【土曜時代ドラマ】立花登青春手控え3 [終](7)「別れゆく季節」[解][字]…のネタバレ解析まとめ

出典:EPGの番組情報

【土曜時代ドラマ】立花登青春手控え3 [終](7)「別れゆく季節」[解][字]

登(溝端淳平)はある囚人から、盗賊一味が親分の敵討ちだと言って、登の命を狙っていると聞く。小牧家では、大坂へ旅立つ前に、登にちえとの仮祝言をさせようとしていた。

番組内容
登(溝端淳平)は兼吉(金井勇太)という囚人から、盗賊一味が親分の敵討ちだと言って、登とおあき(樋井明日香)の命を狙っていると聞いて驚く。一方、小牧家では登が大坂へ旅立つ前に、ちえ(平祐奈)と仮祝言をさせようという話が持ち上がっていた。おあきを心配して様子を見に行ったその帰りに、登は怪しい男たちからの襲撃を受けるが得意の柔術で難を逃れる。その後、おあきが何者かにさらわれ、登のもとに脅迫状が届いた。
出演者
【出演】溝端淳平,平祐奈,宮崎美子,マキタスポーツ,正名僕蔵,波岡一喜,渡辺佑太朗,樋井明日香,ドロンズ石本,金井勇太,鷲尾真知子,石黒賢,古谷一行,【語り】篠田三郎
原作・脚本
【原作】藤沢周平,【脚本】古田求
監督・演出
【演出】山下智彦
音楽
【音楽】羽岡佳

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
ドラマ – 時代劇

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キーワード出現数ベスト20

  1. 先生
  2. 若先生
  3. 銀次
  4. 黒雲
  5. 兼吉
  6. 大丈夫
  7. 仮祝言
  8. 子分
  9. 伊勢蔵
  10. 一同
  11. 仕返
  12. 上方
  13. 心配
  14. 親分
  15. 亭主
  16. 豊太
  17. 名前
  18. 約束
  19. 立花
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大丈夫か?

♬~

兼吉 ここは どうだ?

い… 痛かねえです。
はあ…。

この辺か? 痛むのは。

いや そこも痛かねえ。

どこが痛いんだ? 一体…。

先生 実はね…

俺ぁ どこにも痛えところなんかねえんだ。

何!?

念のため お伺いいたしやすが

先生のお名前は
立花 登とおっしゃるんだね?

そうだが。
ああ…。

先生
俺ぁ 明日 お解き放ちになるんでさ。

だから その前に どうしても

先生に伝えておかなくちゃならねえと
思うことがありやしてね

こうして お呼びしたんでさ。

先生は 黒雲の銀次って名前を
覚えていらっしゃいますかい?

黒雲の…?

黒雲の銀次は 凶悪な盗っ人だったが
捕まって 打ち首になった。

それが どうしたんだ?

先生のせいだって聞きましたぜ。

先生と…

おあきって女の裏切りのせいだって…。

おあき? それは違う!

おあきは 我々が後をつけているのに
気付かなかったんだ。

知っていて 隠れがに導いたわけじゃない。

いえいえ 先生
俺ぁ 何にも分からねえんで。

ただ こう 聞いた話を
伝えてるだけなんでさ。

誰に聞いたんだ?

子分たちでさ。
子分?

黒雲の銀次の…。

どこにいるんだ?

塒なんか 知りやせんよ。

博打場や飲み屋で
時々 見かけるだけの連中だ。

名前も聞いちゃおりやせん。

「親分の仇を討ちてえ」って言ってました。

「必ず 必ず 仕返しを」ってね。

気を付けておくんなさいよ。

どうか 先生も
その おあきって方も お気を付けて。

あ… どうも ありがとうございやした。

♬~

黒雲の銀次…。

<黒雲の銀次は
江戸市中を荒らし回った盗賊である>

[ 回想 ] おあきじゃないか!

<従妹のおちえの友人 おあきが

一味の配下
伊勢蔵の女であることを知った登は

おあきの後をつけ
一味の隠れがに踏み込んで

伊勢蔵と仲間一人を召し捕った>

[ 回想 ] 死ね~!

