[新]イチケイのカラス #01【竹野内豊×黒木華!型破りの裁判官が真実を裁く】[字][解][デ]…のネタバレ解析まとめ

出典:EPGの番組情報

[新]イチケイのカラス #01【竹野内豊×黒木華!型破りの裁判官が真実を裁く】[字][解][デ]

型破りのクセ者裁判官×堅物エリート裁判官!凸凹バディが法廷をとびだし真実を裁くリーガルドラマ!2021年春笑って泣ける月9が誕生!

番組内容
入間みちお(竹野内豊)は、東京地方裁判所第3支部第1刑事部〈通称:イチケイ〉の刑事裁判官。先入観に一切とらわれない自由な観察眼と、徹底的に調べ上げる探究心を持ち、弁護士団や検察官の双方から恐れられているクセ者だ。そんなみちおを見守っているのは、イチケイの部長裁判官・駒沢義男(小日向文世)と、裁判所書記官の石倉文太(新田真剣佑)。また、主任書記官・川添博司(中村梅雀)、
番組内容2
姉御肌の裁判所書記官・浜谷澪(桜井ユキ)、新人の裁判所事務官・一ノ瀬糸子(水谷果穂)も、しばしばみちおに振り回されつつ、イチケイを支えているメンバーだ。そのイチケイに、若くして特例判事補になったエリート・坂間千鶴(黒木華)が赴任する。東大法学部出身の坂間は、冗談が全く通じない堅物タイプで、迅速さと効率性を重視している。坂間がイチケイに異動してきた目的は、事件の処理件数が信じられないほど少なく、
番組内容3
会社なら倒産レベルの“赤字”状態であるイチケイを立て直すためだった。
駒沢は、さっそく坂間にみちおと組むよう指示する。みちおを裁判長に、坂間と駒沢の3人で審議する合議制で取り組むことになった起訴案件は、大学生の男が衆院議員の江波和義に全治1カ月のケガを負わせた傷害事件だった。
出演者
竹野内豊、黒木華、新田真剣佑、山崎育三郎、桜井ユキ、水谷果穂、中村梅雀、升毅、草刈民代、小日向文世
スタッフ
【原作】
浅見理都『イチケイのカラス』(講談社モーニングKC刊) 
【脚本】
浜田秀哉 
【音楽】
服部隆之 
【裁判所監修】
水野智幸(法政大学法科大学院) 
【プロデュース】
後藤博幸、有賀聡(ケイファクトリー)、橋爪駿輝 
【編成企画】
高田雄貴 
【演出】
田中亮、星野和成、森脇智延、並木道子 
【制作協力】
ケイファクトリー 
【制作・著作】
フジテレビ第一制作室

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

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キーワード出現数ベスト20

  1. 裁判官
  2. 長岡
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  4. 石倉
  5. 電車
  6. 駒沢
  7. 入間
  8. 被告人
  9. 江波議員
  10. カ月前
  11. 真弓
  12. 川添
  13. 相馬
  14. 裁判長
  15. 自殺
  16. 井出
  17. 気付
  18. 記者
  19. 城島
  20. 中学生

解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

   ごあんない

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♬~

(汽笛)

♬~

♬~

♬~

(誠の叫び声)

≪(警察官)おい 何やってんだ!

(誠)離せよ! 離せよ!

(検察官)被害者に
全治1カ月の重傷を負わせた。

君を起訴する。

(男性)反対!

(抗議する声)

ご協力お願いします!

(抗議する声)

(石倉)
今日から イチケイに来る人

ザ・裁判官って感じらしいですよ。

(浜谷)確か 女性でしょ。

(川添)デマですよ デマ。

女性は 感情の生き物ですよ。

別れた妻に
理屈なんて通じなかった。

(糸子)男が よかったな~。
(石倉)いや でもこれ

ホントみたいですよ。
これぞ 世間のイメージどおりの

めんどくさい堅物だって。
(坂間)私は 周囲に

そう思われている。
そのことは理解しています。

(坂間)正しいこと
それは めんどくさいの同義語。

正しいことを言って
めんどくさがられている。

つまり 私には
避けられない問題だと

受け止めています。

今日から
第1刑事部で お世話になる

特例判事補の坂間 千鶴です。

いやぁ… ようこそ イチケイへ。

いやぁ お待ちしてましたよ。

主任書記官の川添です。

こっちは
書記官の石倉君と浜谷君。

彼女は 新人事務官の
一ノ瀬君です。

よろしくお願いします。
(石倉)あっ 席は あちらです。

(石倉)千鶴さん。
はい?

(川添)
ああ 彼は人との距離を縮めて

できるだけ 壁をつくらないのが
ポリシーでして。

どうぞ。
(石倉)千鶴さん。

早速なんですけど
中学生の法廷見学の後の

質疑応答を
お願いしてもいいですか?

分かりました。
(石倉)ありがとうございます。

もう すぐなんで 法服 着て
201号法廷にお願いします。

公判ではないので
法服は着ません。

そこは ほら
ちょっとした仮装だと思って。

ちょっとした仮装が
なぜ 必要なんです?

≪おはようございます。

おはようございます。

(駒沢)坂間さんですよね。
部長の駒沢です。

よろしくお願いします。

坂間さんは りんとしてますから
法服が似合いそうですね。

ええ まあ よく言われますが。

坂間さんに憧れる 未来の裁判官
いるかもしれませんね。

どうぞ。

(中学生)着ている服
どうして 黒なんですか?

法服は黒と定められています。

黒は どんな色にも
染まらないことから

裁判官の公正さを象徴しています。

(中学生)ありがとうございます。

(中学生)はい。
どうぞ。

(中学生)よく ニュースとかで
裁判官が1人だったり

3人だったり
人数が違うのは どうしてですか?

1人の裁判官で審理するのを

単独事件。

3人の場合 合議事件。
審理内容によって分かれます。

(中学生)ありがとうございます。
(中学生)はい。

どうぞ。
裁判官って モテますか?

