コントが始まる#02[解][字][デ]【一緒に笑って一緒に泣ける、『あの頃』感じる群像劇】…のネタバレ解析まとめ
出典:EPGの番組情報
コントが始まる#02[解][字][デ]【一緒に笑って一緒に泣ける、『あの頃』感じる群像劇】
コント「屋上」。
解散を宣言したトリオ「マクベス」。しかし、その決断にまさかの「待った」がかかる。友に隠した秘密。結成の裏側。今、伝えるべき「友」の在り方……。出演者
菅田将暉 有村架純 仲野太賀 古川琴音 小野莉奈 米倉れいあ / 明日海りお 松田ゆう姫 鈴木浩介 伊武雅刀 / 神木隆之介
番組内容
コント「屋上」。
「春斗(菅田将暉)に一つだけ秘密にしていることがある……」ファミレスで彼女との待ち合わせをする潤平(仲野太賀)は高校時代のことを思い出していた。そこで昔から胸に抱える一つの秘密を思い返す。一方橋の上に佇む瞬太(神木隆之介)も同じく高校時代を思い返す。「人生で一度だけ本当に死んでもいいと思ったことがある……」。10年の時を超える秘密。その結末に見える、時代に届ける人々の姿とは…!?
監督・演出
【演出】猪股隆一
原作・脚本
【脚本】金子茂樹
音楽
【音楽】松本晃彦
【主題歌】あいみょん「愛を知るまでは」
制作
【プロデューサー】福井雄太、松山雅則
【制作協力】トータルメディアコミュニケーション
【製作著作】日本テレビジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
ドラマ – その他
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キーワード出現数ベスト20
- 潤平
- 春斗
- 瞬太
- コント
- 奈津美
- マクベス
- お前
- 一緒
- 解散
- ヤツ
- 中浜
- 屋上
- 告白
- マジ
- 間違
- 文化祭
- ホント
- 一番
- 今日
- アキレス腱
解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)
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♬~
(高岩春斗) コント 「屋上」。
(潤平) ねぇ見て 富士山。
最高の眺めだ。
こんなステキなマンションに
住めるなんて 夢みたい。
テーブルでも出して
シャンパンでも飲もうじゃないか。
いいわね 引っ越し祝いだもの。
(春斗:潤平) ハハ…。
(遺書を置く音)
おいおい…! 何してるんだ?
えっ 自殺!?
早まるな。
(朝吹瞬太)
あんたには関係ないだろ!
関係あるだろ。
えっ お知り合いなの?
そういうことじゃないってば。
ごちゃごちゃ うっせぇな!
引っ越して来たばかりなんだ
ローンも あと35年 残ってる。
引っ越し初日に
君が飛び降りる姿を
見せられる気持ちも
考えてみてくれ。
じゃ 見なきゃいいだろ
家ん中 入ってろよ。
け け け… 警察に
で… 電話したほうが
いいかしら?
落ち着け!
(足音)
≪楠木さん≫
マクベスの春斗さん
おみえになりました。
(楠木) 第2会議室 通しといて。
はい。
(中浜つむぎ)
マクベスって解散するんでしょ?
(中浜里穂子)
どうして知ってるの?
(つむぎ)
金髪の人 何ていったっけ?
瞬太さん?
瞬ちゃんね
うちの店の常連なんだって。
名前 忘れてたくせに
「ちゃん」付けで呼ぶな!
だって本人に
そう呼んでって頼まれたから。
えっ 店に来たの?
瞬ちゃん うちのママのこと
好きみたいなんだよね。
好きって どういう意味で?
気になる?
いただきます。
あの人 ちょっと心配なんだよね。
じゃあ 今度
瞬ちゃんがバイトしてる
焼き鳥屋さん 行こうよ。
たまには ごちそうするから。
ごちそうしてくんなくていいから
家賃 半分払って。
熱っつ…。
まぁ 正直 俺は寂しかったねぇ。
あぁ。
何の相談もなく 突然ライブで
解散発表した揚げ句にだよ?
こっちから連絡するまで
何の報告もないんだもんなぁ。
そこはホントもう 事後報告
みたいな形になってしまって
申し訳なく思ってます。
まぁ お前らが どう思ってるかは
分かんないけどさ
俺としては マクベスと二人三脚で
やって来たつもりなのよ。
あぁ…
まぁ 4人だから四人六脚か。
いや 五… 四人五脚ですかね。
あ?
いや 4人だと五脚ですかね。
何で?
4人だと…。
あぁ そうか そうか。
六脚にしちゃえば
これ あれだもんね。
俺だけ仲間外れだもんね。
ハハハ… ですね。
笑い事じゃないんだよ。
すんません。
俺は マクベスの可能性を
一番 信じて来たの。
だから 無理言って単独ライブ
組んでもらったりとかさ
局に行って 必死に頭下げて
オーディションに
ねじ込んでもらったりとか
これでも して来たんだよ。
そこはもう 感謝しかありません。
だったら やっぱりさ
解散は撤回して
もう一回
一緒にチャレンジしよう。
でも もうライブで 「解散します」
って言っちゃったんで。
それ SNSで話題になった?
