[新]恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~#01[解][字][デ]…のネタバレ解析まとめ

出典:EPGの番組情報

[新]恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~#01[解][字][デ]

主演・杉咲花!勝ち気だけど恋には臆病な盲学校生×強面だけど根は純粋な不良少年。ある日、出会った運命の二人!笑って、泣けて、時々ハッとする、新世代ラブコメディー!

出演者
杉咲花、杉野遥亮、奈緒、鈴木伸之、田辺桃子、細田佳央太、生見愛瑠、堀夏喜(FANTASTICS from EXILE TRIBE)、濱田祐太郎、ファーストサマーウイカ、戸塚純貴、古川雄大、岸谷五朗
番組内容
ユキコは、盲学校高等部に通う勝気な女の子。いつものように白杖をついて学校へと急いでいたその日、点字ブロックの上で話し込む男たちに遭遇する。どいて欲しいと頼むものの、なんと相手は地元でも有名なヤンキーの森生(もりお)とその仲間!しかし、白杖を掴まれたユキコが反射的に蹴り上げた足が、偶然森生の股間にヒット!最悪な出会いを果たした2人だが、翌日から森生はユキコの通学路で待ち伏せをするようになり……!?
監督・演出
【演出】 内田秀実
原作・脚本
【原作】 「ヤンキー君と白杖ガール」
        うおやま(KADOKAWA)
【脚本】 松田裕子
音楽
【主題歌】 JUJU「こたえあわせ」
         (ソニー・ミュージックレーベルズ)
【音楽】 得田真裕
制作
【チーフプロデューサー】 
 加藤正俊
【プロデューサー】  
 森雅弘
 小田玲奈
 鈴木香織(AX-ON)

【制作協力】 AX-ON
【製作著作】 日本テレビ

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

テキストマイニング結果

ワードクラウド

キーワード出現数ベスト20

  1. ユキコ
  2. 花男
  3. 森生
  4. 黒川
  5. 草介
  6. 白杖
  7. ヤツ
  8. 黒ヒョウ
  9. 昨日
  10. アネキ
  11. ヤンキー
  12. 今日
  13. 店員
  14. 獅子王
  15. 点字ブロック
  16. 時間
  17. 大事
  18. 大丈夫
  19. 男性
  20. お前

解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

   ごあんない

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こんな…。

(黒川森生) 痛ってぇ‼

う~… うぅ…。

(赤座ユキコ) <全ての始まりは
ここからだった>

<情けなく
のたうち回るヤンキー>

<それを見下ろす 白杖を持つ私>

<なぜ こんな変な状況に
なったのかというと…>

<時間を1時間前に戻そう>

♬~

今日の天気は?

(機械音声) 今日の天気は
晴れのち くもり

降水確率はゼロ%です。

よっしゃ。

<私は 目が見えづらい弱視だ>

<私の場合 どのくらい
見えてるのかというと…>

<光は感じて
色も ぼんやり分かる>

<そう こんな感じ>

<置き場所を決めて覚えてるし

毎日のことだからメイクも余裕>

はぁ?

<朝からツイてない>

<食器は 内側が黒いと
中身が見えやすくて便利>

お姉ちゃん ごちそうさまでした。

(赤座イズミ) はい サンキュー。

7時45分です。

7時45分です。
ヤバい 時間ない。

気を付けてよ。

<家の中は ぶつからないように
足元は常にサッパリと>

<家族も
いろいろ協力してくれている>

<…のだが>

何これ 甘っ!

ん? 何で こんなとこに
歯磨き粉?

何で洗面所に練乳があるのよ。

えっ?

ってことは…。

(ユキコ:イズミ) お父さん。

(赤座誠二)
いやいや お父さんじゃ ないよ。

昨日 買い物に
行って来てくれたよね?

行った行った
お前たち たくさん頼むから

しまうのも
ひと苦労だったんだぞ。

冷蔵庫とか洗面所とか
それぞれの定位置に一つ一つ…。

一つ… 間違えたかも すまん。

すまんす。

<これは白杖>

<「白い杖」と書いて
「はくじょう」>

いってきます。

<この相棒のおかげで
外も安心して歩ける>

<…のだが>

危なっ! 何?