(笑い声)
あなたは どういう趣旨で

その質問をしているのですか。

この場でウケを狙っただけ
なのではないですか。

えっ…。

あっ すみません…。

(みちお)裁判官といえば
エリートのイメージがある。

だから 実際問題
モテるかどうか知りたい。

そうだよな?
(中学生)はい。

引率の教師… いいでしょう。

私は 今までの人生で
モテたという感覚は皆無です。

裁判官だからモテるかどうかは
個人差があると思いますが。

(中学生)はい。
どうぞ。

あの 判決を出すときって
悩みますか?

おっ いい質問だよ。

基本 悩みません。
えっ?

(中学生たち)えっ?
検察は 時間をかけて

綿密な捜査を行う
疑似裁判的な役割を担います。

そこで出てきた証拠で
間違いなければ 起訴するし

そうでなければ起訴はしない。
簡単にいえば

99.9%の確証がないと
起訴はしない。

だから 悩む必要はありません。

悩まないんだって。
驚きだね。

ハハハハ…。

裁判官は 常に1人で

250件前後の事件を
担当しています。

処理した事件数が 新規の事件数を
上回っていれば黒字

逆の場合は 赤字と呼ばれます。

赤字を出さないこと

それが 裁判官にとって
一番大事なことだと考えます。

サラリーマンみたい…。

何か イメージと違くない?

うん ある意味すごい。
夢も希望もない。

思いっ切り
現実 語っちゃってます。

これじゃ生まれないよな
未来の裁判官…。

僕は こう思うな~。

裁判官にとって 大事なこと…。

話を聞いて聞いて 聞きまくって

悩んで悩んで 悩みまくって
一番いい答えを決めること。

違うかな?
はい?

フッ 面白い仕事。

フン。
ん~ 今 鼻で笑った。

ハハッ。
法壇のこちら側と そちら側には

見えない壁があります。
裁判官という仕事を

本当の意味で
理解してもらえないのは

しかたがないことだと思います。
今 下々の者には

一生 理解してもらわなくて結構
って言われてる気がした。

ねえ?
(中学生たち)うん。

では 説明しましょう。
裁判官という仕事は

地味で 人の目に触れにくい。
でも 世の中の争い事に

的確な判断を下し
迅速に処理し続ける。

裁判官の努力が 日本の…。
そろそろ 時間だ。

楽しかったね。

フフッ じゃ。
ちょっと…。

話は まだ途中ですよ!?
もし 罪を犯して

裁かれるときに
みんな この裁判官 どう?

やだって みんな。

さっ 帰ろうか。

(中学生たち)はーい。

君は裁判官としては
優秀なんだろうね。

でも 悩まないことに
悩むことになるよ。

はぁ?
じゃ。

(ドアの閉まる音)

中学校に抗議します。

引率の教師の言動は
侮辱罪にも相当します!

えいっ!

えーい!

あ~痛っ…。
すぐに警察を!

不法侵入の現行犯です!
千鶴さん 違うんです!

引率の教師じゃないんです!
引率の教師じゃないなら

なぜ あの場にいたんです?
えいっ!

ああっ…。
何 ちょっかい出したの?

教えてあげればいいのに。
(川添)だって 黙ってろって

思いっ切り
目で合図よこすんだもん。

はい?
同業者だよ 君と。

同業者!?

入間みちお。

君と同じ
イチケイの裁判官だ。

ほら。
えっ!?

♬~

♬~

よいしょ。

そんな じっと見ないで。
照れるじゃない。

本当に 裁判官なんですか?
ちなみに 大学はどちらですか?

いきなり 学歴?

そういうので
人を判断するタイプ?

ええ 判断します。
学歴は大事です。

学生時代 どれだけ努力してきたか
明確に分かる物差しです。

高校中退だから
大学には行ってないよ。

だから 最終学歴は中卒。

もともと 僕は弁護士だから。

面接で裁判官になったんだよね。
ついてたよ。

ちなみに 坂間さんは
東大法学部とか?

そうですが
なぜ 半笑いなんです?

だって 見るからに そうだもん。

あっ 坂間さん 坂間さん
この中でね 好きな物あったら

あげるよ。
そもそも それは何なんですか。

これはね 北海道 雨竜町の
ふるさと納税でもらった

エゾシカの角。
(駒沢)入間君

ふるさと納税が趣味だから。

(糸子)はい 群馬県 千代田町から。
ローラーボード。

(糸子)ローラーボード。
これはね 面白いよ。

四日市市の
あすなろう鉄道の つり手。

で これは
東かがわ市の 干しなまこ。

どれがいい?
いりません。 趣味は

人それぞれだから いいでしょう。
ですが その ひげ

なぜ 生やしてるんですか?
生やしたい気分だから。

あっ 今 「裁判官の品位が
損なわれる」って思った?

無精ひげじゃないよ。
ちゃんと 手入れしてるよ。

あり得ない。
(駒沢)坂間さん 取りあえず

手始めに
入間君と組んでみてください。

どういう意味ですか?
単独でなく合議制で。

裁判長は入間君で
私は 右陪席を担当しますから

坂間さんは左陪席で。
なぜ 部長が

裁判長を務めないんですか?
この第3支部では

モデルケースとして 将来の
よりよい裁判所運営のために

様々な取り組みが
行われているんです。

その一つが
合議制でも 積極的に後進に

裁判長としての経験を
積ませることです。

じゃあ これ 合議制でどうかな?

案件は 傷害事件。

被告人は
大学4年生 長岡 誠 22歳。

被害者は 江波 和義 55歳。

これ 合議制で やりたいん…。

すみません。
その必要を感じません。

全治1カ月の負傷なら
1年6カ月の求刑が目安。

あとは 執行猶予をつけるか
どうか。 1人で十分。

3人で議論して
判決を下す必要はないと思います。

そんな すぐ片付けようとしないで
時間かけてやろう。

私が ここに来た目的を
明確にしておきます。

この支部は赤字。
それも信じられないほどの赤字。

会社なら倒産レベル。
それを立て直すためです。

えっ 何で 君が?
具体的な対策を考えていますか?

部長会でもね
突き上げが きつくてね。

もう 民事部からも
お荷物扱いですよ。

で 具体的には?
フフフ…。

「笑ってごまかすな
この たぬき親父」って思ったな?

