ネメシス#05[解][字][デ]「父の願いに花束を」さらば、風真尚希…黒幕の思惑とは!?…のネタバレ解析まとめ

出典:EPGの番組情報

ネメシス#05[解][字][デ]「父の願いに花束を」さらば、風真尚希…黒幕の思惑とは!?

「天狗伝説」が残る山奥で起きた不可解な殺人事件。風真尚希最大のピンチ!アンナは間に合うのか?そして、20年前の事件の黒幕の思惑とは?いよいよ物語が大きく動きだす

出演者
広瀬すず 櫻井翔/勝地涼 中村蒼 富田望生 三島あよな/加藤諒/大鶴佐助 堀家一希 小西桜子/野間口徹 渋川清彦/渡辺哲/ともさかりえ/山崎紘菜/真木よう子/石黒賢/江口洋介
番組内容
天才助手・アンナとポンコツ探偵・風真の迷コンビが、突如失踪したアンナの父親を捜す為、手掛かりを求めて数々の難事件に挑む!失踪の謎を解き明かす鍵は20年前に起きた“ある事件”に隠されていた!
6人のミステリ作家が脚本に協力!最終回まで伏線だらけ!
「天狗伝説」が残る山奥で起きた不可解な殺人事件が20年前の事件の黒幕へと繋がっていく!そんな中、風真尚希に最大のピンチが!アンナは助ける事が出来るのか?
監督・演出
【総監督】入江悠
【演出】片桐健滋
原作・脚本
【脚本】入江悠、片岡翔
音楽
【音楽】横山克
制作
【企画プロデューサー】北島直明
【プロデューサー】次屋尚、里吉優也、田端綾子
【ラインプロデューサー】榊田茂樹
【協力】hulu
【制作プロダクション】クレデウス
【製作著作】日本テレビ
おしらせ
【番組HP】             
 www.ntv.co.jp/nemesis
【番組SNS】             
Twitter @nemesis_ntv_  
Instagram @nemesis_ntv_

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

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  11. 社長
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  13. 三魚
  14. 大丈夫
  15. 保険金
  16. 会社
  17. 研究
  18. 天狗サーモン
  19. 土地
  20. ケンカ

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(美神アンナ)
風真さん 死んじゃダメ…。

(風真尚希) 死ぬの ヤ~ダ~‼

(栗田一秋:口笛)

去年 神奈川県横浜市で
起きた

女子高校生連続殺人事件の
裁判で

横浜地裁は坂本雅人被告に
死刑判決を言い渡しました。

よいしょ~。

判決が言い渡された瞬間…。

えっ どうしたんですか 風真さん
そんな真剣にニュースなんか見て…。

あっ あっ!

もしかして こういう女性が
こ の み~?

バカ言うな。
(リンリン) こんにちは~。

(リンリン) Drハオツーで~す…。
あ~ 待ってました! リンリン!

…って あれ?
今日 何か注文したっけ?

(リンリン) ブーシー ちょっと今日は
相談したいことがありまして…。

あっ こちら
店長でコックのリュウさんです。

リュウ楊一です
いつもご注文 シエシエ。

こちらこそ いつも
おいしいごはんにシエシエです!

お会いできて光栄です~
どうぞどうぞ コーヒーでも!

おい アンナ アンナ。

どうやら
そんな気分じゃなさそうだぞ。

天狗サーモン?

(リュウ) 養殖のブランドサーモン です
うちも取引してた。

でも 先月 社長の潮さん
死んじゃった。

前妻の命日に自殺って
書いてあるな。

あぁ… 泥酔ってやつか?

おかしい! 潮さんみたいな人
自殺なんてしない!

ん ん… どういうことですか?
リュウさん。

転落死の前日のことです…。

(天久 潮)
え~ あぁ これ これ…

(潮:リュウ)ハハハ…

(潮)サケと同じで
大海原から戻って来たんだ

(潮)久しぶりに
あぁ~ 3人がそろった

潮さん うれしいか?

(潮)俺の仕事を
手伝ってもいいってさ

でも 会社は火の車だよ
ハハハ…

(リュウの声) 潮さんの会社
うまく行ってなかった。

でも… 息子たち帰って来て
うれしそうだった。

そんな人が簡単に死ぬはずないよ。

う~ん…。

(リュウ) 何で潮さんが死んだのか
調べてほしい。

お礼します!

