東海テレビ×WOWOW 共同製作連続ドラマ 准教授・高槻彰良の推察 #02[字]…のネタバレ解析まとめ

出典:EPGの番組情報

東海テレビ×WOWOW 共同製作連続ドラマ 准教授・高槻彰良の推察 #02[字]

高槻(伊野尾慧)に怪異調査の助手を頼まれた尚哉(神宮寺勇太)。次なる依頼は“呪いの藁人形”!?陸上部エース・山崎綾音(山田杏奈)の記録が伸び悩むその理由とは…?

詳細情報
正式タイトル
東海テレビ×WOWOW 共同製作連続ドラマ 准教授・高槻彰の推察 Season1
番組内容
尚哉(神宮寺勇太)の過去と特殊能力を知りながら「助手をやってほしい」と告げる高槻(伊野尾慧)。戸惑いつつも断り切れない尚哉の前に、早速次の調査依頼が。大学の陸上部エース・山崎綾音(山田杏奈)の姉・琴子(金澤美穂)が研究室を訪れ、妹が誰かに呪われていると語る。無数の針が突き立てられた藁人形が見つかったのだ。針の呪いで記録が伸び悩んでいる綾音。陸上部の同期・細木まりな(喜多乃愛)らは綾音の才能を妬んで
番組内容2
いるという。そんな中、尚哉は古書店で怪しい男(吉沢悠)に出会い…。
出演者
伊野尾慧(Hey! Say! JUMP) 
神宮寺勇太(King & Prince) 
岡田結実 
須賀健太 
吉沢悠

<二話ゲスト>
山田杏奈 
金澤美穂
スタッフ
【原作】
澤村御影『准教授・高槻彰良の推察シリーズ』(角川文庫 刊)

【脚本】
藤井清美

【音楽】
信澤宣明

【主題歌】
Hey! Say! JUMP「群青ランナウェイ」(ジェイ・ストーム)

【監督】
池澤辰也

【チーフプロデューサー】
市野直親(東海テレビ) 
青木泰憲(WOWOW)
スタッフ2
【プロデューサー】
松本圭右(東海テレビ) 
遠山圭介(東海テレビ) 
高江洲義貴(WOWOW) 
黒沢淳(テレパック) 
近見哲平(テレパック)

【制作協力】
テレパック

【製作】
東海テレビ/WOWOW
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【公式サイト】
https://www.junkyoju-takatsuki.com/

【公式ツイッター】
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ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

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(綾音)ハァ ハァ ハァ…。

ハァ… ハァ…。

ハァ… ハァ…。

(コーチ)綾音
高校時代の成績からしたら

お前 もう少しいけるはずだ。
(綾音)はい。

スポーツ推薦の意地を見せてくれ。
(綾音)頑張ります。

頼むよ。
(綾音)はい。

≪(部員たち)コーチ!
(コーチ)はい。

「綾音」だって。

私たちとは期待値が違うからね。

スポーツ推薦だからね。

≪早く行こ。

(綾音)お姉ちゃん 仕事は?
(琴子)綾音が心配で

早退させてもらった。

ごめん。
(琴子)任せときなさい。

こういうときに どうしたらいいか
分かってるから。

うん。

うん。 いい調子。

(琴子)うん。

ありがとう。
(琴子)はい。

(綾音)痛っ!
(琴子)ん?

(香織)
まりな タイム 超良かったよ。

絶対 選手 確定じゃん。
(まりな)そうかな?

でも もうここまでくると
メンタル勝負だよね。

私が何とかする。

だから集中して。

分かった。
(琴子)うん。

じゃあ いってきます。
(琴子)うん。

はっ!

