【土曜時代ドラマ】立花登青春手控え3 [新](1)「奈落のおあき」[解][字]…のネタバレ解析まとめ

出典:EPGの番組情報

【土曜時代ドラマ】立花登青春手控え3 [新](1)「奈落のおあき」[解][字]

牢屋敷の獄医・立花登(溝端淳平)は囚人の嘉吉から病気の娘の診察を懇願される。娘の命が助かった礼に、盗賊について登に密告した嘉吉は間もなく死体となって発見された。

番組内容
牢(ろう)屋敷の獄医・立花登(溝端淳平)は知り合いのおあき(樋井明日香)から入牢している伊勢蔵(深水元基)の面倒を見て欲しいと頼まれる。囚人の嘉吉(水澤紳吾)からは病気の娘の診察を懇願され、娘が住む長屋へと往診に出かけた。娘の命が助かった礼に盗賊の子分が牢内にいると登に密告した嘉吉だが、間もなく死体となって発見された。登は放免されたばかりの伊勢蔵が怪しいと考え、岡っ引きの藤吉(石黒賢)に探索を頼む
出演者
【出演】溝端淳平,平祐奈,宮崎美子,マキタスポーツ,正名僕蔵,波岡一喜,渡辺佑太朗,樋井明日香,水澤紳吾,深水元基,鷲尾真知子,石黒賢,古谷一行,【語り】篠田三郎
原作・脚本
【原作】藤沢周平,【脚本】古田求
監督・演出
【演出】山下智彦
音楽
【音楽】羽岡佳

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
ドラマ – 時代劇

テキストマイニング結果

ワードクラウド

キーワード出現数ベスト20

  1. 伊勢蔵
  2. 先生
  3. 嘉吉
  4. 一人
  5. 若先生
  6. 医者
  7. 黒雲
  8. お前
  9. 銀次
  10. 一緒
  11. 一味
  12. 佐七
  13. 大丈夫
  14. 立花
  15. 牢屋敷
  16. ガキ
  17. 具合
  18. 見物人
  19. 江戸
  20. 心ノ臓

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   ごあんない

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(見物人たち)おお~!

はい!

(見物人たち)おお~!

よっ。
(見物人たち)おお~!

あっ 立花先生!
ああ。

その節は お世話になりました。
暑いから お体 大事にね。

<若き医学の徒 立花 登は

故郷の出羽亀田を出て

江戸で町医者をしている
叔父夫婦のもとに身を寄せながら

小伝馬町牢屋敷の
牢医者をつとめていた。

江戸での暮らしにも
すっかり慣れてきている>

大丈夫か? ほら。

♬~

(戸が開く音)
あら 若先生。

若先生 しばらく。

何だ おあきじゃないか!

何 びっくりしてんのさ。
こっちは すぐに分かったのに。

いや… 女は 化粧すると
なかなか 分からん。

そうかしら。

若い娘が 牢屋敷に何の用だ?
牢見舞いだよ。

あたしのいい人が入ってんのさ。
伊勢蔵っていうんだ。

ねえ 若先生

目ぇ かけてくれないかな。

あいつ
牢で さみしがってるだろうからさ。

一人前のことを言う。

頼みますよ。

分かったよ。 伊勢蔵だな。
見回りの時に 声をかけてみよう。

ありがとう。 恩に着ます。

そうだ ちえちゃん 元気?

ああ 元気だ。

ちえちゃんと もう寝た?

おいおい… 俺は そんなことはせん。

それに あんたと違って
おちえは まだ子どもだ。

そんなことないわよ。

若先生の方が 子どもよ。

子ども…?

(平塚)伊勢蔵か…

住まいは 下谷御箪笥町の権平店

日雇いになってるぜ。
日雇い…。

咎は何ですか?
ゆすりだ。

下谷長者町 呉服商の越前屋を
ゆすった罪だが

金は取れなかったらしいな。

そのうち 敲きぐらいで
放免になるでしょう。

運のいい野郎だ。

一つ 腑に落ちねえことがある。
何です?

