ドラマ 山女日記3(5)「孤高の女・鹿島槍ヶ岳(前編)」[字]…のネタバレ解析まとめ

出典:EPGの番組情報

ドラマ 山女日記3(5)「孤高の女・鹿島槍ヶ岳(前編)」[字]

柚月(工藤夕貴)と岳人(中村俊介)は、またもや偶然同じ日程で同じ山を登ることに。目指すは鹿島槍ヶ岳。そして出発の朝、依頼客の婦人(夏樹陽子)を見て柚月は固まる。

詳細情報
番組内容
父・昭一(田中健)と村長の弥生(若村麻由美)が親密にしている様子を自らも目撃してしまい激しく動揺した柚月(工藤夕貴)。昭一との夢を果たせず早世してしまった母・民枝(朝加真由美)の無念を思い、あまりに不実だと昭一をなじる。堪らずあかね(本仮屋ユイカ)を呼び出して、やけ酒をあおる柚月だったが、あかねから弥生の置かれている厳しい状況と弥生を支えるために昭一が果たしている役割の大きさを知らされ我に返る。
出演者
【出演】工藤夕貴,若村麻由美,中村俊介,本仮屋ユイカ,夏樹陽子,朝加真由美,鶴田真由,芳本美代子,新藤栄作,LIZA,鬼倉龍大,田中健
原作・脚本
【原作】湊かなえ,【脚本】吉川次郎
音楽
【音楽】窪田ミナ

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

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キーワード出現数ベスト20

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  17. スタッフ
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  19. 一人
  20. 運命

解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

   ごあんない

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(柚月)<山に登る。

自分の力だけを信じて 一歩 また一歩

足の置き場を探して登り続ける>

<一人で生きていける
ずっと そう思っていた。

人は誰もが孤独だと。

でも 本当にそうだろうか?>

<山で会いましょう>

お父さんさ 本気でつきあうつもり?

(昭一)そんなことより
もっと自分の心配をしろ。

もっとしっかり自分の人生と
向き合えって言ってるんだ。

(舘村)いいじゃないか。 これで やっと
あの女の鼻を明かせるなあ。

山根君! 何してんの? こんな所で。

(岳人)いや 君こそ どうして…。

やっぱりあるのかな? 運命って。

運命か…。

愛の形は さまざまだけど

人を愛する気持ちに
うそはつけないってことか。

何だ 戻ってたのか。

(弥生)柚月さん?

(急ブレーキの音)

はあ…。

(野菜を切る音)

うん。

(民枝)お母さんの夢はね
お父さんと一緒に世界を回ること。

(ドアが開く音)

お父さん。

お父さん好きな
ミネストローネ作ってきた。

ああ… すまん。

やっぱり 本気なんだ。

黙ることないじゃん。
今更 隠すことでもないし。

別に隠してるわけじゃない。

だったら
お母さんに何て報告したの?

前にも話したよね?
お母さんの一番の夢。

お父さんと一緒に
世界を回ることだって。

それが一番の夢だって。

もし お母さんが生きてる間に

お父さんがその夢を
かなえてあげてたら…。

お母さんの一生も
随分 違うものになってた。

私だって 今の2人を…

心から祝福できたかもしれない。

やっぱり許せない。

お母さんの気持ちを考えたら
どうしても許せない。

柚月。

お父さん ここに何しに来たの?

私のこと連れ戻すためじゃなかったの?

自分はこんな店始めて。
美人さんと第2の人生楽しんで。

勝手だよ。 勝手すぎるよ お父さんは!

♬~

(あかね)でもね 柚月さん。
もし マスターがいなかったら

弥生さんの心は とっくに
折れてたかもしれないです。

彼女の周りは みんな敵だらけです。

前の村長がやってたこと
公約で全部ひっくり返したから。

それは分かるけど…。

村長は今 一人で闘ってるんです。
誰のためでもない この村のために。

だから私は 本気で応援します。

村長にはマスターが必要なんです。

(あかね)あ そうそう。 そういえば
あの 山根さん? でしたっけ

前 マスターのお店に来た
柚月さんの元彼。 えっ 同級生。

今度 村で 山の写真
撮ってもらうことになったんです。

次のイベントで写真展も開催するんで。

後立山特集です。
え~?

(花奈)まさか また山で会うなんてね~。

運命とか感じちゃった? お兄ちゃん。

それはお前だろ。 結婚するんだから。

今日だって
式場の下見に行くんだろ?