♬~

<その後 伊勢蔵が口を割り
住みかを白状したために

黒雲の銀次は捕まって
死罪となったのである>

(平塚)兼吉 兼吉…。

ほんの小物だ。
やったことも大したことじゃない。

酔っ払って食い逃げ。

暴れて 店の者を怪我させたのが
いけなかった。

根は真面目な箔打ち職人なんですがね。

住まいは どこです?
本所徳右衛門町の裏店だ。

どうされました?

また何か 怪しいことでも
持ち上がりましたかな?

いや 怪しいかどうかは
分からんのですが…

ちょっと 気がかりなことがありまして。

兼吉ってやつが
何を口走ったのか知りませんが

相手にするこたぁない。
取り越し苦労ってもんでさ。

大坂へ行くんですって?

今月いっぱいですか お勤めは。

はい そうなんです。
長らく お世話になりましたが。

いや 羨ましい。

我々なんぞは
親の代から牢屋同心ですからね

どう 羽ばたきようもねえが
先生は 前途洋々だ。

いや そんなことは…。

おお 立派 立派。 見事なもんだ。

大事に しまっておいたんですよ。
分かります?

もちろん分かる。 …何だ?

打ち掛けですよ。

私 これを着て

お嫁に来たんじゃありませんか。
おお そうだった そうだった!

若い時のお前は そりゃ美しかった。

まあ そんな…。 オホホホ… アハハハ!
ハハハハハハ!

あっ おちえ。
ちょっと 袖を通してごらんなさい。

あたし いい。

あら… だって 丈や身幅が合うかどうか
見ておかなきゃいけないでしょ。

ほらほら。

だって 登さんの気持ちも分からないのに
仮祝言だなんて…。

だから とりあえずって。
とりあえず 身幅をね…。

あっ ちょっと おちえ!

あら。
え?

いえ… ここ。

あら! あらあら!
これは 直さないと…。

きよ。 はい?
これ ちょっと 手を通してみて。

ええ~…。
そうそうそう。

広げて見せてちょうだい。
こっちも。 ああ はい。

ねっ。 まあ ほかにも
あるかもしれないし。

駄目駄目 まっすぐ!
広げてちょうだい。

はい。
いいの。

ほら 駄目だって! 見えないでしょ。
あっ はい はい。

黒雲の銀次がらみとなると
気を付けなきゃいけませんね。

だが 手がかりが何もないんです。

兼吉に 話を聞けば

もう少し詳しいことが
分かると思うのですが…。

その兼吉ってのは もう出たんですかい?

今朝 お解き放ちになってます。

分かりやした。 そっちは
あっしらが探っておきやしょう。

あっ 若先生 お帰りなさい。 はあ~…。

どうした? きよさん。 え~…?
具合でも悪いのか?

いえ ゆうべ 奥様の昔の打ち掛けを
無理やり着せられまして。

打ち掛け? どういうことだ?

仮祝言ですよ。
仮祝言!?

ええ。 どうせなら
仮祝言を済ましてから

行った方がいいんじゃないかって
奥様が。

冗談じゃない。
勉学の身が女房持ちじゃ まずい。

でも…。
「でも」じゃない。 ばかなことを言うな!

あ…。

話がある。

もう 何!?

おあきのことだ。

今 どこに住んでいるか知らんか?

どうして そんなこと聞くの?
用がある。

だから 用って?

あの人の命に関わることなんだ。

どうしたの? 何かあったの?

伊勢蔵って男の一件を覚えてるな。

あの一味が 逆恨みをして
命を狙ってるらしいんだ。

そんな…。

とりあえず おあきに会って

しばらく どこかに身を隠すとか
用心するよう 言わなきゃならん。

でも 身を隠すなんてできないのよ。
あの人 もう ひとのかみさんだもの。

ほう 嫁に行ったのか。
場所は?

本所小泉町 豆腐屋さんよ。
行けば すぐ見つかると思うけど。

よし。

どうも。 ありがとうございました。

いらっしゃい。

あら 若先生!

やあ しばらくだったね。

恥ずかしい。 今は豆腐屋のかみさんよ。

恥ずかしいことなんかあるもんか。
立派な かみさんぶりじゃないか。

あっ どうぞ どうぞ。

ご亭主は 留守かい?

