ドラマ 山女日記3(3)「あどけない空・安達太良山」[字]…のネタバレ解析まとめ

出典:EPGの番組情報

ドラマ 山女日記3(3)「あどけない空・安達太良山」[字]

柚月(工藤夕貴)は、かつての親友・英子(小林綾子)から帽子制作を頼まれる。仕上げた帽子を手に英子が暮らす二本松を訪れた柚月。しかし英子からは冷たく追い返される。

詳細情報
番組内容
柚月(工藤夕貴)の元に、会社員時代に親友だった向井英子(小林綾子)から帽子の制作依頼が届く。柚月はうれしくて、仕上げた帽子を手に英子が夫の宏治(湯江タケユキ)と暮らす福島の二本松を訪れる。宏治は震災で傾いた老舗和菓子店を営む両親を助けるため会社を辞めて英子と息子を連れて実家にUターンしていた。久々の再会に胸を躍らせて和菓子店を訪れた柚月。しかし、待ち受けていたのは英子のひどく冷たい態度だった。
出演者
【出演】工藤夕貴,若村麻由美,中村俊介,本仮屋ユイカ,湯江タケユキ,高橋長英,小林綾子,田中健
原作・脚本
【原作】湊かなえ,【脚本】吉川次郎
音楽
【音楽】窪田ミナ

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

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解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

   ごあんない

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(柚月)<山に登る。

自分の力だけを信じて 一歩 また一歩

足の置き場を探して登り続ける>

<一人で生きていける
ずっと そう思っていた。

人は誰もが孤独だと。

でも 本当にそうだろうか?>

<山で会いましょう>

(あかね)奥さんが いたんですか?
だったら 最初に言ってくれっていうの。

(花奈)
多分 勘違いしたんだと思う 立花さん。

私のこと 奥さんだと思ったんじゃない?
お兄ちゃんの。

(あかね)急に親しくなっちゃって。
お父様に 先越されたりなんかして。

始めてみない? 山。
(昭一)ん。 考えとく。

(花奈)お兄ちゃんこそ どうする気?
昔の彼女。

20年前…。 もしかして

ツェルマットのホテルに
いらしたことは?

(弥生)あ… あの時の!?

お母さんの前では あんな顔
絶対 見せなかったくせに。

夫婦って何なんだろうなって。

大丈夫? お父さん。 速くない?

ああっ…。

お父さん ガンバ ガンバ!
(昭一)あ~ あ~…。

もう少しだよ。
は~い…。

は~い 到着! お疲れさま。

お父さん なかなか強いじゃん。

当然だろ。
だてに40年カメラ担いでない。

だったら 今度はあれだね。
ん?

白馬岳。
お母さんが一番登りたかった山。

3人一緒だったらよかったのにね。

う~ん。 短時間によく

ここまで まとめたわね あかねちゃん。
驚いた。

氷河って

きっと 子供たちの冒険心そそるわね。

こんなに勉強したの
人生で初めてです。

村長と一緒にいると
本当に初めて尽くしで

自分は今まで何やってたんだろうって
恥ずかしくなります。

学ぶことは 守ること。

(店のドアが開く音)

(昭一)いらっしゃい。
(岳人)1人です。

(昭一)お好きな席へどうぞ。

ブレンド。
はい。

(昭一)観光ですか?

ああ… いえ ちょっと
昔の友人に会いに。

へえ~ 昔の友人?

地元の登山ガイドです。

立花柚月さんって
ご存じないですか?

大学の同期なんです。
先日 偶然 山で再会して。

不思議ですね 人の縁って。

じゃあ あなたも山を?

ええ。 一応 山の写真を なりわいに。
おお~ 山岳写真家。

はい。 あ… つい先日まで

隣町で写真展もやってたんです。
これ。

(昭一)ほお~ いや… 私もね

隠居前は 同じような商売を。

いや 私は担ぐほうですが。
ああ テレビとか?