たぬき親父とは思っていません。
というか 無言を

いちいち 言葉で表現するのは
やめてください。

みちおさん 心読むんですよ。

男前だけど デリカシーないよ。
残念な男前。

(糸子)
もったいない 顔はいいのに。

その顔に生まれたかったな。
(駒沢)川添さん 大丈夫。

味がある顔してますよ。
(川添)なぜ 今 上から目線で。

部長に言われたくないですよ。
(駒沢)まずは 合議制で

やってみてくださいね。
分かりました。

ただ 並行して
単独事件も こなしますから。

250件…
いや 滞ってるのも含めて

300件 用意してください。

頼もしい。
もっと早く 出会いたかったな。

合議制の書記官 僕 やりたいです。

何 やる気じゃない。

みちおさんと千鶴さんの
組み合わせ 見逃せませんよ。

(川添)坂間さんの歓迎会
どうします?

あっ 今日 ほら いつものとこで。

差し支えます。
仕事をしたいので

私抜きで
皆さんで やってください。

それ ただの飲み会だし。

仲良くやってくださいね
入間君と。

あらかじめ謝っておきます。

申し訳ございません。

その期待には
応えられないと思います。

んっ?

(城島)君の噂は聞いてるよ。

(城島)特捜に
声 掛けられたそうだな。

(井出)ええ それが なぜか

第3支部に異動ですよ。
(城島)優秀だからだ。

今から会う裁判長の
お目付役に選ばれたんだ。

要注意人物だとは伺ってますが。

一言では説明できない。

取りあえず これ。

こっちの噂も聞いてるよ。
甲子園ベスト8。

ベスト4。
エースで4番です。

何と… いやぁ 楽しみだな。

地裁のやつらと うちは
永遠のライバルだからな。

君には期待してる。

(石倉)ありがとうございます。
≪お願いします。

♬~

(石倉)起立。

(井出)あの ひげの裁判官ですか?
(城島)ああ。 下手をしたら

俺たちの検察官としての
キャリアは終わる。

では 始めましょう。

今回 裁判長を担当する
入間みちおです。

《裁判官が名乗るの 初めて見た》

こちら 駒沢裁判官。

そして 坂間裁判官です。

長岡 誠さん。
あなたには黙秘権があります。

答えたくないことは
答えなくて構いません。

それによって
不利に扱われることもありません。

ただ 今までの過程で
言えなかったことがあったら

遠慮なく話してください。

警察 検察で調べたことが

必ずしも正しいとは
私は思っていません。

《警察 検察から
抗議が来るレベルの問題発言》

(誠)僕は悪くない!
僕から殴ってないんです!

(ざわめき)

向こうから殴りかかってきた。

だから 仕方なく応戦したんです。

《弁護人は納得していない》

《被告人の勝手な言動?》

事件の背景を説明します。

被害者は
代議士の江波 和義議員です。

被告人の父親 長岡 洋一郎氏は

江波議員の秘書でした。

2カ月前 長岡氏は
不正献金疑惑で

東京地検特捜部が
マークし始めた矢先

電車に飛び込んで
自殺を図りました。

不正献金の目的は
女性に金銭を貢ぐためです。

しかし 被告人は
父親が ぬれぎぬを着せられたと

江波議員を一方的に恨み

相手を呼び出して
暴力行為に及んだ。

先ほどの被告人の陳述は
虚偽によるものです。

(駒沢)裁判所からも伺います。

被告人は
相手から殴りかかってきた旨を

今まで なぜ 警察と検察に
話さなかったんですか。

話しても 信じてもらえないと
思ったからです。

(城島・井出)異議あり。

逮捕した警察官は

あなたが一方的に殴っているのを
目撃しているんですよ。

夢中で応戦したんです。

2カ月前の父の死…
僕は その真相を調べてました。

江波議員に問い詰めた。

向こうは探られるのが嫌で
それで 僕に暴力を…。

死の真相が違うと?

自殺じゃないんです!

父さんは自殺なんかしていない!

父さんが電車にひかれた日の朝
僕は約束したんです。

就職祝いで
次の日 一緒に飲みに行くと。

父と そんな約束をしたのは
初めてなんです。

電気の接触トラブルで

踏切の遮断機が
一時的に故障してたんです。

つまり 事故だと。

(誠)はい。

お父さんが電車にひかれた場所は
どこですか?

椿原2丁目の踏切です。

(城島)裁判長。

長岡 洋一郎氏が自殺なのは
間違いありません。

それを裏付ける証言も…。
(誠)絶対に嘘だ!

被告人 落ち着いて。
証言台に戻りなさい。

《証拠からしても 被告人の主張に
信ぴょう性はない》

《前科はない。
ただ 反省の色が見えない》

《経緯は ともかく

懲役1年6月
執行猶予なしが妥当》

う~ん。

この公判…。

経緯が大事ですね。

被告人と被害者の騒動の大本は

2カ月前の長岡 洋一郎さんの
死についてですね。

自殺か 事故か。

まずは
そこをはっきりさせましょう。

えっ?
はっ?

まずい…。
(駒沢)きちゃいましたね。

(石倉)出るぞ~。

職権を発動します。

裁判所主導で 捜査を行います。

現場検証を行います。

はっ!?
(井出)えっ!?

ハァ~。

≪「職権発動!」
≪「みちお最高!」

捜査? 現場検証?
あり得ません!

あなたの職業は何ですか?

警察ですか? 検察ですか?
裁判官ですよね。

この公判を取り仕切る
裁判長ですよね。

基本に立ち返って
裁判官の役割を確認しましょう。

法廷で提出された証拠に基づき
判決を下すこと。

それなのに あなたは法廷を出て
捜査まがいのことをやる?

なぜ? どうして?
聞いたこともない見たこともない。

あなたの言動に 今
全国の法曹界に関わる人間

いや その家族までもが
あり得ないと

声を上げていますよ!
ロジックの速射砲。

一分の隙もないですね。
裁判官がやってもいいって

法律で認められてるでしょ。

刑事訴訟法128条で
確かに認められてはいますが。

(浅井)裁判官が自ら言いだすの
初めて見ました。

みちおさん 気になったら
いつも止まらないんですよ。

入間さん まさか
いっつも 現場検証やるんですか?

