【ドラマ10】半径5メートル(7)「ワンオペ狂騒曲」[解][字]…のネタバレ解析まとめ

出典:EPGの番組情報

【ドラマ10】半径5メートル(7)「ワンオペ狂騒曲」[解][字]

風未香(芳根京子)は、仕事の失敗でふさぎがちな山辺(毎熊克哉)が気がかりな中、ますみ(山田真歩)と共に高名な美術評論家・美砂子(阿川佐和子)の連載の担当につく。

番組内容
風未香(芳根京子)は、山辺(毎熊克哉)がネットで顔や自宅をさらされたために風未香の部屋で引きこもり気味なことが気になっていた。そんな中、ますみ(山田真歩)とともに高名な美術評論家・美砂子(阿川佐和子)の連載エッセイの担当につく。だがますみの9歳の娘・あかり(野澤しおり)の心身が不安定になってしまい、ますみが仕事を休むたび、風未香はそのフォローで四苦八苦する羽目(はめ)となる。
出演者
【出演】芳根京子,毎熊克哉,真飛聖,山田真歩,北村有起哉,尾美としのり,永作博美,阿川佐和子,野澤しおり
原作・脚本
【作】川﨑いづみ

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

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  2. フーミン
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  18. フォロー
  19. ホント
  20. 今日

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(宝子)ん~。

あのさ。
(風未香)…はい。

気のせいだったら いいんだけど。
…はい。

どん詰まってるよね。

それって 山辺君的 何か?

(ため息)

回想

じゃあ 行ってきます。
(山辺)うん。 行ってらっしゃい。

あの…。
ん?

行ってきます。

それ 2回目。

あっ うん…。

何か今 何をしてんのかも
よく分かんないし

どう接していいのかも
よく分かんなくて。

自分の書いた記事が
世間から さんざん つるし上げられて

釈明することも名誉挽回することも
できなくて。 う~ん。

おまけに 顔写真も自宅の写真も
ばらまかれて 家にも帰れないって…。

これって 相当キツイですよね。

まあ キツイっていうか…。
…っていうか?

再起不能レベル。
ああっ…。

こういう場合って 何て言うか

同じ仕事してる分
分かるっていうか 気まずいっていうか。

うん… あっ!
えっ。

いいじゃん それ。
いいじゃん?

同業カップル。
その奥に どんな悩みや葛藤があるのか。

それって ネタですか?
そう。 公私混同ネタ。

ちょうど フィギュアスケーターの
高橋結弦と伊藤真央が結婚したとこだし。

今のフーミンに
これ以上 興味のあるネタ ある?

…まあ 確かに。

丸山デスク。 (丸山)はいはい。
次のネタのことなんですけど…。

(ますみ)うわ~。 どうしよう フーミン。
ん?

どうしよう どうしよう。
えっ 何が どうしよう?

青葉美砂子先生の担当
やることになったの。

青葉美砂子?
ああ… えっ あの美術評論家の?

うん。 二折でね 先生にエッセーを
書いて頂くことになってね。

どうしよう~!
そんなファンだったんですか。

お~。
(海老原)マスミンの

和物好きのきっかけは 青葉先生だからね。

女性誌にいた頃 先生のページを
担当したかったんだけど

異動になっちゃって。

ようやく青葉先生と お仕事できる!

入社15年目で ようやく。

そんな熱いとこあったんですね。

意外?
いえ… やっぱ意外。

フーミン 次のネタのことは?
そのことなんですけど

あの~ 同業カップルについて
特集したいんです。

それって どんな切り口?

同業カップルは
共感するところも たくさんあるけど

相手の大変さが分かるからこその
何か つらさとか難しさとかも

たくさんあると思うんです。

そういうのを いかに乗り越えたのかを
まとめてみたいんです。

それって フィギュアスケートの
ビッグカップルにかけて?

あ~。 確かにタイムリーだしね。

そうです。 もう この際
たっくさん 話を聞いてみたいんです

同じ立場の人たちから。
うん? 同じ立場?

それって 誰と?
えっ あっ いや…。

あっ ねぇ フーミン。
ん?

青葉先生の担当 一緒に入ってくれない?
え?

あ~ そうだね。 作家先生の担当って
フーミン初めてでしょ。

あっ はい。
いろいろ勉強になるよ~。

なるわよ。
お願いね。

はい 分かりました。

(ますみ)
この度は 「女性LIFE」へのご寄稿

誠に ありがとうございます。
ありがとうございます。

テーマは 「私を変えた逸品」ということで
全4回のエッセーです。

先生 お原稿のスケジュールですが…。

先生?