ええ。 触れ売りに出てるんです。

ちっちゃな店ですからね
店売りだけじゃやっていけませんから。

若先生 焼いた油揚げを食べる?
ごちそうしてくれるのか?

うちの油揚げは 評判がいいの。

ちえちゃんも これが好きなの。
時々 食べさしてやるのよ。

そうかい。 おちえは一度も
そんなことを言ったことがないなあ。

ちえちゃん まだ やいてんのよ。

あたしが昔
若先生に夢中だったのを知ってるから。

さあ どうぞ。 召し上がれ。

やあ これは うまそうだ。

うん! うまい!

ご亭主は 豆腐作りの名人らしいな。

名人だなんて。

どこで知り合ったんだい?

料理屋。 あたし 働きに出てたんです。

うちの人 そこに
豆腐や油揚げを納めに来ていて…。

それで お互い一目惚れってわけか。

猫かぶっちゃってさ。

いいじゃないか。
昔のことは 忘れた方がいい。

人間いろいろと しくじって

それを肥やしに
どうにか一人前になっていくんだからな。

ありがとう。

嫌な話をしなくちゃいけないんだが…。

伊勢蔵の仲間が
あんたを狙ってるらしいんだ。

え…?
牢の中で聞いた話だが

黒雲の銀次の生き残った子分たちが
親分の仇を討とうとしているらしい。

噂は 噂だ。

嘘かほんとか分からんが
用心だけはした方がいい。

実は…
今日は そのことを言いに来たんだ。

…若先生 大丈夫ですよ。

変なやつが来ても

うちの人は力持ちだから
負けやしませんよ。

そうか ご亭主は力持ちか。

名前は 何というんだ?
豊太。

念のため あちこち手を打って
見回ってもくるが

とにかく用心してくれ。

はい。 気を付けます。

人が住んでる家には見えねえな。

ええ 牢を出てから
ここには帰ってねえようですね。

兼吉は消えましたぜ。

え…!?
牢を出たあと 長屋には戻ってません。

大家にも 箔打ち職人の親方んとこにも
面 見せてねえそうです。

唯一の手がかりが
途絶えたということか…。

子分たちの面だって割れてねえし
全くの手詰まりだ。

はあ…。

(からすの鳴き声)

(からすの鳴き声)

♬~

それで
相手の面は見なかったんですかい?

ああ…。
刃物の扱いには 相当慣れた連中で

顔を確かめる余裕なんて…。

だが 3人のうち1人は
二本差しの浪人だった。

なるほど 浪人ねえ。

そういうやつが子分にいたとしても
おかしくはねえ。

直蔵 どうやら これで間違いはねえな。

へい。 牢の中での話は本当だ。

黒雲の銀次の子分どもは
先生に仕返しを狙ってやすぜ。

もうじき 上方へお発ちになろうってのに
厄介なことになりましたね。

いや… 私のことより
心配なのは おあきだ。

あの娘は 巻き込まれただけで
何の関わりもないんです。

…と言っても そんな理屈は
悪党どもには通じやせんしね。

先生 おあきさんの方は
あっしらも気にかけときやしょう。

しかし 生き残りの子分どもったって

それだけじゃ
どこにいるのか何人いるのか

さっぱり正体がつかめねえ。

黒雲の銀次だからってわけじゃねえが
まるで 雲をつかむような話だ。

そうとも言えん。

やつらは 私の命を狙っている。

必ず また 私の前に現れる。

その時が勝負だ。

これを 私に?
ええ。 さっき 門の所で渡されたんです。

誰にです?
知らない男。

中に書いてありません?

どうしたの?

♬~

おっ… うわっ!

すみません! 大丈夫ですか?

豊太さんだね?
へえ。

私は おかみさんの友達の
おちえの従兄だ。

ああ! 福井町の若先生!
名前は聞いてます。

おかみさんは いますか?
それがね

使いに出たっきり 帰ってきやしねえ。
どこで油を売ってんだか。

家を出て どのくらいになるんです?