ええ ドキュメンタリー。
ああ~ 奇遇だなあ。

あ… 実は 彼女のおやじさんも
昔 テレビのカメラマンで

世界中 飛び回ってたって…。

(店のドアが開く音)
フフ…。

いらっしゃいませ。
お父さん 回収してきた。 これ。

あ 山根君… 何でここに?

いや お父さんって…。
(2人)フフ…。 ええっ!?

ああ…。
(3人の笑い声)

父と何話してたの?
別に。

そ… で?
え?

あ… 何か 用事があるから
来たんでしょ? ここに。

ああ いや… 東京に帰るからさ
一応 挨拶だけでも と。

別に 大した用はなかった。

ほら 君 また来るって言ったからさ

一応 予定だけでも
聞いとこうかなって…。

ああ…。

ありがとうございました。
おいしかったです。

ますます にぎやかになりそうですね
このお店も。

いえいえ…。
マスター ごちそうさまでした。

村長 先に…。
ああ。

この間 柚月さんと一緒に
山に登られたそうですね。

山ってほどのものでは…。

あ そうそう! 再来週
シンポジウムの下調べを兼ねて

白馬岳に登るつもりなんですけど。

よろしかったら
ご一緒にいかがですか?

白馬岳… ですか。

(車のエンジンをかける音)
(あかね)村長

そろそろ。
あ… では また。 はい。

(舘村)あいつか。 そういえば
前も役場で見かけたな。

(安田)最近は
酒も一緒に飲む仲だそうですよ。

よそ者同士か。 ハハッ 面白い。
もっと調べてくれ。

いい所だ。 羨ましいよ
こんな場所に住めて。

そう。 でも 都会の方が
便利でしょ? やっぱり。

メリハリがつくと思ったんだ。
仕事と日常の。

でも今は違う。 仕事が終わって
東京に帰る時が一番寂しい。

(小声で)ぜいたくだよ
待ってる人がいるのに…。

ん?

あ… 本当 来てくれてありがとう。

うん…。

山根君!

これ お父さんから
コーヒー豆のお土産。

ああ~ 申し訳ない。
本当に おいしかった。

よろしく伝えて。
じゃあ 気を付けて。

ああ… そうそう

妹が また君と会いたいって。

本当はもっと
ゆっくり話がしたかったらしい。

じゃあ また。

え… あれ 妹さん!?

♬~

おいお~い。 何だよ 何だよ~
そういうことかよ~。

ハニー ちょっと ハグして!
アハハッ…。

仕事が終わって
東京に帰る時が一番寂しい。

「東京に帰る時が一番寂しい」だって。
キュッ!

(パソコンの通知音)

英子だ…!

(英子)「柚月ちゃん お元気ですか?
会社で一緒だった英子です。

結婚式に来てもらって以来だから
もう11年ぶり?

柚月ちゃんが会社を辞めて
登山ガイドになったこと

最近やっと
人づてに聞いて知りました。

親友として
とっても誇らしく思います」。

(パソコンの通知音)

「英子 久しぶり!
連絡もらって本当にうれしい!

一緒に頑張った あのころが
まるで昨日のように思い出されます。

イケメンのご主人は お元気ですか?

代官山の新居も 遊びに行くと言って
そのままになってしまったけれど。

田舎暮らしに なじんだ私には
もう想像できないくらい

優雅で充実した都会生活を
送ってるんでしょうね」。

OK! よしよし…。
(パソコンの通知音)

(英子)「柚月ちゃん。 私は今 福島県の
二本松というところに住んでいます。

夫の実家です。 彼の両親が ここで
老舗の和菓子屋を営んでいるのです」。

二本松…?

(英子)「東日本大震災で被災して
一度は廃業しかけたお店を

夫が建て直すことにしたのです。

今の生活は 決して私が あのころ
思い描いた未来ではないけれど。

もちろん悔いはありません。
名物のようかん作りは大変だけど

毎日がチャレンジです!

一つだけ
柚月ちゃんにお願いがあります。

私に帽子を作ってください。
ブログで見たけど すっごくすてき。

それがあれば いつでも あなたと
一緒にいられるから。

二人で最後に交わした約束
覚えてますか?

