ナイト・ドクター #06【後半戦突入!災害現場で起きた事故の真相とは!?】[字][解][デ]…のネタバレ解析まとめ

出典:EPGの番組情報

ナイト・ドクター #06【後半戦突入!災害現場で起きた事故の真相とは!?】[字][解][デ]

[いよいよ後半戦、突入!!]美月の身に何が起こったのか!?災害現場で起きた事故の真相とは!そして、責任を取る本郷とぶつかり合う4人の結末はいかに?

番組内容
工場の事故で複数の傷病者が出たと『あさひ海浜病院』にドクターカーの出動要請が入る。本郷(沢村一樹)は美月(波瑠)、成瀬(田中圭)、深澤(岸優太)たちを現場に向かわせた。深澤が崩れた資材置場を見に行くと重傷を負った作業員がいる。治療の自信がない深澤は美月を呼びに行き、処置を頼むことに。美月は作業員を助けるため資材の山を登るが、立ちくらみを起こして落下してしまった。
番組内容2
しばらく意識を失った美月だが、深澤の呼びかけに目を覚まして作業員の処置を再開する。しかし、全ての傷病者の搬送を終えた時、美月の体に再び異変が起こる。
本郷は成瀬と深澤に美月の事故原因を尋ねる。深澤は自分が傷病者の処置を任せきりにしたことを悔やみ、成瀬も美月を止める事が出来なかったと責任を感じていた。
番組内容3
美月が事故に遭ったことは病院内でも問題に。本郷は桜庭麗子(真矢ミキ)、八雲徳人(小野武彦)に全て自分の責任だと頭を下げた。
出演者
波瑠、田中圭、岸優太(King & Prince)、岡崎紗絵 ・ 北村匠海 ・ 一ノ瀬颯、野呂佳代、櫻井海音 / 梶原善、真矢ミキ、小野武彦 / 沢村一樹 他
ご案内
【公式HP】
https://www.fujitv.co.jp/NightDoctor 
【公式Twitter】
https://twitter.com/nd_fujitv  
【公式Instagram】
https://www.instagram.com/nd_fujitv/
スタッフ
【脚本】
大北はるか 
【音楽】
得田真裕 
【プロデュース】
野田悠介 
【演出】
関野宗紀 澤田鎌作 
【制作・著作】
フジテレビ第一制作部

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

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解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

   ごあんない

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ポニーキャニオン

(美月)[かすみがかった月夜]

[年齢も 経歴も
ばらばらの私たちは

夜の病院で出会った]

[ナイト・ドクターとして働く
私たち5人に課せられた使命]

[それは 夜の病院を守ること]

(八雲)医者の労働時間を制限し
働く環境を整えることは急務です。

(八雲)そこで 夜間勤務だけを
専門に行う救急医を

育成したいと思います。

ナイト・ドクター
指導医の本郷だ。

ついてこられる者だけ
ついてこい。

受け入れます。
全員 運んでください。

そもそも 働き方改革とか
医者に必要あります?

(成瀬)相変わらず
そんな考えでいるなら

お前は 救命に向いてない。
今すぐ 辞めろ。

はっ?

あんな患者と向き合う仕事
俺には無理だ!

今夜を最後に
内科に戻してください。

深澤は ただ チキンなだけでしょ。
チキン?

心美は生まれつき
血管の病気なんだ。

心美!?

(本郷)医者のくせに
震えることしかできないのか?

お兄ちゃん…。

特に夜は 当直を任されるのは
若い医師ばかり。

深澤だけが悪いんじゃない。

もう少しだけ
ここで働かせてください。

このまま逃げたくないんです。

(桜庭)
俺は 生まれつき 心臓が悪いんだ。

柏桜会グループの御曹司って…。

(麗子)
あなたに救急医は向いてない。

うちのグループを継ぐための
経営だけ学んでおけばいいの。

初めて心から尊敬した大人が
本郷先生だったんだよね。

(本郷)こっちは今 手が離せない。
お前にできることをやれ。

(本郷)桜庭。

よくやった。

(幸保)私はね 夜 働く北斗に
生活リズム合わせるために

わざわざ ここで
働くことを選んだの。

そこまでして依存して
ホントの高岡は どこにいんの?

このカルテ 書いたの高岡だ。

こんなに細かく
丁寧に書かれたカルテ

初めて見たよ。
同じ医者として

私は 高岡の見る目を信頼します。

先輩 訴えられてるんですか?

