【土曜時代ドラマ】立花登青春手控え3(4)「影法師」[解][字]…のネタバレ解析まとめ

出典:EPGの番組情報

【土曜時代ドラマ】立花登青春手控え3(4)「影法師」[解][字]

登(溝端淳平)は人を刺した罪で牢に入っているおちせに、たびたび見舞いの品を差し入れる杉蔵のことを応援していた。しかし放免になったおちせは行方をくらませてしまう。

番組内容
登(溝端淳平)は包丁で人を刺した罪で牢(ろう)に入っているおちせ(川添野愛)にたびたび見舞いの品を差し入れる杉蔵(落合モトキ)という男のことを応援していた。おちせと杉蔵がそのうち所帯を持てば良いと考えていたが、放免になったおちせは杉蔵の元へ現れず行方をくらませてしまう。おちせが傷害事件を起こした原因が母の死にあると知った登は、その行方を懸命に探す。すると彼女が初老の男と一緒に暮らしていると分かり…
出演者
【出演】溝端淳平,平祐奈,宮崎美子,マキタスポーツ,正名僕蔵,波岡一喜,渡辺佑太朗,川添野愛,落合モトキ,遠山景織子,渋谷天外,鷲尾真知子,石黒賢,古谷一行,【語り】篠田三郎
原作・脚本
【原作】藤沢周平,【脚本】田村惠
監督・演出
【演出】前原康貴
音楽
【音楽】羽岡佳

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
ドラマ – 時代劇

テキストマイニング結果

ワードクラウド

キーワード出現数ベスト20

  1. 加賀屋
  2. 杉蔵
  3. 森田屋
  4. 大丈夫
  5. 旦那様
  6. 紀ノ国
  7. 若先生
  8. 心配
  9. 森田屋佐兵衛
  10. 奉行所
  11. 一度
  12. 怪我
  13. 願書
  14. 苦労
  15. 先生
  16. 母親
  17. 包丁
  18. 疱瘡
  19. お気
  20. 間違

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大丈夫か?

♬~

邪魔だ 邪魔だ!

いってらっしゃいませ。
うん。

おちせ…。

私に 何か用かね?

人殺し…!

ああ~!

ああっ… うう…!
ああ~!

ああ…!

ああ~!

うう…。

(悲鳴)

ああ~!

(通行人たち)ああっ! あっ…!

あっ… あっ!

医者だ! 誰か医者を!

旦那様!
大丈夫か?

大丈夫か!? 旦那様!
旦那様!

お気を確かに! 店の方に知らせろ!
はい! 早く!

旦那様! 旦那様 しっかり!
お気を確かに! 旦那様!

(加賀屋のうめき声)
(久坂)しっかりしろ!

♬~

ほら 下がれ 下がれ!

(男)おちせちゃん!

おちせちゃん!

止まれ!

♬~

おちせちゃん!
下がれ!

♬~

来い。

おちせちゃん 心配いらねえぞ!
俺がついてるからな!

おちせちゃん!
おい 下がれ 下がれ!

♬~

大丈夫か?

ええ…。

あの娘の知り合いか?

へい。 杉蔵と申します…。

おちせが 加賀屋の主人に
怪我をさせたと聞いたんですが…。

うむ…。 包丁でな
いきなり グサリとやらかした。

♬~

<吟味の末

百日の過怠牢という刑罰が
おちせに申し渡された>

肌着と梅干しです。

<杉蔵は 腕のいい檜物師で

2年前に親の跡を継いで
独り立ちしていた。

住まいは 玄庵の家から さほど遠くない
茅町にあり

登とも顔なじみであった>

3日と空けず ご苦労なことだ。

苦労だなんて とんでもねえ。

あっしゃぁ おちせのためなら
苦労だって いっそ楽しいぐれえなんで。

真面目な話 おちせは 近頃
おっ母さんを亡くしまして

天涯孤独の身ってもんに
なっちまったんで…。

だもんで あっしゃぁ
おちせが ご赦免されたら

うちに引き取ろうと
考えてるんですが…。

おちせと所帯を?