やっぱり解散しませんって言って
文句 言って来るファンいるのか?
っていうか そもそも
騒ぎになるほどファンいるか?
いや だから…
そんな10年やって
人気ないヤツらに
可能性なんてありますか?
いいか?
今 売れてるヤツらは 例外なく
もう限界だってなったところから
もうひと踏ん張りして来てんだよ。
なっ だから ここが
我慢のしどころなんだよ。
電話でも話しましたけど
俺と潤平 始める時に
親と約束しちゃったんです。
10年やって 売れなかったら…。
親のせいにするな。
お前たちが続けたいかどうかだ。
もし 親が
一番の原因だっていうなら
俺も一緒に行って
土下座でも何でもしてやるから
なっ。
とにかく もう一回 3人で
とことんまで話し合えって。
いいな?
≪今日 飲むペース 速いじゃん≫
今更 解散しないなんて
あり得ないだろ。
まぁ でも 春斗次第じゃない?
でも
俺がよくても潤平が無理だろ。
潤平は 実家の酒屋
継ぐ気あんのかねぇ。
俺たちには
「親が」って言ってるけど
一番のやめる理由は 奈津美だろ?
あっ そういえば 今日
なっちゃんと会うって言ってたね。
うん。
失礼いたします。
この前 ライブ ありがとね。
春斗 挨拶 来た?
行けって言ったんだけど。
はい あの いろいろと
お話しさせていただきました。
何か言ってた?
解散の責任を感じてるようでした。
ハッ… 何で?
別に あいつのせいじゃないし。
2人に声を掛けたのは
自分だからって。
(来店のチャイム)
いらっしゃいませ。
お決まりの頃 お伺いいたします。
(潤平) <マクベスを組もうと
言いだしたのは春斗だけど
最初に コントをやろうと
言いだしたのは俺だ>
コントやろう コント!
<春斗に 1つだけ
秘密にしていることがある>
<春斗を誘う前に
2人の生徒に声を掛けていた>
(倉本)
やっぱす 無理でごわんすよ。
ハハ… もう面白い 頼むよ
お前しかいないんだって。
<つまり 2人のどちらかが
OKしてくれていたら
春斗にコントの話が
行くことはなかったし
間違いなく
マクベスは存在していなかった>
(潤平) 文化祭の舞台の時から
ずっと 目ぇ付けてたんだよ。
絶対 お笑いの才能あるから。
いや でも
俺 文化祭 休むんだよね。
どうして?
ってか 舞台の台本作ったの
春斗でしょ?
春斗と一緒に出ればいいのに。
いや 春斗は
表に出るっていうより
一歩下がった
参謀タイプの人間だろ?
誘っても絶対 出ないって。
そうかな? 潤平が誘ったら
やるって言うと思うけどね。
春斗か…。
うん。
春斗な。
はなから断られると思って
完全に消してたわ。
何で急に
コントやりたいって思ったの?
そりゃ お前
学校中のヤツら全員
笑わせたいからに決まってんだろ。
<笑わせたい人間は
1人しかいなかった>
<それが 奈津美だ>
<当時 奈津美が付き合っていた
小林は バスケ部のエースで
運動はもちろん 学力も優秀で
非の打ち所がなかった>
<それでも 奈津美への思いを
諦めきれなかった>
潤平が 奈津美に
どうしても見に来てほしいって。
(奈津美) えっ コントやんの?
俺も無理やり出させられることに
なって困ってんだよ。
へぇ~ 面白そう。
じゃ。
(奈津美) うん。
「多分 行くと思う」って。
(潤平)
あ? おぉ どうせ来ねえよ。
ひとに頼んどいて
何ちゅう顔してんだ。
なぁ おい…。
くっさ!
お前…。
(開演のブザー)
(拍手)
<春斗は あまりの客の少なさに
動揺していたが
俺は夢見心地だった>
おじさんには…。
<奈津美の弾むような笑顔が
客席の中で
はっきりと確認できたから>
<俺にとってコントは
彼氏の小林に対抗する
手段でしかなかった>
<奈津美にできる
精いっぱいの求愛行動が
誰よりも笑わせることだった>
<だから 春斗が本気でコントを
やろうなんて言いだすとは
夢にも思ってなかったし
もっと冷静になって断るべき誘い
だったのかもしれない>
真剣にコントやろうと思って。
え?
2人でコント考えんのも
楽しかったし。
少ない客の前だったけど…。
(振動音)
「あぁ これだな」って
思っちゃったんだよね。
<その冷静さを奪ったのも
奈津美の存在だった>
絶対イケるよ。
お前 見てねえくせに言うなよ。
見てないけど 何となく分かる。
あの真壁が絶賛だからなぁ。
大学時代 落研の部長やってた
あの真壁がだぞ。
副部長ね。
どっちだっていいんだよ!
