桜の塔 #2[字]…のネタバレ解析まとめ

出典:EPGの番組情報

桜の塔 #2[字]

【脚本・武藤将吾×主演・玉木宏による、新たな警察エンタメ誕生】警視総監の座をめぐる出世バトル!!エリート警察官が巨大組織のトップを目指し、野望の階段を駆け上がる!

◇番組内容
キャリア組警察官の漣(玉木宏)は、同期である警備部所属の新垣広海(馬場徹)と警務部所属の馳道忠(渡辺大知)と共に、警視正昇進候補に選ばれる。しかし警視正の空き定員は2名。圧倒的に不利な立場の漣は昇進を我が物にするため、自らが捜査指揮をとる連続通り魔事件の犯人を泳がせ、社会的反響を大きくしようと画策。だが、この判断はやがて漣の想定を超え、思わぬ展開へ…爽(広末涼子)たちも巻き込んだ衝撃のラストが待ち受ける!
◇出演者
玉木宏、広末涼子、岡田健史、森崎ウィン、渡辺大知、馬場徹、井本彩花、岡部たかし、小松和重、長谷川朝晴、駒木根隆介、関智一、小林優仁 ・ 仲里依紗 ・ 橋本じゅん、高岡早紀、段田安則、光石研、吉田鋼太郎、椎名桔平
◇脚本
武藤将吾
◇演出
田村直己(テレビ朝日)
◇音楽
村松崇継

【主題歌】宮本浩次『sha・la・la・la』(ユニバーサル シグマ)
◇スタッフ
【エグゼクティブプロデューサー】内山聖子(テレビ朝日)
【プロデューサー】中川慎子(テレビ朝日)、中沢晋(オフィスクレッシェンド)
◇おしらせ
☆番組HP
 https://www.tv-asahi.co.jp/sakuranotou/
☆Twitter
 https://twitter.com/SakuranoTou_ex
☆Instagram
 https://www.instagram.com/sakuranotou_tvasahi/

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)

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  20. リポーター

解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

   ごあんない

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♬~

(上條 漣)こんな朝早くに
なんの用だ?

(水樹 爽)この前の事。

あれは よくなかったなって…。

(爽の声)目を覚ましてよ!

おじさんを悲しませるような事
しないでよ!

お前に何がわかる…!

俺の何がわかる!?

最低だった…。

まあ あの時は 俺も…。

あんなにきれいに
投げられるなんて…

本当 最低…。
…そっち?

あんたの事を投げ飛ばさないと
気が済まない。

事件の資料に
目を通さないといけないから。

…おい!

お前のストレス発散に
付き合ってる暇はない!

ハッ!
ああっ…!

だったら
さっさと投げられなさい!

♬~

♬~

うっ…! ああっ…。

よし!

ああ すっきりした!

おじさんが
何を思って亡くなったのか

あんたが何を考えているのか
そんな事は知らない。

でも 私は…

おじさんから学んだ正義を貫く。

♬~

勝手にしろ。

これ 連続通り魔事件の?

素っ気な!

今日の上層部の会議で

警視正の推薦が
もらえるんでしょ?

昇進 おめでとう。

そう簡単にいくなら
苦労はしない。

(吉永晴樹)今回の
警視正昇進の候補者は 3名。

この中から2名が

今 空いている警視正のポストに
就く事になります。

さて 誰を推すべきか…。

(権藤秀夫)新垣警視の昇進は
遅すぎるぐらいだと思うよ。

(吉永)私も同意見です。

新垣長官も ご子息の昇進は
お喜びになるでしょう。

ちなみに うちの馳くんも
東京オリンピックに向けて

情報管理のシステム強化に
尽力しております。

警視正にふさわしい人選かと。

(権藤)馳くんも非常に優秀だ。
異論はない。

(千堂大善)おいおい!
いきなり 出来レースの様相か。

(吉永)千堂部長
失礼な発言は慎んで頂きたい。

そうそう そうそう。 我々は

公平なジャッジを
してるだけだから。

公平を謳うなら うちの上條こそが
ふさわしいだろう。

この前の強盗事件でも
犯人逮捕だけでなく

改造銃の大量所持 密売の摘発にも
大きく貢献した。

あの事件で
フィーチャーされたのは

お前の強引な采配だけだ。

(吉永)確かに 代理とはいえ

上條くんが指揮を執るのは
不自然極まりなかった。

こいつは 自分の手柄のために

身内を
無理やり ねじ込んだんだ。

ちょっと待てよ。 上條は
佐久間の片腕だったんだから

代理を務めるのは
当然の流れでしょうが。

その佐久間も… なあ?

