ドラマ 山女日記3 [終](6)「孤高の女・鹿島槍ヶ岳(後編)」[字] …のネタバレ解析まとめ

出典:EPGの番組情報

ドラマ 山女日記3 [終](6)「孤高の女・鹿島槍ヶ岳(後編)」[字]

柚月(工藤夕貴)に無断で鹿島槍ヶ岳山頂へ単独で向かった綾子(夏樹陽子)。山小屋に残された手帳の記述から最悪の事態を察知した柚月は岳人(中村俊介)と共に後を追う。

詳細情報
番組内容
柚月(工藤夕貴)に無断のまま鹿島槍ヶ岳山頂へ単独で向かった綾子(夏樹陽子)。綾子が小屋に残した手帳の記述から最悪の事態を察知した柚月は岳人(中村俊介)と共に後を追う。一方、麓では盗撮写真をネタに弥生(若村麻由美)を脅していた舘村(新藤栄作)が、なぜか急に態度を軟化させる。怪しく思った弥生はあかね(本仮屋ユイカ)にその訳を問い詰めて、そこに昭一(田中健)の思惑が絡んでいたことを知りがく然とする。
出演者
【出演】工藤夕貴,若村麻由美,中村俊介,本仮屋ユイカ,夏樹陽子,朝加真由美,鶴田真由,芳本美代子,新藤栄作,LIZA,鬼倉龍大,田中健
原作・脚本
【原作】湊かなえ,【脚本】吉川次郎
音楽
【音楽】窪田ミナ

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(柚月)お母さんの気持ちを考えたら
どうしても許せない。

美人さんと第2の人生楽しんで。

勝手すぎるよ お父さんは!

(あかね)同じものを 週明けに
雑誌社に送ると言ってます。

(弥生)好きにしてもらっていいわ。

私には信念がある。
命懸けで この仕事をやってるの。

(昭一)あとは 私がなんとかする。

私に話したこと
村長には黙っていてほしい。

今 予約頂いてるお客さん
鹿島槍に行きたいんだって。

コースも一緒。
(岳人)それは まあ よろしく。

前にも登られたことあるんですか?
鹿島槍。 やっぱりご主人と?

(綾子)今ここで死んでも
私は絶対に後悔しない。

思い残すことなんて一つもないから。

彼女 言ってた。
君といると娘さんを思い出すって。

(綾子)まだ何か?
あっ いえ…。

(ひな子)柚月ちゃんのこと
知ってるんだ? 岳人君。

私たち 大学の同期なんです。

本当? 初耳。

(道代)それ 山根君が撮ったのよ。

てっきり一緒になると思ってたのにな~
あの2人。

ハッ ハッ ハッ ハッ…。
谷崎さん!?

息…。
どうした!

谷崎さん
今回は諦めて 次にかけましょう。

いないの これだけ残して。

「昌義さんに 会いに行く」?

♬~

おい あれ。

谷崎さん!

よかった。

本当によかった。

谷崎さん ここで昔 何が?

夫よ。

ここで 初めて出会ったの。 40年前。

ここで?

おしまいにしようと思ったの
全てが始まった この場所で。

潔く 人生に幕を引こうと思った。

でも…。

(鈴の音)

昌義さん?

(昌義)綾子 やめておけ。

お前には まだ時間がある。

時間?

(鈴の音)

あなた…。

(すすり泣き)

聞かせてください 谷崎さんのこと。

聞いて どうするの? 赤の他人のこと。

いえ。 私は 他人の気がしません。

谷崎さんのこと。

最初に会った時から そうでした。

2日間 一緒にいて
その理由が分かったんです。

何?

谷崎さんが かぶっておられる
その すてきな帽子。

それが理由です。
帽子?

私の母が作った帽子です。

タグにある 刺しゅうの「T」。

母の印です。

母の名は 民枝。

民枝のT。 間違いありません。

帽子のデザイナーだったんです。

小さい頃 そんな母を見て憧れて
私も 今 副業で帽子を作ってます。

お元気なの? お母様。

亡くなりました 最近。

そう…。

私が 登山ガイドになりたいって
言いだした時も

真っ先に応援してくれたのが 母でした。

一人前になったら 山を案内する。

約束したのに 果たせずじまいで。

実現してたら 母の残りの人生も
もっと豊かなものになったかもしれない。

そう思うと 心残りで…。

アハハ… ごめんなさい。

夫が50歳の時 急に会社を辞めて
喫茶店をやるって言いだしたの。

山の仲間が集まれるような
山小屋のような喫茶店。

でも 私は 猛反対。

親の介護も 大変だったし。

せめて 定年になってからにしてって
説得したの。

ところが 定年まで あと少しっていう時

夫が急に会社で倒れて…。

過労が原因だった。

あなた!
奥様は こちらでお待ちください。

(綾子)あの時 私が反対しなければ

もしかしたら 夫は
死なずに済んだかもしれない。

娘からも さんざん責められて…

もうたまらない気持ちになって

始めたの 喫茶店。

夫の代わりに。

おめでとう!
(拍手)