潤平。
俺と一緒に やってくんない?
マジで。
相方 お前しか考えられないわ。
いいよ。
2人で天下 取ろうぜ。
<10年前
奈津美に振り向いてほしくて
始めたコントなのに
今では奈津美のために
やめようとしている>
(振動音)
<奈津美は
大手製薬会社の広報部に所属>
<しがない芸人の俺とは
住む世界が違った>
(凛奈) あれ 彼女ですか?
え? うん そうだと思うけど。
え~ 意外なんですけど!
(光代) 凛奈ちゃん
3番テーブル 下げて来よっか。
は~い。
あの彼 駅前の雀荘で
バイトしてんだけど
料理 めちゃくちゃ上手なのよ。
えっ 行ったことあるんですか?
週5で通ってんの。
週5?
ほら 私 今
プロ雀士 目指してるから。
あっ そうなんですね。
(安藤)
お前ら 解散しちゃうんだって?
まだ30前だろ。
若いんだから
もったいねえよなぁ。
どっちなんですか?
えっ? どっちって 何が。
瞬太に
ここの社員にならないかって
声掛けたらしいじゃないですか。
春斗。
言ってることと やってることが
違うんじゃないですか?
俺たちのこと応援してるって
表面的には言いながら
瞬太がマクベスやめるのを
心待ちにしてるんですよね?
俺は 芸人やめて社員になれなんて
ひと言も言ってねえよ。
こっちは いつでも待ってるから
安心して気の済むまで打ち込め
っていう意味で言ったんだよ。
でも そんなこと言ったら
瞬太が迷うってことぐらい
想像つきません?
早く踏ん切りつけたほうが
確実に雇ってもらえるって
思っちゃいますよね?
そんなこと思ってない…。
お前は黙っとけよ!
俺はな 春斗。
新しくバイトを迎え入れる時には
どんなヤツでも
一生のお付き合いになるかも
しれないと思って
来てもらってんだよ。
相手の人生をお預かりする
責任があると思って
一緒に働いて来た。
だから 何ですか?
お前には 瞬太や潤平の人生を
お預かりして
一生を共にして行こうという
気持ちは なかったのか?
ダメなら解散すりゃいいやって
軽い気持ちで声を掛けたのか?
そんなわけないでしょ?
できれば俺だって 解散なんか
したくなかったですよ。
いやぁ ひとに八つ当たりする前に
もっと
やるべきことが
あるんじゃねえのか?
八つ当たり? 俺のどこが…。
春斗 春斗…。
八つ当たりしてるっていうんすか。
春斗 飲み過ぎだから。
ねぇ! 大将…。
飲み過ぎだから ねっ 帰ろ帰ろ。
やめろ!
まだ話してる途中だろうが…。
(奈津美)
たまにブランコ 乗るとさ
めっちゃ楽しいよね フフフ…。
あっ 昔 ローファーで
靴飛ばし してたら
思いっ切り
真上に飛んじゃってさ
靴が顔面に落ちて来て
鼻血 出したことあるんだ。
フフフ…。
話って 何?
(潤平) あぁ…。
まぁ
こんな改まって
言うほどのことでもないんだけど。
え~…。
6月で
マクベス 解散することに
なりましたんで。
ん? それだけ?
あ? うん。
あぁ… アハハ…! 焦った~!
完全に 別れ話かと思った。
そんなの
俺からするはずないだろ。
ウフフ…。
でもさ
ホントに やめちゃっていいの?
うん。
奈津美に これ以上
つらい思いさせるわけには
いかないし。
私 つらいなんて
思ったことないよ。
でも 小林の披露宴
行かなかったんだろ?
フッ…。
元カレの式に出るヤツなんて
頭おかしいでしょ。
これ見よがしに
招待状を送って来た
あいつがバカなんだよ?
小林が社長になって
有名になってんの見るたんびに
何か…。
申し訳なくてさ。
俺 いつまで芸人なんか
やってんだろって。
全く後悔してないから。
潤平 選んでよかったって
思ってるよ。
こんなことまで言わせんな!
ウフフ…。
すんません。
マクベスに
否定的なこと言ったのも
あなたたちの仲が良過ぎるから
ハッパ掛けるためだし。
本気で続けたいなら
応援するって。
やっぱ 今日…
泊まり行っていい?
私に靴飛ばしで勝ったら いいよ!
(潤平) フフ… 余裕です!
(奈津美) アハハ…。
(潤平) くっ… あぁ~!
♬~
すごいイビキだった。
マジで? ごめん。
ううん。
珍しく酔ってたね。
大将 怒ってた?
ううん 全然。
いつでも相手してやるから
また飲みに来いっつってた。
昨日の帰りさ…。
うん。
公園の横 通ったら
潤平と奈津美がいた。
おぉ 話したの?