(高槻)
どうも最近 面白い怪異がない。

(瑠衣子)ついこの間 コックリさんで
楽しそうにしてたじゃないですか。

あれじゃ不満ですか?
親が子供に

新しいおもちゃ
買ってあげたでしょって

言ってるみたいだね。
先生は子供みたいなもんですから。

≪(ノック)

新しい怪異の相談かも。
どうぞ。

(ドアの開く音)
≪(尚哉)失礼します。

(ドアの閉まる音)
やあ。

この前の小学生から
連絡があって

もうコックリさんが
怖くなくなったそうです。

なので お礼を…。

わざわざ ありがとう。
こっちにも来てるよ。

これは 僕が運営している
隣のハナシってサイトだ。

ここに
第四小学校の児童らしき子供が

書き込みをしている。

「カワイイみこさんが

学校に
おはらいに来てくれました」

「おはらいをしてくれたので

ロッカーのコックリさんは
もう怖くなくなりました」

「ありがとうございました」

ホントだ。

あっ…。

ということを
ご報告したかっただけなので

失礼します。

深町君は サークルは入ってるの?

いえ。
どうして? きっと楽しいよ。

俺は みんなで一緒に
盛り上がるとかできないんで。

どうして?

《僕 誰かが嘘を言うと

声が ぐにゃっとなるから
分かるんだよ》

《でたらめ言わないの!》

《嘘を聞くと 声がゆがむんです》

どうしてもです。

じゃあ アルバイトは?
そっちは探さなきゃと思ってます。

それなら 僕の助手を
やってくれないかな。

助手?
この隣のハナシに

時々 怪異にまつわる相談が
寄せられるんだ。

そういうときは
僕が話を聞きに行くから

その手助けをしてほしい。
もちろん バイト代は払うよ。

助手なら 私 いますよ?

君は
論文を書かないといけないだろ?

あなた おはらいできる?

いえ。

おはらいは
瑠衣子君に お願いするから

助手は深町君に頼みたいんだ。

《俺なんかを助手にする理由は
1つしかないと思った》

《嘘が見抜けるから》

《俺には それくらいしか
価値がないって》

♬~

雷が発生する理由は
今でも研究中らしい。

現代でもそうなんだから
昔の人にとっては

もうまったく訳の分からない
恐ろしい現象だった。

だから 昔の人たちは
雷という現象について

和太鼓を打ち鳴らす鬼
つまり 雷様が天にいて

地上に雷を落としている
怪異なんだと解釈したんだよ。

人は
説明のつかない事態を恐れる。

だから
現象を解釈しようとするんだよ。

(琴子)あの 高槻 彰良先生って
いらっしゃいます?

難波がナンパみたいな…。

先生!

お客さまです。

お若い方なんですね。

私も びっくりしました。

≪愛美 お待たせ。
(愛美)遅いよ~。

ごめん。
(難波)飲むチーズケーキ 飲まない?

(愛美)えっ 何それ?

何でしょう?
あっ…。

あの 先生が 怪異の相談に
乗っておられると聞いて

私は学生じゃないんですけど
構いませんか?

ぜひ 聞かせてください。

(足音)

助手も一緒に。

まずは 飲み物 いかがですか?

選択肢は ココアとコーヒーと
紅茶と ほうじ茶。

紅茶と ほうじ茶は
ティーバッグ使用

ココアは
初めて ココアパウダーを作った国

オランダ産ですよ。

コーヒー お願いします。

あっ… コーヒーを お願いします。

山崎 琴子と申します。
えっと…。

すいません。 研究室なんて
入るの初めてなので

緊張してしまって。
琴子さんのペースで

お話ししていただいて
大丈夫ですよ。

誰かが 妹を
呪ってるようなんです。

なぜ そう思ったんですか?
妹は

山崎 綾音なんです。

スポーツ推薦で入学してきた
期待の新入生です。

俺たちの学年の中で
一番の有名人かもしれません。

なるほど。

それは失礼しました。

綾音は スポーツ奨学金まで
もらったのに

入学して2週間目から

記録が
伸びなくなってしまったんです。

その日に何かあったんですか?
えっ?