答えのない問題ばっかりで
嫌になるな。

(本郷)いいのか? 成瀬。

金目当てで お前を訴える可能性が
じゅうぶんにある。

成功させれば問題ないですよね?

一人で カッコつけるとか
あり得ませんから。

あの日 同意書にサインしたことを
後悔されているのだとしたら

その必要はありません。

全て 私の責任です。
申し訳ありませんでした。

[今にも消えそうな命を
つなぎ止めるために]

[もう二度と
あんな思いをしないために]

働き方改革のせいで 私たちは
労働時間が削られた分

経験を積める機会も減った。

そうか。 副業。

[どんな患者も受け入れ

ただ ひたすらに
走り続けてきた]

はい あさひ海浜病院
救命救急センター。

(救急隊員)
ドクターカーの出動要請です。

西輪台で重機の誤作動による
暴走事故発生。

複数名の傷病者が
出ているもようです。

[体から鳴り響く
SOSのサイレンにも

気付かないままに]

♬~

挿管セット。

点滴セット。

エコー。

《俺は
チキンでも ハムスターでもなく

救急医になりたいんだよ》

(サイレン)
(ざわめき)

≪下がって。 下がって。

あさひ海浜病院の成瀬です。
重症者は?

現状2名です。
一人は 崩れた資材の

下敷きになっていて
まだ救出できていません。

もう一人は 重機に挟まれ
頭部を負傷しています。

こちらも救出作業中です。
分かりました。

何だよ これ…。

何 ビビってんの?
チキン卒業すんじゃなかったの?

いや… だって
こんなにヤバいって聞いてねえし。

情けないな もう。

シャキッとしなさいよ
シャキッと。

朝倉と深澤は 奥で動かせずにいる
重機の操縦士の処置を頼む。

俺たちは 資材の下敷きになった
作業員を診る。

分かりました。
ほら 行くよ。

おう…。
(消防隊員)こちらです!

(消防隊員)鴨田 昭さん 50歳。
ここの副工場長で

点検中の重機の誤作動で
下肢を挟まれています。

頭部からの出血もあります。

救出まで
もうしばらくかかりそうです。

お願いします。
分かりました。

鴨田さん 分かりますか?

徐脈になってる。

重機を誤作動させた原因は
心原性かもしれない。

えっ。
急いで処置するよ。

おう。

(鴨田)あっ…。

あっ…。

鴨田さん どうされました?
(鴨田)あっ…。

鴨田さん? 大丈夫ですか?

先に ここでルート確保します。

(救急隊員)分かりました。

深澤 あっち見てきて。

分かった。

足 診ますよ。

右下腿のデグロービングと
開放骨折だ。

ブルドッグ鉗子とガーゼ大量に。
(新村)はい。

すぐ終わりますからね。
頑張りましょう。

誰かいますか?

≪助けて…。

≪助けて…。 うっ…。

あっ…。

助けて…。

今 助けを呼んできますから!

あんたが
助けてくれんじゃねえのかよ…。

すぐに戻りますから…。

朝倉!

朝倉!
何?

あっちに患者が。 鉄パイプが
大腿部に突き刺さってて

動かせない。 どうしたら…。

分かった。 すぐに行く。

救出完了したら すぐに
心電図モニターを。

除細動パッドつけて
運んでください。

(救急隊員)分かりました。

朝倉?

どこ?
こっち。

こんなの どうすれば…。

おい 朝倉。
早く止血しないと 心停止する。

深澤もライン取るの手伝って。

そんなの無理だろ… 危険だよ!

大丈夫ですか?
今 助けますからね。

脈の触れも弱くなってる。

朝倉!

おい! 朝倉!

≪朝倉! 朝倉!

何かあったんですかね?

朝倉!

朝倉! おい!

しっかりしろ! 朝倉!

朝倉?

あっ…。

おい… 大丈夫か?

私は大丈夫だから…
早く レスキュー隊呼んできて。

でも…。
早く搬送しないと

あの患者 持たない! 急いで!

分かった。

あっ… ハァハァ…。

あとちょっとの辛抱ですからね。

あそこです!
あそこに患者が!

