【土曜時代ドラマ】立花登青春手控え3(5)「影の男」[解][字]…のネタバレ解析まとめ

出典:EPGの番組情報

【土曜時代ドラマ】立花登青春手控え3(5)「影の男」[解][字]

登(溝端淳平)は喜八という囚人から、盗みの罪で入牢(ろう)中の甚助は無実だと告げられる。調べてみると真犯人らしき男・房吉が浮かぶが、その房吉は水死体で発見される

番組内容
大坂に医学修業へ行かせてもらえると、ちえ(平祐奈)から聞かされた登(溝端淳平)は嬉しく思うが、大金が掛かるから無理だと諦めた。喜八(松田悟志)という囚人が登に、盗みの罪で入牢中の甚助(小宮孝泰)は無実だと告げる。気になった登が岡っ引きの藤吉(石黒賢)に頼んで調べてみると、房吉(仁科貴)という男が真犯人ではないかと浮かんできた。だが房吉が水死体で発見され、その女房のおつな(宮地真緒)が疑われる。
出演者
【出演】溝端淳平,平祐奈,宮崎美子,マキタスポーツ,正名僕蔵,波岡一喜,渡辺佑太朗,松田悟志,小宮孝泰,仁科貴,宮地真緒,鷲尾真知子,石黒賢,古谷一行,【語り】篠田三郎
原作・脚本
【原作】藤沢周平,【脚本】古田求
監督・演出
【演出】前原康貴
音楽
【音楽】羽岡佳

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
ドラマ – 時代劇

テキストマイニング結果

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キーワード出現数ベスト20

  1. 甚助
  2. 房吉
  3. 喜八
  4. 百両
  5. 先生
  6. 六蔵
  7. 松葉屋
  8. 藤吉
  9. 無実
  10. 主人
  11. 家捜
  12. 一緒
  13. 間違
  14. 久坂
  15. 相棒
  16. 大丈夫
  17. 長崎
  18. 奉公人
  19. 一人
  20. 園井

解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

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大丈夫か? ほら

♬~

(雨音)

よし いいぞ。

ありがとうござんした 先生。

これで 今夜は ゆっくり眠れまさ。

しかし なかなか治らんな。

あんたの肌は 人一倍 弱いらしい。

まったく 嫌になりますぜ。

先生 さっき おいらの前に診てもらった
おやじのことだけどよ

あれ 無実ですぜ。

(水音)

甚助のことか…。

喜八 どうして そんなことを
知ってるんだ?

さあね。
甚助が そう言ってたのか?

そうだけど それだけでもねえな。

(足音)

(鍵を開ける音)

黙っててもよかったんだけどよ
俺は もうじき ここを出るもんでね。

余計なことだが ひと言
言っておいてやろうかと思ってよ。

今頃 言っても しょうがねえかなあ。

(鍵をかける音)

(稽古の声)

おりゃ~!

どうした! かかってこい!

(左仲)奧野研次郎殿と申される。

この度 無事に
園井との縁組みが調うた。

春には めでたく祝言の運びじゃ。

ハハハハ!

それはそれは 祝着至極に存じます。

立花さんのお噂は聞いております。

今後ともに よろしくお願い致します。

実は 柔術の腕も なかなかのものでな。

ゆくゆくは 師範として
道場にも立ってもらうつもりじゃ。

ほう…。
それは 是非 一手 ご指南を。

無論 望むところです。

うんうん! ハハハ! どうじゃ 園井?

あ~!

はあ…。

ご機嫌が悪いな 久坂。

そんなこと ありませんよ。

ほう そうか。

だって そうでしょう?

園井さんのお相手が決まったんですよ。
おめでたい お話じゃありませんか。

何で 不機嫌になるんですか。

そうだな。 お前も喜んでいたんだな。
偉いぞ。

あああ~!

俺にも いい婿の口が かからんかなあ!

う~ん…。

あ~ 荒れとる 荒れとる。

話にならん!

先生 何か お薬を…。
薬なんか効くか!

酒だよ 酒。
お前 まだ飲んでんだろう?

えっ いや とんでもない。
先生が あかんと言うから 一切…。

飲んでないって言うのか?

いえ… ちょっとだけね。
そら! ああ!

いいか お前には 薬なんか いらん。

酒さえ飲まなきゃ治るんだ。

酒は毒だ。

百薬の長だなんて言ってるやつは
ばかだ!

分かったか?