野郎 外仕事だってのに
妙に生っ白いんだ 女みてえによ。

♬~

<大牢は 西と東にあって
人数の多い いわば雑居房である>

♬~

お前が 伊勢蔵か。

お前の女房といっていいのかどうか
知らんが

おあきという娘は
私の従妹の友達でね。

おあきの差し入れは届いたかい?

へい 頂きやした。

私は ただの医者だ。

できることは 一つしかないが

具合が悪い時は 遠慮せずに呼んでくれ。

ありがとう存じます。

…呉服屋をゆすったと聞いたが 本当か?

あ… ほんの出来心で。

話は それだけだ。 戻っていいよ。

あ… 先生。

もう一人
話を聞いてやっちゃいただけませんか?

誰だ?
へい。

どうした? どこか 具合でも悪いのか?

そうじゃねえんで。

ガキのことでさ。

ガキ? お前のか?
へえ。

昨日 嬶が知らせてきたんでさ
病だって…。

何の病なんだ?
分からねえ。

差し入れに 目刺し持ってきて

この佐七さんに 言づてして
帰っただけですからね…。

医者には見せたのか?
医者なんて…!

俺ぁ こんなふうだし 嬶一人っきりで
そんな金なかろうし…。

先生 頼まれてくんねえか。

いくつになる子だ?

6つだよ 先生… 女の子だ。

たった一人のガキなんだよ!

お願いします…!

ゆうべも 眠れないほど
悩んでいたようなんで つい…。

あの嘉吉というのは
何の罪で入ってるんだ?

盗みです。

(佐七)鋳かけ仕事を頼まれた家に

たまたま 女の子の晴れ着が
虫干しをしてあったっていうんです。

嘉吉の娘が 一度も着たことのないような
きれいな着物だったって…。

(佐七)どうしても
娘に着せてやりたかったんでしょう。

♬~

<起倒流柔術の
鴨井左仲道場で

登は 代稽古を務めている>

(稽古をする声)

園井さ…。

はっ! うわっ!

あっ… そ… 園井様…。

立花さんも聞いてるでしょう。

鴨井先生は 園井様に婿を取らせて
この道場を継がせる決心をしたそうです。

先生も お年だし
お体も弱ってきていらっしゃる。

行く先のことを お考えになったんだ。

相手も ほぼ決まってるらしいんですよ。
そうだろうな。

立花さん 今夜は飲みませんか?

いや… 今日は行く所があってな。
すまんな。

いてっ!

えっ じゃあ 私は どうすれば…?

あなた。

起きてください あなた。

(鳥が飛んでいく音)

裏木戸の板張り
直していただけるんでしょ?

そう おっしゃったでしょ?

いや いや… もう… もう飲めんよ。

もう!

えい!

お代わりは?
うん。

はいはい。 ああ。
はい どうぞ。

はい…。 ああ… どうぞ。

どうも。
ウフフ。

ウフフフ。
ハハハ。

♬~

あら 登さん いたのね。

登さん お食事が終わったらね
そしたら…。

駄目よ お母様。
えっ?

登さんは 忙しいの。
ごはんが終わったら 往診に行くのよ。

だって 裏木戸が…。
奥様。

あんまり こき使って
若先生が逃げちゃったら

お嬢様に恨まれますよ。

そうよ 恨むわよ。

そんな…。

どうも… 申し訳ありません。

もう!

はい お嬢様。

はい どうぞ。

これは 誰かのじゃ…。

お気になさらずに。
玄庵先生の分ですから。

それは まずいだろ。

叔父上の大好物だし…。

いいの。

食べて。

お豊さんか?

牢屋敷で医者をやっている
立花という者だ。

牢屋敷の…?

♬~

<脈は かぼそく 時折 乱れが混じる>

<呼吸は確かだが
ごろごろと 痰が絡む音がした>

熱が出たのは いつからかね?

5日前からです。

その前から 咳がひどくて…。

こんなふうになったのは?

昨日の昼過ぎから…

呼んでも 何も言わなくなったんです…。

福井町の小牧玄庵という医者は
私の叔父だ。

子どもが 風邪をこじらせていて
下手をすると手遅れになると伝えてくれ。

そんなに悪いんですか?
ああ 一刻を争う。

薬を受け取ったら
すぐに駆け戻ってきてくれ。

はい!

