イチケイのカラス #06【竹野内豊主演!バカリズムが令和の大泥棒役で登場】[字][解][デ]…のネタバレ解析まとめ

出典:EPGの番組情報

イチケイのカラス #06【竹野内豊主演!バカリズムが令和の大泥棒役で登場】[字][解][デ]

令和の大泥棒が法廷に登場!そして12年前の事件が動き出す▽型破りのクセ者裁判官×堅物エリート裁判官!凸凹バディが法廷をとびだし真実を裁くリーガルドラマ

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番組内容
草野球の試合を終えた入間みちお(竹野内豊)たちは、井出伊織(山崎育三郎)ら地検チームと一緒に石倉文太(新田真剣佑)の実家「そば処いしくら」に集まって飲んでいた。そこに、坂間千鶴(黒木華)が日高亜紀(草刈民代)を連れてやってくる。坂間は、女性裁判官の会に出席し、日高の最高裁長官内定のお祝いをしていたという。するとみちおは、志摩総一郎(羽場裕一)という男の名前を出し、彼が被害に遭った窃盗事件を担当する
番組内容2
ことになったと日高に告げる。志摩は、弁護士時代のみちおが最後に担当したある事件に関係する人物だった。
みちおが裁判長を務める窃盗事件とは、前科6犯の窃盗犯・岸田茂(バカリズム)が、会計事務所所長の志摩の自宅に忍び込み、現金113万円を盗んだ事件だった。岸田は犯行後、盗んだ自転車で逃走を図ったが、その途中で新聞配達員と自転車同士の衝突事故を起こして顔を見られたため自首していた。
第1回公判で、
番組内容3
岸田はエリート人生から転落して窃盗を繰り返したという井出の言葉に反発し、泥棒がいかに魅力的な仕事であるかを力説し始める。また岸田には、金が余っている家しか狙わず、人は絶対に傷つけない、というポリシーがあるらしい。みちおは、理路整然と話す岸田が、逃走時のことになるとあいまいな話をし始めることや、今回初めて自首してきたことが気になり、逃走経路周辺の防犯カメラを確認することにするが…。
出演者
【レギュラー出演】
竹野内豊、黒木華、新田真剣佑、山崎育三郎、桜井ユキ、水谷果穂、中村梅雀、升毅、草刈民代、小日向文世 

【ゲスト出演】
バカリズム
スタッフ
【原作】
浅見理都『イチケイのカラス』(講談社モーニングKC刊) 
【脚本】
浜田秀哉 
【音楽】
服部隆之 
【裁判所監修】
水野智幸(法政大学法科大学院) 
【プロデュース】
後藤博幸、有賀聡(ケイファクトリー)、橋爪駿輝 
【編成企画】
高田雄貴 
【演出】
田中亮、星野和成、森脇智延、並木道子 
【制作協力】
ケイファクトリー 
【制作・著作】
フジテレビ第一制作室

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

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  18. 検察
  19. 審理
  20. 日高

解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

   ごあんない

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ポニーキャニオン

(みちお)日高さん。

ご無沙汰してます。

入間弁護士。

弁護士から
裁判官になったんですよ 僕。

高松地裁からスタートです。

どうして 裁判官に?

「どうして」を
全部やってみようと思って。

はっ?
例えば 現場検証。

今まで 何度 申請しても
断られた。

日高さん あなたにも。

弁護士から見た
刑事裁判官に思う「どうして」

それを全部
実践してみようと思います。

あなたが どんな裁判官になるのか
楽しみね。

ハハッ。
一つ お聞きしていいですか。

あなたは どうして
裁判官を志したんですか。

最終回 ツーアウト。
1点を争う局面。

会心の一手だったな~。

《アウト!》

《あっ!?》
(城島)隠し球なんて

ひきょうで 姑息だろ。
敬遠のボール 打とうとするわ

ピンチになったら
ぶつけて 逃げ回るわ

もっと 普通に
野球できないのかな!?

それが
みちおさんの普通なんです。

井出さんの「あっ!?」って顔
最高だった ハハハ…。

「あっ!?」
もう ちょっと

やめてくださいよ それ!