その約束を忘れないためにも」。

≪(うめき声)
≪(千吉)英子! 英子!

あ はい!

♬~

約束か…。

(宏治)じゃ 行ってくる。
行ってらっしゃい。

ああ~ これこれ…。
あ よいしょ…。

良樹! グズグズすんな 遅れるぞ。

行ってらっしゃい。

おはようございます。
おはようございます。

おはようございます。

柚月ちゃん…?

英子 久しぶり~!

どうして…。

いや この近くでさ 珍しく
ガイドの仕事があったの。

何か急に英子の顔見たくなって
来ちゃった。

あっ これ 注文の帽子。

昔の英子をイメージして
作りました。

何か 元気そうでよかった。

悪いけど… 帰って。
え?

もうすぐ お店も始まるし…
ここへは来てほしくなかった。

帽子送ってくれるだけでよかったのに
どうして…。

英子…。

せっかく 来てもらってごめんなさい。
これ ありがとう。

お金も あとで振り込みますから。

(千吉)知り合いか?
デイサービスで よく顔合わせる人です。

♬~

柚月ちゃん。
お互い 絶対 悔いのない人生にしよう。

何があっても自分の力で切り開く。
他人なんて当てにしない。

それが 一番
私たちらしい生き方だから。 約束よ!

約束する! 絶対 悔いのない人生に!

かんぱ~い!
イエ~イ!

♬~

(英子)玉福屋で~す!

ありがとうございました~。

(泣き声)

英子…。

(英子)柚月ちゃんが羨ましい。
何で?

あなたは今も 自分の道を切り開いてる。
自分の力で。

それは英子だって同じだよ。
あんなすごいお店継いでさ。

あの時は ほかの選択なんて
ありえなかった。

英子 本当は何があったの?

私でよかったら 話してよ。

フッ… ないよ 何も。
私 今のままで幸せだから。

十分満たされてるから。
英子…。

だってそうでしょう?
親の介護とか 子供の教育の問題とか

今なら どの家だって
普通にあることだもの。

悩む方がおかしいのよ きっと。

本当に大丈夫だから。 心配しないで。

英子…。

晴れてたら あっちに安達太良山が
見えるんだね。 うん。

「あれが 阿多多羅山
あの光るのが阿武隈川」。

高村光太郎の「智恵子抄」か。

いい所なんだろうね 二本松って。

♬~

学校はどうしたの?
また行かなかったの?

本当にごめん
何のお構いもできなくて。

ううん… 会えて うれしかった。

送ってくれてありがとう。

じゃあね。

(英子)それじゃ…。

うん。 それじゃあ。

決めた!

私 もう一日残ることにする。

え…?

急に登りたくなったの
安達太良山に。

このまま帰ったらもったいないし。

どう? 英子も一緒に。

私?

明日 お店休みだよね?
看板で見た。

あ…。

もちろん 無理にとは言わない。
でも もし その気になったら連絡して。

明日の朝でもかまわないから。 ね?

ええ…。

それじゃあ。

おはよう。

おはよう 英子。

似合ってる。

私も これを山でかぶってみたくて
決心したの。

よかった。

乗って。
うん。

(英子)うわ~! 何かすごいね!
本当だね!

ねえ 英子ってさ 山登ってた? 昔。
(英子)え 何で?

いや 帆布のザックって
すっごい珍しいから。

ああ… これ?
うん。

義母のを借りたの。

出かけるのか 明日。
え?