いつもじゃないよ。
気になったときだけだよ。

(城島)その「気になる」が
イチケイじゃ多いんだよな。

そもそも これは
不正献金疑惑の公判ではなく

長岡 誠の傷害事件に関して
刑を決める場です。

(井出)そうですよ。
それなのに 2カ月前の

父親の死について調べるのは
理解ができない。 論点がずれてる。

弁護側 反論はありますか?
ありません。

僕は 負けた感じになるのが
やなんだよな。

負けた感じ?

このままだと 被告人は
反省してないという形で

実刑になる。
本人が納得してない刑を下すと

どうなると思う?
どうって?

出所したら
また 罪を犯すかもしれない。

今度は 傷害では済まないかも
しれないんだよ。

だから?

僕たちの仕事は何だったんだって
思わない?

ハァ…
何か 負けた感じするんだよなぁ。

(城島)なっ?
一言じゃ説明できないだろ。

伝わってないみたいですよ。

あっ そう。

全て分かった上で

この事件に関わった人
全員にとって

一番いい判決を下したい。

これは譲れないな。

(石倉)主任。 ヘルプを。

まさか 入間っちゃった?

今回は さすがにないと
思ってたんだけどな~。

ねえ 入間さん
検証のスケジュール調整から

立ち会って 記録したり
あれやこれや

面倒なことやるのは
書記官なんですからね。

大変だね。
(川添)何 人ごとのように!

今 はっきりと分かりました。
この支部が

なぜ これほどの赤字か。
原因は入間さん あなたです。

私が主任止まりなのも
原因は入間さんですから。

えっ それ 僕のせい?
当たり前じゃないですか!

裁判官が大赤字を出せば

書記官の処理能力が
低いと思われる。

浜谷さん
異動願 出してますもんね。

いつも お迎えの時間
間に合ってないのよ。

あっ 今なら… まだ間に合う!

(石倉)あっ! 今日のキッチンカー
絶品カレーだもんな。

僕も買ってきます!
待ってください。

入間さん まさかとは思いますが

法服を着たまま
外に行ったりはしませんよね?

裁判官の方ですよね?
えっ?

(女性)今 椿原地区で
再開発の工事が行われてるのは

ご存じですか?
私たちは この日照権の問題で

市の開発…。
(石倉)みちおさん。

(女性)取り下げるように
今 訴えを起こしてるんです。

(益子)
イチケイの坂間裁判官ですよね?

あっ はい。
(益子)彼のこと

どうにかしてくださいよ。
ったく 赤字は出しまくるわ

白い目で見られるわ
われわれ民事部まで

一緒だと思われて
いい迷惑なんですよ。

申し訳ございません。

入間さん 法服を脱いでください。

みちおさん
売り切れちゃいますよ。

売り切れちゃうよ~。

あっ!

早く 法服を脱いでください!

(石倉)ここが2カ月前
長岡 洋一郎さんが亡くなった

椿原2丁目の踏切です。

お手数をお掛けしてしまい
ホントに…。

(トラックの走行音)
(井出)えっ?

お手数をお掛けしてしまい
ホント 申し訳ありません。

(トラックの走行音)

(井出)検察官として
立ち会わないわけには

いきませんから。
さて 始めますか。 検証。

電車の運転手によると
気付いたときには

ブレーキが間に合わず
ひいてしまっていた。

自殺か 事故か分からないと。

だから 2カ月前
特捜は 秘書の死が

自殺かどうかを
調べているんです。

それによると…。
言わなくていいですよ。

先入観を持って
検証したくないんで。

(踏切警報機の音)

あっ。

夕日で 電車が来るのが
はっきりと見えないね。

でも 音で分かりますよ。

遮断機が故障していたとはいえ

電車の音に気付かなかったとは
考え難いですね。

(車の走行音)

(駒沢)まあ 現場検証して
自殺に間違いないと

被告人に伝えることも
大事ですから。

(トラックの走行音)
入間さん。

これで 気が済みましたよね?

よし!

日を改めて
もう一度 調べてみよう。

ハハハ。

あり得ない。 あり得ない。

あり得ない。
あり得ない あり得ない。

あり得ない。 あり得ない。
あり得ない。

入間みちお 絶対に あり得ない。

何で ここにいるんですか?
何でって…。

住んでるから ここ。
404号室。

いい年して 裁判官官舎に
住んでるんですか。

(エレベーターの到着音)
いい年して住んでもいいでしょ。

安いし便利だし。 ハハッ。

すごい肉だね。

肉には ストレスで
免疫力が低下するのを

防ぐ成分が含まれているんです。

ものすごく
ストレスのたまる職場なので!

♬~

♬~

♬~

(チャイム)

まさかとは思うけど 夜ばい?

抗議です!
どう考えても納得いきません!

100歩… いや 1, 000歩譲って
1度目は認めましたが

2度目の検証は必要ありません。
これが その根拠です。

あのさ…。

『浦島太郎』の乙姫
君なら どう裁く?

はっ?
いや おいっ子に聞かれてさ。

乙姫は
極悪人なんじゃないかって。

浦島太郎は 浜辺で子供たちに
いじめられていた亀を助けた。

亀を助けたお礼にと
海の底にある竜宮城に招かれた。

浦島太郎と乙姫は
互いに ひかれ合う。

そして 数日たった。

乙姫から 浦島太郎は
玉手箱を手渡されて

地上に戻った。
でも 家はない。 母もいない。

浦島太郎は自暴自棄になり
玉手箱を開けた。

そして おじいさんになって
途方に暮れる。

乙姫の罪状は何だと思う?

答えは明白でしょう。

地上とは
時の進み方が違う竜宮城に

連れていったことに関して
詐欺罪が適用される。

さらに 玉手箱の煙は
明らかに危険物。

それをまるで お土産のように

明確な使用目的を告げず
持たせた。

結果 浦島太郎を老化させ
甚大な苦痛を与えた。

煙の量を間違えれば
死んでいた。

殺人未遂も
視野に入れるべきです。

ホントに そうかな。
はぁ!?

