【土曜ドラマ】今ここにある危機とぼくの好感度について(2)[解][字]…のネタバレ解析まとめ

出典:EPGの番組情報

【土曜ドラマ】今ここにある危機とぼくの好感度について(2)[解][字]

名門国立大学を舞台に、思いがけず広報課で働くことになった青年が、大学が直面するさまざまな問題処理に振り回されながらも自分の生き方を見つけてゆくブラックコメディー

番組内容
真(松坂桃李)の説得が失敗し、元カノで非正規研究者のみのり(鈴木杏)は、岸谷教授(辰巳琢郎)の論文不正を世間に告発。大学当局は本調査に乗り出すことを余儀なくされる。だが、理事の須田(國村隼)らから過小報告のプレッシャーを受けた調査委員・上田教授(国広富之)が倒れてしまい、みのりもなぜか調査への協力を拒み始める。そんな中、大学で一、二を争う変人・澤田教授(池田成志)が調査委員を継ぎ、真を訪ねてくる。
出演者
【出演】松坂桃李,鈴木杏,渡辺いっけい,高橋和也,池田成志,国広富之,辰巳琢郎,温水洋一,斉木しげる,安藤玉恵,岩井勇気,坂東龍汰,吉川愛,若林拓也,岡本杏理,坂西良太,國村隼,尾関伸次,円地晶子ほか
原作・脚本
【作】渡辺あや
音楽
【音楽】清水靖晃

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

テキストマイニング結果

ワードクラウド

キーワード出現数ベスト20

  1. 神崎君
  2. 不正
  3. 澤田教授
  4. 自分
  5. 教授
  6. 理事
  7. 意味
  8. 本当
  9. 木嶋
  10. ダメ
  11. 岸谷教授
  12. ハハハ
  13. 上田教授
  14. 神崎
  15. 当局
  16. 学生
  17. 大丈夫
  18. お願い
  19. コウスケ
  20. 歓声

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   ごあんない

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(コウスケ)木嶋さん? 大丈夫すか?

(みのり)え? あ… ごめん 何が?

いや… 本当によかったんすか?
実名と顔 出しちゃって。

(記者)内部告発をしたのは
ポスドクの女性だと

今日発売予定の帝都大学新聞の号外に

顔写真と実名が出てますが
これは事実ですか?

いいんだよ。

ああでもしなきゃ
どうせ もみ消されるに決まってる。

これで もう後戻りできないし
おかげで徹底的に戦う覚悟 決まったよ。

まあ しばらく
ネットとか見ない方がいいっすよ。

面白がって
あることないこと書くやつらいるから。

もう見ちゃった。

すごいね。
何か 私が岸谷教授の愛人で

捨てられた腹いせに
告発したって話になってたよ。

いやいや いやいや…
気にしたら負けっすよ ああいうのは。

研究室 辞めるんですか?

うん… さっき退職願 出してきた。

え… じゃあ これからどうするんすか?

ごちそうさまでした。
あ ううん。 じゃあ頑張って。

(コウスケ)また連絡します。
(みのり)はい。

そうして 木嶋みのりは
帝都大学岸谷研究室を去った。

♬~

岸谷研究室の論文不正に対する
本調査開始が報道されるなり

マスコミのみならず
学内外からの問い合わせが殺到した。

とはいえ 彼らに許された回答はただ一つ。

(真)ええ その件については
文科省のガイドライン 及び

当大学の規程にのっとり
適切に調査したいと考えております。

俺のせいじゃない。

あの この白いのと赤いのを3つずつ…。

俺が説得に失敗したのではなく

木嶋みのりが
かたくなだっただけであり

俺に責任はないのだと

神崎 真は
そう自分に言い聞かせながら

やはり肩身が狭かった。

あれから上層部は
一切 何も言ってくれなくなった。

やはり自分は
無能の烙印を押されたのだろうか。

好感度が回復することは
もうないのだろうか。

(ドアが開く音)
(岡野)あの 何かご用ですか?

(澤田教授)神崎君て どれ?

(岡野)神崎さんでしたら あちらの…。
僕ですが。

神崎君! 君が神崎君?
はい。

あのね
みのりに連絡取りたいんだけどね!