ううん。
あまりにも楽しそうに
ブランコやってるから
声掛けらんなかった。
あぁ 仲いいな。
あぁ…。
あいつらのこと見てると
いろいろ思い出しちゃってさ。
いろいろって?
(トースターのタイマー終了の音)
文化祭のコントの後 瞬太に
メシおごってもらったじゃん。
あっ 行ったね 「ポンペイ」。
瞬太が
『ぷよぷよ』で優勝したから
おごれよっつって言ったけど
もし 優勝してなかったら
3人で ごはん 行ってねえよな。
うん そうだろうね。
俺 あのタイミングじゃなきゃ
潤平にコンビ組もうって
言えなかったと思うんだよね。
えっ じゃあ 俺のおかげ?
いまだに思うもんね。
あの時 潤平に断られてたら
俺たちの人生って
どうなってたのかなって。
あぁ それをいったら
俺が潤平の誘いを
断ってなかったら
春斗は コントやることも
なかったんだろうな。
潤平の誘いって?
えっ… 俺 文化祭の日
『ぷよぷよ』の大会が
あったからさ
コントやりたいなら 春斗 誘えば?
って言ったんだよね。
はぁ?
えっ あれ? 知らなかった?
えっ? えっ? 待って。
瞬太が断ったから
俺の所に来たの?
あっ いや… 俺は
1番目じゃなかったんだけど。
何か倉本がダメだったから
俺んとこ来たって言ってたけど。
あれれ~?
これ 言っちゃいけないやつ
だったかなぁ…。
(國谷) おはよ~う
足 どうしたの? 骨折?
(潤平) いやいや 昨日の夜
片方だけ なくしちゃって。
(國谷) 着替えたら 「焼きうどん
目玉焼きのせ」 よろしく。
また 恩田さんですか。
いや~ 今日も絶好調だよ。
(光代) ロン!
インパチ。
ハッ。
(洗濯物を振る音)
あっ こんにちは。
あの…。
気掛かりなことがございまして。
(真壁) 会うの 卒業式以来か。
そう
だから覚えてないと思ってた。
瞬太のことは忘れないよ。
えっ 何で?
在学中に
一括で車買った教え子なんて
お前しか いないから。
ハハ…。
あの時は大会の賞金が出たから。
一回 乗せてもらったこと
あったよな?
春斗と潤平と4人で。
うん。
あっ あの車 どうした?
まだ乗ってるよ
3人で移動する時は 大体 車。
お前らも 解散しちゃうのか。
あぁ 春斗と潤平と
2人でやってる頃は
何度か見に行ったんだけどな。
いや~ 俺も一回ぐらい
先生に見てもらいたかったなぁ。
もう終わったみたいに言うなよ
まだ2か月あるんだろ?
そうだねぇ。
呼び出しちゃったみたいで
ごめんなさい。
全然… 買い出しに行こうと
思ってたとこなんで。
昨日の夜中
瞬太さんが
うちの店に1人で来たんです。
ふ~ん バイト終わって
腹へったんじゃないですか?
はい バイトの後だって
おっしゃってました。
何か書き物をしているなとは
思っていたんですけど
全然 気にしてなくて…。
たまたま料理を運んだ時に
ちらっと
それが見えてしまったんです。
「それ」って?
遺書だったんです。
遺書?
太い字で
大きく書かれてましたから
間違いありません。
あぁ コントの小道具だ。
小道具?
「屋上」ってコントで
遺書 使うんですよ。
もちろん 「屋上」のコントは
存じあげてます。
他の事務所のライブに
ゲストで呼んでもらってて
「屋上」かけようかって話
してたので。
でも あのコント
中の手紙 使わないですよね?
中の手紙 書いてたんですか?
私 それ見た瞬間に
点と点が 線でつながったんです。
瞬太さんがプロゲーマー だった頃の
インタビューに
「27歳までしか生きない」って
発言されてるんです。
え?
しかも
瞬太さんの誕生日は明日です。
明日で28歳です
えっ びっくりしますよね?
俺が今 一番びっくりしてるのは
中浜さんが瞬太のゲーマー時代の
インタビューまで読んでる
…ってことですよ。
それは 今 いいじゃないですか。
俺も瞬太の記事は
読んだことあるし
27歳までしか生きないって
発言も知ってるけど
そういうのがカッコいいと勘違いして
口走っちゃうヤツなんですよ。
いや でも…。
中浜さん 考え過ぎ。
死にたいのは こっちのほうだよ。
えっ? 何か あったんですか?
(風の音)
ただいま。
(ドアを閉める音)
(潤平)
おいおい 電気ぐらい つけろよ。
(電気のひもを引く音)
(潤平) どうした? 何かあった?
別に。
何かあった時の顔してんじゃん
何だよ 言えよ。
何で言わねえの?
何を?