いやぁ 決められないな~。

乙姫は
なぜ 玉手箱を手渡したのか。

それ 知ってからでないとね。

とにかく これを熟読の上

2度目の現場検証
考えを改めてください。

分かった。

ようやく分かってもらえましたか。

来なくていいよ。
こっちで やっとくから。

さすがに私は 2度目の同行を
拒否しようと思いました。

第1刑事部は 国民から
税金泥棒と言われても

致し方ないほどの赤字。
処理しなければいけない

単独事件が山ほどあります。
ですが 合議制に加わった

いち裁判官として責任もあります。

私は責任を果たすべく
この2度目の現場検証に来ました。

なのに… それなのに…
なぜ 言いだした本人が

来ていないんですか!?
坂間ってますね。

坂間ってます。
(城島)すぐに呼び出せ。

電話に出ない。
昼寝してるのかな。

なんて裁判官だ…。
(川添)入間さんの一挙一動に

なるべく 鈍感でいることを
心掛けた方がいいですよ。

でも みちおさんの一挙一動
バズってますよ。

みちおを見守る会ですよ。

一部の傍聴マニアから
人気なんです。

(井出)公判に
それらしき人がいたな。

(石倉)
元傍聴マニアの僕からしても

面白いですよ みちおさんは。
僕も昔からファンなんです。

書記官なら最前列で
裁判 見られる。

天職だと思いませんか。

司法修習の同期のよしみで
言っとく。

これ以上
入間みちおが好き勝手やるなら

検察は問題にするぞ。
(川添)検証を中止しましょうか。

もうすぐ 長岡 洋一郎さんが
亡くなられた時刻ですね。

(石倉)あっ みちおさんですよ。

坂間さんってさ 君って…。

(トラックの走行音)

(車の走行音)

(電車の走行音)

近づいたの気付かなかったね。

僕の声 聞こえなかったでしょ?

電車の近づく音も消えましたね。

偶然?

偶然ではないんですよね?
入間君。

向こうで詳しく説明します。

大声で何て言ってたんですか?

君の悪口。
はっ!?

聞こえなくてよかった。

10カ月前 この辺りで
再開発工事が始まった。

近隣住民が 民事で
訴えを起こしてるんだよね?

《えいっ!》

でも 日照権のことで
争ってたんじゃ…。

ほら ここ。

「騒音」
うん。

(駒沢)ああ~。

民事事件なので
見落としてました。

気付きませんでしたね。
はい…。

で これが建設会社の作業記録。

2カ月前 長岡 洋一郎さんが
電車にはねられた時刻。

今と同じだけ重機が稼働していた。

1回目の検証のときと同様の
重機の稼働率ですね。

確かに騒音はありました。

でも 電車の音が聞こえたのは?

工事の作業音が原因かと思ったら
それだけじゃなかった。

事故が起きたのは25日。
今日も25日。

そこの道 25日には
交通量が2倍近く増えるそうだよ。

(川添)
五十日だからかもしれませんね。

(石倉)
つまり 工事の作業音に加えて

車の交通量が増えると 他の音が
かき消されるってことですか。

そう。 高架下は
車の音が大きくなるから

騒音は110デシベルを超えていた。

ここを通る電車の音は
85デシベル。

さらに この2つの音の周波数が
かなり近かったことで

電車の音が消えてしまった。

サウンドマスキング効果
っていうらしいよ。

電車に気付きづらい状況だった。

事故の可能性がある。
そう考えて 現場検証を?

被告人の主張が
もし 正しければ

裁判官として知っておきたいと
思ってね。

(駒沢)現場の状況からして
事故の可能性も出てきましたね。

(浅井)それに 被告人の主張だと
亡くなった日の朝に

翌日の就職祝いの
約束をしていた。

お店の予約も
確かに入っていたそうです。

検察側が自殺だと断定した理由を
教えてください。

(井出)目撃証言です。

長岡 洋一郎さんが
電車に飛び込むのを見たと。

(城島)
相馬 真弓さんという女性です。

法廷に呼んで
目撃者に話を聞いてみよう。

それと もう一人 証人尋問を。

誰を呼ぶんです?

江波議員を。

2カ月前のことを
直接 聞いてみよう。

(記者)東京地裁 第3支部前です。
こちらに今日

江波 和義議員本人が出廷し
証言を行います。

江波議員を巡っては…。
(記者)2カ月前に自殺した

秘書の長岡 洋一郎さん 52歳が…。
(記者)違法な献金を

受け取っていたのではないか
という疑惑があります。

(記者)裁判官じゃないか?
(記者)今回の傷害事件について…。

(記者たち)裁判官!

(記者たちの話し声)

通してください…。

おはようございます。

(一同)おはようございます。

髪。 乱れてますよ。

おはよう。
おはようございま…。

おはよう。

いったい あの格好は…。

表のカレー屋さんの
コスプレじゃないかな。

なぜ コスプレする必要が?

マスコミ対策ですよ。
記者に気付かれることなく

すっと
裁判所に入れるそうですよ。

《お疲れさまです》

(駒沢)おはようございます。
おはようご…。

部長の方は 傍聴人のコスプレね。

(糸子)あの双眼鏡は いったい…。

(石倉)おそらく
野鳥の会に所属している

定年退職した公務員の設定だ。

うん さすが部長。 細かい。

(糸子)あっ 江波議員ですよ。

(記者)率直に
どのように思われているか

お聞かせください。

(江波)
世間を お騒がせしている以上

私の口から真実をお話しします。

亡くなった秘書も こんな騒ぎは
望んでいないはずです。

私の身の潔白を証言し
裁判所の証人喚問…。

入間君。
引くに引けなくなってきましたよ。

なってきましたねぇ。

(ざわめき)

静粛に。
(石倉)そちらへ お座りください。

(駒沢)静粛に。

(江波)宣誓。

良心に従って 真実を述べ

何事も隠さず
偽りを述べないことを誓います。

証人 江波 和義。

2カ月前
秘書の長岡 洋一郎さんが

電車にひかれて 亡くなられた。

その直前
あなたは 彼と一緒でしたね。

はい。

本人から 不正献金を受け取り

クラブの女性に貢いでいたことを
告白されました。

特捜が動いている。
もう逃げ切れない。

死んで おわびをすると。

そして 彼は
自ら電車に飛び込んで

命を絶ちました。
(誠)嘘だ!