辞めた理由が 少女買春…。

(吉永)うちも火消しに追われて
大変だったよな。

しょせん 千堂派は

チンピラ風情の
烏合の衆って事か?

コネでしか出世できない薩摩派に
言われたかないねえ。

(権藤)おい なんだと!?
もう一回 言ってみろ!

無礼にも程があるぞ おい!
(真中)落ち着いてください!

(権藤)離せ! 外様派が
粋がってんじゃねえぞ!

はい 深呼吸!
(権藤)ああっ…!

いやあ
いい大人が みっともない。

そんなんだから
クラブのママにフラれるんだよ。

(権藤)はあ?
年がいもなく

逆バレンタインデーとか抜かして
ピアスなんか贈っちゃって。

おい… お前
それ なんで知ってるんだよ!?

(吉永)権藤部長!

千堂部長も
挑発するようなまねは…。

あおってるのは そっちだろう!

俺はな ただ
正当な判断をしてほしいだけだ。

新垣警視が当確っていうのも
長官の息子だからってだけだろう。

それが 何よりも
正当な理由だという事は

あなたも承知してるはずですよ。

(舌打ち)

(ドアの開く音)

(吉永)荒牧総監!

(荒牧雄彦)
廊下まで 白熱した様子が

ビンビン伝わってきたよ。
(権藤)それは大変失礼致しました。

警視正の推薦者は
まだ決まってないようだね。

(吉永)それが 三者とも
甲乙つけがたく…。

(荒牧)だよねえ。

じゃあ 極めて異例だけど

こういうのは どう?

(小宮志歩の声)決選投票?

1週間後に
警視正にふさわしい2名を

投票で決めようって事になった。

こんな事は 前代未聞だ。

上條さんは 昇進できそうなの?

投票者のうち 東大派と薩摩派が
半数を占めています。

残る無党派の支持を得なければ
厳しいでしょうね。

長官の息子の新垣は
決まりだろうなあ。

残る椅子も
票を持っている東大派の馳が

ダンチで有利だ。

それを見越しての
決選投票なんだよ。

荒牧総監も 相当タヌキだ。
(重美)タヌキ?

…ああ! だったら 無党派の票を
お金で買うとか?

(及川明深)うわあ…
なんか 政治家みたい! フフッ。

じゃあ この1週間で
なんとかアピールしないとね。

刑事部の人間ができる事なんて
高が知れてる。

今 上條が担当してる通り魔事件も
インパクトに欠けるしな…。

解決しても
大した評価には繋がらない。

仮に 通り魔事件が
社会的に大きな反響を呼んだら

私の評価も変わってきますか?

ああ? そりゃ
大きなアピールにはなるだろう。

♬~

来るなら連絡しろって言ったろ。

(刈谷銀次郎)固い事 言うなよ。

これ ごちそうさん。
ああ。

連続通り魔事件も
これで5件目か…。

今度は 正式に帳場を任された
っていうのに…

代理じゃなくてよ。
ああ? 苦戦してるな。

俺のプロファイリングを
甘く見ないでほしい。

って事は もう 犯人の目星は
付いてんのかよ?

目星どころか
素性も洗ってある。

マジかよ…。 えっ?

(舌を鳴らす音)

じゃあ あえて
通り魔を泳がせてるって事か?

もしかして
何か たくらんでるのかよ?

はあ…。 明日になれば わかる。

(舌を鳴らす音)

この事件で
必ず のし上がってみせる。

それが 俺の信じた道だ。

♬~

最初に事件が起きたのは
4月14日 午後2時50分頃。

藤柴公園で 何者かが
物陰から 金属製の矢を放ち

近くを歩いていた40代女性が
怪我をしそうになりました。

(女性)あっ…!

