恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~#05[解][字][デ] …のネタバレ解析まとめ

出典:EPGの番組情報

恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~#05[解][字][デ]

主演・杉咲花!勝ち気だけど恋には臆病な盲学校生×強面だけど根は純粋な不良少年。ある日、出会った運命の二人!笑って、泣けて、時々ハッとする、新世代ラブコメディー!

詳細情報
出演者
杉咲花、杉野遥亮、奈緒、鈴木伸之、田辺桃子、細田佳央太、生見愛瑠、堀夏喜(FANTASTICS from EXILE TRIBE)、濱田祐太郎、ファーストサマーウイカ、戸塚純貴、古川雄大、岸谷五朗
番組内容
ついに森生に告白したユキコ。2人は晴れて恋人に!初デートの水族館ではドキドキの詰まった時間を満喫するが、帰り際にユキコが「クリスマスの時期にもう一度来よう」と提案すると、森生は突然表情を曇らせる。森生には触れられたくないある過去があり、そのことが原因で2人は喧嘩になり…。一方、獅子王のことが気になるイズミは、距離を縮めようと画策するが、森生の順調な恋を知った獅子王は、何か思うところがある様子で…。
監督・演出
【演出】 内田秀実
原作・脚本
【原作】 「ヤンキー君と白杖ガール」
        うおやま(KADOKAWA)
【脚本】 松田裕子
音楽
【主題歌】 JUJU「こたえあわせ」
         (ソニー・ミュージックレーベルズ)
【音楽】 得田真裕
制作
【チーフプロデューサー】 
 加藤正俊
【プロデューサー】  
 森雅弘
 小田玲奈
 鈴木香織(AX-ON)

【制作協力】 AX-ON
【製作著作】 日本テレビ

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

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キーワード出現数ベスト20

  1. ユキコ
  2. 黒川
  3. ハチ子
  4. ホント
  5. 青野
  6. 紅林
  7. 今日
  8. 紺野
  9. ポテト
  10. 赤座
  11. お母さん
  12. 道具
  13. 白杖
  14. オーダー
  15. 花男
  16. 獅子王
  17. 草介
  18. 店長
  19. イズミ
  20. デート

解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

   ごあんない

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(赤座ユキコ) <弱視の私が
待ち合わせをするというのは

なかなか
大変なことだったりする>

<特に 慣れない場所で
視覚障がい者同士で

待ち合わせをすると…>

(空) ユキコ 遅いな~。

空ちゃん?
ユキコ?

えっ? ちょっと…
いつから そこいたの?

<なかなか落ち合えなくて危険>

ヤダ ウケる!

<その点 よく来てる場所での
待ち合わせは安心>

<なんだけど…>

<私が どうして こんなに
緊張しているのかというと…>

(黒川森生)ユキコさん
俺の声 届きますか?

フレー!

ユキコさ~ん‼

あのお店で スタッフの一員として
認めてもらえたら

黒川に告白しようと思ってる

♬~

♬~

ちょっ… 何するんですか!?

ちょっと… 離して!

誰か助けて!

(橙野ハチ子) ずるいじゃん!

(ハチ子) 障がい者は ずるい!

ハチ子ちゃん?
だって

この白杖があれば
許されるんだから。

≪ユキコさ~ん!≫

ハチ子?

♬~

(草介)
さっきから何も話してなくね?

やっぱ 俺 止めて来るわ。

あの ユキコさん…。
黒川は ちょっと黙ってて。

はい。

(花男) 一回 座って ねっ
そういうとこあるよ。

(橙野 茜) ごゆっくり。
ありがとうございます。

ハチ子ちゃん。

このコーヒー
カップ使わないで飲める?

は?

ちょっと 手 出してみて。

は?
いいから 出してみて。

♬~

手に受けたら飲めるよね?

は?

(花男) マジかよ。
(草介) 焼き入れるつもりか?

♬~

ちょっと待って!

ホントに こぼれちゃった?

ごめんね ホントにやるつもり
なかったんだよ。

ちょっと見えないと
バランス取るの難しくてさ。

手に こぼれてない?

大丈夫。

よかった。

でも…

これで分かってくれたかな?

カップなしでコーヒー飲むのは
怖いって。

当たり前じゃん。
うん。

そうなの 当たり前なの。

え?