みのり!?
木嶋みのりだよ。

君 仲いいんでしょ? 木嶋みのりと。

いや ちょ… ちょっと あの
どういうことでしょう…。

だからさ 例の彼女が暴露った
岸谷研の論文不正

あの調査に 俺が入ることになってね
連絡取りたいんだけど

どういうわけだか メールも無視なら
電話も無視で 困って… あら!

何か うまそうなもんがあるね。

これ いいかな? 神崎君。 いいよね?
ハハハ…。

(安藤秘書)総長は今 外出中ですけど。

あ じゃあ ちょっと
待たせてもらってもいいですか?

もう 総長
ぜんっぜん電話出てくんないんで!

いや 何かもう 今日 突然ね
澤田教授って方から

木嶋みのりと連絡がつかないから
なんとかしてくれって言われてですね

もう 本調査が一体どうなってるのかを
教えてもらいたいんですよ。

でないと僕 また下手こいちゃうかも
しれないじゃないですか!

そもそも 上田教授が
調査をするんじゃなかったんですか?

何で あの人が
やることになってんですか?

…だそうですけど どうなさいます?

(三芳総長)あの… 君から説明しといてよ。

ちょちょ ちょちょ…。
(安藤秘書)私が?

ご自分で なさったら
いいじゃありませんか。

先生!? 先生!? ちょっと…。

おい! お~い!

くっそ~…。

まあ 総長も
責任感じてらっしゃるんですよ。

中途半端に巻き込んじゃったせいで

理事たちから あなたを
無能だと思わせるはめになって。

え!? 僕 やっぱ
無能だって思われてるんですか!?

ごめんなさい
無能とまでは思ってないかも。

でも有能だとも思ってないかも。

ツタンカーメンの本
見てってもいいですか…。

どうぞ。

でもまあ その前に。

一応 私から状況をご説明しておきます。

そうして 安藤秘書が聞かせてくれたのは
以下のような状況である。

本調査委員会には その分野の専門家が
1人 必要とされる。

当初 専門家は
生命科学の上田教授であった。

ノーベル賞候補も近いと うわさされる

帝都大のスター
岸谷教授の研究スペース

その僅か5分の1に甘んじ

当然 回ってくる研究費にも
雲泥の差があるが

文句一つ言うでもない。

彼が 自分から調査協力を申し出た時
理事たちは それを大歓迎した。

大学としては 不正を正確に把握した上で
適切に隠蔽したい。

この男ならば 粛々と

その任を全うしてくれるだろうと
踏んだのだったが…。

(鬼頭理事)
これは岸谷教授の指示というよりは

ポスドク側の勘違いなんじゃないのかな。

(須田理事)誤解でしょう。
(鬼頭理事)誤解でしょう。

(須田理事)不正ではなくね。
不正ではなくね。

よろしく。
(布川理事)よろしくお願いしますね。

じゃあ 先生 お願いします。
よろしく。

調査途中に 突然 倒れてしまった。

どうかなさった?
いや もう気の毒で…。

何か ひと事には思えなくて つい…。

すいません。

それで理事たちは
慌てて後任を探したものの

もはや そんな面倒な役目は
誰も引き受けてはくれません。

片っ端から断られて
最後の最後に話がいったのが…。

うんうん うんうん うんうん
うんうんうん…。

はあ~ん 分かりました。
引き受けましょう!

(安藤秘書)
でも あの方 実は うちの大学でも

一二を争う変人なので。

適任かどうかは分かりません。

木嶋みのりからは
無視されてるようなんですよね。

無視? ええ。
なぜ?

だって そもそもは
彼女が告発したわけですから

調査には協力すべきでしょう?

それが僕も不思議なんですよ。

顔と実名まで さらしたわけですから
徹底的に戦うもんだとばかり。

試しに あなたから
連絡取ってみなさいませ。

僕がですか!?
いや 僕はちょっと 今は彼女とは… ね。

(安藤秘書)なぜ?
えっ?

すっかり嫌われちゃってるから?

そりゃ これまで
好感度だけで生きてきたあなたが

これほど あちこちで
点数下げてしまったら

さぞかし心細いでしょうけど。

だけど あなたも
もう いい年なんですから

ニコニコしてるだけじゃ回復しませんよ。

行動をもって挽回なさるしか
ないんじゃないでしょうかね。

♬~

(シャッター音)

え~っと 私 ウーロン茶と…
手羽先 頼んでいい?