あっ あっ あっ…。

(爽の声)2件目は
4月16日 午後3時20分頃

今度は 直原町の地下道で

30代女性の目の前を
矢が通過しました。

3件目は 4月18日に
花浦通りの高架下で 50代女性が

4件目は 4月20日に
雨が宮の駐輪場で 40代女性が

そして
5件目は 昨日 午後4時45分に

せせら川の遊歩道で
ランニング中の20代女性が

いずれも
矢に当たりそうになっています。

凶器は
ボーガンで間違いありませんが

型番などの特定には
至っていません。

5件とも 負傷者ゼロか…。

しかし…

精神的な恐怖から
PTSDに陥った被害者もいます。

卑劣な犯行に変わりありません。

犯人の目撃情報は?

(高杉賢剛)ありません。

防犯カメラも
うまく かわされています。

一日置きに
白昼堂々 大胆不敵な犯行。

しかし 負傷者は いない。
奇妙な事件だ。

なんか気になる事は?

この事件には
あるパターンが存在します。

(牧園)えっ…?

♬~

1件目から5件目までの
犯行現場を

線で結んでいくと…

ある星座の一部に見えませんか?

(ざわめき)

どこかで見た事が…。

あっ 北斗七星!

(ざわめき)

それを踏まえて考えると
次に事件が起きるのは

この辺りかと…。

犯行時間がバラバラなので

現行犯で捕まえる事は
難しいと思いますが…。

(牧園)
エリアが絞れただけでも前進だ。

(富樫)あっ…!
(牧園)どうした?

動画 見てました。

(屋敷武雄)おい…! 君ねえ
会議を なんだと思ってるんだ!

あっ いえ… 事件の動画が
アップされたんです。

(屋敷)事件の?

Mr.予言者っていう芸人を
ご存じですか?

ああ… あれでしょ?

サタンのお告げっ!

(富樫)そうです!

…いやいや だいぶ似てますって。
本当に。

サタンのお告げを聞いて
毒舌を吐くという芸で

ブレイクしたんですけど
いわゆる 一発屋で

最近は フューチューバーに
転向してたんです。

そうなんだ…。

(富樫)そんなに
人気はなかったんですけど

今回の動画が
ネットで話題になりまして。

5件目の通り魔事件を
予測していたんです。

「どうも! Mr.予言者でーす!」

「ああ… 実はね
久々に あれがきましたよ」

「サタンのお告げっ!」
(屋敷)これか!

「“汝 午後4時45分に起きる
連続通り魔事件に遭遇する!"」

「…だそうです」

「お告げにあった時間に
なりましたが どこで…」

「(女性の悲鳴)」

(Mr.予言者)
「えっ…? ああっ ああっ…!」

「こっち こっち こっち…!」

「見てください!
これこれ これこれ…!」

「矢が刺さっています! 矢!」

なんで 犯行時間や現場が
ピンポイントで わかったんだ?

この男が犯行に関わっている
可能性がありますね。

念のため 話 聞いておけ。

(捜査員たち)はい!

♬~

本当に きたんですって。

サタンのお告げっ!

本物…!

遊歩道には
誰と行かれたんですか?

撮影のカメラマンと2人で。
…僕を疑ってます?

あっ いやいや いやいや…!
そういうわけではないんですけど。

(Mr.予言者)いいんですよ。
こんな事もあるかと思って

撮影を見学してた人たちの連絡先
聞いておいたんで。

彼らに 確認 取ってみてください。

やましい事
なんにもしてないですから。

動画の編集あるんで
失礼します。

やけに協力的でしたね。

引っかかるなあ…。

疑われる前提で 見学者の連絡先
聞いておくなんて

普通 しないでしょ。

あいつだったら

プロファイリングで
一発なんだけどな…。

班長は 上條警視の事が
好きなんすか?

はあ?
えっ…?

もう一回 強めに言うよ。

はあ~っ!?

(富樫)班長 すいませんでした!

早く行くよ。
(富樫)はい…。

♬~

(Mr.予言者)どんどん バズれ。

これで 返り咲いてやる…。

(携帯電話の振動音)

あっ どうも。 ハハッ…。

あっ 今 来ましたよ。

ええ 言われたとおり
メモを渡しました。

ハハッ…。
おかげで 相当バズってますよ!