そりゃあ いい。 是非 そうしろ。

しかし こうなると 加賀屋様々だな。

何がです?
何がって

加賀屋は怪我を押して
奉行所に穏便の裁きを…。

(せきばらい)

そんなもん 別に
立派でも何でもありません。

若先生 あっしはね

加賀屋が 以前から おちせに気があって
手 出したのが

刃物三昧のもとに
なってんじゃねえのかなって

にらんでるんですよ。

加賀屋は そいつが世間にばれちゃ
商売に響くから

事を小さく収めようとしたんでさ。

汚え おやじだ。

心配 いらん。

薬をのんで 一晩 ぐっすり眠れば
朝には 痛みが無くなるだろう。

あ…。

ありがとう存じました。

さっきな 杉蔵に会ったよ。

届け物は受け取ったかね?

はい。 肌着と梅干しを。

ご赦免になったら 杉蔵は
あんたを引き取るつもりらしいな。

どうした?

杉蔵さんの気持ちは
ありがたいと思ってますけど…。

♬~

<やがて 季節は変わり
おちせの赦免の日が来た。

しかし 出迎えたのは

おちせの母が住んでいた
本所緑町の町役人一人で

なぜか 杉蔵の姿はなかった>

先生 お世話になりました。

杉蔵が来ておらんようだが…。

しかたありません。

あたしは 牢に入った女ですから…。

杉蔵の家を訪ねてみては どうだ?

でも…。
しかし ほかに行く当てがあるまい。

紀ノ国に頼んでみては どうだね?

紀ノ国というのは?

おちせが ずっと住み込みで働いていた
料理茶屋です。

ああ そりゃ 安心だ。

ほらほら 回ってる!
おっ 本当か? いいなあ。

ハハハハ!

ほ~ら ハハハハ!

先生 ここで結構です。

大丈夫か?

いざという時は
あたしにも頼るとこがありますから

ご心配は いりません。

杉蔵のところか。

(物音)
(おちせ)きゃ~!

やめてください!
早く乗れ おら!

何をしている!

おい 行くぞ!

怪我はないか?
ええ… 大丈夫です。

あたたた…。

大丈夫か?
ああ… まったく 乱暴な…。

あいつら 何者だ…。

加賀屋の使いだと言ってました。

何? 加賀屋!?
はい。

さらわれそうになった?

おちせがですか?

先ほど すぐそこで。

おちせは一体 加賀屋と
どんな関わりがあるんです?

関わりがあったのは
おちせというより 母親の方でしてね。

どういうことです?

おちせの母親は 囲われていたんです。

えっ? 加賀屋にですか?

(平塚)加賀屋の妾だった。

ところが 半年ばかり前のこったが

こいつが突然
首をくくって死んじまいましてね。

おちせは それを
加賀屋の仕業だと思い込んだ。

仕業というと?

つまり 加賀屋が殺しておいて

首を吊ったように
見せかけたというんですな。

それで 思い余って
例の刃傷に及んだわけです。

その晩 おちせは

紀ノ国の勤めが終わってから
久方ぶりに おらくのうちへ行き

図らずも 両人が
そこで鉢合わせをしたことが

間違いのもとのようですな。

♬~

[ 回想 ]
(おちせ)あっ… ああ…!

おっ母さん…!?

(加賀屋)お… おちせ…。

おちせ… 逃げるんじゃない。

(平塚)奉行所では おちせは
加賀屋と一足遅れで 妾宅に着いていて

加賀屋が おらくを殺しておいて
細工をするような暇はなかったと

判断したようですな… うん。

ごめん。

若先生。

杉蔵さんは 留守ですよ。

どこへ行ったか 分からんか?
さあ…。

帰ってきたら 私を訪ねるように
伝えてくれ。

へえ。
(戸を閉める音)

(包丁の音)

あら あら あら
お嬢様 気を付けないと。

あっ お粥が
糊になってしまいますよ。

大丈夫よ。 お粥でも何でも
おなかに入れば 同じなんだから。

ただいま。
あっ お帰りなさいませ。

どうしたんだ? 包丁なんか持って。

旦那様が 目が回ると おっしゃって

朝から
何も お口になさらないものですから。

どこか 具合でも?

昨夜 飲み過ぎたんでございますよ。

≪竹や~ 竹~!

昔は いくら飲んでも
平気だったのに…

わしも もう年かなあ…。

前に一度 倒れたこともあるのですから

少し節制なさらねば。

分かっている。 分かってはいるんだが

ハハ… 吉川と会うと ついな。

いけませんな。

この際です
外で飲むのを おやめになられては。

うん。 ん?