ホントのこと話せよ!
退廷を命じますか?

いえ。 被告人は落ち着いて。

最後まで話を聞きましょう。

知りたいんですよね? 真実を。

目撃者に対する尋問を
検察官から どうぞ。

相馬 真弓さん。

2カ月前 あなたが目撃したことを
お話しいただけますか。

(真弓)はい。

(真弓)私は
あの近くの工場に勤務していて

仕事終わりに通り掛かりました。

2人の男性が 何か話していて
そのうちの1人の方が

踏切の方に向かって
歩きだしました。

それが 長岡 洋一郎さんです。

電車が来ていました。
でも 遮断機は下りていなかった。

(真弓)そのとき
長岡さんが電車に飛び込んだ。

裁判所からもよろしいでしょうか。

こちらで検証を行ったところ

長岡 洋一郎さんが
亡くなられたとき

電車が来ていることに
気付きづらい状況だったことが

分かっています。
長岡さんは

電車が来ていることに
気付いていましたか?

気付いていたと思います。

《彼女が
偽証する理由はないはず》

(井出)目撃証言からも
長岡 洋一郎氏は自殺。

被告人は 現実を受け入れられず
一方的に江波議員に恨みを抱いた。

被告人が主張する 江波議員から
殴りかかってきた事実は

何一つないんですよ。

職権発動してまで これだと…。

まずいですよ…。

(城島)裁判長。

この裁判は 傷害事件の審理を
明らかに逸脱しています。

今回 裁判所が2カ月前のことを
調べるといったことで

江波議員は
誹謗中傷の的になっている。

異例ではありますが

検察から
正式に抗議させてもらいます。

♬~

(駒沢)参りましたね。

これだけ
マスコミが注目している。

明確な回答が必要ですよ。

日高さん!

(日高)第3支部は どがんね?

今 そいば聞かんでください。

抑えきらん愚痴の あふれそうで。

不意打ちの方言。 ギャップがすごい。
ていうか あの人は?

(川添)女帝だ。
日本の裁判の三審制

地裁 高裁

そして 司法府の最高機関 最高裁。

(川添)日本に15人しかいない

最高裁判所の
裁判官だ。

あっ 第1刑事部の駒沢部長です。

(駒沢)ご無沙汰してます。

(日高)お元気そうですね。

入間君も。

お知り合いなんですか?
私は 本庁で

一緒だったことがあるんです。

僕も ちょっとした知り合い。

で 君は何で?

日高さんは
司法研修所の上席教官ですけん。

それに 出身が同じ長崎なんです。

(駒沢)長崎ですか。
はい!

あんな笑顔 見せるんだ。
(川添)笑うとカワイイですね。

笑わなくてもカワイイです。

そういうことか… なるほどねぇ。

何ですか?

坂間さんに うちを立て直すように
あなたが?

(日高)ええ。
私が お願いしました。

今でも女性には
組織内での昇進を妨げる

見えない壁
ガラスの天井がある。

彼女には
誰もが納得する結果を出し

最高裁事務総局で
キャリアを積んでほしい。

はい!

まな弟子の顔が見たい
だから 来たわけじゃないでしょ。

何か お決まりの圧力でも
ありましたか?

江波議員から
事務総局に抗議がありました。

それは
正当な抗議だと判断しました。

検察からも抗議があった。

誰かが 納得のいく責任を
取る必要があります。

この公判
裁判長を交代してください。

駒沢部長。

僕は拒否しますよ。

入間さん…。
じゃあ お疲れさま。

裁判長の交代は
待ってもらえますか。

次回公判で
さらに混乱を招くようなら

事務総局に呼び出し
処分となります。

責任なら 私が取りますよ。

入間君に肩入れするのは
青くさい正義感? 同情?

それとも… まさか 贖罪?

怖いですか?

怖い?

入間みちおが…。

いつか 彼が裁くかもしれませんよ
あなたを。

♬~

♬~

いったい どうするつもりですか。

目撃証言をした
相馬 真弓さんから

もう一度 話を聞こうと思う。

なぜですか?
ちょっと気になることがあってね。

坂間さんは気にしなくていいよ。

気にします!
だからいいって。

ほら 赤字解消 大変でしょ。

ハハハ。

ちょっ…。

どこ行くんですか!?
みちこのとこ。

みちこ?

あっ 坂間さん 紹介するよ。
ハハッ。

ハハハハ…。

みちこだよ。 カワイイでしょ。

うお~。

この店は?

≪(石倉)僕んちです。

(一同)みちこ~。 お疲れさま。

昔の弁護士仲間が
引き取り手を探していて

会ったら 一目ぼれしてさ。

でも 僕は官舎暮らしで
飼えないから

石倉君ちに居候中。

(石倉)僕 犬 大好きなんで。

ただ
犬アレルギーなんですけどね。

行くぞ 散歩。

(石倉)あっ 千鶴さん よかったら
うち寄ってってください。

(浜谷)
そば屋飲み よくやってるの。

あっ やってなかった歓迎会
やります?

そうですよ やりましょうよ。
差し支えます。

調べたいことがあるので…。

皆さんで どうぞ。

はい やっぱり ただの飲み会。

ねえねえ
無意識かもしれないけど

最近 いつも 坂間さんのこと
目で追い掛けてますよ。

えっ?

(みちこの吠え声)
うわっ…。

あっ みちこ… ああ…。

証言者の相馬 真弓さんについて
調べてみました。

ん? 調べたって?

彼女の周囲の人に 話を。

やったんだ? 聞き込み。
ハハハハ…。

この審理に 私も関わっています。

責任を果たすべく
補充的証拠調べ

刑事訴訟法298条2項を
照らし合わせて

自問自答を繰り返した上で
その必要性を…。

んで 何か分かったの?

フゥ…。

2年前に離婚して
現在はシングルマザーです。

小学3年生の娘と暮らしています。

工場の同僚の話では
元夫からの生活費が滞り

ほとんど支払われていない。
また 現在は工場を退職し

大手企業の事務員として
働いています。

すごい捜査能力だね。

入間さんが
気になってることって?