(美砂子)そんなもので 私を縛るの?
え?

頼んだ資料は?
(ますみ)あっ はい。

あの…。

まだ ほかに何かあるの?

お疲れさまでした。
お疲れさまでした。

そこそこ大変な空気でしたね。

万年筆と原稿用紙…
先生 生原稿ってことですよね。

うん そうだね。

あっ あと
女性誌時代の担当者に聞いたんだけど

先生 原稿遅れがちみたいで。
あっ そうなんですか。

仕事に妥協がない人だから。

そこが すてきなんだけどね。

じゃあ う~ん デッドは
ここってことですかね。

う~ん…。
あっ ごめん 私 そろそろ。

あっ そっか。 お疲れさまでした。
お疲れさま。

♬~

フーミン。 はい。
青葉先生の原稿 そろそろかな。

あっ いえ まだで。 あの…
遅れがちみたいなんですよね あの先生。

いや だけど 仕事は最高よ。

先生の随筆で 柿左衛門の焼き物の価値が
再評価されたんだから。

独特の審美眼 持ってるからね。

編集者としてね 働いたあと 作家に転身。
結婚も子育ても完璧にこなして

もう
働く母親の憧れであり続ける人だからね。

働く母親の憧れ…。

あっ だから ますみさん
青葉先生に あんなご執心なんだ。

そういうこと。

ところで フーミン。 はい。
ネタの方は?

あっ はい。 あの 棋士の小谷六段と
田山五段の夫婦にアポとれたんで

これから 取材 行ってきます。
へえ~ いいじゃない!

将棋男子 人気だし。
ですよね!

ちょっと ほら。
早く食べちゃいなさい。

(ますみ)あかり。

(あかり)
いつも よくかめって言ってるじゃん。

ほら 宿題あるんでしょ。
その前にお風呂。

(ますみ)聞いてるの?
…うっざ。

ちょっと あかり。 今 何て?

学校で何かあった?

あかり。
あったら何?

あったら ママに話してよ。

どうせ ダメじゃん。
スマホもタブレットも。

それは前に話したよね。
スマホは

悪い子とつながるかもしれないから
危ないんだって。

じゃあ ママも悪い子とつながってるんだ。
何言ってるの。

あかり!

先生… はい。

なるほど。

(田山)もう この人ね
タイトル戦が近づくとピリピリして

「寄るな 触るな 近寄るな」みたいな。

私も気持ちが分かるから
だいぶ あの 気を遣ってるんですけどね。

(小谷)気付いてないかもしれないけどね
君の場合は寝言がひどくなるんだよ。

「桂馬跳び!」って叫んだりするから
おちおち寝てもいられない。

寝てられないのは こっちの方よ!

ひどいいびきがね
余計ひどくなるんだから。

大体 君はね 余計な気を回すから
こっちも…。 あの…。

(田山)あなたね 私に
気を遣ったことなんかあるの?

(小谷)あきれたね。
いつも どんだけ気を遣ってるか…。

はい。
(ますみ)あっ フーミン?
はい。

ねぇ 今… たった今 動ける?

≪(言い争う声)
いや…。

ハァ… ハァ… よいしょ。

回想 ごめんね フーミン。

青葉先生が どうしても今夜中に
磁州窯の資料が欲しいって。

あっ これ? 違う…。

あっ これだ。

(荒い息遣い)

キツイ… 痛え…。

あの…
抜けてた資料って これですかね?

お入んなさい。
あっ いえ…。

もう電車もないでしょ。
泊まっていきなさい。

あっ あの ご迷惑ですから。 タクシーを。

ここから都内まで
いくらかかると思ってんの?

経費というのは 少しでも
誌面をよくするために使うものなの。

そんなことのために使うもんじゃない。
はい。 お邪魔いたします。

♬~(「水に流して」)

♬~

(着信音)

♬~

(山辺)そっか。

♬~

頑張れよ。

♬~

フーミン 昨日はホントにありがとう。
いえ…。

うちの子 もう9歳だから
一人で寝られるけど

さすがに一人で置いてけなくて。

夫が家にいればいいんだけどね。
単身赴任中ですもんね。

大丈夫です。
私は自由に動ける身なんで。

ありがとね。
はい。

で 原稿の方は どんな感じだった?