あなたは「2週間目」と
おっしゃった。

「2週間くらいたったころ」
ではなく。

綾音さんの不調が
始まったきっかけを

何か頭に
思い描いているのだと思って。

きっかけと言えるのか
分からないんですが

その日
私が練習を見学していたら…。

(コーチ)《失礼します》

《おっ… 頼むよ》
(綾音)《はい》

(綾音)《痛っ!》

(琴子)《どうしたの?》

(香織)《ごめん。 たぶん それ

私が ゼッケン留めるのに
使った針だ》

《綾音 大丈夫?》

(まりな)《マネジャーさん
気を付けなきゃ駄目でしょ!》

(琴子)マネジャーさんは
何度も謝ってくれて。

その日 いいタイムは
出なかったんですが

私も あんなことが
あったからだなって

気にしなかったんです。
なのに それから

綾音の記録が
まったく伸びなくなってしまって。

そしたら 昨日

これが シューズの中に。

それって 呪いっていうより
嫌がらせじゃないですか?

私 わら人形を見つけたんです。

素晴らしい。
「素晴らしい」?

人を呪う動機は何か?

それは古来より恨みと嫉妬です。

人は許せない相手
そして 手に入れられないものを

持ってる相手を呪ってきた。

平安時代 貴族は
役職や住んでる場所で呼ばれ

本名は隠していました。

それは なぜだと思いますか?
さあ。

名前を知られると

呪いに使われる可能性が
あるからですよ。

それほど 人は
呪いを恐れていたんです。

あっ あっ 先生。

落ち着いてください。

ということですので
呪いを軽んじてはいけません。

それでは まず そのわら人形を
見せてもらえますか?

あんな気味が悪いもの
触りません!

ちょうど お掃除の方が
ごみを回収してたので

処分してもらいました。

もったいない!
先生…。

あっ… え~ 綾音さんに

ここに来てもらって
お話を聞くことはできますか?

妹を これ以上
不安にさせたくないんです。

では 綾音さんへのヒアリングは
助手にやらせましょう。

えっ?
頼んだよ。

いいね!
絶対 3人がいいよ。

いいじゃん…。

さりげなく。

よし。

(足音)

あ~ バイトでもしようかなぁ。

ねっ?

すればいいんじゃないですか?

サークルも
やりたいことないしなぁ。

どうですか? そちらは。

何が?

サークル。
みんなと仲良くやってます?

何で そんなこと あなたに
言わなくちゃいけないんですか?

いや…。

おい! え~ 福田… じゃない。

え~ 伏木… じゃない。
えっと ふ…。

深町。
「ふ」だけは覚えてくれたんだね。

あれ? 山崎 綾音さん?

えっ? スポーツ奨学金
もらってんじゃないの?

あっ 時給いいやつあったら
俺に教えてよ。

駄目。 私だって真剣なの。

シューズ買うとか 体のメンテナンスとか
お金かかるんだから。

え~!
こんだけ活躍してんだから

親が いくらでも
出してくれんじゃないの?

うち 一人親で お姉ちゃんが
必死で働いてくれてるから

頼れない。
(難波)ふ~ん。

人って 何でも
持ってるわけじゃないんですね。

(綾音)最近 記録も
伸びなくなっちゃって。

「うまくいかない理由が
分からないんだよね」

(綾音)駄目だ。 いいのないや。

何か見つけたら教えて。
(難波)一番時給いいのは俺ね。

2番目あげる。
(綾音)分かったってば。

じゃあね。 綾音ちゃん。
(綾音)は~い。

部活 頑張ってね!
(綾音)ありがとう。

お前が助手をやるべきだ。

あ?

綾音さんの家は 一人親家庭で

お姉さんが必死に働いて
家計を支えてるそうです。

でも それじゃあ 足りなくて。

シューズや体のメンテナンスのために
綾音さんは アルバイトを探してます。

よく聞き出したね。
あっ… たまたまです。

あと 綾音さんは

自分の不調の原因を
知ってるようで

「うまくいかない理由が
分からない」って言葉が

嘘でした。

それがあるから
僕を助手に誘ったんですよね?

それだけじゃないよ。

今まで ずっと嘘が分かるって
バレると警戒されました。

嫌がられるより ずっといい。

先に説明しておきますけど

本人に嘘をついてる自覚が
ない場合は

声がゆがみませんので
お役に立てません。

「うまくいかない理由が
分からない」って

声がゆがんだので
綾音さんは理由を分かってる。

つまり 呪われてる自覚が
あるんだと思うんです。

だとしたら
身近な人間の可能性が高いね。

今日の放課後 時間ある?