文化祭のコント。
俺より先に 倉本と瞬太に
声掛けたんだって?
あ~…
えっ? 言ってなかったっけ。
しらばっくれんじゃねえよ!
そんな怒るようなことか?
こんな大事なことを
言い合えない俺たちの関係って
どうなの? ねぇ。
じゃあ 俺に黙ってること
一つもねえのか?
ねえよ あるわけねえだろ。
ウソつくなよ。
秘密にされた この10年が
今 どんだけ俺を傷つけてるか
分かるか?
いや いやいやいや…。
声掛けた順番に
意味なんてないし
大したことじゃねえだろ?
じゃ 何で ずっと黙ってたんだよ。
罪悪感があったんだろ なぁ?
お前にとって俺は
第3希望の滑り止めだったんだろ。
違ぇよ。
俺 ピエロじゃん!
潤平に さほど
面白いと思われてなかったのに
コントに誘われて
ステージに上がって
しかも コントで売れようなんて
夢 語ってさ。
じゃあ マクベスやったこと
後悔してんのか?
当然だろ 知ってたら
引き受けてなかったし
お前に 間違っても 本気で
コントやろうなんて言わねえよ!
お前さ…
一緒にやった この10年
全否定すんのか?
なぁ!?
どうなんだよ!?
お前は どうなんだよ‼
最初に声掛けた倉本と組んでたら
売れてたんじゃないかなって
想像したことあんだろ なぁ?
俺と組んでなかったら
芸人にならずに済んだのにって
考えたことあんだろ?
おめぇ クソだな‼
どっちがクソだよ…。
そんなに言ってほしいなら
言ってやるよ。
おめぇと組むんじゃなかったわ。
(缶を投げ付ける音)
(ドアの開閉音)
(潤平)
あなたが そんな最低な人だとは
思わなかったわ!
どっちが最低だ!
そうやって脅すのは
卑怯じゃないか?
私が本気じゃないとでも
思ってるの?
じゃあ 奥さん 僕と一緒に
「せ~の」で行きましょう。
心強いわ!
ばかなことを言うな!
(振動音)
(キーボードを打つ音)
♬~
あと30分か。
ここで働く前はさ 何してたの?
ずっとプラプラしてましたね。
もう最高の人生じゃん。
結論 出すの早くないですか?
いやいや…。
俺ね 大体 顔見たら
分かっちゃうから。
じゃ 全然 分かってないですよ。
え?
20代になって 何も…。
何も いいことないですから。
ずっと暗黒時代。
「暗黒時代」って…。
(電気のスイッチを押す音)
(ドアベル)
(良枝) 瞬太 おめでと~う!
お~!
(うらら) ハッピーバースデー。
(つむぎ) イェ~イ!
(クラッカーの音)
(良枝) イェ~イ。
(良枝) 早く 消して。
(良枝) どうしたの? 瞬太。
だって 消したら
終わっちゃうんでしょ?
フ~。
(電気のひもを引く音)
♬~
♬~
ただいま。
おかえり!
瞬太さん 大丈夫だった?
「大丈夫」って?
変わった様子なかった?
いや 楽しそうに飲んでたけど
帰りも
そこまで 一緒に帰って来たし。
あぁ~ そう…
じゃあ ちゃんと帰ったのね?
ううん もう少し散歩したいって
川のほうに歩いてっちゃったけど。
(潤平) あぁ?
あっ…。
瞬太さん 見つかりました!?
瞬太? いなくなったの?
えっ? じゃあ 今
何やってるんですか?
スニーカーのね
右足が見つかんないんだよ。
今すぐ 瞬太さんに電話かけて
もらってもいいですか?
え?
(呼び出し音)
もしも~し。
今どこ?
橋の上。
どこの?
ほら 近所の夜景がキレイに見える
大きな橋 分かる?
絶対 死ぬな。
フッ… どうしたの?
遺書だよ!
あぁ。
あれは まぁ 役作りで書いただけ。
ウソつくんじゃねえよ。
ウソじゃ ないよ ホントだよ。
今から行くから! 絶対 動くなよ。
は~い 気を付けて。
<まだプロゲーマーだった頃は
よくインタビューで
「27歳までに死ぬ」と
答えていた>
将来の夢は… ないですね。
多分 僕 27で死ぬんで。
(2人) えっ?
<それは 僕の父さんが
27歳という若さで
この世を去ったのと
父さんが好きだった
ミュージシャンや詩人も みんな
27歳で亡くなっていたから
父さんに深く愛されていた僕も
27歳までの人生しか
用意されていない気がした>
<人生で 一度だけ
本当に死んでもいいかなと
思ったことがある>
<その時 目の前に現れたのが
春斗だった>
別に 何も。
えっ ちょっ…
まさか 死のうとしてなかった?
まさか…。
だよね まさかね。
でも もし仮に
そうだったとしたら?
えっ?
何か春斗君に
不都合なことってあります?