(綾子)最初のうちは よかったわ。

少しは悲しみも紛れたし。

山の仲間って
本当にありがたいと思った。

でも 夫がいないことに変わりはない。

年々 お客さんも減って…。
人間なんて 所詮 孤独な生き物。

でも 一人だって かまわないじゃないって
開き直ってみたら

少しは 肩の荷も下りたような気が
したんだけど…。

♬~

お母様 お幸せだったわね。

こんな立派な娘さんがいて。

今は どうです?

やっぱり お一人が いいですか?
この先も ずっと。

本当は お嬢さんと仲直りしたいとか。

そんなこと 今更…。

黙って見て ごめんなさい。

お嬢さんも 気持ちは一緒なはずです。

♬~

シンポジウムのゲストのスケジュール
大丈夫?

はい OKです。

(舘村)村長!

舘村議員。

もし 周りが つまらないことで
どう騒ごうと

私は 変わりません。

これからも 正々堂々 闘いましょう。

写真のことなら もういい。

俺も 一議員として 正々堂々と闘うよ。

おっしゃってる意味が分かりません。

議会でな。

舘村議員と何を話したの? あかねちゃん。

私は 何も…。

何もって…
あなたが写真を返したんでしょう?

そ… それが…。

何してるんです? 昭一さん。

(昭一)ああ。 店を閉めることにしました。

なぜ?

舘村議員と 何があったんです?

話は 済みました。 もう何も心配ない。

何もって… 現に こうして
お店 閉めてるじゃないですか。

写真を取り下げてくれるなら
私も 潔く この村を去る。

店も閉める そう彼に持ちかけたんです。

そんなことで納得する人とは
思えないけど。

まあ 男というのは
案外 そういう単純な生き物です。

女性には なかなか
理解し難いことかもしれませんが。

昔 別れた夫も そうでした。

男の世界は 女には分からない。

ふた言目には そう言って。
それが嫌で 別れたんです。

でも あなたは 違う。

昭一さん あなたは
今の私に 絶対に必要な人。

こんなことで 失っていいはずがない。

村長…。

これは 私の問題です。

それに あなたには
ここへ来た もっと大事な理由があるはず。

でしょ?

そのためにも…。

お願い。

もう ここへ来てはいけません。 村長。

(シャッター音)

(足音)

ああ どうだった? 谷崎さん。

疲れたから もう一泊したいって。

私も つきあいで 残ることにした。

山根君は 帰るでしょ?

いや だったら 俺も残るわ。

撮影も まだ終わってないし。

ごめんね 本当 面倒かけて。

いい写真だね。

これ みんな 山根君が撮ったんだって?

ああ 随分 前だけど。

ひな子さんも きれい。

今と 全然 変わらない。

このころの山根君って どうだった?
どうって?

ここで働いてたんでしょ?

昔は 昔。

君には 関係ない。

どうして そういう言い方…。

通ってきた道が違うんだ。
君だって 話したくないこと あるだろ?

やめようよ お互い そういうの。

山根君?

(道代)この診療所が出来た時
記念に撮ってもらったの。

この真ん中にいるのが 当時のご主人
ひなちゃんのお父さんね。

山根君は どうして ここに?

う~ん… カメラマンの仕事に
限界を感じたって言ってた。

そんな時 たまたま ここの
スタッフ募集の広告を見たんだって。

山のことも 一からひなちゃんに教わって。

気が付いたら 2人は そういう関係に。

その何年後かに ご主人が亡くなって

ひなちゃんが この小屋を継ぐことが
決まったの。

そのころからかな
山根君との仲がおかしくなっちゃったの。

原因は 何なんですか?

うん そこまではね…。

でも 結果的には よかったんじゃない?
別れて。

少なくとも 山根君にとっては。
どうして?