分かりました。
すぐに 油圧カッター持ってこい。

≪はい。

右下腿のデグロービングと
開放骨折です。

動脈をブルドッグで止めてます。
早く 病院に運びましょう。

(救急隊員)分かりました。
上げます。 1 2 3。

(救急隊員)あちらの状況ですが
他に傷病者はなく

重症者1名の処置に
当たっています。

そうですか。
搬送準備 進めてください。

(救急隊員)はい。

柵 上げました。
(救急隊員)ストレッチャー 上げます。

(救急隊員たち)1 2 3。
移動します。

おい 俺たちも行くぞ。
はい。

俺 結局 何もできなくて
全部 朝倉に…。

(救急隊員)大丈夫ですか!
朝倉!

先 病院 向かってください。
(救急隊員)はい。

おい 朝倉! しっかりしろ!

何があった?
さっき 朝倉

あの上から落ちたんです!
でも すぐに立ち上がったから

大丈夫かと…。

肋骨が折れてる。 脈も弱い。

すぐに
あさひ海浜病院に搬送します。

ストレッチャー!
(救急隊員)はい!

(サイレン)

(救急隊員)おろします。

美月ちゃん…。
CT準備 急いで。

(看護師)はい。

≪(ドアの開閉音)

(桜庭)おい 深澤。

おい 深澤!
何があったんだよ! 何が!

俺のせいだ…。

俺が あのとき…。

≪こちら お願いします。
≪はい。

状態は?
ショックはありません。

多発肋骨骨折。
エコーで 心嚢液はありませんが

気胸があるかもしれません。
レントゲン準備。

怪しいなら すぐに
ドレナージしろ。

はい。 移します。
(一同)1 2 3。

(放射線技師)入れます。
1 2 3。

♬~

(自動ドアの開く音)

おい。

朝倉は…。

大丈夫だ。 骨折の痛みで
迷走神経反射を起こして

失神しただけだ。
命に別条はない。

それより 大腿杙創の浦谷さんの
オペに行ってくる。

お前も早く 仕事に戻れ。

≪移動します。

(桜庭)移動します。
≪はい。

何があった? ちゃんと説明しろ。

朝倉が
患者の処置をしてるときに

バランスを崩して
高所から落ちて…。

それなのに 俺…。

朝倉に
患者の処置を全部 任せて…。

もっと…
俺が ちゃんとしてれば

朝倉だって
あんなに無理せずに済んだのに…。

ホントに… すみませんでした。

朝倉は どうして
バランスを崩したんだ?

それは…。

立ちくらみがしたみたいで。

最近 疲れた様子だったし…。

自分にも責任があります。

あいつが疲れてること
分かってましたが…。

止めませんでした。

♬~

メディカルスタッフ…。

(幸保)救急クリニック!?

どういうことですか!?
朝倉は ここのクリニックでも

働いてたんだな。

♬~

♬~

(嘉島)救助に駆け付けたはずの
救急医が

現場で倒れて 運ばれるなど
あり得ない。

しかも その原因が
副業による過労だと?

先方のクリニックのシフト表です。

えっ?
(嘉島)うちの病院と

このクリニックの勤務時間を
合わせれば

余裕で 過労死ラインを越えてる。

これは もう全て 本郷先生

あなたの監督不行き届きのせい
じゃないですか?

どう 責任を取るつもりですか?

待ってください。
本郷先生は悪くない…。

監督不行き届き。

まさに そのとおりです。

申し訳ありませんでした。

どんな処分も受けるつもりです。

失礼します。

(ドアの開く音)

(幸保)やっと 気が付いたか
お騒がせ女。

患者さんは!?

あ痛っ…。
安静にしてなきゃ駄目でしょ。

昨日 救出した患者さんなら
全員 無事。

よかった。

それより 朝倉。

肋骨3本折れてた揚げ句
気胸になってて

胸腔ドレナージしたんだよ。

嘘~。
成瀬が すぐに気付いて

処置してなかったら
今ごろ あの世にいたかも。

ごめん…。
そっか… 成瀬先輩が…。

えっ?

うん。 見られたね。

最悪…。

ねえ 何で
高岡がやってくんないわけ?

仕方ないでしょ。

私は 別の患者さんの処置
あったんだから。

ホント 気が利かないんだから…。

≪(自動ドアの開く音)

じゃ また来るから。

あっ…。

ご迷惑をお掛けして
本当に すみません。

命を救っていただき
ありがとうございます。

色々と ご覧になったかと
思いますが

感想は受け付けておりませんので
全て忘れてください。

先輩 聞いてます?