(送信する音)

2, 000円からお預かりいたします。
はい。

ありがとうございます。
もしもし。

(みのり)何?
みのりちゃん? えっと いや…

久々に あの居酒屋の店に来てさ

そういや みのりちゃん
手羽先好きだったな~って思い出して…。

(みのり)もういいから そういうの。

え?
(みのり)何か どうせあれでしょ?

私が調査委員会を無視してるから

泣きつかれて
君が連絡してきたんでしょ? 違う?

あ… はい…。

すみません。

神崎君に怒ったってしょうがないのに。

でも ごめん。

私 どうしても もうこれ以上
あの調査委員会と話す気になれない。

あの… 何かあったの?

(石田課長)で 何があったんだって?

いや 詳しいことは会って話しますと。

何か今 母親の経営してる店で
バイトしてるらしくて

夕方の5時以降なら いつでも来ていい
って言われたんですけど。

お前と澤田教授で会うのか?
いや それなんですよ。

僕 行くべきですかね?
行かないべきですかね?

いや かなり微妙な問題だぞ それは。

理事たちにしてみれば 木嶋みのりが
捜査に協力しないというのは

むしろ好都合だったかもしれないからな。

そうなんですよ。

僕 実は やらなくていい協力
しちゃったのかもって

今朝になって気付いてですね。

まずいですよね
これが理事たちにバレたら。

しかし 澤田教授を
一人で送り込むというのも

それはそれで危険だ。

あの人が何て呼ばれてるか知ってるか?
何ですか?

ミスター・レッドカード。

ありとあらゆる店から
出禁を食らっているらしい。

野放しにしない方がいい。

やあ お待たせ!

どう?
赤いですね。

学生が生意気に
女にもらったっていうからさ

俺によこせって せしめてやったよ。

え ちょっと… まずいんじゃないですか
そういうことしちゃ。

ハハ かまやしない。
俺はさ 赤が好きなんだ。

何か興奮するだろ 赤ってのはさ。

ヘイ タクシー!
いや ちょちょちょ…。

ヘ~イ! ヘ~イ!
教授 教授…。

ヘ~イ! ヘ~イ! アイム ヒア!
ちょっと…。

は~ん。 こりゃまた随分…。
何ですか?

不正告発女性ポスドク。

場末のスナックアルバイトで
食いつなぐ日々。 ハハ…。

週刊誌が大喜びしそうな展開じゃないか。

やめてください。

絶対 それ 本人の前で
言っちゃダメですからね。

あと あの 基本的には
僕が話をリードしますんで。

あん? 教授は とりあえず
聞き役でいていただければ。

ああ それでいいよ。

どうせ 君のお下がりの女と
盛り上がったって

何の いいこともないしな。

そういう言い方やめてください。
ハハハハ。

あ いらっしゃいませ…。
いらっしゃいませ。

どうも お久しぶりです。

お久しぶりです。
ちょっ… 教授。

まあ~ どうも。
ちょっ… お母さん お母さん。

え?
ちょっと こっち行ってて。

あ どうぞ。
はい。

ありがとうございます。

あの 一応ビールとかもありますけど…。

いや 大丈夫です。 今日は仕事なんで。

僕はね 酒癖悪いから。
余計なこと しゃべっちゃうから。

怒られちゃうから。 さっきもさ…。

ちょちょちょ…。
何? 何? 何?

痛っ 痛っ! 痛っ…。

あ あの… とりあえず どうぞ。

え~っと その…

すみません お邪魔したのはですね
あの…。

あの 私 忙しいんで
手短にお話ししますね。

あっ ど… どうぞ。

岸谷研究室では 日常的に
論文データの改ざんが行われていました。

岸谷教授は その際
「整えて」という言葉を使っていました。

は?
整えて?

(岸谷)これとこれ うまく整えといて。

あ はい。 分かりました。

(みのり)論文に都合がいいように

研究データを修正してくれ
という意味です。

複数のポスドクが 指示どおりに
修正したことを知っています。

不正が横行し続けることも

そういう でっちあげ上手な研究者に
巨額の研究費が回されて

まっとうな研究者が
損をし続けるような状況も

誰かが勇気を出して
止めるべきだと思いました。

だから 告発に踏み切りました。

でもそしたら なんとあの人たちは

また新たな逃げ道を見つけてきました。

今度は
言葉の意味の方を変えてきたんです。

はい?

