと気持ちも
若返ったような気がします。

フフッ 次に山に登られる時は
夏樹さんがガイドですね。

フフ。
はい 頑張ります! じゃ 立花さん。

お気を付けて。
また山でお会いしましょう。

似合ってますよ!
ウフフ。

すっかり気に入ったみたいですよ
あの帽子。

よかった~。

私も注文するので お願いします。
もちろん。

頑張って。
はい。

満足してくれたみたいだね お客さん。

岳人君。

俺も ちょっと頼みたくなったよ。
君にガイドを。

来週 この近くで 写真展やるんだ。
もしよかったら来てよ。

招待状送るからさ。
うん 是非是非!

じゃあ。

(ハニーの鳴き声)

ハニー。 ハニー フフフ。

ママがいなくて寂しいな。 ん?

コーヒー入ったぞ。
あ ありがとう。

ちょうど
一息入れようと思ってたとこ。

はあ。

一体 誰に似たんでしょうねえ?

ええ?

羨ましかったのよ あの子。

仕事で世界中飛び回ってる
あなたを見て。

いつか自分も殻を破って
外の世界へ飛び出したい。

それをずっと夢みてた。

あなたは もういいの?
飛び出さなくて。

十分だ。
俺は もう十分飛んだ。

私は まだ。

まだ 一度も。

おい 腹減ったろう ん?

よし 何か
うまいもんでも食いに行くか。 ん?

よいしょ。
(鳴き声)

ただいま~。

預かってくれて ありがとう。

大丈夫だった? これまで 犬の番組
10年撮ってたんだぞ。

フフ。
知ってる 「世界ワンコ歩き」。

ちっちゃい頃 見てた。
そうか。

ありがと。
うん。

ハニー 行くよ。
よしっ。

お父さんと一緒に
世界を巡ることだって。

お母さんの一番の夢。

(車のドアを閉める音)

♬~

道ならぬ恋ですか。
ええ。

君 今 幸せか?
やっぱり 山登るやつなんか バカだ!

奥さんがいたんですか?
あたたた たたた…。

左の耳は僕の耳
右は はしけやし 君の耳。