一刻ほどになりまさあ。

晩飯どうするんだか… ハハハハ。

いいですか? 驚かないでください。

「きたほんじょ
じょうらくいんへ こい

おあきのいのちは おまえしだいだ」。

…どういうことですか!? これ!

おかみさんは 悪いやつに
さらわれたらしいんです。

えっ…!?

「じょうらくいん」という寺
知りませんか?

あっ… 表町ですよ。
あの… お不動様のそばの荒れ寺だ。

おあきは そこにいるんですか?

よし…。

俺が助けに行く!
待ちなさい。

まずは 私が行きます。

私は 柔ができるから
2~3人なら大丈夫だ。

しかし それ以上となると扱いかねるから
あんたに回ってもらいたい所がある。

まずは 御竹蔵の旗本
久坂殿の屋敷に行って

道之丞という者を呼び出してもらいたい。

それから 八名川町に引っ返して
目明しの藤吉親分に知らせてほしいんだ。

分かりました。

若先生!

おあきを… 助けてください!

あいつの… 腹ん中にゃ
ガキがいるんです…。

分かった。

お願いします…!

♬~

(物音)

(瓦が割れる音)

うっ…!

うう…!

うっ!

ぬっ!

うわっ!

ああ~!

うわっ!

♬~

立花さん!

久坂!

あとは頼む。
お任せください。

さあ 来い!

♬~

「親分の仇を討ちてえ」って
言ってやした。

「必ず…

必ず 仕返しを」ってねえ!

[ 回想 ] 「必ず 必ず 仕返しを」ってね。

兼吉…!?

やっと分かったのかい…。

みんな この俺が仕組んだんだよ!

♬~

うっ…! う…。

(兼吉が倒れる音)

あたい…
若先生が助けに来てくれると思ってた…。

信じてたよ…。

(物音)

(足音)

(戸が開く音)

先生 お怪我はありませんかい?
ええ。

おあきさんの方は?
大丈夫です。

あっちの手下どもは
今 ひっくくってやす。

久坂 今夜は助かったよ。

軽い 軽い。 こんな用なら
いつでも声かけてください。

親分 もう一人いるんだ。

こいつは…。

兼吉です。

直蔵が聞き込んできやしてね。 おい。
へい。

こいつは 銀次の弟だ。

何!?

念のため 下っ引きどもに
銀次の素性を当たらせてたんです。

そしたら 出てきやがった。

堅気のふりをして
銀次の盗みの手伝いをしてやがった。

まあ とにかく これで
片はつきやしたね。

先生も安心して
上方へ発てるってえわけだ。

達者でな 藤吉親分。

先生もね。

無事のお帰り お待ちしておりやすぜ。

先生。

上方かあ 俺も行ってみてえなあ!

おとなしくしろ!
いてててて!

歩け!

もう 大丈夫だ。

おあきさんは 無事だ。

すみません… おあき!

ほら ご亭主が迎えに来たぞ。
ええ。

≪(豊太)おあき! おあき~!

若先生 これで お別れね。

お別れ?

だって 上方に
勉強にいらっしゃるんでしょう?

お別れってこたないよ。
また戻ってくる。

ううん。

これで きっと お別れなんだわ。

若先生 ありがとう。

あっ… おあき!

大丈夫か?

ありがとうございます!

大丈夫か?
大丈夫。

この中にも赤ん坊がいるみたいね。

(おあき)ウフフフフ!
(豊太)ハハハハハ!

(おあき)大丈夫。 うん ありがと。

<江戸を離れる日が近づいてきた>

(稽古の声)

懐かしいなあ…。

いろんなことが ありましたから。

江戸へお戻りになりましたら
またいつでも お顔をお見せください。

おい!

(一同)ありがとうございました!

立花さん。

待ってます!

<正式に牢屋敷をやめた日の夜

平塚の肝煎りで
同心長屋で別れの宴が開かれた>

(一同)はっ!
♬「いっぴんだいだいやあはんろ」

(一同)よっ!
♬「ちんぴがからくてきゅうれんす」

(一同)あ よいしょ!
♬「ステツルシャンシャン」

♬「ステツルシャンシャン」と。

先生 先生!