それが…。

回想

(書いたものを丸めて捨てる音)

まだ もう少し かかるんじゃないかと。

そっか…。 今日中に間に合うかな。
どうですかね。

うん… とにかく行こう。
はい。

宝子さん すいません ちょっと出ます。
行ってきま~す。

はい。 やべえ やべえ…。
行ってらっしゃ~い。

おやおや 宝子さん お早いことで。
おはようございます。

ところで 今度は何のネタを?
フフッ。 おっ?

(ノック)

来ちゃった。
…え?

(笑い声)

♬~

まだですかね…。

さすがに今夜22時がリミットだよね。
はい…。

あっ。
ん?

これから
小谷六段の取材があるんですけど。

昨日 途中になってしまったので
いいですか?

あっ そっか…。
うん 行ってらっしゃい。

すいません。

(戸の開閉音)

(小声で)もしもし。

…えっ!

フーミン! 待って フーミン!

ごめん。
今すぐ帰らなきゃいけなくて。

お願い。 今度ちゃんと説明するから。
いや あの…。

ホントに。 とにかく ごめん。
いや えっ だって…。

えっ…。

(小声で)
もしもし あの EIDENSHAの前田です。

あの… 今日は せっかく お時間
つくって頂いたんですけれども

どうしても 都合が悪くなってしまって。

(小谷)はあ? こんな直前になって。

人をバカにするのも
いいかげんにしなさい!

あっ もしもし…。
(電話の切れる音)

(ますみ)
すみません! 申し訳ありません!

(店主)
謝りゃいいってもんじゃないでしょ。

あんた 母親として
子どもに どういう教育してんの?

これ 窃盗だよ 窃盗!

すみません。
あかり! …すみません。

(店主)ったく 頭も下げないじゃないか。
ああ?

あかり…。

何で?

あかり!

スマホなくたってさ…。
ん?

悪い子につながらなくたってさ…
なったじゃん。

私 悪い子になったじゃん!

あかり!

♬~

(自転車のベル)
あっ!

うわっ! いってぇ!

…痛え。

(丸山)お~。
うん いい感じね。

やったね マスミン。
いや これは フーミンのおかげです。

あの… ますみさん。
ん?

この仕事の 進め方なんですけど…。

(亜希)藤川さん ちょっといい?
あっ はい。

(亜希)ごめんね。

座って。

先生と何かトラブルあった?

いえ 特にありませんが。

さっき 先生から私のところに
連絡があって。 はい。

担当は前田さん一人でいいって言うの。

えっ!

あの… 先生は何か。
ううん 何も。

とにかく 前田さんだけでって。
(ますみ)あの それは…。

先生が必要な時 私 動けなくて…
だから…。

あなたの事情は知ってる。

パートナーが単身赴任中の
ワンオペ育児。

それが どれだけ大変か
私も子育て中の身としては よく分かる。

青葉先生は 仕事も子育ても
完璧にこなしてきた人だからね

どうしても 人に完璧を求めるの。

特に下の世代の女性に対してね。

今の藤川さんに
先生の担当は相当厳しいわね。

あの… ですが。
藤川さん。

お願いです。
最後まで 先生の担当やらせて下さい。

お願いします。 お願いします。

(亜希)うん… 分かった。
先生には 私から話しておく。

♬~

あのさ。
…はい。

気のせいだったら いいんだけど。
…はい。

どん詰まってるよね。

…はい。

ますみさんは
ますみさんが今できることを

精いっぱい やってるんですよ。

けど 私自身 ますみさんのフォローで
取材相手を怒らせちゃうし

自分の仕事が全然進まなくて。

宝子さんが提案してくれた
同業カップルのネタ

かなり面白くて
もっとたくさん取材したいのに。

私 このままだと
青葉先生と同じで

ますみさんのこと責めちゃいそうで
そんな自分が嫌で。

子育て世代の人をフォローすることは
人として 同じ女として

当たり前なのに。

え?
え?

当たり前?
はい。

そんなの いつ誰が決めたの?

いや えっ 誰がって…。

だって いつか自分も
そうなるかもしれないわけで。

そうならない人は?
えっ?

そうならない人は
フォローしなくていいの?