どういうことだ?
どうして こんなことした。

バレました?
ふざけるな!

自分が何をしたか
分かってるのか?

内緒で働いてたことは
謝ります。

でも… 少しでも早く
経験を積みたかったんです。

私たちの仕事は

現場で経験を積んで
なんぼじゃないですか。

なのに 突然
働き方改革とかいわれて

働く時間 制限されて…。

そんなんじゃ いつまでたっても

先輩に追い付けないまんま
じゃないですか。

お前のしたことは
一歩間違えれば

患者の命だって
奪っていたかもしれない。

そのことを分かってんのか?

今のお前は 救急医失格だ。

♬~

≪(ノック)
(八雲)どうぞ。

失礼します。

どうして
柏桜会の会長さままで こちらに?

(麗子)ナイト・ドクター制度を
採用して もうすぐ3カ月。

ちょうど 成果の報告を
聞きに来たところだったの。

あなたの部下が 早速 また
問題を起こしたみたいね。

この制度は 医者の労働環境を
改善するために

試験的に採用を決めたんです。

決められた労働時間を
守っていただかないと

この制度を試すこと自体

意味のないことに
なるんじゃないですか?

申し訳ありません 桜庭会長。

いえ。

全て 私の責任です。
申し訳ありませんでした。

(本郷)ですが もう少しだけ
時間を頂けないでしょうか。

この制度は 崩壊寸前の
日本の救急医療を救う

一筋の光になるかもしれない。

会長も
そう お考えになったからこそ

採用を
認めてくださったわけですよね。

今後は
必ず ルールを厳守した上で

成果を出してみせます。

♬~

♬~

深澤。

ちょっと 顔貸せ。

深澤。

お前だけのせいじゃない。

俺の方が もっと たちが悪い。

救急医になって すぐのころ

あいつにそっくりな後輩が
いたんだ。

負けず嫌いで 向上心が高く

患者のためなら 飯すら食わずに

つきっきりで
治療するようなやつだった。

でも ある日 彼女は
夜勤明けの帰り道

心臓発作を起こし 亡くなった。

えっ…。

27歳の若さでだ。

原因は過労だった。

俺は 彼女が働き過ぎてたことに
気付いてた。

でも 何もしようとしなかった。

そうやって働くのが
当たり前だと思ってしまっていた。

朝倉を見るたび
その彼女を思い出す。

だから 成瀬先生は

朝倉が救急医を続けることに
否定的だったんですね。

結局 また
止められなかったけどな。

救急医だって 人だ。

無理をすれば 必ず がたがくる。

何で そんな当たり前のことが
分かんないんだろうな あいつは。

♬~

《今のお前は 救急医失格だ》

そこまで言わなくても…。

あ痛っ… ああ…。

吸気時に挿管。

吸気時に挿管…。

ハァ…。

≪(ドアの開く音)
≪久しぶり。

よっ。
朝倉!

もう 大丈夫なのか?
うん 大丈夫。

何か バストバンド着けてれば
動いていいんだって。

それより 深澤さ
あんたって案外 冷たいのね。

えっ?

深澤だけだよ 一回も
お見舞い来てくんなかったの。

まっ 別にいいんだけどさ。

(ドアの開閉音)

あ~ おいしい。

あっ ごめんなさいね。

あなたは
これから働くんだったわね。

まあ 会長さまのおかげで
難を逃れたからな。

助かったよ。

ねえ どうして?

自分の腕を磨くことにしか
興味のなかった人間が

どうして そこまですんの?

あの子たちのために
頭まで下げちゃって。

信じらんない。

うーん。

生きた証しが
欲しくなったのかもな。

えっ?

このまま 俺が死んだら

これまで積み上げてきた
経験も技術も

全て 灰となって
消えてしまうだけだ。

だったら
少しでも使えそうな連中に

残した方が ましだろ。
(麗子)あんた… 死ぬの?

あー。

いつかはな 俺も…。

お前も。

紛らわしい言い方しないでよ。

もう ニューヨーク帰りだか
何だか知んないけど

何とかなんないの? その
いちいちカッコつけた物言い。

(本郷)フン。

それに このままだと
救命医こそ消えてなくなる。

24時間診療なんて
夢の また夢だ。

でも 夜に働ける
一流の医者が育てば

そこには また
一流の人材が集まってくる。

まっ 今は まだ
理想には程遠いけどな。

このたびは ご迷惑をお掛けして

本当に申し訳ありませんでした。

あ痛っ…。

ちょっと もう… 大丈夫なの?