踏切で花を手向けていた女の子
いたでしょ。

あの子が気になってね。

近所の人に聞いてみると
名前は相馬 奈々ちゃん。

小学3年生。
えっ!?

相馬 真弓さんの娘だよ。

どういうことですか?

どういうことなんだろうねぇ。

相馬さんに
もう一度 話を聞けないかと

連絡を入れたら 断られました。

仕事が忙しくて
裁判所には来れないと。

そっか。
はい。

あっ。 坂間さん。

逆上がりできる?

はっ?

子供のころ できたのに…。

大人になると
できないことってあるよね。

代わってくれる?
(奈々)うん。

おお~!
(奈々)すごい!

どうやるの?

どうぞ。

腕は離さずに曲げる。

鉄棒と体を近くして
おなかをくっつけるイメージ。

足は前じゃなくて
真上に向かって蹴り上げる。

ああ…。

顎を引いて

蹴り上げた足のつま先を見る。

おお~!
(奈々・みちお)できた~!

お姉ちゃん ありがとう。

今度は おじさんの番。

よし。

あっ… できた…。

でき… できたぞ。
頑張って 頑張って。

(奈々・みちお)イエーイ。
あっ。

あなたたち 何を?

相馬さん お忙しくて
法廷に来られない旨を聞きました。

でも こちらから出向いて
お話を聞く

所在尋問という方法があるんです。

都合のいい日 時間 場所を
指定していただければ…。

お話しすることはありません。

この前 話したとおりです。

奈々。

奈々。

踏切で
娘さんが花を手向けていました。

(真弓)えっ?
近所の人の話だと

2カ月前 長岡 洋一郎さんが
亡くなったころから

よく 見掛けるように
なったそうです。

僕も 何度か見掛けました。

苦しんでる。

僕には そう見えました。

被告人の長岡さんは
真実が明かされない苦しみ

あなたの娘さんは
真実が言えない苦しみを

抱えているのではないですか?

そして あなたも苦しんでいる。

裁判が終わってしまえば
その苦しみは 永遠に続きます。

僕は この審理を担当する
裁判長です。

放っておけないんです。

お願いします。

もう一度
お話を聞かせてください。

お母さん…。

♬~

(ドアの開く音)

(石倉)起立。

♬~

今回の傷害事件の原因となった

2カ月前の長岡 洋一郎さんの
死の真相が分かりました。

(ざわめき)

えっ。

(井出)おりた。 法壇から。

再度 証人尋問を行い

相馬 真弓さんが
真実を話してくれました。

《あなたは
なぜ 彼が命を落としたのか

知ってるんですね?》

《はい》

自殺ではなく 事故。

(ざわめき)

ただし 電車が来ていることに
気付かなかったのは

あなたのお父さんでは
ありませんでした。

えっ…。

(奈々の話し声)

《やっぱりな。 今日は じゃあ
ニンジンたっぷりのカレーかな》

《やだ~》

♬(オルゴール)

♬~

《奈々! 奈々!》

♬~

♬~

相馬 真弓さんは
なぜ そのことを話さず

虚偽の証言をしたのか。

《江波議員から

長岡さんが自ら
電車に飛び込んだと

嘘の証言をするように
言われました》

(真弓)
《そんなことできるわけがない》

《もちろん お断りしました》

でも 相馬さんが勤めていた工場

その主要取引先と江波議員は
懇意らしく

取引を中止させることもできると
言われた。

《なんてやつなの… 許せない》

《権力を持つ者が

私利私欲のために
権力を行使する》

《嫌悪感を抱きます》

《逆らえば 私だけでなく

他の工場の皆さんも
仕事を失うことになると…》

工場を辞めて
紹介する大手企業で働くように

江波議員から言われたそうです。

(真弓)《その誘いに乗れば
嘘に加担することになる》

《でも 怖くて…》

《それだけじゃない…》

《心の奥底で…》

《生活が 少し楽になるかも…》

《そう思ったのも事実です…》

(真弓)《命の恩人なのに…》

《その息子さんが
苦しんでるのに…》

《そして…
娘が苦しんでいるのに…》

《でも あなたは

それを ちゃんと受け止めて
話してくれた》

事実無根。 でたらめだ。

私は 被害者だ。

問題のある裁判長が
明らかに真実をねじ曲げている!

(江波)こんなことが 司法の場で
まかり通っていいのか?

私は 嘘の証言をしろなどとは
一言も言っていない。

相馬という女が 私を不当に

おとしめようとしているのは
明白だ。

証言者が嘘をついている!
絶対に嘘だ!

嘘ついてるのは そっちでしょうが!
恥を知りなさい!

静粛に。 坂間裁判官。

失礼しました。

《何で 今 私 叫んだとやろ?
恥ずかしか…》

《バカ… バカバカバカ…》

それと もう一つ
相馬 真弓さんは

長岡 洋一郎さんと江波議員が
争っているのを聞いている。

(長岡)《私は今まで
先生の不正に気付いていながら

見て見ぬふりをしてきました。
本当に申し訳ありません》

(長岡)《もう黙っていられません。
公表します》

(江波)《何を青くさいことを》

《政治には金がかかる。
金がなければ 何も変えられない》

《息子は
これから 社会に出ていく》

《その息子に
顔向けができない!》

(城島)裁判長。
検察からよろしいでしょうか。

どうぞ。

目撃者の証言に基づき
検察は あらためて

不正献金疑惑の捜査に当たります。
江波議員は

長岡 洋一郎氏が不慮の事故で
亡くなったことを利用し

金銭の流れを
偽装工作した可能性が高い。

(井出)長岡氏が 女性に
金銭を貢いでいたという記事

江波議員が 親しい記者に
書かせていた証拠を押さえました。

(ざわめき)

(記者たちの話し声)