どうした?

本当に大事だから 運命を感じるって。

(花奈)
そんな人 めったに出会えないから。

想像できないから 人生は面白い。

それも運命かも。

ほら。 早く行ってやれよ。

お前のこと待ってるよ。

うん。

♬~

あ… 山根君。
よう。

先日はどうも。

何? 今日は 役場で打ち合わせか何か?

聞いたんだ? 写真展のこと。

うん。 あ…
先に話してくれてもよかったのに。

あの時は まだ
本決まりじゃなかったから。

ああ… これ 八ヶ岳の時の写真。
お客さんの分も入ってる。

ああ ありがとう。

撮影はいつ?
うん この週末から2週間。

2週間…。
まあ ほとんど山ん中だけど。

最初は唐松岳から五竜岳。

氷河認定された 唐松沢とカクネ里で
それぞれ氷河を撮影して

最後は扇沢から鹿島槍ヶ岳の往復だ。

鹿島槍はいつ?
う~ん 来週末かな。

へえ~。
何?

いや 偶然って 重なる時は
重なるもんだなと思って。

まさか 君も?
うん。

今 予約頂いてるお客さん
鹿島槍に行きたいんだって。

それも 来週末の3日間。
コースも一緒。

それは まあ よろしく。

また 写真撮ってもらえたら うれしいな。

お客さんも喜ぶし。

ああ… 何人? お客さん。

一人。 年配の女性の方。

ああ…
大丈夫か? 結構きついぞ 種池まで。

うん。 でも 山の経験あるっていうし。

そういう人たちのために
私たちの仕事は あると思ってるから。

そうだな。

あ~ きれいだね~。

(シャッター音)

やだ… 撮るなら言ってよ~。

撮ってた? 今?
撮ったよ 今。 撮ってないって。

いや 撮ってた…。
撮ってた?

あ~…。

力になりますよ。
私にできることなら 何でも。

だったら… 支えになってください。

私の心の支えに。

♬~

(あかね)舘村議員…!

どうしたんです?

取り引きだ。 村長 取り引きしよう。

取り引き?

岩岳のソーラーパネルの開発は
百歩譲って撤廃を認める。

だが これはやめられん。

この事業だけは
絶対に譲れん。

もう100億から つぎ込んでる。
今やめたら それこそ村の死活問題だ。

ですから 今 環境調査の報告を待って…。

どうしてそこまで調査にこだわる?

この ダム湖となる松川上流域は

イヌワシの生息域と言われています。
ご存じですか?

ああ。 それがどうした?

天然記念物であるイヌワシは
豊かな森の象徴です。

理想的な環境を維持するには

なくてはならない存在なんです。

仮にダム建設で この生態系が崩れたら
どうなりますか?

フッ。 まるでガキのざれ言だなあ。

決してざれ言では…。

本当にこれが最後だ。
村長 分かってるのか?

最後? どういう意味ですか?

俺だって 好きで
こんなことを言ってるんじゃない。

俺なりに この村のことを
一番に考えてる。

ここで生まれ ここで育った。
よそ者の あんたとは違う。

だったらなぜ? なぜそこまで
既得権益を優先なさるんです?

結果として
村の未来を奪う可能性だってあるのに。

生き残るためだ。
こんなちっぽけな村が

生き残るためには どうしても
長いものに巻かれる覚悟が必要なんだ。

今更 きれい事並べたって
始まらないんだよ!

お話はそれだけですか?

(舘村)何?

でしたら 続きは議場で。

舘村議員! 忘れ物です。

村長…!

ここからが正念場よ。

頑張ろう あかねちゃん。

はい!

もう しまいだ。
例のやつ 準備しろ。

(安田)はい。

谷崎さん 谷崎さん…。

♬~

お母さん…?

谷崎綾子さんですね?

(綾子)遅かったわね。
もう会えないかと思った。

すみません
ちょっと車がトラブってしまって。

そういう時は 先に連絡するものよ。

何のために こっちの番号を
伝えてあるのかしら?