どうします? 社長。

風真。

探偵歴30年 栗田の
集大成的 勘がささやいた。

この事件 ともすれば広がるやも。

探偵 風真尚希の奇妙な経験が
ここで生きて来るのではと…

まる。
サシで小説風 久しぶりですね。

この男 気になる。

菅 容子と何かつながる可能性が
あるのではないかと…?

ああ。

う~ん…。

♬~

♬~

(リュウ) シエシエ。

こりゃ 落ちたらイチコロだな…。

何で その社長は こんなとこに?

前の奥さん 亡くなってから

ここから 夕日 見て
飲むのが習慣だった。

おい 風真
あのデコボコに探り 入れろ。

はい。

(千曲) おい サーモン屋の
転落死のことを聞きたいんだとよ。

(薫) それは事故死です。
(四万十) ああ。

あれは事故死ってことで
捜査は終わってるよな。

でも 週刊誌には
身投げって書いてありましたよ。

薫 任せた。

(薫)
下の名前で呼ばないでください。

サングラス似合ってるぞ。

お電話 代わりました 小山川です。

あの件は現場に
それらしい証拠がなかったのと

亡くなった日が
前妻の命日と同じ日でした。

警察の見立ては こうです。

(薫の声)
その日は飲み過ぎたようで

遺体からは大量のアルコールが
検出されました。

(薫の声) 家族の話では
会社の経営に行き詰まり

最近 酒量が増えていたそうです。

(薫の声) それに 靴ひもの
片方がほどけていました。

(薫の声) 泥酔して
足を絡め取られたと思われます。

ひと晩中 帰らず

異変を感じた奥さんからの
通報により捜索した結果

翌日 崖の下から
遺体で発見されました。

(無線) 至急 至急…。
(四万十) タカ。

(千曲) おう ユージ。

あぁ よ~し…。

もう切るぞ!

また 首 突っ込んでるようだが
証拠も目撃者もねえ!

ひっくり返すのは相当 難しいぞ。

(通話が切れた音)
はぁ…。

ここら辺は
昔から天狗の伝説があった。

だから 潮さんは魚に
「天狗サーモン」て名前 付けた。

身投げ 事故死… どちらにしても
証拠もないし ややこしいな。

タカさんは何て?
泥酔による転落 事故死だって。

あんな お酒強い人が

酔っぱらって転落なんて
あり得ない!

じゃ ひとまず
家族に話 聞きに行ってみるか?

♬~

(天久 洋) 金だよ。

(洋) 警察でもねえくせに
こそこそ嗅ぎ回るんだったら

か~ね。

いや~
うちは貧乏事務所なもんで…。

零細企業
いや むしろブラック企業でして。

調査費とか
もらったことないですし。

おい バカタレ。

あっ…。
えっ!? いいんですか?

お気遣い どうも…。
イェ~。

おう シエシエ。

はい 1000円 1000円
1000円 1000円

4000円な。
えっ ご厚意じゃないんですか?

金がねえのは こっちも一緒。

兄貴から
2年前に ここ任されたけど

客なんて 全然 来ねえしよ。

社長の弟さんでしたか。

義理のね 前妻の弟だよ。

風真さん お支払い お願いします。
何で!

1・2・3… 4000円。

兄貴は殺されたんだよね。

(リュウ) えっ… どういうことか!?

こっから先は 前金が必要だな。

風真。
俺が払うの!?

俺はね 犯人 知ってんだよ。

ちょ ちょっ…!
どれどれ?

んだよ
これっぽっちしかねえのかよ。

いい金づるだと思ったのに…。
≪洋さん≫

(天久郁子) お客様?

遺産目当ての後妻が偉そうに…。

後妻?

つまり 今は独身…。

あっ 俺の金…!
つか 犯人 言ってないし。

あぁ さっきの話か?

天狗だよ。

ハマの探偵歴30年
栗田一秋といいます。

「CEO」…。
あっ いやいや…。

夫のことを調べにですか?

心中 お察しいたします
そのことで 少しお話を…。

天狗! すごいですね~!
おいおい アンナ…。

アンナ 邪魔をするな…。
大丈夫ですよ。

皆さん そう言うんです。

何か理由でもあるんです?