昔の友達だってな
今朝ここに来た。 良樹に聞いた。

あの子がそんなこと?
あいつは 俺になら何でも話す。

お前や宏治が
ちゃんと話を聞いてやらんからだ。

家のことならかまわん。
一日くらい なんとかなるべ。

おとうさん…。

ああ。 これ 持ってけ 逸子のだ。

使ってやったら こいつも喜ぶ。

これでいいと思う。
よかったら これ使って 楽だから。

あ ありがとう…。 それでね 英子。
うん。

チョイス2つあるの。
うんうん。

今 私たちがいるのがここね。
ロープウェイの山麓駅。

で 一つはね このロープウェイを使って
薬師岳まで行って

安達太良山を一気に目指すコース。

で もう一つは こっちの登山口から

あくまでも
自分の足で頂上を目指すコース。

それなりに変化もあって楽しいけど
まあ 体力も必要。 どっちがいい?

う~ん
正直 楽な方がありがたいけど。

これでも体力には自信あるんだ。
毎日ようかん作りで 鍛えてるから。

OK!
それに 自分の力で切り開く方が 一番…。

(2人)一番 私たちらしい生き方だから!

イエイ! イエ~イ!

いや~
ここのスキー場も

何か よさげだね~。

英子ってスキー
やったっけ?

(英子)昔はね
ちょっとやったんだけど…。

♬~

ハア ハア…。
きっつ…。

まさか… ずっとこんな調子…?

この登りはね あと
せいぜい小一時間ぐらいだから

そのあとは ちょっと平らになって
楽になるよ。

もうちょい頑張ろう。
どうして分かるの…?

初めてなんでしょ? この山。
フフ…。

それが仕事だもん。

大丈夫? (英子)体力あるって…
全然ダメじゃん 私。

山登りってさ
ふだん使わない筋肉 使うから

心臓がびっくりしちゃうんだよ。
本当 登れるかな?

大丈夫だって~ 英子なら。

(渡辺)ねえ 大丈夫?
ああ… ちょっと バテてるだけなんで。

あ… もうバテちゃったの?
(高梨)まだお若いのに。

(久保)山に年は関係ないやろ?
今に いいことあっから。

元気出して。
あめちゃん あげるさかい食べ。

すいません~。
ありがとうございま~す。

大丈夫ね?
はい 大丈夫で~す。

お気を付けて~。
(久保)ありがとう!

いや~ あの年代の人って
めっちゃ元気なんだよね~。

(英子)本当 信じられない…。

英子のおかあさんも
あんな感じだったんじゃない?

うん… 確かにそうだった。
大丈夫? うん 大丈夫。

ああ~。 英子 ほら。

あの とんがってるのが
安達太良山の山頂だね。

(英子)あれ?
うん!

10年も暮らしてて
こんな間近で見るの初めて。

間近も何も。 これから私たち
あそこまで行くんだよ。 はい。

そっか…。
水飲んで。 ありがとう。

ハア… 遠いなあ~。

わあ~ 赤い実がきれい!
うん。

これ ナナカマド。 へえ~。

この安達太良山ってさ
日本百名山で有名なだけじゃなくて

「花の百名山」でも有名なの。
「花の百名山」?

うん。 脚本家の田中澄江さんが書いた
エッセー集。

この山は確か ツリガネツツジを
挙げてたと思うけど。

すごいね~ 登山ガイドって。
そういうの全部覚えるんだ。

ハハ… まあね。 例えばさ

あそこにある ほら 紫色の。

(英子)ああ あれ? うんうん…。
あれ オヤマリンドウ。

(英子)へえ~ かわいいね!

そういえば おかあさんも
山のお花が好きだったなあ…。

学校は何て言ってたんだ?

いじめの事実は
やっぱり 認められなかったって。

それだけか。
しばらく学校 休ませたらどうかって。

まるでやっかい払い。

悪かったな 英子。
え?

こんなはずじゃなかった。

お前も 本当は
後悔してるんじゃないのか?

この町へ来て。

あなたはどうなの? 後悔してる?

俺は
お前たちを連れてきた責任がある。

そんなこと聞いてない!

私は自分の意思で来たの。
あなたの責任じゃない。

それより
ちゃんと向き合ってよ 良樹と。

本当に 一番 孤独で
寂しい思いしてるのは

あの子なんだから。
ああ。

(逸子)ああ…。

おかあさん…?
ああ…。

おふくろも山が好きだったなあ
昔から。

あの山も
ガキの頃 よく連れていかれた。

花が たくさん咲いててな。

いい山なんだ。

今度 良樹も連れて一緒に行くか。

今度って いつ…?