岸谷教授が言う「整えて」は
データを改ざんしろという意味ではなく

机の上を掃除しろという意味だと。

ん? ん ん ん ん… どゆこと?

だから 研究室に
そういうお触れを回したんですよ。

はあ? 何それ。

や さすがに そこまではしないでしょう。
いや 本当だから。

いやいや… どうかな。
そんなばかばかしいこと するかな。

ほら。
え~?

え… これ本物?

正真正銘の本物。

これが岸谷研全員に回ってきたんだよ。

ハハハハハハハ! 傑作!

これ傑作だよ!
ちょっと これ写真撮っていいかな?

どうぞ。

はい よ~し… もっと寄ってみよう。
(シャッター音)

いや いやいやいや… やめましょう!
やめましょう! やめましょう!

何 何…。
いや… ダメです! 帰りましょう 教授!

帰りましょう! 帰りましょう!

はい 画面出して。
(シャッター音)

あ~ もうだから…。
にっこりして。 もっと にこっと…。

にこにこ…。
これで… あの マジで…。

はいはい もう… いいから。
すいません すいません。

まだ飲んでないから。
今日のところは これで!

あの~ また出直してきます!
失礼しました!

最高! これ最高だよね!

教授 消しましょう。
え? 何を?

今 撮ったやつですよ!
やだよ!

教授! 教授!
このとおりです! 消してください!

はあ? 何で消さなきゃいけないんだよ。

見なかったことにしましょうよ。

は~ん 傷ついてるのか 若者よ!

自分が属する組織の
あまりに愚かな実態に。

しかし 目を背けてどうする!

むしろ ばらまいてやろうじゃないか!

岸谷は日常的にデータを改ざんしていた。

恐らく 今後も続けるだろう。

当局は 恥ずかしげもなく
それを隠蔽し続けるだろう。

ビヴァ大学経営!

なりふり構わぬ生存戦略!

我が帝都大学は 永久に不滅で…。

ちょっと 本当にやめてください…。

冷たいな もう。
分かりましたよ。

じゃあ もう好きにしてください。

ただし僕は 何も聞かなかったし
見なかったことにします。

何だ 逃げるのか?

ええ そうです 逃げますよ!
僕は所詮 その程度の男ですよ!

上司を敵に回してまで
日本の科学研究のために

戦いたいなんて気はさらさらないです!
すいません!

ハハハハハ… 開き直りやがったな。

何とでも言ってください。
ふん バカ。 バカめ。

俺がいつ 上を敵に回すと言った?

どういうことですか?

俺は みのりが気に入った。

あれは随分 気骨のある女と見たね。

俺は あいつのためなら
この赤いマフラーを外したっていい。

フォ~!
いや あの ちょっと…

どうするつもりなんですかって!?
ハハハ。 心配するな。

こう見えて 俺は案外 策士なんだ。

俺の秘密工作員のごとき
スマートかつクレバーな手際に驚くなよ。

ハハハハ…。
いや だから ちょっと… 教授!

フォ~!
ちょっと やめてくださいって!

どうするつもりなんですかって!
フォ~! フォ~!

♬~

(三木谷)先輩!

先輩 これ マジ?

先輩 みのりちゃんに
澤田教授 紹介したの?

お~… 大丈夫?

うっ…。
先輩!?

(鬼頭理事)
じゃあ もう一度確認するけど

この場にいたのは 君と澤田教授と
木嶋みのりさんだけだったんだね?

はい 間違いございません。

まずね この
岸谷研に回ったとされる文書?