豊かなサーモンは
豊かな自然が育む。

それも山神様
天狗様のおかげだっていって

信仰深い主人はお金もないのに
コツコツ集めてたんです。

それ 潮さんの口癖!

フフ… そう。

こっちで~す。

(郁子) 大丈夫ですか?

(天久二魚) 土地の権利書
隠してるの兄貴なんだろう?

(天久一魚) 知らないって
何度も言ってんだろ。

(郁子) 皆さん お客様ですよ。

長男の一魚です。

次男の二男です。

「一」に「魚」に 「二」に「魚」。

潮さんは
本当に魚が好きだったんですね。

(郁子) フフ… あっ じゃあ
私 お昼の用意して来ますんで

あとで
皆さん お連れしてくださいね。

郁子さん どうも。
「郁子さん」?

あの… 三男の方って?

あっ! あの…。

ええ あれが三男の三魚と
彼女です。

あのアホ 借金取りに追われて
帰って来たんですけどね。

親の すねかじろうと思ったら
その すねがなかったっていうオチ。

(振動音)

ちょっと すいません。
(振動音)

(振動音)

三魚 朝の餌やり
ちゃんとやったのか?

(天久三魚)
うるせぇな 今からやるよ。

あんたら 誰?

親父の友人のリュウ楊一さんと
こちらは…。

あれ? 何でしたっけ?

(愛留) あっ 雑誌の人!
三魚ちゃん この人 探偵よ!

ハハハ…。
(一魚) 探偵!?

何 探りに来たんじゃ お前~!

えっ?
三魚ちゃん! いけん いけんよ!

キャ~!

ちょっと ちょっと…。

キャ~!

大丈夫ですか?

すごい!

(拍手)

(愛留) 大丈夫です~
ありがとうございます。

よかた よかた~。

(英語)

これが天狗サーモンですか。

サーモンなのに
身が白くて 卵が黄色い。

エサにエビの殻とかを入れて
赤身にするのが普通ですが

親父のこだわりで
そのまま飼育してました。

ただ 全然売れないんで
うちも赤身に変えます。

天狗サーモンは白身じゃないと!

味は変わりませんよ
親父は時代遅れだったんです。

消費者のニーズに応えないと
生き残れない。

(二魚) しかも 会社の資金繰りを
ないがしろにして

泥酔で転落死…。

揚げ句に週刊誌にも書かれて
経営者として失格でしょう。

お前ら 大学院の費用まで
出してもらって

よく偉そうに
親父の文句 言えるよな。

借金で親父に泣き付くアホは
黙ってろ。

何だと?
(愛留) 三魚ちゃん!

お前だって
澄ました顔してっけど

ここの土地 狙って戻ったの
俺は知ってっからな!

(郁子) ケンカはやめてください!

(リュウ) こんなの変だよ!

潮さん死んで 悲しくないのか!?

お前ら 兄貴に生命保険
かかってたの知らねえの?

(郁子) 洋さん…。

お食事の用意しますね。
いらねえよ。

親子丼だろ。
えっ おいしいのに。

何で 叔父さんがそんなこと
知ってるんですか?

その女が保険屋と話してるの
見たからだよ。

本日の契約…

(洋の声) 兄貴が死ぬ1年前に

山に似合わねえスーツ姿の男が
訪ねに来てたんだよ。

こんな借金まみれの養殖場を
相続しても

一文にもならねえもんな。

兄貴に生命保険かけて
殺したんだろ?

いいかげんにしてください!

俺は探偵にいてもらって

真相を突き止めてもらったほうが
いいと思うけどなぁ。

お前らは?

(リュウ) 潮さん かわいそう…。

私も洋さんの意見に賛成です。

今夜はお泊まりください。

よいしょ…。
あっ もらいましょうか。

はい どうぞ。
(郁子) ありがとうございます。

郁子さん さっきの保険金の話
ホントなんですか?

(郁子) はい でも 息子たちには
話していませんでした。

何でですか?
(郁子) 主人が話すなと。

保険に入った直後
主人に ガンが見つかって

その後 息子たちが
次々に戻って来ました。

潮さん
家族そろって うれしいって…。

最初のうちは…
でも 会社の内情を知ると

家族のケンカが
絶えなくなりました。

その頃からです お酒の量が
増えるようになったのは。

あなたも大変でしたね。

ちなみに
保険金の受取人は どなたですか?