<どうやら 今日は
マジでツイてないらしい>

(獅子王)
森生 今日でケリつけるぞ。

おめぇも懲りねえな。

てめぇなんか
目つぶってたって倒せんだよ!

♬~

(来店のチャイム)
(店員) いらっしゃいませ。

<買い物も
決まった店でなら余裕だ>

<どこに何があるか
記憶力が ものをいう>

メロンパンは ここ。

ん?

…じゃ ない!

<だから 棚の模様替えは天敵>

<何で よりによって
こんな時間のない時に>

<やっぱ ツイてない>

<点字ブロックは 進む方向や
危険を教えてくれる道しるべだ>

獅子王とタイマン?

あいつ
今日でケリつけるとか言って。

朝から よくやるねぇ。
チッ…。

<たとえ
点字ブロックをふさがれても

できれば面倒なことは
避けて通りたい>

お巡りの邪魔が入ってドロー。
ドロー!

<どいてくれる気配ゼロ>

<しかも 何か
ヤバそうな人たちだし…>

<けど 遠回りしてる時間なし>

(花男) でもさ 森生も災難だよな
あの獅子王に目つけられて。

あの すみません…。
(草介) 「空町の狂犬」と

タイマン勝負できんのなんて
森生ぐらいだからな。

(花男) ああ。
すいません。

(花男)
森生と獅子王は宿敵だからな。

あいつが勝手に
そう言ってるだけだろ。

(花男:草介) ハハハ…。
どいてもらいたいんですけど。

はぁ?

ここ通りたくて。

向こうから行きゃいいだろ。

いや ここ 点字ブロックなんで。

てめぇ 何なんだよ。
離して。

離せってば!

うっ!

(せき込み)

うっ…。

森生!
痛ってぇ…。

森生の森生が…。

大丈夫か?
あの… 当たっちゃいました?

見りゃ分かんだろうが!
股間にクリーンヒットだよ!

えっ! えっ すいません あの…

白杖を取られそうになって
つい…。

ハクジョウ?

悪かったな。

う~…。

いや…。
うっ…。

姉ちゃんも ちゃんと
わび入れといたほうがいいぞ。

この人な この辺じゃ有名な
怖えぇ人だから。

えっ?

人呼んで「黒ヒョウのモリ」。

「東の黒ヒョウ 西の金獅子」
っていやぁ 知らねえヤツは…。

おい 違ぇよ
「西の黒ヒョウ 東の金獅子」だろ。

いやいや… 「東の黒ヒョウ」ね。
西だよ。

東だよ。 西だよ。
東だよ。 西…。

北だろ!

(草介) えっ?
(花男) えっ? 北?

(草介) 北だって。
てめぇ 何 笑ってんだよ!

違います あの あの…。

ちょっと
よく分かんなかったんで。

森生はな
ケンカ無敗記録更新中だよ。

(草介) 泣く子も黙る最強の男
黒川森生!

身長2m超え!
(草介)全身にピアス100個だぞ。

盛ってるだろ。

バレたか。
盛り過ぎたな。

そうだ。

森生は顔に傷があるぞ。

傷?
(花男) ああ。

大丈夫?

顔に傷なんて大変じゃん。

♬~

どこ? 血は?

中学ん時の話だよ
傷痕が残ってるだけで…。

そっか。

なら よかった。

じゃあ すみませんでした。

♬~

ハクジョウ?

(誘導チャイム)

(空) あっ ユキコ おはよう。

おはよう 空ちゃん。

えっ! 「黒ヒョウのモリ」?

それ ガチでヤバい人かも。

ヤバいよね 今どき
「人呼んで」とか言っちゃってさ。

いやいや 元ヤンの元彼から
その人の名前 聞いたことあるし。

そうなの?

100人相手に
1人で勝ったとか

子供の頃
大人を病院送りにしたとか

伝説があるって言ってた。
いや それ 盛ってるでしょ。

黒ヒョウの仕返し
気を付けたほうがいいよ。

全然怖そうじゃなかったけどなぁ。

(空) あっ おはよう。
(青野) おはよう。

おはよう 青野君。
(青野) おはよう。

ねぇ 今
ヒョウって聞こえたんだけど。

言ったけど。

(青野) ヒョウといえば…

やっぱり 女豹だよね。

ちょっと その声
また何かエロいこと考えてる?