なにも お前 そこまですることは…。

お前たち 思い違いしているようだが

わしは 酒を飲むばかりが目当てで
吉川と会っているわけではないぞ。

ほう…。 では ほかに どんな目当てが?

それは 言うまでもなく
西洋の新しい医術の知識を得るために…。

(小声で)嘘ばっかり。

嘘ではない。

現に ゆうべも 種痘の話が出てな。
種痘ですか?

ああ。 こいつは
疱瘡の予防法でな

牛痘といって 牛のかかる疱瘡を
人に植え付けるらしいのだ。

牛の疱瘡が うつっても
人は 発病せぬばかりか

以後は 二度と疱瘡にかかることはない。

そこから思いついた
方法らしゅうございますな。 うん うん。

…何だ お前 知ってたのか。
はあ なまかじりですが。

≪おや?

登さん 帰ってたんですか。

はあ…。
ちょうど よかった。

この間の大風で 屋根瓦がずれたらしくて
雨が漏るのよ。 直してくださいな。

おい 登は帰ったばかりで
疲れとるんだぞ。

じゃあ あなたが やってくださるとでも
おっしゃるんですか?

あ~… あっ いかん
あ~ また めまいが…。

登… 枕 枕…。
はいはい はいはい。

ああ~ めまいが…。
はいはい はい。

ふう…。

あ~…。

加賀屋伝助か…。

旦那様! 旦那様 しっかり!
お気を確かに!

違う… 違うんだ。

何? 加賀屋!?

(はしごをのぼる音)

きゃ~!

何をやってるんだ。

お煎餅 持ってきたのよ。

仕事は終わった。
下りるから もういい。

今 下りたら
また お母様に何か頼まれるわよ。

それも そうだな…。 よし。

あっ!

♬~

…危ないじゃないか。
まったく 乱暴な女だ。

はあ… お煎餅 割れちゃった…。

おちえも寝なよ。 きれいな空だ。

…怖いから嫌よ。

≪(松江)おちえ。 おちえ?

おちえ。

一体 どこ行ったんだろ。 おちえ?

♬~

<杉蔵が 登を訪ねてきたのは
翌日のことであった>

(桂順)しみるな そりゃ しみるな。

(戸が開く音)

あ… 若先生。

どうしたんだ!?

立花先生を訪ねてきたんですが

ひどいありさまなので
とりあえず手当てをと思いましてね。

それは ご面倒を…。

なに 喧嘩でもしたらしいが
縫うほどの怪我でなくて よかった。

なあ?

はい。 あ~ さてと…。

ん~… うん。

平塚さんの へぼ将棋でも見に行くか。

どうぞ ごゆっくり。

(鼻歌)

どういうことだ?

脅されたんだ 加賀屋の手先に。

ええ…!?

「おちせは 加賀屋が預かるから
お前は すっ込んでろ」って。

それで昨日は迎えに来なかったのか。

行こうとしたんだが
やつら 3人掛かりで…。

若先生 おちせは?

今は 元の勤め先の紀ノ国に
置いてもらってるはずだ。

そいつが いねえんだよ!
いない?

紀ノ国の女将は

「また うちで住み込みで働けばいい」って
言ってくれたらしいんだが

おちせは
ほかに行く当てがあるって言って

すぐに出てっちまったっていうんだ。

あっし以外で 頼る人間なんて
いねえはずなんだ。

早く おちせを見つけねえと…。

あいて…!
無理をするな 杉蔵。

ひょっとしたら 加賀屋の手が
紀ノ国に回ってたのかもしれねえな。

すると 加賀屋が拐かしたとでも?

そいつは
探ってみなきゃ分からねえが。

あっ 直の野郎を お貸ししましょうか?

そうしてもらえると助かるんだが…。

しかし じかに会ってみるかな。

若先生が?

ですが 加賀屋ってのは

荒っぽいのを
大勢 抱えてるんでござんしょう?

主に 何の御用でございましょう?

それは
お会いしてから じかに申し上げる。

邪魔だ。

待ってくれ。 私は 怪しい者では…。

面倒くせえな!

ちょっと待った!
おお… これは 久坂様。

この人は 俺の知り合いだ。

さようでございましたか…。

≪(加賀屋)お待たせしました。

いかがです? 傷の具合は。

おかげさまで もう すっかり。

改めて お礼申します。

さて 早速ですが

小伝馬町のご牢医が
私に 何か御用ですかな?