ありますけど…。

あ~ バイト長引いちゃった。

おなか すいた。
いただきまーす。

えっ?
大仏君 パスタ好き?

えっ?
やっぱり ここの お薦めはね

ナポリタン。

あっ もしかして
あっさりしたものが好み?

だったら そばも なかなか。

あとはね…。
あっ あの あの…。

ん?
順番に答えます。

パスタは好きです。

でもまあ あっさりとしたものが
どちらかというと好みです。

ただ 俺は
大仏という名字ではないので

誰かと
お間違えになられてると思います。

第一… どちらさまですか?

順番に答えます。
私は 生方 瑠衣子。

えっ!
あなたの名前は 深町 尚哉君。

でも 研究室で
大仏カップを使ってるから

大仏君。

聞かれてないけど
先に答えておくと

37分かかるからです。
あっ… 37分?

寝癖直して メークをして

それなりの服を着て
ストッキングをはく。

どれだけ効率良くやっても
37分はかかる。

だったら その分
研究に費やした方がいい。

ということで
こういう格好をするのは

塾バイトの日に限られます。

塾バイト?
そう。

食べながらでも調査できるから。
ん? 調査?

お待たせ。
あっ ここで何をする…。

調べてきましたよ。

あの黄緑の子は
綾音さんと同じ中距離の選手です。

これから 大会出場を
競うことになるライバルですね。

で あの赤の柄の子が
綾音さんと奨学金を争って

負けたという噂があります。

そして あの眼鏡の子
あの子は 2年生で マネジャーですが

もとは自分も選手だったのが
ケガで断念したそうです。

全員 気になるね。

んっ!

痛っ!

(まりな)針?
(春)大丈夫?

痛っ!

大丈夫?

ちょっと刺しただけです。

針を こちらに。

シューズにも
針が入っていたそうだね。

はい。

♬~

ごめんなさい。
私 帰ります。

(悲鳴)

♬~

お話 聞かせてくれるかな。

これは あの場所にいた人なら
誰でも置くことができたよね。

(香織)先生 私たちを
疑ってるんですか?

事実を言っているだけだよ。

そこで もう一つ 検証したい。

綾音さんのシューズに入っていた針は
誰なら入れられたと思う?

(まりな)
誰にも入れられないですよ。

綾音のお姉さん
綾音に べったりだから

気付かれずに何かするなんて
不可能。

物理的に針を入れるのが
難しいってなると

考えられるのは 呪いだけど。

(春)呪い…。

何か思い当たることがある?

入学して すぐ
綾音が ケガするよう

神社に お参りに行こうかなって
言ってたよね?

(まりな)は?

冗談ですよ!
それにもう 呪いなんかに

頼る必要ありませんから。
必要がないって?

(まりな)綾音
明らかに本気出せてないし

あれなら
そのうち実力で勝てます。

夏目さんは 綾音さんと
スポーツ奨学金を争って

負けたって噂があるけど。
うち 親が会社やってるんで

別に奨学金なくても
関係ないんです。

綾音の方は
奨学金が決まらなかったら

大学進学は諦めてたらしいから
必死だったと思うけど。

相沢さん ケガをする前は
選手だったんですって?

はい。 でも 私は選手を支える方が
向いてたなって思ってます。

琴子さんと同じで。

琴子さん?

元選手だったんでしょ?

だから 綾音のメンテナンスとかも
指導してるって。

にしても 「綾音 心配だよね」

辞めるとか言いだしちゃうかも。

それは 「寂しいですね」
(春)「綾音には

みんなを
引っ張ってもらいたいもん」

(まりな)
「綾音は うちらの希望だしね」

深町君!

嘘を聞くと 声がゆがんで
不快な音に聞こえると

分かってたのに ごめんね。

いえ。

先生が運んでくれたんですか?