だって 女豹といえば
セクシーな女性の象徴なんでしょ?

<青野君は生まれつきの全盲>

多分 間違ってないと思う。

うちらが言ってたのは
女豹じゃなくて黒ヒョウ。

<空ちゃんは視野が狭くて
光をまぶしく感じる弱視>

<私は色も光も
ぼんやり分かる弱視>

<「視覚障がい」と
ひとくくりにされがちだけど

見える世界は いろいろなのだ>

じゃあ どんな妄想してたか
聞いてくれる?

(空:ユキコ) やだ!

<うちの学年は ひとクラス>

<私が入学した時から この3人>

<まぁ いろいろあるけど
割と平和に楽しくやってる>

今週の花は何かな?

コスモス。

この黒いの
チョコレートの匂いするんだよ。

えっ?
(においを嗅ぐ音)

あ~ そう言われれば そうだね。

でしょ?
すごいな ユキコは。

あっ この間 撮った
花の写真 見るか?

見る!
うん。

はい。

ルーペ ルーペ ルーペ。

はい。
ありがとう。

あっ マリーゴールド?

当たり。

ユキコの花好きは
涼子さん譲りだよなぁ。

ごはん できたよ。

おっ 今日は何かなぁ?

う~ん しょうが焼き?
ハンバーグ!

ユキコ 正解! しょうが焼き。

やった~!
やった~! えっ?

やっぱりな。

お父さん 何言ってんの?
しょうが焼きだと思った。

気のせいか。

(来店のチャイム)
(店員) いらっしゃいませ。

(店員) いらっしゃいませ。

すみません メロンパンって
どこにありますか?

(店員) そこ ありませんか?

何段目ですか?
場所 変わっちゃったんで。

あっ 取りましょうか?

あっ いや 場所覚えたいんで。

(店員) 2段目です。
2段目…。

(店員) あっ もうちょっと右。

右…。
(店員) それ それ。

ありがとうございます。
(店員) いいえ。

♬~

チッ…。

(退店のチャイム)

アネキ!

アネキ!

アネキ!
えっ! 何ですか?

俺です 俺。

オレオレ詐欺?

昨日 股間を蹴飛ばされた
黒川森生っす。

あ… 昨日は すみませんで…。
すいませんでした!

えっ?
黄色い丸のポコポコが

めちゃくちゃ大事なとこだって
知らなくて。

ポコポコって
点字ブロックのこと?

それっす 点字ブロック。

そんな緊張感ある所に座り込んで
マジ つまんねぇ話 してて

ホント すいませんでした!

その白い… ハク…。

白杖。
それっす。

白杖で点字ブロックたどって
進もうとしてたんすよね。

(森生の声) なのに 俺ってやつは
背中 ツンツンされたからって

取り上げようとするとか
マジ あり得ねぇっす。

ホント すいませんでした!

えっ… もしかして

白杖とか点字ブロックのこと
調べたんですか?

はい スマホで。

丸いポコポコは
「危ねぇから止まれ」

長い棒のほうは進む方向を
教えてくれてるんすよね?

で 白杖っていうのは
目の不自由な人にとって

命より大事なもん。

えっ 「命より大事」じゃなくて
「命の次に大事」だけど。

そっか…。

俺ってやつは
マジ 理解が足りねえ。

知ってもらえただけで全然。

じゃあ。

さすがアネキ 器がデカいっす。

「アネキ アネキ」って何なの?

だって
俺より強いじゃないっすか。

強い? えっ 私が?

はい 俺 あんなふうに
一撃で倒されたの初めてで。

いや あれは たまたま…。

アネキと呼ばせてください。
嫌です。

えっ ダメっすか?
その敬語も逆に怖い。

けど タメ口なんて
とてもじゃないけど無理っす。

とにかく 「アネキ」は断る
ひとから変な目で見られる。

えっと… じゃあ 何て呼べば?

あの お名前って?