ごめんなさい。
登山ガイドの立花柚月です。

今日から3日間
鹿島槍ヶ岳 ご案内させていただきます。

谷崎です。 こんな所で
おしゃべりしていても

時間がもったいない。
さあ 行きましょう。

はい… よろしくお願いします。

気持ちいいですね 朝は。

え~ メールでもご案内したとおり

今日は この登山口から
稜線にある山小屋まで

一気に 標高差1, 000メートル上がります。

行程は4時間ぐらいの予定です。

初日が一番きついってことね。
分かってるわ それくらい。

でも 登山道は
とても整備されてますし

時間は たっぷりありますから。

ゆっくり のんびり行きましょう。

のんびり行くくらいだったら
ガイドさんなんて 要らないの。

あんまり 他人を
見た目で判断しないでちょうだい。

いや そんなつもりは…。

あの これ。

♬~

谷崎さん あまり最初から
ペースを上げ過ぎない方が…。

自分のことは
自分が一番よく知ってます。

いや でも…。

谷崎さん ここに
ゴゼンタチバナの赤い実が…。

ああ すごい ツヤツヤして
きれいですね。

通常 ゴゼンタチバナって
割と凜としてね

立って3センチぐらいの
きれいな花が咲くんですけれど…。

やっと見えた。 ハア…。

あら大丈夫?
ちょっと休憩しましょうか?

あ はい… いや 大丈夫です。

あ… いや 本当に
山 お強いですね 谷崎さん。

昔から登られてるんですか?

説明して ガイドさん。

はい えっと…。

ああ… 今きれいに見えてますね。

左の大きなのが 蓮華岳。

え~ そして とがってるのが
針ノ木岳 右に スバリ岳。

後立山南部の主稜線が
ず~っとつながってます。

針ノ木岳は 昔 夫と登ったわ。

扇沢から針ノ木雪渓を登って。

季節もちょうど今頃だった。

ご主人は
今も山を登られるんですか?

亡くなったわ もうだいぶ前に。

ああ…。

本当は この山も
一緒に登るはずだった。

定年のお祝いに。

でも なかなか計画どおりには
いかないものね 人生って。

だから 時間を無駄にしたくないし

自分の行動も きっちり記録しておきたい。

亡くなった夫のためにも。

谷崎さん 私 ストック
預からせてください。

大丈夫。

私 先に行きます。

(落石の音)
あっ… 危ない!

うっ…。

谷崎さん ストック 貸してください。

ここで待機しててください。
私 先に渡ります。

今 OKです。

足元 気を付けて。

人間なんて
どこで命を落とすか分からないわね。

結局 それも運命なんでしょうけど。

私は後悔しない。
え…?

今ここで死んでも
私は絶対に後悔しない。

思い残すことなんて一つもないから。

あなたは?

私は…。

おあいにくさま。

行きましょう。
あ はい。

♬~

あっ いよいよ
種池山荘 見えてきましたね。

♬~

山根君!

よう! 随分早かったね~。

う~ん。
お疲れさまです。

あの 谷崎さん ご紹介させてください。

こちら
山岳写真家の山根岳人さん。

こちらは お客様の谷崎綾子さん。

こんにちは。
山根さんって

もしかして
「峰々の四季」を撮られた方?

ああ そうですけど…。
ご存じなんですか?

写真集 買いました。 それ以前のも全部。

ああ… それは ありがとうございます!

私たち 大学の同期なんです。

恋人同士かと思った。

ああ いや そんなわけじゃ…。

ああ 早く小屋に行った方がいい。
名物が売り切れるよ。

あっ そうだ 行きましょう 急いで。

名物って?
着いてからのお楽しみで。

すいませ~ん…。

お待たせしました。

山荘特製の焼きたてピザです。

これを目当てに登ってくる人も
いるぐらいなんですよ。

どうぞ!

あっ… ピザ お好きじゃなかったですか?

いえ。 頂くわ。

どうかなさいました?

まだこんな時間。

ここで 時間潰してても もったいない。

今出れば 次の小屋まで行けるでしょう?

いや でも今日は
ここに泊まる予定ですし。

提出した登山計画書にも
そのように記載を。

計画どおりにいかないのが人生。

客の私が
そうしたいって言ってるんだから

いいじゃない。
いや それは困ります。

どうして? 次の小屋までは
2時間以上かかりますし。

途中で何が起きるかも分かりません。
安全な登山のためには

むやみに計画を変更しないことが
重要なんです。

たった2時間よ。
それでも やっぱり困ります。

ガイドとして お客様の安全を守ることが
私の義務ですから。

だったらいいわ。 あなたはクビ。
えっ?