息子も連れてくればよかった。
学校なんか休ませて。

お母さんがその気になれば
いつだって来れるよ。

うん… そうだね。
行こ。

(英子)あっ… 何か見えてきた。

くろがね小屋だよ。

あそこまで着いたら ちょっと休憩しよ。
(英子)うん。

♬「真っ赤だな 真っ赤だな
つたの葉っぱが真っ赤だな」

♬「もみじの葉っぱも 真っ赤だな」

♬「沈む夕陽に 照らされて」

(鐘の音)

(渡辺)ああ ようやく着いた~。
(久保)やっと来た!

(高梨)心配してたのよ~ もう。

途中でリタイアしちゃったんじゃ
ないかと思って。

(英子)おかげさまで
めげずに頑張りました~。

いや いや いや
めげずに頑張りましたってね あなた。

本当に大変なのはこれからよ。 大丈夫?
ほい あめちゃん。 ほい。

もう一つ ほい。 こんなに?
頑張って。

で もう一個もらってくから。 ハハハ!
じゃ お先に~。

は~い。
頑張って。 大丈夫 大丈夫。

(渡辺)上に先に行ってるよ~。
(久保)上で待ってるよ~。

ありがとう。

はあ~ ここからが きついんだ…。
大丈夫 大丈夫。

ここの温泉ってさ
源泉100%掛け流しなんだって。

それも「超」が付く 美人の湯。
へえ。

1泊すれば入れたのになあ~。

温泉なんて こっち来てから
全然行ってない。

10年間 休みなく働いて。

義父に認められるまでに
8年かかったわ。

そう~。
あ ありがとう。

ご主人ってさ
一緒に働いてるんじゃないの?

義父と私の2人だけ。
夫は外に働きに出てる。

お店の再建に まとまったお金が必要で
そうするしかなかった。

そう…。

義母がね…。
義母が元気なうちは よかったのよ。

(宏治)ただいま~。

ちょっ…
ちょっと あなた これ どういうこと?

施設に入れるつもり? おかあさん。
私に相談もしないで。

大体そんなお金 どこにあるの?
そんなの絶対無理!

俺じゃないよ。 俺も初めて見た。

え…?
俺だ。

どういうつもりだよ おやじ。

昔の仲間が そこの理事長やってる。

一つだけ空きが出来たんで
逸子を受け入れてもいいと言っている。

金はどうするんだよ。
店の借金だって まだあるんだ。

店のことは もういい。
俺の代で この店はしまいだ。

私は嫌です おとうさん!

やっと お店のことを覚えたんです。

和菓子作りも
本気で面白いと思い始めた。

今ここでやめたら 私には何にも残らない。
本当に何にも…。

そんなの絶対に嫌です!

主人が義父を説得して 結局
その話は なくなったんだけど

なくなって本当によかったのか
今でも時々 疑問に思う時があるの。

ホッとした自分がいたのよ
あの時 確かに。

これでもう 義母の面倒を見なくてすむ。
東京に帰れるんだ 家族と一緒に。

そう思った自分が。

英子は頑張り屋だからな 昔から。
フフ… そんなことないよ。

こんにちは~。 こんにちは~。
あっ! あ~!

ご無沙汰してます~。
ご無沙汰してます。

常念岳以来ですよね。
ですよね!

コーヒーごちそうさまでした。
いやいや…。

お知り合い?
うん ちょっと 山友。

へえ~! こんにちは。
あっ こんにちは。

友人の英子です。
今日は お友達となんですね。

そうなんです 遊びで。 いいな~。
下山ですか?