これは とんだ偽物なんだよ。
ねえ 布川理事。

(布川理事)ええ。 この文書は
誰が書いたのかも断定できないし

当然 岸谷教授の名前もない。

これが 岸谷教授じきじきの
お触れだというのは

全く立証できませんね。

つまり偽物だと言えるわけだ。

は はい…。

木嶋みのりさんが
君らをだまそうとしたのか

あるいは 彼女も誰かにだまされたのか
そこら辺は分かんないけどさ。

(斎藤理事)しかし この学生新聞てのは

いよいよ 何らか
対処した方がよろしいんじゃないですか。

それは もう考えてあります。

これまでは 学生の悪ふざけだと思って
大目に見てきましたけど

ここまで来ると さすがにね。

(水田理事)
まあでも あんまり手荒なまねは

逆効果なんとちゃいますか。

それは澤田教授についても
言えることですね。

早急に後任を探し なるべく速やかに
交代させてもらうところですが。

くれぐれも穏便にお願いしますよ。

(鬼頭理事)はい もちろん。

それにしても 澤田さんは…

よりにもよって最悪の人選でしたな。
ハハハハ。

任命責任という問題ですな。

まあしかし 上田教授が倒れるわ

だ~れも代わりを
引き受けちゃくれないわという

もう やむをえない事情も
ありましたんでね 私も。

そんなわけで 神崎君ね。
は はい!

(鬼頭理事)
とりあえず 澤田教授がこれ以上

妙な独自調査で
暴走することがないように

よ~く監視してくれたまえよ。

は…。
そこら辺は もう君の責任だからね。

えぇ…。

≪(澤田教授)えっ そうなの?
どこ行ったの? んだよ…。

あっ 神崎! 神崎!

神崎!

あのさ 次 いつ行く?

何の話ですか?
みのりんとこだよ。

冗談やめてください!
行けるわけないでしょ! 何で?

これ! これ!

ハッ… こんなのあれだろ。
学生の悪ふざけだろ。

事実じゃないですか!

バカだな お前。 認めてどうすんだよ。

何の証拠もないんだから
しらばっくれてりゃいいんだよ。

理事たちと同じこと
言わないでくださいよ。

俺はさ 今週いつでも空いてるよ。

行きません!
僕は 絶対行きませんから!

じゃあいいよ。 俺一人で行くから。

ちょちょちょちょ… ダメですよ!

俺はさ みのりに会いたいんだよ。

あの女は70年代のにおいがする。

一緒に コタツに当たりたいね。

赤いとっくりなぞ着せてさ。

いや セクハラですから そういうの!

は! 哀れな若者よ
この程度がセクハラって

一体 お前 何が楽しみで生きてんだ。
いや だからダメです!

痛っ…。
ダメ! ダメだから! 絶対行っちゃダメ!

あ いらっしゃいませ~。

お仕事中すみません。
みのりさん いらっしゃいますか?

あれでしょう? 神崎 真さんでしょう?
元アナウンサーの。

ああ…。
こないだ そうじゃないかなと思って

後で みのりに聞いたら そうだって。
ああ ハハハ…。

あのね もしよかったら
サインをお願いしたいんですけど…。

ちょっと お母さん…
失礼だから あっち行ってて。

もう あっち行ってて もう…。

あ… ごめんなさい。
あ いやいや! こちらこそ!

あの 一つお願いがあって伺いまして。

何ですか?

実は こないだの調査員がですね
もし またこちらに来ても

もう何も
教えないでいただきたくてですね…。

フフッ…。

記事見ました。

そっか。

大変だね 神崎君。

うん…。

いや 参ったよ 正直。

飲んでいけば? 一杯だけ。
ごちそうするよ。

うん… じゃあ。

はい。 じゃあ。
ありがとうございます~。

みんな喜ぶわ。
ハハハ… いえいえ。

じゃん じゃ~ん。
ああ どうも…。

本当 ごめんね。
ううん 全然 全然。

俺にできることなんて このくらいだし。

本当偉いよな みのりちゃんは。
ん?

自分の好きな研究を捨ててまで
不正を告発するなんてさ。

自分が犠牲になっても何かを正したいとか
俺 そんなこと思ったことないよ。

俺は いっつも自分が一番かわいい。

偉くなんてないよ。
え?

私だって
犠牲になるつもりなんてなかったよ。

もっとうまく戦うつもりだったのが
失敗しちゃっただけ。

しかも 上田教授を
あそこまで追い詰めてしまった。

上田教授って 前の調査委員の上田教授?