もうガイドは要らないって言ってるの。
そんな…。

あなたとは最初から
相性が悪かった。

ここからは 私一人で行くから。

いや 谷崎さん それは困ります。

どいてちょうだい。 いや ちょっと…。
もう あなたとは赤の他人。

どうした!?
あっ 山根君!

谷崎さんが 次の山小屋まで
一人で行くってきかなくて。

あ~ どういうこと?
クビにしたの この子。

だから何しようと私の勝手。
いや ちょっ…

まあ 落ち着いて 谷崎さん。
どきなさい そこ。

話だけでも聞かせてください。 ね?
どいてちょうだい!

嫌だ…。 僕が中で聞きますから
さあ 中に どうぞ。 どうぞ。

お待たせ。

どうだった?

納得したよ。 予定どおり
今夜はここの宿に泊まるって。

よかった~。
引き続きガイドも 君に頼むそうだ。

ただし…。
ただし?

俺も一緒につきあうことが
条件だって。

何それ? OKしたの?
あ~ しかたないだろ。

一応 俺のファンだし。

はあ… まったく
7年間ガイドやってきて

お客さんにクビにされたの
初めてだよ まったく!

まあ 怒るなよ。
だってさあ…。

彼女 言ってた。
君といると娘さんを思い出すって。

え?

ご主人の葬儀以来
全然会ってないらしい。

似てるんじゃない? 君に。
顔とか雰囲気とか しゃべり方とか。

そんなこと 私には
ひと言も言ってなかった。

寂しいんだよ きっと。
だからガイドも雇った。

話し相手になってやりなよ。
なれたらいいけど…。

それも仕事のうち。 だろ?
簡単に諦めるなって。

本当に ありがとう。

♬~

(ノック)

失礼します。

あの 夕食まで まだ
随分 時間ありますし

ちょっと登った所に 剱岳が
めちゃくちゃきれいに

見える所があるんで
よかったら ご一緒しませんか?

遠慮しとくわ。

あ でも
ほんの少し登っただけですし…。

立花さん。

この際だから はっきり言っとく。

私のこと 無理に相手しようなんて
考えないでちょうだい。

そういうの 一番苦手なの 私。

いや 決して そんなつもりでは…。

必要な時は私が言います。
それ以外 余計なことはしない。

それがあなたの仕事。
分かったら一人にしてちょうだい。

はい… すいませんでした。

あっ!

(綾子)まだ何か?
あっ いえ…。

すいません。

(シャッター音)

山根君!
おお。

おお~ いいね 剱。
あれ? 一緒じゃなかったの? 谷崎さん。

ああ 一人でいたいって。

やっぱり嫌いみたいだよ 私のこと。

だったら もう一度雇うなんて言わないよ。

ハア~ あと2日かあ。

せめて山にいる間ぐらい
余計なこと

考えなくてすむと
思ってたのになあ~。

何かあった? 下界で。

お父さんと ちょっとね。
けんかでもしたの?

私のこと 無理やり連れ戻す
とか言ってたのに。

ミイラ取りがミイラになっちゃって。
何だよ それ。

恥ずかしくて 私の口からは言えない。

きっと誤解だよ。

おやじさんは 君のこと一番に考えてる。

何で分かるの?
お店で会っただけなのに。

あ そういえば どう?
いい写真撮れてる?

まあね。 なんとか写真展はやれそうだ。

え~。
ああ 見る? うん 見る見る。

これとか。
五竜? すごい迫力!

これとか。
カクネ里。 こんな近くで見たの初めて。

これとか。
わあ… いい光だね。

これとか。

♬~

お~い 早く早く! こっち こっち。

あの プロの写真家の方って
聞いたんですけど。

山の写真って どうやったら
うまく撮れるんですかね?

知りたい?

授業料 高いよ~。
ありがとうございます!

じゃ ちょっと こっち来て。
はい!

ポイントとしては…。 はい。
空をあまり入れないこと。 はい。

この 山の稜線を上に上げてあげる。
上に上げる?

そう。 じゃあ 下の草木とかも
一緒に撮っちゃって…。

そうそうそう…。

♬~

それで 舘村議員は何て?

(舘村)うわさの美人村長が
山で男とあいびき。

マスコミが
喜んで飛びつくだろうなあ。

どうしろって言うんですか?