踏切近くに落ちていたのを

相馬 奈々ちゃんが
拾っていました。

あなたのお父さんが
助けようとしたときに

落ちたものと思われます。

(長岡)「おめでとう!」

「社会に出れば
大変なことは山ほどある」

「でも 頑張れ!
負けるな! 誠」

「父さん 応援してるからな」

(誠)《おはよう》
(長岡)《就職祝いだ》

《あした 一緒に飲むか》

《いいよ》

《店 予約しておくから
空けとけよ》

《だから いいって》

《俺がよくないんだよ》

《約束だぞ》

♬~

あなたのお父さんは

不正に気付いて
見て見ぬふりをしてきた。

でも
それを公にしようとしていた。

そして 自殺ではなく

子供を助けようとして
命を落とした。

この事実を どう受け止めるかは
あなたしだいです。

次回 判決を言い渡します。

その前に何か
話しておきたいことはありますか。

♬~

♬~

私から殴りました。

江波議員を殴りました。
私から。

(江波)《「秘書がやりました」
それが本当のことだ》

(誠)《違う! 父さんは
不正なんかしてない!》

《無能だったよ 秘書として》

《まあ 死んでくれて
一つだけよかったことは

これ以上
バカに関わらなくて済む》

(叫び声)

(誠)どうしても許せなくて
自分から殴りました。

何度も…。

嘘をついてました。

申し訳ありません。

分かりました。

これで正しい判決が下せます。

♬~

(記者たちの話し声)

それにしても驚いたな。

法廷で叫ぶ裁判官。

ハハハハ…。
ハハハ。

裁判官に「静粛に」って言ったの
初めてですよ。

深く反省しています。
いや いいんじゃないの?

スカッとしたよ 僕は。
僕も いいと思います。

二度とやりません。
私のことは ともかく

念のために確認しておきますが

法壇を いつも
おりたりはしていませんよね?

いつもですよ。
(川添)入間っちゃうと

おりちゃうんですよ。
(浜谷)慣れちゃった 私たち。

高い所から物を言うより
いいんじゃないですか?

さて
長岡 誠さんの判決を決めますか。

(駒沢)うん。

判決は求刑どおり
懲役1年6月。

ただし 心証的にも
本人の反省が見られる。

執行猶予付きで どうですか?

異論はありません。

坂間さんは?

玉手箱。
んっ?

なぜ 乙姫が玉手箱を
浦島太郎に渡したのか。

室町時代の『御伽草子』に
後日談があります。

玉手箱を開いて
おじいさんになった浦島太郎は

鶴に姿を変える。

なぜ 玉手箱を渡されたのか
浦島太郎は初めて理解する。

竜宮城と地上では
時間の流れが違う。

本来ならば死ぬはずだった。
乙姫のおかげで

1, 000年の命を持つ鶴に
生まれ変わった。

そして
亀に姿を変えた乙姫が現れ

2人は再会を果たし
永遠に結ばれる。

被告人の父親が なぜ死んだのか
真実を知って 受け止めたら

被告人は これから前を向いて
生きていける。

入間さん あなたは そう思って
2カ月前に…。

ホントなの?
えっ?

その後日談。

し… 知ってたんじゃ
ないんですか?

知るわけないでしょ。
そうなんだ。

おいっ子に教えてあげよう。

ハハッ。 あっ そう?
ハッピーエンドだったんだ。

あっ。

坂間さん 判決どう?

異論…。

ありません。

♬~

振り回されてバカみたいだと
自覚しています。

彼は誤解されやすい性格です。

ただ これだけは間違いない。

今回 この案件を

入間君が
あえて 合議制にしたのは

あなたに伝えたいことが
あったからだと思いますよ。

《裁判官にとって 大事なこと…》

《話を聞いて聞いて
聞きまくって

悩んで悩んで 悩みまくって
一番いい答えを決めること》

《違うかな?》

あっ そうだ。

忘れてました。

これは 私なりに
裁判官にとっての心構えを

まとめたものです。
弁護士だった入間君も

裁判官になる前に
読んでくれたんです。

変な絵ですね。
カバです。

私が描きました。
自費出版なんですよ。

何ですか?

「62歳にして
イチケイの部長止まり」

「そんな裁判官の心構えを
知る必要があるのか」

今 思った?

いえ。
だから 人の心を読むのは…。

部長は任官してから
ずっと 刑事事件担当。

30件以上の無罪判決に
関わっている。

30件の無罪判決?
そう。

普通なら
99.9%決まってしまう裁判を

30回ひっくり返してるんだよ。

あり得ない…。

1部 2, 000円なんですが
いかがですか?

≪(石倉)千鶴さん 気を付けて。

課金目的だから。
(駒沢)違う違う…。

課金?
部長 スマホゲームにはまってね。

そう ドはまり。
(浜谷)課金すると

奥さんに怒られるから
資金稼ぎ。

誤解です。 それに特別に

お薦めのランチマップの付録も
付いてるんです。

これ めいっ子が
描いたんですけど これ…。

いりません。

よし。
終わったらおいでよ 歓迎会。

顔出すくらいならいいでしょ。

差し支え…。

ありません。

≪(ドアの開く音)
≪お荷物です。

はい。
≪いつもありがとうございます。

≪坂間さん 手伝って。

坂間さん。
うわっ。

何ですか? これ…。
えっ… おお…。

和歌山の ふるさと納税の返礼品。

僕のデスクの所。

あっ ちょっ…。
あっ ごめんごめん。

わざとじゃないから。
早く行ってください。

入間さん。
んっ?

今回 確かに
苦しんでいる人が救われ…。

頭!

苦しんでいる人が救われた。

でも それは
刑事裁判官の仕事でしょうか。

更生を考えるのは
保護司や刑務官の役割です。

裁判官が求められるのは
あくまで…。

ストップ。

議論好きだねぇ。 職業病だよ。

いいよ。
よいしょ。

何ですか? この絵。

カラスになれ。

はっ?

イチケイのカラスになれ。

坂間 千鶴。

♬~

どういう意味?

♬~

(駒沢)入間君。

もし…。

これを捨てるなら
お願いがあります。

裁判官になってくれませんか。

あなたには
裁判官になってほしい。

そして いつの日か
あなた自身の手で裁くんです。

この国の司法を。

大きく出ましたね。

大きく出ましょう。

♬~

入間君。

弁護士バッジは
日弁連からの貸与品。

返さないといけないですよ。

あっ…。