そう。 実は 私がお願いしてたの。

岸谷教授の不正を明るみに出したいから
協力してほしいって。

私が告発をすれば 専門分野が近い自分が
調査委員をやって証明してあげるって。

でも予想以上に うちの当局が
隠蔽体質だって分かって

途中で「もう無理だから諦める」
って言いだしたの。

私は 諦めるなんて絶対嫌だったから
実名と顔をさらしちゃったでしょ。

それで板挟みになって 上田さん
とうとう… 倒れちゃったんだよね。

申し訳ないことしちゃった…。

ネズミみたいに気の小さい人なのに。

そっか。
(みのり)うん…。

でも ちょっと しょうがないところも
あるんじゃないかな。

あ いや… 人って誰しも弱いしさ

みんな 自分の立場を
守りたいわけじゃない?

理事たちにだって
理事たちの立場があったりしてさ。

でも あの人たちは 自分のこと
弱いと思ってないと思うんだよね。

権力持ってるから強いと思ってる。

強いから間違うわけないって思ってる。
そんな気しない?

ああ うん…。

地震!?
ちょっと大きいかも…。

震度4のその地震は

大学構内の古い銅像を一つ壊した。

もしもし おはようございます。
鬼頭ですが…。

これ幸いと 大学当局は
すぐさま 帝都大学新聞部に

活動の休止を通告した。

(コウスケ)
は? 部室が使えないってだけでしょ?

(ユウナ)「課外活動規則第3条
課外活動施設の利用を希望する団体は

当局に届け出るものとする」。

そして この「課外活動施設とは

当局が利用を認めた施設とする」。

それで この建物の利用を
当局が禁止する以上

新聞部の活動も
認められなくなるって理屈みたい。

(シュウジ)出た。 意味の読み替え。

チャンスだな これは。

帝都大学新聞部は この件をネタに
当局の欺瞞を激しく糾弾した。

つまり 大学当局は
自分たちに都合よく

規則を拡大解釈して
活動停止を命じてきました。

これは まさに今はやりの
権力者による言葉の拡大解釈や

読み替えと同じであり
大変危険だと感じています!

(室田教授)いやしくも大学が
断じてやっちゃいけないことなんですよ

こんなのは! 読み替えとは つまり
意味のねつ造なんですよ!

そして何よりですね
そんな姑息な手を使って

学生新聞なんか潰してる暇があったら
論文不正があったのか なかったのか

大学は とっとと
真実を明らかにするべきなんですよ!

そこが あやふやなまんま こんな
イメージアップ戦略なんか

話し合ったって
な~んも意味ないじゃないすか!

え~ 貴重なご意見
ありがとうございました。

では この草案でご賛同の方は…。

(女性教授)はい!

あの 私も 室田教授の
おっしゃるとおりだと思います。

学生新聞の報じたこと
間違いであることなら

間違いであると
大学は はっきり釈明するべきですね。

(男性教授)それをしないで
活動休止を言い渡すって

それは 彼らの報道を 暗に
認めてるようにしか見えないですよね。

そうだ!
(拍手)

(拍手)

大学当局は活動休止通告を
撤回せざるをえなくなった。

そのかすかな潮目の変化は
石田課長をいらだたせたが

真には期待を抱かせた。

自分のあずかり知らぬところで
不正が明るみに出されるならば

こんな結構なことはないではないか。

しかし もちろん
そんな都合よく 事が運ぶわけもなく…。

もしもし みのりちゃん?

決起集会?

論文不正に対する
大学当局の対応を糾弾する会が

今夜 みのりの店で結成されるという。

参加者は憤る学生たち。

負けな~い!
支援者の室田教授。

(コウスケ)そして~!

やばい やばい やばい やばい やばい…。

本日のスペシャルゲスト
澤田教授で~す!

(拍手と歓声)

元気ですか~!
(歓声)

澤田です! お招きいただき光栄です!
待ってました!

♬「まっかに燃えた 太陽だから」

おねえさん 前からいたっけ?

私ですか? いえ。

最近だよね 入り始めたの。
はい。

♬「はげしい愛に 灼けた素肌は」

♬「燃えるこころ 恋のときめき」

すみません…。

神崎君 大丈夫?

カメラ…。 カメラ?

いや 恥ずかしいんだけど
俺 カメラが怖いんだよね。

前の仕事の後遺症みたいなやつでさ。

そうなんだ。

じゃあ こっち来て。

え…。

(澤田教授)♬「TOKIO やさしい女が眠る街」

♬「TOKIO TOKIOが空を飛ぶ」

うわ~… ひょっとして
もう だいぶ出来上がってる?