大丈夫 大丈夫。

フーッ。

あの これをお受け取りください。

次は ないぞ。

分かってるな。

はい。

(ドアの開閉音)

(幸保)何も そんなに焦って
復帰する必要ないのに。

ただでさえ 夜の病院は
人手不足なんだから

私だけ休んでるわけに
いかないでしょ。

さっ 仕事 仕事。 行こう。

んっ?
行こう 行こう 行こう。

(ドアの閉まる音)

鴨田さん ご気分いかがですか?

あれ? あなた…。

ああ 工事現場で。

あっ あのときの…。

その節は
ありがとうございました。

いえいえ。 お体の方
順調に回復されてるみたいで

よかったです。
おかげさまで…。

お仕事ですか?
ああ まあ…。

私のせいで あんなことに
なってしまったので…。

従業員の労災の手続きとか

できることは
少しでも やろうかと。

そうですか…。

(バイブレーターの音)

すいません。

はい。
分かりました すぐに行きます。

すいません。

(戸の開く音)

はい お口 開けて。 あーん。

≪(自動ドアの開く音)

(救急隊員)67歳の山本 俊明さん。
胸痛は 18時50分から

10分の8程度で
続いているそうです。

分かりました。
今から診察しますよ。

もうすぐ 先生 来ますからね。

(救急隊員)ロック OK。
(新村)移します。

(一同)1 2 3。
私が診ます。

12誘導心電図 こっちに。
それから 採血するから

NT-proBNPとトロップT
調べて。

(新村)はい!

飛ばし過ぎでしょ。
まだ 骨も くっついてないのに。

2週間前に死にかけたこと
もう 忘れてるみたい。

採血します。
≪はい。

お願いします。
≪はい。

あっ… たっ…。

はい あさひ海浜病院
救命救急センターです。

(救急隊員)笠松消防より
ガス配管工事現場の事故です。

患者は おそらく2名。

現場に
ドクターの派遣を要請します。

すぐに向かいます。

出動は成瀬 行けるか?

はい 深澤 連れていきます。

えっ。
何だ?

あっ 私も行きます。
体調なら大丈夫です。

お前の言葉は信用ならない。
来られても迷惑だ。

先輩…。

(幸保)いくら何でも
復帰初日に現場は無理でしょ。

また何かあったら どうすんの?

問題ありません。

人手は
多い方がいいに決まってます。

私も行かせて…。
いいかげんにしろよ!

えっ?

患者 患者って…。

どうして もっと
自分のこと考えられないんだよ!

深澤?

朝倉が 患者を大事に思うように

俺たちだって
朝倉のこと大事に思ってんだよ!

心配してんだよ!

本郷先生だって

朝倉のせいで
責任取れって責められて。

みんなの前で頭下げて…。

えっ…。

どれだけ 周りに迷惑掛ければ
気が済むんだよ!

(本郷)
ケンカしてる場合じゃないだろ。

さっさと行け。

おい 深澤 行くぞ。

本郷先生 すみませんでした…。

早く 仕事に戻れ。

(サイレン)

(救急隊員)こっちです。
はい。

(救急隊員)
重症者1名お願いします。

もう1名は救出中です。

(救急隊員)お願いします。

深澤。

お前が診ろ。

えっ…。

無理ですよ こんな…。
いいから 診ろ!

容体は?

えー…。

胸部も圧迫されてるので
アスフィキシアになる可能性があります。

じゃあ 何をする?

気道確保して 酸素投与。

上肢にルートを取って
乳酸リンゲルを投与します。

次は?

保温した後
バイタルサインを見て

鎮痛剤を考慮します。
完璧だ。

あとは やるだけだ。

何を迷う必要がある!

はい。 ルート取ります。

(舞子)はい。

≪通ります。

≪下がってください。
下がってください。

(救急隊員)下ろします。
(救急隊員たち)1 2 3。

(救急隊員)
先生 こちらもお願いします。

後は 俺が診る。 行ってこい。

はい。

♬~

ハーッ…。

大丈夫ですか?
今 診ますからね。

目 開けられますか?

意識レベルが悪い。
ここで 挿管します。

(舞子)はい。

(幸保)深澤のやつ

朝倉がいない間
大変だったんだよ。

えっ?
朝倉がケガしたのは

俺のせいだって
自分のこと責めちゃってさ。

どうして?