だって 山根君は そのあと
山岳写真のプロになったわけだし

もし ひなちゃんと一緒になって
この小屋 継いでたら

写真なんて とても
続けられなかったと思うわ。

でも ひな子さんは
それから 一度も結婚していない。

それって 本当は…。

あなたは どうなの? 立花さん。
え?

ひなちゃんのことより
問題は あなた自身。

好きなんでしょ? 山根君のこと。

だったら 何で迷うのよ。

2人とも いい年なんだから。

あんまり かっこつけてると
チャンス逃がすぞ。 マジで。

(シャッター音)

(鈴の音)

一緒にいてあげられなくて ごめん。

どうだった? 雑誌の仕事。

なんとか採用してくれるらしい。
試しに 1枚か2枚…。

本当? よかった。

本当によかった。

小屋へは いつ戻る?
明日。

俺も行くよ。 一緒に小屋を手伝う。

これからも ずっと。

小屋のことは 私だけで大丈夫。

みんなも いるし。
え… でも…。

あなたは 今が 一番 大切な時だから。

頑張って。

ひな子…。

♬~

柚月ちゃん お客さんは? 大丈夫?

はい 部屋で 休んでます。

いろいろお騒がせして すいません。

大変ね ガイドの仕事も。

手伝います。
あっ いいのよ
あなた お客さんなんだから。

いえ 力仕事は 慣れてますから。

私のことなら 気にしなくてもいいから。

つきあってるんでしょ? 岳人君と。

私は 彼の力になれなかった。

父が死んだ時 彼じゃなくて 山を選んだ。

本当は ここを手放す選択肢だって
あったのに。

でも 柚月ちゃんなら 大丈夫。

あなたなら きっと彼を幸せにできる。

だから… ね?

あっ ひな子さん! 県警から 電話です。
(ひな子)県警? はい。

ちょっと 今 代わります。 お願いします。

はい お電話 代わりました 沢木です。

ええ。 赤岩尾根

女性1名滑落 生死不明。

詳しい位置は 分かりますか?

みんな準備できた?
(一同)はい。

え~っと 詳しい場所は
冷乗越から 200メートルぐらい下りた所。

ロープ 5~6本と
無線機 忘れないように。

じゃあ 気を付けていきましょう。
(一同)はい。

お願いします。
お願いします!

どこですか!
どこにいますか?

こっちです! お願いします!
こっちです。

状況は?
ここで足を滑らせて あそこです。

あそこ。
大丈夫ですか? 聞こえますか!

20メートル。 私と鉄ちゃんで行こう。
はい。

みんな 準備して。
(一同)はい。

遭難者が出たって聞いて。

確保手伝って。 分かった。
柚月ちゃんも。 はい!

ありがとうございます。
救助のヘリも こっちに向かってます。

急ぎましょう。 はい。
ちょっと これ引っ張って。 ありがとう。

大丈夫ですか~!

(ひな子)はい じゃあ 下ります。
テンション OKですか?

はい ゆっくり。
OK。

ダウン ダウン。
(ひな子)もう少し緩めて。

ありがとう。

送って。 ちょっと緩めて。
ダウン ダウン。

そのまま OK。
聞こえますか?

聞こえたら 返事をしてください!
はい…。

遭難者 意識あり。 今から上げます。

(一同)はい!
上げ!

上げ!
ゆっくりで 引いてください。

引いて。
ゆっくりでいいです 引いてください。

少しずつ。
引いて これ。

テンション テンション。
テンション。

上げ!
ひな子さん 上げ。

もう少しです。
引いて。

そのまま そのまま 上げ。
上げ!

ラーク!
ラーク!

はっ。
ひな子!

遭難者の方 引いてください!
はい!

テンション このまま! こっちは?
待機で!

引いて ゆっくりでいいです。

はい OK。 お願いします。

OK。 OK OK。

頭だけ気を付けてください。
大丈夫ですか。

ひな子は 俺が行く。 誰か ハーネスを!
はい!

ダウン ダウン ダウン ダウン…。

ストップ! OK!
ストップ。

ひな子 ひな子! 大丈夫か?

分かるか?

OK 上げてくれ!
はい! 上げ!

ゆっくり ゆっくり ゆっくり。

引いて。
上げ!

そのまま… そのスピード維持で。

上げ。

はあ はあ はあ… ひな子 ひな子!
大丈夫か?