(駒沢)
おやおや 意外な来客ですね。

女性裁判官の会の
集まりだったんでしょ。

はい。 日高さんの
最高裁長官内定のお祝いです。

(日高)盛大に祝ってもらったわ。
もっと お話ばしたくて

ご飯に誘ったら そばがよかって。

だったら 石倉さんとこ。
好いとっとです 私 ここんそば。

間接的告白…。
(駒沢)せっかくだし

よかったら ご一緒に どうぞ。
私たちは 2人…。

日高さん。
チョウの羽ばたきが

嵐を起こすと思いますか。

はっ?
(井出)バタフライ効果のことですか?

(糸子)あっ それ 聞いたことある。

おいっ子が それを
身近で起こしたっていうんです。

チョウが羽を動かすと
空気中の微粒子を動かし

それが 他の微粒子を動かし
さらに多くの微粒子を動かす。

そうしているうちに やがて

地球の反対側の竜巻に
影響を与える。

ささいなことが
様々な要因を引き起こし

大きな出来事の引き金につながる
という考え方です。

おいっ子が いつも 笑顔で

家族や周りの人に
接してみたそうです。

そしたら 周りの人にも

波紋のように
ニコニコが広がっていく。

逆に イライラしていると

周りの人に
ギスギスが広がっていく。

何が言いたいのかしら。

最高裁長官になれば

法曹界に どんな影響が
広がっていくんですかね。

いい影響 悪い影響 どちらだと?