(松江)そうですよ。 酒は毒ですよ。

ねえ? きよ。
はい。

旦那様も お控えください。

何?
では 行ってまいります。

ほら 先生だって。

うるさい!

(松江)あら 登さん お帰りなさい。

叔母上
どこかへ いらっしゃるんですか?

ちょっと お不動様に お参りにね。

私がお誘いしたのよ。
ごめんなさいね。

いえいえ 雁屋のおかみさんがご一緒なら
安心です。

どうぞ ごゆっくり。
お預かりします。

ご不便をおかけしますけど
お留守番よろしく。

不便だなんて ねえ きよ。

近頃は おちえが とっても気が付いて

私なんかいなくても… ねえ。

さようでございますとも。

お嬢様は近頃は それは
私なんかよりも ずっと…。

嫌だ きよったら すねちゃって もう。
ホホホホ!

でも ほんとに
いい お嫁さんになりそうでね。

お話も 実は あちこちから たくさん。
あら~!

登さんも うかうかしてはいられませんよ。

は… はあ…。

では 参りましょう。
ええ。

行ってらっしゃいませ~。

(松江)ああ 気持ちのいい天気ねえ。

ハハハハハ。

お母様ね このごろ よく

夜になると お父様のお部屋に行ってるの。

ほう。 お酒の味でも覚えられたのかな。

違うわよ。
登さんのことで話し合ってるのよ。

俺のこと?
俺は 何も悪いことはしてないが…。

違うの。

そろそろ 先のことを考えて
牢屋敷をやめさせて

医学修業に出そうかって
言ってたのよ。

医学修業?

蘭方の修業。

大坂とか長崎とかに。

長崎!?

そりゃ無理だ。 金がかかる。

お金は なんとかなるんじゃない?

吉川さんが勧めてくれたらしいのよ。

これからの医者は
蘭方を修めなくちゃ駄目だって。

それは そうだが
長崎となるとな…。

長崎どころか 上方だって無理だ。

そうね…。

もし 登さんが修業に行ったら
私だって独りぼっちで つまんないし…。

おちえ…。

お金 持ってないか?

えっ? いくら?

そうだな… 2分は要るかな。

それぐらいなら ある。

貸してくれないか?
叔母上には ないしょだ。

うん いいわ。
うん。

はい。

おちえは 金持ちだなあ。

あっ あとで 必ず返すからな。

返さなくたっていいわよ。

え? あ… いやいや そうはいかん。

借りた物は 借りた物だ。

でも 何に使うの?

どうしたの? 言えないの?

いや… 別に。

久坂と 飲みに行くだけだ。

飲みに行くって…
ねえ それ 女の人がいる所?

そうだよ。

久坂が ちょっと落ち込んでるからな
励ましてやらんとな。

そこは
男の人を泊めたりする所なんでしょう?

まあ… そうだな。

返して! そんなお金あげるもんですか!

やめろ…。
ん~! 返してよ!

泊まりゃしないよ。
あの… 久坂は分からんが

俺は泊まらん。
返して! どこ? 返して!

何してるんですか?

(せきこみ)

(水野)47!
ああっ…!

(水野)48!

うっ!

49!
(喜八)ううっ!

50!
ううっ…!

<その日 喜八は 軽敲きを受けて

牢屋敷を お解き放ちとなった>

(喜八)ううっ…!

ああっ!

東両国の板前 喜八。

お勤め大儀であった。

この後は 真面目に暮らせ。

お世話になりやした!

(見物人たち)おお…。

よかろう。 直していいぞ。

へい…。

気長に薬をのむしかないな。

しかし たちの悪い痛みじゃないから
そう心配しなくていいよ。

ありがとうございます。

ちょっと待った。

昨日 牢を出た 喜八を知っているな?
へえ…。

あの男と仲がよかったのか?

いえ…。

喜八に打ち明けたんじゃないのか?
無実だと…。

そんなこと 言っても無駄ですから…。

無駄?

すると何か? 喜八には言っていないが
自分では無実だと思っているわけか?

さあ…。

何分 お上の決めたことですから…。

(平塚)甚助 深川三間町の太物屋
松葉屋の元手代で年は48。

奉公先の金箱から 百両の金を盗み出した。

百両…!?
うん。

盗んだ金が百両となりゃ
間違いなく死罪だ。

ところが それが罪一等を減じられて
遠島の処分になったのは

松葉屋の主人の申し立てのせいだな。

どういうことです?