次の犯行現場も教えてくださいね。

もちろん。

また連絡します。

(新垣広海)よう 上條万年警視!

残念だったな。
昇進がパーになって。

投票は まだ先だろ。

ああ? 結果なんて
見なくても わかる。

警視正に昇進するのは
俺と こいつだ。

いやあ 落選確実の男の前で
ランチなんて

こんなメシウマな事はねえなあ。
いただきます。

(馳 道忠)やめろって…。

でも 早く昇進したいよね。

警視正になれば 警視庁でも

参事官や課長クラスだもん。

大規模レベルの署長にもなれるし
今より さらに格が上がる。

これからは
気やすく 声かけるなよ。

俺は 今まで
お前に声をかけた事なんて

一度もない。

むかつく野郎だな。
お前みたいな奴はな…。

(千堂優愛)あっ いた!

(新垣)誰? あの子。
すげえかわいい…。

佐久間さんの事
残念でしたね。

本性を知るのが
結婚前で よかったよ。

きっと いい人が
見つかりますよ。

他人事なんだ…。

ねえ なぜ 私が
あなたを訪ねてきたか わかる?

心の内を読むのが
得意なんだったら

私が あなたに興味がある事くらい
わかると思うんだけど。

今の私では あなたの期待には
応えられません。

えっ? もう撃沈?

いや… 今より出世しなければ

あなたに ふさわしい男には
なれないという意味です。

少なくとも あなたのお父さんは
そう思ってるはず。

パパの事は関係ないでしょ!

ありますよ。
あなたが幸せになるには

それを誰よりも願っている
お父さんに

認めてもらわないと。

そんなもんなのかな…。

でも… 脈ありみたいで
よかった。

私も同じです。
脈ありで よかった。

フフッ…。

まさか
千堂部長の娘を狙うなんてね。

(刈谷)でも 考えたよな。

芸人の動画を利用して

世間をにぎわす大事件に
仕立て上げちまうとはな。

これを解決すりゃ
昇進へのアピールになる。

(志歩)
犯人は わかってるんでしょ?

まだ捕まえないの?

もっと反響を呼ばなければ
俺の評価には繋がらない。

犠牲者が出たら どうするつもり?
犯人は 憂さ晴らしで

威嚇射撃を楽しんでるだけだ。
殺意はない。

プロファイリングは そうでも
万が一って事…。

何が言いたい?

無理してるように見えるから。

突っ走るのはいいけど
パンクしたら 元も子もないよ。

♬~

(牧園)もうすぐ時間です。

(Mr.予言者)
「またまた きました」

「サタンのお告げっ!」

「“汝 午後5時32分に起きる…"」

これで事件が起きたら
本当に予測している事になるな。

(Mr.予言者)…だそうです!
本当に この中から誰かが

連続通り魔の被害に
遭うんでしょうか?

時刻は まもなく お告げにあった
午後5時32分になりますが…。

(男の子)ママ!
ゆうと!

(発射音)

あっ…! ゆうと!? ゆうと!?
誰か! 誰か!

(Mr.予言者)
急いで…! 事件! 事件です!

「事件です! あっ… 救急車…!」

「ああ~! 見てください!」

「ああ… サタンのお告げが
的中してしまいました!」

(牧園)屋敷!
周辺で巡回してる捜査員

すぐ 現場 向かわせろ!
(屋敷)はい!

手が空いてる奴も
早く 現場 向かえ!

お前は 広報と
マスコミ対策を練ってくれ。

上條!

…わかりました。

♬~

(馳)やはり 上條くんの落ち度に
なってしまうんでしょうか。

(新垣)当然だろ。 いい気味だよ。

(権藤)上條に託した
千堂も同罪だろ。 ハハッ。

これで 薩摩派も安泰だな。

(明深)
前から気になってたんですけど

薩摩派って なんですか?

え~? もう~。 ママ 新人に
ちゃんと教えておいてやってよ。

(志歩)ああ…。
(せき払い)

警察ができた当初 鹿児島出身者が
ほとんどだったんだよ。

そこから 薩摩派が生まれた。

人情に厚く 懐が広い
九州男児の薩摩派。

そして あちらにいらっしゃる

学問のスペシャリストが集まる
東大派。

この二大派閥が

今ある警察の栄光を
築き上げてきたんだよ。 ハハッ。

(吉永)でも 今回の一件で
決選投票の結果は見えましたね。

(権藤)彼らが新しい警視正だ。
仲良くしてやってくれ。

(志歩)それは まだ
気が早いんじゃないですか?