私です。

後妻… 保険金…。

怪し過ぎる!

甘いな 風真よ。

男 栗田の血脈が
ドクンと波打った。

郁子さんは潔白だと… まる。

高血圧か?
恋でしょ!

郁子さん 郁子さんって
しかも 一日2回も小説風って。

はぁ…。

♬~

保険金のことは
ご存じなかったんですか?

(一魚) 知らないですね。

僕には関係ないです
天狗サーモンがありますから。

どれも大きいですね~。

(一魚) 親父が
手塩にかけて育てたんです。

牛と同じで
出荷までに3年もかかります。

(リュウ) 一魚さん
潮さんのこと 尊敬してるね。

(一魚) ここの水源を見つけ

この天狗サーモンをつくり上げた
ことは尊敬してます。

経営は赤字ですが…。

以前は どのようなお仕事を
されたんですか?

大手の水産会社で
養殖の研究をしてました。

続きは 後でいいですか?
あ~ 最後に1つだけ!

二魚さんと 土地のことで
何か話されてました?

あ~ さっきも
登記簿 見せられましたよ。

そのことで あいつ
親父と よくケンカしてました。

僕も反対してます。

二魚さんは 養殖はノータッチか?

(二魚) そっちは兄貴に任せて
俺は金の管理。

親父の借金の整理に
追われてますよ。

なぜ戻って来たんですか?

(二魚) 自分でファンド運営
したいなって思いまして。

それは
ここの土地をもとにですか?

英語で話されてましたもんね~。

へぇ~ 君は英語できるんだ。

そのことで
潮さんとケンカしていたと

一魚さんから聞きました。

購入を考えてくれる外資が
いくつかあるんですよ。

今ある資産を活用しないと

赤字経営からは
脱却しないってのに…。

無駄に広い場所の一部を
売るだけだろ

自然は全部つながってる

ダメなもんはダメだ!

(二魚の声) 親父は頑固者だった。

そして 兄貴も一緒。

ただ
権利書が見つかりませんけどね。

ところで 保険金の話は
ご存じだったんですか?

初耳でしたね。

後妻とは たった3か月の
付き合いしかないんです。

全部 奪われたとしか
思えないですよ。

親父は いつも

高学歴の兄貴と俺を比べてた。

兄貴らの学費は出すくせに

俺には
何も出してくれねえのかよ!

(潮)
借金は自分で何とかしろ!

ひっぱたく音

「石の上にも三年」
サケを見習え!

俺は ずっと見下されてんだ。

違うよ!

潮社長さん みんなのこと平等に
ウォーアイニーしてた!

何だよ? 「ウォーアイニー」って。

愛です 愛。

(洋) お前は 餌やりだけで
三食小遣い付き。

いつまでも稚魚だなぁ。

どう?

キャ~! 何ばすっとですか!

ふぅ~… テイ!

ケンカ ダメ!

お前が 会社の金 使い込んで
親父が苦労したんだろ!

あいつの道楽で
姉ちゃんは死んだんだ。

小せぇこと言うなよ チッ…。

なぜ 潮さんのこと
そんなに恨んでるんですか?

俺が ここに来た時
わが物顔の後妻がいて

苦労した姉ちゃんの
影ひとつ なかった。

揚げ句 遺産も保険金も
全部 持ってかれて

浮かばれねえだろ? そんなの。

さっき
「兄貴は殺されたんだ」って。

あれ 郁子さんのことなんですか?
さぁな。

ただ あいつがお前らを
引き留めたのは驚いたけどな。

俺にとっちゃ 好都合だけど。

好都合?
(洋) おっと いけねっと。

あ… 洋さんが ここに来て
2年ですよね?

養殖場の裏にある
コンクリートの古い建物

何か知ってます?
物置だよ 今は使ってねえ。

ふ~ん。
あっ いや… でも

「ゲノム」だとか何とか

兄貴の怒鳴る声が
聞こえたことがあるな。

ちょ…!

その話! 詳しく。

んだよ 金魚のフンみてぇに
話 聞くなら 金持って来いよ!