入間さん。

みちこの散歩に行こう。

フフ…。

志摩 総一郎。

今度 彼が被害に遭った
窃盗事件を担当するんです。

12年前の事件の波紋じゃないと
いいな。

波紋…。

♬~

♬~

(井出)
被告人 岸田 茂 43歳は

オメガ会計事務所 所長
志摩 総一郎 58歳の

自宅に忍び込み 金庫から
現金113万円を窃取した。

犯行後 自転車を窃取し
逃走を図ったものの

新聞配達員と自転車同士の
接触事故を起こし

相手に顔を見られた。

そして 指名手配され
1週間後 自首をしました。

ちなみに 被告人は前科6犯
いずれも窃盗罪です。

被告人は 名門国立大学を卒業後

大手投資会社に就職したものの
わずか半年で退職。

エリートから脱落し
窃盗を繰り返…。

聞き捨てならないですね。

はっ?
(岸田)「エリートから脱落して 窃盗」

その 紋切り型な発想は
全国の泥棒を敵に回しますよ。

泥棒は
とても魅力的な仕事です。

はい ポカンとなった皆さん
いいですか。

石川 五右衛門。 鼠小僧。

フィクションでいえば
アルセーヌ・ルパン ロビン・フッドなど

著名な泥棒は 数多く存在します。
それは なぜか。

そこには 人をひきつける
圧倒的個性が存在するからです。

ちなみに 私は この耳。

どんな金庫でも開けられる
地獄耳の岸田。

いずれ 歴史に名を残す。

とにかく 個性を生かすも殺すも
基本をおろそかにしてはならない。

地道な努力といってもいい。
それは何か…。

発言は控えなさい 被告人。

控えますよ。 そろそろ
突っ込まれる空気 感じていました。

被告人 詳しく聞かせてください。

(奥山)はっ?
(石倉)乗っかっちゃった。

いいでしょう。

どんな泥棒にも欠かせないのは

1に分析 2に分析
3 4がなくて 5に分析。

住人の生活パターン。
家族構成。 侵入経路の検証。

そして 火曜日 金曜日の
どちらかに実行する。

月曜日は
一週間が始まる緊張感がある。

火曜日になると
途端に気が抜ける。

金曜日は あしたから休みだと思い
緊張が緩む。

なるほど。

最後に大事なのは ポリシー。
美学といってもいい。

私は お金が余っていると
踏んだ家しか狙わない。

そして これが何よりも大事。

人は 絶対に傷つけない。

他に聞きたいことがあれば
どうぞ。

今回 犯行後の逃走に関して

自転車で逃げるつもりなら

どうして
用意していなかったんですか。

そこを突かれると
自分で自分が情けない。

一時の気の緩みが あだに…。

今後の反省材料にします。

反省するとこが違う。

次回 新聞配達員から
話を聞きましょう。

(奥山)
裁判長。 その必要がありますか。

正しい裁判を行うために
必要だと考えます。

(良太)自転車に乗った あの人が

やけに ふらふらして
僕に ぶつかってきたんです。

重そうな かばんを
自転車のかごに載せていて

ハンドルが切れなかったんだと
思います。

《大丈夫ですか!?》
(岸田)《大丈夫 大丈夫》

(良太)ケガしてたし 念のために

交番の おまわりさんに
話したんです。

重そうな かばんの中身は
何だったんですか。

泥棒における あらゆる道具です。

あらゆる道具を
詳しく教えてください。

しつこい…。

今 「しつこい」って言いましたか?
そっちも地獄耳。

こちら 周囲の防犯カメラで
確認を取ります。

裁判長。
被告人は起訴内容を認めています。

そこまでする必要がありますか。

普通なら そう。

被告人は
理路整然と話していますが

逃走時のことは「一時の気の緩み」
と あやふやなことを。

それと 今回 初めて
自首している点も気になるんです。

(奥山)いや… でも 検察官も
必要ないと思いますよね?

(井出)今回 起訴をした検察官は
別の者です。

私は 入間裁判長の公判を
多く担当しています。

これが いつもどおりの審理です。

いつもどおりに見えて
いつもどおりじゃない。

いつもどおりやろうと
自制しているように見えます。

詳しく話してください
12年前の事件のこと。

弁護士時代の
最後の案件なんですよね。

公判記録を見ました。

被害者は
大手電機メーカー 東丸電機

経営戦略部 部長 布施 元治 45歳。

被告人は

研究部 主任
仁科 壮介 37歳。

工場の製造部門に異動させられ

そのことで
精神が不安定な状態が続き

被害者と
何度もトラブルを起こしていた。

そして 事件当日

口論から 仁科 壮介は
工具で相手を殴りつけ 殺害。

逮捕されて 罪を認めるも

公判では一転して
無罪を主張した。

それが犯行内容です。

僕が聞いた 仁科さんの主張は
違ったよ。

現場に来たとき 布施さんは
すでに亡くなっていた。

仁科さんは 現場から走り去る男を
見たと言った。

(仁科)《布施さん!》
無実を主張したけど

連日 検察からの厳しい取り調べで
やったと認めてしまった。

僕は その男を徹底的に調べたよ。

《あらためて 殺害現場から
立ち去った可能性が高い

志摩 総一郎氏の証人尋問を
要請します》

《本件とは関連性が薄いため
却下します》

日高さんは…。

判決は間違えていないと
私に明言しました。

僕には
「どうして」が いっぱい残った。

どうして
証人尋問を拒否したのか。

どうして 現場検証を
させてくれなかったのか。

(日高)《主文
被告人を無期懲役に処する》

(刑務官)どうぞ。

どうして 僕は
仁科さんを救えなかったのか。

入間さんが
証人尋問を要請した人物とは?