それは 村長 御自ら
ご判断なさることだ。 俺は知らん。

ひきょうです。
闘うなら 議会で正々堂々と…。

闘いに ひきょうもへったくれもない。

それは 村長だって分かってるさ。

同じものを 週明けに
雑誌社に送ると言ってます。

そう。 だったら
好きにしてもらっていいわ。

いや でも…!

私には信念がある。
命懸けで この仕事をやってるの。

こんなことで
気持ちが揺らぐくらいなら

最初から政治家なんてならないし

この村にも来なかった。
舘村議員に そう伝えてください。

はい ジャンプ ジャンプ ジャンプ!
お~ すごい すごい…。

いくよ ハニー。 よし。
はい いこう はい! (ハニーの鳴き声)

(昭一)はい ハニー。 ハハッ。
はい はい!

あ~ いらっしゃい。

村長も ご一緒ですか?

いえ。 あの…。

実は マスターに
折り入ってご相談が。

(あかね)弥生さんは
無視すればいいって…。

でも私 どうすればいいか
分からなくて。

一応 マスターにも ご相談を。

知らせてくれて ありがとう。

あとは 私がなんとかする。

それと 私に話したこと
村長には黙っていてほしい。

これは 私が預かります。

(あかね)はい…。

それでは 出発しましょう。

谷崎さん 爺ヶ岳から見る鹿島槍
本当にすばらしいので

楽しみにしててください。

♬~

お疲れさまで~す。
爺ヶ岳山頂 中峰に到着です。

3つある頂の中で
ここが最高点になります。

ああ~ 見てください 鹿島槍ヶ岳。

かっこいいですね。 ここから見ると。

僕は僕で 仕事しますから。
お気になさらず。

大変でしょうね
山岳写真家って。

いや~ 撮りながら
考えてることっていえば

下に下りたら何食おうとか
そんなことばっかりです。

いいわね。 羨ましい。

谷崎さん 写真。

そういえば 谷崎さん
お嬢さんいらっしゃったんですよね。

何をなさってるんですか?

余計なことでした すいません。

実は お嬢さんもガイドさん
…ってことは ないですよね?

空を飛んでるの。
えっ?

客室乗務員。
ほお~。 国際線の。

あ~ 私も小さい頃憧れてました。

でも あの子は 飛んだっきり
帰ってこない。

まるで 糸の切れた凧みたい。

自分だけ自由になったつもりで。

いい気なもんね 子供なんて。

♬~

(雷鳴)

ちょっと何か
雲行きが怪しくなってますけど

冷池山荘 目前なので
うまく 天気がもつといいですね。

♬~

最後 雨降られちゃいましたけど…。
あっ こんにちは!

(スタッフ)お疲れさまでした~。
ありがとうございま~す。

いきなりきましたね。
(スタッフ)ああ そうですね。

お疲れさまでした~。
こんにちは! お疲れさまです。

あ ひな子さん!
(ひな子)あ~ 柚月ちゃん いらっしゃい。

お疲れさま。
ありがとうございます。

久しぶり。 俺も一晩世話になるよ。

皆さん ご一緒?
はい。

昨日 種池で合流してね。

ふ~ん。 柚月ちゃんのこと
知ってるんだ? 岳人君。

私たち 大学の同期なんです。

本当? 初耳。
最近 山で偶然再会して。

不思議な関係っていうか。
何て言うかね。

ああ…。

先に往復するでしょう? 鹿島槍。
はい。

行ってらっしゃい。
行ってきま~す。

あんな人も
こんな場所で働いてるのね。

沢木ひな子さん。
この山荘の 美人で評判のご主人です。

そう。 時代も変わったわねえ。

♬~

見てください
チングルマの穂の群落ですね~。

夏だったら 白いお花で
きれいでしょうね~。

知ってる。 昔だけど よく覚えてるわ。

前にも登られたことあるんですか?
鹿島槍。

やっぱりご主人と?

(荒い呼吸)

どうかなさいました?
大丈夫よ。 行きましょう。

え~… 1 2 3 4つ。

(客)これって
ご主人ですよね?

ええ。

(客)すてきな写真ですねえ。

あっ これ持ってってくれる?
(スタッフ)はい。

重いよ それ 缶だから。

♬~

お疲れさまです。 布引山に到着です。

ここから鹿島槍ヶ岳は
50分ぐらいの行程ですから。

ちょっと ここで 小休止しましょう。

回想

(医者)ショックになって 何分ぐらいですか?
(救急隊員)5分前です!