朝倉が疲れてるの
分かってたのに

あの日の患者の処置 全部
任せっきりにしちゃったって。

もっと 自分がちゃんとしてれば

朝倉だって無理せずに
済んだかもしれないのにって。

朝倉に合わせる顔がないから

お見舞いにも
行きづらかったみたいで。

頑張るってさ…
本人は それで

気持ち満たされてる部分
あるのかもしれないけど

見てる側からすると 心配で

心 すり減らすことだって
あるんだよ。

♬~

ミダゾラム下さい。
はい。

抗けいれん薬を投与。

頸椎を保護しながら 喉頭展開。

声門が見えない。

経鼻挿管に変更。
(舞子)はい。

呼気を確認しながら
チューブを入れる。

6mmの挿管チューブ下さい。
(舞子)はい。

呼気を確認しながら
チューブを入れる。

(空気が通る音)
入った。

カフ10ccお願いします。
はい。

入りました。

お願いします。
代わります。

できた。

ありがとうございます。
(舞子)はい。

(舞子)固定します。

≪先生。

浦谷さん。
現場で 俺を助けてくれた

先生ですよね?

あのときは
ありがとうございました。

いえ。

ケガの回復
順調そうでよかったです。

はい。
成瀬先生が 何か新しい方法で

治療してくださったみたいで。

えっ?

(浦谷)あの 副工場長…。

鴨田さんなんですが

鴨田さんが 重機を
誤作動させてしまったのって

心臓のせいなんでしょうか?
えっ?

実は 俺たち…
何となく知っていたんです。

鴨田さんに持病があることを。

でも 人手が足りないし

鴨田さんがいないと
現場が回らないから

疲れて しんどそうにしてても
見て見ぬふりして…。

頼りっぱなしで…。

いつか こうなるんじゃないかって
思ってたのに。

(救急隊員)ロックしました。

時間をかけ過ぎだ。

でも お前のおかげで
患者は助かった。

成瀬先生…。

お前には ちゃんとした技術も
知識もあったってことだ。

足りなかったのは
それを使う度胸だけだ。

この患者は 最後までお前が診ろ。

はい。

(新村)救急車 到着しました。
(幸保)はい。

朝倉。

お前は ここで どうなりたい?

えっ それは…。

どんな患者でも受け入れる
医者です。

じゃ そのために何が必要なんだ?

(幸保)こちら お願いします。
≪はい。

MEさんに CHDFの準備
お願いしてください。

≪はい。
こっちも CVとバスキャス取るぞ。

オペ室の状況 確認して。
ポータブル呼んでください。

≪はい。
移します。

(一同)1 2 3。

移します。
(一同)1 2 3。

(救急隊員)
ストレッチャー 出ます。

OK。

ちょちょちょ…。

くーっ。

よいしょ。

OK。

「お前のおかげで…」

《患者は助かった》

アハハハ…。

めでタイ。

なんつって。

≪(チャイム)
はい。

朝倉。

あのさ 話があるんだけど
ちょっといい?

ああ。

はい。
ありがとう。

あの… 話って?

あっ この間のことなら
俺も 言い過ぎたっていうか…。

もっと違う言い方が
あったかもっていうか…。

もし 気分 害してたなら…。

ごめん。

えっ?

私 深澤に嫌な思いさせて。

でも あの日 私が倒れたのは
私のせいだから。

深澤が責任感じる必要ないから。

わざわざ それ言いに?

あっ。 お茶いただきます。

よかった~ 嫌われてなくて。

(せき)
おお 大丈夫か?

痛い…。
一気に飲むなよ。

ごめん 大丈夫。

ねえ これって…。

あー それ 桜庭に借りてて。

『New Medical』読んでんの?

うん。 あいつ 今
ビジネススクールと両立してるだろ?

こっちのシフトに入れない日が
ある分

せめて 知識つけたいからって
休みの日に色々

海外の論文とか
読みあさってるらしくてさ。

桜庭が…。
俺にも

ためになりそうなやつあったら
貸してくれてるんだよ。

ねえ これは?

ああ それは高岡に借りてて。

高岡に?
うん。 あいつ 残業減って

現場に出られる機会が
減ったから

あちこち 知り合いたどって

オペの映像資料
集めてるらしくてさ。

部屋で よく
酒のつまみに見てるらしい。

まあ 俺も
1枚500円で借りてんだけど。

いちいち 金取るとか
ホントせこいよな。

朝倉?