お~っとっとっと 危ねえよ。

(子どもの荒い息遣い)

これを…。

(せきこみ)

ああ…。

叔父上!?

ああ 登…。 いやいや 走った 走った。

ああ… よいしょ。
いや~ 久しぶりに走ったぞ。

ハハハハ! はあ~…。 よいしょ!
ハハハハ…。 あ~…。

おっ…。

ああ… 熱くだしの薬は煎じたか?

煎じて 今 冷ましています。

なに 少しぐらい熱くてもかまわん。
飲ませよう。

これ 頼まれたものです。
芥子と うどん粉。

ありがとう。

ちょっと 名前 呼んでやれ。
はい。

おつぎ おつぎ!
おつぎ。

おつぎ! ねえ おつぎ!

分かった 分かった もういい。

痰が絡んでるな。

芥子を混ぜたものを
胸に貼ってみようと思ってます。

ああ 薄く のばしてな。
それで 正気づくようだったら

一口でも二口でもいい
熱くだしを飲ませてみることだ。

そうします。
ああ。

ほかに もう一匙
いい薬を調合していこう。

お前 ずっといていいのか?

いや… 場合によっては
一晩 ここに泊まります。

そうか それがいい。

≪ところて~ん てんやて~ん。

≪小牧です。

登さん いますか?

おちえ。

お父様に聞いたの。 はい お弁当。

気が利くんだな。 こりゃ ありがたい。

だいぶ 悪いの?

ちょっとな… 今夜がヤマだ。

何か 手伝うことある?

登さん。

ああ。

♬~

ああ… 大変だったな
疲れたろう。

ううん。
よかった 手伝えて。

ああ… 珍しい人に会ったぞ。

誰?
蝋燭屋のおあきだ。

随分 変わってたなあ。

大人みたいな化粧をしていて
初め 分からなかった。

あたしだって もう大人よ。

うん…。

会って それから どうしたのよ?
どうも せん。

道端で ちょっと立ち話をしただけだ。

それだけ?

おいおい どうしたんだ?

たまたま 出会っただけだぞ。
妙な勘ぐりはよせ。

だって 嫌なんだもの!

あの人 登さんを好いているのよ。

だから… 会ったりしてほしくないの。

ばか。 くだらんことを言うな。

おちえの友達だから 相手をしただけだ。

ほんとに?

ほんとだよ。

♬~

(虫の声と犬のほえ声)

赤くなってきているのは
効いている証しだよ。

はあ…。

(鳥の鳴き声)

どうだな? 気分は。

怖がらなくてもいい。

私は 医者だ。
お前が病気だから 治しに来たんだよ。

さあ 飲むんだ。

♬~

お豊さん お豊さん。

あ… あたし 寝てしまって…。

いいんだ。 もう峠は越したよ。

あ…。

おつぎ! おつぎ…。

おつぎ よかった…!

おっ母ぁ!

≪(お豊)若先生 恩に着ます…。

(お豊)ありがとうございます!

ありがとうございます…!

(嘉吉)本当ですかい!?

もう心配ないぞ。
子どもは 快方に向かうと早いものだ。

すんません すんません…
何と お礼を申したらいいか…。

先生 ありがとうござんした!

大げさなまねをするなよ。

病を治すのは 医者のつとめだ。

(戸が閉まる音)

しかし 立花先生は よくやる。

私は 囚人からの頼み事なんか
一切 聞く耳 持ちませんよ。

牢屋敷の外とのつながりなんて…
フフ とんでもない。

何が起こるか分かりませんからな。

(戸の開く音)

あ… 失礼いたしやす。
うん 何だ?

へい。 あの 立花先生に…。

どうした?
申し訳ございませんが…

嘉吉のやつが。

嘉吉が? どうした?

ん~…。

(嘉吉)先生。

はあ…。

さて… 何の話だ?

ご恩返しといっても
金もねえ 何もできねえからよ

ちっと 面白え話を
お聞かせしようと思いやして。

黒雲の銀次って名前を
知ってやすかい?