赤座ユキコですけど。

ユキコさん…。
(小声で) いきなり 下の名前かよ。

何すか?

じゃあ ここで。

どちらへ?

学校だよ。

なるほど。

いってらっしゃい!

勉強 頑張ってください!

ユキコさん…。

もしかして 黒ヒョウ
ユキコに一目ぼれしたとか!?

まさか あり得ない あり得ない。
え~ そうかな?

赤座さん。

恋は ある日 突然始まるんだよ。

始まんないよ。

(チャイム)
(黄多) 始まるよ 授業。

(空) えっ?
びっくりした~。

(空) 先生 今の話 聞いてた?
聞いてない 聞いてない。

赤座さんが
一目ぼれした話なんて。

聞いてるじゃん! っていうか 私
一目ぼれしてないし!

(黄多) いいねぇ。

(草介) 今日から また
お前らと同じプータローだわ。

(花男) いや 俺と森生は
フリーターだから。

≪おい!
森生の金魚のフンども!≫

(草介:花男) あぁ?

(草介:花男) 獅子王さん…。

森生は?

どこだ!?
(草介:花男) 知らないっす!

ウソついてたら どうなるか…。

(草介:花男) 分かってます!

あいつに言っとけ。

「この間は邪魔が入ったけど
次こそは決着つけるぞ」って。

こっちは時間がねえんだよ。
どういう意味…。

いいから伝えとけ!
(草介:花男) はい!

あっ いた!
森生!

獅子王が お前のこと捜してたぞ!
すっげぇ怖い顔して。

決着つけるとか 時間ねえとか。

へぇ~。
「へぇ~」って。

(橙野 茜) 獅子王も懲りないよね。

(橙野ハチ子)
森生 今日 変じゃない?

(花男) おい! 何かあったのか?

いや 別に。

あっ もしかして

好きな子 できたとか?

はぁ?
(花男:草介) えっ!?

違ぇし! いや 俺は ただ…。

また会いたいって思ってるだけで。

森生 それが恋だよ。

(ハチ子) 茜おばちゃん すぐ
そういう話に持って行くから。

いやいや… この締まりのない顔
見りゃ分かんでしょ。

えっ 恋?

ウソだろ? お前 いつの間に?

相手は?
俺たちの知ってる子か?

まぁな。
えっ 誰だよ。

(茜) どんな子なの?
(花男) あっ! もしかして

昨日の 白い杖の子か?

そうなの?

まぁな。

今頃 何してっかなぁ ユキコさん。

(花男) こぼれてる こぼれてるよ
これ! ちょっと!

恋してる時に なるやつになってる
これ!

バカ野郎!

ユキコさん?

♬~

ユキコさん!

えっ? また?

黒川っす!
おつとめ ご苦労さまです。

は?

ここにいれば 帰りに
ユキコさん 通ると思ったんで。

えっ 怖っ。

えっ…
やっぱ ヤンキー 怖いっすか?

そこじゃ ない
待ち伏せがキモい。

そっちっすか。

もう ついて来ないで。

会いたかったんです。

はい?

ユキコさんに。

なぜ 私に会いたいと?

それは えっと…。

あれ? 何でだろう?

白杖持ってる人が珍しいとか

蹴飛ばされたのが忘れられない
ドMだとか

嫌がらせしたいとか…。
んな あり得ないっす。

じゃあ 何で?

あっ 恋!

…かも。

はっ!?

ふざけたこと言うな!

えっ ふざけてる?

(メッセージの受信音)

あっ…。

(ボイスメッセージ: 空) ユキコ 聞いた?

大介先輩 結婚するんだって!
えっ!

ひそかに狙ってたのに…
悔しい!

<「トライしてみなきゃ分からない」が
口癖の空ちゃんは

何にでも積極的で
恋愛にもガンガン向かって行く>

<でも 私は…>

会いたかったんです

あっ 恋!

…かも

チッ… からかいやがって。

う~ん…。

♬~

「真面目に」。

「気持ち」。

つ… 「伝える」。

なるほど。

♬~

ユキコさ~ん!

何で また いるんだよ。

黒川っす おはようございます!