当時 国税庁の官僚だった
志摩 総一郎。

その後 オメガ会計事務所に入って
現在は所長。

その事務所が 東丸電機の
税理顧問を請け負っている。

とにかく その 志摩 総一郎氏が
今回 被害に遭った人物だと。

そう。
まるで別の事件ですよね。

まるで別の事件だよ。

だから 今は
目の前の審理に集中したい。

なのにさ…。

語らせないでよ。
みちおさん。

岸田の窃盗事件のことで
おかしなことが。

(石倉)逃走経路には
自治体が管理している

防犯カメラが設置されていました。
おかしなこととは。

閲覧申請をしたら
僕たちより前に

防犯カメラを見せてほしいという
人物がいたそうです。

明報新聞の記者 真鍋 伸 38歳。

新聞社に連絡してみました。

そしたら 数日前に
誰かに突き飛ばされ

頭を強く打ち
脳に損傷を負って

脳死状態だと。

犯人は分かっていないそうです。

待ってください。
12年前 犯行現場から

立ち去った可能性のある
志摩 総一郎。

その自宅の金銭が盗まれた
窃盗事件。

それを調べていた新聞記者が
誰かに襲われた…。

ただの窃盗事件ではないですよ
これ。

謎だらけだね。

ただし 昔の事件は置いておこう。

ええ。 いつもどおり
目の前の案件に向き合いましょう。

単独から合議事件に切り替えます。

それと 関係者に伝えてください。

職権を発動します。

裁判所主導で
あらためて捜査を行います。

♬~

これ 見てください。

岸田被告人 盗みに入るとき
持っていたかばん 軽そうでしょ。

でも 犯行後
明らかに重たそうなんだよな。

だから 急きょ 自転車を盗んで
逃走を図った。

被告人が主張した
盗むための道具じゃない。

盗みに入って 何かを盗んだ。

現金113万円以外
被害届 出てないだろ。

被害者に確認したら
心当たりはないと。

単なる窃盗事件じゃないんですか。

とにかく 盗んだ物の重さから
見極めます。

≪(石倉)お待たせしました。

こちらが
民間の科学捜査研究所の方です。

画像処理で
岸田被告人と実験対象者の

特徴点を重ね合わせて
何キロか特定できます。

対象者と
体形が似ている人がいいって。

わっ… 私!?

あっ も~…。

(研究員)準備できました。
うん。

では 始めます。 まずは10kg。

用意 ドン!

(電子音)

(石倉)頑張れ 主任。
(川添)おう。

(電子音)
全然 早い。 10kgじゃないな。

やり直し。

思い切って 30kg。

えっ!?
(浜谷)はい 用意…。

ドン!
(電子音)

(川添)ああ…。

んっ… ハァハァ…。

これ 絶対ないな。

半分の15kgで。

ゴー! ゴー!

いります?

(電子音)
惜しい。

次は 20kgで。

ハァ ハァ…。

(浜谷)ドン!
(電子音)

頑張れ!
(浜谷)頑張れ!

(石倉)主任 お水…。

んっ… うう…。

(電子音)

(研究員)一致しました。

一致しましたよ。

あっ 主任!

ハァ ハァ ハァ…。

かばんの中身は 20kgの何かです。

それが 全て現金だとしたら。

1万円札なら1g。
20kgなら…。

2億円です。
(駒沢)あっ 2億円。

いやいや 2億って まさかだろ。
(井出)しかし

20kgの何かが盗まれて
被害届が出てないのは妙ですよ。

岸田は
価値があるから盗んだはず。

その妙なことを
調べていたのかもしれませんね。

新聞記者の真鍋さんは。

(智花)夫は もともと

国税庁の天下りについて
調べていたそうです。

会社の人の話だと
志摩 総一郎という人は

天下りのコーディネーターのような役割を
担っていたとか。

それが なぜ 志摩 総一郎氏が
被害に遭った窃盗事件について

調べていたかは
分からないんですね。

はい。 里帰り出産で
田舎に戻っていたんです。

夫が突き飛ばされた日の翌日
会いに来るはずでした。

名前も分からないんです。

生まれてくる子の名前も
決めたって言ってたのに。

(石倉)失礼します。

(バイブレーターの音)