私が白杖なしで外を歩くのは

熱いコーヒーを素手で触れって
言われてるのと同じことなんだ。

私にとって

白杖は便利な道具なの。

♬~

(濱田) 皆さん
道具といえば

何が
思い浮かびますか?

コーヒーカップ お皿
スプーンやフォーク

包丁 まな板

テーブル 椅子 本棚。

(濱田の声) そういう道具が
なくなってしまったら…。

ヤ~! ウ~!

(濱田の声) …というように
どうしていいやら困ってしまう。

だから 道具を使うのは
当たり前のことですよね。

(濱田の声)
ですが 白杖や車椅子を使うと

障がい者の記号みたいに

特別な目で見られることが
多いんです。

みんな 自分にとって便利な道具を
使ってるだけなんですけどね。

ちなみに僕は
白杖と間違えて

ほうきを持って
出掛けたことがあって

しばらく 道を
掃除してました。

まぁ どっちか迷ったら
笑ってください。

他の人にとっては ちょっと変に
見えちゃうかもしれないけど

白杖は 生きてくために
絶対必要な道具なの。

生きるための道具?

うん。

今度 つまんねえヤツに
絡まれたら 聞こえねえフリしろ

私…。

私…

小さい頃から
ひとと うまく付き合えなくて

どこ行っても
うまく溶け込めなくて…。

それをいつも

何でできないんだって
怒られたり ばかにされて来て…。

でも ユキコさんは
白杖 持ってるだけで

できないことがあっても許されて
周りから優しくしてもらえる。

何で?

ずるいって…。

そうだったんだね。

でもさ ハチ子ちゃん。

私だって

いつも みんなの仲間に
入れてもらえるわけじゃないし

優しくしてくれる人
ばっかりじゃないよ。

傷つくことだってあるんだよ。

ホントは私も分かってる。

私の生きづらさと

ユキコさんは関係ないって。

ごめんなさい。

ムカついてたけど

はっきり言ってくれたことは
うれしい。

私 ハチ子ちゃんのこと
嫌いじゃないかも。

フフフ…。
えっ?

ストレートに言い合えたほうが
お互い 後腐れないしね。

フフ…。

(茜) は~い!

手打ちの記念に どうぞ
特別サービスです。

はい。
手打ち? そば?

えっ 知らない?
仲直りのことだよ。

ユキコさん それ
そばじゃなくてパフェっす。

パフェ!? いただきます。

(茜) どうぞ。
食べよう。

(草介) 茜さん。
(茜) ん?

(草介) 元ヤン臭 出ちゃってます。
(花男) ダダ漏れ。

(茜) マジで?
(草介) しかも 昭和の。

うまっ う~ん!

フフっ。

フフフ…。

ハチ子ちゃんと
じっくり話せてよかった。

そうっすか。
うん。

あっ そうだ
話あるって何だったんすか?

あっ あっ!
えっ? えっ?

あ~ 冷めちゃってる。

何すか? これ。

今日 このポテト
初めて揚げられたんだ。

やったじゃないっすか!

これをね 黒川に食べてもらおうと
思ったんだけど…。

もらっていいですか?
いや でも 冷めちゃってるし。

ユキコさんのポテト
食べたいっす。

じゃあ…。
あざっす!

ホントは もっと
ホクホクしてて…。

うまい!

ホント?
マジで うまいっす。

今までで食べた
ポテトの中で一番!

あのさ 黒川。

はい。

好きなんだ。

俺も大好きっす。

ポテト最高っすよね。

あ… そうじゃなくて。

ん?

♬~

♬~ 好き 黒川のことが。

♬~

痛っ。

どうした?

これってドッキリ?
もしかしてカメラがあるとか?

現実!

えっ? ユキコさんが俺のことを

好…。

やめろよ もう!
恥ずかしいから。

えっ! どうした?

びっくりしちゃって 腰が…。

大丈夫?
走って来ていいっすか?

やった~!

なぜ走る?

やった~‼

よろしくお願いします!

♬~

お父さん はい。
(赤座誠二) うわ~!

これ全部
ユキコ1人で作ったのか?

うん。
(赤座イズミ) すごいでしょ。

食べて食べて。

(誠二:イズミ) いただきます。

いただきます。

うまい! う~ん。
ユキコ 腕上げたじゃん。

やった~。

しかし 朝から
すごいごちそうだね これ 豪華。

今日 何かの記念日だったっけ?

今日っていうか…。
うん。

昨日?