ああ… そう。

迷惑掛けて すいません。

あっ… 先生。 ご家族とか
いらっしゃるんじゃないんですか?

俺は もう大丈夫なんで
先生 帰ってください。

1人暮らしだから気にしないで。

《僕も1人暮らし。
自由でいいよね》

先生のご実家は?
遠いんですか?

世田谷だよ。
ここから電車で1時間ぐらい。

両親も健在だけど
ほとんど連絡は取っていない。

親といるより
1人の方が楽だというのは

同じだね。

俺 こんな自分が嫌なんです。

どうして?

人って簡単に嘘をつきます。

保身のため 見えのため。

親しいと思っていても
平気で こっちを欺きにかかる。

声がゆがむたびに
俺は人に失望するんです。

勝手に。

傷つきたくなかったら
誰とも親しくならなければいい。

線を引いて
うわべだけの話をして

空気に合わせて笑って。

絶対に線の向こうには
踏み込まない。

だから サークルも入りません。

親友もつくる気はない。

楽しい大学時代なんて
俺には縁がないんです。

でも… でも…。

おなか すいたでしょ?

インスタントスープくらいなら
作れるから

一緒に食べようか。

ホントに大丈夫?

歩くのつらかったら ほら。

い… いいですよ。

さっきは これで運んだんだよ?

ご迷惑 お掛けしました。

結局 あの3人は
呪いに関わっているんでしょうか?

3人とも言っていることに
筋は通っていたし

呪うほどの強い動機は
ないと感じた。

彼女たちじゃないと思うな。

そうですか…。

あっ… すいません。

解決しなきゃいけないのは
分かってるんですけど

何か…。
「何か」?

俺だって 何百人もいる
新入生の中の その他大勢だから

綾音さんみたいな
目立った人が身近にいると

嫉妬すると思うんです。

あの3人が
呪いに関わってなくてよかった。

深町君
君は 本当に優しいね。

それ やめてください。
恥ずかしいんで。

だって そう思うんだもん。

あっ…。

今日 分かったことで
確認したいことができたんだ。

あした 調べてみようと
思うんだけど

あしたも 助手
やってもらえるかな?

(琴子)昨日のことは
綾音から聞きました。

お騒がせしました。

お聞きしたいことがあります。

あなたが見たわら人形は
どういうものでしたか?

どうって…。
わらでできた人形ですけど。

こういうのですか?
これです!

これは 昨日のわら人形です。

あなたが見たものも こんなふうに
針だけが刺さっていたんですか?

はい。

そうですか。

よく触れますね。
怖がる必要はないんです。

これは 呪いの人形じゃなくて
わらでできた単なる人形ですから。

えっ…。

わら人形というのは

こういうものです。

あっ… 先生。

絵じゃない方が
分かりやすいです。

そう?
はい。

あ~ わら人形で人を呪うことを
丑の刻参りといいます。

丑三つ時 つまり
午前2時から2時半の間に

白装束で
頭に3本のろうそくをさし

神社のご神木に
呪う相手に見立てたわら人形を

打ち付ける。

つまり かなり厳密に
作法が決められたものなんです。

その作法の一つに 使うものは
五寸くぎだというものがある。

五寸くぎ?
これです。

1寸は 約3cmですから
長さ15cmの釘です。

つまり 針じゃ
丑の刻参りにならない。

それに わら人形が落ちてたという
辺りの木を見て回りましたが

わら人形が打たれた跡も
残っていませんでした。

このわら人形を作った人物の目的は
呪いをかけることではなく

驚かし
おびえさせることだと思います。

でも…。

ところで 琴子さんは
今年で お幾つですか?

今年 24ですけど。

先生。 図書館にありました。

これです。

綾音さんがもらっていたメダルと
同じだね。

へっ?

ですかね?
これじゃない。

違う。 違う。

な… 何が違うんですか?

記憶をたどってるんだよ。

琴子さんは 今年24歳。
てことは 高校卒業したのは

6年前だから
その前後の大学新聞の記事をね。

瑠衣子さんが言ってた。

《アキラ先生は
一度見たものを忘れないの》

先生は 一度見たものを
忘れないって本当なんですか?