そういうわけじゃないですけど

でも 今 身軽な私がフォローするのは
当たり前で。

その当たり前は フーミンだけが
引き受けなきゃならないことなのかな。

じゃあ 明日は
10時に先生のご自宅に茶器を搬入して

着付けの先生は 11時に到着。
はい。

明日の撮影は
書籍化された時の表紙にもなるから

いいものにしようね。
はい。

あっ ごめん。 私 そろそろ…。
はい。

ホントごめんね。 いえ。
じゃあ 明日よろしくね。

お疲れさまです。
お疲れさま。

(ため息)

(ますみ)ただいま~。

遅くなって ごめんね。

あかり。

(呼び出し音)

あっ 藤川です。
あの~ うちの娘がお邪魔してませんか?

ええ はい あの~
まだ帰ってこないんです。 はい。


あっ あの すいません。

ちょ… ちょっとお待ち下さい。

はい もしもし。

☎(警察官)こちら 小山台交番ですが

藤川さんのお宅で間違いないですか?
はい。

♬~

あかり! …すみません。
お母さんですか。

あの~ 公園にいましてね
帰ろうとしないものですから。

あかり…。

何を聞いても しゃべらないんですよ。

お母さん ふだんから 娘さんの話を
ちゃんと聞いてあげていますか?

あかり お願い。
何かつらいことがあるならママに話して。

ねぇ あかり。

うっ…。
あかり!

ううっ…。

あかり! あかり どうしたの?

あかり! あかり!

はい。 今 家 出るとこですけど。

(ますみ)ごめん フーミン。

どうしても 今日 行けない。
えっ?

撮影の段取りは
昨日 説明したとおりだから

お願い 切り抜けて。
いや… えっ でも…。

お願い!
(電話の切れる音)

え~ そんな…。

青葉先生の撮影
順調にいってるかしらね。

まあ こだわりの人だからね。

丸山デスク。 青葉先生から連絡があって
撮影 中止になったそうよ。

え?
(本が落ちる音)

先生 お願いです。 今日 撮影しないと
どうしても間に合わないんです。

それは そちらの都合でしょ。
これは 私が指定した茶器ではない。

こんなんで撮影できないわよ。

いや でも あの これのはずなんですけど。
藤川さん どうしたの?

…すみません。 今日は ちょっと
どうしても家庭の事情で。

家庭の事情なんて誰にでもあるんです。

あの人にも あの人にも あの人にも。
そうでしょう。

それを なんとか都合つけるのが
仕事上のマナーというものです。

(ため息)

これだから 子どものいる人には
任せられないって言われちゃうのよ。

あの人みたいな人がいるおかげで
働く母親は なめられるんです。

あなたも EIDENSHAの担当として

こんな中途半端な仕事しているようじゃ
編集者 失格よ!

すみませんでした。
いや… もう謝らないで。

マスミン 事情は よく分かったから。
ねっ。

それで 娘さんは?

病院に連れていったら
ストレスから来る自家中毒だろうって。

自家中毒。

(ますみ)今は少し落ち着いて
母と家で休んでます。

そっか…
まあ とりあえず よかったわね。

…ちっとも よくないんです。
(海老原)え?

ここのところ
娘の様子が ずっと変だったんです。

もともと反抗期だったんですけど

私が忙しくなったことで
余計 情緒が不安定になって

万引きしたり 警察に補導されたり…。

えっ… そんなことがあったの。

けど いずれ収まるだろうからって
たかをくくってたんです。

自分だけで なんとかなるって。
今までも そうだったから。

けど… 何ともならなくて。

でも 人に頼るのが悔しくて。
それって 何か 負けみたいで。

でも フーミンには頼って
いっぱい迷惑かけて

あげく… こんなことになって

私 もう どうしたらいいのか
何が何だか分かんなくなっちゃって…。

何で…。

何で そのこと
もっと早く言ってくれなかったんですか?

そんなに大変だったなんて

言ってくれなきゃ
分かんないじゃないですか。

私だって 正直 自分の仕事がある中で

ますみさんのフォローをするのは
しんどかったです。

何の事情も分からず
私が なんとかするのが当たり前だって

私が やらなきゃって。

そのうち
何で… 何で ますみさんのせいで

こんな目に遭わなきゃ
いけないんだろうって。

でも そういうふうに思う自分が
許せなくて。

…ごめん フーミン。

…ごめんなさい ますみさん。

ごめん… ごめん…。

はい どうぞ。 仲よく使ってね。

で これって いつまでに撮影すれば
間に合うんだっけ?