はい。
上どうでした? すばらしかったです。

え~! 晴れるといいね~ 英子。
本当ね~。

じゃあ また。
は~い もうすぐですよ~。

は~い。 ありがとうございます。
頑張ってくださ~い。

ありがとうございま~す。
また山でお会いしましょう。 また~。

さよなら~。
さよなら~。

(英子)
やっぱり 山のお天気って変わるんだね。

そうだよね 一瞬にして変わるからね。

あれ 安達太良山見えてるよ ほら。
(英子)ええ!?

あれ? あそこ。
あそこ山頂? そうそう。

うわ…。
もうすぐだよ。

(英子)やっぱり きついね~。
なかなか… 大変だわ。

フフ…。

(英子)もう さっきから何回も
つまずいてばっかりいるもん。

ガンバ ガンバ。

♬~

すご~い! (英子)うわ~!
沼の平。

いまだに活動が続いてるんだって!
へえ~!

まさに生きた大地だよね!
飛んでるみたい!

本当…! 山の向こうに
こんなすごい景色があったなんて

今まで想像したこともなかった!
うんうん。

自分が登ってみないと
分かんないこともあるんだよね!

(英子)うん。
自分の足で登って

初めてその先が見えてさ。

それが山の魅力かな。

何だか人生みたい。
止まれば そこで 終わってしまう。

歩き続ければ
必ずその先にたどりつく。

自分が望んだ本当の場所に。

人生ばんざ~い!
わ~! すごいね~!

イエ~イ!
わ~!

ん…。

(逸子)ああ…。

(逸子)ああ… ああ…。

♬~

(英子)へえ~。 いいとこだねえ~ ここ。
そうだねえ。

「智恵子抄」?
うん。

あどけない 空。

♬~

英子!
ご苦労さま お先にどうぞ!

ありがとう…。 あ~ ハハ!

着いた! やっと着いた~!

おめでとう 英子!
アハハ…!

日本百名山 安達太良山
登頂です!

あ~ ハハハ!
イエ~イ!

わあ~…!

すごいよ 柚月ちゃん!

本当にすごい…!

英子… 本当によく頑張ったねえ。

お疲れさま!

ありがとう…!

よかった~ アハハ…。
アハハ…。

英子の町も よく見えたんじゃない?
う~ん あんな上から見るの初めてだもん。

(渡辺)あ~ お疲れさま!
よく頑張ったねえ。

(高梨)もう ず~っと待ってたのよ
あんたたちのこと!

(久保)こっちおいで こっちおいで。
ええ いいんですか?

これであんたも
いっぱしの山女や。 なあ!

皆さん どちらからですか?

私は埼玉県。 で こっちは大阪で
この人は静岡。

皆もともと
一人で登ってたんやな!

それが たまたま山で一緒になって。
それが縁で仲よしになって。

毎年 こうやって
何回か集まってるの。

山の縁は本当に
一生もんですからね~。

でも 叱られたりしませんか?
旦那さんに。

あの~
何日も家空けて 自分だけ楽しんで。

そらあんた うちの人生やもん。

旦那なんか関係ないよ。
もう ぜんっぜん関係ない。

(渡辺)そうそう 人生楽しんだもん勝ち。
(久保)そうそうそう。

だってさ
今まで十分 尽くしてきたんだもの。

旦那にも家族にも。

ご褒美よ。
うん十年 頑張った自分に ご褒美。

ご褒美かあ…。
そうだよ 英子。

人生 まだまだ これからなんだもん。

何にも
焦ることなんてないんだよ きっと。

うん…。
それでは 皆さん

自家ばい煎コーヒー
出来上がりました!

安達太良山に…。
(一同)かんぱ~い!

英子 乾杯!
乾杯!

見て見て ほら!
すごい きれい!

せや! おいしい!
あれ出さな!

あっ あれあれ!
取って置きの あれ!

あれ?
あれ? 何?

(久保)じゃ~ん!

あ~ ようかん おいしそう!

これって…。

二本松名物 玉福屋の
本練りようかんや。 はい。

玉福屋!