岳人君 ありがとう。

はあ よかった…。

(道代)軽い脳震とうね。

明日 念のため 一応 病院に行って
CT撮ってもらって。

ありがとう 先生。
うん。

2人とも もう大丈夫だから。

今日は 仕事を休んだ方がいい。

小屋のことは
みんなで なんとかなると思います。

ありがとう。 でも 本当に 大丈夫だから。

ひな子。

♬~

[ 回想 ] やっぱり あるのかな 運命って。

運命か…。

(シャッター音)

ああ。

差し入れ持ってきた。
サンキュー。

夕飯 食いそびれたから 助かった。

コーヒーも いれてきたよ。
うん。

ちょうど この真上に
天の川が流れるんだ。

今は 超広角で
鹿島槍と 天の川をねらってる。

今の山根君は すてきだね。
ん?

大学生の頃のあなたからは
想像もできない。

就職なんかやめて
プロのカメラマンになる。

そう言ったら 君はあきれて

2人の将来のことなんて 全然考えてない。

それで けんかになって。

あれから 俺たちは
ずっと別々の道を歩んできた。

それが また こうして山で一緒になって。
不思議だよ。

柚月。

君と結婚したい。

え…。

ずっと一緒にいたい。

それが俺の 今の素直な気持ちだ。

すぐに返事をくれとは言わない。

ただ 君の気持ちは 知っておきたい。

迷いがあるなら はっきり言ってほしい。

俺なりに努力したいから。

はい コーヒー。
ああ。

迷いは もうないよ。

本当はあったけど 今は すっかり消えた。

山根君。

私は あなたと一緒になれない。

今日のあなたと ひな子さんを見て
はっきり そう思った。

ああ いや… 君は 何か勘違いしてる。
あれは…。

分かってる。

確かに 彼女とは 昔… でも…。

言いたいことは 分かってる。

でも 勘違いしてるのは 多分 あなたの方。

ひな子さんは 今も あなたを
心の支えにしてる。

別れてから ず~っと…。

あなただけを 思い続けてる。

あなたもよ 山根君。

あなたの心にも ず~っと彼女がいた。

今のあなたがあるのは
ひな子さんと出会ったから。

彼女も そう。

だから 2人とも ここまで頑張れた。

そんな彼女の人生から
あなたを奪うなんて

私には できない。 だから…

向き合って 本当の自分と。

一生 後悔しないように。

はあ…。

そういうことか。

そういうこと。

♬~

おはよう。
ああ 山根君 おはよう。

私たちは このまま帰るけど 山根君は?

ああ。
冷池のサンショウウオを撮り忘れた。

写真展 楽しみにしてるね。

頑張って。

ああ。

実は 一つ言い忘れてた。

本当は 言おうか迷ってたんだけど

ここに来る前 一緒に酒を飲んだんだ。

君のおやじさんと。
お父さんと?

たまたま店に寄ったら 誘われて。
その時 聞いた。

どうして わざわざ あの村に
引っ越したのかって。

それは 私を連れ戻すためだって…。

違うよ。 それは違う。

遺言だって。 奥さんの。

お母さんの?

あ~ 俺は お前の望みを
何にも かなえてやれなかった。

仕事にかまけて 一人で好き勝手やって。

すまない。

(民枝)私の 今 一番の夢って

何だか分かる?
ん?

それはね 家族みんなで暮らすこと。

あなたと 柚月と。

この子 あれで 案外 寂しがり屋だから

そばにいてあげたら
きっと励みになると思う。

もちろん あなたも。

家族って やっぱり 一緒が一番。

これが 私の最後の夢。

だから… お願いします。

おやじさんは 君が思うような人じゃない。

それだけ言っておきたかった。

じゃあ。

山根君。

ありがとう。

♬~

すいません お待たせしちゃって。

行きましょう。

柚月ちゃん。
ひな子さん。

いろいろありがとう。

お幸せに。

ありがとう。

ありがとう。

お気を付けて。
ありがとう。

♬~

谷崎さん 下山 本当にお疲れさまでした。

この4日間 ありがとうございました。

それでは お元気で。

また。

立花さん。

あれから 私も考えたの。

考えて 考えて
やっと一つ答えを見つけた。

誰も一人なんかじゃない。

他人なんか あてにしないで

たった一人で
強がって生きてるつもりでも

きっと 誰かに支えられてる。

誰かを 支えてる。

人生に正解なんて ないのよ。

あなたの選択は 間違ってない。

だから 前を向いて
胸を張って歩きなさい。

いいわね? 柚月ちゃん。

♬~

谷崎さん 山で またお会いしましょう!