おちせのことで
少々 伺いたいことがありまして。

牢を出たあとに
姿を消してしまいましてね。

…で もしかして
こちらに隠されているのではと。

私が隠す? どうして そんなことを。

私は ただ おちせの身を案じて
手元に引き取りたかっただけです。

今 あの子を一人にしておくと… 危うい。

危うい? どういうことです?

清吉 下がりなさい。

へい…。

いいでしょう。

実は おちせが訴えたことは本当で

あの子の母親 おらくは
殺されたのです。

殺されたという証拠は?

金が無くなっていた。
金?

おらくは 百両近い金をためていたのです。

殺した人間に 心当たりは?

それが なくはないのですが…。

[ 回想 ]
私に万が一のことがあれば
ちゃんと身の立つようにしてやる。

このままで いいじゃないか。

せっかくですが
あんたのお恵みを受けなくとも

あたしには ほかに頼る人がいるんです。

(加賀屋)男が出来たんです。

男が?

間違いありません。

そんな目で眺めると 男の影が
はっきりと目に付くようになりました。

思うに その男が
おらくを殺して 金を奪い

首くくりに見せかけて

奉行所の目をくらませた。

ところが おちせが
母親が殺されたと訴え出た。

おちせが騒ぎ続ければ

この先
どう ひっくり返るか 分からない。

男にとって おちせは
不安の種ということですか。

あの子は 消されるおそれがある。

こうなると おちせの行方が気になります。

どこか 心当たりはありませんか?

いや…
行き先に 心当たりはありませんが

私は その男に一度
会っているかもしれません。

会っている? いつのことです?

(加賀屋)おらくが殺された あの晩…。

近くの路地で すれ違ったのです。

足を引きずった男と…。

(加賀屋)
男は 暗がりに溶け込み 顔も見えず

まるで 影法師のようでした。

(足を引きずる音)

何を考え込んでいるのです?

おらくは 加賀屋に向かって
「私には頼れる人がいる」と言った。

それが?

おちせも 牢を出された日に
全く同じことを言ったんだ。

「いざという時には
あたしにも頼るところがある」と。

フッ… まさか 2人とも同じ男を
頼っていたというんじゃないでしょうね。

おかしいかな?

おらくが頼った男は
金が目当てで近づいた悪党ですよ。

おちせが仮に
その男と顔見知りだったとしても

そんなやつを頼りにしますか?

はあ… そうだな。

だが それならば

おちせは いつ どこで
そんな頼れる人と知り合ったんだ?

ずっと つきあいがあったのなら
誰も知らんというのは…。

牢見舞いの願書?

はい。 おちせが牢に入っていた百日間の
届け物の願書を見たいのです。

それを見るには 奉行所の係を
拝み倒さねばならんのですが…。

はい。 お願いします。

あ… ああ…。

ハハ…。
ああ…。

<囚人に 物を差し入れる時は

奉行所に願書を出して 許し状をもらい

それを品物に添えて

牢屋敷の張番に差し出す
定めになっていた>

♬~

森田屋…?

森田屋佐兵衛… 森田屋佐兵衛ですか。

覚えておりますよ。

おちせに言づけをしてくれといって
たっぷり心付けを。

金をもらったことしか覚えておらんのか。
ハハハハハ…。

どんな言づけを頼まれたんだ?

牢を出たら ここを訪ねてほしいって
紙を渡されまして。

その紙には
何と書いてあった?

先生!

はあ… はあ… ああ…。

下谷北大門町に

森田屋佐兵衛という古手屋は
住んでおりやせん。

やっぱり そうか…。

願書に嘘を書くなんざ
太え野郎ですぜ!

ですが 古手屋というのは

まるっきりの嘘でも
ねえのかもしれやせん。

なぜ そう思う?

おらくの家の近所で聞いて回ったところ

足の悪い行商人が 人目を避けるように
こそこそと出入りしていたそうなんで。

すると おらくを殺したのは やはり…。

森田屋と見るほかねえようで。

(加賀屋)あの子は 消されるおそれがある。

一刻も早く捜し出さねば
おちせの身が危うい。

へい!

おらくさんは 確かに
うちで働いてましたけど

ずっと昔のことでございまして…。

おらくさんが 何か 悪いことでも?
いえ そうじゃねえんですが…。

待ちなさい!

何でえ 何でえ?

盛りつけが雑よ。 やり直し。
はい。

実は…。 ≪(物が割れる音)
≪すいません!