知らんな。

盗っ人でさ。

それが どうした?
なぜ 私に そんな話を…。

まさか… その盗っ人が
この中に いるわけではあるまいな。

親玉じゃねえが
でも 子分の一人が…。

こいつを たたいたら
面白いことになりやすぜ。

誰だ? 言ってみろ。

(男)うるせえ!

先生… ちょっと具合が悪いや。
明日にしましょうや。

大丈夫か? おい。

ヘヘ… 大丈夫でさ。

♬~

<翌日 思いがけない出来事が起こった>

心ノ臓の発作ですかな。

暴れた跡もないし
どこにも傷痕もありません。

きれいな死人だ。
嘉吉…。

鬼六… お前は何も見なかったのか?

本当に 何も知らないのか?

何の話で?
一体 何を見たっておっしゃるんで?

誰かが 何かをしたんだ。
それを見たんだ。

とんでもねえ。 そんなことがあったら
真っ先に お知らせしまさあ。

でなきゃ 牢内の示しがつきませんぜ。

いてててて… ちょいと腹が痛むんで。

あいたたたた… いててて… ああ…。

(桂順)終わりました。

♬~

(お豊)そうですか 心ノ臓が…。

体は至って丈夫だったのに…。

娘さんの病が治ったと伝えた時は
随分 喜んでいたんですけどね…。

♬~

あの人は おつぎのことを…

かわいがって… かわいがって…。

おつぎが大好きだったから…。

自分の命と引き換えにしたんですよ…。

(おつぎ)おっ母ぁ。
(お豊の泣き声)

(おつぎ)おっ母ぁ…。

(お豊)おつぎ…!

(せみの声)

どうした? また 腹が痛むのか?

いえ 先生 そっちの方は もうすっかり。
ヘヘヘヘヘ…。

それより…
あん時のことですがね。

あの時?
嘉吉のことでさ。

ひょっとすると
先生の おっしゃるとおりのことが

起こったのかもしれねえと
思いましてね。

何?

だけど 誰も気が付かねえんだから
やったやつは ただ者じゃねえ。

知ってたんだな やはり。

知っていて 黙ってたんだな。

とんでもねえ。

あっしは今でも 嘉吉のやつは
心ノ臓の病だと思ってるんですぜ。

だけどね 近頃になって 何となく

先生が 疑ってらっしゃるようなことも
あったかもしれねえって

そんな気が… ヘヘヘヘ…。

まあ それだけの話でさ。 ヘヘヘ…。

それだけか?

今更 それだけの話で呼んだのか?

気障りが取れたら 夜もよく寝られやす。

それで ひょっと思いついたもんでね。

♬~

(平塚)この半月のうちに放免になった者を
調べればいいんですな。

そうです。
ありましたぜ。

一人は 諏訪町の藤作 齢は 36。

もう一人は 御箪笥町の伊勢蔵 27。

この2人だ。

伊勢蔵…。

あたしのいい人が入ってんのさ。

あ… ほんの出来心で。

ああ… はあ… あっ… あっ!

ねえ もう どこへも行かないで…。

一人にしないでね。

ヘヘヘヘ… ばか。

だって さみしいんだもの
一人で待ってるの…。

分かった 分かった。

おめえには かなわねえよ。

どこへ行くのも一緒だ。

<小料理屋 どん助は

八名川町の目明し 藤吉が

女房のおせんに任せている店である>

伊勢蔵ってのは知らねえが

おちえさんのお友達の
連れ合いなんですって?

ああ。
日雇いという話だったが そうは見えん。

どう見ても 遊び人だが

…といって 黒雲の何とかって大泥棒の
一味というほどの悪党にも見えん。

黒雲の銀次ってやつはね 先生

汚えやり口の泥棒でねえ…。

うわ~! きゃ~!
ああ~!

(藤吉)3年前に 神田の鍋町で
7人も殺しやがった。

一家7人 皆殺しにして
5百両からの金を盗み取ったんだ。

しかも この一味は
まだ一人も捕まっちゃいねえ。

回想 黒雲の銀次って名前を
知ってやすかい?

親玉じゃねえが
でも 子分の一人が…。

こいつを たたいたら
面白いことになりやすぜ。

先生は 藤作と伊勢蔵のどちらかが
黒雲の銀次の一味で

そいつが 口封じに嘉吉をどうにかしたと
おっしゃるんですかい?