おっ…。

リュウさん さっきから素早い。

昔 中国の雑技団 いたから
5軍だけどね。

あっちですね。

うっせぇな…。

アンナ さっきから
ここ 気にしてたけど?

この鍵。

建物に比べて 新しいんです。

最近 誰かが付け替えたのかな?

草むらにも踏みしめた跡があるし。

頻繁に通ってたって
ことですよね。

確かに新しいな…。

他に入れるとこ ないよ。

ん~…。

う~ん…。

あっ あっ あそこ!
ん?

腕 入れて
写真 撮れないですかね?

いや~ これは
肩車しても無理そうだぞ。

風真さん ここに手 ついて。
はぁ?

社長さん ここに 馬の格好。

早く!

リュウさん やっぱり飛ぶの?

ハオ 飛びます!

シュ~…。

テイ!

はうっ!

お~! スパイダーマンみたい。

(カメラのシャッター音)

オホホホ…!
うわ~…。

おほ~…。
(リュウ) 大丈夫か?

明るさマックスに持ち上げても
この程度か。

俺の古傷も限界だ。

痛てて…。

うぅ…。
(リュウ) おぉ~。

栗田は急な事件に
腰を折られたと

郁子さんに伝えてくれ。

社長さん 行っちゃうよ?

ん~ これ 何なんですかね?

風真 頼んだぞ!

あの人に頼るしかないようだな…。

あぁ… 風真! 後は任せた!

(大和) 風真から 久しぶりに
電話が来たと思ったら

そんなことか。
すみません。

遺伝子工学の話は
大和先輩に聞いたほうが

早いかなぁと思って
甘えちゃいました。

暗過ぎて 何とも言えないけど

インジェクター付きの
実体顕微鏡じゃないかな。

ですよね!
同じ意見で安心しました。

いや 僕も そうじゃないかな~と
思ってたんです。

それより

教授の行方は
まだ分からないのか?

はい… それは まだ。

何か分かったら
いつでも連絡してくれ。

風真さん 科学に詳しい
知り合いもいるんですね。

うん 昔 やってたからね。
出た~ 昔やってたシリーズ。

(郁子) 近くに温泉があるんで
夕食前に どうですか?

出来るまで
下で ゆっくりしててくださいね。

一魚さんは?

とっておきのサーモンを
振る舞いたいって

養魚場へ行きましたよ。

楽しみです。
(郁子) フフフ…。

保険金 怨恨 対立 土地 借金

もう全員 怪しいな!

お?

しいたけ?

(物音)

おぉ~い! うおっ!

天狗!?

(動物の鳴き声)

(愛留) ジャ~ン!
うわ~ おいしそう!

(リュウ) 本当に! 潮さんの味だよ!

(郁子) フフ… 一魚さんが
毎日 頑張ってくれてますから。

あれ? 洋さんは
いつも一緒に食べないんですか?

(二魚) 来たり 来なかったり
食べたり 食べなかったり。

(三魚)
あんなヤツ ほっときゃいいんだよ
メシが まずくなる。

(一魚) はい はい はい
出来ましたよ~。

サケのクリームシチュー。

(愛留) わぁ~ おいしそ~う!

いただきます!
ありがとうございます。

うまっ!
いただきま~す うまい?

ヘヘっ。
兄貴 やるじゃん これ。

うん! おいしい 一魚さん。
(愛留) う~ん! おいしい。

(二魚) 悪くない。

何だか… 大家族っていいですね。

うらやましい。

うん… うまいぞ アンナ。

ほら! 遠慮しないで いただこう。

うん…。
うん。

(郁子) 何か すみません
泊まっていただける部屋がなくて。

いやいや…。

(あくび)

寝られる場所があるだけでも
助かります。

古いキャンピングカー なんですけど
主人が昔から好きで。

気を付けてください。
はい。

んあ~…。

(郁子) ちょっと狭いんですけど

ゆっくり休んでくださいね。

じゃあ 何かあったら
呼んでください。

おやすみなさい。

(リュウ) シエシエ。
おやすみなさい。

何か 飲み過ぎたなぁ。

俺 このベッド!

(リュウ) 私は こっち…。
えっ?