あるよ ある。
何?
潤平 いんじゃん。
あいつ 明日
奈津美に告白するって
入念な計画 立ててんだよ。
それ 俺と どう関係あるの?
もし仮にだよ
もし君が自殺したら
間違いなく 明日 休校になるよね。
あいつの計画が水の泡になる。
あぁ~。
まぁ それは ちょっと告白を
延期してもらうしかないね。
これは あくまでも
俺の想像なんだけど
同級生が死んだ直後の告白って
成功率が
だいぶ下がると思うんだよね。
そんなに 潤平君に
成功してほしいの?
ううん。
成功する可能性が
限りなくゼロに近いから
これ以上
下げないでやってほしいだけ。
フッ…。
俺ならできる… フ~。
願えば叶う~ フ~。
お~し! よ~し…。
おう。
ごめん 無理だから。
ちょっと待って!
ちょっと待ってくれ!
(2人) えっ…。
何が起こった?
何が起こった? 今。
ハハっ!
何で… 何で アキレス腱?
告白とアキレス腱って
何か関係あんの?
いや 何か分かんない…。
アクロバティックな告白する
つもりだったんじゃないの?
あっ 来た来た 来た…。
おぉ…。
どうだった?
うん まぁ。
「まぁ」って何だよ?
何か…
向こうも結構 迷ってるみたいで。
まぁ 今回は まだって感じで。
じゃあ…。
惜しかった?
うん 惜しかったな。
何 笑ってんだよ?
いやいや…
笑ってない 笑ってない。
惜しかったか~。
じゃ 次だな… 次で行けるな。
うん あの…
2人 お似合いだと思うよ。
誰だよ? おめぇ。
え?
朝吹瞬太 同じクラスだよ?
知ってるよ 何で おめぇが
ここにいんのかって聞いてんだよ。
仲良くなりたいって
言ってただろ?
言ってねえよ。
言ってたじゃん!
こいつ あの文化祭の舞台見て
「あいつはヤバい 狂気を感じる」
…って すげぇ嫉妬してたから。
えっ そうなの?
<それから 2人と一緒にいる
時間が急速に増えた>
痛い! 潤平! ごめん ごめん…。
<その後も何度となく
奈津美にフラれ続けていた
潤平だったけど…>
潤平。
俺と一緒に やってくんない?
マジで。
相方 お前しか考えられないわ。
<春斗に 「お前しかいない」と
言われてる潤平は
心底うらやましかった>
<男として生まれて来て
これ以上 幸せな言葉は
ないと思ったから>
(店員) はい お先に麻婆丼。
(潤平)
待って 待って 何してんの?
<5年前 マクベスのライブを
見に行く前に
『ぷよぷよ』の大会があった>
<大差で優勝し
自己ベストも更新したけど
どこか むなしかった>
何も いいことがないんだ。
どうしても死ぬっていうなら
そのマンションちょうだい!
えっ?
<優勝しても
孤独なゲームの世界より
連敗続きで 光が見えないと嘆く
2人のステージのほうが
輝いて見えた>
ふざけるな。
(潤平) 奥さんも そのままで!
俺さ
プロゲーマー
引退しようと思ってるんだ。
どうして?
若い子に 全然
歯が立たなくなって来てさ。
<この日は
お酒の力を借りてでも
マクベスに入れてほしいと
志願するつもりだった>
全然 何も決まってない。
じゃあ…。
マクベス 入る?
<この時 僕は確信した>
いいの?
うん。
<春斗は 誰かの願いや望みを
叶えてくれる人なんだ>
<春斗の言葉に導かれて
間違ってたことなんて
一度だってない>
言っとくけど俺たち 作り込まれた
コントやってっから
アドリブなんか入れようもんなら
即破門だかんな 覚えとけよ。
分かりました サブリーダー。
誰がサブリーダーだよ!
<だから 春斗に言われた通り
僕は動かずに ずっと待った>
<このまま朝になろうと
次の日になろうと
動かない覚悟で>
♬~
おい… おい…。
お前 どういうつもりなんだよ?
いやいや…。
多分 ちょっとした誤解が
積み重なってるだけだと…。
ふざけんなよ
こっちは本気で心配してんだよ。
俺が死ぬわけないじゃん。
分かんねえだろ!
高校の時
死ぬ気だったんじゃねえのか?
いや…
今 死のうと思ってるヤツが
70歳で満期を迎える保険に
入ると思う?
じゃあ これは何だよ?
いや…。
もう マクベスとして
数えるほどしか
ステージに立てないんだな
って思ったら
全部のネタが
いとおしくなって来てさ。
屋上で自殺しようとした
若者の気持ちになって
書いてみたくなっただけ。
小道具にも 魂 込めないと。
コントの設定にしては
お前の境遇に似過ぎてんだよ。
そうかな?