全部記憶をしていて

録画を再生するみたいに
記憶をたどれるんだ。

超記憶症候群とか
瞬間記憶能力っていうのかな?

生まれつきですか?

12歳から。
へぇ…。

違う…。

違う。

だから初めてなんだよ。
えっ?

ちょっと確認したいことが
できたから 先に行くね。

あ~ 7時ごろ。
この前の佐々倉古書店で。

(花江)いらっしゃい。

ああ… この前の。

深町 尚哉です。

高槻先生に
ここで待つように言われて。

聞いてますよ。
お茶でも飲む?

お構いなく。
そう。

♬~

あ… 怪しい人がいます!
警察を呼んだ方が。

≪警察?

えっ…。

呼んだか?

俺は 警視庁の刑事だ。

刑事?

それで 私の息子。

えっ!?

(健司)頼まれてた本。
おっ ありがとう。

(花江)はい。

おかげで こいつに
万引犯扱いされた。

健ちゃんは 刑事だよ。

それで
ここの息子さんなんですよね。

聞きました。
それで 僕の幼なじみ。

(健司)腐れ縁でいい。

あっ さっき話した件だけど…。

《だから初めてなんだよ》

僕の予想は当たっていた。

残念だけど

そう簡単に本物の怪異とは
出合えないみたいだ。

どういうことですか?

あした 話すよ。
今日は もうこの話は おしまい。

えっ… じゃあ どうしてここへ?

花江さんの手料理は絶品なんだ。
みんなで一緒に頂こうと思って。

ただの家庭料理よ。
今日も焼き魚とお芋の煮っ転がし。

それがいいんですよ。
僕たちには。 ねっ。

じゃあ 用意するわね。
ねえ 手伝ってくれる?

ねっ?
えっ… あっ はい。

役に立たないかも
しれないですけど。

(花江)こっち こっち。
あっ はい。

あいつなのか?
ついに見つけたってことか。

あいつは何を経験した?

彼が自分の口で
健ちゃんに話すまでは

僕からは何も言えない。
いくら健ちゃんでもね。

琴子さんも 高校時代
優秀な選手だったんですね。

あなたは 最初に
こちらにいらしたときに

とても緊張していた。

《研究室なんて
入るの初めてなので

緊張してしまって》
高校時代の恩師に話を聞きました。

あなたは大学に進学して

競技を続けることを
希望していたけど

家庭の事情で諦めて就職したと。

この大学に
スポーツ奨学金ができたのは

残念ながら
その次の年からでした。

もう1年 早ければ
あなたの大学入学の夢も

かなっていたかもしれない。

(琴子)今日は
呪いの話なんですよね?

ええ。

この『視聴草』は
もとは江戸時代に書かれた本です。

この中に
「奇病」というタイトルの話がある。

松屋という薬屋で
14歳の梅が奉公していた。

梅は 体のあちこちが痛むという。

痛いところを さすってやると

皮膚の下から
針の先端が飛び出してきた。

治療をしても
効果が出なかったので

梅は家に帰された。

梅の母親は
イタチの仕業かもと答えたそうだ。

怪異というのは
現象と解釈で成り立っている。

体から
針が出てくるという現象を

当時の人々は
イタチのせいと解釈したわけだ。

これは 江戸時代の人の解釈だね。

僕たちは現代人として
解釈しなくてはならない。

梅の病気は 奉公先では
治療の効果はなかったのに

家に戻ると回復した。

普通に考えて
これは いじめか虐待だ。

でも 僕は もう一つ
別の可能性があると考えた。

梅が自分で自分の体を
刺していた可能性。

家に帰りたかった少女は
奉公先から逃げ出すために

自分の体を
刺してたんじゃないかな。

綾音さん どう思う?

どうって…。
梅の気持ち 分かるんじゃないかな。

「分かりません」

わら人形も針も

綾音さんが 自分で
やったことなんじゃないかな?

綾音に そんなことする理由が
ありません。

理由は 梅と同じですよ。
逃げ出すため。

(琴子)何から逃げるんですか?