何かすっごい眠いな…。
疲れたんですかね…。

(あくび)
お疲れさま…。

じゃあ あっちの車で寝ますね!
う~ん…。

はぁ…。

♬~

♪~ Twinkle twinkle…

(ハミング)

(トレーラーが揺れる音)

(リュウ) ハッ…!

風真さん 起きて! 風真さん…。
痛っ…!

起きて! 風真さん!

(車の走行音)

やっぱり!

(リュウ) うっ… くっ!

んっ! ハァ ハァ…!

開かないよ‼

このまま真っすぐ行ったら
崖だよ!

マジ!? ヤバい ヤバい ヤバい…。

社長に電話…
あ~ 違う違う 警察か!?

間に合わない! もう脱出するよ!

でも 窓も…
あ~ ドアも開かない!

あぁ どうしよ!
あ~! 天狗のたたりだ!

死ぬの ヤ~ダ~‼

あれ!
はぁ?

風真さん さっきの馬になって。
馬?

早く!
あぁ~ これ!? これ!?

行きます…。

テイ!

風真さん 死んじゃダメ…。

これ 使えるかも。

うっ…!

ん!

うっ!

うぅ…!

うっ!

んっ んっ…!

う~!

遅くなりました。

(スキール音)

うっ…!

えっ 何? 何 何 何…?

あぁ… うっ!

うっ…!

止~ま~れ~!

(漁網がちぎれる音)

(リュウ) うっ…。

うぅ!

(急ブレーキ音)

へっ!? 止まった?

ハァ… ハァ ハァ…。

リュウさん! 大丈夫ですか!?

ハァ…。

ハァ… ハァ… ハァ…。

♬~

リュウさん ハァ… あぁ…。

風真さん
運転席に誰もいなかったんです。

はぁ? 誰もいない?

そのガソリンタンクで

クラッチ止めてた。

接着剤?
これでドア固めてたのか…。

ハァ ハァ…。

(物音)

あっ… 待て!

♬~

うわっ!
♬~ (リュウ) ひゃあ!

♬~

♬~

なぜ 洋さんは俺たちのことを
殺そうとしたんだ?

風真さん 早朝から 何ですが

ちょっと入っていいですか?

どうぞ お入りなさい。

はい。

私 入ります。

♬~

天狗! すごいですね~!

(洋)
俺はね 犯人 知ってんだよ

(郁子)家族のケンカが
絶えなくなりました

(洋)兄貴に生命保険かけて
殺したんだろ?

(郁子)お酒 いかがですか?

何か分かった?
うん 大体は。

でも これだけが
分からないんです。

それはネメシスの名探偵
風真尚希に任せておけ。

よし 解決編だ。

えっと…。

俺 大丈夫かな?

大丈夫です。

大丈夫。

この世に
晴れない霧がないように

解けない謎も いつかは解ける
解いてみせましょう この謎を。

さぁ 真相解明の時間です。

昨晩
私たちが寝ていた あの車が

無人で動きだしました。

犯人は クラッチの上に
ガソリンタンクを置いて

発進させたのでしょう。

彼の機転で 私たちは
九死に一生を得ましたが

犯人は 天狗のお面をかぶり

茂みの中から
その様子をうかがっていました。

天狗のマスク?

(指を鳴らす音)

潮さんのコレクションの1つです。

見覚えありませんか?

これは 洋さんの部屋に

遺書と共に置いてありました。

じゃあ あいつが犯人で確定だろ
遺書だってあったんだろ?

しかし その遺書に
違和感がありました。

(風真の声)
発見された洋さんの手は

墨で黒く汚れていました。

(アンナの声)
しかし 遺書は 真っ白のまま。

殺害に失敗し 慌てて
遺書を書き残したのなら

紙に汚れが付いているはず
つまり

誰かが偽造した可能性が高い。

犯行前に書いてれば
汚れはしないでしょう。

それも 一理あります。

では どうして洋さんは我々の命を
狙う理由があったのでしょう?

親父を殺したのが
バレそうになったからだろ?