ん~。

あっ 涼子さんの誕生日

…じゃないしな。

結婚記念日… でもない。

違う違う。

じゃあ…。

え?

何やってんの?

ん?
(小声で) 黒川。

ちょっとトイレ行って来るわ。

今?
うん。

お疲れさまです。

(紺野) お疲れさまです。

紺野さん 休憩中ですか?
うん。

(茶尾) ユキコちゃん チャオ~。

店長 お疲れさまです。
ねぇ ねぇ ねぇ…。

ユキコちゃんが仕事しやすいように
注意書き 書いてみたんだ。

えっ? 何て書いてあるんですか?

(茶尾) えっとね…。

「名前を名乗ってから
声をかけよう」。

「位置が変わらないように
使ったものは必ず元に戻そう」。

「ぶつからないように
気をつけよう」。

ありがとうございます。

(茶尾) どこに貼ろっかな。

(紅林) 今日から新しい仕事
覚えてもらうね。

はい!

レジでオーダーを受けたら
その内容が

厨房にある このプリンターから
印字されて来るのね。

はい。

(紅林) で 今までだったら
赤座さん担当の

ポテトのオーダー
私たちが見て伝えてたんだけど

これからは
赤座さんに やってもらいたい。

はい。
うん。

これなんだけど読めるかな?

(紅林) あぁ… 字 小っちゃいか。

ギリ読めます。
大丈夫?

はい。

じゃあ たくさん出て来た場合
教えるね。

はい。
こういう場合はポテトだけを取る。

で これをあっちに持って行く。

(ボイスメッセージ: 森生)
ユキコさん 明日9時に

ふれあい広場で待ってます。

デート 楽しみっす。

デートか…。

♬~

やっぱ これかな?

へぇ~ 明日 デートなんだ。

ちょっと お姉ちゃん いたの?
びっくりした。

それ 着て行くつもり?

えっ ダメ?

デートなんだから張り切ろうよ~。

張り切り過ぎてても
恥ずかしいじゃん。

チッ チッ チッ。

やっぱ
黒ヒョウは黒じゃねえとな。

うわっ!
うわっ ごめんなさい!

ユキコさん 俺です。

黒川?
はい 大丈夫っすか?

木と同化してて分かんなかった。

そうだよ… ユキコさん
暗い色 見えづれぇだろうが。

気にすんなって。

脱ぎます!
えっ?

どうっすか?

見えやすいけど 寒いでしょ。
余裕っす!

でも 寒くなったら着てよ。

はい。

行きましょう。

えっ?

えっ?

だって 今日はデートなんでしょ?

はい。

すっげぇ。
どんな魚がいる?

えっと… おっさんみたいな
ふてぶてしい顔したやつと…。

うん。

ギョロっとした目で
ガンつけて来やがるやつと…。

えっ?

あっ 間抜けな顔した
花男みてぇなやつがいます。

花男君みたいって どんな魚だよ。

すげぇ似てるんですって
口とか そっくり。

ハハハ… 意味分かんない。

うわっ 何こいつ。

とんでもねぇやつがいます。
何 何?

すげぇニョロニョロしてます。
ニョロニョロ?

はい 砂から顔出して
キョロキョロしてます。

あっ チンアナゴじゃない?

そんな変な名前じゃないでしょ。

チンアナゴだ!
ねぇ お母さん 来て来て!

ほら。

ユキコさん。
ん?

ここで写真撮りません?
いいよ。

はい 行きますよ。

あっ もうちょっと
かがんでください。

(花男) アオハルしてんなぁ。

「黒ヒョウのモリ」の名が廃るな。

あんたたちも嫉妬してないで
彼女でも つくったら?

はぁ? つくれるもんなら
つくりてぇっすよ!

いや 逆ギレされても…。

あれ? 今日 ハチ子は?

珍しく出掛けてる。

ほぉ~。

水族館が こんな
おもしれぇとこだったとは。

私も今 思ってた。

でも 俺が もっと
ちゃんと勉強してくれば…。

そんなことないよ。

いつもの黒川がいいんだよ。

けど ちゃんと説明できてねえし。

いいんだって。

黒川の感性って言うと
大げさだけど

どういうふうに ものを見てるか
知れるのが楽しい。

そうっすか?

うん。

(獅子王) フゥ~。

♬~

♬~ ユキコさん…

♬~

獅子王さん?

あぁ…。
あっ どうも。

こっちのほう
よく来られるんですか?