どう考えても あさってが限界です。

けど 先生が指定されている
磁州窯の鉄斑は借りることができなくて。

ん? 磁州窯の鉄斑って?

東京陶磁器博物館所蔵のものなんですけど
博物館に問い合わせたら

貸し出し可能なものは
磁州窯の鉄釉だったんです。

けど 先生が指定されたのは
より時代の古い鉄斑で。

東京陶磁器博物館ね… うん。

丸ちゃんさ その博物館の館長って 確か
うちの社内にいましたよね 知り合い。

そうなんだよね。
あと 何が必要なんだっけ?

鈴懸屋の付け下げと帯があれば。

鈴懸屋の着物だったら なんとかなるかも。

はい。 もう ご無理は重々承知で。

はい 明後日の午前中です。
なんとか お願いできませんでしょうか。

いや そこを なんとかお願いします。

もちろん こちらから
取りにお伺いさせて頂きますので。

えっと やはり 書斎をバックにした方が
いいと思うんですね。

先生が手にされた茶器のアップも
お願いしたいんですけれども。

間に合った!
はい 鈴懸屋のお着物と帯よ。

うわ~。

カオリン!
ちょちょちょ… 分かった分かった。

ちょっと ちょっと…
ほら 急ぎなさいよ ほら。

お待ちしてました。
こちらです。

(丸山)こちらが磁州窯の鉄斑ですか。
どうぞ。

はい いいですね いいですね。
(シャッター音)

いとおしんでますね いいですね はい。
(シャッター音)

(カメラマン)
もう少し 茶器 上げてみましょうか。
(シャッター音)

あんまり上げられないわよ。
(カメラマン)結構でございます。

エクセレント! すばらしい! じゃあ
ちょっとチェックさせて頂きますから。

はい。
お待ち下さい。 お楽に。

いや~ すてきですね 青葉先生。
さすがです。

お着物も よくお似合いで。

そんなことはいいけど
よく借りられたわね。

あっ はい…。
ちょっとした ツテがありまして。

この感じで
ちょっと 顔を もう少し正面にして。

こんな感じ いいですね。

(丸山)先生 どうも お疲れさまでした。

おかげさまで 大変いいものが撮れました。
ご苦労さまでした。

あなた 結局 みんなに助けられたわね。

いや それは 先生…。

申し訳ありませんでした。

私は先生のように 完璧に
仕事をすることができませんでした。

完璧?
…はい。

(美砂子)私のどこが完璧だっていうの?

そんなの
周りが勝手に言ってるだけのことでしょ。

仮に 私が そう見えたとして

その裏で どれほどの犠牲を払ってるか
考えてみたことある?

犠牲も払わずに
何かを成し遂げようなんて

そんなの 私には甘えとしか思えない。

世の中の ほとんどの母親は

あなたみたいに
誰かに助けてもらえることができず

あらゆる犠牲を払ってきてんのよ。

少なくとも 一昔前までは
それが当たり前だった。

時代は変わったっていうけど
私は そうしてきた

悲しいことにね。

でも 編集長 言ってたわよ。

「女性LIFE」の中で 陶磁器の知識が
一番あるのは あなただって。

だから 担当 外すべきじゃないって。

あなた 周りが助けてあげたいと
思うだけの実力は あるみたいね。

♬~

ありがとうございました。

♬~

(ますみ)あかり。

もしかして スマホのことなの?

スマホのせいで 仲間外れにされた?

ママってさ…。
ん?

私のこと いつも気になる?

気になるよ。 当たり前じゃない。

ホント?
ホントだよ。

ずっと あかりのこと考えてるよ。

あかりのね 友達のママはね
メールすると すぐに返事をくれるの。

だから 友達はね
すぐ ママにつながれるの。

スマホがあれば
いつでも ママが何してても

一緒にいるのと同じだから。

でも あかりは…

そうじゃない。 そうじゃないから…。

ごめん…。

あかり ごめんね。

ママ…。

≪(ドアの開く音)

≪(隆弘)ただいま。
パパ。

パパ!
(隆弘)おう あかり。

あ~ あかり。 うん。

(あかり)パパ。
(隆弘)あかり。 よしよし。

悪かったな。
ん?

あかりが そんなに大変になってるなんて
分からなかった。

月1回じゃ分かんないよね。

早く こっちに戻ってこれるように
頑張るよ。

帰ってきたら全面的に頼るから
覚悟しといてよね。 ああ。

どう?
私も飲もっかな。 飲もう 飲もう。

ん?
あれ~。 フーミン おかえり。

えっ 宝子さん?