そうだろ。
父親が若くして死んだとか
母親が若い男つくって
自分の存在意義を失ったとか
お前のことだろ それ。
たまたまだよ。
たまたまじゃねえだろ。
いや まぁ でも確かに
高校の屋上で
春斗に会った時の自分を
重ね合わせた部分もあると思う。
ほら 実話を織り交ぜとくとさ
コントにも熱が入るでしょ。
笑わせる気あんのか?
(足音)
お~い! 生きてるよ~!
あっ…!
えっ? 何で中浜さん?
さっき潤平に会ったんだって
電話して来た。
で 春斗が 今こっち向かってる
って言ったらさ
「あぁ じゃあ大丈夫か」っつって
すぐ電話 切られたけど。
中浜さん。
ハァ ハァ…。
心配で来てしまいました
すみません…。
中浜さんが 散々あおるから
瞬太がホントに
死ぬかと思っちゃいましたよ。
あぁ ごめんなさい。
でも 私の勘違いでよかったです。
前に お話しした通り
私 疫病神なんで…。
やめて その感じ もう…。
気にし過ぎですから。
いや でも うれしいな。
だってさ 同じ公園にいる潤平は
来てもくれないのに
中浜さんは こうやって
走って来てくれたんだから。
春斗さんとケンカしたから
行きづらいって…。
いつケンカしたの?
お前のせいだよ。
もしかして
文化祭の話 しちゃったの?
だって絶対に伝えておかなきゃ
いけないことでしょ?
一緒にコントやろう お笑いつくって
行こうってヤツのことを
一番 面白いとは
思ってなかったってことは。
いや 違う違う… それは違う。
面白いと認めてるから
俺が ちょっとでも アドリブ
足そうとすると怒るんだって。
春斗がつくる世界観のまんまで
いいと思ってんだから。
でも あいつ
俺に はっきり言ったかんね。
「お前と組むんじゃなかった」って。
本心じゃないに
決まってるじゃないですか。
そうだよ 潤平は春斗がいないと
輝けない男なんだから。
でも黙ってたことは そんな簡単に
許されることじゃないから。
春斗さんと本気で
マクベスやりたかったから
黙ってたんじゃないですか?
これを伝えると
へそを曲げてしまう
春斗さんの性格を
一番 分かってたから
黙ってたんじゃないですか?
潤平さんの4年前のブログに
こんなことが書いてありました。
高校時代に通っていた
思い出の中華料理店を
久しぶりに訪ねた時の日記です。
「高校の帰りに
HとSと よく来たポンペイ」。
Hは春斗さん
Sは瞬太さんですね?
はい その通りです。
「高校3年の文化祭の後に
Hとコンビを結成した思い出の店。
昔のオレに 一言。
オマエの選択は間違ってないぞ」。
中浜さん
潤平のブログまで読んでんの?
俺 書いてることすら
知らなかった。
あぁ 見た目には マクベスの
潤平さんだって分かりません。
「C級芸人のB級グルメ日記」
というタイトルで
2年前を最後に
更新が止まっています。
中浜さんは 瞬太のプロゲーマー 時代の
インタビューまで
全部 チェックしてるんだって。
えっ ホントに?
めっちゃうれしい! けど
ちょっと さすがに気持ち悪いね。
言い過ぎだろ。
ハハ…。
ごめんなさい。
一度ハマると 深掘りせずには
いられなくなるたちで。
でも ほら 中浜さんのおかげで
春斗も 潤平の愛情の深さが
分かったでしょ?
はぁ~? どこが。
いや だってさ
俺らが絶対に見ないであろう
ブログにさ
「オマエの選択は間違ってないぞ」
って書いたんだよ?
潤平って そういうヤツじゃん。
(せき払い)
でも それグルメ日記なんでしょ?
あいつが注文した料理のことを
指してる可能性あるよね?
ハァ~ ねぇ ちょっと…。
素直になりなよ!
ほら 図星でしょ?
どっちとも
解釈できると思います。
いやいや… 完全にマクベス結成の
意味にしか聞こえないよ。
実は 「昔のオレに 一言
オマエの選択は間違ってないぞ」
…の後に 1文ございまして。
そうなの?
1行 空けてなんですが…。
「麻婆丼 最高!」と。
ほら みろよ。
それ ちょっと
今 言う必要なかった。
でも いずれ確認したら
分かることなんで。
確かに あいつ
麻婆丼 頼んでたもんな。
やっぱ それメシの話なんだよ。
でも 1行 空けてですからね…。
もう どっちだっていいよ‼
帰ろうぜ。
(ドアの開閉音)
あっ おかえり~。
「おかえり」じゃねえだろ
人騒がせなヤツだな おめぇはよ。
ねぇ
明日のライブのネタ どうする?
「屋上」じゃねえの?