あら すみません。
大丈夫か? ええ?

実は おらくさんの娘が
行方知れずになりやしてね

捜してるような訳合いなんで。

でも それなら
おらくさん本人に お聞きになれば?

それが…

亡くなっちまったもんですから。

まあ! そうでございましたか。

こちらへ。

ここで おらくさんが
一番 懇意にしてたのは

森田屋佐兵衛さんとおっしゃる
お客様ですよ。

えっ? 森田屋?

あ… じゃあ
森田屋さんは よく こちらへ?

昔は よくお見えになったんですけど

10年ほど前 店が潰れたとかで ぷっつりと
姿を消しておしまいになられまして。

それからは ここへは一度も?

女将さん。
後にして。

いいえ 半年ほど前に一度だけ
お金の無心に。

よほど困っているようでしたか?

あの…。
昔の面影は まるでございませんでした。

今 どこに住んでるか
ご存じじゃありやせんか? いいえ。

あの

あたし つい この間
森田屋さんを見かけたんですけど。

どこで!?

おちせが見つかったのか?

多分。
多分? どういうことだ?

森田屋を この近くで見かけたという話を
聞きやして

しらみつぶしに当たったところ
それらしい娘が見つかったんで。

居場所は?
おちせは 今 どこにいるんですか?

まあまあ 待ちねえ。

間違いねえとは思うが
こっちは おちせの顔も知らねえんだ。

娘は 暮れ六ツまで
あの居酒屋で働いてるそうだから

まずは 本当に おちせかどうか
確かめてもらいてえ。

おいおい まだ だいぶ間があるんだ。

お茶でも飲んじゃあどうです。

しかし 分からんな。

おちせは 森田屋と
どんな つながりがあったのか…。

森田屋は 鷺見屋で仲居をしていた
おらくと懇ろになって

おちせのことも
着物を買ってやったりして

随分 かわいがってたらしいんです。

向島の花見だ 王子の紅葉狩りだと
よく母子を連れ出していたそうだから

おちせは 子ども心に いいおじさんだと
思っていたんでしょうよ。

はあ… だからって

そんな男を頼って 杉蔵さんに
ひと言の断りもなく行っちまうなんて

どういうつもりなんだか。

おちせは… 父なし子なんです。

だから ほんの一時だけでも
かわいがってくれた森田屋のことを

父親のように思って

ずっと 胸の中に
しまい込んでたんだと思います。

ばかなやつだよ…。

♬~

そんな気持ちもあっただろうが

おちせが 何も言わず いなくなったのは

牢に入ったような女が
お前さんを頼っては

迷惑がかかると思ったからだよ。

子どもの頃から
人の何倍も苦労してきたもんで

諦めて 身を引く癖が
ついちまったんだなあ…。

♬~

待ちねえ。
もうちょっとの辛抱だ。

でも 顔を見ないことには心配で…。

娘が おちせだったら

森田屋の家まで
跡をつけさせてもらわなきゃならねえ。

また帰すんですか!?

心配はいらんぞ 杉蔵。

(鐘の音)

(鐘の音)

おちせ!

(鐘の音)

(犬のほえ声)

おじさん ただいま。

≪お帰り。
(戸を閉める音)

≪(包丁の音)

あら あたしがやるって言ったのに。

なに いいさ。
お前さんだって 疲れて帰るのだから。

(足を引きずる音)

♬~

何?

あっ いや…
大きくなったなあと思ってね。

変なおじさん。

ウフフフ。
フフフフ…。

えっ?

森田屋佐兵衛だな。
ちょっと そこの番屋まで来てもらおうか。

杉蔵さん… どうして ここが?

♬~

おじさん?

♬~

よし。

おじさん…!?

おい。

おじさん!

どうしたの…?

おじさんが 何か悪いことでもしたの?

よかった…。

無事で よかった…。

(泣き声)

♬~

意気地のねえやつだ。

あれでは
一生 尻に敷かれそうだな。 違えねえ。

先生も せいぜい ああならねえように
気を付けてくだせえよ。 ハハハ!

(杉蔵の泣き声)

あれ 無実ですぜ。
甚助のことか。

甚助の家で見つかった
20両を除く残りの80両。

いってえ どこへ消えたのか。

うるさい!
飲みに行くって それ女の人がいる所?

あんたがいなくちゃ生きていけない。

殺されたのか。

♬~