あっ ユキコさん。

これ 読んでください。
は?

今の俺のユキコさんへの思い
手紙に書いて来ました。

いや~ 書いてたら
伝えたいことがあり過ぎて

便箋20枚びっしりの
長文になっちゃって。

便箋に びっしり?
はい。

こんなにいっぱい字書いたの
久々で もう手が痛いっす。

字をいっぱい?
はい。

あ そっか…。

サーセン!

俺は何てバカなんだ。

こんな小せぇ字で書いたって
ユキコさん 字 読めねえだろ。

無神経にもほどがある。

ホント すいませんでした
出直して来ます!

お気を付けて!

何なんだよ。

(空) ヤダ! 黒ヒョウ かわいい。
どこが? キモいでしょ。

それ ラブレターだよね?
ねぇ 何て書いてあったの?

だから 受け取ってないってば。

えっ! もらえばいいのに。

どうせ そんな小っちゃい字
読めないし。

えっ? 拡大読書器 使えば
読めるじゃん!

どうせ からかわれてるだけだし。

もう この話 おしまい。
(空) え~…。

(男性) 皆さん こんにちは。

今回は
弱視の僕が見える視界を

映像で表現してもらいました
こんな感じです。

お~!

へぇ~ こんなふうに見えんのか。

真っ暗じゃねえんだな。

ありがとうございます

人の輪郭は ぼんやりとは
見えるんですが

その表情までは分かりません。

えっ?

もう こんなとこに
チャリ置くなよ。

最悪。

≪ユキコさ~ん!≫

大丈夫っすか?
黒川?

白杖
折れちゃってんじゃないっすか。

あぁ…。

大変じゃないっすか
命の次に大事なもんが。

このチャリのせいっすよね?

持ち主 捕まえて
とっちめてやりますから。

いやいや… 別に こんなの
よくあることだし。

けど 白杖がなきゃ
帰れないですよね?

まぁ タクシーとかあるし。

俺 白杖 買って来ます。
えっ?

えっ コンビニとかスーパーじゃ
売ってないけど。

えっ?
じゃあ どこで買えますか?

文房具屋? 靴屋?

メガネ屋か。

売ってない。

大丈夫 家に帰れば予備あるから。

そうっすか。

あっ じゃあ…。

乗ってください 俺の背中。

は?

おぶって家まで送ります。

断る。

ガキじゃあるまいし 恥ずかしい。

そうっすか…。

じゃあ…。

誘導してくれるか?

空町の お姉ちゃんのお店まで。

はい!

何をすればいいっすか?

えっ?

えっ?

いや… ユキコさん
意外と積極的だなって。

は? は?
えっ?

いやいや… 違う これは誘導。

ユウドウ?

案内してくれる人の
肘とか肩を持つの。

なるほど!

俺の腕の10本や20本
いくらでも使ってください。

じゃあ 行くよ。

はい。

黒川 もっと速くていい。

サーセン。

止まります。
了解。

渡ります。
うん。

もう サンマの季節か。

(においを嗅ぐ音)

ユキコさん 鼻いいんすね。
うん まぁ 確かに。

見えなくなってから
匂いとか音に敏感になったかも。

えっ ユキコさん
前 見えてたんすか?

うん 中学の頃までは
結構 見えてた。

そうだったんすね。

だから 分かるんだよ。

見えると
どんだけ目に頼ってるかが。

かもしれないっすね。

だから 目はオレ様なんだよ。

オレサマ?

「目はオレ様」とは
どういうことか。

あっ 私 芸人の
濱田祐太郎です。

僕は生まれつき
目が悪くて

ほとんど
見えてないんです。

人間が持っている
「五感」と呼ばれる

視覚 聴覚 味覚 触覚 嗅覚は

どれも大事な役割が
あるんですが

視覚は ずぬけて主張が強い。

それは 目で見る情報は
無意識に入って来るし

インパクトも大きいからで

味覚が主役のはずの料理だって

8割は見た目で決まると
いわれるぐらいで。

つまり 視覚は五感の絶対的王者

オレ様だということなのです。

ちなみに
目が見えない人は

その分 ものすごく

鼻がいいんじゃないかと
思われがちなんですけど

僕は慢性鼻炎で ほとんど
分からないんですよね。

まぁ どっちか迷たら
笑っといてください。

なるほど。

あっ! 今 分かりました。

それで ユキコさん
初めて会った時

俺に顔 めちゃくちゃ近づけて
顔 ペタペタ触ってたんすね。

他に何の理由がある?