いやいや いやいや…。

警視総監の推薦があれば
決まったも同然だ。

はい。

で… このあとの予定は?

でも これだけ話題になった事件を
解決すれば

上條さんにも 逆転の目は
あるんじゃないですか?

解決できればね。

その前に
荒牧総監が どう出るかだ…。

(荒牧の声)世間じゃ

通り魔事件の話題で持ちきりだ。

申し訳ありません。

一介の芸能人が

警察もわからない
次の犯行現場を言い当てる。

おかげで 我々は
すっかり 無能扱いだ。

ご心配には及びません。
必ず犯人を…。

カツ!

…を入れないとね 現場に。

それは…。

皆まで言わせるな。

この事件の結果次第では

君の身の振り方も考えてもらうよ。

(銃声)

ああ…。

久しぶりに撃ったけど
全然 駄目だな…。

納得できません。

お前の気持ちは わかるよ。

でも このままってわけには
いかないんだよ。

あとは 石倉に任せろ。

最後まで
陣頭指揮を執らせてください。

なんだよ らしくないな…。

なら はっきり言ってやる。

これは
荒牧総監直々の てこ入れだ。

従わなきゃ 派閥に影響が及ぶ。

俺は お前と心中なんて
ごめんなんだよ。

承知してます。
だったら…。

前に言ったはずです。

勝てないゲームはしないと。

この負け戦を
ひっくり返せるっていうのか?

じゃなきゃ
ここまで食い下がりません。

♬~

いいだろう。 上は 俺が説得する。

ありがとうございます。

お前さあ…

なんで
俺の下につこうと思ったの?

警察の最高権力者に
ふさわしいと思ったからです。

ハハハ…。 クールだねえ。

(蒲生兼人)話って なんですか?

君に電話で 銀行強盗の計画を
持ちかけたっていう

暴力団関係者だけど

まだ 該当者は見つかってない。

(蒲生)それを言うために
わざわざ来たんですか?

君の事を見届けたくて…。

環境が あなたを
犯罪者にしたのなら

その環境を変えれば
やり直す事もできる。

君の更生を見届けたいの。

今日は それだけ言いに来た。

また来るね。

(蒲生)あの…!

ただの思い過ごしかも
しれないんですけど

電話の相手とそっくりな声を
聞いたんです。

警察で。

(主人公)もらった

マジかよ

やるね!

≪新自由SUV ROCKY ダイハツ≫

♬~

<ダイハツ「タントカスタム」>

ただいま。

なんで いんの?

…ってか 何してんの?

(水樹鉄朗)おかえり。
絶賛 大食いチャレンジ中。

なんで また…。
いや 俺も驚いたよ。

この前 すごい久しぶりに
来てくれたと思ったら

今日は 1人で これだもん。
漣ちゃん 頑張れ!

ああ~! 無理…。

うわ~!
ギブアップ。

マジか…。 うわ~ 残念…。

じゃあ 5000円ね。

はい 毎度あり!
今 飯 用意するよ。

はあ…。

ああ…!

大丈夫?
…に見えるか?

はあ… 吐きそう…。

あのさ… 今日 蒲生兼人の面会に
行ってきたんだけど…。

なあ。

あれって いつの?

ああ… 小4の頃かな。

私が
クラスの男子にいじめられて

あんたが
その仕返しに行った時の。

だから あんな
顔を腫らして 泣いてるのか。

ううん。 泣いてるのは

拳銃で仕返しに行こうとしたのを
おじさんにバレて

フルボッコにされたから。

そうだった。
今 思えば とんでもねえな…。

でも 嬉しかった。

だから すんごい笑ってるでしょ?

もう何年も あんな顔してない…。

私も あんたも…。

やっぱり 来なきゃよかった。

俺は ずっと
この店の味を忘れたかった…。

ねえ。

あんた おじさんに 胸張って
警察官になったって言える?

…親父は もういない。

♬~

父さん! 何してんだよ!