あっ 部長からだ。

はい。

(駒沢)
妙なことが分かりましたよ。

今回の窃盗事件の捜査過程を
警察に聞いたところ

大至急 送検するように
要請をした人物がいました。

(井出)今回の窃盗事件の
取り調べを担当した

小宮山検事です。

次の公判までに 小宮山検事の
取り調べの録音 録画を

証拠として 請求してください。
(井出)分かりました。

それと 法廷に呼びたい人間が
いるんです。

誰を呼ぶんですか?
もちろん

被害者の志摩 総一郎です。

依頼の件は 不見当だ。

どうして
警察に 早く送検するように

言ったんですか。

答える義務はない。

答えろ。

≪だから 答える義務はない。

これはこれは 次長検事
どうされたんでしょう。

久しぶりに
支部の視察ですよ 先輩。

そうですか。 お疲れさまです。

井出 伊織。

君は 期待されて
第3支部に配属された。

しかし 99.9%の有罪率が
下がってるな。

申し訳ございません。
(中森)城島先輩。

自分が出世しなかったから
といって

後輩の足 引っ張ってませんか。

ねえ 先輩 お願いしますよ。

はい。

(中森)
検察が起訴した証拠によって

判断を下すのが 裁判官の仕事だ。

以後 地裁の捜査協力を禁止する。

しかし…。

(岸田)実は お金以外に

倉田 徳右衛門の木彫りを
盗んだんです。

ただ 盗品専門の鑑定士に
調べてもらったら

精巧な模造品でした。
だから 破棄しました。

《よどみなく 明確に答えている》

《最初から想定していた?》

鑑定した人物を教えてください。

仲間は売りませんよ。

供述の信ぴょう性が
認められないかぎり

審理は いつまでも続きますよ。

無理に話すように強いるのは
黙秘権の侵害ですね。

黙秘してくださって構いません。

えっ?
こっちで分かるまで調べます。

いたずらに 審理を長引かせるのは
いかがなものですか。

裁判官は 処理件数をあげて
なんぼでしょ。

そのとおり。
(石倉)法律を分かってる。

さっさと 決めてください。
私の刑なら およそ2年6カ月。

実刑でしょ。

《侵入窃盗で
同種前科複数の場合

被害額113万円なら
確かに

懲役2年6月が
妥当な線》

《ただ もし
盗んだ額が2億円なら

懲役8年ぐらいまでに
変わる》

詳しいですね。

常識です。
バカにしないでもらいたい。

エリート意識で 人を見下す人
ホント嫌いなんですよね。

裁判長も どうせ
頭でっかちの東大とかでしょ。

《私を見るな 入間みちお》

私は 高校中退。
最終学歴は 中学卒業になります。

はっ?
裁判官だからエリート。

それは あなたが言った
紋切り型の発想ですよ。

続いて 被害状況について
生じた疑問のため

証人尋問を行います。
志摩 総一郎さん。

♬~

先ほどの被告人の供述は
事実ですか。

はい。 確かに模造品です。

だから 盗まれたことにも
気が付きませんでした。

どこで入手したものか
教えていただけますか。

さあ どこだったか。
記憶にございません。

《現時点で
彼が嘘をつく理由はないはず》

思い出したら教えてください。

こちらは 関係者から
分かるまで聴取します。

入間裁判長。
あなたのことは覚えてます。

あなたは かつて 弁護士だった。

証人
余計な発言は控えてください。

いえ 構いません。
続けてください。

12年前 殺人事件の公判で

私を証人として
法廷に呼び出そうとした。

まるで 容疑者のような扱いで。

私に対して 固執する何かが
あるのでしょうか。

最高裁に抗議書を提出します。

意見があるなら 遠慮なく どうぞ。

正しい裁判を行うために

ほんの少しの疑念も
残したくありませんから。

今は かつての事件と本件は
まったく関係はありません。

この窃盗事件の真実を
明らかにする。

そうでないと 岸田被告人を
正しく裁けないからです。

被告人について
裁判所でも調べました。

えっ。
会社を辞めたのは

移動販売のパン屋をやろうと
していたからだそうですね。

でも 失敗してしまい

それから
窃盗を繰り返すようになった。

何で そこまで調べてんだ。

真実を持って
被告人と向き合いたい。

それだけです。

検察にお願いした 小宮山検事の
取り調べの録音 録画は

どうなっていますか。

不見当です…。

聞こえませんが。

不見当です。

《「見当たらない」と書いて
「不見当」》

《部長の最も嫌いな言葉》

(富樫)「異様な空気」

「ピリピリが伝わってくる」

怖いよ お前。

どこからの圧力?

黙秘する。

城島検事は 非協力的で
斜に構えているように見えて

一定の正義感を持っている。

草野球では チキンコールのやじを
得意とする城島検事が

完全にチキン状態。

これは
相当上からの圧力でしょう。

次長検事から圧力?

(川添)図星だ。 目を合わせると
心を読まれるんです。

次長検事?

12年前の仁科 壮介の殺人事件
公判を担当した中森検事ですね。

(奥山)嘘だろ… 次長検事って。

ハァ… 検察のナンバー3。
俺の後輩だ。

ムカつくけど 逆らえるかよ。
家のローン残ってんだよ。

完全 チキン状態だよ。
(石倉)でも 何で そんな上が…。

表立って動いているのは
小宮山検事。

特捜時代からの
中森検事の子飼いです。

私たちは
一切の捜査協力を禁止された。

もし 盗んだのが2億円だとしたら
刑は重くなる。

被告人は絶対に
口を割らないでしょう。

私たちが捜査によって
真実を導き出すしかない。

それなのに
捜査の要である検察が

真実のために協力しないと。
いや さすがにするでしょ。

法の番人だもん。

(川添)私ね 遅れてきた筋肉痛で
苦しんでんですよ。

無駄にする気ですか?
私の あの努力を!

≪(ノック)
(川添)勘弁してくださいよ!