あっ 私 すぐそこの
ネイルサロンで働いてて。

そこのジムに通ってるんです。

あっ あそこ 気になってたんです。
女性も結構多いですよ。

へぇ~ じゃあ 行ってみようかな。

あっ ユキコも黒川君と
付き合い始めたことだし

私も何か始めようかと思ってて。

あっ ユキコたちのこと
知りませんでした?

そうじゃないかと… 何となくは。

ユキコも 隠そうとしてるけど
浮かれてるのが分かるんですよね。

やっぱ 恋っていいですね。

獅子王さんにも
思い人がいらっしゃるとか?

はい

あの…。

はい。

ジム 見学行ってみますね。

お仲間になれるかもしれませんね。

はい!

(女性) あっ!
これ 去年 キレイだったよね。

(男性) あ~ そうそう
今年も一緒に行く?

(女性) うん 楽しみ。
(男性) いいね。

♬~

(カメラのシャッター音)

♬~

もうすぐクリスマスか…。

買って来ました。

ありがとう。

どうぞ。

行きましょう。
うん。

今日はホント楽しかった。

楽しかったっすね。

また行きたいな。

また行きたいっすね。
うん。

あっ そうだ
クリスマスとか どう?

さっき ポスター見たんだけど

イルミネーションやってて
キレイそうだった。

ぼんやりしてるけど

キラキラしてるのは
私も分かるんだよね。

黒川?

もし興味なかったら 全然…。

いえ いいっすね キラキラ
行きましょう。

ホント 無理しないで。
いえ 全然大丈夫っす。

うん。

じゃあ ここで。

あっ これ お土産。

ありがとう。
おやすみなさい。

おやすみ。

♬~

(青野) う~ん これは
もしかしてセクシーな…。

(空) イルカのキーホルダー?
当たり。

(空) お~ ありがとう。
(青野) 違ったか…。

で? 水族館 楽しかった?

うん 黒川の魚の説明が
面白くてさ。

見えてた頃に行ってた時より
楽しかった。

恋だねぇ。

フフフ…。

ただ…。

ただ?

ううん 何でもない。

あ~ いい匂い。

ゼラニウムかな。

う~ん 俺 見ても
正解 分かんないっすね。

写真撮って見てみるか。

(カメラのシャッター音)

あっ 当たり! ゼラニウムだった。

ユキコさん ホント
花 詳しいっすよね。

お母さんが 花 好きだったから

私も いつの間にか
覚えてたんだよね。

そうなんすね。

あっ そういえば
黒川のお母さんは?

どんな人なの?

っていうか 私 意外と
黒川のこと あんま知らないよね。

知ってるじゃないっすか。

家族の話とか
一回もしたことないじゃん。

小っちゃい頃 どんな子だったの?

やんちゃだったとか
意外とシャイだったとか。

つまんないっすよ そんな話。

そんなことないよ。

別に
どうだっていいじゃないですか。

えっ?

昔の話なんか関係ないっすよ。

黒川。

今 どんな顔してる?

えっ?

私の知らない表情してる
黒川だよね?

そんなことないっすよ。

前にも言ったよね。

私は 人の顔色を読むことが
難しいから

何でも言葉にしてほしいって。

ちゃんと話してよ。
いくら ユキコさんでも

話したくないことはあります。

でも 私たち
付き合ってるんだよね?

だからって 何でも全部
言わなきゃいけないんですか?

そんなこと言ってないよ。

私はただ もっと
黒川のこと知りたくて…。

もうやめません? この話。

(玄関のドアの開閉音)

≪ただいま~!≫

ちょっと ユキコ!

いるなら 電気ぐらいつけてよ。

ごめん。
どうかしたの?

ちょっと ボ~っとしてた。
ん?

あっ この前 言ってたジム
通うことにしたんだ。

ウエアとか買って来ちゃった。

お姉ちゃん 運動嫌いなのに
最近 やけに張り切ってない?

別に…
運動は したほうがいいしね。

怪しい…。
何が?

ジムに目当ての人とか
いるんでしょ?

インストラクターさんとか。

違う違う。

ホント?

いいでしょ 私のことなんか。

ユキコは付き合い始めの
一番楽しい時なんだから。

えっ 何? ケンカでもした?

怒らせちゃっただけ。

えっ? あの「ユキコ命!」みたいな
黒川君が怒ったの?