その予定だったんだけどさ
ほら 小道具 作り直したら
こんな騒ぎになっちゃったから
縁起悪いかなと思って。
いいだろ 別に。
「屋上」でいいよ。
<潤平は
「屋上」のネタをやることに
こだわっているように見えた>
<その意図を知ったのは
本番前のわずかな時間だった>
あの 最後 テラスに
飛び込むとこあんじゃん。
うん。
あれ いつもより ちょっと
気持ち遅らしてくんねぇ?
うん 分かった。
(足音)
ハァ…。
あぁ…。
<ライブ前に アキレス腱を伸ばす
潤平を初めて見た>
<11年前
奈津美への告白をする前に
入念にアキレス腱を
伸ばしていた日のことを
思い出した>
何で あんなアドリブ
入れて来たの?
(潤平) 分かんねえ。
「分かんねえ」って
お前が入れたんだろ。
いや ウケるかなと思って。
めちゃくちゃ
スベってたじゃねえかよ。
でも 瞬太も ぶっ込んで来たよな。
いやいや そりゃあ
潤平がアドリブ入れたら
今日は自由にやっていい日
なんだなぁって思うよ。
お前ら 解散 決まったからって
適当にすんじゃねえぞ。
はい 次から もうビシっとやるよ
なぁ? 瞬太。
おう。
お前だぞ。
え?
お前に言ってんだぞ。
この前は すみませんでした。
今日 飲みに来てくれたことで
お互い 水に流そうぜ。
ありがとうございます!
(安藤) いらっしゃ~い!
(つむぎ) こんばんは。
おぉ つむぎちゃん!
おぉ 瞬ちゃん 来たよ。
(安藤) 知り合いか?
あっ そうです。
(安藤)
ほんじゃ みんな一緒でいいな?
はい。
でさ これまで 一回も
ライブ前にアキレス腱なんて
伸ばしたことなかったのに
その時だけ伸ばしてんだよ。
それで潤平さんが アドリブ 入れるって
すぐに分かったんですか?
何やろうとするかまではね
分かんなかったけど
普段と違うことを
やろうとしてるなとは思ったよ。
えっ 何で?
何で それで分かったの?
え? いや ねぇ ほら
高校2年の時の ねぇ?
え?
いや
あの… 俺たち2人で こっそり
潤平の告白を
見に行ったことがあってさ。
体育倉庫の中にある
跳び箱の中に隠れてね。
そう そう そう…。
で まぁまぁ… 聞け 聞け。
おい! おい!
マジか!?
マジ マジ…。
全部マジです でも 聞いて。
マジか!?
で その時に
こいつ 告白する前に
入念に
アキレス腱 伸ばしてたんだよ。
で 告白した女の子っていうのが
今の潤平の彼女なんだけど。
え~ うまく行ったんですね。
うまく行くのは その後の話で
その時は 「無理だから」っつって
パ~ンっつって
すぐフラれてんのね。
(潤平) おい おい おい…。
俺たちは急いで 潤平よりも早く
教室に戻って 帰って来て
知らないふりをしてるわけ
こっちは。
で 「どうだった?」って
結果 知ってるのに聞いて…。
で 春斗も悪いヤツだからさ
「惜しかった?」って聞くの。
ハハハハ!
そしたら
「うん 惜しかった」って。
「惜しい」って何だよ ハハハ!
あんな ぐうの音も出ない
フラれ方してな。
(春斗:瞬太)
「惜しい」って ハハハ…!
お前ら ふざけんな マジで。
いや お前ら いるなんて
知らなかったから。
しかも
こんなふうに笑い者にして…。
ホントに ありがとうございます。
おめぇも隠し事あんじゃねえかよ。
重要さの度合いが 全然違うだろ。
おいおい 何で…
何で そうなるんだよ。
今日は 中浜姉妹が
こうやって来てくれてるんだから。
一緒に飲んでんだからね ほら。
お姉ちゃん まだ ひと言も
しゃべってなくない?
あぁ ごめんなさい
もう何か 緊張しちゃって。
何で俺たちに緊張すんの?
だって 大好きだもんね
マクベスのこと。
うん… あの
1つだけ聞いてもいいですか?
何でも聞いてください。
いいですか あの… 潤平さん
そのアドリブで どんなこと
おっしゃったんですか?
忘れターミネーター。
え?
俺も あんま覚えてねえな!
(つむぎ) 瞬ちゃん 教えてよ。
でも 俺もね 忘れちゃったな。
<あれは 3人の中で
一番 アドリブに厳しかった
潤平なりの
不器用な謝罪だった>
一時は
どうなることかと思ったけど
思いとどまってくれて
よかったわ。
さぁ こっちへ来て
一緒に飲まないか。
引っ越し祝いの
シャンパンが冷えてるんだ。
ありがとうございます。
あぁ。
私からも お礼を言わせて。
あなたを選んでよかったわ。
ホントよ。
命を救っていただき
ありがとうございました!
もう二度と
死のうだなんて思いませんから。
安心してください。
(潤平) キャ~!
どっから入って来てんだよ!