♬~

お父さん…。

あっ あかねちゃん。

お父さん 閉店って 何が?

弥生さん 守るためです。

弥生さんを守るために
マスターは この村を…。

弥生さんが止めても
マスター 耳を貸さなかったそうです。

自分ができることは 限られてる。

だから この村を 去ることに決めた。

柚月さんは 強い人間だから
一人でも生きていける 大丈夫だって。

(鐘の音)

お父さん。

お母さんの月命日だから
きっと来ると思ってた。

そうか。

弥生さんと 何があったか
分からないけど

私は 戻ってきてほしい お父さんに。

けんかできる相手がいるって
幸せなことだって

やっと分かったの。

お父さんがいなくなって。

家族は やっぱり 一緒が一番。

だから… 待ってるね。

行くよ。

♬~

そうですね… で まあ 今日は
山もしっかりと見えていますので

このあと どうぞ よろしくお願いします。
こちらこそ。

大変長らくお待たせいたしました。

これより 北安曇村主催

第1回 地球温暖化シンポジウムを
始めさせていただきます。

(拍手)

(あかね)「まず始めに
北安曇村村長 緑川弥生から

開会のご挨拶を申し上げます」。

本日は お忙しい中
シンポジウムにご参加いただき

誠にありがとうございます。

昔 山に憧れた一人の少女がいました。

そこへ登れば
見たこともない世界が待っている。

まるで 天国のような。

少女は その言葉を信じました。

そして ある夏の日
親にないしょで 一人 冒険に出たのです。

あの 白馬岳へ。

でも 少女は 結局 山頂には立てなかった。

途中 季節外れの吹雪に遭って
遭難したのです。

この美しい景色は

悠久の自然の厳しさの上に
成り立っている。

人の命など 容赦なく 奪ってしまう。

そのことを少女は…。

あの時の私は 何も知らなかった。

それでも山は
一度だけ チャンスを与えてくれました。

雪の衣で私を包み 仮死状態にして

救助隊が来るまで
命だけは 奪わずにおいたのです。

命を奪うのも自然なら
その命を守り 育むのも自然です。

2016年 白馬大雪渓が
消失しかけたことがあります。

まさに 温暖化の影響でした。

このままでは 生態系に及ぼす影響は
計り知れません。

もちろん 私たちの暮らしにも。

それを止められるのは ほかでもない
私たちです。

今 私たちが ためらうことなく
行動を起こせば

きっと まだ間に合うはずです。

意見や立場が違っても
私たちが暮らす場所は 一つです。

私たちは 今 同じ未来に向かって
生きているんです。

その未来を 私たちは守る義務がある。

共に歩み寄り 許し合い 手を取り合って

この限りある自然を 守ってゆきましょう。

(拍手)

ああ どうも ありがとうございました。

引き続き よろしくお願いします。
お願いします。

失礼します。

お疲れさまでした。
ああ お疲れさまでした ありがとう。

今日の予定は これで終わりね。
あっ いや もう一つだけあります。

え?

どうぞ。
え?

いらっしゃい。

いろいろ考えて

私も この場所から
出直すことにしました。

この村の方が 都会よりも
水が合うようで。

根を下ろすことにしたんですね。

とうとう。
ええ。

弥生さん。
柚月さん。

今日のスピーチ
本当にすばらしかったです。

ありがとう。

これ ささやかですけど

私から お二人の未来のために
プレゼントです。

え?

♬~

父は 私から見ても
超がつくぐらいの頑固者ですけど

これからも 叱咤激励のほど
よろしくお願いします。

よろしくお願いします 昭一さん。

こちらこそ。

お二人とも めっちゃ似合ってます。

私が言うのも あれだけど
今までの最高傑作かも。

ああ… ありがとう。

柚月さん。

せ~の…。

ささやかですけど うたげを用意しました。

内輪の打ち上げパーティーです。
どうぞ どうぞ。

わあ!
わお!

(あかね)グラス 手に取ってください。
(昭一)はい。

それじゃあ 人生の頂に…。

乾杯!
(3人)乾杯!

<一人で生きていける
ずっと そう思っていた。

人は誰もが孤独だと。

でも 今は この景色が
少しだけ違って見える。

山の出会いは 一期一会。

一瞬の擦れ違い。

でも 誰かと出会い 互いに笑顔を浮かべ
言葉を交わし 共に語らう。

その喜びも 山は教えてくれた。

私は 一人じゃない>

<山で会いましょう>