穴があったら入りたい。

えっ 何があったの?

彼女面しちゃってたんだと思う。

黒川のこと知りたくて
土足で ずかずか踏み込んで。

黒川の心の中には

開けられたくない
箱があったんだよ。

それを私 無理やり…。

最悪。

分かるよ。

好きな人ができると

らしくないこと
しちゃうんだよね。

楽しいことばっかりじゃ
ないんだね。

ん~。

♬~

♬~

(森生の母)
森生 クリスマスになると

ここ イルミネーション
すっごいキレイなんだって

じゃあ 一緒に来よう

うん 約束

♬~

お母さん お母さん…

お母さん!

お母さん…

お母さん!

♬~

えっ 黒ヒョウと
うまく行ってないの?

うまく行ってないわけじゃ
ないんだけど…。

私 知らない間に
地雷踏んじゃってたみたいでさ

すぐ元に戻れたは戻れたんだけど。

そうだ 黒川 あの缶コーヒーの
鬼ジャン 当たったの?

黒川?
えっ?

あっ すいません
何でしたっけ?

(ユキコの声)
黒川 何か様子が変なんだよね。

でも また
地雷踏んじゃうかもって思うと

怖くて何も聞けなくてさ。

黒ヒョウ
何が引っ掛かってるんだろ?

う~ん 分かんない。

でも あいつが遠いんだよね。

(青野) 赤座さん。
びっくりした!

今の「遠い」って もしかして…。
青野君 いたの?

黒川君と背がだいぶ違うから
キスする時 遠いって話かな?

違うよ。

じゃあさ
もしかして 家が遠いから…。

違う! 妄想やめて。

(チャイム)
(青野) じゃあさ じゃあさ

2人は もう 人目が…。
違う違う…。

(プリンターの作動音)

(紺野) ポテト まだですか?
えっ?

オーダー たまってるじゃない。

すいません よく見えなくて。

ホントに見えないの?

えっ?

どうしたの?
すいません オーダーためちゃってて。

(紅林) ん?

あ~ これじゃあ

インクが薄過ぎて見えないか。

S 2つだね。

すいません すぐ作ります。
こういうミス 困るんですよね。

お客様 待たせて
怒られるのは私たちだし

時間の無駄でしかない。
紺野さん。

言わしてください
赤座さん ちょっと甘えてない?

こんなことできなくて当たり前
できなくても許されるって

思ってないかな? それって

私には 障がいがあること
利用してるように見えるんだけど。

(紅林)
紺野さん ポテトが揚がり次第

私が席にお持ちするから。

分かりました。

すみませんでした!

いいのいいの 大丈夫よ。

紅林さん レジお願い。
(紅林) はい。

紺野さん ちょっといいかな?

はい。

さすがに今のは
言い過ぎなんじゃないかな。

すみません 私 赤座さんに
特別優しくする余裕ないんで。

すこ~しミスの多い新人だと
思えない?

少しではないと思います。

職場ってさ

できる人ができない人を
カバーして教えて行く。

そういうもんじゃないかな?

助け合い ですか?

きれい事に
聞こえるかもしれないけど

僕は 働くスタッフを
1人も取りこぼさない

そういう店にしたいと
思ってるんだよね。

(青野) ≪着いたって 紫村さん≫
(空) ≪あ~ 長かった!≫

(空) ≪入り口は…≫

(空)入り口 どこ?
(青野)僕が分かるわけないでしょ。

全然分かんないんだけど。
(獅子王) あの…。

あっ! あの ここって
レンタルビデオ屋さんですか?

はい。

やっと着いた~。

もう 学校から
1時間もかかったよ。 えっ?

(青野) スマホの道案内通り
来たはずなんだけどなぁ。

駅前の歩道橋で
相当 時間食ったからね。

でも 僕は紫村さんとのランデブー
楽しかったよ。

は? もう足 くたくただよ。

帰り 抱っこしてあげようか?
いい!

ってか どちらかというと
おんぶじゃない?

(青野) おんぶか それでもいいよ。
いいわ。

あの~ 失礼ですが
ユキコさんのお友達ですか?

(空:青野) はい。

私 店長の金沢といいます。

あっ 店長さん あの ここって
黒川君が働いてるお店ですよね?

黒川君 いますか?

早番で もう帰りましたが。

(空:青野) え~…。

黒川に何かご用でしたか?

(茜) あっ ユキコちゃん
いらっしゃい!