積極的なアプローチかと。

まさか!

顔に傷があるっていうから
心配で…。

サーセン。

行くよ。

はい。

♬~

(綾香) あっ イズミ 明日さ
美結たちと飲み行かない?

久々に行きたい。

けど…

明日は お父さん 遅くなるって
言ってたから無理かな。

(綾香) え~ ユキコちゃん
もう大人なんだし

1人でも大丈夫じゃない?

う~ん…
でも 何かあったら心配だし。

そろそろ イズミも妹離れ
したほうがいいんじゃない?

でも…。
(ドアが開く音)

いらっしゃいませ。

ユキコ どうしたの?
お姉ちゃん ごめんね 急に。

ユキコちゃん イェ~イ。
フフフ…。

ちょっと 白杖 どうしたの?

折れちゃった。
えっ! 大変じゃない。

そう だから お姉ちゃんと一緒に
帰ろうと思って

誘導して来てもらった。
誰に?

どうも。

えっ 誰?
最近 知り合った 黒川。

あ… ご迷惑掛けて
すみませんでした。

いえ! じゃあ 俺はここで。

黒川。

ありがとう 助かった。

とんでもないっす。

あっ。

ユキコさん これ。

書き直したんで
よかったら読んでください。

これ渡したくて
ずっと待ってたんでした。

じゃあ 失礼します。

(ドアの開閉音)

何でヤンキーと?

助けてくれたんだよ?

ユキコ あの人 顔に傷もあったよ。

怖いじゃん
もう付き合わないほうがいいよ。

でも
あいつは悪いヤツじゃないよ。

えっ?

(誠二の声)
えっ ユキコが男の子と?

そう びっくりしちゃった。

でも まぁ ユキコも年頃だし
ボーイフレンドの1人や2人…。

ああいうヤンキーは
女 取っ換え引っ換えしたり

キレると 手 上げるに
決まってるんだから

絶対ダメだよ。

いやいや…
それは ちょっと偏見だろ。

そんなことない。

私だって ユキコに
また恋はしてほしいと思ってる。

けど 相手は
ちゃんとした人じゃなきゃ。

クラクション

ユキコ 危ない!

急ブレーキ音
衝突音

あぁ… うぅ…

緋山君? 緋山君!

♬~

ユキコさん。

黒川っす。

あぁ…。
おはようございます。

あ… 昨日は ありがとな。

いや 全然っす。

それで あの 手紙って…。

あ~… 読んでない。

そうっすか。

それ 新しい白杖っすよね?

あ うん。

じゃあ
初登校 見守らせてください。

見守られる必要ないし。

そういえば ユキコさん 昨日
「黒川」って呼んでくれましたよね。

そうだっけ?
はい。

初めてで うれしかったっす。

意味分かんないし。

お供させてください!

うん。

ん?

マリーゴールドの匂い。

(においを嗅ぐ音)

えっ?

この公園の奥で
毎年 たくさん咲くから。

へぇ~ よく行くんすか?

うん 季節ごとに いろんな花が
咲いて楽しいんだよね。

最近は全然行ってないけど。

何か嫌なことでもあったんすか?

別に。

じゃあ ここで。

あっ 学校まで送ります。
あ~ もう ここまでで。

学校のみんなに見られるから。

なるほど。

じゃあな。

お気を付けて。

いってらっしゃい!

♬~

これじゃ行けないよな。

早く やまないかなぁ。

ユキコ 帰ったら読みなよ
黒ヒョウの手紙。

聞く限り
めちゃくちゃいいヤツじゃん。

からかわれてるわけないって。

そうかな?
(空) うん。

(茶尾) ユキコちゃん 空ちゃん

お待たせしました。
おっ!