飲みすぎだって!

(上條勇仁)うるさい!

(勇仁)漣…。

漣… おい 大丈夫か?

ごめんな…。

情けねえよな…。

本当
どうしようもねえよ…。

父さん 何があったの?

もう 駄目なんだ…。

俺は…。

(電車の走行音)

♬~

(ため息)

♬~

(リポーター)ずばり お告げは
本当に聞こえてるんですか?

当たり前じゃないですか。
今回も きましたよ!

「サタンのお告げっ!」

「“汝 通り魔事件の全貌を知る!"」

(リポーター)そもそも 予言者さんは

いつから サタンのお告げが
聞こえるようになったんですか?

(Mr.予言者)
それ聞いちゃいます? タアッ!

(富樫)どうして あの芸人を

マークしなきゃ
いけないんですか?

恥も外聞もない事は 百も承知よ。

でも 犯罪を防ぐ事を
最優先に考えるなら

お告げだろうがなんだろうが
すがるしかないの。

犯罪を防ぐためなら

警察は無能呼ばわりされてもいい
って言うんですか?

そう。

…わかりました。

でも これで来なかったら…。

縁起でもねえ事 言うな お前!
うわ~ パワハラ~!

(富樫)でも 来ない可能性は
十分にありますよ。

ネットだけじゃなくて
今や 地上波を使って

あおってるんですから。
なんで 富樫は叩かないんですか!

お前と違って
キャリアだからだよ。

うわ~ モラハラ~!
(高杉)うるせえな お前!

(携帯電話の振動音)
うわ~ パワハラ~!

(高杉)ああ?
(轟)なんでもないですよ。 もう…。

(携帯電話の振動音)
(轟)ほら 見てください。

(リポーター)では そろそろ
今回の謎を教えてください。

この一連の事件は

ある星座にちなんだ
犯行だったんです!

「6つの事件の場所を
繋げていくと…」

「なんと 北斗七星の形と
そっくりなんです!」

(リポーター)なるほど!

そして 次に通り魔が現れる場所が
ここというわけですね。

「本日 午後2時31分!」

(リポーター)
でも そこまでバラしちゃうと

犯人も うかつに手が
出せないんじゃないんですか?

それが狙いでもあります。

こうする事で
犯罪の抑止力になると思って。

「犯人 見てるか?」

「お前が事件を起こさなければ
僕の勝ちだ」

(吉永)これで 犯人が
現場に来ても来なくても

この芸人の手柄になりましたね。

(馳)でも 本当の犯行時刻かは
まだ わかりませんし…。

(吉永)視聴者が信じれば
それが真実です。

おかげで 我々のメンツは
丸潰れだ。

上條くんは もう
出世コースを歩けないでしょうね。

(新垣)上條が ここで終わるとは
思えません。

あいつは 想像以上に…

したたかですから。

さすが 長官の息子だ。
見込みがあるな。

君の言うとおり 外様派の雑草魂を
侮っちゃいけない。

(リポーター)「そして 5件目は
4月22日の午後4時45分頃に

せせら川の遊歩道で
ランニング中の20代女性が…」

(高杉)
もうすぐ タイムリミットか…。

(轟)駄目です!

それらしき人物は どこにも…。
(高杉)クソッ…。

(Mr.予言者)
お告げの犯行時刻まで

3 2 1…!

皆さん! ご覧ください。

犯人は 恐れをなして
現れませんでした。

この僕が この通り魔事件を
食い止めたんです!

「見てるか 犯人! 僕の勝ちだ!」

はしゃぎやがって…。

これで ホシが雲隠れでもしたら
どうしてくれんだよ!

(携帯電話の振動音)
(轟)んっ? あれ? 班長は?

(富樫)んっ?
あっ 班長です 班長です。

どこにいるんですか?

えっ? 逮捕?

(妻)どうした?
(夫)早く帰ってきてください。

シャンプーしてたら 後ろに気配が…。

そういうときあるから。

≪(猫の鳴き声)ニャーオ!

何かいる! 早く帰ってきてください!

無理だよ メキシコだし。

いつ帰ってきますか?
あした? あした? あしたとか?

No te preocupes!