主人は その百両は

甚助の店分けのために用意しておいた
金だったと 強く言い張ったんだ。

つまり もともと
甚助のための金だったんだとな。

まあ お上にも情けはある。

主人の言い分を取り上げて
情状酌量の裁きを下したというわけだ。

喜八の方は 27

東両国の料理茶屋 梅治の板前…。

通い勤めだ。
御船蔵前町の裏店に一人住まいで

身寄りはない。

客の忘れていった風呂敷包みを
隠した疑いで捕まったんだ。

う~ん…。

この2人に どんなつながりが…。

つながりなら 一つだけありますぜ。

この2人 お縄にしたのは どちらも
八名川町の藤吉親分だ。

若先生…。

甚助をお縄にしたのは あっしでさ。

今の話が本当なら

あっしは 罪のねえ人間を
牢に送り込んだことになる。

ほっときゃ もうじき島送りだ。

そうでござんしょう?

嘘や冗談じゃ済まされねえ。

あっしにだって
十手持ちの意地があるんだ。

きっちり けりをつけずにゃおかねえ。

ゆうべ 俺んとこに 岡っ引きが来たぜ。

八名川町の藤吉っていう岡っ引きだ。

それって
あんたを捕まえた目明しじゃないか。

そうだよ。

あいつ 甚助が無実だってなぁ
どこで聞いた話だって

目の色を変えてやがってよ。

無実…?

甚助が無実だなんて
あんたが言ったのかい?

そうだよ。

俺が言った。
うまく乗ってきやがってよ。

だから 俺は 六蔵の話をしてやったんだ。

六蔵の…?

(喜八)甚助の家に 人が忍び込むのを
同じ長屋の六蔵が見たって話よ。

(女)それ うちの人のことじゃないか…。

(喜八)フッ… そうだよ 房吉のことだ。

うちの人が捕まったら
あんただって 危ないじゃないか!

房吉は ドジを踏んだんだぜ。

六蔵は そのことを
あちこちで しゃべり回ってるんだ。

飲み屋でも 博打場でもな。

おいらが言わなくたって どうせ そのうち
江戸中の噂になってらあ。

おいらが牢に入ったのはな
その心配があったからだ。

甚助の耳に入っちゃいねえか

ご牢内で騒ぎでも
起こしてるんじゃねえかと思ってな。

ところがよ…

久しぶりに 甚助を見てみると
がっくり老け込んでやがるのさ。

さすがの俺も 心が痛んだぜ。

心が痛んで
それで 無実だなんて言いだしたのかい?

そうさ。

俺も考えたんだ。
そして 筋書きを変えた。

ドジを踏んだやつには
それなりの罰を受けてもらわねえとな。

房吉に死んでもらうんだ。

え…?

このまま ほっときゃあ
六蔵の筋で 房吉は捕まる。

房吉が捕まりゃ 俺も捕まる。

だけどな

房吉が死んでくれりゃあ 俺は助かる。

それと もう一人

罪のねえ じいさんを 島に送るような
罪作りをしなくて済むってわけだ。

ハッハハ…。

房吉を片づけなきゃならねえわけにはな
もう一つあるんだ。

何よ…。

やつは 俺たちのことに気付いてるぜ。

まさか…。
いや 間違いねえ。 やつは 知ってるんだ。

消すしかねえのさ。

やつに 罪を全部かぶせて
消しちまうんだ。

何だ 震えてるのか?

びくつくこたぁ ねえよ。

全部 俺が一人でやる。

おめえは 何にもすることはねえんだ。

知らんぷりして
どこかで鼻唄でも歌ってりゃいい。

だって そんなこと…。

だから びくつくなって。

先のことを考えるんだ。

うまくいって ほとぼりが冷めりゃあ

天下晴れて 一緒になれるじゃねえか。

手付かずの80両と一緒にな。

あんた…。

だけど 言っとくぜ。

仕事が片づくまで 俺たちは会わねえ。

いや… 片づいたあとも
しばらくは用心した方がいい。

いつになったら会えるのさ?

そん時は 俺が知らせるよ。

だって…。

怖いよ…。

あんた… 怖いよ…。

辛抱するんだ。 な?

辛抱しな。

そうすりゃ 思いが叶うぜ。

俺たちの思いがな。 おつな。

喜八さん…。

あたし
あんたがいなくちゃ 生きていけない…!