今 連絡があって…。

先ほど 亡くなったそうです
真鍋 伸さん。

こんなときに 所在尋問を
お願いして すみません。

(智花)知りたいです。

どうして うちの人が
死ななきゃいけなかったのか。

知りたい。

今の審理の真実を
明らかにするためにも

真鍋さんが何を調べていたのか
知る必要があります。

事件の前 何か おかしなことが
なかったか… ですよね。

釣り 好きだったんですか?
旦那さん。

(智花)彼のお父さん 漁師で
港町で育ったんです。

へえ~。

すごいな。 船 持ってるんですか?

(智花)
彼のお父さんが残したものです。

事件翌日に 旦那さんが
会いに来る予定だったと

前に話していましたよね。

あっ はい。

もしかしたら 事件の前
釣りに行ってたかもしれません。

ああっ!

痛っ! くそっ!

≪(浜谷)あ~ もやもやが
止まらない感じですね。

(城島)何の用だ。

はい じゃ まず
井出さんの言葉から。

「亡くなった人は
裁判で証言したくてもできない」

「その代弁者として
法廷に立ちたい」

「第65期 司法修習卒業生
井出 伊織」

ハァ… 何で そんなものを。

はい じゃ 次 城島さんの言葉。

(川添)
「起訴 不起訴を決める権限を

検察は 組織じゃなく
検察官個人に与えられている」

え~ 長いので 要約すると

「正義を実践したい」

「第36期 司法修習卒業生
城島 怜治」

新手の嫌がらせか。

自分の言葉が
自分に一番 響くでしょ。

初心 ねじ曲がってますよ。

(川添)ていうか 私たち素人が
捜査のまねごとしても

回り道して
仕事が増えるんですよ。

ホント勘弁してください。

帰るぞ。

失望させないでください。

部長からの伝言です。

真鍋さんが事件に遭ったのは
午後5時ごろ。

その前に 自分の船で
釣りをしていたそうです。

地元の人に電話で尋ねたら
間違いなかったです。

ただ それ以外
何も分かりませんでした。

参りましたね。

もり2つ。 あと 日本酒。

≪はいよ。
(川添)期待させといて

それはないよなぁ…。

小宮山検事の担当事務官から
話を聞き出しましたよ。

おう どうだった?

なぜか 窃盗犯の岸田の行方を

警察よりも先に
見つけ出そうとしていたんですよ。

(城島)おいおい。
それって つまり

もし 2億円が
志摩 総一郎の自宅から

盗まれたのが事実なら
公になることを

検察は嫌がったってことか。

ものすごい小芝居ですが。
しばらく観賞しましょう 小芝居。

小宮山検事は 岸田の
交通機関のICカードなどから

潜伏先は 世田谷区の用賀辺りと
見抜いたようです。

ほほう 用賀か。

となると 何かしらの取引が
行われたかもしれないな。

防犯カメラ映像を押さえて
被告人に ぶつける手があるな。

(井出)ええ。
(城島)それにしても

小宮山の事務官は
よく 情報 漏らしたな。

食事に誘い
話を聞き出しました。

あの子 お前に気があったろ。
やったろ。

いや やってないです!
ただ ちょっと気があるように

装っただけです。
(糸子)最低。

ひどいな。
(浜谷)あり得ない。

傷ついてるでしょうね その子。
(川添)男からの色仕掛け

ムカつく~!
井出さんが最低だという

事実より
有益な事実が手に入りました。

さりげなく 坂間さんも
最低って言ったな。

はい 満場一致で最低 決定!

情報が必要だと思ったんです。

今の小芝居の件は
こっちで調べてみましょう。

入間君は
実際に行ってみるんでしょ。

真実を明らかにしろよ。

もちろん。

2人とも せっかくだし
釣りしながら待とうよ。

真鍋さんの釣り友
夕方まで帰ってこないんだし。

(坂間・みちお)あっ。
(石倉)あっ。

坂間さんが釣れた。
坂間さんが。

僕も釣ってみたいです。

入間さん。
んっ?