思い出してください。

彼が最初に 私たちを
ここに引き留めたんです。

俺は 探偵にいてもらって
このまま真相を

突き止めてもらったほうが
いいと思うけどなぁ

犯人であれば わざわざ
私たちを引き留める理由がない。

確かに…。

なぜ 私たちの命が狙われたのか。

それは…。

潮さんの死の真相 そして

天狗サーモンの秘密に
近づいたからです。

(アンナの声)
昨夜 風真さんとリュウさんが

トレーラーに入ると
すぐに寝てしまいました。

寝るの大好きな風真さんでも…。
寝るの大好きな…。

異常な速さです。
うん…。

で 気付きました。

薬を飲まされたのではないかと。

(アンナの声) 深く眠らせて

車ごと
私たちを崖から落とすために

夕食の時
犯人は 私たちの器だけに

睡眠薬を入れたのです。

それは

一魚さん
あなたじゃないんですか?

何で俺が… 違う!

では次に

犯人の特徴的なロープの結び方。

ガソリンタンクを固定していた
縄の結び。

(アンナの声) 洋さんの
首をくくっていた ひもの結び。

(アンナの声) 全てトラックに
荷物を積んでいた 一魚さんの

もやい結びと同じでした。

違う… 言い掛かりだ!

それでは
私が夕方に命を狙われた時は?

おぉ~い! うおっ!

(風真の声)
ロッジにいなかったのは 洋さん

そして 一魚さん
あなたしか いないんです。

あんたらを殺す理由がない。

叔父さんを殺す動機だって
ないじゃないか!

あなたが 私たちを
殺そうと決意した理由は

たった1つ。

これです。

これは 養殖場の裏にある
古いコンクリートの建物です。

1枚だけ 中の写真を
撮ることができました。

あなたは この中に
見られてはいけない秘密があった。

それは
潮さんの死と関連していたから。

え? でも それ
何も写ってないけど?

ええ 真っ暗です。

でも ここ…。

ぼんやりと写っている これ。

見る人が見れば 分かるんです
これが何か。

これは

遺伝子研究用の顕微鏡です。

え? 遺伝子って…。

昨日 私たちが
あの建物の中の写真を撮った時

一魚さんは見ていたんでしょう。

(風真の声)
そして 危機感を覚えた。

(風真の声) 秘密がバレたと。

(風真の声) それは
遺伝子工学の博士号を持つ

一魚さん

あなたしか いない。

洋さんは こう言っていました。

物置だよ 今は使ってねえ

あっ いや… でも

「ゲノム」だか何だか

兄貴の怒鳴る声が
聞こえたことがあるな

(風真の声) 小屋の鍵は
建物に比べ 新しいものでした。

(風真の声) 誰かに侵入され
付け替えたのでしょう。

(アンナの声)
そして洋さんは あなたを脅し

お金を要求していた。

あなたは これ以上
邪魔な叔父に

真相を 私たちにしゃべられては
まずいと思い 殺害した。

違う… ただの推測だ
証拠がないじゃないか!

あなたは さっき こう言いました
私が…。

犯人は 天狗のお面をかぶり

茂みの中から
その様子をうかがっていました

でも その後
あなたは こう言いました。

天狗のマスク?

指を鳴らす音

私は あえて ひっかけで
「天狗のお面」と言いました。

潮さんのコレクションの大半は

お面だったからです。

マスクだと知っているのは
犯人しかいないんです。

一魚さん!

(二魚)
兄貴… 何で そんなことを!

ウソだろ?

おい なぁ!

ウソじゃ ない。

その人の言う通りだ。

(三魚) 何で…。

何でだよ!? 何で 親父を!

親父は

俺の研究を認めてくれなかった。

ゲノム編集による
品種改良ですね?

ええ。

ゲノム? ヘンシュウって何?

膨大な遺伝情報 すなわち

ゲノムの中から
正確な場所を狙って編集できる

最新技術です。

ゲノム編集…。

あの建物の中で 一魚さんは…。

ゲノム編集による
魚の品種改良の研究を?

(一魚の声) ええ…。

(一魚の声)
会社を辞めて 帰って来た俺は

それまでの研究の続きを
あそこで始めたんです。

物音

親父!? どうして ここが…

お前 これは 一体
どういうことだ?

すごいだろ?

ゲノム編集した
この受精卵さえあれば

今よりも短期間で
肉付きのいい魚がつくれる

もう 実用化のめどは
立ってるから

ふざけんな!