ハハハハ! 先生
いや~ 先生はね 立派なお医者様だ。

ああ 初めてお見えになった時から
私は そう見込んでたんだ。

ええ ほんとですぞ。 ええ。

ヘヘヘヘ。
とんでもない。

私は まだまだ未熟者です。
学ぶべきことが 山ほどある。

そこ そこ。 そこだ!
そういうところが 何とも言えない。

うん! そんじょそこらの藪医者とは
人間の出来が違う。

平塚さん 藪医者は言い過ぎですよ。

土橋先生が 気を悪くなさいますぜ。

なんの なんの! お構いなく。

立花先生が… 私より名医だなんて
そんなこと

私は
ず~っと前から 分かっておりましたよ。

ハハハハハ!
(足音)

≪土橋先生!
え?

急病人が!
どこだ? 東の大牢です。

あっ 立花さん いや…。

藪医者。

若えってな いいなあ。

次 来る人も 若い人がいいなあ。

<旅立ちの日が 明後日に迫った>

はあ…。

どうしたんです? お嬢様。

あのね 私 考えたんだけど…

やっぱり 一緒に行こうかなって…。

学問の邪魔はしないのよ。
邪魔にはならないようにして

お掃除したり お炊事したり
身の回りのお世話をするの。

そうしたら 登さんだって助かるでしょ?

フフッ… 若先生が 向こうで
羽を伸ばしたりしないか心配なんですね。

そう 心配なの!

確かに 浪花女は情が細かいって
いいますからね。

えっ!?

仮祝言だってしてないし…。

でもね お嬢様

若先生を信じてあげることも
大切じゃないですか。

それも
奥様になる人のつとめだと思いますよ。

おきよ…。

それに もし 若先生が
はめを外すようなことがあったら

この きよが 許しません。

ウフフ!

だけど 私 ちえのことが心配なんですよ。
何が?

仮祝言のことがあったでしょう?

私だって
おちえの気持ちは分かりますから。

案ずることはない。

登は誠実な男だし おちえだって
お前に似て しんは しっかりしてる。

ああ 2人で なんとか解決するさ。

私に似てって どういう意味ですか?

うん? 強かったじゃないか
若い頃は

手伝いに来て 患者の脈をとらずに

わしの手を こう握ってくるんだからな。

もう やですよ。 驚いたぞ。
そんな昔のこと。 ハッハハハ…。

まあ 若いもんのことは
若いもんに任せて

うん もう少し 飲もう。

頂きます。

あっ そんなに…。 おお~。
ウフフフ…。

登さん お茶。

やあ 気が利くな。

仮祝言のこと… すまなかったな。

…うん。

私たち 何か
約束をしておかなくてもいいの?

約束?

だって… あさってには
行ってしまうんだから。

登さんは男だから
何ともないかもしれないけど

私は… 黙って行かれるのは嫌なの。

そうか…。

言葉じゃない約束のことだな。

その方が安心できるなら そうしよう。

いや… そうする。

今夜 忍んで行くぞ。

駄目よ。 お母様が隣の部屋よ。

じゃあ… おちえが 来るか?

♬~

でも…
よくないことかしら。

別に
悪いことをするわけじゃない。

2人だけの約束を交わすだけだ。

♬~

(床がきしむ音)

♬~

<そして 旅立ちの日が来た>

叔父上 叔母上 では 行ってまいります。

うん。 道中 気を付けろよ。

(せきばらい)

飯盛女には 手を出すな。

出しませんよ!
登さんには おちえがいるんですから。

ねえ?
はい。

それは もう…。

若先生 お元気でね。
お嬢様と一緒に帰りを待ってますよ。

うん。 きよさんも達者でな。

登さ~ん!

おちえ。

これ 食べて。 私が作ったの。

ありがとう。

それと お守り。

♬~

行ってらっしゃい。

行ってくる。

♬~

頑張ったな。

うん。

よし。

うん! うまい!

♬~

<生まれ故郷の出羽亀田を出て以来の
2度目の旅立ちである。

若者は 何度も旅立ちをする。

その先にあるものを
知りたいからである。

そこにある希望を
自分の手でつかみたいからである>

♬~