あなた…!
(医者)急いで!

(救急隊員)血圧40 心拍数32 レベル300。
(綾子)あなた… あなた…!

(看護師)奥様は
こちらでお待ちください。

(医者)モニターつけて。 (看護師)はい。
あなた…!

あなた…!

(荒い呼吸)

ハッ ハッ ハッ ハッ…。

ハッ ハッ ハッ ハッ…。
谷崎さん!? どうなさいました?

大丈夫ですか!? 息…。
どうした!

息が…?
高山病か?

違う。 多分 過呼吸だと思う。
ゆっくり起こしますよ。

いいですか ゆっくりしてください
そうです そうです。

谷崎さん ここの
ろうそくの火を吹き消すみたいに

しっかり息 吐いてください。
ゆっくり フウ~。

そうですよ そうですよ。

体の中に酸素が多すぎるの。

で 軽~く 浅~く
息を吸ってってください。

そうです そうです。 で また

フウ~。 フ~…。

しっかり吐き出して そうです。

上手です 上手です。

は~い いい感じですね。
はい。 呼吸を楽~にしてください。

以前にも 同じ症状がありましたか?

もう大丈夫だから。
いえ でも 谷崎さん…。

自分のことは 自分が一番よく知ってる。

とにかく 一旦
小屋まで下りた方がいいな。

そうしよう。
だから大丈夫だって言ってるじゃない!

ああ…。

谷崎さん ほら!
谷崎さん。

今度ばかりは 私に従っていただきます!

お願いします!

(道代)血圧も異常なし。 大丈夫よ。

よかった。

高山病は酸素不足
過呼吸は二酸化炭素不足。

症状も対処法も まるで逆だもんね。

優秀なガイドさんが一緒で
本当によかった。

先生。 私 もう一度
山頂まで行けますよね?

滞在はいつまで?
明日までです。

う~ん 鹿島槍は往復だけでも
ここから 3時間以上かかるからね。

明日下山だったら
今回はやめといた方がいいかな。

私もそう思います。
山は逃げませんから。

谷崎さん
今回は諦めて 次にかけましょう。

谷崎さん…。

回想
綾子 次は 剱 攻めよう!

(綾子)無理無理…! 何で何で?
本当!?

(若い2人の笑い声)

それ 山根君が撮ったのよ。

(道代)若いよねえ ひなちゃん。
まだ30ぐらい?

この写真 山根君が撮ったんだ。
知らなかった。

そうよ。 ここにあるの
ほとんど彼が撮ったんじゃない?

そうなんだ。

あ そっか あなたまだ
ガイドになってなかったもんね。

山根君ね 昔 ここで
働いてたことがあったのよ

写真家になる前。
その時 ひなちゃんとも知り合って。

知らなかった。
てっきり一緒になると思ってたのにな~

あの2人。

え…?
一度はね

結婚の約束もしたらしいんだけど。
まあ そこはね 男と女だからね~。

いろいろあったみたいで。 ね?

♬~

[ 回想 ] こんにちは。
こんにちは。

ああ…。

(シャッター音)

ハハッ。 こっち こっち!
や~だ。 (シャッター音)

フフ… もういいよ。
こっちから。

(イヌワシの鳴き声)

(雷鳴)

(イヌワシの鳴き声)

(雷鳴)

じゃあな。

♬~

あなた…。

♬~

(スタッフ)おはようございます。
(客)おはようございます。

(スタッフ)今日皆さん 何名様ですか?
(客)4人です。

(スタッフ)4人 はい かしこまりました。
(ひな子)もう間もなくですから。

あ おはよう 柚月ちゃん。
おはようございます。

お客さんは?
まだお見えになんないようだけど。

時間に正確な人なのに。
ちょっと見てきます。

(ノック)
谷崎さん。

失礼します。

谷崎さん どうした?
いないの これだけ残して。

荷物もなくなってる。
まさか…。

えっ?

「昌義さんに 会いに行く」?

前にも登られたことあるんですか?
鹿島槍。

やっぱりご主人と?

谷崎さ~ん!
谷崎さ~ん!

♬~

(綾子)あなた…。

やっと この場所に
戻ってくることができました。

(鈴の音)

好きなんでしょ? 山根君のこと。

私は 彼の力になれなかった。

あなたは 絶対に必要な人。

ラーク!
ひな子! 大丈夫か?

君と結婚したい。

これが 私の最後の夢。