聞きたいことがあるんです。
12年前の事件のことで。

一度 遺族が再審請求して
却下されていますよね。

そのときの代理人

入間さんじゃないのは
どうしてですか。

解任されたんだよ 僕。

みちおさんは悪くないです。

僕 学生のころ
その審理 傍聴してたんです。

仁科さんは みちおさんのことを
信じきっていた。

絶対に救い出してくれるって。

《入間さんが見つけてくれたよ》

《お兄ちゃんが言った
現場から立ち去った男性》

《法廷に呼びます》

《私の言うことを
誰も信じてくれなかった》

《でも あなたは信じてくれた》

《必ず 無実を証明します》

(石倉)希望を
見せてしまったんだと思います。

志摩 総一郎の存在を
見つけたときに。

なのに 有罪判決。

裏切られた気持ちに
なったんだと思います。

いずれにせよ
僕は弁護人として無力だった。

おっ。

よいしょ。

空振りですよ
岸田 どこにも映ってません。

部長 サボって
どこ行ってたんですか?

調べ物をね。
岸田被告人は 前科6犯。

資料によると
潜伏先は いずれも廃屋や廃墟。

この地区で該当する場所は
5つです。

周囲の防犯カメラ映像を
借りてきましたよ。

さあ あと ひと頑張り。

真鍋さんが事件に遭った日

こちらで見掛けたと
聞いたんですが。

ええ 船越しに話しました。

何か気付いたことは
ありませんでしたか。

どんな ささいなことでも
構いませんから。

あっ いや…。

何でか 船板 外してたんですよ。

船板?
(戸田)何やってんだって聞いても

笑って 答えなかったんですが。

真鍋さんの船は?

(戸田)あっ こっちです。

(戸田)これです。

♬~

(駒沢)
私から よろしいでしょうか。

小宮山検事。
岸田被告人が自首する前日

警察より先に 潜伏先を特定し
接触していた人物がいました。

(駒沢)彼を ご存じですね。

元検察官で
現在 弁護士の畠山君。

かつての後輩です。

ずいぶんと親しかったそうですね。

ええ。

(駒沢)公判中 彼は何度か
岸田被告人を

面会に訪れていることが
分かりました。

理由を ご存じですか。

いいえ 知りません。

《証言に矛盾が生じないよう

仲介役として
口裏を合わせていた?》

あなたが 岸田被告人を
捜し出そうとしていたことは

分かっています。

(駒沢)あなたの指示で
畠山さんは

岸田被告人に
接触したのではないですか。

(小宮山)私は関知していません。

話なら 畠山君本人から
聞いたらどうでしょうか。

証人尋問を要請した途端
姿を消しました。

証言者隠し…。

相手が検察だと 手ごわいな…。

私から話せることは
何もありません。

では 被告人から聞きましょう。

何があったのか
被告人本人が知っている。

えっ…。
法壇をおりていいんですか?

ハハッ。

おりてしまう性分なんです。

岸田被告人。

あなたが盗んだのは 本当のところ
2億円ではないんですか。

異議あり。

裁判長。 憶測の域を
出ていない発言です。

はい。 まずは
憶測を伝えておこうと思って。

異議を認めて 質問を変えます。

パン屋。

それが あなたの 本当に
やりたいことではないんですか。

まだ チャレンジできるのでは
ないですか。

簡単に言いますね。

要は 決意の問題です。

私も 弁護士を辞めて
裁判官を志したときに

ある決意をしました。

正しい裁判を必ず行うと。

今回の窃盗事件は

幾つかの事件が
つながっている可能性が

高くなりました。
私には関係ない。

私なりのポリシーがある。
情に訴えても無駄ですよ。

いいえ
ポリシーに訴えるつもりです。

はっ?
後ろを向いて話してください。

後ろ?
はい 後ろを向いて。

窃盗事件について調べていた
新聞記者の真鍋 伸さん。

彼の奥さんです。
真鍋 伸さんは亡くなられた。

あなたが起こした事件を
調べていて

何者かに命を奪われた。

人は 絶対に傷つけないという
あなたのポリシー。

でも 誰も傷つけない犯罪なんて
ないんです。

人は一人じゃない。
一人では生きていけない。

だからこそ 自身の行動が

知らず知らずのうちに
周りに影響を及ぼす。

いいことも 悪いこともです。

自分が変わらないと
何も変わらない。

私は 法廷で 真実を持って
被告人と向き合う。

それが
被告人の変わるきっかけに

少しでもなるかもしれないと
思うからです。

それが あなたのポリシーですか。

青くさいですね。

青くさいですよ。

でも 正しい裁判を行うために
譲れません。

計13回。

「正しい裁判」って この審理で
すでに13回 言いました。

本当のことが分かるまで
審理を続ける。

本気ですね。

はい。

入間みちお。

名前 覚えちゃいました。

入間裁判長は
私が自ら 真実を語るかどうか

ちゃんと
向き合ってくれてるんでしょ。

それが一番いい。

あなたの これからに
関わることですから。

分析し尽くした。

それで導き出した結論

あなたは しつこい。

飛び切り しつこい。

あなたには勝てない。

私が盗んだ お金は
113万円じゃない。

2億円です。

(ざわめき)