おお…。

六蔵ってやつは 甚助と同じ
富川町の長四郎店に住んでるんで。

日の暮れどきに

人目を忍んで 甚助の家に入る
怪しい野郎を見た。

(藤吉)じきに出ていったそうだが
その時刻にゃ 家の中は留守だ。

しかも その野郎は
明かりもつけなかったってえから

確かに 怪しい。

どういうことなんだ?

家捜しをして 20両の金が出てきたのは

六蔵が怪しい野郎を見た
その次の日なんで。

それが 甚助召し捕りの決め手になった。

20両?

松葉屋の金なら 百両…。
甚助は 酒場の女に入れ込んでやした。

80両は そっちに流れたんじゃねえかと
そん時は そう思ったんだが…。

もしかしたら 誰かが
甚助を陥れるために…。

盗みに入ったんじゃなくて
金を置きに入った…。

忍び込んだ男の背格好とか人相は?

へえ。
それがだ 先生。

六蔵が言ったとおりの見立てに
ぴったりの男がいるんでさ。

え?
甚助と同じ 松葉屋の奉公人で

房吉って男です。

房吉…。

手代の一人で
ふだんは外を回ってる男ですがね

ただ あの男は…。

房吉ってやつぁ あの百両騒ぎじゃ
まるっきり疑うところがなかったんでさ。

ただいま。
(藤吉)主人の嘉兵衛が帰ってきたのは

暮れ六ツ前。

ああっ! ない!

(藤吉)百両が消えていることを知った
嘉兵衛は

その時 家の中にいた奉公人
家族のほか みんなに禁足を言い渡して

あっしを呼んだんで。

(藤吉)ところが いくら捜しても
何にも出てこねえ。

奉公人の部屋なんか 天井裏まで調べたし
一人一人の帯を解かせもしたんだ。

おい 脱ぎやがれ。 おい 脱ぎやがれ!

おい! 脱ぎやがれ 脱ぎやがれ!

(藤吉)房吉って男は
いつもは 六ツには家に帰るんだが

その日は
遅くまで残った客の相手をしてやした。

残った客を見送ってから
主人が帰るまで

房吉が一歩も外に出なかったのは
ほかの奉公人どもが見とりやす。

それで 甚助が疑われた訳は?
へい。

甚助は 主人が戻る前に
家に帰っちまってたんで

その場にいやせんでした。

それで あっしが迎えに行ったんですが
留守でやんしてね。

(鼻唄)
(直蔵)しばらくして 帰ってきた時は

酒の匂いがしてやした。

甚助だな?

ちょっくら 面 貸してもらおうか。

(直蔵)
事情を話して その場で体をあらためて

一緒に 松葉屋へ戻ったんでさ。

金は持っていなかったのか?

へい。 ですがね その晩 飲みに行ってた
小料理屋に いわくがあった。

女だな。

そこで働いてた おえいって女でさ。

一時期 通い詰めてたことが分かった。

…で 甚助の家に家捜しをかけてみたら

台所の梁の上から
20両って金が出てきやがった。

その おえいって女には会ったのか?

ああ… 行方知れずなんで。

残りの80両の行方も
おえいって女の消息も

甚助をたたくより ほかはねえ。

それで お縄にして
奉行所へ送り込んだんで。

甚助のお調べに当たったのは?

同心の島津様だと聞いておりやす。

拷問を加えたと思いますか?

甚助は 気の小さい 性根の弱い男だ。

そんな男が 厳しい拷問を受けたら

責め手の筋書きどおりに
白状してしまうおそれはある。

甚助の家に忍び込むやつを見たっていう
六蔵に

房吉を面通しさせやしょうか。

しかし 房吉は あの晩
お店から一歩も外へ出ちゃいやせんぜ。

房吉は 最後まで残った客を
送り出したんだろう?

その客ってのも 常連の隠居ばあさんだ。
とても 盗みの片棒担ぐなんて…。

そんなお年寄りの客なら

房吉は 表まで送って出るぐらいのことは
したんじゃないのか?

ありがとうございました。
どうぞ お気を付けて。

もし そこに相棒が待っていたとしたら
百両の金を渡すのは 簡単だ。

房吉を もう少し つついてみるのが
よさそうですな。

おい!

よいしょ!
よいしょ!

よっ!

よし。
よいしょ。 はあ…。

<松葉屋の手代 房吉の死体が
五間堀に浮いたのは

2日後のことだった>

あっ…! 大丈夫か?