うん。 さっき一人でワイン1本あけてた。

最悪… もう どうしよう。
俺は どうすればいいんだ?

あ~… 考えろ 考えよう。
え~っと え~っと…。

神崎君はどうしたいの? 言ってみて。

あいつが騒ぎを起こす前に
なんとか ここから連れ出したい。

でも 俺がカメラに映るのもまずい。
何で?

いや だって ここに俺がいるのが
理事たちにバレたらさ。

え? 何でダメなの?

だって あの人たちに 騒ぎを
起こさせないようにっていうのが

理事たちの命令なんでしょ?

あ そっか。
あ… 俺 何か混乱してたわ。

いつの間にか みのりちゃんのために
来たような気になってた。

ん? どういうこと?
あ いや

みのりちゃんを あいつから
守らなきゃいけないような気がして。

あ~ そっか。 ああ… よし。

俺は当局の犬。 俺は当局の犬。

言いつけに従って ここまで来ただけ…。
よし オッケー。

(コウスケ)不正を正せ!
(一同)不正を正せ!

(コウスケ)隠蔽反対!
隠蔽反対!

不正を正せ!
(一同)不正を正せ!

(歓声)
(澤田教授)撮ってますか!

撮ってますか!
(学生)撮ってます!

(澤田教授)
はい 今日はどうもありがとう!

もう みんな気付いてるだろう!

そう 我が帝都大学当局は
隠蔽に必死だ!

(歓声)

そして あろうことか
真実を報ずる大学新聞部を

権力で潰そうとしている!
(歓声)

(澤田教授)
不正があったのか!? なかったのか!?

まずはこれを 私 調査員 澤田が
明言しようじゃないか!

(歓声)
いいか お前ら! 撮ってるか!

撮ってるか!
撮ってますか! 撮ってますか!

岸谷教授 論文データの!

改ざんは!

や ちょっと…
ちょっとあなた 守秘義務が!

守秘義務があるんじゃないですか?
教授 帰りましょう!

何だよ! 何なんだ!
ちょっと酔っておられるんで…。

離せ… 離せ~!
教授! 教授!

あっ! 広報課の神崎さんですよね!?
妨害しないでください!

(シャッター音と動画を撮影する音)

(悲鳴)

痛っ… 痛い…。

よっ。

(シャッター音と動画を撮影する音)

や~ よしよし よしよし よしよし。

来い この野郎。 いいから来い この野郎。

鼻血! この野郎。
一旦 落ち着きましょう。 こっちこっち…。

神崎君!? 神崎君!?

神崎君?
う~ん…。

もう みんな元気すぎ! ハハハハハハ…。

さすがに学生たちは
自らの良心と良識に従って

たった今撮影したものを消した。

しかし この場で ただ一人
消さなかった者がいた。

実は この週刊誌の記者は
不正を告発した元ポスドクが

場末のスナックでバイトしている姿を
撮りに来たのだったが…。

まあ ごめんなさいね 騒がしくて。
いやいや いやいや。

元気でいいじゃない。 学生でしょ?

もっといいものが撮れてご機嫌であった。

マジか ハハハハハ…。

(三木谷)あの人 持ってるよね~。

何で こんな面白い災難にばっかり
遭うんだろう。

そんな丁寧にしなくて大丈夫ですよ。

いや やらせてください。

厄払いには
トイレ掃除が一番らしいんです。

はい 神崎でございます。

♬~

先ほど 三芳総長から
今夜 二人きりで話がしたいと。

短い間でしたが 大変お世話になりました。

いや まだ早い!
まだ そうと決まったわけじゃないぞ。

ありがとうございます…。

泣くな!
お前は よく頑張ったじゃないか!

すいません…。

ところが…。

いや ご苦労さま。 全部お前のおかげだ。

あ…。 え… 何がですか?

いや~ これで無事に
澤田教授は停職処分

本調査委員からも外れたし
理事たちも大喜びだ。

さすが神崎君だってさ。

ありがとう。 本当にありがとう。

い いや… 僕は何も。

私が ふがいないばっかりに。
許してくれ…。

いえ… いえいえ いえいえ いえいえ…。

(呼び出し音)

はい 文部科学省です。

あぁ 北川さん。
はい 帝都大の須田でございます。

この度は どうも
大変ご心配おかけいたしました。

ええ… もう 例の疑惑は
全て払拭されましたので。

ええ そうなんです。 はい。

つまり 不正はなかったということで。

かくして 帝都大学は困難を乗り越え
敵の去る日がやって来た。

えっ 神崎君!?