アイスティーとウーロン茶。

ありがとうございます。
ありがとうございます。

それと
ユキコちゃんの大好きなポテト。

これ 雨の日サービス。
えっ いいんですか?

(茶尾) もちろん。
やった~!

雨やむまで ゆっくりしてってね。

さすが店長。
優しい。

ノー プロブレム。

チャオ~。

(空) チャラ。
フフフ…。

(メッセージの受信音)

あ…。

迎えに来てくれなくても
よかったのに。

たまたま
予約入ってなかったしね。

でも 助かる 雨は最悪だもん。

あれ?
どうしたの?

何か やじ馬が集まってて…。

何か事件かな?
うん…。

(男性) ヤンキーが
自転車 取ったんだって。

(女性) 殴られちゃったらしいよ。
(女性) えっ 誰が?

(女性) 持ち主よ 持ち主。
怖っ 行こ行こ。

(男性) あいつらだよ あいつら。
(男性) あいつらか…。

あっ。
ん?

昨日の 黒川って子がいる。

黒川がケガしたの?

ううん 警察の人に話聞かれてる。

えっ?
さっき 「ヤンキーが殴った」って。

やっぱり
そういう人だったんだよ。

いくら ユキコには優しくたって

自転車 盗んだり
人 殴るような人が

悪いヤツじゃないって言える?

私はユキコに
そんな人と関わってほしくない。

分かるよね?

ユキコさん。

黒川…。

ユキコさん あの えっと…。
何やってんだよ。

ユキコ 行くよ。

♬~

自転車 盗んで
売り飛ばそうとでもしたのか?

バレて 持ち主 殴ったんじゃ
言語道断だろ。

だから 違ぇっつってんだろ!

お前
ガキの頃から変わらないなぁ。

何だ? その目は。

(ハチ子の声) 森生たち

大丈夫かな。

自転車泥棒なんてセコいこと
やるわけないのに。

でも あの子たち
警察に目つけられてるから。

(茜の声)
前は 今じゃ信じられないくらい
すさんでたじゃん。

(ハチ子)
そうだけど 最近は全然…。

うん でも ひとの目って
そう簡単には変わらないから。

♬~

悪いな 俺のせいで。

お前のせいじゃねえよ 俺が…。

俺だよ!

♬~

♬~

何やってんだよ

クソっ!

♬~

♬~

1本の染色体を形成しています。

染色体は間期の細胞では

核内に分散してますが…。

♬~

(花男) おい! おい あんた!

白杖の… ユキコさんだよね?

はい。

あっ 俺 森生のダチの緑川花男。

ここいれば通ると思って。

私に何か?

森生のことで話があって。

私には関係ないんで。

森生は悪くねえんだよ。

俺のせいなんだ。

どういうこと?

昨日 ここで…。

(花男)よいしょ…
(男性)おい!

お前 何やってんだ?
えっ?

俺の自転車
盗もうとしたのか?

違ぇよ 今 あっちに…
そこの交番 行くぞ!

いや 違ぇっつうの 離せ!
おとなしく ついて来い!

離せっつうの!

このクズが!

(花男)うっ!

てめぇ 何すんだよ!

花男 やめろ!
(花男)おい!

(警察官)
何やってんだ お前ら!

おい やめろ!
違うんだよ!

そうだったんだ。

近くにいた人が
俺たちは自転車泥棒じゃねえし

向こうから殴って来たって
証言してくれたから

まぁ おとがめなしで帰れたんだ。

えっ でも どうして ここで?

何してたの?

ここのチャリ 片付けてたんだよ。

何で?

森生に頼まれて。

(花男)
このチャリ どかすのか?

(草介)えっ これ全部?
ああ

向こうの
チャリ置き場まで運ぶ

何で そんなことすんだよ

邪魔だから
(花男:草介)えっ?

これなくなれば ユキコさん
1人で公園行けんだろ

頼む

やるか~
しゃあねぇなぁ

あれ? あっ 降って来たな

さっさと片付けるぞ

(花男)
見た目は あんなんだけどさ

あいつは そういうヤツなんだ。

あんたにはホントのこと
言っておきたかったんだ。

じゃ。

《私のため?》

《何で そこまで…》

これ 読んでください

今の俺のユキコさんへの思い
手紙に書いて来ました

これ 書き直したんで
よかったら読んでください

♬~

♬~

♬~

♬~ バカじゃないの?