うぃ~っす 花男っす!
草介もいま~す!

いらっしゃいませ。

こんにちは。

(ハチ子) どうぞ。

ありがとう。

ハチ子ちゃん
ちょっと聞いてもいいかな?

うん。

やっぱり…
私って ずるいのかな?

えっ?

あっ 蒸し返したいわけじゃ
ないんだよ。

ただ バイト先の人にも
そんなこと言われちゃって。

無意識のうちに

見えないってことを武器みたいに
しちゃってたのかなって。

私は 人の顔色を読むことが
難しいから

何でも言葉にしてほしいって

(ハチ子) そんなことないよ。

そんなこと言うなんて
らしくないじゃん。

えっ?

あの時
ユキコさん 言ってくれたよね?

「はっきり言われて
うれしかった」って。

だから 私 はっきり言おうって
思えたんだよ。

(茜) あっ ハチ子
この間 実家帰った時に

お兄ちゃんとケンカしたって
言ってたの そういうこと?

あっ 私の兄貴ね
ハチ子の父親なの。

そうなんですか?

けど 2人 折り合い悪くてさ

だから この子 家に居候してんの。
へぇ~。

(ハチ子)
この間も久々に会ったけど

やっぱ 全然分かってくれなくて。

でも 初めて言いたいこと言えて

スッとしたんだ。

ユキコさんのおかげだよ。

今のユキコさん

私の手に熱いコーヒー
かけようとした人とは思えない。

あれ かけようとしたんじゃないよ
ホント違うから。

でも
ああいうとこ カッコいいと思う。

♬~

はぁ…。

(ドアをたたく音)

(何度もドアをたたく音)

チッ… 誰だよ。
(何度もドアをたたく音)

店長。
店の外で「店長」は やめろ。

入るぞ。
おい!

随分つまんねぇ部屋だな。

うるせぇな
てめぇ 何しに来たんだよ。

さっき ユキコさんの友達が
店に来たぞ。

空さんか? 青野?

2人から伝言を頼まれた。

2人とも?

「黒ヒョウは 素直に真っすぐ
ユキコに向かって来るのが

唯一の取りえなのに
うじうじすんな!」。

以上。

それ言うためだけに あの2人

道に迷いながら
知らない店 訪ねて来たんだ。

そんだけ ユキコさんのことが
心配だってことだろ。

貴様 何やってんだよ。

獅子王には関係ねえだろ。

今はユキコさんの友達の
代理として聞いてる。

お前は ねえのかよ。

何が?

怖くなること。

怖い?

あぁ やっぱいいわ。

母親のことか?

ユキコさんが
母親みたいにいなくなるのが

怖いとか思ってんじゃ…。
てめぇに何が分かんだよ!?

分かったようなこと
言ってんじゃねえよ!

♬~

しっかりしろ 森生!

どんな過去だろうが
そっからは逃げらんねえぞ!

向き合うしかねえんだよ。

好きな人と
思いが通じ合うなんて

奇跡みたいなもんだろ。

♬~

奇跡 無駄にすんなよ。

(ドアの開閉音)

(茶尾) 紅林さん よろしく
業務連絡は以上。

他に何かある人 いるかな?

はい。
はい ユキコちゃん。

あの… 先日はレシートのことで

ご迷惑をお掛けして
すみませんでした。

それで できればなんですけど…。

ん? 何でも言ってよ
言うだけならタダだから。

レシートの字を大きくして
いただけないでしょうか。

そんなことできるのかな?

問い合わせてみたら
できるみたいで。

(紅林) へぇ~。

字が大きくなったら

ルーペを使わずに
見ることができるし

スムーズにできて
失敗も減らせると思うんです。

いいね やってみようか。
ホントですか?

店長 文字を大きくするってことは
印字するのに時間がかかって

オーダーを通すのが遅くなる
ってことですよね。

それは そうだね。

私たちには関係ないのに
はっきり言って迷惑です。

紺野さんの言うことも
分からなくないけど

ここはまず 今日一日トライして
みてから決めるってことで。

分かりました。

ありがとうございます!
(茶尾) うん。

(藍沢) できました~。

これで どうかな?

行間やフォントも
変えられたから

見えやすいように
工夫してみたんだけど。

読めます
めちゃくちゃ見やすいです!

じゃあ 赤座さん 今日もポテト
ジャンジャン 揚げちゃおう!