え? 何ですか?
<部屋があなたを守ります>

<セキュリティ賃貸住宅 「D-room」>
おかえりなさい。

ニャーオ!
ひぃ!
ふふっ。 ただいま。

逮捕?
通り魔を捕まえたんですか?

(高杉・轟)はあ?

現行犯逮捕。
今 古山通りの交差点にいる。

(富樫)「なんで そんな場所に?」

「北斗七星に倣った犯行なら
そこは エリア外ですよ」

それが違ったの。

「今回の犯行は 北斗七星ではなく

その対となる こぐま座にちなんだ
犯行だったんだ」

どういう事?

北斗七星は おおぐま座の一部で

その近くにある こぐま座と

ほとんど 形が同じなんだ。

最後の1カ所を除いては。

こぐま座?

この恒星の赤経が

β星 14時50分。

γ星 15時20分。

η星 16時17分。

それって 犯行時刻と同じ…!
「ああ」

だから 犯人は
日中に犯行に及んでいたんだ。

そして 7つ目の
ポラリスの赤経が

2時31分。

それに該当する場所は?

古山通り交差点。

防犯カメラに映らない死角は

恐らく 斜め向かいの空き家。

♬~

凶器を捨てなさい!

(発射音)

♬~

(厚川正巳)ああっ 痛え…!

♬~

午後2時31分 現行犯逮捕。

(リポーター)連続通り魔事件の犯人が
警察により 確保された模様です。

後ろ手に手錠をされ
今 パトカーの中に…。

(高杉)よいしょ。 おいっ。

(サイレン)

嘘だ…。

なんで 犯人が別の場所に…。

♬~

こんなはずじゃなかったのに…。

ああ… せっかく 返り咲ける
チャンスだったのに…!

♬~

どうして ここが犯行現場だと
わかったの?

あいつのせいだ…。

あいつが ここだって言うから!

俺じゃない…。

あいつが全部悪いんだ!

俺じゃない…。

あいつって…?

ゲームセット…。

♬~

フッ…。

これが 俺の信じた道か…。

なんで 僕が あんな奴らに…。

(ドアの開く音)

(馳)昇進 おめでとう。

今度 上條くんも呼んで
お祝いしよう。

今度ばかりは駄目かと思ったが
お前に賭けて 正解だったよ。

しかも 警視正の昇進まで
勝ち取るとはな。

ありがとうございます。

でも
本当 風向きが変わったよなあ。

この1週間で
三面記事に載る事件が

瞬く間に 世間をにぎわす
大事件へと発展しちまった…。

お前 俺に聞いたよな。

この事件が
社会的に大きな反響を呼んだら

自分への評価も変わるのかって…。

実際に そのとおりになった。

サタンのお告げでも聞いたのか?

(足音)

どうしたの? そんな怖い顔して。

いや なんでもないよ。

♬~(音楽)

♬~

昇進 おめでとう。

♬~

部長 折り入って
お話があります。

ああ?

優愛さんと

結婚を前提にお付き合いしたいと
考えています。

交際を認めて頂けませんか?

上條さん…。

驚いたなあ…。

酔いが さめちまったよ。

(息を吐く音)

優愛 お前は どうなんだ?

♬~

私も… 上條さんが好き。

♬~

ワインセラーから
コルトン・シャルルマーニュを…。

ああ いいや。 自分で行くよ。

また 祝杯を挙げないとな。

フフッ…。

(携帯電話の振動音)

(戸の開く音)

今度は 夜遅くに呼び出しか。

初めから知ってたんでしょ?

通り魔事件の全貌を。

前に 私が あんたを投げた時

事件の資料が落ちたよね。

(爽の声)地図には すでに
こぐま座の赤経が書き込まれてた。

あんたは 通り魔事件の次の犯行を
予見していたにもかかわらず

わざと見逃していた。

なんの話だ?
とぼけないで。

Mr.予言者は

犯行現場を事前に ある人物から
教えてもらっていたと供述した。

あんたなんでしょ?

その根拠は?