朝倉。

ああ… いや…。

それよりさ あの…。

朝飯?

心美の分も
ついつい作っちゃって…。

食ってく?

いいの?

もちろん。

待ってて。 すぐ 用意するから。

ありがと。

♬~

♬~

♬~

《成瀬先生が 何か新しい方法で
治療してくださったみたいで》

これか。

(本郷)
《お前 ここで どうなりたい?》

《そのために何が必要なんだ?》

♬~

鴨田さん。

(浦谷)
鴨田さん 納期の遅れの件で

あちこち
謝罪しなきゃいけないみたいで

電話しに出ていったっきり
戻ってこないんです。

えっ?
≪(物音)

≪(看護師)どうされました?
大丈夫ですか?

≪(看護師)大丈夫ですか?
鴨田さん!

ストレッチャー 早く!
(看護師)分かりました!

失礼しますね。
大丈夫ですか? 分かりますか?

ちょっと 胸の音 聞きますよ。

(鴨田)あっ…。

前 失礼します。

入ります。

何があったんだ?
STが上昇してる。

えっ どうして?
また 心筋梗塞を

起こしたのかもしれない。
鴨田さん すぐ診察しますからね。

移します。
(一同)1 2 3。

≪ストレッチャー出します。
≪はい。

あっ 朝倉先生
鴨田さんが目を覚ましました!

行きます。

鴨田さん。

よかった 気が付いたんですね。

先生… 私 行かないと…。

えっ?

駄目です まだ安静にしてないと!

鴨田さんは また
心筋梗塞を起こして…。

でも
早く 謝罪しに行かないと…。

あのクライアントを逃したら
うちの工場は…。

うっ…。

従業員を路頭に迷わすわけには
いかないんです!

もっと 自分の体のことを
考えてください!

(桜庭)何 何? どうし…。
(幸保)静かに!

鴨田さんが 従業員の皆さんを
大事に思うように

従業員の皆さんだって

鴨田さんのこと
大事に思ってるんです!

心配してるんです!

何でもかんでも しょい込んで
頑張るって

それで 自分は

気持ち満たされる部分
あるかもしれないですけど

見てる側からすると 心配で

心 すり減らすことだって
あるんです。

私たちの仕事だって
働き方改革とかいわれて

働く時間 制限されて…。

その分 学べる機会も減って

正直 納得できない部分も
たくさんありました。

でも よく考えたら
働き方改革って

働く時間を減らすことだけじゃ
ないんですよね。

仕事で毎日 同じことを
繰り返すよりも

例えば 休みの日に

自分の知りたい分野の
論文を読んでみたり

学びたいオペのDVDを見たり

最新の技術を身に付けるために
セミナーに参加したり

同僚の力を借りて 勉強したり。

そうやって 休んでる時間にも
学べることは たくさんあって。

労働時間が減った分

いかに効率よく作業できるか
工夫したり。

そういうことも含めて

よりよい環境を
つくり出すことが

働き方改革なんですよね。

きっと
鴨田さんにも見つかるはずです。

自分一人が
しょい込むんじゃなくて

もっと 職場にいる一人一人が
工夫することで

より快適に働ける環境が。

朝倉先生…。

(拍手)

あっ これ 実は全部 同僚の…。

感動しました。
はい?

(鴨田)はあ~ そうですよね!

私は ただ 足りない部分は

自分一人で補えばいいと
思い込んで 無理をして…。

ホントの意味で
職場のみんなのことを

考えれてなかったのかも
しれません。

はあ…。
これから やるべきことが

少し見えた気がします。
ありがとうございます 朝倉先生!

いや… 師匠!

はあ~!

(鴨田)なるほどねぇ。

すいません。

♬~

(桜庭)よっ! 師匠!

人のせりふ 丸パクリして
いいこと言うな 師匠は!

散々 働きまくってた張本人は
師匠ですけどね。

特大ブーメランってことですよね
師匠~。

あっ いや… それはね…。

偉そうに 人に説教したからには
分かってんだろうな?

はい。
もう 無理はいたしません。

あっ そういえば 桜庭。
んっ?