念願の大学進学ができて

自分の才能を 存分に
伸ばせる環境にいるんですよ?

そう。

その上 夢を諦めたお姉さんが
必死で自分を支えてくれている。

なのに どうも調子が出ない。

人は説明のつかない事態を恐れる。

だから 綾音さんは

解釈を無理につくりだした。

自分が呪われているからだって。

チームメートが話していましたよ。

琴子さんが練習を見に来たとき
綾音さんに付きっきりで

誰かが針をシューズに入れるのは
無理だって。

だとすれば 針を入れられる人間は
2人に絞られる。

綾音さんか琴子さんだ。

2回目に わら人形が出てきたとき
そこに琴子さんはいなかった。

もうこれ以上 言う必要はないね?

チームメートは

綾音さんが本気を出せていないと
言っていたよ。

プレッシャーで集中できなく
なってるんじゃないかな?

そうなの? どうして
そんなに自分を追い込むの?

お姉ちゃんが…!

自分を犠牲にしてるから。

自分が恵まれてるのは
分かってます。

でも

チームメートには
もっと恵まれてる人もいて

新しいシューズも すぐに買えて
そんな人と戦う自信ない。

最初に タオルに
針が紛れ込んでいたとき…。

(綾音)《痛っ!》

(綾音)その後の練習で
調子が悪くても お姉ちゃん

さっき あんなことあったもんね
って言ってくれて。

すっごく楽だった。

私は 自分が犠牲になってるなんて
思ってないよ。

そうだろうか。

あなたは 僕が わら人形は
呪いではないと言ったとき…。

《でも…》

不満がある様子だった。
なぜなのか。

私が ここまでしてるのに

綾音の不調は呪いくらいしか
考えられない。

そう思っていたから。

あなたも また
解釈を求めていたんです。

そう… かもしれません。

ごめんね。

お姉ちゃん…。

ごめん。

ごめん。

「お姉ちゃんには
これからも応援してほしい」

(琴子)「もちろん。
ずっと応援するよ」

ハァ… ハァ…。

綾音。
(綾音)お姉ちゃん。

綾音さんたちが 最後に言った言葉
嘘だったってわけだ。

はい。 嘘でした。
それは よかった。

どうしてですか?

2人は 「お姉ちゃんに
これからも応援してほしい」

「ずっと応援する」って
言ったよね?

その言葉がゆがんだのは

綾音さんは お姉さんのプレッシャーを
はねのける決意ができたし

琴子さんは
妹に干渉するのをやめるって

決めたってことだと思う。

少なくとも 僕は そう解釈する。

ここは 菅原 道真を
お祭りする天神様だ。

天神様では 鷽替えの神事という

行事をやるんだけど知ってる?

知りません。

菅原 道真が
蜂に襲われたときに

この鷽という名の鳥が

飛んで助けたことに
由来していて

鳥の名前の鷽と 嘘 本当の嘘が
同じ音だから生まれた神事だ。

前の年にあった嫌なことは
全部 嘘だったことにして

新しい年は
いい年になることを願う

とても前向きな行事だよ。

現象と解釈だ。

嘘という現象にも
色々な解釈が成り立つ。

いつも失望する必要はないよ。

あらためて
僕の助手になってくれないかな?

嘘が分かるからじゃないよ。
今回みたいなことをしてほしい。

俺 何かしました?

僕は 怪異のことになると興奮して
常識が分からなくなってしまう。

そんなとき
止めてくれたじゃないか。

あと ものすごく方向音痴だから
これからは道案内もお願いしたい。

俺でいいんですか?

深町君がいいんだよ。

それなら。

よかった~!

《この少年みたいに喜ぶ人が

俺を
探し当てたのかもしれないし

俺の方が
引き寄せられたのかもしれない》

≪(カラスの鳴き声)

(カラスの鳴き声)

先生! 大丈夫ですか?

鳥が苦手なんだ。

♬~

(シャッター音)

《どちらにしても

この人が怪異を探す理由を
僕が知るのは

もう少したってからのことだった》