大丈夫です… すみません。

あれは?

房吉の女房ですよ。

殺されたのか?

親分は そうじゃねえかって言ってやす。

房吉が死んだからって
一切の糸が切れたわけじゃねえ。

もう一本 まだ先は見えねえが
確かな糸がある。

もう一本の糸?

金でさ。

盗まれた百両のうち

甚助の家で見つかった20両を除く
残りの80両。

一体 どこへ消えたのか…。

房吉の家からも出てこなかった。

甚助が入れあげていた女というのは?

ああ… その女 見つかりやしたぜ。

うわっ!
80両!? 80両!? ふざけんじゃないよ!

そんな金があったら 子ども抱えて
酌婦なんかしてるもんかってんだよ!

家捜しでも何でもするがいいさ!

おう じゃあ 家捜ししてやる!
やるがいいさ!

家捜しったって その飲み屋の
薄暗い三畳一間を借りてるだけだ。

甚助との仲だって 1~2度
遊んだだけだって言ってやしたよ。

やっぱり 甚助は濡れ衣だな。

先生のおっしゃった相棒

松葉屋の表で
房吉から 百両を受け取ったやつ。

消えた80両は そいつが握ってる。

こっちの見込みに間違えがなけりゃ

そいつは てめえが逃げ延びるために
房吉を殺したんだ。

どっちにしても 房吉の家の人の出入りは
しばらく見張らした方がよござんすね。

しかし まさか相棒が 分け前の金を
届けに来るようなこともあるまい。

いや そうじゃねえんで。

六間堀界隈を嗅ぎ回ってたところ
妙な噂を耳にしたんでさ。

噂?

房吉の女房のおつなにゃ
隠し男がいるってんで。

ええ…?

あっ…! 大丈夫か?

その男が 相棒かどうかは分からねえが
ほかに 手がかりはねえ。

しばらく 食らいついてみるか。

(直蔵)へい。

♬~

♬~

(藤吉)急に引き返したもんで
初めん時は

あっしらが気付かれたんじゃねえかと
思ったんですがね。

初めん時ってことは…
そんなことが何回も?

2~3度 あったんで。

きれいに髪を結って 身支度も整えて

六間堀町の橋のたもとまで行っちゃ
引き返す。

房吉は 一応 水死扱いで葬式が済んだ。

初七日も過ぎた。

そろそろ ひとつきにもなろうってのに
おつなが外に出る様子は全くねえ。

男が訪ねてくる気配もねえ。

先生 これは一体 何だと思います?

おつなは 夫を亡くして 心細いはずだ。

隠し男がいるなら
すぐにでも会いに行きたかろう。

男にしても 不幸を聞きつけて
こっそり訪ねてきてもいい。

その どちらもないとすれば…。

その訳は 2つしかねえ。

もともと 男なんていなかったか

それとも
2人が会うのを避けているかだ。

会うのを? なぜ避ける?

言うまでもねえ。
人に知られちゃいけねえからだ。

それも ただ
隠し男だからなんて話じゃねえ。

80両を隠し持ってるからだ。

それに もしかしたら 房吉を
殺したかもしれねえからでござんすよ。

(虫の声)

(虫の声)

♬~

行け! 行け!

♬~

回想 仕事が片づくまで
俺たちは会わねえ。

辛抱するんだ。

そうすりゃ 思いが叶うぜ。

♬~

(虫の声)

邪魔するぜ。

喜八!?

ほれ見ろ…。

だから来るなと言ったじゃねえか。

けど… 怒らねえぜ。

俺も おめえに会いたかったからな。

あんた…!

観念しろ!

先生 甚助の迎えの船は もう来たのかい?

まだだ。 あと10日ほどで来るそうだ。

そいつは よかったじゃねえか。

島暮らしは 年寄りの身にゃ
きついっていうからな。

けど おいら
島流しぐれえじゃ済まねえな。

百両の上に 房吉殺しだ。

打ち首は間違いねえな。

おい!

嫌だよ あんた…。

嫌だ! 嫌だ… 行かないで!

うれしいねえ…。

女の涙は 別れの餞だ。

♬~

かわいそうに。
何してるんですか!

お前 あの晩のことを後悔しているかね?

百両?
本当のところは 何があったんだね?

お嬢様 大変なことになりましたよ。

小牧の家は

あなたに継いでもらいますからね。
えっ…!

♬~