はい! フフフ…。

(藍沢) オーダー入りました。

チーズ1 BB1です
お願いします。

ありがとうございます。

BB あがります。
はい ありがとうございます。

パテ もう少しで あがります。
ありがとうございます。

オレンジジュース 入りました。

ポテトM 2つ出ます。

はい ポテトM 2つ
受け取ります。

ジュース 出来ました。
受け取りました。

赤座さん!

あっ 紺野さん。

お疲れさまです。

あ… あのね…。

今日は スタッフ全員

1つも
オーダーのミスをしてないの。

いつもは一日何件かあるのに。

はい。

他のみんなも

今までは レシートの文字が小さくて
見間違えが多くて

オーダーミスが
あったのかもしれないってこと。

みんな 字が小さいのは
当たり前だと思ってたから

気が付かなかったんだよ。

あなたの提案のおかげで
それが分かった。

私たちに関係なくなかった。

だから…。

その…。

気が楽になりました。

私も。

赤座さん。

これからも
言いたいことは言って。

紺野さん ありがとうございます。

勇気が出ました。

私は 別に…。

フフフ…。

♬~

♬~

♬~

♬~

(呼び出し音)

≪ユキコさん!≫

♬~

黒川?

今 電話かけてたんだよ。
えっ?

話したいことあって。

俺もっす。

ユキコさんから どうぞ。

お願いします。

あのね…。

私 これからも

もしかしたら
黒川が聞かれたくないこと

聞いちゃうかもしれない。

また 嫌な思いに
させちゃうかもしれない。

でも…。

でも やっぱり…

黒川のこと
もっともっと知りたい。

うれしいっす。

うれしいに決まってます。

ユキコさんが
そんなふうに言ってくれて。

好きだって言われた時も

俺 マジで ホント
めちゃくちゃ うれしくて。

けど…

だんだん怖くなって来ちゃって。

どうして?

大切だって思いが
強くなり過ぎると

いなくなられた時 キツいから。

何で そんなふうに思うの?

今まで そうだったんです。

ばあちゃん 死んじゃったし

母親は…。

ガキの頃

俺を置いて
いなくなっちゃったんです。

えっ?

捨てられた的な。

まぁ ばあちゃんと
暮らすようになってから

母親のことは
忘れようとしてたんですけど

何か イルミネーションの
ポスター見たら

思い出しちゃって。

俺 過去から逃げてたんです。

そのせいでユキコさんと ちゃんと
向き合えないのは嫌なんで…。

今まで 開けたことがなかった

母親のもんが入った箱を
開けてみたんです。

♬~

(森生の声) そしたら

俺の写真が
何枚も 何十枚も入ってて。

♬~

俺 ずっと笑ってたんすよね。

まぁ
それが何だって話なんですけど。

何か救われたっていうか…。

♬~

私は
いなくなったりなんかしない。

黒川のこと

独りぼっちになんてさせない。

見えるんだよ。

この先も ずっと

黒川と一緒に歩いてる自分が。

ユキコさん。

ん?

好きです!

♬~

(ガシャンという音)
ごめんなさい!

≪イズミさん?≫

獅子王さん。

いらっしゃってたんですね。
はい!

はい そうです もう一回。

背中 意識して行きましょう。

(小声で) 背中 ヤバい…。

もう一回 行きましょう。
はい。

肩 力抜いて… はい。

(小声で) ヤバい ヤバい

ヤバいって…。
もう一回。

♬~

ただいま。

お父さん おかえり。
うん。

ユキコ ちょっといいか?

うん。

♬~

ジャン!

ん? お母さんのお花
買って来てくれたの?

いやいや これはユキコにだ。

えっ 何で?
えっ いや ほら あれだ…。

大切な人ができた記念。

ありがとう。

いや~ 昔はイズミもユキコも

「お父さんと結婚する!」とか
言ってたのになぁ。

え~ そんなこと言ってたっけ?

言ってた 言ってた。

あっ けど ユキコ

イズミに あんまり
のろけないでやれよ。

何か 別れたばっかりみたいだし

そもそも
イズミは男運が悪いからなぁ。

しょうがない
これは しょうがない。

また お父さんが
晩酌 付き合ってやらないとなぁ。

何か お姉ちゃん
いい人できたみたいよ。

あ~ そう… ウッソ!

えっ!?

ウソだろ おい!

フゥ~。

♬~

♬~

はぁ…。

♬~