(岸田)ターゲットの家に
入ったとき 驚きました。

金庫に 現金で2億。

ぴんときました。

これは 表にできない金。

盗んでも
正式に被害届が出せない。

でも 1週間後

さっき 防犯カメラに映ってた男が
訪ねてきた。

《1, 000万円ですよ》

《君にとっても
悪くない話でしょう》

1, 000万円で 私は買収された。

これが真実です。

すいませんでした。

こんなことになるなんて
思いもしませんでした。

《2億円を すでに返還
そして 正直に話したことで

実刑は4年6月程度に
なるかもしれない》

《入間みちお》

《被告人のために
被告人自ら 罪と向き合わせた》

(駒沢)先ほどの
被告人の供述に関することで

ここで提示したい証拠があります。
弁護人。

(奥山)本件について調べていた
記者の真鍋 伸さんが

隠し持っていたデータが
見つかりました。

お願いします。

(奥山)志摩 総一郎さんの
会計事務所が担当する

大手企業 数社の裏帳簿です。

(駒沢)精査したところ これは

売り上げと利益を
少なく見せかける 法人税法違反。

つまり 脱税です。

国税庁OBが
税理士を務める企業には

一説に 税務調査に入られにくいと
いわれていますね。

いうならば 国税庁が黙認した
脱税の可能性もあります。

被告人が供述した

志摩 総一郎氏の自宅にあった
2億円は

企業からの
見返りの金銭かどうか

今後の捜査の過程で
分かるでしょう。

♬~

(富樫)「窃盗事件から社会派的な
驚きの展開!」

「みちお アンド イチケイ
巨悪を裁く!!」

(警察官)志摩 総一郎さん。

お伺いしたいことがありますので
ご同行 願えますでしょうか。

♬~

ご主人の所持品を返却します。

はい。

最後のページを見てください。

♬~

(智花の泣き声)

♬~

真っすぐ輝く。

いい名前ですね。

はい。

(キャスター)顧問先の企業に対し
脱税を指南したとして

東京 港区の
オメガ会計事務所 所長

志摩 総一郎容疑者が
今日 法人税法違反の疑いで

逮捕されました。

真鍋 伸さんが入手した裏帳簿。

12年前 東丸電機が
脱税していたことも分かりました。

これで 当時 分からなかったことが
見えてきましたよ。

被害者の布施さんのパソコンに
残された 売り上げ予測。

そして そこに記された
意味不明の数字。

裏帳簿の数字と 奇妙に一致する。

被害者の布施さん
気付いたんですよ。

あれこれやってるのに

なぜ 予測した売り上げに
達しないのか。

それは 脱税していたからだと。

当時 布施さんと志摩 総一郎には
まったく接点がないという理由で

あなたは 証人尋問を却下した。

しかし 接点が見つかったと。

はい。

国税庁の肩書を使い

脱税を裏で取り仕切る
志摩 総一郎

それに気付いた被害者。

だからといって
彼が 犯人だとは…。

社会の医者。

裁判官は 社会の医者だから
志したと

日高さん 僕に そう言いましたよ。

《あなたは どうして
裁判官を志したんですか》

《裁判官は 社会の医者だから》

そんな あなたのことが憧れだと
言っている坂間 千鶴

彼女が今 会いに行ってます。

無実を訴えて 命を絶った
仁科 壮介さんの遺族に。

あなた まさか…。

開かずの扉が開いたときに

全ての真実が
明らかになるかもしれませんね。

12年前の事件

真実を明らかにする方法が
あります。

再審請求です。

♬~

♬~

♬~

(みちこの鳴き声)

この国の司法を裁くときが
きたのかな。

♬~

よし 行こう。

♬~

このドラマの…。

(2人)どしどし ご応募ください。