深澤に貸してる『New Medical』
今度から 私にも貸して。

えっ?
いや 深澤だけ ずるいでしょ。

あと 高岡。

オペのDVD
今度 私にもレンタルさせて。

はい?
それから 先輩。

今度 セミナー行くときは
私にも声掛けてくださいね。

じゃ お疲れさまでした。

(ドアの閉まる音)
(桜庭)美月ちゃんの向上心って…。

ブラックホールだな。

[ただ ひたすらに
走り続けてきた]

[どんな患者も
受け入れるために]

[同じ道を ただ ひたすらに]

[でも ふと 立ち止まり…]

[回り道した その先に]

[新しい何かが
待っているのかも]

♬~

本郷先生
今夜も よろしくお願いします。

♬~

♬(鼻歌)

お兄ちゃんってさ
ホント分かりやすいよね。

何が?

美月先生がケガして
入院してるときは

この世の終わりみたいな顔
してたくせに

戻ってきたら もう元気。
そんなことねえよ。

ねえ そんなに好きならさ
さっさと デートくらい誘ったら?

うるせえな。

だから そんなんじゃないって
言ってんだろ。

あーあ。
ホント チキンなんだから。

んっ?

今 何て言った?

今 チキンって言っただろ!

誰から聞いた?
朝倉だな? そうなんだな?

あー! うるさい!
また きょうだいゲンカしてんの?

美月先生。

はい 心美ちゃん これ
頼まれてた最新号。

ありがとう。
おい 朝倉。

心美の前でも 俺のこと
チキンって呼んでるだろ?

えっ?
兄貴のメンツ 少しは考えろよ!

最低だな!

いいじゃんね そのくらい。
もう 卒業したんだし。

よくない!

えっ? 今 何て?

今 何て言った?

卒業したんでしょ。
だって この前 現場で

一人で処置できたみたいだし。

そうなの!? すごいじゃん!

すごいじゃん。

そっか… 俺もチキン卒業か。

っしゃ~!

[夜の病院で出会った私たち]

[友達でもない 家族でもない]

[ただの同僚とも 少し違う]

[曖昧な関係の私たちは
この先…]

やった!

何してんの?
電話しろよ。

誰に?
友達に。

友達に
お兄ちゃんがチキン卒業したって。

自慢のお兄ちゃん…。
やだよ 何で そんなこと…。

うるさい! もう やだ!

[どこに向かって
歩んでゆくのだろうか]

やった~! ハハハハ…!

もう うるさい!
うるさいね~。

「お願いします。
私たちにオペをさせてください」

「夜の病院は 研修医や

あなたのような若い先生が
多いんですよね」

「あの子のことは
実績のある 経験豊富な先生に

診ていただきたいんです!」

「夜勤の医者ってだけで
レベルが低いって決め付けられた」

「やっぱり 人ってさ

肩書や見てくれで
ふるいに かけられるんだよ」

「やっぱり
脳外に興味あるんじゃないですか」

「今 うちの医局
一枠 空いてるんです」

「じゃあ
主人は どうなるんですか?」

「ここから先は
専門の脳外科医の判断に

任せたいと思います」
「治療ができないなら

何のために
ここに運ばれてきたんですか!?」

「提供を受けたレシピエントは
誰なのか

ドナーの家族が
知ることはないんだからな」

「お前 そんな言い方ねえだろ!
お前 それでも医者かよ!」

「お前には関係ねえだろ!」
「何してんだ! 離れろ!」

「同じ場所で 同じように
働いてるからといって

全員が同じ方向 向いてるとは
かぎらない」

「いつか 空中分解しないといいな」

「いつまでも 5人
一緒にいられるとは

かぎらないわけだし」

「あ痛っ!」
「今の見た?」

「ださ過ぎ」

「おー! 割れた!」

「ハハッ!」
「勇馬 行こ 行こ!」

「広いね!」

「ねえ 朝倉ってさ

どうして 患者のために
あんなにできると思う?」

「朝倉はさ たぶん怖いんだよ」

「大切な人を 目の前で
亡くしたことのある人にしか

分からない感情が
きっと あるんだと思う」

「ここにいれば
人手不足に悩む 救急の未来を

いつか 本気で
変えられるんじゃないかって」

「だから 俺は ここを変えに来た」

「自分たちが変わらないかぎり
何も変わらないぞ」

「また ペラペラと奇麗事を」

「確かに奇麗事かもしれません」

「でも そうありたいと
願わないかぎり

何も かなわないと思います」