じゃあね。 バイバ~イ。

えっ 来たんじゃないんですか?

えっ。

まさか… まさか まさか…。

ん?
え~っ!!

(山辺)遠赤外線のパンツをはいて
撮影して 体温の変化を測るだけで

1時間2万円。 すごいよな。

あったまってきたよ 山辺君。

面白バイト体当たりレポート?
うん。 宝子さんのアシスタントでな。

アシスタント?
うん まあ 体当たりは ほとんど俺だけど。

マジか… そんなことしてたの?
うん。

何で言ってくんなかったの?
だって 言う暇なかっただろ?

まあ 確かに。
いや これが結構 面白くてさ

墓参りの代行とか ジグソーパズルを
残り1ピースまで作るとか。

あとは… 朗読ボーイとか。
朗読ボーイ?

(山辺)「彼女は 彼の頬が
自分の腿や腹や尻を滑るのを

また 彼の口髭や柔らかい豊かな髪が
ぴったりと肌を撫でてゆくのを感じ

やがて 膝を震わせ始めた。

自分の ずっと深い所で

新しい戦慄が 新しいむき出しなものが
うごめき出すのを感じた」。

リピーターも結構いてさ
俺 素質あったのかも。

…ありえないけどな。

…にしても 助かったよ 宝子さん。
え?

いろいろ連れ出してくれてさ。

何か 少しだけ軽くなった。

それって…。

宝子さん…。
え?

あっ いや…。

で 前田は今 何のネタやってるんだっけ?

ああ… 実は 同業カップルの取材
してるんだけど。

同業カップル?
うん。

けど 取材相手がね
なかなか見つかんなくて。

ふ~ん。 同業カップルか…。
うん。

心当たりあるけど。

…え?

漫画家の僕にとって
こんなに最高な環境はないよ。

すぐ隣に ライバルがいるんだからね。
(シャッター音)

ライバルですか。
僕は本来 怠け者だからね。

けど この人が
いい仕事をするのを見てたら

そうそう怠けてもいられない。
いや 怠け者は私の方だから。

だから あなたと結婚したんじゃない。
だって ムカつくじゃない?

あなたばっかり評価されたら
私も負けてられないって思うじゃない?

ただの似た者夫婦ってことか。
(2人の笑い声)

すてきですね。

本日は 貴重なお話
ありがとうございました。

こちらこそ楽しかったよ。

あっ 山辺君。 また頼むわね。

はい。 いつでもどうぞ。

どうして いつもさ そうやって
ぬるっと 人の懐に入るわけ?

ぬるっと?
うん。 ぬるっと。

はい。
あっ ありがとう。

なあ 前田。
うん?

もうやめろよ ああいうの。

…ああいうのって?

俺を腫れもの扱いするの。

俺も あの漫画家先生たちと同じだよ。

前田が いい仕事したら悔しい。

けど その分
自分も頑張らなきゃって思うからさ。

前田がいなかったら
今もまだ 乗り越えられなかったよ。

まっ
一緒にいたのは宝子さんだったけどね。

あっ そっか。 うん。
そうだったな。

もう 今日 仕事やめた。
いいの? うん。

飲む。
飲むか。

<同業カップルは
仕事で苦境に立たされた時

相手の苦しさが分かるが故に
一層苦しい思いを抱える。

沢山のカップルを取材する中で

そういった側面があるのは
否定できない。

けれど 互いに相手の仕事に対する
批判的な目を持ちながらも

一緒にいるということは
根底に深い尊敬の気持ちが流れている。

揺るぎない尊敬が。

それがなければ 成り立たない関係なのだ>

ほ~う。
いいね。

同じ職業を持つ者同士
それって 僕たちも同じってことだよね。

え?

「助け合い」。

「切磋琢磨し」。

「まいろうぞ」。

お供します いつまでも!

あの 宝子さん。 で この記事…。

まっ いいんじゃない?

「まっ」 ですか?

(2人の笑い声)

ありがとうございました。

阿南先生?
風未香ちゃん。

阿南先生がアルバイトだったなんて…。
あの年頃は 就職氷河期だったろうから。

社会から見捨てられた
野良犬世代だって。

私たちはね やり直すチャンスが欲しいの。

安定した仕事に就きたかったから。

黙ってられる? 痛いって叫んでるのに。