間違いない。

[ 回想 ]
やったやつは ただ者じゃねえ。

気障りが取れたら 夜もよく寝られやす。

牢名主が 今になって

それを認めるようなことを
言いだしたのは

その男が 牢を出たからだ。

なるほどねえ。

暑い!
(おせん)いらっしゃいまし。

親分。

藤作は お解き放ちになった その足で
以前の雇い主の所へ挨拶に行ってやす。

大工仲間も喜んで迎え入れてやしてね
近所の評判もいい。

とても 盗っ人の片割れとは思えませんや。

伊勢蔵の方は どうした?

ああ… お解き放ちになって すぐの頃は
女と一緒にいたようですがね

今は 家にいるのは女一人。

一度 踏み込んで
締め上げてみますかい。

ばか野郎。

まだ 伊勢蔵がワルだかどうだか
分からねえんだぜ。

へえ そりゃ まあ…。

じゃあ 私が行ってみよう。

えっ?

≪ごめん 誰か いるか?

…は~い。

あら 若先生。

どうしたの? 今頃。

今日は非番でな。

叔父の代診で近くに来たから
寄ってみた。

うれしい。

ご亭主は 仕事か。

いえ… ちょっと。

どこか 2人で出かけるのか。

違いますよ。

まあ とにかく上がってくださいな
お茶でも入れますから。

いや そうもしてもおれんのだ。

ほかに回る所もある。
ちょっと様子を見に来ただけなんだ。

♬~

(戸を閉める音)

(鐘の音)

♬~

(からすの鳴き声)

♬~

あっしは 親分に。

(男)明日の朝 七ツだ いいな。

(伊勢蔵)ああ 分かった。

道中切手は持ってるな?
ああ 持ってる。 それに 当座の金もな。

それじゃあ ぐずぐずすることはねえ。

大橋の川下 山王社の裏だ。
そこに舟が待ってる。

どうだい 黒雲の親分は
そこまで手配りしてくれたぜ。

いろいろと すまねえ。

それ 私のだよ! 何すんのさ!

女は 邪魔だ。

どこへ行くのも一緒って
言ったじゃないか!

うるせえ!
伊勢蔵。

行くぜ。
(伊勢蔵)へい。

ちょっと待って… 待ってよ あんた!
はなせ!

(戸が開く音)

だ… 誰だ てめえ!

観念しろ。

どこへも行く所はないぞ。

駄目… 来ちゃ駄目!
どうして こんな所に来たのよ!

このアマ… つけられやがって!

きゃ~!

うら~!

嫌~! あっ!

死ね~!
きゃっ!

ああ~! くそっ! うっ!

♬~

うわ~! ああっ!

♬~

ううっ… う…。

あっ…! ああ~!

あっ…!

ああ こいつは ひでえや。

若先生 お怪我は?
ああ なんとか 大丈夫だ。

直蔵。
へい!

てこずりやんしたね。

危うく 江戸を落ちるところだった。

2人とも間違いなく 黒雲の銀次の手下だ。

娘さんは どうなさいます?

私が送って帰ろう。

あたい…。

どうした?

若先生に あんなところを見られて
恥ずかしかった…。

しかたがあるまい。
これからは 男を選ぶことだ。

伊勢蔵が 牢の中で人を殺したのは
知ってたのか?

ええ。

盗っ人の一味だったことは?

それでも
男を逃がしてやるつもりだったのか…。

あたい… あの人が好きだったもの。

あたいには優しかった。

しかし 伊勢蔵は…

お前を殺そうとしたぞ。

(すすり泣き)

(雨音)

この雨と一緒に 全て洗い流せ。

帰るぞ。

♬~

うれしいよ 佐七さん。

女の甘い口には 気を付けな。

鼻の下を伸ばして 言いなりになってると
ひでえ目に遭うぜ。

夫婦約束をしました。
何?

力の限り おきぬを守り抜きます。

いいかげんにしろ!
てめえは 殺されかけたんだぜ!

はあ~!

女は 悪い男に惚れちゃうと
どうにもならないものね。

よく考えろ。

おっ母さんを悲しませてはいかんだろう。

♬~