♬~

え? どうしたの?

どうしたのって 見届けに来たんだよ。
みのりちゃんの旅立ちをさ。

ああ… ありがとう。

九州方面行きのバス
あっちからみたいだよ。

ん? うん。

あ 荷物 いいよ。

本調査委員 結局 また
上田教授になるんだって。

体調回復されて。

あ うん。 本人から聞いた。

上田教授?
うん。 泣いてた。

何かね
理事たちに買収されちゃったんだって。

え!?
ハハハハハ…。

来年の研究予算を倍にしてやるから

もう一度 本調査委員をやってほしいって
言われたんだって。

それはつまり やっぱり不正はなかった

ただのポスドクのミスだったって結論に
してほしいってことだと思うって

泣きながら謝られちゃった。

ええ~? 何それ。
ハハハハ…。

え それ
みのりちゃん怒んなかったの? それで。

うん… まあ 負けだよ。

負け?
うん 私の。

頑張って声を上げて
実名と顔をさらしてみたけど

ネットで たたかれまくって
人を一人 病気にさせただけで

結局 何にも変えられないまま
終わっちゃった。

私の完敗。

え じゃあ 日本の科学研究はどうなるの?

今度の職場はね 小さい会社なんだけど
一応 ちゃんとした研究室があるんだよね。

昔の研究仲間が呼んでくれて。

へえ~ そっか。 よかったね。

ハハハ… あんまり いじめないでよ。

え?

分かってる。
あんな偉そうなこと言ってたくせにね。

あっ… あ~
ごめん ごめん ごめん ごめん!

あの そんな深い意味じゃなくて!
あ~ ごめん。 ハハハ…。

俺… あ~ 無神経だった。 いやいや…。
あ~ ごめんごめん 本当ごめん。

あ~ やっちゃったな。 本当ごめん…。
あ~ 大丈夫。 もう大丈夫。 ハハハハ。

ハハハ。 ハハハ…。

あ~ もう…。

じゃあ 本当ありがとね。

みのりちゃん。
ん?

俺 みのりちゃんと出会えて
本当よかったと思っててさ

ていうか 出会ったのは もっと前だけど。

今回 本当にいろいろ教えてもらえて
勉強になったっていうか。

ハハ… 何それ。
いや あの

同世代で こんな人もいるんだなって
俺は自分だけが かわいいけど

あの… こんなに ちゃんと
いろいろ考えてる人もいるんだなって

俺も頑張んなきゃなって… まあ
何を頑張ればいいか分かんないけど

とにかく… この人に会うのに
恥ずかしくないようにならなきゃなとか

こんなこと 同世代の
しかも 女の人に思うの初めてでさ。

その… 何て言えばいいかな

あの つまり 俺はさ…。

私ね…

うれしかったよ。

あの… 神崎君が

「私のために来た気がしてた」
って言ってくれた時。

ありがとう…。 じゃあ行くね。

あの… また連絡していい?
電話とかメールとか。

ダメ。

♬~

♬~

何か大事なものを失った気がする。

アルツハイマーでは 大体 結論が出たから
次は また…。

しかし それが何だか分からず
何で埋めていいかも分からずに

彼は とりあえず…。

(玲香)まーくん 何にする?

う~んとね じゃあ俺はね…

ふわとろオムライス!
え~。

じゃあ 半分頂戴!
いいよ~。 やった。

ふわとろオムライスを食べることにした。

♬~

総長と大学の好感度を
きっちり守っていきましょう!

無理。
爆破予告だ!

会見を成功させてもらわねばですね。

会見に中身なんかいらないの!
ただ やることに意味があるの!

そんな中身のない会見
やる意味なくないですか?

認めない そんなインチキ!
攻めてますよね~。

大して騒がれることなく
さら~っと しれ~っと

終われるかもしれないってことです!
そんな簡単なもんじゃないんだよ。

そのとおり。
この度は お騒がせして

まことに申し訳ありませんでした。

「有田Pおもてなす」。