お前の都合で
命をつくり直そうなんて

何 考えてんだ‼

親父だって サーモンを交配して
品種改良してるじゃないか

それと何が違うんだよ?
俺のゲノム編集サーモンは

品種改良を ピンポイントで
やってるだけなんだ

俺たちが黙ってれば

ただ できのいい魚がつくれる
っていうだけの話なんだ

「黙ってれば」?

出てけ‼
殴る音

ルールを守らねえ お前に

俺の養殖場は継がせねえ!

(一魚の声)
追い掛けて行った俺は

また 親父と
激しい口論になりました。

親父の道楽で 母さんがどんだけ
苦労したか分かってんのか!

俺の技術があれば

郁子さんに楽させることだって
できるんだぞ

何だと!?

ぐわっ!

うわぁ~!

潮さんの死… 事故だったんだ。

俺は 取り返しのつかないことを
してしまった。

ホントは ただ…

仕事で親父に
恩返ししたかっただけなんです。

でも…

こんなことになったのも
あいつが…。

俺の研究のこと言ったのか?

うっせぇな

俺が兄貴に
あの小屋のこと言った時も

血相変えて走ってったけど

何か お前
ヤバい研究でもしてんのか?

お前が 親父に?

うわ~ 怖えぇな おい

「よくやったな」って
褒めてほしかった…。

親父に認めてほしかった
だけなんです。

それなのに…。

あいつのせいで!

一魚さん。

あの人は

ちゃんと あなたのこと
認めていましたよ。

え?

これは 土地の権利書と手紙です。

私が預かっていました。

(潮) 「一魚 二魚 三魚へ。

母さんのこと 仕事のこと
再婚のこと

みんなに
心配をかけたと思います。

土地は
魚を大事にしてくれる 一魚に」

保険金は

皆さんが
お互いを思いやれたなら

3等分して渡してほしいと。

私が預かっていました。

(泣き声)

(三魚) 兄貴…。

俺も同罪だよ。

親父と兄貴が困ってたのに

何も手助けしないで
自由気ままにブラブラしてた。

俺は 金のことばっかで

全部 一魚の兄貴に押し付けてた。

♬~

一魚さん。

今の話

私は警察にしません。

どうか
ご自分の口から話してください。

少しは…

罪が軽くなるはずです。

(泣き声)

そうか…。

やはり 郁子さんは潔白だったか。

う~ん 上出来だ うん。

今回は! 風真さんの
科学の知識に救われました。

私 ほぼ何もやってないですもん。

でも 何で アンナ
爆睡しなかったの?

それは 一魚さんの動きが
怪しかったから。

むしろ 容疑者が
いるかもしれない場所で

普通に ごはんを食べる風真さんは
すごいな~と思っておりました。

バカタレ! あ痛っ。

まぁ 何にせよ 無事 解決できて
俺は誇らしいぞ。

あの 社長。
ん?

とても言いにくいのですが…。
何だ? 言ってみろ。

今回 社長
途中で いなくなりましたよね?

お前も いっぱしの
探偵になって来たな 風真よ…。

(リンリン) ≪こんにちは
Drハオツーで~す!≫

(リュウ) ≪ハオツーで~す≫
はい はい はい…!

あぁ リュウさんも。

今回は とってもお世話になった
これ お礼!

うわ~ すっごいごちそう
たくさ~ん!

社長! 風真さん!

分かった すぐに行く。

これが その 一魚さんの部屋です。

なるほどな。

今は個人でも これぐらい
集められるってことか。

他に何か分かったか?
興味深い話が。

菅 容子?

(一魚の声)
あぁ 大学院を卒業した年に

一度だけ 会ったことがあります

(一魚の声)論文を褒めてくれて
研究室に来ないかと

誘われたんです
菅 容子本人にですか?

ええ 菅研っていう
遺伝子研究所への誘いでした

水資源も豊富なので
魚類の研究もできると

菅研…
でも その話は断りました

どうしてですか?

そこで働くなら 宿舎も外出も
制限されるって話だったんで

僕は 親父のとこに いつかは
帰って来るつもりでしたし

(刑事)もう行くぞ
(一魚)あぁ

同じような話を聞きに来た
女性がいましたよ 最近

(刑事)乗れ!

天久一魚の大学院卒業は?

2001年
ちょうど20年前です。

あの事件の直後か。

菅 容子の行動としては
つじつまが合います。

風真。

ついに出て来たな 菅研が。

♬~