あんたの暴いた
ポラリスの赤経よ。

2時31分
本来なら 午前2時の深夜を指す。

でも あんたは

犯行が昼間に変更された事を
わかってた。

なぜなら…

これを見たから。

「次のお楽しみは 昼に決行する」

容疑者の厚川正巳の使っていた
SNSの書き込みよ。

つまり あんたは

厚川が犯人だと
知っていた事になる。

あんたは 今回の事件の真相に
いち早く気づいて

厚川にたどり着いた。

そこで
彼に殺意がない事を知って

芸人の動画を使って
世間に注目させた。

事件を大きくして
出世の評価を得るために。

ユニークな考察だ。

でも そんな証言一つでは…。

一つじゃない。

光友銀行強盗事件で捕まった
蒲生兼人にも話を聞いた。

蒲生は

銀行強盗の計画を持ちかけてきた
電話の相手と

同じ声の人物と
警察で会ったって。

あんたなんでしょ?

今のそぶりじゃ

まだ 確実な証拠も証言も
得てないな。

残念ながら
ほとんどが臆測に過ぎない。

だったら…!

真実を打ち明けて。

随分 物騒だな。

これくらいしないと
口を割らないでしょ?

この間の事件で使った銃か。
返却遅延は始末書だぞ。

俺に自白させて そのレコーダーを
上司に提出するつもりか?

私の臆測が正しければ

あんたは
警察にいるべき人間じゃない。

今すぐ バッジを外して!

俺は
何も打ち明けるつもりはないし

辞める気もない。
ふざけないで!

なんで
そんなに変わっちゃったの…?

昔のあんたは
そんなんじゃなかった。

誰か傷ついてる人がいれば

そっと手を差し伸べて
一緒に泣いてくれた…。

一緒に闘ってくれた!

それが 私の知ってる上條漣だよ。

私は あんたを助けたい。

今なら まだ引き返せる。

だから お願い…。

昔の漣に戻って。

…もう引き返せない。

あの頃には もう戻れないんだよ。

なんで…?

なんで そんなに
出世にこだわるの?

なんで そんなに
警察のトップに立ちたいの!?

親父が自殺する前
俺に言ったんだ。

(勇仁)俺 もう 駄目なんだ…。

俺は…

警察に殺される…。

♬~

親父が何に巻き込まれ
命を絶ったのか 知らない。

でも 俺は許せなかった。
親父を追い詰めた警察が…!

だから 警察のトップに立って
組織の膿を浄化しようと決めた。

そのためだったら
喜んで悪に染まる。

強盗事件では

岸川信代さんが 改造銃で撃たれて
右下半身麻痺になった。

今回も 少年の腕に矢が刺さって
2カ月の重傷を負わせた…。

こんなやり方は間違ってる。

親父も
きっと望んじゃいないだろう。

それでも 俺は
立ち止まるわけにはいかない。

これ以上
犠牲者を出したくなかったら

今 ここで俺を撃て!

♬~

親父から学んだ正義を
貫くんだろ?

だったら 頼む…。

撃って 俺を楽にしてくれ。

♬~

撃て…。

撃て!
あーっ!!

(空撃ちの音)

(はなをすする音)

撃てるわけないじゃない…。

(はなをすする音)

♬~

始末書 ちゃんと提出しろよ。

(鉄朗)どうした!?
怒鳴り声が聞こえたけど…。

できなかった…。

私には あいつを助ける事が
できなかった…!

♬~

(キャスター)「それでは
続いてのニュースです」

「今朝 お笑い芸人 Mr.予言者こと
堀川順平容疑者が

公園を歩いていた 20代の男性を
ナイフで刺した疑いで

逮捕されました」

「警察の調べに対し 堀川容疑者は

“刺激的な動画を撮れば
また バズると思った"

“人気者に返り咲きたかった"
などと供述しているとの事です」

ごめん 待った?

いや 私も 今 来たところです。

だから もう 敬語はやめてって
言ったじゃん。

ほら 映画始まっちゃう。 行こう!

えっ… どうしたの?

いや なんでもない。

♬~

(轟)拳銃の横流し?
俺たちの中に内通者がいる。

(権藤)
本気で潰しにかからないとな。

(吉永)
大きな失態を犯したんですよ。

若さで突っ走っていい仕事じゃ
ないんだよ。

(馳)僕は もう おしまいだ…。
あなたは 警察官として

あるまじき罪を犯した。
思い出せよ。 お前ならできる!

〈これまでの放送を全部見るなら
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