私たち みんなで この山登るの
2度目なんだけど

最初食べた時に もう
あんまりおいしくて びっくりした。

(高梨)今回なんか これが食べたくて
来たようなもんなのよ。

ほら 早う 食べ食べ。
エネルギー補給!

じゃあ 頂きます。

(渡辺)あ~ コーヒーにも合う!

不思議だわ~。

やめらんないね これ…。

(久保)
何も泣くことあらへんやん あんた!

(高梨)ささいなことで涙腺が緩むのよ~
年取ると。 ねえ~?

(渡辺)分かるわあ~。
(高梨)泣けるほどうまい。

(一同の笑い声)

(久保)あんた そんなん
おばさん もう もろてまうや~ん。

(笑い声)

♬~

(英子)私 間違ってたかもしれない。

私 何があっても
自分の力で切り開かなきゃ。

絶対に負けるもんか…。

独り相撲して がんじがらめになってた。

でも そうじゃないんだよね。

知らないところで私 支えられてた。

夫や息子や おとうさん おかあさん。

お客さんや町の人たち。

そんなことに気付きもしないで
自分だけ犠牲になったつもりで。

それって 私も同じかも。

私だって
周りから認められたい一心で

ここまで一人で頑張ってきた。

でも それって
自分の力だけじゃないよね。

自分一人の力で 人生切り開くなんて
やっぱりできない。

英子。 あなたと一緒にいて
私も改めて気が付かされた。

ここまで 一緒に来てくれて
ありがと。

私こそ ここまで連れてきてくれて
ありがとう。

(2人)アハハハ…!

多分 明日 筋肉痛だよ~。
いや~ きっとそうなるわ~。

ストレッチとかした方がいいかもね。
うん。

♬~

ありがとう。

現場が早く引けたから。

そう…。

(良樹)次は僕も一緒に行く。

うん。 そうだね。

一緒に行こう。 フッ…。

(良樹)景色どうだった?
(英子)おう~ きれいだったよ~。

でも良樹 ちゃんと登れるかなあ?
登れるよ~。

本当?
ママ頑張ってたよ~。

(英子)フフ… 本当 柚月ちゃんのおかげ。
ありがとう。 (宏治)へえ~。

(英子)いや~ 大変だったけど
よかった~。

ハア…。
思ったより足取りもしっかりしてるし

呼吸も全然乱れてない。
これなら十分行けそうですよ マスター。

いや~ ガイドが優秀だからでしょう。
アッハハ!

そういうことは お嬢さんに
言ってください。

これが 大雪渓です。
ああ…。

いや~ 近くで見ると
なかなかの迫力ですね。

来月 村主催で
シンポジウム開催します。

テーマは「地球温暖化」。
議題の中心になる山も この山です。

2016年の夏には この大雪渓が
消失しかけたことも。

(昭一)消失…。

♬~

(昭一)一つ 伺ってよろしいですか?

弥生さんは なぜこの村に?
やはり自然を守るため?

それは…。

力になりますよ。
私にできることなら何でも。

だったら… 支えになってください。

私の心の支えに。
それ以上は何も望みません。

♬~

(シャッター音)

♬~

お休み?

(あかね)柚月さん!
(ハニーの鳴き声)

あっ… ハニー!
よかった。

そろそろ
帰ってくるころかなって思って。

ちょうどよかったです。
えっ どうしてあかねちゃんが?

マスターに頼まれたんです。
明日まで登山に行くから

預かってほしいって。
登山? どこへ…?

白馬岳。

白馬岳?

誰と?

やっぱり 知らなかった感じですか…。

弥生さん?

今は そっとしといた方が
いいですって。 ね。

じゃあね ハニーちゃん またね。

ありがとう あかねちゃん。
(あかね)いいえ! また~。

♬~

白馬岳だって。 よりによって…。

♬~

ほら~ この森には
女神様がいるよ~ 絶対!

(昭一)
本気で後悔してからじゃ 遅いんだ。

結衣さん!
何があっても あなたのこと

離さないから!
最初の一歩を踏み出す勇気が

大事なんだって
山が教えてくれた気がする。