♬~ 字 デカ過ぎだし。

♬~

あぁ ユキコ。
あっ お父さん。

どこ行くんだ?
分かんないけど 行って来る!

あ~ 待て待て! 白杖。

あっ ありがとう。
うん。

気を付けるんだぞ。

(男性)
ええ 今 向かってますんで。

はい 分かりました
はい 失礼します。

あの すみません
人を捜してまして…。

あ…。

あっ すみません
人を捜してまして。

どんな人ですか?

えっと 黒川っていうんですけど

二十歳ぐらいの男の人で
背が高くて…。

う~ん…。
あっ そうだ あの

顔に傷のある
ヤンキーみたいな感じで。

あ~…。

ごめんなさい 分かんないです。

すみません 人を捜してまして。

どんな人ですか?

あっ。

♬~

♬~

すいません 人を捜してまして。

二十歳ぐらいの男の人で

黒川っていうんですけど。

すごく背が高くて
顔に傷があって。

あっ でも 全然怖くないんです。

ただ…

ものすご~く不器用で

口下手なだけで…。

うん…。

ホントは
全然悪いヤツじゃないんです。

そんな感じの人

近くにいませんか?

(泣き声)

もしかして 黒川?

はい。

いるなら言え!

すいません。

でも 何で?

♬~

謝りたかった。

昨日のこと。

ユキコさん あの えっと…
何やってんだよ

あのさ

悪いけど 連れてってくれるか?

花男って人から聞いた。

黒川は
何も悪いことなんかしてないし

自転車
どかそうとしてたんだって。

私がここに
1人でも来られるようにって

考えてくれてたんだよね?

なのに…

疑ったりして ごめん。

いえ ユキコさんが
謝ることなんかないっす。

♬~

っていうか

ユキコさん もう俺なんかと
関わらないほうがいいです。

どうして?

黒川は口下手なのかもしれない。

でも 私は

顔色を読むとか

そういうことができない。

だから ちゃんと口にしてほしい。

面倒くさいだろうけど。

俺とユキコさんじゃ
住む世界 違うじゃないっすか。

そうだよね。

私は…。
俺は

ガキの頃から反抗ばっかしてて

親にも見捨てられて

高校も すぐにクビになって

学歴もねえ
顔に傷のあるヤンキーなんか

どこも雇ってくんねえし。

警察にも何回も世話になって。

それで今でも
誰にも信じてもらえなくて。

俺 そういうヤツなんです。

それと

私とは もう関わらないほうがいい
っていうのは

何か関係あるの?

だって

ユキコさんは普通の世界で
生きてるじゃないっすか。

普通?

私が?

ユキコさんは

ちゃんと学校行って 勉強して

店の人とも ちゃんと
コミュニケーション取れるし

家族とも ちゃんとやってて。

俺みたいなバカに対しても
ビシっと言いたいこと言えて…。

めちゃくちゃカッコいいっす。

私が…。

普通…。

だから 俺なんかとは…。
黒川は変なヤツだな。

えっ?

いい匂い。

あ~ 気持ちいい~!

黒川も やってみなよ。

けど…。
早く!

はい。

気持ちいい~!

もっと思いっ切り行け。

<私には見えない この世界は

私が思ってるより
優しいのかもしれない>

<でも それは もしかして…>

気持ちいい~!

<この変なヤツと一緒にいると
なのか?>

もっと大っきい声で!

<その答えは
まだ分からないけど>

ユキコさん あの…
手紙って読んでくれました?

あぁ… うん。

それで どうでした?

黒川 お前 やっぱ変なヤツだな。

えっ?

変!
えっ?

あっ えっ!
「変」になってました?

えっ?
クッソ…。

下が「心」なのか
「又」みてぇなやつなのか

迷ったんすよ。

はぁ?

「変です」って
書いてたんですよね?

書き直して来ます。

いい もういらない。

えっ 何でですか?

いらない。
えっ? えっ?

何?

♬~

うるさい! そこ歩くな!